無冠の王 アナザーライダー戦記 リテイク   作:カグ槌

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因縁と決着

 

 

前回のあらすじ

 

ハルトを殺した黄金妖精 クトリの頼みを復活したハルトは了承しアウトサイダーズを率いて敵基地へと殴り込む

 

その時 ハルトと相対したのは自分と同じ被験者 H9こと羽黒絡繰 

 

また別場所ではneverと因縁のあるドクタープロスペクトが現れた 彼はアイズドーパントに変身してエターナルと戦う事になるのであった

 

 

 

ハルトはというと

 

 

 

「和平の使者は武器なんざ持ってこねぇんだよ!そう言って他の兄弟を呼ぶつもりだろうが!!」

 

 

「だから話を聞いてくれ!俺達はあの事件の後 ネオタイムジャッカーに反旗を翻す派閥と与する派閥、そして傍観を決めた派閥とに分かれている!」

 

 

「三つの勢力で混沌を極めてるってか?んでお前は与する派閥だろうが!」

 

 

「違う!反旗を翻す派閥のものだ!」

 

 

「っせぇ!なら証拠を見せてみろよ証拠をよぉ!!」

 

 

「っ!」

 

 

「黙りが敵って証拠だろうが!!」

 

 

鍔迫り合いから勢いでアナザーツインギレードを振り抜いて風魔を吹き飛ばすとアナザーツインギレードを槍モードに合体 アナザーウォッチを装填する

 

 

『エグゼイド 』『龍騎』

 

 

『MIXING!!』

 

 

 

「紅蓮爆龍剣!!」

 

 

 

放たれた赤龍の突撃を風魔は空蝉の術で回避すると

 

 

 

「せい!!」

 

 

反撃とばかりに手裏剣エネルギーで攻撃するが

 

 

「舐めるなぁ!」

 

『ディケイド』

 

 

アナザーディケイド に変身してオーロラカーテンを自分を挟むように前後へ展開すると攻撃はアナザーディケイド を貫通せずに背後に当たるのみ そしてそれは防御だけではなく攻撃にも転用出来る

 

 

 

「そら!」

 

 

「っ!しまった!」

 

 

「捕まえたぞ…これで忍者らしく飛んだり跳ねたりも出来ねえナァ…ん?忍者……あの防人の付き人が忍者だったな……そういやぁアイツ前に俺のいない時に千冬達を……忍者は敵だゴラァ!!」

 

 

人それを八つ当たりという

 

 

オーロラカーテンを進路上に展開して風魔を此方の間合いへと引き摺り込むと胸ぐら掴んで持ち上げる

 

 

 

「くたばれええええ!!」

 

 

「っまだだ、お前達!」

 

 

と助けるように忍者プレイヤーが現れるが

 

 

 

「お前は知らないんだよ!!そのゲームは神の怒りに触れてる事をなぁ!!出番だ神いいい!!」

 

 

「その通りだぁ!!」

 

 

と土管から現れたのはネオ黎斗、彼はゴルドドライブにneverの援護を任せた後 一足先に撤退していたのである

 

 

 

「何!檀黎斗だと!!」

 

 

「違う!ネオ檀黎斗だぁ!!」

 

 

「ね、ネオ?…まさか…オーディエンスめ余計な事を!!」

 

 

 

と忌々しく吐き捨てる風魔を見てハルトの中に眠るものが覚醒した

 

 

「お、何か面白そうな場面だな俺も混ぜてくれよ良いだろう?ハルト」

 

 

「好きにしろ」

 

 

「やった!」

 

 

アナザーディケイド から抜け出たパラドは笑顔でギアデュアルを取り出しゲーマドライバーを装着する

 

 

 

「行くぞパラド、不正なガシャットを回収する」

 

『ガッチョーン』

 

 

「お前達、俺と遊ぼうぜ!」

 

 

ネオ黎斗はバグヴァイザーをベルトにしたバグルドライバーをそしてパラドはギアデュアルを回転させた

 

 

『dangerous zombie!』

 

『perfect puzzle!what's the next stage!what's the next stage!』

 

 

と2人は待機音を鳴らし

 

 

「変身」「変身!」

 

 

『ガシャット!バグルアップ!デンジャラスゾンビ!』

 

『デュアルアップ!!パーフェクトパズル』

 

 

ゲンムゾンビゲーマーレベルXとアナザーパラドクスパズルゲーマーレベル50に変身完了した2人は忍者軍団と応戦するのであった

 

 

「まるで劇場版だな…けどあの時と違ってネオ黎斗さんはライフの制限はないから大丈夫だな」

 

 

仲間の無事は疑わないが敵の無事は疑うさ

 

 

「このまま縊り殺してやる」

 

 

「あ、あがぁ…!ま、まて……たのむ話を……」

 

 

「は?そんな都合の良い話があるかよ」

 

 

その背後では忍者プレイヤーはゲンムとパラドクスに蹴散らされ万事急す!

 

 

そのまま力を込めていくアナザーディケイド はトドメとばかりに必殺技をゼロ距離で叩き込もうとしたが

 

 

「此処で死ね」

 

 

「待ちたまえ」

 

 

「あ?」

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

その頃 エターナル達neverはと言うと

 

 

「や、やはりだ…何故奴らの攻撃が読めない!」

 

 

アイズドーパントの予測が全くと言って良い程役に立っていない 

 

 

まぁエターナルのローブにはメモリの力を弱体化させる機能もある最強の盾とも言えるから無理もないが

 

それに加えて 現在使っているのは試作品のT1ではないT2 つまり完成系 その性能は以前とは計り知れない

 

 

 

「行くぞ」

 

 

と指を鳴らすとneverが全員 運命のメモリを起動したのである

 

 

『HEAT』

 

 

死体故に欲する生きてるという熱量を

 

 

『LUNA』

 

 

死体故に焦がれる幻想を

 

 

『METAL』

 

 

死体故に屈強な鋼の力を

 

 

『TRRIGER』

 

死体故に軽くなった引き金を引く力を

 

 

 

全員がT2メモリを挿入して全員がドーパントとなると全員でアイズドーパントに襲い掛かるのであった 最早戦いとは呼べないレベルのものであった……

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

その頃 アナザーディケイドは風魔にトドメを刺す前に邪魔をされたのである

 

 

「誰だテメェ?」

 

 

そこにいたのは白衣を着た高圧的な雰囲気の女性 近い所で言うなら千冬に近しい、何処か初対面だと近付き難い雰囲気を持っている

 

 

「言葉遣いが悪いね 指示待ちくんの教育が下手と見える」

 

 

「は?」

 

 

「おっと失礼、私は篠塚瀬奈 H4と名乗る方が良いかな?今は白スーツの所で雇われているよ」

 

 

「アイツの……つかまた兄弟かよ…」

 

 

「その通りだよ、まぁ私は指示待ちくんと違って色々制約がない分、好きにやらせて貰ってるけどね」

 

 

「んで何のようだ?」

 

 

「その首絞めてる彼の言葉は本当だよ私が証言する一応は姉の言葉なんだ信じてくれないかな?」

 

 

「…………」

 

 

白スーツの関係者か…それならば無碍にするのもアレだな と手を離す

 

 

「ゴホゴホ……」

 

 

「おい、さっさと話せ」

 

 

「くっ‥まぁ良い感謝するぞ」

 

 

「別に…あ、それと魔王に伝言と贈り物ね」

 

 

と投げ渡されたのはUSBメモリを見ながら

 

 

「伝言?誰から?」

 

 

「白スーツの本体から、アンタが前にソロモンに変身した奴のアバターが作った会社があるんだけど それ此処からしばらく先の未来にしか出来ないから気をつけてね」

 

 

「マジかよ」

 

 

「そうそう大マジ、んじゃねぇ」

 

 

とオーロラカーテンで何処かへ去った瀬奈を見送ると

 

 

 

「んじゃ話して貰おうか」

 

 

「あ、あぁ…」

 

 

聞けば 脱走事件の後 被験者達はネオタイムジャッカー側になったものは少数で他は反抗すると決めたもの 平穏を求める者とに分かれたらしい

 

 

「ふーん……で、接触した目的は?」

 

 

「他の兄弟達に危害を加えないで欲しい、聞けばお前は問答無用で他の兄弟を殺すと聞いた…与した側は別だが多数は平穏を求めてると理解して欲しい」

 

 

何か凄い頼まれている…うーん

 

 

 

「んでお前はさっき反抗する側って聞いたけど?」

 

 

「そうだ、俺は…お前と違ってロイミュードやヒューマギアなど機械の力を埋め込まれた…言うならばサイボーグ…機械の体に改造されたんだ俺は自分の体をこうしたネオタイムジャッカーが許せない…」

 

 

「それで俺を利用しようと?」

 

 

「あぁ組織には組織の力をだ、それにお前達だって戦力が欲しい筈だ違うか?」

 

 

「いやぁその辺最近解決したんだよなぁー」

 

 

「何?」

 

 

その頃 never達の全員攻撃でボロボロになったアイズドーパントへ

 

 

 

「今度こそ確実に地獄へ送ってやる、迷わずに逝ってこい」

 

 

 

「うわあああ!」

 

 

アイズドーパントは目型エネルギーをエターナルに乱射するがエターナルはエターナルエッジで両断しながら前進すると

 

 

 

エターナルがトドメの一撃を叩き込む為にメモリをエターナルエッジに装填する

 

 

『ETERNAL maximum drive!』

 

 

そのマキシマムドライブは永遠の鎮魂歌 

 

 

T2以前のメモリを完全に再起不能にする一撃

 

 

エターナルのマキシマムはメモリを無効化し、12.5%で即死させるエゲツない能力がある その範囲は最低でも風都全域に及ぶ

 

 

「グアアアアアアア!」

 

 

その攻撃を受けたアイズドーパントは体の動きが止められ動かなくなる、それに合わせてエターナルは右足に青い炎を纏わせて蹴りを叩き込むと体を捻り貫通力を加える 離れて着地をした彼は堂々と

 

 

 

「さぁ、地獄を楽しみな!」

 

 

 

「ああああああ!!」

 

 

サムズダウンでアイズドーパントを今度こそ地獄にへと叩き落としたのである

 

 

 

 

その爆破を遠目で見たハルトは

 

 

「そんな……もう終わったの?…え…しかもあの決め台詞まで……そんな…嘘だ……エターナルの活躍を間近で見たかったぁああああああ!!!それが出来なかった…お前の…お前の……お前のせいでェェェェェ!!!」

 

 

アナザーディケイド激情態になろうとしたのでアナザーライダー 達がストップをかける

 

 

『落ち着けアホ』

 

 

 

『てかあのメモリのマキシマムされたら、お前のガイアメモリコレクションも機能しなくなるぞ』

 

『完成版のT2だしな』

 

 

 

「………あ…あぁああああ!!」

 

 

とハルトが涙目でメモリを見るが直ぐにケロッとして顔で

 

 

「なーんてね、唯一達に頼んで俺のドーパントメモリを見た目そのままのT2仕様に改造してるんだよ」

 

『何だと!』

 

 

「克己さんの加入でドーパントメモリが役に立たなくなるかも知れない…その為のアップデートを計画していたが…まさか俺の想定通りとは思ってもなかったけど、これで俺流AtoZの運命のガイアメモリを作るんだ!」

 

 

『はぁ、このバカは』

 

『熱意が明後日の方向に向かってるな』

 

 

「良いじゃん…それよりさ、お前どうするの?本当にウチ来る?」

 

 

「あぁ行かせてもらうぞ弟よ」

 

 

「は?兄貴面するな気持ち悪い…あと敵対行動見せたら直ぐにスクラップにしてやる」

 

 

と手を取り合うのであった

 

 

ーーーーーーーー

 

 

事件後 黄金妖精達は逢魔で保護する事に

 

 

んで今回の件を証拠と共に天界にいるミカエルに連絡 暗殺された事も踏まえて怒り心頭であると威圧混じりで話す 恐らく向こうは平常心ではないだろう 傘下の暴走とは言え不干渉を約束した勢力の長を暗殺しようとしたのだから

 

 

それだけで宣戦布告になると そしてアザゼルにも言ったが武器を向けたら、それだけで敵対行動である 

 

 

 

「どうしてやろうか?このまま天界まで殴り込もうかな?俺はそっちのに殺されかけたし別報復しても良いよねぇ〜あぁ〜丁度新技試したかったんだよなぁー!何処か向けても良心痛まない場所…あぁ!俺を殺そうとした奴がいる場所とかどうかなぁー!」

 

『悪い事は言わん。ミカエルよハルトの要望を聞いた方が良いぞ』

 

 

「………」

 

 

それはもう良い笑顔でハルトは威圧、ミカエルも冷や汗をかき 背後にいたテスタロッサも舌を巻く棍棒外交であったのは言うまでもない

 

 

結果として天界側には賠償金と保護した黄金妖精達の身柄は逢魔預かり そして関係者の排除や処断を確約させたのである

 

 

これが第一次聖剣計画の顛末と記録されている

 

 

まぁこの辺が手打ちだなと判断したので手を引くが 改めてneverの強さを感じた…実際に感じる覇気やオーラは恐ろしい…だがこれで良いと

 

 

 

そんで問題なのが

 

 

「って訳で取り敢えず連れてきた自称俺の兄を語る不審者です」

 

 

 

「羽黒絡繰だ弟のハルトが世話になっている」

 

 

「いや兄貴面するな…迷惑だ」

 

 

と答えると古参組は

 

 

「まさか被験者の…」

 

「あぁ、それで兄か」

 

 

 

「一応言っとくが俺は認めてねぇ!今の所コイツは【退け!俺はお兄ちゃんだぞ!】って初対面で言ってる不審者と大差ないんだよ!!」

 

 

「んじゃその兄ポジがスペクターのマコトさんだったら?」

 

 

「歓喜と共に五体投地だな」

 

 

「何だこの扱いの差は…」

 

 

「まぁ魔王ちゃんだから」「うむ!」

 

 

驚愕し新参達は笑顔で歓迎する

 

 

「へぇハルトの兄だって!そりゃ凄いね、それなら僕と戦おうよハルトの兄なら強いよね!」

 

 

「ほぉ…それは楽しめそうだ…」

 

 

「ん…ン・ダグバ・ゼバに浅倉武だと…何故ラスボスとダークライダーが……しかもそれだけじゃない!!エボルトまで!」

 

 

主にバトルジャンキー組にだね…哀れ

 

 

「ハルトの兄ねぇ……兄……キルバス……うっ!頭が…」

 

「しっかりしろエボルト、傷は浅……くはないなアレの暴走でブラッド星が吹き飛んでるからなぁ…」

 

 

「何故か知らないがこの時空にも来そうで怖い」

 

 

「不穏なフラグを立てるな!!やって来たらお前等の面倒見るの俺になるんだからな!!」

 

 

 

エボルトは兄という単語に頭を抱え宗一が介護していた

 

 

「………」

 

 

「ネガ音也、何気まずそうな顔をしている…まぁ紅渡の兄との確執を聞けばそうなるかのぉ」

 

 

「アレは別世界の俺の子だからな」

 

 

「それハルト坊に聞こえていたら首絞められていたぞ」

 

 

「かもな」

 

 

 

そして、此処に

 

 

「へぇ全身サイボーグですか…それは面白いですね是非解剖させてくださいな」

 

 

「っ!!」

 

 

 

「逃げないでください大丈夫必ず元に戻しますから!………まぁ腕と足の位置がおかしくなってるのは誤差の範囲ですから大丈夫です」

 

 

「!!!!」

 

 

羽黒の奴は唯一を見て全力で逃げたのであったが 

 

 

「銀狼さん」

 

「はーい…これで良しと」

 

 

「っ!か、体が動かない…」

 

 

「ロイミュードやヒューマギアみたいに機械の体なら私はハッキング出来る…じゃあ後は唯一に任せた」

 

 

「任されましたよ…これで念願のサイボーグを…ふふふ先生も言ってました、改造手術はロマンだと!取り敢えず片腕はサイコガンにして…追加装甲が飛んできての変形合体とか出来るようにしないと…あと自爆装置もつけないとですね!」

 

 

「唯一の先生って何者だよ…あ、自爆装置はお願い裏切り防止の為に絶対つけて」

 

 

「分かりました任せてください…それはもう!ド派手に吹き飛ばしてやります!」

 

 

「目的変わってる」

 

 

「何故だ弟よ!!俺を信用してくれないのか!!」

 

 

「俺は基本的に被験者連中には疑念しかないんだよ、お前も俺を利用する算段らしいし、それでも俺の側に立ちたいんならさ首輪は必要だよね」

 

 

 

「そ、そうか!我々も最初に脳改造しておれば脱走されなかったのだ…おのれ!今更だが過去の我々を殴りたい!」

 

 

と項垂れるショッカー達を見ると

 

 

 

「まぁショッカーとか改造への信頼と実績凄いよなぁ…」

 

 

と見ていると

 

 

【仮面ライダーは私が育てました!】

 

 

とドヤァとしていたがそもそもの発端は本郷猛の脳改造失敗から始まっているので全員冷ややかな目線を送っているがハルトは感謝しかない

 

 

そんで聞いた内容で厄ネタがもう一つ 

 

 

【錫音のいた世界の生き残りは他にもいる】

 

 

との事 まさかなと思ったが

 

 

「クソジジイ、キルカウントはちゃんとしてろよ錫音以外も生きてるじゃねぇか」

 

『今更ながらアイツの残した爆弾が起動したな』

 

 

 

今更ながらにトータスでの最後の捨て台詞が回収されるとは許せん…

 

 

「本当だよったく………まぁ錫音には話しておくとして…まずは保護した黄金妖精についてだが取り敢えず」

 

 

目線を逸らすと彼女達は何か暗い顔をして瞳は虚ろ…うん取り敢えず

 

 

とハルトはエプロンを纏い包丁を持つと

 

 

「取り敢えず飯だな!話はそれからだ!!それと服を用意しろ!」

 

 

と指示を出すハルトは

 

 

「お前達は逢魔の民だ!民は家族だ!俺の家族なら遠慮などいらん…さぁ飲めや歌え!今日は歓迎会も込めた宴会だぁ!!」

 

 

おおおおおお!!と響めくも

 

 

「あ、お前は出禁な」

 

 

とリゼヴィムだけ拘束して逆さつりにして放置した

 

 

「何故!」

 

 

「敵だし」

 

 

「おのれええ!もう少しは信頼してよぉ!!」

 

 

「あかねに手を出そうとする奴を信頼しろと?笑止千万!!」

 

 

取り敢えずコレでよしと頷いたハルトは

 

 

 

「どんどん食べろよ!!遠慮はいらないからさ」

 

 

次々に出来る料理の山と運び出される光景に

 

 

「あ、あの!」

 

 

「ん?」

 

 

「ありがとう!」

 

 

「えーと…クトリだっけ?礼なら二亜に言え俺はそれに従って助けたに過ぎないし」

 

 

「そうだけど…ありがとうって言いたくて」

 

 

「そっか…なら楽しんでけ」

 

 

「分かった」

 

 

「おーいクトリ…って何してんだ?」

 

 

「何でもない、行こう一夏」

 

 

「へ、ちょっ!おぉ!」

 

 

朴を赤くしたクトリに引っ張られた一夏を見てハルトは理解した

 

 

「一夏は大変だな」

 

『アレは完全にお前の影響だぞ…見ろ、そのせいで修羅場が起こってる』

 

 

「そだね〜」

 

 

朗らかに相棒と話していると 何か銀髪ロールの…何か失礼だが老犬のような雰囲気の子がいた

 

 

「……………」

 

 

「どうした?それならまだ出来てないぞ〜」

 

 

「……………ありがとう」

 

 

それだけ言うと何かトタトタ歩いて行った

 

 

「何だアレ?」

 

 

「さぁな…それよりハルト!ピザ追加で!!」

 

 

「はいよー!」

 

 

と笑顔で料理を振る舞うと

 

 

「アレがさっきまで暴れてたのと同じ人なの?」

 

「そう」

 

「俄かに信じられない」

 

と黄金妖精達は困惑する中

 

 

 

 

「「「「………」」」」

 

 

子供4人組は興味津々にハルトの料理作業を見ていた

 

 

「ん?どうした?」

 

 

「ハルトの料理を見るのが楽しいんだって」

 

 

あかねがそう言うと4人の子の頭を撫でる…うーむ母親みたいだと思うが

 

 

「良いなぁ」

 

『おい子供に嫉妬するなよ良い歳した大人が』

 

 

「俺もさ…あかねに頑張ったねって頭撫でられたいよ」

 

『ダメだ、コイツは中身が子供だったぁ…』

 

 

「つーか…この光景、あかねが何か母親に見えるな」

 

 

「え!」

 

 

「あ、いや…あかねは良いお母さんになるなぁとか思って…」

 

 

「そ、そう…」

 

 

 

「ハルト!!これ何だ!」

 

 

「ん?……おい待て!それはポン菓子作る奴だから!そんな人のいる場所でやるな!!」

 

 

「ぽ……PON菓子だと?お前にバカと言われる程の屈辱はねぇぜハルト!!」

 

 

「うっせぇ!誰かあのバカを止めろ!!」

 

 

ゴオマがやらかそうとしたのでガドル閣下が止めに入って間一髪だった

 

 

「ふぅ、危ない危ない」

 

 

安心したのも束の間 ポン菓子の破裂を見て黄金妖精達は驚いたのであった…うん、アレ初見だと爆発に思うよな

 

 

しかしまぁ羽黒と良い篠崎といい俺の兄弟周りが騒がしくなったのは何かの予兆かな

 

 

まぁ関係ないか

 

 

「邪魔する奴はぶっ潰す」

 

 

「おーいハルト、顔が怖いぞ〜ほら宴会なんだから笑顔笑顔」

 

 

「………そうか」久しぶりの草加スマイル

 

 

「怖えよ!子供が泣くわ!!」

 

 

「そうか」

 

 

「んで?これからどうすんだよ、兄弟まで受け入れてさ」

 

 

「取り敢えず他の兄弟の安否確認と準備期間だな流石に仕掛けてしまったからネオタイムジャッカーも警戒するだろう…くそっアレの所為で計画を遅らせないとダメになった」

 

 

「はは、素直じゃないなぁハルトは普通に兄弟が生きてて嬉しいんじゃないの?」

 

 

「は?………おーい咲那ちゃん!!ナツキが今日は咲那ちゃんと添い寝したいって!!」

 

 

「お前ふざけんな「義兄さん?」はい…」

 

 

「今日は私と寝ましょう!」

 

 

「待ってください…ナツキさんは今日僕と添い寝

するんですよ?」

 

「へぇ…」

 

 

バチバチな2人を見てナツキは涙目になりながら助けを求める

 

 

「は、ハルト助けてえええ!」

 

 

「あ、出来た!!」

 

『何が?』

 

 

「ケバブ」

 

 

「無視しないでよおおお!!」

 

取り敢えずナツキに制裁を加えたハルトはそれはもう良い笑顔で

 

 

「出来たよ〜」

 

 

と勧めるのであった

 

 

そして逢魔王国がこの世界の歴史の表舞台に姿を表すのは もう少し先の話である

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

 

さて黄金妖精救出から暫く激動の時代だった

 

 

あの後 三大勢力の戦争は休戦となり現在は三竦みで互いに警戒しあうようになった

 

 

俺達はその間にも北欧勢力筆頭に様々な神話の神と出会い関係を構築している 日本神話勢力や妖怪勢力とは故郷の関係もあるので良好な関係を心がけている

 

 

最近多いのは傭兵として武力を提供する事だな

戦争終息後 数の減った悪魔は自分の種族の為に

 

 

【悪魔の駒】というものを開発 これは埋め込んだ種族を強制的に悪魔へと書き換えるというもの……仮面ライダー風に言えばネイティブのネックレスだ

 

 

その影響から他所の勢力の連中をコレクション感覚で眷属にする悪魔が増加して社会問題に、サーゼクス達も対策はしているらしいが…

 

 

コレクション目的で逢魔に来る馬鹿連中がいるが全員、串刺して磔にした後、その首を悪魔達に送り返していたりする

 

 

一回 キャロルやテスタロッサ達に目をつけた奴等がいたので報復として其奴の領地を捕縛した其奴の目の前で破壊し尽くして泣き叫ぶ程に絶望させた後、殺したがな

 

 

まぁ悪魔の駒を作らないといけなくなったのも俺がアウトサイダーズを率いて三万もの悪魔を鏖殺したからであるので俺にも非はある…だが俺は謝らない

 

 

そんな感じです三大勢力の戦争の影響から各勢力が自衛戦力を集めているが日本神話や妖怪勢力は規模で劣る為 逢魔の力を借りている…逢魔の武力を背景に強かに交渉しているらしい

 

その礼としてこの世界での戸籍などを用意してもらったのである

 

 

しかしまぁ妖怪任侠とか色んな世界があるんだな… 奴良組か覚えておこう

 

 

また悪魔側もサーゼクスを筆頭としたクーデターが起こり悪魔側の指導者や国の体制が一新された それをリゼヴィムは苦い顔していたのでそれに合わせて利用価値を無くしたから悪魔側へクーリングオフしようとしたが断られた 気に入らなかったが

 

 

前政権の中枢にいた奴が戻ってくると大変な事になるとテスタロッサが言うが、前述した悪魔の駒絡みで逢魔にバカ悪魔や反乱分子を呼び寄せて一騒動起こした罰として現在はナイトメアとテラーメモリによる絶望の幻覚と悪夢を見せ続けている…その様子を悪魔側に送りつけて反抗する気力を奪ったりした

 

 

天界側とは必要最低限の関係だ…理由?ジャンヌやハサン達、黄金妖精の事を考えたらダメでしょ!!

 

 

堕天使側とは技術的な部分で交流は続けており 最近アザゼルが『神器(セイクリッド・ギア)』なる人間にしか宿さない固有の異能について研究しているらしいので

 

 

「ふむ……よし!俺にも宿ってるか試してみよう!」

 

『魂の具現化云々言ってたからな、お前なら俺魂眼魂じゃねぇの?』

 

 

「うーん…」

 

 

『つか、お前怪人だろう?人間じゃない奴には宿らないんじゃ』

 

 

「その辺大丈夫だと思うよ」

 

『その心は?』

 

 

「だって今の俺は人間の遺伝子や魂を元から宿してる怪人だろ?なら神がバグスターになってもゲーマドライバーで変身出来たのと同じ理由でいけるかなと」

 

 

『あ…』

 

 

その背後で ドヤァ!としているネオ黎斗がいる 

 

 

人間にしか使えないゲーマドライバーを使う方法は二つ 一つは適合手術を受ける事 もう一つは 人間の遺伝子を持つバグスターである事

 

どちらかをクリアすれば変身は可能なのだ

 

 

という訳で

 

 

「アザゼルが言っていた、イメージするは常に最強の自分」

 

 

『何処の無銘の英雄だろうか?』

 

 

「だな……最強のイメージか、そのイメージは昔から俺の中で固まっている」

 

 

とハルトは両手を腰に添えて構える 現れない『ベルト(アークル)』があるようにイメージを固めていく

 

 

 

そうイメージするは平成の原点にして頂点 ハルトが時を超えても尚 消えない憧憬を感じる永遠のヒーロー

 

 

あの人と同じポーズを決め

 

 

「変身!!」

 

 

何も起こらない……

 

 

『やっぱり相棒には宿らないか』

 

 

「違う!これはきっと俺のクウガへのリスペクトが足りないからだ!クウガのイメージがブレているんだ!!」

 

 

『いや違うと思う』

 

 

「そうだ!あの時、トータスでエヒトにマイティキックを放ち、その後俺の背中を見てくれたクウガをイメージしろ…そうだ…見ててください!!俺の変身!!」

 

 

『おーい戻ってこーい』

 

 

そしたら

 

 

 

「あ、何か出た」

 

『ファ!!』

 

 

それは小銃と長剣…なんかシンプルだな

 

 

「ふーん、まぁ!俺には丁度良いか」

 

 

『しかしどんな能力なんだろうな』

 

 

「そうだな俺の脳内特撮CPUから割り出した傾向で行くと……シンプルな能力だと思うぞ!」

 

 

『まぁお前に小難しい能力持たせても意味ないしな』

 

 

 

「地球の本棚で調べるのも有りだけど…餅は餅屋に聞くのが早いかな」

 

 

 

グリゴリ総督府にて

 

 

「てな訳で教えろアザゼル先生!」

 

 

「おいおい…いきなり来て何事かと思ったが……お前かよ」

 

 

「悪いな、いきなり来て!神器使えるようになった!」

 

 

「って、お前神器に目覚めたのかハルト!」

 

 

「おうよ!どんな能力があるか分からないのと、その辺はお前の方が詳しいと思ったから確認しに来た!」

 

 

「成る程な任せておけ、しかし俺でも初めて見る神器だな…」

 

 

「アザゼルでも初見なのか…よし!んじゃ能力の実験をしてみたい……あ!俺さ幾ら暴れても大丈夫な場所知ってるからそこで見てくれないか?」

 

 

『おいまさか』

 

 

という事で『暴れても大丈夫な場所(シンフォギア世界の無人島)』に飛ぶと

 

 

「まずは銃の方の能力を試してみるか」

 

 

「おう!」

 

 

アザゼルが用意した的に狙いを定めて引き金を引く 以前までハルトの射撃センスは絶望的だったがハウンド達との訓練や数多の戦いで磨かれた結果 動かない的になら当てられる位には上達したのであるが

 

 

 

放たれたのは銃弾なんて生優しいものではない…それはハイパーカブトのマキシマムハイパーサイクロンを十倍にしたような極太ビーム

 

その射線にいたものは全て削り取られ…結論

 

 

 

「山が消し飛んだぁ!!」

 

 

アザゼルは驚くが一番驚いたのは本人である

 

 

 

「…………………」

 

 

 

その威力にハルトは頬をひきつらせて絶句していたのは言うまでもない

 

 

「こ、これは…人に向けて撃ったら影も形も残らねぇな」

 

『向けたら最期だな』

 

 

 

「これは余程の事がない限り使わないでおこうか」

 

 

『剣の方はどうだ』

 

 

「おう、んじゃ…えい!」

 

 

その一振りの衝撃は空気を震わせ 自分のいる島すら揺らしていた……おい

 

 

「この神器がトータスでの戦いで使えたらどれだけ楽だったんだろうな!!」

 

『少なくとも使徒との戦いは楽だったな』

 

 

結論

 

 

「お前さんの神器はとんでもない一撃を放てる銃と剣って所だな」

 

 

「シンプルイズベスト……それ以外の能力は調べようがないか」

 

 

「だが威力が有りすぎるな…何だこの威力は軍神とかじゃない神すら倒せる代物だぞれ

 

 

「かもね…まぁこの一撃受けても怯まずに襲いかかってくる奴等なら知ってるけどな」

 

 

多分 あの砲撃は馬王の鼻息や竜王のビームとイーブンだろうし…斬撃は猿王の拍手で相殺され 烏王に関しては羽ばたきで相殺…いやその後 毒を浴びて負ける

 

 

結論

 

 

「八王やべぇ…」

 

 

完敗である しかしまぁ

 

 

「世界は広いな」

 

 

自分がまだまだだと知れるのだから

 

 

「何言ってんだ?」

 

 

「なぁアザゼル…俺よりも強い奴って沢山いるんだよ」

 

 

「……………マジか」

 

 

 

「大マジだよ、ある世界に行った時なんて戦ってた奴のリーゼントから出たビームで俺の半身が削れたからな」

 

 

「は?」

 

 

『その気持ちは分かるぞアザゼル』

 

 

「あ、あぁ……そういやぁ、その神器にも名前が必要だな考えてるのか?」

 

 

「そうだな……うーん…」

 

やばい銃と剣じゃダメだろうし………あ

 

 

ハルトがふと空を見上げた先には 自分が関わっている嘗ての事件で粉砕されたままの月…砕かれた星……そうだ

 

 

「んじゃ」

 

 

 

【星砕銃と星穿剣】

 

 

 

そう名付けた神器は遠くない未来 神殺しの神器 その一角に名を連ねる事になるのは また別の話

 

 

 

 

 

そして時折 逢魔に帰還しては戻ってを繰り返してをして時は流れた

 

 

まぁ時折三大勢力からちょっかいをかけられたり嫌がらせを受けたので武力をもって最大の報復をしたりなど色々あったが割愛させてもらう

 

 

 

その結果 『不可侵の魔王(アンタッチャブル)』なんて呼ばれる事になった

 

 

 

その間にハルトは改めて千冬や束達にプロポーズし柳韻さん達に挨拶……一夏と箒ちゃんの言う通り外堀所か本丸まで埋まっててビックリしたよ

 

 

盛大に式を挙げたのは別の話

 

 

そしてハウンドとシェフィールドとの結婚式などイベント目白押しであった

 

 

 

勿論 王様としての仕事も忘れていない

 

 

公務の外交をこなし、不穏分子をheavenの素材にしたり

 

内政や領地運営の勉強をテスタロッサとしたり

 

そんな中、リゼヴィムに焚き付けられて反乱を起こした奴等を捕らえて半殺しにしたり

 

仲間達と新たな料理のレパートリーを覚えた後

 

リゼヴィムを廃人寸前まで追い詰めたり

 

俺の領地にいた不届者達を上半身下半身分断したり

 

 

そしてナツキなど一部はグルメ界や百獣海賊団との修行の結果、丸太があれば大体の状況を乗り切れるようになったり

 

 

どんな時でも食材と調味料を持っていた俺は修行中の皆に豚汁を振る舞うことが出来たのであった

 

 

 

『何故、時折物騒な単語が入るんだろう…』

 

 

 

そして以前は普通の基地しかなかった場所は逢魔の民が居着いて気づくとタンニーンの縄張り付近には立派な都市が出来ていたのである

 

 

ガーランドに続く第二の飛び地である…え?三大勢力の承認? うん、あの人達の領土のど真ん中で星砕銃と星穿剣を使おうとしたら喜んで認めてくれたよ

 

 

勿論 タンニーンと相談済みであり相互の折り合いをつけての拡張している 森の外に警備態勢を取り許可なく住人も森に入らないようにしてもらっている

 

 

ここは中立都市と銘打っているので三大勢力始めとしてこの世界にいる様々な勢力が大使館を持ち常駐しているが 一部モラルに欠けた行いや逢魔の法律を犯した連中は

 

 

我等が逢魔の誇る拷問官の玩具行きとだけ言っておこう…時折聞こえる悲鳴が犯罪の抑止力になっているとは皮肉な話だ

 

 

タンニーンの縄張りにて

 

 

「って訳で遺伝子操作した果実の栽培データを収集してるけど成果は微妙って感じだな」

 

 

以前 タンニーンからの依頼で貴重な果実を沢山増やせる方法はないかと尋ねられたハルトはサンプルで貰った果実をカミーノアンに渡して調べてもらった 遺伝子操作して味そのままで沢山の果実がなるようにして欲しいと依頼しているが結果は芳しくない

 

 

「そうか」

 

 

「実を沢山増やせるけど味がダメ、味は良くても実は沢山つかないとかさ…こっちも色々試行錯誤中だよ」

 

 

「すまないな迷惑をかける」

 

 

「いやいやタンニーンにはコッチでの拠点まで作らせてくれたんだ迷惑なんて思ってないよ助けてもらってるし」

 

 

この期間で個人的にも信頼を勝ち得たハルトとタンニーンは定期的にこうして話し合いの場を設けているのだが

 

 

「所でお主は以前、時を操る力を持つと聞いたが誠か?」

 

 

「あぁ、自慢じゃないが死体さえあれば死者すらも蘇生可能よ」

 

 

「ほぉ…それはそれは」

 

 

「けど珍しいなタンニーン、そんな事聞くなんて」

 

 

「何、お主に頼みたい事があるのだ」

 

 

「頼みたい事?」

 

 

「実は……」

 

 

 

タンニーンの話だと最近 この世界に迷い込んだというドラゴンが森の一角にいるのだが そのドラゴンは【自分は人間だと】言っているらしい

 

 

 

「ふーん…龍化したとかのかな」

 

 

「そこまでは知らん…だが穏やかな生活を欲する我等からすれば異界のドラゴンがおると不安なのだ」

 

 

「異世界の魔王は側にいますが?」

 

 

「お主は別よ長い付き合いで喧嘩を売らねば買わぬのは重々承知している……悪魔のようにお主等の輸送船団や国を襲うような愚行は犯さぬさ」

 

 

「いや悪いタンニーン、ちょっと意地悪だったよそれでそのドラゴンってのは何処にいる?」

 

 

「此処よ」

 

 

その言葉に従い空を見ると桃色のドラゴンが降りてきたのである

 

 

 

「初めまして俺は常葉ハルト!貴女は?」

 

 

「私の名はアイリーン、それで貴様の話だが」

 

 

「要するに呪いかなんか知らないけど受ける前に戻りたいんだろ、よし行くぜ!」

 

 

「ちょっと待て、貴様は直した時の見返りを求めないのか?」

 

 

「え、いらないけど?」

 

 

「何じゃと?」

 

 

「俺の憧れのヒーローが言っていた、見返りを期待したら、それは正義とは呼ばない…ってさ」

 

天道さんのポーズを決めたハルトは笑顔で答えるとアイリーンはキョトンとした顔をするが

 

 

「まぁ世話になってるタンニーンの頼みだし、それにさ、もしも俺も人の姿に擬態出来なかったら同じ気持ちを持つと思うから」

 

 

「擬態?」

 

 

「おうよ!俺は怪人で人間じゃないんだ、この容姿も人間時代の擬態なのさ、ほら」

 

 

指を鳴らして怪人になり、直ぐに戻ると

 

 

「ほぉ…」

 

 

「それに俺の直感だけど、アンタは悪い奴じゃないと思ってさ…だから助ける」

 

 

『ジオウⅡ』

 

 

するとアイリーンの周りに巨大な時計が現れると時計の長短針が恐ろしい勢いで逆回転し始めたのである

 

 

そして時間を戻し終えた時にいたのは…緋色の長髪をした妙齢の女性であった

 

 

「これは…」

 

 

「!!と、取り敢えず」

 

『ドレスアップ』

 

 

彼女に服を着せると、彼女は自分の体をペタペタと触り周りを見る 恐らく自分の見ている視界の低さや狭さに困惑しているのだろうな

 

 

「これでどう?」

 

 

魔法で鏡を作り、再度自分の姿を見ると彼女は涙を流して感動した

 

 

「お……おぉ…」

 

 

「これでよし!」

 

 

呵呵大笑するハルトにタンニーンは驚きながらも

 

 

「これは驚いた、まさかこのような事が可能とは」

 

 

「まぁな伊達に時の王 その影と呼ばれてないぜ」

 

『その渾名で呼ばれた事ないけどな脳筋』

 

 

「んだとゴラァ!!何年経ってもその評価は変わらないな!!」

 

『当たり前だ!!』

 

 

 

 

「わ、私は人間に戻れたのか……」

 

 

「ん?おう龍化する前まで時間を戻したから大丈夫の筈だぞ、ほら」

 

 

ハルトはコネクトの魔法でドーナツを取り出して飲み物を出す 恐る恐る一口食べると

 

 

「!!」

 

 

泣きながら食べ始めた彼女を見て

 

 

「へ、ちょっ、まさか小麦のアレル「違う…人の食べ物を食べたのも何百年振りで…味がするんだ…」…そうか、なら」

 

 

龍化の影響で味覚を無くしていたのだろうな、そりゃ辛いよ

 

 

「まぁ俺なんかグルメ界の食べ物を食べないと満足出来ない体になったもんなぁ」

 

『そうだなハルト、お前はこれからも美味いものを沢山食べて強くなれ』

 

 

「おうよドンスラ!……それと気に入ったなら沢山あるから気の済むまで食べなよアイリーンさん」

 

 

「………」

 

 

アイリーンの泣きながら食べる姿に

 

 

 

【はい】

 

 

【へ?】

 

 

【お腹空いてるんだよね?私のおにぎりで良かったら食べて】

 

 

【良いの?】

 

 

【う、うん!】

 

 

 

過去の自分が彼女に救われた初めての日を思い出して苦笑する

 

 

「やっぱり空腹の人には食わせないとな」

 

『そうだな』

 

 

 

そして一通り落ち着くと

 

 

「失礼した…この礼は何で返したら良いのか…」

 

 

「礼なんていらないですよ、して欲しくて助けた訳じゃないし」

 

 

「だが、それでは私の気が済まないのだよ」

 

 

「うーん……」

 

 

どうしたものかと考えていると

 

 

「ならば君の国へ行っても良いか?」

 

 

「へ?」

 

 

「私は数百年、人と交流していないので文化に疎いのだ君の国でリハビリさせてくれ」

 

 

「そう言う事なら歓迎するよ」

 

 

と彼女の握手に応じて森から出る事にした

 

 

「気をつけてな」

 

「おうよ」

 

 

「すまないな世話になったなタンニーン」

 

 

「気にするな我等は穏やかに暮らせればそれで良い」

 

 

 

そして都市に帰還すると

 

 

「よぉ、皆!新しい住民を紹介するぜ!」

 

とハルトがアイリーンを紹介する

 

 

「初めまして、私はアイリーン・ベルセリオン…此処とは違う世界から来た魔法使いだ宜しく頼む」

 

 

「異世界の魔法使いなのか」

 

 

「あぁ色々とあってな」

 

 

「よーし!んじゃこれから歓迎会を開こうと思います!!準備は良いか!お前等ァ!!」

 

 

うおおおおおおおお!!!と拳を突き上げる面々はそのまま会場設営に入る

 

 

「これが貴様の国か賑やかだな」

 

 

「おうよ自慢の仲間達さ!」

 

 

「そうか……」

 

 

「……もし行く場所ないなら此処にいても良いよ?アイリーンさんの居場所が見つかるまでずっと」

 

 

「………………そうか、なら遠慮なく滞在させて貰う」

 

 

「おう!」

 

 

その翌日

 

 

「改めて、この国の宮廷魔導士として世話になるアイリーン・ベルセリオンだ宜しく」

 

 

「ほぉ我が名はクヴァール、宮廷魔導士だ異世界の魔法使いか歓迎するぞ」

 

 

それを遠巻きから見ていた三人娘は

 

「クヴァールの爺ちゃんが歓迎してるね珍しい」

 

「まぁ我が君が自ら治した魔法使いだ弱い事はないだろうな」

 

ウルティマは新人を興味深そうに見て、カレラは頬杖をついて答えているが

 

 

「けど、アレは……龍?」

 

「え?けどハルの懐古の力で戻したなら……ってまさか」

 

「あり得るだろうな何せ逢魔では今までの常識など簡単に壊れる…何せ我が君が作った国だからな」

 

 

「私も予想外ですわよ、龍の力や魔法をその身に宿す人間がいるなんてね」

 

 

「そう考えるとハルっておかしいよね」

 

 

「だな数多の種族の力をその身に宿しても平然としているよだからな」

 

 

やれやれと肩を竦める2人にテスタロッサは笑いながら答える

 

 

「でしたら、尚のこと手合わせしたいですわね」

 

 

その言葉に2人もニヤリと笑うのであった

 

 

その一時間後 逢魔王国闘技場が破壊される程の激戦が行われ参加者はハルトに説教されたのは別の話

 

 

 






予告

この世界の勢力との関係構築が進んでしばらく経った時 日本神話勢力から依頼を受けた

「へ?監視役?」

「あぁ、ある悪魔の管理する土地に君達を見張り役として起きたいのだ」


それは これから起こるとんでもない騒動の始まりに過ぎなかった


次回 旧校舎に行く前に…お楽しみに!


次行く世界

  • 真剣で私に恋しなさい!
  • 戦国恋姫
  • アカメが斬る!
  • スターウォーズ
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