前回のあらすじ
秋羅のいる未来の逢魔にかけつけたハルト達はドレッドルーパーを笑顔で蹴散らしながらも何とかデイブレイクと再会を果たす
そのデイブレイクの正体は未来の一夏であって
???
「何此処?」
「此処は俺達レジスタンスの拠点の一つだ」
「へぇ〜」
ハルトは拠点に入ると目を輝かせて部屋を見渡すと住んでいた者達から 王の帰還を喜ばれたが
「よし!!まずはご飯からだな直ぐに作るから待ってて!」
腹が減っては何とやらとばかりにエプロンと簡易な包丁を持つハルトに
「此処の食糧は少ないんだ、変な真似はしないでくれ」
「へ?ビリオンバード持ち込んだから自前ので作るよ無限食材だからこう言う時便利〜」
「物資に限りがある」
「こんな事もあろうかと基本的な調理器具や調味料は持って来てるし無理のないレパートリーで作るよ」
「炊煙で拠点の場所がバレる」
「なら別場所で作るわ」
そう言って裏のチャンネルに入ると
「よーし、んじゃやるか!」
『しかし随分と未来の一夏はお前に辛辣だな』
「あぁいうのは心に余裕がないからだよ、現状の不安とか色々が襲ってるのも要因だよ まぁ!そう言う時こそ日常に染み付いてる食事とかが大事な訳さ!一息吐こう!」
『ならお前がいない場合 誰が料理するんだ?』
「うーん…あかねか…アンティリーネかな」
『は?いやいや待て!あのカレラと並ぶ戦闘狂がか!!』
『冗談だろ!!前に肉焼く位しか出来ないって…」
「うん?あぁそうか…お前達知らないんだっけ?」
『ん?』
「アンティリーネはーー
と見届けた後
「何で大人しくしてくれないんだ!!」
未来一夏は思わず怒りに任せて叫んだ
「まぁハル兄だしね」
「料理方面に関しての力量は戦闘以上に優秀かも知れん」
「あの頭の回転 別の方向で使えないのかな」
と言うなり全員頷く、実際 ビリオンバードによる食糧備蓄やグルメ界に代表される異世界の食糧輸入もあるので逢魔に兵糧攻めは愚策でしかないくらいに食に困らないのだが
「そんな感じだからだ!あの人がいなくなってからどれだけ俺達が大変だったか知らない癖に!!」
「いやハル兄への依存を辞めたら?」
「っ!!!」
殴り掛かろうとするのを見て周りが慌てて止めに入る
「お前に何が分かる!ハル兄が死んでからの逢魔がどれだけ大変だったか!!」
「そんなの知るかぁ!!俺は未来よりも今のハル兄を止めるだけで手一杯なんだよ!改めて千冬姉の凄さを実感してんだ!!」
「落ち着いてよ一夏!」「お前もだ!!」
と喧嘩していた頃
過去の逢魔では銀狼達技術者組が敵の襲来からの迎撃準備に励んでいた
ウォズとナツキは
「今頃ネガタロスの奴等、我が魔王の暴走を見て苦労しているでしょうな」
実際は一夏が暴れている部分もあるが
現在は四天王、旧四天王の仲は険悪だが同じ主を抱く身として心配は心配なのだ
まぁ主人の性格が問題過ぎるのだが…
「まぁハルトだからメンバー違うからって自重しないし、あのメンバー…ツッコミ役不在だけど大丈夫かな」
とナツキが心配していたがファイズフォンXに連絡が入ると
「はい…我が魔王!ご無事でしたか!!」
その言葉に周りの目線が集まる
「そうですか未来に……え?人質にされた民を見て我慢出来なくなったから潜入を5秒で辞めて敵を奇襲して殲滅した……いや何やっているのですか我が魔王!!」
「いや本当、アイツ何やってんの!!攻撃しか頭にないのかぁ!!」
電話を終えたウォズは
「やはり四天王では我が魔王の暴走を止められなかったか!!今の感じだと」
『おい見ろよ皆!新鮮なヤシの実だ!よし俺の頭突きで割ってヤシの実ジュース作るゼェ!オラァ!』
「と言って頭突きでヤシの実を砕いているかも知れない!!」
「いやウォズの中でハルトってそんなイメージなの!!」
「いいえ、ただ普段の我が魔王の行動パターンから分析してみました」
「だろうね!今の会話でハルトがしっかり暴走してるのがしっかり伝わったよ!!」
その会話に対して周りがやれやれと呆れている辺り ハルトの変な信頼があるのであった
「こうしてはいられない早く誰かを未来に送らねば…我が魔王が!」
『よし皆!バームクーヘンか小豆バーは持ったか!!行くぞ!敵基地にカチコミじゃあ!!』
「とやりかねない!!」
「いやいやウォズの中でハルトはどんだけ馬鹿なの!!流石にスイーツ片手に殴り込みにはいかないでしょ!丸太や竹槍は持たせろよ!」
「いいえ我が魔王は以前 仮面ライダーガヴを視聴されていました…それを見るに」
『成る程…お菓子も使いようか……よし!やるぞポテチ剣!!マシュマロandグミナックル!!』
「とやっているに違いない!」
「仮面ライダー絡むとハルトの奇行を否定出来ないのが辛い!」
「よしこうなれば私が直接行って我が魔王を止めるしか!」
「いやいや!ハルトが一番信頼してるウォズが行ったらハルトが留守にしてる逢魔が心配になるよ!」
「ですが……私は我が魔王の臣下してあの方の暴走を諌める役目があります!」
「アンタ、割とブレーキじゃなくてアクセル踏み込むよな?」
「………記憶にございません」
「けどウォズの意見にも一理あるハルトの奴は良くも悪くも真っ直ぐ過ぎるからブレーキが必要だがー
「野上幸太郎や一ノ瀬宝太郎がいますが…」
「大丈夫だな仮面ライダーがいるならハルトはそれはもう聞き分けが良くなる、本当アレがデフォルトならオレ達はどれだけ楽だったか」
「キャロル嬢、それはそれで大丈夫ですかね」
「まぁいざとなれば千冬かアンティリーネが出る幸いというべきか今は技術者組は大変だが戦闘組は暇ではあるからな」
「けどどうやって未来に行くのさ?実際 ハルトの言う通り神の路線じゃないと秋羅の未来には行けないんだろ?」
「その辺は問題ない一ノ瀬宝太郎とプレミアムオーディエンスのアバターから 異世界渡航が可能な時の列車 ギガントライナーの錬成法を教わった…これがあれば移動は出来る」
「ギガントライナー…ハルトが好きそうなネーミングだな」
「最悪 ナツキだけを行かせた後に咲那の『
「人体実験かよ!」
「た、大変ダァ!!」
「どうしたのですかアリエル嬢!!」
「敵襲ですか!!」
「いや大変なんだよウォズ!今思えばハルトがいなくなったら誰がこの国のご飯を作るんだい!」
「「「!!!!」」」
「いや大袈裟な…」
「大袈裟ではありません!!我々は食事を我が魔王に依存していると言っても過言ではないのです!!」
「過言であって欲しかったぁ!!」
「我々は我が魔王の傘下に入ってから大事なものを握られているのです!」
「何だよ?」
「健康」
「超大事じゃん!」
「あの人、あんなチャランポランに見えても結構軍医から栄養学学んでるとか割と食養生考えてるんですよ!」
「てか、それでも自炊出来る奴とか、それこそベルファストさんやトルーパーの料理担当とかいるんじゃ」
「彼等では陛下の扱う食材を捌けないのです!」
「お前等…一回マジでハルトにお礼言えよ普段あんな感じでハルトを軽く扱ってるのに胃袋や健康を思い切り握られてるじゃん!」
古参に近い程、ハルトへの対応がフランクな幹部陣だが殊更 食事周りに関しては完全にハルトに握られていたのである
「否定出来ん……そうだ、あかねなら何とか「出来るかぁ!!」何だと!」
「あかねは一般人!!あの数の料理捌けるハルトがおかしいの!!」
そもそも軍艦に住んでる万人単位の料理をほぼ1人で捌ける奴がおかしいのだ
勿論 料理を補佐する者達もいるし栄養学などは専門家に相談していたりするが…
「そんなどうしたら!!」
と話していると
「あら、なら私がやるけど良い?」
そこに現れたのはアンティリーネであった
「おい待て!貴様…料理出来るのか!」
キャロルが震えていた、そうハルトの嫁の中で基本戦闘組は料理が出来ないのが共通認識であり 例外は普通に作れるが本当に普通の味になる ベアトリス、紅茶や様々な分野に精通するテスタロッサなどに限られている…出来るものとしたら あかね、キャロル、錫音、ベルファストなどだろう
「えぇ旦那様の調理道具一式借りるわね」
「おい待て!!!」
「それ何かあったらハルトがマジギレする奴!!」
ハルトの調理器具に関しては幹部達共通で割と神聖なものとして扱われているのとハルトがとても大事にしているのでハルト以外が触る事はないのだが…ナツキはとある周回でハルトが大事に使っていた包丁を変形させてしまい
笑顔のハルトに四肢を拘束されて鉋で薄く削られた事があった
「あの時のハルト、『ごめんね、今 人と鰹節の見分けつかなくなった』って…マジで怖かった…」
「実際、建国以前のルームシェア時代でも調理器具は誰も触りませんでしたよ…触ろうとするととんでもない圧を放ってくるんです」
「大丈夫よ私、旦那様から許可貰ってるから」
「はぁ!!」
「あの我が魔王が許したのですか!!」
「お前にそこまでの技量が……」
「じゃあ行くわ」
そう言って調理場に向かう彼女を慌てて追いかけるウォズ達が見たものは、ハルトのエプロンやメルク包丁を持つ、アンティリーネであった
「はあぁ…旦那様の匂い……」
「おいアンティリーネ、それをすぐにこちらに渡せ 今なら黙っててやるから」
旦那のエプロンを着て恍惚としているのは絵面的に危ないので止めるキャロルだがアンティリーネは ハルトのメルク包丁を取り出して
「大丈夫よ、見てなさい」
「おい待て!その切れ味は!」
キャロルの静止を無視したアンティリーネは用意されていたカボチャを…斬!と切り分けたのだが
それはハルトが切り分けたように正確なものだった
「何だと…」
キャロルの目には一瞬、ハルトの幻覚すら見えたのだから
「さぁ、どんどん行くわよ」
そしてアンティリーネはキャベツや野菜を千切りに大量のサラダや野菜炒めを作る、それに並行して肉を切り ハルトが使う大鍋でシチューを作り始めたではないか
「何だと…お前、料理出来たのに黙っていたのか!それを知ったら千冬が悲しむぞ!アイツはお前を同じ料理出来ない同盟と信じていたのに!」
「それはそれで千冬が悲しむわよね?あ、どうかしら味見しても」
「あ……あぁ……えーい南無三!!」
「それ失礼じゃないかしら?」
アンティリーネから渡された小皿のシチューを飲んでみるとキャロルは目を見開く
「何だと……」
紛れもなくハルトが作る味にそっくりだったのだ
「あらその感じだと上手くいったみたいね」
「これはどう言うことだ…まさか……内緒でハルトと料理教室をしていたのか!!」
「それでも旦那様並みには出来ないわ、ほぼ1人で万人の料理なんて作れないもの」
「なら「秘密はこれ」調理器具?」
「えぇ実は私、物に宿る記憶を見ることが出来るの……『
「超能力?」
「私の元いた世界では、こういう能力は『
「だとしてもだ記憶を見た所でハルトの技術は使えん、アレは馬鹿だがその技術は見様見真似で出来るものではない あかねだってハルトを見て【あれが私の真似?全然別物だよ…】って言ってたぞ!」
「その見た記憶や技術を模倣したと言えば良いかしら」
「なん……だと……」
「まぁ私が再現出来るのは道具に宿る食材の切り方や加工方法であって調味料の配分は旦那様が残してる料理本を参考にしただけよ」
「あぁ、それでメルク包丁やハルトのエプロンか」
ハルトの調理絡みの記憶が宿っているのならそれを引き出して使えれば料理なんて朝飯前であろう
「えぇ、この包丁は旦那様が色んな食材を切ってきたのよ?私はその記憶を読んで模倣しただけエプロンは…まぁ旦那様が着てたから着ただけよ」
「おいやはり意味はないのかぁ!」
あるオーディエンスから貰った初代メルクの包丁 それは長い間 ハルトの愛包丁として数多の食材を切り分けてきた その中にはフグ鯨やオゾン草のように繊細な作業や技術を求められる食材もあっただろう その技術を模倣したとならば 確かに凄い事である
「まぁ武器に転用したら元の持ち主の技も使えるのだけどね」
「それって何て『
「旦那様にもそう言われたわ」
「けどアンティリーネいたら、ハルトいらな…くはないな!うん!!」
その時 ナツキの背後でウォズとキャロルがドライバーとアナザーウォッチを構えておりナツキは慌てて最悪の未来を回避したのであった
「そうね私も模倣は出来るけど毎日は無理だもの本当に凄いわぁ…だって」
「「「おかわり」」」
と茶碗を前に突き出す アリエルとアルトリア、アルトリア・オルタを見て
「あの大食らい三人相手にしてても普通にしてるんだから」
「うちのが本当にすいません!!」
「貴方も貴方でサーヴァント養ってもらってるじゃないですか」
ーーーー
未来
「って感じだから」
『……今更ながら当時のお前でよく勝てたな』
「だよねぇ〜…あ!出来たよ!さぁ皆!ご飯の時間と行こう!」
と裏のチャンネルから出来た料理を持ち出したのだが何故か一夏同士で殴り合いをしていたのだ慌ててハルトは止めに入る
「辞めろよ自分同士の殴りあいなんてみっともないよ!」
「「どの口が言うかぁ!!」」
「あぁ!!」
そういやぁ俺、クソジジイと殴り合ってた!と思い出したのである
『まぁ、お前が言うなダヨナ』
だが
「ハル兄なんて足手纏いを連れてくるなんて何考えてるんだよ!」
未来一夏の一言に過去から来たメンバーは肩を振るわせて動きを止めた
「なんダァ?テメェ…」
ハルト、キレた!
「何だよ」
「表出ろ、10年ぽっちで俺の強さを忘れてんなら思い出させてやる」
「良いぜ、俺が勝ったら過去に帰れ!」
「言ったな!俺が勝ったら俺に従え!!」
「ちょっとちょっと!何喧嘩になってるのさ辞めようよ!」
「宝太郎さん…辞めたいけど辞められない!取り敢えず義弟を殴ってから辞めます!」
「何の解決もしてないよ!」
「アレ?俺達、この未来を助けに来たんだよね?何で喧嘩に?」
「良いじゃないか…俺ぁ賛成だぜ」
「やれやれ野蛮だなぁ」
「浅倉も音也も止めろよ!!」
とそれぞれが混沌としている中
「大変だ!他の避難所が敵に襲われてる!!」
「わーった!んじゃ浅倉さん!行くぞ喧嘩祭りだぁ!!」
「ははは!そりゃ良い」
と走り去る2人を見て
「しまった!あのバーサーカー2人を止めろぉ!てか何で打ち合わせ済んでないのに火蓋切ろうとしてんだ!」
未来一夏叫ぶと
「すみまっせん!!」
「いやあんた等、アレの保護者だろ!何してんだ!」
「すみまっせん!!うちのボスは元気だけが取り柄なんです」
「飼い主!犬にだってリードをつけるだろ飼い主ぃ!!」
「すいまっせん!!」
と慌てて他の面々も出撃するのであった
そして他の避難所はドレッドルーパーに襲われて阿鼻叫喚であったのだが
突如響くマフラー音
「だーーいすきなのはーー!おーまえらの悲鳴!!」
「ははは!!待ったぜ…この時をヨォ!」
と物騒に とっとこ 轢き逃げ攻撃をハルトは行うと後ろに乗っていた浅倉がそのままの勢いで鉄パイプで攻撃をしたではないか そのままドリフトを決めながら路上のドレッドルーパーを轢き逃げていく
「ヒャッハー!!避けない敵は良い敵!避けた敵はよく訓練された敵ダァ!なんか見ててイライラするぅ!!」
そう叫びながら運転する姿に
『おい見ろよ、民間人が何だアイツ等 みたいな顔してるぞ』
『まぁ、いきなり世紀末みたいな奴等が襲いかかったとなればな』
そしてハルトはアナザーオートバジンをバトルモードに変形に合わせて浅倉さんと飛び降りて着地をすると
「俺!参上!!」
『まずは惨状を見ろ』
「あ、ごめん」
その姿を見て
「へ、陛下だぁ!陛下が生きてたぞぉ!」
「やっぱりな!あんなやばい奴が陛下以外にいるかってんだ!!」
「おぉ普通なら偽者って騒ぐのに俺って直ぐに理解してくれてる!!流石は俺達の民だ賢さが違うな!!」
『いや、お前みたいな奴が沢山いてたまるか』
「つまり俺こそオンリーワンだな!」
『まぁドンブラ並みのカオス野郎ではあるな』
「っしゃあ!!んじゃ皆は安全な場所に逃げてくれ!ここは俺達に任せろぉ!」
と変身しようとした時
「やれやれ、本当に野蛮な連中ですねぇ」
仮面をつけた…そうあの時 逃げ出した奴がいたではないか
「何?」
「ふふふ」
と仮面を外した、その素顔を見てハルトは目を見開く
「は?」
・・・・
「お久しぶりです我が魔王」
その下の素顔はウォズであったが
「お前持ち場離れて何してんだゴラァ!!」
「がっ!」
ハルト渾身のラリアットがウォズ?の首を捉えたのであった
「2度目の裏切りはねぇって言ったよなウォズ!!此処で死ね!!」
『『『『えええええええ!!!』』』』
ーーーー
その頃
「な、何故でしょうか今…首に悪寒が」
「解雇されるんじゃないの?」
「もしくはハルト坊が何かしてるんじゃろうな」
「後者は兎も角前者はあり得ません!私ほど我が魔王の信頼を勝ち得ている臣下はいないのですから!」
「んじゃもしも裏切ったウォズ見たら、ハルトは何する?」
「私は以前裏切ってますので恐らく殺意全開のラリアットで首を狙って来ます」
「いやいやまさかそんなバカな〜」
あの王にしてこの臣下ありだった
ーーーー
「ゴホッ!……まさか躊躇わずに首を攻撃するとは!これが魔王!!」
「や……やっぱり偽者だったか!残念だな!ウォズに擬態するまでは良い目の付け所だったが俺の目を欺くには100年早いぞ!!」
『え?まさか見破ってたのか!』
『本物と思ってなかったのか?』
「まぁ2人いたなら両方にラリアットしてる」
『結局ラリアットしてるんかい!!』
『際どい二分の一当てただけか』
「んで、お前なんだよ…ワームやロイミュード…いや違うな殴り合った感触は人の体に近かった…うーむ…何だ?」
「ウォズの死体ですよ」
「あ?」
ハルトの雰囲気が変わるのを理解してないのは当の本人だけであった
「私は冥黒のデスマスク1人、名をアルファ!この姿はウォズの死体を錬金術で加工したのですよ!!ふふははははは!!愉快でしたよ!私を本物と信じてた貴方の背中を刺す瞬間を!貴方のありえないと絶望したまま死んだ瞬間をね!はははははは!!」
成る程なぁウォズになりすましたらアルファに刺された訳か…だけどそれだけで死ぬか?いやどーでも良いな今は取り敢えず
高笑いするウォズ擬きを見たハルトはそのまま全力で走りだして顎目掛けて飛び膝蹴りを叩き込む
「がっ!」
「もーいい喋るな」
そのままの勢いで踵落としを叩き込む
「此処で死ね」
その瞬間をネガタロス達が目撃した
「ボスがウォズを粛正しているぞ!」
「アイツ、未来まで来て何やってんだ?」
「面白そうだから録画しておこう」
「ナイスだゴーストイマジン!!」
「帰ったらウォズに見せてやろうぜ!!」
「いやハル兄!!何でウォズさんをボコボコにして「いや違う」え?」
「アレはデスマスク、死者を錬金術で操る禁術だ」
「じゃあウォズさんは……」
「そう言う事だ」
「何だウォズが殴られてる訳じゃないのか」
「つまらん」
「いいぞ大将!もっとやれ!」
「…………何で反目しているんだ?」
「まぁ色々と……」
そして
「らぁ!」
胸ぐら掴んで、そのまま左頬に拳を叩き込んで吹き飛ばすと
「貴様…大事な仲間を殴るなんて正気か!」
何か言ってるが
「アホか、そこにあるのは腐ったドブの煮凝りみたいな魂だろうがテメェはウォズの体を使ってるだけで本物のウォズじゃねぇ…なら俺が殴るのに良心の呵責があると思うか?」
『おぉ!何か良い事言ってる!』
「くっ!」
「そしてこれは……最近俺への敬意が足りない分だぁ!!」
「がはっ!」
「んでこれは最近、ブロッコリーを好き嫌いして残してる分ダァ!!」
『え?お母さん?』
「ごふっ!」
「ジョウゲン達の皿に移してるのお母さん知ってるんだよ!」
『好き嫌いで殴り掛かってくるとか、こんな母親は嫌だ!』
「美味しい温かいご飯が食べられるだけ幸せなんだよ!!」
『そうだったなコイツの昔の食生活ってアレだったわ』
『いや待て、思い切り私怨入ってるじゃねぇか』
「おのれ……こうなったら!!」
ヤケクソになったアルファが取り出したのはレプリケミーカードだが
「させるかよ」
「がぁ!!」
牙王がクローントルーパーのブラスターライフルでウォズの腕を吹き飛ばしたのである
「が……ああ…」
「さーて……知ってる事を洗いざらい吐いて貰おうか…大丈夫大丈夫、ヤクヅキやウルティマ程じゃないけど俺も拷問には自信がある…昔から家族によく殴られたり蹴られたり理不尽な言葉で傷つけられたから色々されたから知ってるんだぁ…人間の何処を痛めつけたら素直に話すようになるかとかな」
「ご、拷問!!貴様は部下への拷問に何の躊躇はないというのか…」
「お前はウォズじゃないよな?……俺の右腕の死体をその命の尊厳を冒涜したのだ貴様にはそれ相応の報いを受けてもらう」
「ひ、い…いやだぁあああ!!」
「逃す訳だろ」
『バインド』
慌てて逃げ出そうとするアルファだがハルトの魔法により拘束される
「余り暴れないでよ墓に入れるから五体満足で弔いたいからさ」
「お許しください我が魔王!実は今までのはジョークだったのです!そう!実は我が魔王を試す為の「おい」はい!」
「俺の質問の答え以外話すな……貴様の末路は決まっている」
「ひぃ!」
「よし…ネガタロス、良いぞ」
「そうか了解だボス」
ハルトの言葉に隠された意味を理解したネガタロス達はアルファを取り囲むと
「何だ…これは」
「ガス抜きだよ貴様の所業には俺の仲間達もご機嫌斜めでね」
『違う、ネガタロス達はウォズを殴りたいだけだ…』
その数分後 アルファは壮絶な袋叩きに遭い手足を縛られた後
「さーて、知ってる事は全部教えて貰おうか?」
「き、貴様なんぞに話す事など」
「そうか浅倉さん、殺さない程度に痛ぶってくれて良いよサンドバッグにしてやれ」
「あぁ、ありがとよ」
鉄パイプを投げ捨てると 何処から入手したのか釘バットで素振りをする浅倉を見てアルファは
「な、何が知りたい」
「うんうん素直なのは良い事だよ〜んで未来一夏は何が知りたい?」
「あ、あぁ…えーと」
未来一夏は 色々質問した
敵の戦力、黒幕の居場所、今後の計画等等
主力戦力についてはドレッドルーパーと黒幕、後2人のデスマスク 中身が誰かは言わなかったが…まぁ俺の関係者だろう…誰か知らないが地獄を見せてやると決意を新たなにしていると
「だが城のセキュリティをどう破ったものか、あの城はハル兄がこれでもかと対策を盛り込んだ難攻不落の城、外部からの攻勢では突破できない…」
未来一夏は深刻な顔をしているが
「え?抜け穴から入れないの?」
「え?」「え?」
「……………あ」
「ちょっと待てハル兄!抜け穴って何!城にそんなのあったの!!」
「……………」
「ハル兄!!」
「わーった話す話すけど、その前に…コイツの処理からだよね?」
「ひぃ!」
その後どうなったかを話す必要はないだろう
あるのはウォズの遺体を荼毘に伏しただけである
「眠れ、相棒」
そもそも建国云々は俺とウォズで始めたようなものだし建国以前から二人三脚で頑張った大事な仲間なのだから…せめてこのくらいはさせてくれ
『いやウォズ死んでないから』
『つかそれ鳴海荘吉の真似か?』
取り敢えず空気を読まないアナザーWにはコブラツイストだな
『処刑宣告!!』
「さて色々分かったな」
「あぁ、それでどうするんだ?」
「決まってんだろ……ネオ黎斗さん」
「私の才能が必要なようだな魔王」
「えぇバグスターとして城のセキュリティを落としてください…いや一つだけ別にお願いが俺のバックアップを起動して」
「ほぉ」
「バックアップって?」
「俺は万一の為に城のコンピュータの中にバグスターウイルスの力でデータ化させた俺のバックアップがあるんだ」
「何で、ネオ黎斗さんみたいな復活保険持ってるの!?」
「万一の為にと、俺も神みたいな事出来るかなと言う些細な実験を兼ねていた」
「何でそう簡単に生命禁忌の壁を越えるかなぁ!!」
「それで抜け穴というのは」
秋羅の問いにハルトはキリッとした顔で
「城を抜け出して城下町を出歩く為、そして飛電インテリジェンスの社長室にある秘密の出入り口に憧れて内緒に作っていたのだ!!」
「本音は?」
「前まで仕事サボって城下町行く時はクリアーベントからの脱走だったんだけど、ハウンド達来てから不可能になったから内緒で作った!」
「帰ったらハウンド達に報告しなきゃ」
「こうなるから黙っておきたかったんだよぉ」
「哀れ」
「だがその城の抜け道を使えば!」
「城の俺の部屋に着く」
「敵の中枢に殴り込めるって訳か…これで捕まった仲間達を助けられる!」
「そういやぁこの時代のキャロル達って何してるの?」
「キャロルさんは……もう」
「そうか…大体分かった……」
「キャロルさんはハル兄を亡くしたショックで狂ったようにケミーカードを量産してるんだ」
「キャロル…」
以外と逞しいな…と思ったが俺を亡くしたショックから離れようとしてるんだな
「そうか…よし作戦会議に最初の拠点に戻ろう」
そして転移魔法で拠点まで戻るのであった
同時刻
旧ハルトの城にて
「アルファがやられたか」
「相手を侮るからそうなる」
「そうだな…よしガンマ、お前は過去に飛んであの魔王の逢魔を攻撃しろ奴の帰る場所を奪ってやるのだ」
「かしこまりました」
それだけ言うと手勢を率いるとゲートに向かうのであった
「ベータは敵の侵入に備えろ」
「はっ!」
「ふふふ返り討ちにしてやろう…お前にも感謝しているぞパラドックス」
そこに現れたのはデアラ世界に置いて複製機により復活したがドライブ組の一斉攻撃により爆散した筈のパラドックスロイミュードが現れたのだ
「気にするな、あの時ネオタイムジャッカーに拾われ…その後のデータ取りに利用される毎日から解放してくれたのだ仮は返す」
「そうだなお互い共通の敵に対して力を合わせようじゃないか!楽しみだよ……魔王」
予告
反撃開始 ハルトの抜け道から侵入した一行は各々の目的の為に走り出す
同時刻 過去に飛来したガンマの軍団を迎え撃つ仲間達
今と未来が激突!
次回 開幕殴り込み! お楽しみに!