無冠の王 アナザーライダー戦記 リテイク   作:カグ槌

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お世話になってます!カグ槌です!突然ですが…ネタが降ってきたので書いてみようかなと思った番外編です!

あ、次回は予告通りの本編なのでご安心ください!

それと前回から出てる黄金妖精は 終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらって良いですか?の黄金妖精達になります!


では、本編をどうぞ!



番外編 魔王の厨

 

 

 

ある日の事 本国の執務室

 

 

「お願いだ、この通り!!」

 

 

「えぇ…俺、見ての通り国務で忙しいんだけど」

 

タンニーンの縄張りと一部を譲り受けた事から始まった都市開発計画

 

この世界での橋頭堡にして今後の逢魔経済の一角を担うだろう一大計画の最中、ナツキが何故か執務室で俺に頼んできたのだ

 

 

「頼む!実は咲那の誕生日が近くて、それで何が欲しい?って聞かれたら」

 

 

『え?義兄さんが欲しいですよ?』

 

 

「って言われたんだよ!」

 

 

「惚気話しがしたいなら今すぐ帰れ…俺は仕事と家庭の二足の草鞋で忙しいから」

 

 

「結婚してるんだから俺よりリア充だろうが!」

 

 

「まだ束や千冬達との結婚式も控えてあるからな!」

 

 

「こ、この野郎……話戻すけどその後に他にはと聞いたら…」

 

 

『それか兄さんの左腕…或いは薬指です』

 

 

「あ、あいつ…最悪、俺の腕を切り落とすつもりなんだよ助けてよハルえもん!!」

 

 

「それで済むなら切って渡せよ」

 

 

「アホか!俺の腕はトカゲみたいに生えねぇんだよ!普通の人間舐めんな!!」

 

 

「普通?…あ?……って」

 

 

その言葉に一緒に仕事をしていた2人も反応し

 

 

「えぇ!ナツキの腕って切り落とされても再生しないのぉ!」→オルフェノク

 

 

「うっそぉ!切り落とされた腕が再生しないとかないよねぇ!」→ブラッド族

 

 

「今時は再生能力持ちがデフォルトなのに無いとかマジうける!」→怪人王

 

 

「うっわ久しぶりに怪人マウントで煽られると腹立つな」

 

 

「それが許されるのも戦闘員までだよ!」→ファンガイアの王

 

 

「はははは!ナーガのリアクションは新鮮だなぁ!これが徹夜明けのテンションという奴か!」→ブラッド族のヤベー奴

 

 

「大丈夫だバグスターとして転生すれば欠損などすぐ治る」→神

 

 

「neverになれば問題ないわよ!」→neverの副司令

 

 

「なんか煽る奴増えてる!!」

 

 

『これも全部乾巧って奴の仕業なんだ』

 

 

「うるさい!幻想郷で会ったけど巧さんはそんな事しない!巧さんを侮辱するなぁ!!」

 

 

「テメェが巧さんの何を知ってるんだ?あぁ!!」

 

 

「怖えよ!んじゃお前は巧さんの何なんだよ!」

 

 

「何でもない、俺は巧さんの何者でもないの…厄介ファンだと思われてるかもだけど……」

 

 

『謙虚なオタクムーブするなよ』

 

 

 

「まぁ冗談は置いといて「それは俺が決めるが?」頼むよハルえもん!!なんとかしてヨォ!!」

 

 

 

「はぁ…それで何で料理になるんだよ」

 

 

「そのリクエストを聞いた後、俺は何度も何度も何度も腕を切り落とされないルートを探す為に死に戻った結果、俺の手料理を作る事になったんだが……俺は気づいた……俺には料理のレパートリーがないんだ!」

 

 

「一応聞くけど何なら出来る?」

 

 

「ゆで卵と目玉焼き!」

 

 

「それで良いだろ食パン焼いて市販のコーヒーやフルーツとヨーグルトと一緒に出してやれ…それだけで良いモーニングだよ、つか良くやるよ幹部連中でマトモに炊事周り出来るのはテスタロッサ、アリエル、錫音くらいだからな」

 

『アンティリーネはお前の調理器具ありきの技術だからな』

 

『それでもお前の技術を再現してるから充分に凄いんだが…』

 

 

「てか、あかねは?」

 

 

「は?あかねは幹部ではありませんし国の荒事や料理人として巻き込む気もありませんが?」

 

 

「あぁ成る程、ハルトの嫁として永久就職と」

 

 

「お、おう…」

 

 

『照れるな』

 

 

「てか基本的にこの国の人は炊事面はお前に依存してるよなぁ」

 

 

「まぁゾンダみたいに手伝ってくれる奴もいるけど基本1人だな」

 

 

「ってそんなホテルの朝食メニューじゃ咲那の誕生日を祝ってる気がしないんだ!頼むハルト!!俺に咲那の好物…コロッケの作り方を教えてくれ!!」

 

 

その言葉を聞いてハルトは冷めた目になる

 

 

「ゆで卵や目玉焼きを料理と言っている段階のお前には、まだそのステージは早い諦めて片腕を捧げる事だな『 新人(ルーキー)』」

 

 

ハルトは部屋を去ろうとするが

 

 

「分かってる……分かってるよ……俺だって!アイツはお手頃定番料理の面して準備が死ぬ程面倒くさいラスボスなんだってな!!」

 

 

『おいナツキが壊れたぞ』

 

 

アナザーディケイド が退屈そうにハルトに報告するが本人は

 

 

「その通りだ!大量の油で揚げるだけでは無く、おやつや小腹ではない!おかずとして満腹にするのに必要な大量の食材、その下処理が必要なんだ!!その膨大な手間暇をお前は耐えられるのかぁ!!」

 

 

『何で魔王モードの時よりも怖い顔してんだよ』

 

『こいつ料理の事になると性格変わるよなぁ妥協しないし』

 

『つか、こいつに文句を言ってる奴等も料理周りに関してはハルトに逆らえないしな』

 

 

 

逢魔の掟の一つ  料理周りでハルトに逆らうべからず

 

 

 

「俺、咲那の誕生日の祝うのと、このエンドレスのバースデープレゼント探しを終える為なら俺は耐えてみせます!だからハルト、お願いします俺にコロッケの作り方を教えてください!!」

 

 

『お前はお前で難儀だなぁ…』

 

 

ってな訳で

 

 

「はぁ……何でこうなった…」

 

 

「お願いします!ハルト先生!!」

 

 

「しゃあない、んじゃ始めるか…作り方は歌にされてるから聞いて覚えろ」

 

 

「へ?仮面ライダーの歌でか?」

 

 

ハルトならやりかねないと言うナツキにハルトは苦い顔をしながら

 

 

「お前…俺がコロッケの作り方を教えてる時excite!excite!とか歌いながら教える訳ないだろ」

 

 

『まぁ誰が為のfight!とか現実はマルチエンディングとか行き先は自分の手でとか言いそうだよな』

 

 

「相棒!?」

 

 

「だと思いたいよ、けどお前やりそうじゃん」

 

 

「いやいや玉ねぎ切りながら 涙が溢れるのは君が側で微笑むから!とか油が跳ねてsurprise!世界中がdrive!とか目に見える不安を数えて止まらないで!とか調味料の分量を教える時に信じた道を行け!とかで教えるとかアウトだよ!」

 

 

「いやお前の教え方ってそんな感じだろ?」

 

 

「一応俺、IS学園では非常勤の講師なんですけど!!」

 

 

「何か料理教える時に多くを話さないで 隠されてるキーワード見つけ出そう!って感じだったりかなとか」

 

『それ1人では届かない奴だな』

 

 

「お前の中で俺はどれだけ仮面ライダーに狂ってんだ」

 

『いやその認識は正しいぞ』

 

 

 

「あぁ…なんか分量間違えたら 暴走を始めてる世界を元に戻すにはもう時間がないとか言って調理再開しそうとか…失敗したら no fear!no pain!とか神にも見放されし心のスキ狙われ、魔が差しとか言いそう」

 

 

流石にハルトもムッとした顔で

 

 

「おいおいライダーの主題歌を歌いながら料理教えたら俺いよいよやばい奴だよ!!流石にシンプルにしてあるよ!!お前バカにしてんだろ!!」

 

 

「(普段のお前そんな感じだろう?)」

 

 

とは今、教わる身なので言えないナツキであった

 

 

ハルトが用意したのはオーソドックスにじゃがいも、ニンジン、玉ねぎ、ひき肉に香辛料や調味料各種を用意して

 

 

「んじゃ行くぞ、いざ、すすーめーやーキッチン!」

 

 

『まずはキッチン向かう所から!?』

 

『そこから始めるのか!!』

 

『それ料理始めるまでに歌終わるか!?』

 

 

と歌いながら作り始めたのでナツキは

 

 

「お、お前まさかコロッケの作り方をあの歌で学んだのか!!」

 

 

某ーーなり!が口癖のロボが出る伝説のアニメの歌であったのだ

 

 

「まぁな昔、あかねの家に遊び行った時に見たアニメで歌われたのを覚えて試したら出来た、真面目にまずはじゃがいもを芽があったら取って取り敢えずたくさん茹でる、んで竹串が簡単に抜き差し出来たら皮を剥いてマッシュする、茹でる前に皮に十字に切れ込み入れるとトマトを茹でるのと同じ理屈で皮が剥きやすくなるぞ」

 

 

「お、おぉ!本当だ!」

 

 

「因みに竹串がない時はメ・バチス・バの針で代用…できないなアレ毒針だからモーフィングパワーや錬金術で針を作っておけ」

 

 

「先生!せめて人間にも出来るレベルに落としてください!」

 

 

「ん、分かった!んじゃ裏のチャンネル開いて煮込んでる鍋をそこに置く、彼処は時間の流れが違うからそのタイムラグで茹でる間にひき肉、ニンジン、玉ねぎを『大体何でも切り裂く魔法(レイルザイデン)』で細かく刻みながら炒める、今日は沢山作るからアイズドーパントの力を使って攻撃範囲を拡張させて沢山の材料を刻むんだ因みにクロックアップをしながら食材を切ると鮮度は高いままだし時短にもなるからオススメだ、これを毎日してると体が慣れてきて能力の使用時間も伸びてくるぞ!」

 

 

「先生!魔法や裏のチャンネルも使わない普通の作り方を教えてくれ!」

 

 

「ほほほ…ダ・メ」

 

 

「理不尽!!」

 

 

『修行にもなってるのか』

 

 

『お前くらいだよな怪人の力や攻撃魔法を料理に使う奴など』

 

 

「すみません先生!俺にはその魔法やメモリは使えませんが…クロックアップはアナザーガタックになればいけるな……うん」

 

 

 

「んじゃ死に物狂いで包丁を使うんだな、そんで少し冷めたじゃがいもに炒めたものと調味料各種をぶち込んで混ぜろ!」

 

 

 

そして標準的なボールに入った材料を混ぜるが慣れない作業と予想以上に密度のあるマッシュポテトに苦戦していると

 

 

「はぁ……はぁ………つ、疲れた…ハルトは…え?」

 

 

「ふははははは!ジャガイモを潰すのは気分が良いなぁ!ん?硬いのがあるな…よし無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!ぶっ潰れろぉ!!」

 

 

恐る恐るナツキは隣を見るとハルトは最高にハイ!になって巨大な大鍋にぶち込まれた食材を混ぜるハルトを見て

 

 

「あいつ…1人で食品加工工場みたいなスペックしてやがる料理漫画ならラスボスだよ絶対」

 

 

そして

 

 

「んで捏ねた奴を卵と小麦粉につけて油で揚げる!まぁ具材には火を通してるから衣が好みの色になったらOKだな、俺は捏ねる時にチーズを入れるし、今並行でカニクリームコロッケと剥いたカニの殻で出汁を残った生クリームに合わせたクリームスープと挽肉からのメンチカツしてるから、お前は先に1人用のコンロで揚げてろ」

 

 

「俺に教えながら並行してたの!?本当に料理のスペックがおかしいのなんで!」

 

 

「ん?これくらい普通だろ?皆を思えばこそ上達も早いものだし裏のチャンネル使えば時短だぞ!」

 

『人類お前並みに早く作れんわ』

 

 

「あるお婆ちゃんが言っていた、あの人の進化は光よりも早い 地球の誰もあの人の進化にはついてこれない……だから天道さんは俺より早く作れるんじゃね?」

 

 

「そんな訳あるかぁ!!」

 

 

 

「あるぞ、俺は何れあの人の領域まで行くのが夢なんだよ…まさかのそよ風を調味料にするなんて…流石天道さんだよ本当にあの人はカッコ良い!いや他のライダーの皆様もカッコ良いんだがやはり過去に助けられたという話を聞けば推し活も捗るというもの!!ハッハァ!!」

 

 

『本当になんでオーマジオウはコレを敵と認めたのやら』

 

 

 

「はっ!まさか天道さん……俺が擬態天道さんに重なったから助けてくれたのか……」

 

『あぁそういう』

 

 

「天道さーーーーん!ありがとうございまーーーす!!」

 

 

とハルトが目を輝かせながらライダーの事を話し始めた こうなると長いのでナツキは心を閉ざしたのである

 

 

「あ、はい…」

 

 

「後は……ん?あぁ、ちと待て」

 

 

シーっとジェスチャーすると扉をコッソリ開けると

 

 

「「「「うわぁ!」」」」

 

 

 

そこには先日 ハルトがとある事件で出会い逢魔で保護した黄金妖精の幼い少女達がいた

 

 

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!」

 

 

「ちょ、ちょっと!何!?」

 

 

「やぁハルト、お邪魔するよ」

 

 

「おう!じゃまをする!!」

 

 

 

「アレ、君達は確か」

 

 

ナツキも見覚えのある子供達であったのだがハルトは名前を覚えており

 

 

「よく来たなラキシュ、ティアット、パニバル、コロン、ほら揚げたてのコロッケだ火傷しないように気をつけて食べろよ」

 

 

自分の揚げたてを紙袋で包んで渡すと

 

 

「「「「わぁ…」」」」

 

 

目を輝かせて手に取るとコロッケを美味しそうに頬張る姿に

 

 

「んじゃ、食べたらあっちで待ってる皆にコロッケ持って行ってくれるか?」

 

 

「勿論よ!」

 

 

「ティアット、口に食べ残しついてる」

 

 

「えぇ嘘!!」

 

 

「はは…ほら…よし頼んだぞ」

 

 

「うん!任せて!!」

 

 

と4人がお皿を持って部屋に向かうと黄金妖精の子達の喜ぶ声と共に おやつタイムが始まったのである

 

 

「うん、あの笑顔を見たら作った甲斐があるな」

 

『お前、昔から子供相手には喜んで料理を作るよな』

 

『初対面のキャロルにも飯作ってたし』

 

 

そう尋ねるとハルトは笑顔で

 

 

「子供の頃に美味しいご飯が食べられないのって辛いよな?」

 

『あ…』

 

やばい地雷踏んだという顔になる

 

 

「あの時あかねがくれた…おにぎりがなかったら俺は飢え死にしただろうよ本当に感謝しかないし俺みたいな子供には美味しいものを沢山食べて欲しいんだよ…俺みたいになって欲しくない……山で地面掘って芋虫食べたりとか…ウシガエル串焼きとか……それこそ泥とか」

 

 

『おい浅倉混ざってたぞ?』

 

 

「時たま夢に出るよ…口の中がジャリジャリしてるんだ…」

 

 

『おい、ギャグ短編で話す内容じゃないぞ』

 

『やっぱりこいつの過去重たいわ』

 

『あの義父と義妹見たらそう思うよなぁ…絶対マトモな生活環境にいないのは確定だよ』

 

『そんな奴を矯正したハルトの祖父母…一体どんな聖人君子だ…』

 

『今度会ったらお礼言おうぜ』

 

 

 

「悪い悪い、さてと……んじゃ本腰入れて飯作るか」

 

「え!コロッケやスープがメインじゃないの!!」

 

 

「アレは黄金妖精のチビ達のおやつと街道工事してるハイオークやトルーパー達の差し入れだ、今日の晩飯は別だよ〜そうだなカレーにしよう!材料あるし」

 

「まだ作るのかぁ!!」

 

 

 

「ははははははは!!先ずはー

 

 

こうして今日も逢魔の食卓は守れているのであった

 

 

因みにナツキは無事切り抜けるルートを見つけたらしい

 

 

 

食堂

 

 

 

「おや今日はカレーですか…ってナツキ何してるのです?」

 

 

「なぁウォズ知ってるか?ハルトの奴…超デカい大鍋を1人で笑いながらかき混ぜてたんだよ」

 

 

「はい?」

 

 

「ゾンダがいるとは言え。ハルトの奴…怪人の能力を料理に…」

 

 

「あぁ我が魔王は『普段の日常に修行要素を盛り込むのは漫画の王道展開だよな!』と言って割と能力多用してますよ」

 

 

「普段から慣れ親しんでおれば非常時にもすんなり出せるからのぉ」

 

 

「うんうん『やっぱりこの辺は日常の積み重ねがものを言うよね!』って言いながら料理してるし」

 

 

「やっぱりか……本当アイツ、何で料理作るんだよ?普通の王様ならその辺って給餌やら専属コックの仕事だよな?」

 

 

「何じゃ知らんのかナツキ」

 

 

「魔王様は僕達の為に作ってくれてるのですよ」

 

 

 

「は?」

 

 

 

「あの方は自分を慕う者には美味しいものわ、と妥協はしない」

 

 

「まぁ料理をするのが個人的に好きなのもありますがね」

 

 

 

ウォズは目線を向けると

 

 

 

「はいはーい、皆!おかわりもあるから遠慮しないで食べてね!あ!ビリオンバードのチキンカツやチーズやミネラルらっきょうもあるよぉ!」

 

 

そう言うと全員の目の色が変わると全員が再度並ぶのであった

 

 

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