前回のあらすじ
山の翁の召喚やダグバとの殴り合いを制したハルト達は…
食技体得おめでとう!と書いた旗を掲げて希望者を集って宴会をしていたのである
「という訳で皆さんには死に物狂いで食没してもらいまーす」
「宴会開始の言葉じゃねぇ!!」
折角のグルメ界の食材での料理なので美味しく食べて欲しいと微笑ましくしていると
「我が魔王!何故我々を宴会に呼ばないのです!」
「お前等なら呼ばなくても来るだろう?」
「えぇ勿論!」
「だからだよ、開き直んな…まぁ多めに作ってんだキャロル達も呼んだよな?」
「えぇ勿論」
「なら暇してる全員呼んでこい」
「仰せのままに」
「へぇ…これが別世界の食べ物なんだ」
「そうだよ、あかね…まぁ色々目新しいと思うけど美味しさは保証するよ」
へぇ、と見回す中 あかねの目線が一つの食べ物に向かうと絶句した
「ね、ねぇハルト、彼処にある人の顔をしたリンゴって…」
「あぁコレはびっくりアップル、名前の通り驚けば驚く程味が美味しくなるリンゴだよ因みに親戚と思うような感じのジンメンエリンギとかあるから」
「なんかこの世の終わりみたいな顔してるけど」
「ん?何故か俺が笑顔で挨拶するとそんな顔するんだよねぇ〜」
『まぁ相棒が笑顔で挨拶とかすればなぁ』
「それどう言う意味?」
『整理で怯えているグロンギがダグバと会うくらいのびっくりがある』
「俺そんな感じなの!?」
因みに
びっくりアップルのびっくりレベル89
だったりする…まぁ無理もない地球崩壊寸前のような迫力で挨拶されたらそうなると
「へぇ…アレは?」
「あれは蟹豚、蟹のような食感の豚で〜アレはストライプサーモンに金色いくらだよ、んでアレが牛豚鳥」
「凄い所か異次元だよ……ハルト?」
「ん?」
「明らかに食べ物じゃない外見のものもあるんだけど…」
「へ?あぁ!アレはデビル大蛇と王陸鮫って言って俺の人生のフルコースだよ」
「アレって食べれるの!」
「もちろん!味は保証するよ」
「へぇ〜楽しみだなぁ」
そして宴会は大盛り上がり、まぁ最近は張り詰めてばかりだったからな労いは大事と思っているとアカツキが突然 バイオリン片手に演奏を始めたり色々と余興で場を盛り上げている
「多芸ですね彼、文官じゃなくて別の官位とか考えるような言いましょうか?」
「けっ!忌々しい奴め…妾の(人間)楽器の方が良い音(悲鳴)を奏でるわ!」
「いや貴女の楽器は我が魔王の前には出せませんよね?」
「うっ!」
「調査したのがウルティマ嬢だったから良かったものの別のものだったら大変でしたよ」
「わ、わかっておるわ!」
「てか我が魔王くらいなんですよね気づいていないのは」
「アレはアレで鈍いからのぉ、じゃが彼奴が目立つのは許せんなぁ引き摺り下ろしてやろう」
「仲間内での喧嘩は御法度ですよヤクヅキ、我が魔王が今も昔も変わらずに強いている絶対的な法ですから」
「わかっておるわ!だが御法度ならば手合わせ中の事故に見せかけて……」
「アカツキをやるらしいですよ我が魔王?」
「なぬ!」
「俺の前でよく言えたなヤクヅキ」
「な、なんてな!冗談じゃよハルト坊」
「そういう事にしておく……宴会だしな」
ガルルさん達も楽しそうにしているなと喜ぶハルトは仲間内との平穏なひと時を満喫していると
バイオリンが突如 二重奏になったのである
「うわぁ凄い上手だな」
あのアカツキの演奏に合わせられる技術を持っている人がいるとは驚きだ軍楽隊を勧めるのも有りだと思ってその勇姿の顔を見ると同時に目を見開く
「はぁ?」
ありえない何でこの世界にいるんだよ、と唖然とする それは彼と親交のあったアームズモンスター達も同じだ
「嘘でしょ!」
「ありえない…」
中でも付き合いの長いガルルはポツリと絞り出すように
「音也?」
「その通り、千年一度の天才 紅音也による一曲三千万の価値のある演奏だ楽しんでくれたかな?」
イエエエエエイ!と知らない面々は拍手喝采で返すがハルトは震える体のまま
バイオリン片手に陽気かつ飄々とした立ち振る舞い、そして演奏技術 間違いない
「まさか…」
「俺様は紅音也、えらーい人だ」
仮面ライダーキバ 紅渡の父にして天才バイオリニストの紅音也ではないか!
「ファンです!サインください!!」
「ハルト!?」
理解と同時にハルトは久しぶりのサイン色紙片手の土下座を敢行するのであった、その姿を初めて見る あかねは驚きの表情を浮かべるが
『いやぁハルトの土下座久しぶりに見たぜ!』
『色紙とサインペンまで出してる、恐ろしく早い土下座…俺でなかったら見逃しちゃうね』
『親の土下座より、よく見た土下座だ』
『もっと親の土下座を見ろ』
『そんなの見るなよ』
そんなハルトを見てやれやれと肩を竦める者もいれば同じようにサインを頼もうとする政人、宗一がいたが
何故か老ハルトは酒を煽り我関せずであった
「何でお前喜ばないの?紅音也さんだよ?レジェンドライダーだよ?」
「そうじゃな、儂も本物の紅音也ならば同じようにしていたじゃろう発狂もしただろう…昔を思い出すわい」
「は?………はぁ、お前等集合」
ハルトとアームズモンスターは何言ってんだテメェという顔をして円陣を組む
「遂にボケたぞクソジジイ」
「あぁ本物じゃない音也だと?」
「あの態度とバイオリン技術はさ」
「本物」
「だよなぁ」
と4人は可哀想な者を見る目を老ハルトに向けるが彼に不快な目を向ける者が他にもいた
「おやおやこれは大幹部殿、随分とご機嫌斜めなようだな…あぁ、そんなに若い魔王の子守りは大変なのか?」
「当然ですよ、今も昔も…我が魔王の子守りが楽は訳ないでしょう!!あの問題児の聞き分けが良かったら我々はどれだけ楽が出来たと思う!!それと何故貴様がここにいる…持ち場を離れて何をしているのだ?」
「よくもまぁあれだけの失態を犯しておいて妾達の前にその面を見せれたものよなぁ!!」
「えぇ我が魔王の慈悲で生かされた分際で偉そうに」
「おいおい大事な事を忘れてないか?アレは予定調和、歴史の流れってハルトは許してくれたじゃないか?」
「そうですがダメではないですか、あんなポンコツ魔王でも様と敬称はつけないと」
「その辺の無礼御免な筈だが?」
「言葉を選べよ童、でないと貴様をあの忌々しいキバの鎧ごと粉砕するぞ」
「おーおー、またキバに封印されなきゃ良いけどな」
「こいつ、舐めた真似を!」
「教育的指導が必要ですね!」
「正当防衛だ……いやこの際、お前等を排除してお前達の座を頂くとするか」
ウォズとヤクヅキがマジギレしているのとバトル開始前と慌てたハルトは
「あんなのとか言うなよって、いやいやその前にに2人とも何でマジギレしてんの!つか知り合いなの!?」
「我が魔王!こいつは我が魔王の知っている紅音也氏ではありません!!」
「いや、お前何言ってんの?…はぁ遂にウォズまでおかしくなった」
『頼むウォズ!お前までおかしくなったらこのバカを誰が止めるんだ!』
『そうだぁ!ハルトの阿保を止められるのはお前くらいなもんだぁ!』
「お前等、後でジェットスライガーと鬼ごっこなマッハのラウズカードも加えた奴」
『『ってアナザーWが言ってた』』
「ほぉ」
『今度はちゃんと避雷針にされてるぅ!!』
「ハルト坊!お主の節穴の目でも本物と偽者くらいの区別は付くだろう!」
「いやだから何の事?いや待て誰の目が節穴ぁ!!」
「ほほほ、久しぶりじゃのう音也」
「あぁ拝謁の栄誉を賜りまして光栄の極み…とか言えば良いか魔王?」
「ほほほ、うむ元よりお主には無礼御免と認めておる遜られるのは逆に儂の機嫌を損ねるからのぉ」
「感謝するよ魔王」
恭しく礼をとる姿を見て秒でハルトとアームズモンスターは震えながら叫ぶように
「お前何者だぁ!!」「偽者!」「アイツはそんなことしない!」
「そうだ!音也さんはそんな事言わない!これ以上、音也さんを侮辱するなぁ!!」
アームズモンスターとハルトが騒ぐ姿を見て一言
『音也ってどんなイメージなんだよ…』
『あぁそう言う事か』
「そう解釈違い!!」
そうだと頷くアームズモンスター達であった
「これは凄い言われようだな」
「あぁお主なら分かると思ったが、まだ青いのぉクソガキ」
「んぁ!!」
「もう1人おるじゃろう、同じ名前を持つ男が」
「同じ名前……はっ!」
「その通りじゃよ」
「か……かずみん!」
「違うそうじゃない」
「ごめん、それは俺も予想外」
「……………ん?」
待てよ………え?まさか
「ネガの音也?」
仮面ライダーディケイド 彼が旅をした10番目の世界
ネガの世界
簡単に言うとダークライダーと怪人が支配して人間が絶滅タイムなディストピア、何故かディケイド の強化アイテムのケータッチが埋まっていたりする
そこに現れたのが…ネガの世界 ダークライダーとしての紅音也である
「正解だ魔王」
「ネガ音也だったら納得……じゃない!何でクソジジイに従ってるんだよ!!お前の従うような奴じゃねぇよ!!」
「簡単じゃよ、ネガの世界は元々は儂が支配してたのを音也やダークライダー達に管理を任せているのじゃ」
「そう言う事だ分かったかな?」
突然のカミングアウトにハルトは
「!!!!!!」
「ここではリントの言葉で喋れ」
「え、ちょっ!ばっ!おまっ!」
『情報が完結してないな』
「ネガの世界を支配しているたぁ!どう言う事だよ!」
「うむ!ノリと勢いで支配しちゃった!」
「可愛くねぇんだよクソジジイ!!それなら何であんな世界作ったのさ!!人間を絶滅タイムしろとかさぁ!」
「え?だって他世界の人間なんて煩わしくて醜くないか?」
「は?」
「自分と違うというだけで他者を排斥して、いつまでも争いを続ける身勝手極まりない愚かな存在…だから儂は考えたのじゃよ」
「え、なんか魔王みたいな事言ってる」
「人間なんていらないとな…そもそも争いを望んだのは人間の方じゃ!」
「まぁシンフォギア世界の連中もいきなり俺に争いを望んだから否定はしないけど」
「あぁ、あの刀の一撃で我が魔王の頭がバーサーカーのような思考回路に」
「そう言えば未来の魔王ちゃんが森長可を召喚してたなぁ…」
「あの戦国バーサーカーを!!いやまぁお似合いだけども!」
「人間は他の種族を滅ぼす事で繁栄したのじゃよ…勝利の歴史は学ぶべきじゃ」
「だからって…人間と共存を望む怪人だっている!木場さんみたいにわかりあう事が出来るだろう?」
「違う、儂の理想は他世界にいる愚かな劣等種族を全て排除して逢魔に住む者や怪人が…悪とされた者が世界の上位に君臨し支配する事じゃ!大多数の下等生物などの幸せ目指して仲良しこよしなどやってられるかぁ!!」
「平和的にする方法なかったの?」
「安寧も平穏も和解など牙を捨てた飼い犬の所業よ!むしろ絶望と動乱を掛けた狂気の沙汰の方が儂には地獄ではなく楽園に見えるのでな!」
「ちょっ!お前何考えてんだよ…イカれてんのか!」
「ほほほ…法律も秩序も狂った者が作っているのを知らないのか?逢魔の法律も儂が草案を作ったのじゃぞ?」
「狂った奴が作ってる……確かに!」
『納得すんな!』
『それよりハルトが草案って難しい言葉を知っていたぞ!』
『アレだ難しい言葉を使いたい年頃なんだよ』
「テメェ等は後で締めるとして…辞めろよ!人間皆殺しとか流石にやりすぎだ!せめて9割くらいにしてやれ!」
『いやそれもそれでどうなの?』
「貴様に儂の何が分かる!何故あかねのような心優しい女性が自ら命を断つような事をするに至った!!そのような事を齎した人類など滅んでしまえば良い、一部を除き人間に価値などないのだよ!!」
つまり最愛の女性が死んだ事で悲しみと絶望の世界を滅したというのを知り
「ほむほむつまりアークの導き出した結論によると……未来の俺、闇堕ちしてるぅ!!」
『アークが導くまでもないだろ?』
『おーい誰か帝国のマーチをかけてやれ』
と壮大な正に何処ぞのベイダーのようなBGMが老ハルトの背後が流れる中
「ははははは!!そうとも儂が最低災厄の魔王常葉ハルト…この儂に逆らう者は皆殺しだぁ!!デススターで全てを破壊してくれるぅ!」
「とんでもない兵器保有してるぅ!」
「力こそ正義じゃあ!!」
「脳筋も遂に極まったな」
『人間、あぁはなりたくないな』
『うんうん』
高笑いする爺さんを見て
「やっぱりあのジジイ殺した方がハルトの未来の為だと思うの」
「なんかそんな気がしてきたよ…」
「未来が怖いな」
「大丈夫だオレ達が、あぁならないようにすれば良い」
「だね!具体的には押し倒していこう!」
「それで大丈夫か?」
と決意を新たなに面々もいれば
「うわぁ…」
『お前も似たようなもんだぞ』
「はぁ!彼処まで酷く『魔人族殲滅戦』うっ…なら俺も音楽かけてくれよ!雰囲気大事!」
『おう!』
「ふふふ。見てろクソジジイ…俺とて魔王の端くれ、荘厳な音楽で威圧してくれるぅ!」
『ミュージックスタート』
『さんはい』
ハルトの背後には やる気のない帝国のマーチがかかるのであった
「…………………」
そのギャップに老ハルトも正気に戻ると
「お前等、真面目にやれぇ!こんな音楽で敵を皆殺しにできると思っているのかぁ!」
『いや普段のお前こんな感じじゃん!』
「ギャグパートじゃねぇんだよ!てか何でそんなパラダイスロストしてんだよ………」
「いやぁあの時のゲゲルは楽しかった…あぁそうそう士さんの為にケータッチを拵えたが、まさか人間風情に強奪されるとはなぁ!」
『歴史の修正力を味わったな』
「うむ、じゃが儂が丹精込めて作り上げたケータッチを使ってくれたのじゃから嬉しいのぉファンとしても鼻が高いわい」
「あぁ人間風情の悪あがきにしては見事だったな」
「え、まさか…ケータッチって逢魔が作ったの?」
「そうじゃよ?最初はディケイドをダークライダー軍団の一員にしてネガの世界を支配してもらうつもりじゃったからなぁ」
「お前があの世界の黒幕かぁ!そりゃ鳴滝さんもあの世界で幸せが待ってるとか言うわ!お前ふざけんなよ!!」
「分かっておる、ディケイドは通りすがりの仮面ライダーじゃから儂や音也の目論見など踏破するとな…そして期待通りじゃったよ素晴らしい!流石は儂の憧れる仮面ライダーの1人じゃわい!」
「取り敢えずこの拳はネガ世界のナツミカンさんやTGクラブ皆さんの分ダァ!」
「ごふぅ!!」
ハルトは流れるような正拳突きを老ハルトの顔面に叩き込むと馬乗りになり
「んでコレはナツミカンさんの分!コレは士さんの分!あとコレはユウスケさんの分!あとコレは……なんか…特に困ってる描写はなかったけど取り敢えず海東さんの分!!」
『何故一瞬考えて殴った?』
「んでコレはネガの世界で流れたコンプリートフォームの初陣挿入歌のride the windが最高にカッコよかった分ダァ!!ありがとうございます!!」
『褒めてどうする?』
「何故それで殴る!!」
と馬乗りで攻撃しているのを見て慌ててウォズ達が止めると
「我が魔王!辞めてください!!」
「ハルト坊が…あぁいつも乱心しているな平常運転だな…ハルト坊平常運転!!」
「いや止めろよ」
「離せウォズ!俺がこのバカの壊れた頭を治さないと世界の危機なんだ!」
『え?それブーメランだぞ?』
『お前も似たようなもんだろ?』
「え?」『え?』
と揉めている面々だが音也は頬を引きつらせながら引いていた
「これが若い魔王……面白いな」
「何処で感心してるのさ!!」
「貴様もハルト様を止めるのを手伝え!!」
「良いだろう、魔王…俺の演奏を聞け」
「いよっしゃあ!!聞くぞ野郎どもぉ!!」
「あ、止まった」
「はぁ…」
閑話休題
ハルトは宴会の中で音也のキバット2世を見て
「お前、あかねと同じだな」
「よく気づいたな、音也やコンプリートフォームが倒したダークライダー3人のアイテムはハンドレッド残党からの分捕り品じゃよ」
「ふぁ!!」
「ほほほ…まぁこの世界ではダークカブトは空位のようじゃが……な?」
「ん?」
ハルトと老ハルトは羽音のする方を見るとダークカブトゼクターが浮遊しているではないか
「確保ーーーー!!」
慌てるハルトだがダークカブトゼクターは持ち主を待ってましたとばかりに選んだのは
「何だい?このカブトムシは?」
以外 それは木原唯一!
「!!!」
「ふむふむ」
「!!!」
「いや何言ってるの君?」
「!!!!」
「あ、私に解体してほしいんだね」
「!!!」
「あ、違うんだ」
「会話できてんじゃん、まぁ良いや唯一」
「何だい?」
「そいつは預けるぞ頼んだ」
「任されたよハルト」
酒盃を傾けながら答える唯一のリアクション、それだけで充分だ
さてさて……現状想定出来る強化をしているが
「まだ増やすか」
ハルトの頭には完全勝利しかない、あの舐め腐った邪神には誰に喧嘩売ったか身の程を教えてやろうと息巻くと
「気張ってるな魔王」
「ネガ音也」
「ネガ呼びか…会った頃のアイツと同じ呼び方だな」
「クソジジイと一緒かよ」
「不満か?」
「不満だね、俺のトラブルの何割かはアイツ由来だからな」
錫音の事件筆頭にクロックがやらかしたリバイス世界での問題などな!
「成る程な」
「しかしネガの世界まで支配してたか、あのクソジジイ」
「あぁ俺からしたら素晴らしい統治者だ」
『嘘だろ!』
『バカな!』
「お前正気か!あのクソジジイ如何に惨たらしく相手を殺す事しか考えてないぞ!王様なんて看板無かったら殺人鬼になってた男だぞ!!」
『いやアレ、お前の未来』
「あ?」
「だから良いんだよ」
「うへぇ……」
「俺からしたら、あの世界は楽園だからな」
「人間のいない世界が?」
「お前だって思ってるんじゃないのか?」
「んや、人間にだって良い奴はいるよ」
キャロルや千冬や束や皆がいるしなと答えるが
「だが全員じゃない、お前達の事を良くない差別的な目で見る奴もいるな」
「そんなの当たり前じゃん……全員が全員良い奴な訳ないからさ悪い奴が一定以下になるまで人間を間引けば良いんだよ、そしたら皆良い奴だよね」
その時、ネガ音也を見るハルトの瞳はドス黒く澱んで見えたと言う
「おぉ怖い怖い、既に片鱗を見せているとはな…流石は魔王ハルトだ」
「なんか褒められた気がしない…けど敵は皆殺す…必ずな」
「そうか、なら俺を仲間にしないか?」
「え?」
「丁度退屈していてな」
「マジで!」
「お待ちください我が魔王!!」
「妾達は反対じゃ!そんな軽薄かつキバの鎧を使う奴などアカツキだけで充分じゃ!」
「ヤクヅキのは私情だろ?いやどんだけ2人から嫌われてるのさネガ音也」
「まぁ大幹部殿達からしたら、俺はディケイドの強化アイテムを盗まれた不出来な部下だからな」
「ほむ……お前等」
「わ。我が魔王?」
「こらこら皆ネガ音也をいじめないの、この人のお陰で俺はディケイド コンプリートフォームの初陣が見れたんだよ?ぶっちゃけファンとしてあの世界の物語に首突っ込んでたという情報を聞いた今となっては……音也を大歓迎したい!」
「予想内の返しでした」
「まぁ失敗は誰にでもあるよ」
「まぁな」
「流石は魔王だ」
「だが、そのせいで我等はダークカブト、オーガ、リュウガ、オルタナティブのライダーシステムを喪失したが?」
「そりゃ失態だがコレからの功をもって許すとしよう」
「おお!寛大な処置に感謝するぞ若き魔王!では改めて紅音也、貴方に忠誠を誓おう怪人の王よ」
「か、解釈違いいいいいい!!こんな音也はいやああああ!!」
『オタクの根深い問題だな…』
『落ち着け、ド阿保』
「ごほん…ネガ音也、お前は俺に対して普段通りの態度で俺に接する事を許す!!というよりしてください俺の体が持たない!」
「了解だ魔王」
「だが、そうなると新しい役職や肩書を作らないとな…ってネガの世界の管理は大丈夫なの?」
「問題ない、部下に任せてある」
「押し付けてるの間違いじゃない事を祈るよ」
ハルトは握手を求めると音也もそれに答えたのであった
「いよっしゃあ!新しい仲間の歓迎会だぁ!飲めや歌ええええ!」
うおおおおお!!と歓声のなる中
「では、まずは先輩として最低限の礼儀から教えてやりましょう」
「覚悟せい童」
「え?ちょ、まっ…ああああ!!」
攫われた音也を見送るとハルトは立ち上がり
「カレンちょっと良いか?」
「はっ!」
氷雪迷宮から残していた心残りを片付ける事にしよう
誰もいない場所にて
「この辺なら大丈夫かな」
「あ、主…」
「カレン、そのだな…迷宮での話だけども」
「は、はい…私は主に懸想しています…騎士でありながら何という…」
「そうか……なぁカレン」
「はっ!」
「俺が生物兵器とか人体実験されてる事を知っても尚、その気持ちは変わらないか?」
「はい、何があっても貴方は貴方です…病で朽ちるだけだった私に生きる意味をくれたのですから…」
「そうか………ならカレン・フォン・ヘルツォーク、俺の最初の騎士よ」
「はっ!」
「今後も俺を支えて欲しい騎士としても…伴侶の1人としても…その…公私ともによろしくカレン」
「っ!!…は、はい!!」
涙を流す彼女を抱きしめて頭を撫でるのであった
が数十分後
「よし被告人、ハルトは前へ」
何故か俺は裁判されていた!
「恐ろしく早い展開、私でなきゃ見逃しちゃうね!」
「そう思ってるなら助けてよ二亜!」
「静粛に!…さて罪状だが…」
「ちょっと待て!コレ何の裁判!?」
「オレ達によるバカ夫の弾劾裁判だ」
「何でさぁ!」
「キャロル裁判長!」
「何だカレラ?」
「何故私が裁判長ではないのだ!」
「いやそこぉ!!」
「これは常葉家の家庭裁判だ、つまりハルトのみを裁く場所である…故に王国の司法は適応されない、それとコレはいつもオレが担当しているから裁判長とも言えるな」
「それ即ち 嫁達の私刑とも言う」
「ほぉ被告人……余裕だな」
「罪状?それはカレンを伴侶に加えた事か?」
「それもあるが貴様が増やすのは今更だ…こほん、貴様の罪状は最近シリアス展開なのを良い事にオレ達との時間を作らない事だ!」
「飛んだメタ発言してんじゃねぇよ!!」
「いやこれは重罪だよハルト」
「銀狼の言う通りだね」
「そうだねハルくん」
「あぁ」
「うんうん」
全員が挙手したのを見てキャロルは一言
「賛成多数!よってハルトは有罪だ!」
「ちょっと待て!弁護士を…弁護士を呼んでくれ!」
「では弁護士の北岡先生何か一言」
「え!ゾルダ!?何処何処?」
「いや夫婦喧嘩には関わりたくないな」
「行きましょう先生」
「あぁそうだね吾郎ちゃん」
「では北岡弁護士 退廷!」
「いや、その前にサインください!!逢魔から病気治せるかも知れないんで俺の弁護してぇ!!」
などサプライズがあったりしたが
「という訳でハルトはオレ達との時間を作れ!」
「委細承知!!」
温情判決に涙が止まらなかったのは言うまでもない
というより、今までのラインナップにテスタロッサ達が加わったのも勿論 あかねもいるので逆らえる訳ないじゃん!!下手したら俺が死ぬ!!
と言う訳で全員とデートとなるのだが
「ちょっと待つのじゃ!」
ティオが待ったをかける
「何故妾はダメなのじゃ!」
「簡単だ貴様はハルトの特別に入っていない」
「火の玉ストレートぉ!
「キャロル…本当の事でもティオが傷つくよ!」
「ハルト、お前もか」
千冬のツッコミが冴え渡るも
「じゃが妾の尻に太くて熱いものを刺した責任は取ってたもう!」
「刺したのはハジメくんだからな!」
「ハルト何してるのかな?」
「ちょっと待て、あかね!今話すと色々ややこしくなるから静かにしてて!」
「ハルきち!!」
「お前は黙れ!確実にややこしくなる!!」
「酷い!私が何をしたのさ!」
「俺の性癖だの何だのカミングアウトした恨みは忘れてねぇぞ!」
「記憶にございません!」
「なら口開けろ二亜!ロールケーキねじ込んで閉じてやる!」
「ちょっ止めテェ!」
「落ち着いてください主!」
「離せカレン!!」
「はぁ仕方ない止めるぞベルファスト」
「かしこまりましたわ」
そんなハルトと二亜のやり取りに やれやれと肩を竦めるキャロル達であった
そして新しい仲間であるネガ音也を受け入れたのだが
「「…………」」
ウォズとヤクヅキはどうやら過去の失敗でネガ音也に思う所があるらしいのと
「へぇ〜ネガの世界の管理人か〜」
「強いのか?」
「少なくともお前達3人やネガタロス達よりも強いな」
「3人……んな!」
「俺達を侮るでない!!」
「この新参者が……って何でですか…何で僕より下の幹部達は全員僕を先輩と敬わない問題児しか入らないんですかぁ!!何でですか魔王様!」
「そう言う人材しかこないんだよ」
「こんちくしょう!!」
「丁度良い、貴様等を倒せば早速この時代の幹部になれるな」
「随分と舐められてるね」
「貴様如きに譲る程、この座は安くないわ!」
「そうですとも僕達を舐めないで貰いたい!あと狙うならドヤ顔かましてる新四天王を狙ええ!」
「いやプライドないのか」
なんかバチバチしているな…ほほぉ
「今まで仲良しグループに近くなってた皆に向上心や野心を感じる…良い傾向だなネガ音也…彼は良いカンフル剤かも知れない」
良くも悪くも問題児である彼を上手く使い熟せるようになれば俺はもっと強くなれるだろうが
俺個人の強さももっと磨かないと…具体的には
「武芸とか色々…今まで色んな武器が使えるけど一流と戦うと押される傾向があるからなぁ」
実際 総合力なら俺だが剣のみの勝負なら千冬やアゲーラには負けるし、魔法のみなら三人娘、錫音にも劣る
「パワーだって同じ俺である黒狐にも負けてる!うわあああ!俺はなんて中途半端なんだぁ!」
『悲嘆に暮れてる所悪いが、パワーの比較対象がおかしい!』
「くそっ!なんかこのままじゃダメだ!具体的に……そう!なんか強い奴と戦いたい!!」
「あ、なら此処行ってみたら?話は通しておくけど多分、今のお前より強いぜ?」
「マジか!」
宗一曰く、知り合いが世話になっている世界との事で来たのだが
ここは新世界 ワノ国
「ウォロロロロロロ!あぁアイツから話は聞いているぞ俺と戦いたいとな!」
目の前にいるのは角を生やした金棒担いだ大男、まさに鬼とも言えるような巨体だが
「ははは…あぁ、そうともさぁ!!行くゼェ!」
ハルトの全力で振り抜いた猿武、食技を合わせた拳の一撃…それは並の人間が食らえば抉られたように上半身が消し飛ぶ程の威力で大男を吹き飛ばすと
「スゲェなアンタ、猿武や食技使っての全力パンチに耐えられたのはアンタで2人目だよ」
「しかし痛えな、久しぶりだ…こんな一撃で殴られたのはなぁ!」
口から血を流しながらも帰す刀とばかり大男の金棒と激突 黒い雷を纏った一撃をハルトは頭で受け止める猿武で受け流した…筈だったのに数メートル吹き飛ばされたのである、だが超速再生したハルトは
「てて…どうしてくれんだよ頭のネジが外れちまったじゃねぇか!」
『元々外れてるだろ?』
「構いやしねぇ、だろ?」
「あぁ、だが何だ…今の……面白ええええ!」
『あ、壊れた』
「ははは!そりゃ良い、しかし頑丈だな俺の覇気の一撃を受けて耐えられるなど」
「覇気って言うのか猿武全力の逸らしでも消せない一撃とか面白え技術はまだまだあるな色々見せてもらうぜ、えーと」
「俺の名はカイドウだ、覚えておけ」
「そっかカイドウ…俺の名前はハルト!宜しく!!」
「ウォロロロロロロ!!」
「はははははは!!」
地上最強の生物vs災厄の魔王
ただの喧嘩の延長線でとんでもないことになるのは言うまでもなかった
予告
宗一の紹介でワノ国、百獣のカイドウと組手をするハルトは覇気という技術を知るのと
「うおおおおお何だメカメカしい腕、カッケエエエ!!!」
「ほぉ、俺のセンスが分かるとは中々だな」
更に
「そういやぁ俺達、海軍持ってなかったなぁ…なぁカイドウ」
「何だ?」
「あのさ異世界で海賊傭兵やらない?」
「ほぉ」
「この世界以外にいる強い奴とわんさか戦えるよ」
「そりゃ良いな、よし聞けお前等ぁ!今この時をもって百獣海賊団と逢魔王国は同盟を結んだぁ!!」
「ヒャッハー!これで船旅も行けるゼェ!!」
次回 海賊同盟!お楽しみに!