無冠の王 アナザーライダー戦記 リテイク   作:カグ槌

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意外と平和な日々

 

前回の戦いから数日、傷も癒えたハルト達は束のラボを間借りしている理由は彼女に預けた戦極ドライバーのデータ収集と彼女の夢である翼を更に進化させる為に…この日の為に専門家も呼んでいる

 

『ふむふむ…つまりこのPICで慣性を…』

 

まずは彼、元が天っ才物理学者から生まれたアナザーライダーことアナザービルド

 

『絶対防御機能か…素晴らしいな…大気圏も突破出来そうだ』

 

『それにISは人工知能に近い人格…つまり心がある…宇宙の大海原を行くなら頼りなるな!』

 

新米のアナザーゼロワンとオーマジオウよりも未来で生まれたアナザーライダー アナザーキカイ…我等チームの理系筆頭である。

 

また情報という意味ではアナザーWも負けてはいない地球の本棚による情報収集は他の追随を許さない…だが

 

「…………………」

 

肝心のハルトが情報量の多さにプシュ〜と頭から煙を出していた

 

「情報が完結しない」

 

『無理をするな、ハルト…まだ傷も癒えていないのだからな』

 

「けどよぉ、束さんに世話なってる以上は彼女の夢に協力したいじゃないか…夢に向かって跳べ!だろアナザーゼロワン?」

 

『その通り!ハルトの春は近い!はい!アルトじゃーナイトー!』

 

「次は何したら良い?」

 

『よし、お前等エネルギー直結のテストに行くぞ〜』

 

『おう任せておけ』

 

『いや、ちょっスルーしないでぇ!』

 

今日も今日とで賑やかな奴である

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

初めまして私は織斑千冬…誰に向かって挨拶しているかは知らん、だが最近私の親友が笑顔で学校に来ることが多い…普段は他人など塵芥と言わんばかりの冷たい目を向ける事が多いのだが…ふと気になったので聞いてみる事にしよう

 

「束、最近は機嫌が随分良いみたいだが何かあったのか?」

 

すると彼女が満面の笑みのまま

 

「そうなんだよ!束さんの事を分かってくれる人が出来たんだ!」

 

その言葉に千冬の顔から冷や汗が流れた

 

「そ、そうか…それは良かった…」

 

一体どんな問題児だ…束と同じレベルだったら大変だと頭を抱えるが

 

「その人はね、束さんのやりたいことを思い切りやれって背中押してくれたんだ〜それで今私の発明の手伝いもしてくれてるの!」

 

「そうか…」

 

何処の誰だ!この自重0の暴走兎のリミッターを壊した奴は!!やっと自重を覚えさせたのにと叫びたいが堪えた

 

「いつかね…束さんが宇宙に連れて行ってあげたいなぁって」

 

少しほんのりだが頬を赤く染めている束を見た千冬は

 

「ほぉ…束にそこまで言わせるのなら会ってみたいものだな」

 

「あ!ちーちゃんも会ってみる?きっと仲良く出来ると思うよ?」

 

「それはお前レベルの問題児という意味でか?」

 

「違うよ!!」

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

「はっくしょい!」

 

『風邪か?体には気をつけろよ』

 

「問題ねぇよ、なんなら毎日健康診断してるからな」

 

『そうだな、ハルトは健康だぞ』

 

アナザーエグゼイドの診断も貰ってる訳だから問題なしだよって事は

 

「噂されてるな…ったく有名人は辛いぜ」

 

『大方、おのれ魔王おおおう!とか叫ばれてるのだろうな』

 

「やばいな…心当たりしかない」

 

主に錫音とか…うわぁ

 

 

「さてと…後は束さんがプログラムを作るだけだな…よし!久しぶりに飯でも作るか!」

 

そう思い、アナザータイムマジーン内に保管している食材を取り出しに向かうのであった

 

「いやぁ、オーマジオウが簡易だけど調理機材も積んでくれたから助かったよ」

 

多分、緊急時用だろうけど使える内に使わないとね!えーと小麦粉に卵に砂糖…バター…よしホットケーキにしよう!

 

 

ー調理中ー

 

そして綺麗な円形に出来たホットケーキを2枚バターを乗せると笑顔で近くのテーブルに腰掛ける

 

「ふぅ……んじゃいただきまーす」

 

切り分け一口と思ったが

 

「我が魔王?」

 

「……おぉう」

 

笑顔の従者達がいた…しかーし!俺はその辺の対策も大丈夫だ!

 

「焼いたのあるから食べな」

 

「有難き幸せ!」

 

ウォズは簡易キッチンに走り出したが

 

「あ、ウォズちゃん」

 

「一足遅かったな」

 

「…………っ!」

 

そこには山積みしていたホットケーキが消え下手人3人がリスのように頬を膨らませて食べていた、それを見て

 

「ふふふ…どうやら仕置きが必要なようですね」

 

「何言ってんのさ?こういうのはさ」

 

「早い者勝ちだ」

 

「あ、あの…良かったら、まだ一枚残って…」

 

フィーニスが恐る恐る一枚差し出すが

 

「それでは足りませんよ!」

 

はぁ追加で焼くか…しゃあない…

 

「ウォズ!追加で焼くから大人しくしろ!」

 

「は、はっ!」

 

「お前等も仲間内で喧嘩すんな!しかも食べ物で喧嘩って…沢山食べたいならそう言え!俺が作る!」

 

「「「は、はっ!」」」

 

『オカン?』

 

「んや目の前で空腹で泣く奴を見たくないだけ…あー在庫切れか…買わないとな…」

 

しゃあない

 

「買い出しに行くけど付いてくるやついる?」

 

「では私を」

 

「OK、じゃあウォズには褒美にホットケーキにバニラアイスを乗せてやるよ」

 

「出来ればチョコアイスで…」

 

「さりげないな…良いよ、んじゃ行こう……あ…」

 

しまった!買い物の足がない!アナザータイムマジーンで買い物には行けないぜよ!

 

『アナザートライドロンを呼びなさいよ?』

 

アナザードライブ…あれが公道を走れるのは人気のない場所だけだぞ?

 

注意 アナザートライドロンは公道を走れません

 

 

「うーん……あ、ウォズのマフラー転移…も無理か、転移先に人がいたら大変な事になるし…うーん…」

 

頭を抱えているとアナザーディケイドから念話が届く

 

『それならば俺達の出番だな』

 

んだよ、何するの?

 

         ・・・・

『俺達はアナザー ライダーだぞバイクの一台や2台あるさ』

 

へ?マジ!!…けどさぁ

 

『何だ?』

 

「お前等のバイクって生き物ぽいじゃないの?」

 

だってアナザーライダーだぜ?本家のバイクを持ってるかなぁ?

 

『良かろう…ならば貴様に見せてやろう!俺達の力を!』

 

どうやって?

 

 

『第一回!チキチキ!ハルトにライダーマシンプレゼン大会!!』

 

『『ワアアアアアア!!!』』

 

アナザーゼロワンがそう言うとアナザードライブがデコトラやサーカスを使い出囃子を鳴らす

 

「……ウォズ、出発待って貰える?」

 

「どうされました?」

 

「アナザーライダー達がプレゼン企画を持ってきた」

 

「は?」

 

いやそうなんだけどさぁ

 

『今日はハルトが買い物に行く!つまり普段使いが出来るバイクを持ったアナザーライダー達がエントリーしてきたぞ!』

 

それは有難いけど…大丈夫なの?

 

『エントリーNo.1!アナザーアギト!』

 

『おう!俺のバイクのプレゼンポイントは何と言っても念じれば来てくれるお手頃さだぜ!意思がある自立走行も可能だ!』

 

まず虚空から出てきたのはアナザーアギトのダークホッパーだ…いや流石オリジナルにアナザーがあるライダーだ、バイクもオリジナルだな…つかバイク出せるなら先に言え!

 

「スゲェな…乗っても良いの?」

 

『勿論だ、乗ってエンジンを吹かせてくれ』

 

そう言われて跨りハンドルを握ると…何とも言えない一体感がある

 

「おおおおお!」

 

子供の頃憧れたライダーマシンに乗れるなんて!と感動していると

 

『どうだハルト!盗難されても戻ってくる優れ物だ』

 

「へ?このまま乗りたいけど?」

 

『待て待て、まだエントリーしている奴がいるんだから最後まで聞いてくれよ』

 

「そうだな…しかし念じれば来るとかファンタジーだな」

 

『エントリーNo.2!ファンタジーなら俺の出番!頼りになる俺達の魔法使い!アナザーウィザード!!』

 

「大本命だな」

 

困った時のアナザーウィザードと言うのが俺の認識である…その有能さは…本当頭が上がらないぜ

 

『俺のバイクはコネクトの魔法でいつでも呼び出せるしアンダーワールドではドラゴンと合体するぞ!』

 

「普段使いにも便利な上に戦闘も熟せるだとぉ!」

 

いや普通に凄いが俺、アンダーワールド行けるんだ…てかドラゴライズとか出来るの!?

 

『それもあるしドラゴンの力も現実世界で使えるぞ?』

 

「それ早よ言え!!」

 

『戦闘と聞いちゃ黙っちゃいねぇ!エントリーNo.3!アナザーファイズだぁ!』

 

『俺のアナザーオートバジンは…困ったら自動変形して助けに来る頼れる仲間さ…車輪型のガトリング砲と怪力で並の怪人なら楽々吹き飛ばせるぞ』

 

「いや、だからソレは早く言ってね!」

 

それは別として流石タッくんの相棒だぜ!

 

「だがオートバジンか……へ?今一番タイプだなぁ」

 

このデザインが何も言えないぜぇ…

 

『エントリーNo.4!普段使いなら俺の出番だ!アナザー鎧武!』

 

『はん!俺のサクラハリケーンなら錠前になるからお手軽サイズで使えるぜ!』

 

「おお確かに…バイクって置き場に困るし」

 

『だがスピードの出し過ぎには注意だ!ヘルヘイムの森に行くからな!』

 

「それ敵追いかけてる時には不便極まりない能力だな…けど」

 

戦利品の戦極ドライバーがあればロックシードを増産する事も可能だ…戦力強化には行かないとダメかヘルヘイムの森

 

『それにヘルヘイムの森には…いるぜ始まりの男が』

 

その一言は条件反射して答えた

 

「サクラハリケーン!君に決めたぁ!今すぐ行くぞ!待ってろヘルヘイム!!」

 

ロックビークル サクラハリケーンに跨りエンジンを吹かせて発進しよう!

 

今すぐ会いに行きます!待っててください!紘汰さん!!

 

『よっしゃああああああ!!』

 

「お待ちをヘルヘイムの森にはコンビニはございませんよ!!」

 

「あの森ってインベスやら食べたらダメな果実しかないって!!」

 

「落ち着け!!」

 

「HANASE!」

 

『待て、アナザー鎧武!狡いぞ!!』

 

『そうだぜ、ハルト…衝動決めは後悔するぜ最後まで聞けよ…エントリーNo.5!アナザービルド!』

 

『俺の発明品のライドビルダーならスマホにも使えるしバイクにもなる凄いでしょ!最高でしょ!天っ才でしょ!!』

 

「おぉ…確かにファイズフォンXは便利だけど武器兼用だしな」

 

単純に移動ツールとしてならとびきり有能だろうな

 

『でしょでしょ!』

 

 

『さぁ!今のバイク達なら誰を選ぶ!』

 

悩むな……つか

 

 

「ジオウのバイクは使えないの?」

 

『『『あ…』』』

 

「だけど皆、ありがとうな状況に合わせて使わせてもらうよ…取り敢えずサクラハリケーンは買い物終わったら使うよ直ぐにでも!」

 

我々調査隊はヘルヘイムの森に住むと言う始まりの男に出会う為にヘルヘイムの森に向かうのであった!

 

『おう!』

 

同時にライドストライカーを呼び出し乗り込むとウォズは後ろに乗り買い出しに向かうのであった

 

ーーーーーーーー

 

そして買い出しが終わりウォズの小腹を満たした頃 束がラボに戻ってきた

 

「たっだいまー!お!何か甘い匂いがするねぇ〜」

 

「あ、束さんおかえり…おやつ作ったから良かったら食べてね」

 

「いっいえええええい!あ、そうだハル君に紹介するね束さんの親友のチーちゃんです!」

 

と言われて現れたのは凛とした雰囲気という言葉がよく似合う女性であった…何故ウォズ達は立ち上がる?食事中に立つのは行儀が悪いよ!

 

「初めまして織斑千冬だ…貴方の束の?」

 

「はい、束さんの夢のお手伝いをしてますよ?」

 

「そうか…ありがとう」

 

いきなり頭を下げられてハルトは固まった

 

「へ?」

 

「貴方と会ってから束は明るくなった、良いか悪いかは知らないが自重が無くなってな…」

 

遠い目をしている彼女を見てハルトは理解した大分苦労したんだなぁ…いや待てこの人まさか…

 

『あぁ未来の奥さんだな』

 

『ギャハハハハハ!予想外の出会いだなぁハルト!』

 

黙れお前等…だからウォズ達は立ち上がったのか…んで思わず臣下の礼を取ろうとして堪えてた訳ね…はぁ……

 

「取り敢えず食べます?おやつ?」

 

「頂こう………っ!」

 

千冬は一口食べると目の色が変わった

 

「すまない…何枚か貰えないか?弟にも食べさせてあげたい」

 

「勿論〜んじゃ準備するね〜」

 

それが未来の戦乙女 織斑千冬との出会いであった

 

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