前回のあらすじ
グレモリーの結婚をかけたレーティングゲーム、一夏達が敵女王を倒すなど見せ場を作るも
ゲームは判定負けとなってしまったのである
「レーティングゲームは『
頬杖つきながら今回のハイライトを見ていたハルトにナツキは執務室のソファーで横になり雑誌を読みながら答える
「上手い表現だな」
「いやぁ…ヘタの横好きで初めてみたんだけどさ……以外と面白いんだねチェスってテスタロッサにボコボコにされてるけどな!」
「…………」
ナツキはアイスを食べる為に咥えたスプーンを落とす程、驚きと沈黙の後
「そんな…お前にボードゲームが出来るだけの知性があったのか!!」
その言葉にハルトは笑顔になると
「ヤクヅキ〜」
「ん?何じゃ?」
「この間オーディエンスから貰った、あの悲鳴からエネルギーを生み出すマシンの実験をしようではないか…ナツキでな!」
「ほぉ……良い考えじゃなハルト坊…よし!では早速始めるか拷問にはウルティマも加えてな!」
「最悪の倒置法辞めろ!!あと待て!その悲鳴をエネルギーにする奴ってまさか…あのモンスター会社の…」
「おっと、それ以上はいけない…ほら前にゴルドドライブが言ってたろ?クヴァールと姫嶋が暴れた影響で停電してゴルドドライブと銀狼がマジギレしたって」
「あぁ」
「だから新しいエネルギーに悲鳴をと思ってな…ほら、このタンクを使えば悲鳴でクリーンでパワフルなエネルギーが作れるんだって!!」
「明るい笑顔で物騒な事言うんじゃねぇよ!」
「ふふふ…拷問ソムリエの血が騒ぐこ血湧く血湧く…どんな拷問ならお主は良い悲鳴をあげるのか?」
「ひぃ!」
「おい待て魔王」
「ゴルドドライブどうした?」
助けてくれるのか!と淡い期待を抱くナツキだが
「その悲鳴をエネルギーに変換するメカニズムを調べたいのだが構わないか?」
「あぁそうだな……あ、ネオ黎斗さん」
「呼んだか魔王?」
「えぇ…相手の上げる悲鳴の大きさで強さが変わるホラーゲームガシャットとかどうですか?」
「ほぉ…面白い発想だな」
「その為にも多くの悲鳴のサンプルが必要だが」
「「「………」」」
「こっちを見るな…おい待て俺に近づくなぁああああ!!」
「ナツキ……GO!」
「NOooo!!」
「お前の意見は求めん」
「ちょっ待てよ!!それは一夏でやるんじゃなかったのか!!」
「あぁ、一夏なら…」
ハルトが気まずい顔で扉を指差すと その向こうから
【箒!鈴!落ち着いてくれ…それ以上殴られたら流石に死…あ、あああああああ!!】
【黙れ!!タッグトーナメントで私が優勝したら付き合ってもらう!といった時に買い物と勘違いした貴様が何故 あの小娘の言葉は間に受けるのだ!それが気に入らない!】
【そうよ!酢豚の件だって誤解してたくせにぃ!】
【まさか私の言葉も曲解していたとは…アレだけストレートに言えば分かると思ったのだがね】
【ちょっと待て!真剣は抜くなよ!!リリム!待って!ちょ…あ、あああああああ!!】
と悲鳴エネルギー貯蔵の黄色タンクのメーターが上がっていき 満タンになると チン!という軽い音が出るのであった それを笑顔でヤクヅキはタンクの交換すると新しいエネルギーが溜まり始めたのだ
「いやぁ、このタンクのつまみを捻るだけで濃密な悲鳴が…素晴らしい発明じゃな、これで発電可能なエネルギーも溜まるなど素晴らしいではないか」
「これから拷問する時はそのタンクをセットしてからするように」
「委細承知じゃ!」
「ウォズ!あのヤバい2人を止めてくれ!」
「無理ですね、これは逢魔のエネルギー問題解決に一役買いますので」
「エネルギー問題?」
「現在の逢魔はフロンティア時代の動力と陛下の魔力や熱量を最大まで溜め込んだリアクターアックスからエネルギーを取り出しています」
「そうだったの!!」
「それに逢魔ではクローン軍の兵器の燃料や弾丸もありますから色々と必要なんですよ」
「その辺は複製機にかけてなかったか?」
「複製するにも電気エネルギーが必要なのですよ」
「あぁ…そうか」
そう銀狼、束達が組み上げた複製機のお陰でクローン軍の武器弾薬、燃料まで複製可能ときたのだから
「それにです、どんなものにでも価値を見出した我が魔王の着眼点は流石としか言いようがありませんね」
「絶対に違う理由だと思うけど…まぁ良いや、それでグレモリーだっけ?あっちのはどうなったの?」
「結論を言えばグレモリーの判定負けですね」
「マジでか!てっきりワンサイドゲームかと」
「それは無いですね能力制限を一夏君達は守ってましたし我々も正直言ってそこまで興味はありませんでしたよ一応は政治的な意味で協力しましたがコカビエルの件を知った今では護衛対象を減らしたいので早く帰れと思ってます」
「それにしては扱いてたよな」
「サーゼクスの義理立てもありますし、まぁハウンドの教官癖には呆れるしかありませんが…」
「しかし判定負けねぇ」
「結婚を反対しているのは本人だけで、それ以外は賛成派ですからね彼女には最初から勝つ以外に道がなかったのに」
「それもそっか…てかハルトが態々助力したのにねぇ」
「個人的には逢魔を巻き込み利用しようとした、あの小娘には相応の仕置きが必要だと思うのですが…我が魔王はどうお考えで?」
ウォズの苦言にハルトは
「別に良いんじゃね?」
「え?」
「この世の理不尽は全て当人の能力不足だのアレが弱いから負けた、それだけじゃないの?」
「……………」
ウォズが絶句するのはハルトの言葉に一定の説得力があるからというのと時折 見せるこの人間性が欠落したような声音は本当にこの王は身内以外に価値を見出していないのだなと戦慄したのである
「どしたのウォズ?」
「い、いえ我が魔王の言葉に感銘を受けたまでの事」
「お、そうかそうか…それなら今後の会議では何か決め台詞を言ってから始めるか」
『辞めろ、お前がやるとライダー名言集になるだけだ』
『そうだなクウガが言っていた…とか』
「そうだな!」
『否定しろよ!』
「んじゃ檀黎斗神が言っていた…」
『お、おかしい仮面ライダーの名言の筈なのに側から見たら邪神を崇めてる宗教にしか見えないのが不思議だ…』
「は?」
『とアナザーWは言っていた』
「ほぉ」
『久しぶりの理不尽!!』
と雑談するメンバーであるが
「それと我が魔王、コカビエルの件についてですが」
ウォズの言葉にハルトの顔は真面目なものへと切り替わる
「何かわかったか?」
「現在判明しているのは教会勢力の三宗派からエクスカリバーの複製品を一本ずつ強奪し、はぐれや賛同した堕天使を引き連れているとまでですね…現在、リュートにいる堕天使の身元確認と街の警邏、そして不審物の調査を並行していますのと…リュート以外の逢魔の関係勢力にも警戒情報を伝えてます」
「任せた…しかし聖剣を盗んで戦争再開じゃなくて俺達まで巻き込んでの喧嘩かぁ」
「我が魔王に御礼参りする馬鹿がいるとは」
「まぁ…これもあの時、お前がコカビエルと取り巻きをボコボコにしたからだよ」
「まぁコレはコレだよ…ゴルドドライブ」
「何だい魔王」
「一仕事頼みたい」
「何なりと」
「この世界のインターネットから奴等の居場所を割り出せ」
「難しい事を言ってくれるね、そもそも彼等が人間側のネットを使ってるとは限らないと思うよ」
「だろうが、傘下にいるはぐれ悪魔祓い連中はそうもいかない必ず連絡には人間側の道具を使う、トカゲの尻尾を切り落とせ二度と再生できなくなる位にな」
「成る程…しかし難しいね、ネットの海から特定の情報だけ割り出すなんて広い海で狙った小魚を見つけるくらい難しいのだがね」
「出来るだろう?」
「そう言われたら任せろとしか答えるしかないじゃないか」
「1人でやれとは言わないさ銀狼が暇潰しに鍛えたサイバー攻撃部隊がある、それを使え多少は使える」
「彼女が鍛えたねぇ…それは多少ではないよ魔王下手すれば一国のネット、インフラを落とせるが」
「そうなのか?」
「君は一度、自分の部下の能力を把握するべきだと思うよ……しかし」
「どうした?」
「科学分野は任せてもらおう…だが魔法分野で組み上げられたネットについては難がある同じ原理を起こすものでも仕組みが違うとなると探すのは難しい」
「ん?違うのか?」」
「あぁ魔王にも分かりやすく言えば、ムササビとモモンガのような細かな違いだがな」
「え!アイツらって種族的な意味で違うの!てっきり関東関西で呼び方違うとばかりに思ってたぜ!」
「……故にこの世界の魔法に精通したものの助力を求める」
「あ、それなら心当たりがあるから任せて」
「それは頼りにしてるよ」
「おう!んじゃサーシャ連れて行ってきまーす!!」
「何処へ?」
「北欧」
そして転移した先は北欧神話勢力の拠点アースガルズであった
「本当に君は…」
「大丈夫だよアポ取ってるし」
「そうじゃないよ此処に来るには厳重な警備を超える必要があるのに簡単に来るとか…」
「俺だから出来る!」
「本当に君は自分の異常さを理解すべきだと思うな」
「解せん…」
「おぉよく来たなハルトよ、おかえりサーシャ」
「久しぶりだなオーディン」
「お久しぶりです、オーディン様」
再会を喜ぶのだが
「それで何の用じゃ?」
「それは「勿論、私に会いに来たのよね?」…」
「久しぶりねハルト」
「そうですねー」
「あら、サーシャも久しぶりね」
「はい、お久しぶりですフレイヤ様」
無言になるのも無理はなかった、そこにいたのは銀髪の美女…正に人形のような美しさを持つ美の神 フレイヤだったのだから
「違いますよー」
「あら釣れないわね、本当私はハルトのそう言う所が好きなのよ」
「それは光栄ですねー(棒読み)」
「全然そう思ってなさそうだけど?」
「だって貴女……手に入れたら飽きるタイプでしょ?婚約云々だって遊びのポーズだ単純に揶揄って遊びたいだけでしょ?」
ある意味で彼女の自由気ままの奔放さを見抜いている発言にフレイヤは
「あら、焦らす気なの?素直じゃないわね」
「俺はこれ以上伴侶を迎えるつもりはないですよ、ったくセラフォルーの件もあるのに…つか普通に考えて俺って神話だと討伐される側じゃん、なのに女神に見初める化け物とか聞いた事ねぇよ」
「そうね…だからハルトが新たな神話になるのよ」
「俺は汎用人型決戦兵器じゃねぇし、ヤシマ作戦で狙撃もしない」
『暴走はよくしてるがな』
『寧ろ暴走がデフォルトなまでかある』
『狂気が正気だから』
「おい、つか俺みたいなのの何処が良いのやら」
「決まってるじゃない魅力的だからよ…忘れないでね私は本気だから」
「…………」
「良いかの…それで?話とは」
「あぁ…そっちから1人腕の良い奴を紹介してくれないか?実はー
コカビエルの件を話すと
「しかし何故そこまでその件に肩入れをする?お主の性格上 依頼以上に首を突っ込む理由がないじゃろう」
オーディンの眼差しにハルトは凛とした顔で
「モルガンとマーリンの為だ」
そう答えた
「ん?」
「大事な人達の思い入れがある物が破壊されただけじゃなくて悪事に使われるなんて我慢ならないだけ…エクスカリバーじゃなかったら多分無視してる」
「それだけじゃなかろうに…ほぉ異世界のアーサー王の名誉の為か」
「何言ってんだが…それはナツキの問題で俺の問題じゃない…まぁマーリンのやらかしについての贖罪はあるけども」
「素直じゃないのぉ」
「………モルガンに頼んでアースガルズを妖精國にして貰うかな」
「それは辞めてくれないかい?」
サーシャに止められたが…照れ隠しにしてはやり過ぎであるが
「そう言ってくれるのは嬉しいよマスター」
「ですが愛情表現は本人の前でお願いします我が夫」
マーリンとモルガンが突然現れた事でオーディンは助平心が動くが流石にハルトがいるので手を出すのは辞めたのであった
「2人とも…いつから…」
「最初からです」
「そうそう」
「何てベタな…」
2人がくっつく中 ハルトは一旦離してもらうと本題を尋ねる
「それで?」
「それならば腕利きがおるぞ」
「あぁ、あの子ね…けど良いのオーディン、あの子は貴方の側付きじゃない」
「構わんよ、確かに彼奴は優秀じゃが堅物過ぎていかんわ」
「それは貴方のセクハラが酷いだけじゃないかしら?」
「ほほほ……まぁ良い、紹介するぞロスヴァイセ」
そう呼ぶと後ろに待機していた銀髪に露出のある戦少女の鎧を纏う美少女がいたのである
「初めまして私はロスヴァイセ、オーディン様の側付きをさせて頂いております以後お見知り起きを逢魔国王よ」
「あ、はい初めまして」
なーんか聞いたような名前だなと思考を飛ばしているとサーシャは別の意味で聞き覚えがあったのか
「もしかして…あの論文を書いた?」
「論文?」
「また話すよ」
「はい…まさかあの最強の戦乙女であるアレクサンドラ様と同じ現場で仕事が出来るとは光栄です!」
「そんな大袈裟な」
「いやサーシャは自分の強さをちゃんと理解すべきだと思う」
「え?いやいや僕なんて大した事ないよ」
「千冬、アゲーラ、黒鍵と戦えてる段階で普通じゃないから」
「やはりアレクサンドラ様の実力は逢魔でも通用しているのですね……」
「ん?」
何か凄い言いにくそうな事を言おうとしているロスヴァイセの顔に首を傾げていると
「私の体を如何様にしても構いません…なのでアースガルズに住まう命をお助けください!」
「どうしてそうなるのか教えて貰おうか」
「貴方の噂は聞いています…女性の為に世界を敵に回して逆らう者を滅ぼしたと…オーディン様は私が身も心もを貴方へ捧げる事でアースガルズの未来を救えると聞きました…それならば如何様にも慰み者にでも!!」
何か覚悟ガンギマリの所悪いが
「おい待て!!尾鰭背鰭じゃないレベルの不純物が混ざってんだけど何でさ!!」
悪評を流された事には遺憾である、というより虐殺とか恐怖ではなくゴシップ的な意味で呼ばれるのは遺憾だが
オーディンを見るとイタズラ成功という顔をしていたがロスヴァイセは今からでも生贄にされるんだと涙目になっていた取り敢えず誤解を解いておこう
「違うのですか?貴方は様々な世界の女性を伴侶に迎えてハーレムを形成していると」
「そこは……事実だけど人から言われると微妙に腹立つな」
「そして病から助けた恩でアレクサンドラ様を離さずに縛っているとも」
「流石にそれはないね」
「おいオーディン、その噂を流した奴は俺の前に出してくれ【常葉ハルトの秘密の拷問部屋】へ叩き込んでやる」
『そんな秘密の部屋はないぞ』
その辺はサーシャの名誉の為にも言っておくべきだろうと
「そうじゃな、ロスヴァイセよハルトは噂通りハーレムを築いているが別にお主に生贄になれとは冗談じゃよ?」
「え?……そ、それならそうと言ってくださいよ!私の覚悟を返してください!!」
この様子を見て何か苦労人のオーラを感じたのである
「申し訳ございません!!私、大変失礼な事を!」
「いや女性関係は事実だから否定出来ないけど…惚れた女の為なら世界の一つ敵に回す位は男なら普通にやるだろ?俺の憧れのヒーローは言っていた…たとえ世界中を敵に回したとしても守るべきものがあると」
まだまだ天の道には至れないが憧れとばかりにあのポーズを決めるハルトだが
「まずはハルトの普通を矯正しないとダメかな」
「そうかな?けど…サーシャがピンチから俺は別に世界滅ぼす位はやると思うよ!」
「あ、ありがとう…てっきり来るのはエレン達かなと思ったんだけど」
「エレン?」
「あぁ僕の友人で戦乙女部隊のメンバーの1人なんだよ…まぁ僕ほどじゃないけど強いよ」
「へぇ〜」
どんな怪物なんだろうと戦慄するが
「彼女達は魔法というより武力の方が得意じゃからなぁ…何れはお主の義弟に見合いにと思っておるよ」
「これ以上頭痛のタネを増やすな、タダでさえ悪魔側ともあるんだから…」
取り敢えず後回しにしてと、ロスヴァイセに目線を向け
「えーと取り敢えずロスヴァイセさんは逢魔に出向?って感じで良いのかな?」
「はい!オーディン様からはそのように、それと私の事はロスヴァイセとお呼びください」
「OK、んじゃ行こうかロスヴァイセ」
「はい!」
そして転移して戻ると
「という訳で助っ人のロスヴァイセです皆、仲良くしてね」
「よ……よろしくお願いします…」
何か震えている…緊張しているのか皆の見た目が怖いのかな?
「大丈夫だよロスヴァイセ!皆怖い見た目してるけど良い奴等だから!ね、ダグバ!」
『そこで良い奴にダグバを選ぶな』
「うん!所で君強そうだね僕と遊ぼうよ」
「えええ!わ、私がナンパされてる!!」
「いや違うそうじゃない…てかロスヴァイセみたいな美少女ならナンパの一つや二つあるだろうに寧ろその辺慣れてるイメージだったんだけど」
「あ、いや私はその…勉学方面一筋でしたので今まで…異性との付き合いとかはないんです…だからオーディン様には優良物件なのに彼氏がいないとイジられて…」
「あの神様、人間界なら訴えられる事してるな…けど北欧の男には見る目がないのか?君みたいな綺麗で優秀で気立ての良い人なら引くて数多だろうに」
「ええええ!」
「俺なら間違いなく声をかけるよ、デートしてくださいって」
「!!!!」
ロスヴァイセは耐性がないのか顔を赤くして頭から湯気を出しているが
「それに「おいハルト、待て」え?どしたのキャロル」
「お前は何故、そんなに無自覚に女を口説き落とす」
「は?いや俺は思った事を言ったまでで」
「ハルくんに問題です、異性経験なしの女の子にハルくんのお世辞なしの素直な褒め言葉を聞いたらどうなる?」
「???」
「答えは目の前のロスヴァイセだ」
「千冬、何か勘違いしてない?」
「はぁ……それよりもだ彼女に任せるのか?」
「そのつもりだよ」
「そうかそれなら文句はない…ロスヴァイセと言ったか」
「は、はい!」
「今日は色々あって疲れたからゆっくり休むと良い…取り敢えず明日から大変だろうからな」
「はい!よろしくお願いします千冬先輩!」
「その呼び方は辞めてくれ…」
「そうですよ…しかし私と千冬さんとロスヴァイセ…戦乙女が3人ですね」
「え?そうなのですか?」
「はい!私ことベアトリス・キルヒアイゼンは戦乙女、千冬さんはブリュンヒルデの称号を持っていますからね」
「私のは意味合いが違うがな」
「そ、そうなのですか……」
と千冬達は雑談をしていると
「リアルヴァルキリーと聞いて!インタビューしたいのですが!!」
「ニアは取り敢えず大人しくしましょう」
「そうですね新たな被害者を産む前に、ティオも手伝ってください」
「うむ任せておれ」
「何でさああああ!!」
と連行される彼女には同情を禁じ得ないがロスヴァイセは首を傾げ
「あの……何で彼女は「知らない方が君のためだ」は、はぁ…」
千冬が肩を掴んで止めたのは英断と言えるだろう
「君は逢魔に染まらないでくれ…ここに居ると非常識が常識になってしまうからな」
「…………先程の一幕で色々と察してしまった自分が憎いです」
「そうか…此処には戦闘狂、マッドサイエンティスト、宇宙人等等 色んな奴がいるから気をつけろ…困った事があれば相談してくれ」
「千冬のイケメンムーブは俺も見習うべきか?」
「寝ぼけた事を言うな、アレは千冬だから似合うんだ貴様には似合う訳がなかろう」
「キャロル……酷いよ!やってみないと分からないよ!」
「お前は何方かと言えば、【その顔が見たかった、私に嫉妬するその顔が!】としているブレンの方がお似合いだ」
「ブレンか…成る程、大事な存在の為に命を賭ける姿で男を魅せろと」
「違うそうじゃない」
「命、燃やすぜ!!」
「落ち着け馬鹿ハルト」
キャロルのツッコミで正気に戻るとテスタロッサが書類片手に
「ハルト様、そろそろ時間ですわ」
「げ……そうかぁ仕方ないのかなぁ」
それは前回 サーゼクスが言っていたリアスとライザーの結婚式招待である
「何で俺まで呼ぶかね」
「彼女の結婚式に合わせて御令嬢と一夏さんの婚約発表を兼ねています…その宣伝目的かと」
「そりゃ現魔王の親類の結婚式となりゃ規模も大きくなるか、そこに俺が出て婚約発表か」
「間違いなくインパクトは大きいですし、彼方の現魔王達の支持率にも影響を及ぼすでしょう」
門出の日に悪魔と逢魔の新たな架け橋となるだろう2人の婚約発表 そりゃ政治的パフォーマンスとしては十分だろうけど
「若人の青春を大人の事情で邪魔するのはダメでしょ」
「でしたら、どうするのです?」
「その前に一夏は彼女との関係どう思ってるのさ?嫌なら断っても良いぞ?」
と目線は件の本人へと向かうと彼は気まずそうな顔で
「その……先ずは友達から…と」
「変な所で純情な所を出すな」
取り敢えずこの義弟には色々と大人になって貰いたい
「取り敢えず一夏の件は保留にするか……結婚式の衣装なぁ…文字「は辞めてくださいね」はい」
真面目なスーツに着替えると
「さてと行くか」
「お待ちをハルト様、護衛を」
「あ、そうか…サーゼクスの身内以外もいるから護衛いるよなぁ」
「流石に公の場で陛下を害する輩はいないと思いますが万が一には備えておくべきかと」
そうだなと頷いたハルトはハウンドに精鋭部隊の選抜を頼もうとしたが
「お待ちくださいハルト様、結婚式の場に武装したトルーパー達を向かわせるのは物騒ではないでしょうか?」
テスタロッサの言葉にハルトは手を止めた
「今回は戦争に行くのが目的ではありませんわ、それならばその場に合わせた装いのものを向かわせるべきかと」
「確かにな…となると」
「それならオレだろう!妃である以上はこのような場に足を運ぶのは問題ないだろうしな」
「それなら束さんやちーちゃんもだよ!」
「あぁ、何よりこの馬鹿を止められる奴でなければダメだ」
キャロルの立候補に束と千冬が反論するがカレンはわざとらしく咳払いして
「それならば少なくとも貴族文化に精通しているものでなければダメなのではないかと思います」
「カレンに賛成ですよ、えぇそうですとも」
ベアトリスも賛成する、銀狼、アンティリーネ等は興味がないのか不参加な感じだ
「それならば妾も「ティオは色々アウト」何故じゃ!」
「自分の身を振り返ろうか」
「そんなぁ!」
とショックを受けている中
「それでしたら私が適任だと思います」
ベルファストが名乗り出ると全員が納得の表情を見せる確かに全部の条件に当てはまると、しかし他にも
「それでしたら私もですわね」
名乗り出たのはテスタロッサ、それにはカレラとウルティマもムッとした顔で妨害に入る
「それは辞めた方が良いんじゃない」
「そうだな王と宰相が留守にしていたら良からぬ輩の行動で後手に回る可能性もある現に我が君も警戒している事もあるからな」
とカレラの言葉にテスタロッサは挑発するような笑みを浮かべ
「あら貴女達はあんなカラス風情に遅れを取るかもと弱音を吐くほど弱くなったのかしら?」
煽られた以上 喧嘩を買うのは悪魔の性
「何?ボクを侮辱してる?」
「気に入らないな、誰があんなカラスに遅れを取るだと?」
「それなら私がハルト様と動いても問題はない筈よね?」
不敵な笑みを浮かべるテスタロッサにしまった!と言う顔をする2人である 抜け目ないと思った2人だが
「我が君はどう考えているのだ!」
「そうだよハルは誰と行きたいの!?」
「俺?うーん」
ハルトはボンヤリ考えてみる候補は絞られているのは有難いが今回は一夏の件もあるからなぁ
こう言う時はテスタロッサに頼みたいが、連れてくとウルティマやカレラが不機嫌になるだろうし…そうなるとベルファストだが
「よし、ジャンケンで決めよう!パイロット!飛ばせる機体を用意してくれ!」
運に丸投げたのであった
そしてハルトの護衛になったのは
「当然です」
まさかのモルガンであった…いや確かに適任にはなるだろうけど!!と思っていたが…そう言えば彼女の妹のアルトリアってやたら賭け事が強かったイメージが…
「何を不安に感じているのです、私とて妖精國の女王だったのですよ」
「知ってるけどさ…一応言っておくけど自重してね!宝具は厳禁だからね」
「貴方には言われたくない部分もありますが、まぁ良いでしょう自重はします」
「大丈夫だよマスター!念の為、この私もついてきてるんだから!」
「どうしよう不安が増してきた」
「その前に何故貴女が勝ち残ったのですかね」
「てかマーリンは勝とうが負けようが千里眼のスキルで見れるだろ?」
「君の物語は見ていて飽きないから最高なんだよ可能なら間近で見たいのが本音でね」
「何だ?俺の観察日記でもつけてるのか?」
「あれ、知ってたのかい?」
「本当につけてたのかよ!冗談のつもりだったんだけど!」
「やだなぁ冗談に決まってるじゃないか、だからモルガンお願いその槍を下ろして」
「………」
「モルガン」
「分かりました、我が夫の慈悲に感謝なさい」
「いや私の伴侶でもあるんだけどね」
「我が夫よ。くどいようですがこの半魔を伴侶に選ぶのは辞めた方が良いかと」
「いやいやマーリンいないと困る事もあるよ」
「マスター!」
「………本当に優しい人ですね、普通ならコレが近づいた時点で追い払うのに」
「マーリンの事嫌いなんだね」
「妖精國に出る、キャタピラー…虫型の魔物並みに嫌いとだけ」
「虫…そういやぁ前にマーリンの精神構造は虫と同じって話を……あぁ成る程」
「マスターさ何に納得したのか教えてくれないかな」
「何でもないよー気にしないでー」
「気にするよ!!」
「いや何というかマーリンみたいな問題児がいたらアルトリアや円卓の騎士の苦労が目に浮かぶなと」
『それブーメランな』
「あ?」
『お前に振り回されるウォズ達が苦労しているぞ』
「あと失礼じゃないかい?それに円卓の騎士云々言うなら君が作ったモードレッドとか修羅場の原因じゃん」
「そうですね…しかし何故汎人類史の私は彼処までして失敗しているのですか!」
「それは俺に聞くなよ…つか今更ながら良くシーカーの俺はモードレッド と上手くやれてるな」
「別世界ではモードレッドと契約しているのですか?」
「そうそう」
「………あの子と上手くやっていけるとは流石です」
「取り敢えずモルガン、この話題は忘れようか」
「そうですね、今は夫婦の時間を大事にしましょう」
「お、おう……」
「それは別としてお願いが」
「何?」
「私の騎士である妖精騎士を召喚して欲しいのです」
「妖精騎士……何かファンタジーな感じだな!」
と興奮しているハルトだがモルガンは淡々と
「妖精騎士ガウェイン、ランスロット、そしてトリスタンを「ちょっと確認して良い?」何でしょう?」
「ランスロットとトリスタンは男じゃないよね?」
「当然です」
「そうか良かった…」
マーリンから聞いたアーサー王の物語は夢想していた英雄譚というよりも昼ドラのようなドロドロ展開に苦虫を噛み潰した事もある……アレを聞いたら幻滅で済まない
「マーリンの話ってファンなら聴きたくない闇の部分だよなぁ」
「そうだろうさアーサーの末裔やファンがいたら大変な事になるよ具体的には脳が破壊されるね」
「お前さ獅子心王とかいたら喜んでその辺を話すと思うわ」
「ん?あぁアーサーのファンの子か」
「んで解釈違い言って襲い掛かるな、オタクの解釈違いが面倒なのは俺が一番理解してるからな」
「え、何それ怖い、それで本音は?」
「人妻に手を出す輩は信用ならん、てか自分の上司の嫁に手を出す奴とかもっての外だろ!」
『女性問題で国が滅ぶとか笑えないからな』
「それ今の君が言えたことではないよ?」
「へ?」
「モルガンは元人妻だよ」
『ブーメランだな』
「……………ごめんロープと丁度良い高さの踏み台はないかな?ちょっと首にひっかけて少し浮遊するから」
「ちょっと落ち着こうかマスター!大丈夫だよ!それは汎人類史のモルガンであって彼女じゃかいから!!」
慌てて止めるマーリン、いや貴女のせいでは?というモルガンの目線を感じたのかわざとらしく口笛を吹いている
「け、けど英霊を呼ぶには触媒が必要だよ?その妖精騎士?の触媒は…」
「それならば問題ありません私が彼女達の霊基を持っていますので後は現界する為の魔力があれば大丈夫です…それに触媒なら貴方が持っているではありませんか?」
「俺が持ってる……ん?どれのこと?」
「貴方が倒したドラゴン…白龍皇の体の一部を貸してくれれば」
「え?アレ使うの?」
ハルトは苦い顔をするがそれは別に惜しいと思ったからではない
「あのドラゴン…アルビオンの一部は必要不可欠ですので」
「それなら直ぐに用意するよ」
「約束ですよ我が夫」
「あぁ」
しかしどんな英霊なのかと不安に思うが…まぁモルガンがいるなら大丈夫だろうと割り切ったがアウトサイダーズにも負けない癖者集団を見るまではハルトは楽観的に考えすぎていた
「英霊と言えば前に」
と以前オーディエンスから貰った盈月の儀についての記録が収められたものを取り出すのであった
「まさか英霊を新たに呼ぶのですか?」
「いいや、これは今回の褒美として秋羅に渡す予定だよ今後も色々と動いてもらうだろうし」
実際 彼自身の功績も大きいと判断してのものだ この依頼が完了したならばIS学園でも何らかの形で一夏のサポートを任せたいとすら思っている
「一夏にはアストルフォ、燿星のハサンといるんだ彼にもいてくれた方が俺的には助かる」
「それなら構いません」
「ありがとうモルガン、んじゃオーディン借りるぞ」
「うむ、ではの」
と転移で帰ると
「という訳で北欧から来たロスヴァイセさんです!皆仲良くしてあげてね!」
「よろしくお願いします!」
「また新人か歓迎してやる……と見せかけて死ねぇえええハルト!!」
不意打ちとばかりにゴオマが究極態になりハルトに殴りかかるが見聞色で見ていた為防がれる、そして彼は笑顔を浮かべると
某奇妙な冒険のオラオララッシュばりの連撃をアナザークウガ由来の封印エネルギー混みでボディーに叩き込まれるのであった
「あ……がぁ……」
「ふぅ、お前も懲りないねぇ」
『おい封印エネルギーを撃ち込むとか殺す気か』
「へ?今のは先代クウガの封印エネルギーを込めた拳だから少し動けなくなるだけだよ」
『は?』
「そうだ…アナザークウガとの涙ぐましい訓練の結果 封印エネルギーの質を込めたら殺せる雄介さん式か本当に封印する先代さん式かを自由に選べるようになったんだ」
『相棒が予想の斜め上の成長を遂げてる!?』
「それ以上にアナザーでもクウガの力なんだ…鍛錬を怠る?は!そんなのありえないな」
『まぁコレも、ティードの奴が先代クウガから俺を生み出したお陰なんだぞ』
「そっか…だが奴は許さん俺の推しの歴史を消した罪は重いぞ…まぁ取り敢えずと」
封印エネルギーを解除したらゴオマはムクリと起き上がるのを確認すると
「本当に空気読め」
と一言言うだけであった、因みに余談だが 後日 ハルトはvsダグバ、ガドル、北崎、カリュブディス、ロードオブワイズ、NEVER、エボルトという鍛錬難易度ルナティックなボスラッシュした後の事
「………」
「見ろグムン、今のハルトはあの地獄の鍛錬でかなりの疲弊している」
「そうだな…それで?」
グムンは長い付き合いからゴオマが何をするよかを理解していた
「決まっているだろうバカめ」
そう言うと
「行くから今しかねぇだろぉ!!取り敢えずどんな形でもハルトかダグバを一回でも倒して勝利の味を知らないと俺は一生前に進めないんだぁ!!」
と翼を広げて飛翔しながら襲い掛かる体勢を取るが
「最低だなコイツ」
「往生せいやああああ!!ハルトおお!」
「ん?っと」
迷いのないカウンターのアッパーカットを顎に受けて
「アベシ!!」
「オラオラ…オラオラオラオラ!!」
そのままの着地に合わせて拳を打ち込むと
「あ、ちょっ。ハルト辞めて!」
最後は華麗な車田飛び、落ちをしたのであった
「まぁそうなるな」
「悪いなグムン」
「気にするな慣れた」
グムンはやれやれと呆れながらもボコボコにされたゴオマを慣れた手つきで医務室まで運ぶのであったという
まぁその話は置いといて
「彼女はオーディンの側付きで出向しているから皆。困っていたら手を貸してあげて欲しい間違っても喧嘩は売るなよ…した奴は」
全員がした奴は?と首を傾げる面々目掛けて
「飯抜き」
それは逢魔では死刑に匹敵する刑罰故に全員が顔を青くして首を縦に振るのであったが
「ど、どう言う事なんでしょう……」
何を知らないロスヴァイセは子供へのお仕置きというような罰ゲームが何故脅したり得ているのか分からないと言う顔をしていたのであった
が千冬は肩をポンと叩いて
「安心しろ、食事時になれば分かる」
「あ、はぁ…」
「私は常葉千冬、あのバカの妻の1人だサーシャから話は聞いている迷惑をかけるな」
「あ、いえ……そんな事」
「取り敢えず、ゆっくり休むと良い明日はお前の歓迎会を予定しているからな」
「へ?いや私は派遣されただけで…」
「客人は持て成すのが礼儀なの半分、残りは彼処のバカ連中は単純に騒ぐのが好きで宴会する理由が欲しいだけだ」
「は、はぁ…」
「それと一つ、此処では立場は気にしなくて良い」
「いや今のを見たらそう思うしかないですよ」
ゴオマの造反を見たロスヴァイセだが
「アレは日常的にやっているから慣れるぞ」
「えええええ!!」
と自分の常識が通用しない場所への不安が増していったロスヴァイセであったが数時間後
「美味しい!!」
胃袋を掴まれたのであった
そして事態に対策するハルトは凄い嫌な顔をして受け取ったのは結婚式の招待状 そして一夏は果たし状を見て
「「はぁ……」」
溜息を吐いた2人
「なぁ俺行きたくない」
『それは無理だろうな一夏が1人で行く事になる』
「だよなぁ……」
「ハル兄、どうしたら良いの?」
「レインボーまで使って良いから最速最短で叩き潰して帰るぞ」
「そこまで行きたくないの!?」
「だってアイツ等、今回の事を結婚式の余興にする気とかマジないわー」
とボヤくハルトであったが流石に付き合いの関係上行かざるを得ないので一夏を連れていくのであったが
「国王が来るには早すぎます」
「………は?」
続く
予告
結婚式を待つハルトと一夏 遂に一夏の全力を発揮する!と言う所で
「ちょっと待ったー!」
乱入する赤龍 そして始まる 第二ラウンド
それを眺めるハルト達は何をするのか
次回 後編 お楽しみに!