前回のあらすじ
未来から帰還したハルト達は事後処理に奔走していたが 一応の目処がついたので
「はーい皆の王様!ハルトだよ!!今日はこのオーディエンスから貰ったパンドラボックスを開いて新世界に行きたいと思います!!助手はこの人 ブラッド族の王族にして火星と火星人にとんでもない風評被害を与えたライダーこと、エボルトさんでーす!」
「よろしく!!」
「さぁ!新世界に行くには仮面ライダーエボル完全変身セットにパンドラボックスと60本のボトルに10本のブラックロストボトルを用意します!!」
「ほほぉ!それはお手軽だな!だがボトルとパネルのエネルギーを溜めないとダメだが…そのエネルギーは何処にある?」
「安心しろエボルト、既に力を充填させたパネルとボトルが此方です!」
「流石は料理人だな事前の仕込みは大事って奴だな」
「そうだ美味しい料理は下拵えが物を言うからな!」
「そしてコレをフェーズ4の俺が使えば」
「そう」
「「新世界の扉は開かれる!!」」
「よっしゃ早速別世界で起動実験だエボルト!パンドラボックスの開け方教えて……お願い?」
「よっしゃ!」
「ふははははは!!」
「はははは!この間は世界を守ったのに今度は滅ぼすか…これだから魔王は面白い」
「良いの良いの〜困った時はお互い様だよねぇ〜」
「よーし、じゃあパンドラボックスの力を解放するぞぉ!」
「よっ!待ってました!!では早速開けてみましょう!!」
「いや、そんな開封レビュー動画みたいなテンションで誤魔化せると思うな!!」
「そしてそんなテンションで封印を解くなよエボルト!!」
「やはりハルト坊よ、アレは妾を解き放った時と同じテンションじゃな」
「今思えば我々は魔王様からあのテンションで解放されましたねマイロード」
呆れる面々に反して
「えぇ!エボルトとハルトって更に強くなるのぉ!!すごーい!本当に嬉しいよ僕!じゃあ早速強くなって僕と戦おうよ!」
「よっしゃ!ダグバも参戦だな!!んじゃ始めるか…最強怪人の座をかけたバトロワを」
「お、良いねぇ」
「ははは…」
ハルト、エボルト、ダグバの黒い笑みに
「おいガドル!急いでダグバを取り押さえるぞ!」
「黙っていろ!!ゴオマ!」
「邪魔」
ドーン!
「あぁ!ガドルとゴオマが吹き飛ばされた!!」
「いやあぁ見るとダグバってマジで究極の闇なんだよなぁ…」
「その前に止めないと……あ、そだ!ハルト!!」
「何?」
「今のお前の姿を戦兎さん達が見たら何て言うと思う!」
「世界にラブアンドピースを齎してる!!」
「違う!混沌と破滅を齎してるんだよ!」
「嘘だろ!!そんな事ないよ!!だって俺に逆らう奴がいなくなれば世界は平和になるよ!」
「お前疲れてんだよ、もっかいビルドを見て倫理観を養え!!それと戦兎さんは1人1人がそう思える世界を作る為にラブアンドピースを掲げていただろう!」
「おいナツキ、テメェが戦兎さんの何知ってんだぁ!!」
「おいお前…何、戦兎の理解者面してんだ?」
「エボルトは何処目線でキレてんだよ!保護者か!!」
「アイツは俺が作った偽りのヒーローなんだよ!」
「エボルト……戦兎さんは偽りじゃない!俺を助けてくれた本物のヒーローじゃボケェェェェェ!!それを見せてやるぞ!!」
そして ービルド視聴中ー
「やっぱりエボルトのおやっさんムーブって良い仕事してるよなぁ…全部見た今だと黒幕にしか見えないけど」
「まぁな…しかしこう改めて見ると恥ずかしいねぇ〜昔のしくじりを見せられているのは」
「え、そうなの?しかしこう見ると」
「あぁ…」
「うん、俺と同じ気持ちだよエボルト」
2人は呼吸を合わせて
「「そんなに赤と緑が好きかァ!!」」
と叫ぶのであった
「何処見てんだよ!!」
とまぁパンドラボックスで新世界を開こうとしたが周りからの説得でストップが掛かってしまったので
ーーーーーーーー
「はーい!常葉ハルトです!今日は偶々転移したこの世界に究極の闇を齎そうと思いまーす!」
『いとも容易く行われる、えげつない行為』
『辞めろハルト』
「え?分かったよ相棒、今日の俺は優しいから辞めるよ…あーあ仕方ない、変わりにヘルヘイムの果実を…辞めるか師匠に怒られる」
『いやその前に優しい奴ならそんな真似しない』
『そんな真似したら師匠ブチ切れるぞ」
『ヘルヘイムの果実を埋めたりしたら特にな』
「わーってるよ!そんな事したら師匠の戦いを無駄にしちまう……あの神話とも言えるような物語を……」
『そうだな』
「そして神話の神を殺す、神殺しがいるらしいじゃないか?」
『ん?あぁ原典のクロスギーツだな』
「俺聞いちゃったんだけど、ソイツ…英寿さんと師匠をターゲットにしてたらしいじゃないかぁ……それも娯楽で?笑わせるよねぇ?」
『おーいハルト?』
「んなの認められるか!師匠達の敵なら俺の敵だ!!そんなに神を殺したいなら、お望み通りその未来にゴッドジャマトを投入してやるよ!!」
『ジーンとニラムがブチギレる奴!?』
『それ抑止力にドゥームズギーツが飛んでくる奴だぞ!!』
『てか落ち着けハルト……だがこの乱心に安堵している自分が憎い…』
「分かったよ相棒、じゃあ折角だから永遠のグローバルフリーズを実行する!!ふははは!!」
『おい待てええええ!!』
ーーーー
そんな事件もアナザーライダー達の説得で止まると
『何か相棒の倫理観ブレーキが最近壊れてるんだが!!』
『壊れているのは周知の事実だが最近は特に酷いぞ!!』
『大丈夫かハルト!!』
「いやーーはああああああ!!」
『何だいつも通りか』
『今更だけどこれが標準なのは不安でしかねぇよ!!』
『何でこうなんだ?』
『あ、俺分かったかも』
『知っているのか?』
『いやそろそろだからだろキャロルとの結婚式』
『『『あ』』』
『嬉しいんだろうな』
「……けど俺みたいな奴がちゃんと家族にそれこそ良い父親になれるか不安なんだよ…ほら、そう言う暴力的な教育を受けた子供って自分の子供にも同じ事する傾向があるって…」
『大丈夫だ、お前は何やかんやで良い親になれる』
「アナザーW……」
『良い反面教師としてな!』
「アナザーW……火炙り」
『え?ちょっ、やめ…ぎゃあああ!!』
『こいつ映画になるからって浮かれてるよな』
『ヒートあるから大丈夫だろうの』
『お前達に人の心がないのかぁ!!』
『その喜びか不安かを発散するのに巻き込まれる世界は大変だがな』
未来からのゴタゴタが終わり、漸くハルトとキャロルの結婚式があるのだ流石によその国から客人を呼ぶのは憚るので身内だけの式ではある
『身内(国民)ねぇ規模がデカいことで』
「まぁな!お陰で俺も日夜忙しいぜぇ!!」
実際 結婚式の料理の仕込みや式の準備等等でハルトは東奔西走していたのである
そして今日はハルトはキャロルと一緒に親へ挨拶に向かう まぁ以前行ったように墓に眠る両親へ向かっている
とまぁこんな感じで新しい日常が進んでいる…それは嬉しい事だとも
「改めてお義父さん……娘さんを俺にください!!」
ケジメは大事だと思っていると
『エンジェリー………』
「アレってエンジェリード?」
確か天使の力を宿したケミーだったな……その能力は…あ!
思い出すと同時にハルトとキャロルの前に現れたのはメガネをかけたボサホサ金髪の…何か色々と抜けてそうだが善人な印象を受ける男がいた
「ぱ……パパ?」
キャロルはありえないとばかりに動揺しているいつも冷静な彼女がここまで動揺するなんて珍しい…いや待て!!
「下がってキャロル!!」
エンジェリードの力で蘇っているけども油断ならないぞ!と庇うように立ち身構える
「だが……」
「何者だ!」
「あ、初めましてキャロルパパのイザークです」
まさか挨拶するとはな…よし
「あ、初めまして…ハルトって言います娘さんと結婚を前提としたお付き合いをさせていただいてます」
『礼儀正しいだと!』
『敬語!?おいハルトの奴が敬語を使ってるぞ!!』
『偽物だぁ!!』
「おい最後の誰だ?」
『『『アナザーW』』』
「ほぉ」
『久しぶりの避雷針!!』
取り敢えず挨拶は大事だからと答えるハルトだが警戒は抜けていない、いつでも変身出来るように構えていると
「そうか君がキャロルの…そうか…キャロル」
「ぱ、パパ…」
「下がってなさい、これからお父さんは彼と大事な話がある」
「パパ…」
泣きそうな顔のキャロルを見てハルトは
「大丈夫だよキャロル」
それだけ言うとハルトの体からパラドが抜け出ると
「頼んだ」「任された」
そして相対すると
「改めて、常葉ハルトと言います…娘さんとは結婚させていただいてます」
「そうか君が…キャロルの……」
「はい!」
「じゃあ取り敢えず、父親として娘はやれん!って君を殴った方が良いのかな?」
「まるでトレンディドラマですね、けどただ殴られるのは嫌なので殴り返しますね」
「辞めろハルト!」
「え?まさかお義父さんってキャロル並みに強い錬金術師だったり?」
「違う!パパは驚く程に弱いんだハルトの一撃なんて喰らおうものなら体が弾け飛ぶ!!」
「嘘でしょ!!キャロルみたいに錬金術バリアとか張れないの!?」
「ははは!しかし空から見てたけど君は本当にキャロルを大切に思ってるんだね」
「当たり前ですよ俺は彼女の良人ですから、何があってもどんな敵からでも世界でも彼女を俺が死ぬその時まで守りますとも」
「!!!!」
キャロルはそう言われ顔を赤くし頭から煙が上るように見えた
「へぇ、それが僕が相手でも?」
「えぇ貴方がキャロルを傷つけるなら、泣かせるならお義父さんであろうとも俺の敵です」
「そうかキャロルは良い人を見つけたようだね」
「大事な仲間達を守る為なら三千世界の天に届く屍の山すら作る覚悟ですよ」
「口だけなら何とでも言えるよ」
「なら証明して見せましょうか?」
『い、今の相棒にはやると言ったらやる…凄みがある!!』
「お、おいハルト…パパも喧嘩は辞めてくれ……」
その光景にあたふたするキャロル…珍しくて
「可愛い」
「それは同感だよ、しかしキャロルがお嫁さんに行くのか…僕は感動だよ…」
「あぁそうだ…俺、貴方には色々言いたい事があったんだ」
「何だい?」
「いいえ実際に会えるとは思ってなかったので吹き飛んでしまいましたよ」
本当はある…キャロルを置いていき彼女に願いと呪いを残したのか…などだが…その言葉が無ければこうしてキャロルと出会えてないのだから…
「そうか…」
「まさか会えるとは思ってなかったので」
「そうだね…僕もキャロルが良人を見つけてくれて良かったと思ってる……娘の事を末永くお願いします」
「はい自分の人生賭けて必ず幸せにします」
「!!!!」
「うん、良い笑顔だ……それはそれとして義息子と義父として最初で最後の喧嘩をしようではないか」
「ですねぇ、けどキャロルの言ってる通りなら俺の拳を受けたらお義父さんは大変な事になりますよ?」
「それはどうかな?」
その言葉と同時にイザークが取り出したのは、未来で共に戦ったマジェードの使っている翼の生えた指輪 アルケミスリングだったのだ
「え?」
同時に腹部に現れたドライバーもマジェードと同じドライバー…いや待て
「な、何でお義父さんが、そのベルトを!!」
「僕も錬金術師だからね可愛い娘と…知らない間に出来ていた、もう1人の娘が作り上げたのだよ?僕も向こうで開発したのさ」
「エルフナインの事まで知ってるんだ」
「本当ならもう1人の義息子にも挨拶したかったしキャロルの妹にも会いたいが、それはまたの機会にしようかな」
『アルケミスリンク』
2回読み込ませる事で突如 優雅で低い声音
『ギガバハム!』『クロアナ!』
『one thing!……all things!!』
突如現れたケミーカードをドライバーに装填すると構えて
「変身!!」
『『ガガガガッチャーンコ!』』
変身に合わせて背後に現れたブラックホールがイザークを飲み込むと中から現れたのは黒衣のライダー
『ダークインフィニティ!』
『『ブラックバハムート!』』
「僕の字は仮面ライダー…ウインド!」
未来を信じる黒衣の錬金術師 仮面ライダーウインド 見参!!
「へ、変身しただと!!」
「マジか!」
驚く面々だが、そんなの知らないとばかりにハルトはアナザージオウに変身する
「んじゃ行きます、お義父さん……娘さんを俺にください!!」
「こほん……君のような何処の者かも知らない馬の骨に娘はやれるかぁ!!」
そんなベタベタな宣誓と共に両者は走り出し殴り合いが始まったのである
「………………」
キャロルは予想だにしない光景に思考が固まっていると
「キャロル、大丈夫か!」
「え、アレ……何です?」
近くにいたナツキとエルフナインが駆けつけてくれたのだ
「おい待て!ハルトが仮面ライダーと戦っているって事はあの変身者は本家本元じゃない!ネオタイムジャッカーか!よしハルト!俺も加勢「するなぁ!」何でさ!」
加勢しようとしたナツキの顔面に近くになった石を投げつけると
「これは俺の戦いだ邪魔すんじゃねぇ!!」
「だけど、てか誰なんだよこの人!」
「キャロルのお義父さん!!」
「………いやいや待て待て待ちなさい!そんな訳ないだろう!キャロルのお義父さん!?って事は俺にとっても「お前が話すとややこしいから黙ってろ!!」はい!」
「おや、あの子がキャロルの妹か…そうか僕の知ってる頃のキャロルに近い優しくて良い子だろうね」
「お義父さん!今のキャロルも優しくて良い子ですよ!!」
「そうか…それなら良かったよ!!」
と再度バトルする中
「(い、言えない!ヤンデレ化して色々やらかすとか口が裂けても言えない!)」
キャロルが動揺している中 ハルトは
「あはは、余所見されるとは中々に舐められたものですねぇ…本当ならキャロルと話したい事があるんじゃないんですか?」
「そうだね、色々と謝らないといけないし叱らないとダメだけど…やっぱり可愛い大事な娘だからね抱きしめてあげたいよ」
「……………それが普通の親子なんですか?」
「ん?」
「俺にはわかりませんよ…普通なんて…」
生まれも人と違う、てか人じゃない、そんな自分の普通って何だよと それを見たキャロルは近づいて
「大丈夫だハルト、普通や正解なんてない…それを探すのが夫婦というものではないのか?」
「キャロル…」
「オレはその解をお前と探して行きたいんだ今までと違って…お前と2人で」
「キャロル……」
「だから取り敢えず、パパもハルトもそこに直れ」
「「へ?」」
「聞こえなかったか?正座しろ」
「「はい」」
そして
「まったく…お前たちは何をしている!!パパもハルトも変身して喧嘩するな!」
「いや変身してないと怪我「黙れ!」えぇ…」
「それよりもだパパ!エンジェリードを使えば復活出来るって何故教えてくれなかった!」
「いやぁ実は前からハルト君とは話せていたんだがねぇ…まさか肉体を取り戻して会話出来るとは…」
「は?」
「アレ言ってなかった?俺アナザーゴーストと契約してる影響で幽霊見えるって」
「…………………つまりアレか…ハルトはパパが前から見えていたと」
「そうそう」
「何故黙っていた!」
「考えてみろよキャロル、俺がいきなり【お義父さんが幽霊になっても、ちゃんとお前を空から見守ってたんだよ】なんて言ったらどう思う」
「コイツ、遂に頭がイカれたかと思う」
「そう、それが答えだ」
「いやぁ…まさかキャロルを見守っていた自分を見てるって気づいた時は怖かったよ、あれ?僕幽霊だよねと思ったね、僕を凝視してるハルト君を見た時はびっくりしたよ」
「俺もですよ、何か霊感ない人から見たら俺は楽しそうに虚空に向かって話してたらしいので…見るからにヤバい奴だったって」
『それ普段のお前じゃね?』
「え……まさか時たまハルトが空見上げながら話してのって……」
「最近その影響は俺が話してる人が生きてる人か死人か確認するようになったよ!!」
「何ですか、この微妙に怖い心霊体験?」
「「あははは!!」」
「ハルト……パパ……そこに正座ぁ!!」
「「はい!!」」
そこからの説教は数時間にも及んだという
そして不機嫌になったキャロルを慰める為にハルトは
「なぁコレで良いの?」
「…………ん」
「はいはい」
ムッとした顔のキャロルを膝枕して頭を撫でていた
「これ逆じゃね?」
「これくらいは当然だろ?ん?」
「あ、はい」
何か色々とあったが機嫌は直して貰えたようだ
そして結婚式前夜 2人は内緒である場所に来ていた
「懐かしいな」
「そうか?俺は頻繁に色んな奴送ってるからそんな感じしないけどね」
そう此処はシンフォギア世界 2人が出会った場所だ
「そうだった…お前はこの世界に厄災を招いていた……」
「けど此処に帰って来たのも久しぶりだよ」
そして2人は長い時間一緒になって騒いでいたチフォージュシャトーに帰郷していた 勿論ノエルの事件後 キャロルが必要な設備を取り除いて分解したので残っているのは残骸であるのだが
「あの頃はこんな関係になるなんて思って無かったよ」
「昔のオレに会えるなら、それは人生において重大な決断だと言っておきたい」
「生涯の伴侶に会えるからか?」
「それとその伴侶はとんでもない女誑しで苦労するともな」
「それは…」
「だが………その男は何があってもオレを全力で守ってくれる……頼れる奴だとも…それと良く無茶をするからちゃんと見てやれともな…」
「キャロルが…デレた」
「おい真面目にやれ」
そしてその夜 1人になったハルトは精神世界に潜ると
「お前ら………何やってる?」
「ん?お前の成長日記」
「誰がアサガオだ、ゴラァ!!」
「似たようなものだろ…俺達からしたら親友や息子が結婚するような喜びがあるんだ…こんなに嬉しいことなんてない!!」
「お前達は俺の保護者か」
「まごう事なき保護者だろ?」
「はぁ……まぁそうだな…相棒…その……アレだ…ありがと…な」
その一言にどんちゃん騒ぎしていたアナザーライダー 全員が沈黙する
「お前達が俺を選んでくれたから…その俺の今がある…だからその……」
「分かっている、おめでとう」
「うん……」
結婚式当日
『ハルト、お前は身を固めるのだから今までのように考えなしのままではいかんぞ今後は慎重な行動や冷静さを求めてだな…おいハルト聞いているのか?』
アナザーライダーはまるで親のようにハルトを諭すが
「あぁ聞いてるよ…そして知ってる」
『相棒…俺達はお前の成長を嬉しく思うぞ』
アナザーディケイドは涙ぐむが
『おいアナザーディケイド、多分お前の言葉届いてないぞ?』
『何?おいハルト何を考えてる?』
「あぁ…結婚式中に未来から俺の子供と共にネオファンガイアがやって来て俺達の戦いコレからだ!みたいになるかもしれない!」
『キバの最終回じゃん』
『なるかぁ!話はコレからも続くわぁ!』
『何て恐ろしいかも知れない…』
「それよりも、どうだ!この白のタキシードは!」
「よく似合っています我が魔王!馬子にも衣装ですね!」
「そうだろうそうだろう!あはははは!!」
「それ悪口だよね?」
「言うなジョウゲン、知らない方が良い事もある見ろハルトの笑顔を」
「何か訂正したら僕達締め上げられますね」
「改めて建国以前から俺について来てくれたお前達には礼を言いたくてな……今までありがとう、これからもよろしく」
「な、何と勿体無いお言葉!」
「まさか…魔王ちゃんから感謝されるなんて!」
「あの苦労の毎日は無駄では無かった!!」
「祝え!我が魔王の門出を!!」
「いやお前ら、此処ぞってばかりに言うよな」
『まぁ今のお前が何かすればタキシードが返り血で赤く染まるからな』
「その場合、タキシードがマイティやアクセルと同じ色になるだけだよ」
「「「ひぃ!」」」
「ったく……というより今日のメインは俺じゃないキャロルだろ」
「確かにウエディングドレスのキャロル嬢なんて一生に一度しか見れませんからね!」
「魔王ちゃんは沢山タキシード着るから見飽きるだろうし!」
「同じく」
「お前らのフルコースを普通のスズメバチや蜂の子やカイコの昆虫食に変えておくわ」
「「「どうかご慈悲を!!」」」
その頃 キャロルはと言うと
「おめでとうございますキャロル!」
「おめでとう」
「あぁ」
エルフナインの笑顔の通りキャロルと白いドレスは見るものを魅了する美しさがある
「長かったね」
「そうだな…しかしあのバカめ待たせすぎだぞ」
「ちーちゃん今日の主役はキャロりんだから一応は立てておかないと」
「そうだよ今日はキャロルさんの日なんだから」
「お前達…祝う気はあるのか?」
「あるとも!キャロりんが結婚した事で私達も秒読みカウントダウンな訳だよ!!」
「いやぁコレで次の読み切りは結婚式ネタに出来るよ!ありがとね!!」
「ニア、貴女……」
まぁ全員が通常運転でいた…が
「キャロルさん、ブーケは私に頂戴」
あかねの一言で全員のオーラが変わったのは言うまでもない
そしてハルトは先に到着して花嫁を待っている
「………そういやぁキャロルってマリッジブルー無かったのかな?」
『無いだろうな』
「何で?」
『お前がやらかしまくってるせいで感じる暇がないだろう』
「成る程!!」
『このおバカ!それだけ苦労かけてるって事だ!今後は自重しろ!』
「自重?」
『いや初めて聞いた言葉みたいなリアクションは辞めろ!!』
「悪いが…自重、謙虚?そんな生き方してたら此処まで来てませんので!!」
『ですよね!!』
『おい、来たぞ』
そしてバージンロードを歩くキャロルとイザーク…何か薄くなっていて何処となくMovie大戦Coreの荘吉さんみたくなってるが
「………………」
大人モードだからかなのか…いや生涯で一度しか見ないキャロルのウエディングドレスだからか…その美貌にハルトは思考が固まったのである
「ほぉ久しぶりだな、お前がその顔をするのは」
「っ!うるせぇ…見惚れてただけだ」
「素直……だと!!」
「んだよ悪いか?」
「ま、まぁ悪くはない…パパ…その……ありがとう」
「あぁ、彼と幸せにねキャロル…」
そう言うとイザークは光の粒子になって空へと舞うのであった……が
【さーて、じゃあ少し離れて見守りますか】
ハルトとアナザースペクターウォッチを持ってるナツキの目には先程感動的に消えた筈のイザークがハッキリ見えていたのである
「おいどうした」
「な、何でもない!」
そして神父?牧師を担当している者の問い
「病める時も健やかなる時も、貴方は彼女を愛する事を誓いますか?」
「足りないな加えて死が2人を解っても愛する事を誓う」
「!!!!お、オレもだ……」
「では此処に2人を夫婦と認めます、異議のある者は?」
いる訳がなかったのだが
【う……うぅ…………】
幽霊になって啜り泣くイザークに参加していたウルティマが
「ねぇアレって…」
「見るな」
同じように見えていた流石のカレラも普段の不仲を押し殺して警告したのであった
そしてハルトはヴェールを外して改めてキャロルと向き合う
「まさか、あの時の出会いからこうなるとはな」
「そうだなぁ、あの当時のオレも知ったら驚くだろうさ」
最初は互いに利用しようとしていた、だが時間が互いの毒気を抜き、欠けていた部分を補い始めていた
気づくと互いに思い合うようになり 同時に傷つけたくないからと突き放した事もあった
「お互いな」
だが色々を乗り越えて今がある この日がある
「俺を選んでくれた事を後悔はさせない」
ハルトの力強い言葉にキャロルは
「ま、お前の暴走を止めれるとしたらオレくらいだからな」
「おいおい」
「後悔?そんなものあるものないだろう…オレの為に世界と戦う事を選んだ男だぞ?そんな男を夫に選んで何を後悔する?」
「キャロル…」
「だから後悔などしない、お前程の男を選んで後悔するから結婚などしないさ」
そう言うとキャロルとハルトはキスをすると同時に拍手喝采!
「祝え!!」
ウォズの言葉に全員が波に乗るのであったが
「では我が魔王 細やかながら我々が用意しましたサプライズがございます」
「サプライズ?」
「うん!魔王ちゃんが喜ぶと思って内緒にしてたんだよ!」
「頑張ったので褒めて頂きたい!」
何なのだろうか……ま、まさか
「お前達…まさか」
「そうそのまさ「あの最高級の調理器具、栗坊さんの鍋を用意してくれたのか!」違うそうじゃない」
「え?でも俺が直近で喜ぶものといえば…うーん……あ!!まさか新しいエプロンとか!」
「所帯染みてますが……スペシャルゲストは、この人達です!!」
ウォズがそう言うと現れたのは和服を着た2人の老夫婦である
「おぉ…」「ハルト…」
「へ………」
それが誰かを理解していたのはハルト、あかね、ナツキ、咲那の4人だけである
「お、おいハルト…誰なんだ?あの人達は」
「爺ちゃん?……婆ちゃん?」
「は?」
その一言で会場全てが騒ついたのである
「あ、あの方達が陛下の祖父母!!」
「き、聞いた事がある…アレがハルト様に人間としての必要最低限の倫理観や教養を植え付けたとされる伝説の!!」
「やれば出来る子という一言だけで今日の逢魔王国を作り上げさせたという…」
「項羽にとっての范増とも言える方ではないか!」
「そう!その我が魔王の祖父母です!」
「いや2人と再会したら俺の旅が終わるんだけど?」
「その辺は大丈夫です我が魔王…我が魔王の戦いの道はこれからです!寧ろコレからが本番ですよ!!」
「はぁ………ん?待てよお前達、何処で俺のいた世界の座標を「その前にだハルト」…あぁ」
ハルトはキャロルと一緒に改めて2人と向き合う
「えーと…その……ひ、久しぶり爺ちゃん、婆ちゃん……なんか色々あって帰れなくて…ごめんなさい」
『あ、あのハルトが謝っただと!』
『そんな…だが私は謝らない と公言してるハルトが!』
『こ、これがハルトの祖父母…一筋縄ではいかないな!』
「あぁそうだな…」
「ハルト…良く生きてたよ……元気だったかい?」
「勿論だよ!色々あって仲間が出来て気づくと王様になった!」
「その色々が気になるが…こんなに沢山の人に祝福されて…良かったなぁ…」
「そうだよ、あの子が…」
と涙汲む祖父を見て
「おいハルト、何だこの善人達は?この人から貴様に虐待の限りを尽くしたアレが生まれたのか?」
「ほーんとその辺分からないんだよねぇ〜」
『何が起こるか分からないものだな』
「はぁ……しかしこの2人がハルトの…」
「彼女がかい?」
「そうだよ」
「初めまして、キャロルと言います…これからハルトを幸せにしていくので宜しくお願いします」
「あれ?微妙に何か違うような…」
そう言うと何故か2人は涙汲み
「そうか…そうか……色々と問題しか起こさない孫だが宜しく頼むよ」
「ハルトにこんな綺麗なお嫁さんが出来るなんて……ねぇ…」
「あれ?俺ってそんな認識?」
「はい」
そして
「あらあらまぁまぁこんなに可愛いらしい子が…もう嬉しいわねぇ…ひ孫は期待しても良いのかしら?」
「いるけど?」
「「へ?」」
この後 クロエ達を紹介したら2人は腰を抜かすのであった
そしてハルトはウォズ達を呼ぶと
「ウォズ!そして旧四天王達!」
「はっ!」「「「「はっ!!」」」」
「今回の件……感謝しても仕切れない大義である!!」
「いえいえ当然の事をしたまで」
「それとやっぱり旧四天王とか付けると面倒だから」
その言葉にネガタロス達が困惑するが役職交代!?の機運が高まるが
「新しい役職と肩書を用意するから楽しみに待っていろ!」
「「「「「はっ!!」」」」」
「これで良し……んじゃキャロル、どうぞ」
「あぁ」
そう言うとキャロルは手に持ったブーケを投げる構えを取ると
全員が目の色を変えてアップを始めたのである
「何が皆をそうさせる…」
戦慄する中 キャロルがブーケトスをすると
「そのブーケは束さんが貰ったぁ!!それがアークの導き出した結論だよぉ!!」
「させんぞ束!!それは私が貰う!!」
束が飛びあがろうとすると千冬が全力の回し蹴りを放って道を塞ぐと
『コネクト』
「本当ダメだよ、こう言うのは頭使わなきゃ」
「錫音の思い通りにさせない魔力霧散装置起動」
「あぁ!何てものを作ったんだい銀狼!!」
「ふふふ…残念だったね皆!私の囁告篇帙を持ってすれば、あのブーケの受け取り手は選び放題と言う事を!!」
「二亜相談があるわ」
「んぁ!オイゲンちゃん?まさかの初絡み!!」
「本当に残念ね足の引っ張り合いだけに目が動いて肝心な事を見てないなんて」
「アンティリーネも混ざりたそうですが?」
「そうね…ちょっと行ってくるわカレンも付いてきなさい」
「えぇ」
「愚かね目の前のブーケにかまけてるなんて」
「何言ってんのさテスタロッサ?」
「早く行かねば取れんぞ?」
「大丈夫よ私は興味ないから、どの道結婚は変わらないのだから」
「はぁ?何言ってんのさ?」
「それよりも」
ウルティマの問いを無視してテスタロッサはベルファストと一緒に
「初めまして祖父様、お婆様…私はテスタロッサ、この国の宰相を務めておりますわ」
「お初にお目にかかります私はベルファスト…ご主人様に仕えるメイドでございます」
「おぉこれはご丁寧に孫がいつもお世話になってます、何かご迷惑をかけてませんか?」
「いいえ、ご主人様の至らぬ点を補佐してご奉仕するのがメイドのあるべき姿ですので」
「そうですともハルト様の進む道は険しく先の見えません…だからこそ面白いのですわ」
「ほほぉこんな美人達を捕まえているとは孫も隅におけんな!」
「本当に昔の貴方の悪癖をそのまま受け継いだみたいね」
「な、何のことだろうか?」
「あら、昔の事ですが何人もの女性に言い寄られてましたよね?それも無自覚に口説き落としてたり」
「ま、全く身に覚えがないぞ婆さんや!」
その時 テスタロッサは思った あぁ、アレはこの人の影響なのかと
「いえいえ、お二人がハルト様へ愛情を注いだお陰ですわ…是非とも末長く宜しくお願いしますわ」
「まさかの挨拶!!そうか今後の為に…」
「くっ、狡いぞテスタロッサ!!」
と三人娘とアンティリーネは動く中、あかねは楽しそうに眺めていると ベアトリスが
「あれ?あかねは混ざらないんですか?」
「うん大丈夫だよ、私は挨拶とか終わってるから」
「さ、流石ですね……おや?」
ブーケを賭けたティオが風魔法を使った結果 熾烈な争いはまさかの方向へと決着した
「え?」
そのブーケはナツキの手に渡った
「あ、やべ」
「つまり次の結婚はナツキさんだと…それは良いですね!」
「え、エルフナイン?」
「「「「「結婚するのは私………は?」」」」」
「………………っ!」
ナツキは身の危険を感じて全力疾走し追いかける面々がいたのは言うまでもない
「あのバカ…全く静かにしろよ」
「お前の結婚式らしいじゃないな」
「俺達のだキャロル」
「そうだな」
「これからもよろしく」
「あぁ宜しく頼むぞハルト」
そして結婚式は新たな盛り上がりを見せるのであった
予告
結婚式や周囲の環境変化もひと段落したハルトは未来からの傷が癒えた事で新たな世界に向かう事になる!
そんなハルトを待ち受けるものとは!
次回 向かうぞ冥界!御礼参りは鮮烈に! お楽しみに!