無冠の王 アナザーライダー戦記 リテイク   作:カグ槌

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第二次聖剣計画

 

 

前回のあらすじ

 

ストレスで暴走するハルト、そして聖剣計画の被害者のクトリを馬鹿にしたゼノヴィアにキレた一夏 一触即発の中 乱入したのは木場であった

 

 

ーーーー

 

 

そんな事も知らないで帰途についているハルト達は

 

 

「いやぁ!これだけアルビオンの素材が有ればモルガンも喜ぶだろうなぁ……ちょっとくらい料理に使っても「ダメだ我が夫よ」へい」

 

 

アザゼルの所からカツアゲ…もとい賠償金に当たるアルビオンの素材を見て恍惚とするハルトの後ろからウォズが

 

 

「我が魔王、落ち着きましたか?」

 

 

「あぁ大丈夫だ「陛下大変です!」ん?どうしたトルーパー?」

 

 

「実はリュート内部で開発されていた量産型イクサのナックルとドライバーが何者かに強奪されました!!」

 

 

「はぁ!?何じゃそりゃあ!!ちょっと待てその前にイクサの量産計画なんて承認した覚えないんだけど!!素晴らしき青空の会でもやらんぞんな事!!」

 

 

「アンティリーネ嬢のイクサナックルをベースに改良したものを量産する予定で…唯一嬢がノリノリで開発してました」

 

 

「このおバカ!俺達の中でも戦闘力高めなアンティリーネ基準に量産したら普通の人使える訳ないだろう!やってもプロトイクサやG4みたいに反応についていけなくて人がバタバタ倒れるわ!!てか唯一も何やってんの!?」

 

 

「追記の情報ですが唯一様は最近、酸賀なる科学者に感銘を受けたらしく人体実験したいと言っています!!」

 

 

「何処に感銘を受けてんだ!あのマッドサイエンティストは!!」

 

 

「いや私も彼女の気持ちは分かるさ…科学者というのものは常に真理を求めるからね」

 

 

「おい蛮野、黙れ」

 

 

 

「それと諜報部からですが一夏様が派遣された聖剣使い2名に喧嘩売ったとの報告がありまして」

 

 

「アイツはアイツで何してんじゃあ!!クソ!逢魔でマトモなのは俺だけか!」

 

 

『一番イカれてる奴が言うな』

 

 

「いやその前に何で会談の仲介人が参加者に喧嘩売ってんだよ!!理由は!?」

 

 

「クトリ様を貶されたかららしいです」

 

 

その一言でハルトはキリッとし

 

 

「よしクライシス要塞の進路変更、このまま天界へ攻め込むぞ!お前達、今日の晩飯はフライドチキンだぁ!!」

 

 

「食欲が湧かんな」

 

 

「カニバリズムになるから辞めようよ魔王ちゃん」

 

 

「絶対に不味いから嫌じゃ」

 

 

「いや味だけで判断しないでくださいよ先輩達」

 

 

「まぁ構わんさ覚悟せよ天使共!貴様等は震えながらではなく藁のように死ぬのだぁ!!」

 

 

「取り敢えず落ち着きましょう我が魔王」

 

 

「違うぞ、ウォズ」

 

 

「何がですか?」

 

 

「仲間に暴力を振るってはいけない……これは逢魔の常識だが…良いですかぁ暴力を振るってよいのは逢魔の敵と俺がムカついてぶち殺したい奴だけです良いですね」

 

 

「「「「「「はーい!」」」」」」

 

 

 

「何たる暴君的発想…ですがアウトサイダーズな素直な当たり我が魔王のカリスマか」

 

 

 

「そして何より…あのエクスカリバーを理由は知らんがへし折ったと……アーサー王を知る者達を冒涜したとも言える天使どもは皆殺してやる!!」

 

 

「「「「おお!!」」」」

 

 

「クライシス要塞、やっぱり目標天界!このまま殴り込むぞ野郎ども!!」

 

 

「「「「「「うおおおおおお!!」」」」」」」

 

 

「お前達!!大至急、我が魔王とアウトサイダーズを取り押さえなさい!!流石にそれはマズイ!」

 

 

数分後 クライシス要塞内部で大乱闘が始まったが

 

 

 

「皆、辞めよう…ね?」

 

 

あかねの覇気で全員鎮圧されたのは言うまでもなかった…

 

 

 

時は同じく 駒王学園 

 

 

人払いをした結界内部では

 

 

「取り敢えず何で乱入したんだよ木場?」

 

 

「僕の目的の為かな」

 

 

「ふーん…ま、訳ありなら任せた」

 

 

一夏としては別に乱入してくれても構わない相手の手札を分析すれば良いのだからと割り切っていたが

 

 

「魔剣創造か…赤龍帝や魔女アーシア・アルジェントの神器と言い異端の神器ばかりあるな」

 

 

 

「全部お前達の神が作ったものだろうに……じゃあ始めるか、えーと紫藤さんだっけ?死にたくないなら逃げなよ余り手加減したくないからさ」

 

 

観戦している秋羅は淡々とした口調で

 

「傷つけるからじゃなくて、遠慮なく殴り倒したいからというのが理由のあたり一夏もかなりキレてるな」

 

 

「放っておくと……最悪死ぬわね」

 

 

「え、いやいや流石にそこまではしないのではありませんか?」

 

 

「レイヴェル、貴女は忘れてるわ…あの人はハルトさんの義弟よ常識なんてドブに捨ててる側の人間よ」

 

 

「…………はっ!」

 

 

「良くも悪くもハルト王に似て、身内や情の移った相手を侮辱された時の怒りは烈火の如く激しい」

 

 

 

『テンライナー……liner on!!』

 

 

 

背後に現れた巨大な駅と電車を背にした一夏は構えを取ると

 

 

「変身!!」

 

 

『ガッチャーーンコ!!出発進行!!アイアンガッチャード!!!』

 

 

 

両手に巨大な電車型ガントレットを装備した姿

鋼を纏いし錬金術師 仮面ライダーアイアンガッチャード

 

 

「カッコ良いわね」

 

 

「どうも」

 

 

アイアンガッチャードは全速力での直進加速により間合いを詰めようとしたがイリナはジャンプして回避 自分の持っている擬態の聖剣の力を使い 剣を蛇腹剣に変えたのだが

 

 

「っ!これなら!」

 

 

一夏は組手として自分のサーヴァントである、アストルフォとの模擬戦にて何度も宝具の槍に転ばされ、蛇腹剣でやられたりしたのである

 

 

それに比べたら可愛いものだとアイアンガッチャードのガントレットのエンジンを蒸して加速して拘束しようとした蛇腹剣を回避したのであった

 

 

「嘘でしょ!そんな重そうな見た目で機敏に動けるなんて!」

 

 

「これが錬金術だ!」

 

 

その時試合を見ていた秋羅はそうだと頷いていたが

 

 

「いや普通の錬金術ではないのですわよ!」

 

 

「安心してレイヴェル…直ぐに慣れるから」

 

 

「逢魔の常識は他所の非常識だ一夏の所へ嫁いで来るならこの程度の些事は慣れるべきだろう」

 

 

「慣れたくありませんわよ!」

 

 

 

話している中 秋羅は冷静に分析していた

 

 

「成る程…聖剣を錬金術で補強したのか…まぁエクスカリバーの来歴を考えれば単純な鍛冶師では難しいだろうしな」

 

 

「そうなのですか?」

 

 

「そうだよアーサー王物語のエクスカリバーは妖精由来の技術で出来た剣だからね」

 

 

「ある意味で一種の神造兵器とも呼べる…まぁ俺達の知るエクスカリバーの話ではあるがな」

 

 

「成る程……それで何故錬金術だと?」

 

 

「同じ畑の人間だからというのもあるが、単純に鍛冶じゃ折れたエクスカリバー?を治すなんて無理だろうし魔法も論外となれば人間の技で治せるなら科学か錬金術かなとな」

 

 

「しかし一夏様は大丈夫ですの?」

 

 

「アイアンガッチャードなら大丈夫だ問題ない破壊前のものならまだしも、あんな破片から生まれた聖剣などガラスのように砕けるだろう」

 

 

「いやそこまでやれとは思ってませんわ!」

 

 

「大丈夫よレイヴェル」

 

 

「クトリ…」

 

 

「いざとなったら私の聖剣であの教会の二人を殺るから」

 

 

「目が笑ってませんわよクトリ!!」

 

 

「私も木場君並みに教会へは恨みはあるのよ…」

 

 

「落ち着け、流石にハルト王を一度殺したセリオリスの力を人間に向けたら大変な事になる」

 

 

「不死鳥の私がいうのもアレですが死んだ回数を数えないでくださいまし」

 

 

と話しているとがアイアンガッチャードの突破力はどちらかと言えばテクニック型のイリナとは相性が悪いようで同じパワー型の相方に依頼する

 

 

「ゼノヴィア!交代しないかしら!!」

 

 

「そうしたいのは山々だが少し時間をくれ!」

 

 

木場が上手い事足止めているのは助かるが本音を言えばそろそろ我慢の限界を迎えるだろうな

 

 

 

「これで終わらせる!」

 

 

 

アイアンガッチャードは両手のガントレットを外してドライバーを操作すると

 

 

「はぁああああ!!」

 

 

『ガッチャーンコ!アイアンナックル!!』

 

 

その勢いのまま振り抜かれた右ストレートはテンライナー型エネルギーを帯びたままイリナに衝突し そのままの勢いでタイマンしていたゼノヴィアまで吹き飛ばすのであった

 

 

「成敗!!」

 

 

ドヤァ!とキメ顔をする一夏に秋羅はツッコミをいれて取り敢えず暴走を止める

 

 

「辞めんか」

 

 

「って!!…分かったけど、ん?」

 

 

よく見たら二人ともボロボロだが生きているではないか!

 

 

「何で生きてんの?なぁ?」

 

アイアンガッチャードが殴り掛かろうとしたが

 

「落ち着け」

 

 

ヴァルバラッシャーを前に突き出して一夏を止めると

 

 

「やり過ぎだ」

 

 

「けどハル兄が言ってたよ?【敵は根まで叩け】って」

 

 

「あの人のは苛烈なだけだ!……ん?コムリンクに通信?どうしたトルーパー?」

 

秋羅はコムリンクを起動して通話に応じると

 

 

【はっ!陛下がクトリ様侮辱の件を聞き怒りに任せてアウトサイダーズを率いた天界襲撃未遂事件が起こりました!】

 

 

「いや何してんのハル兄!?アウトサイダーズ呼ぶとか何考えてるの!!マジで戦争する気か!?」

 

 

あの義兄にしてこの義弟ありなリアクションである

 

 

「落ち着け未遂だから止めたのだろう?」

 

 

【はい!あかね様の威圧で流石のアウトサイダーズ達も下がりました!】

 

 

「あ…あの人、やっぱり覇王色持ってるんじゃないかなぁ…」

 

 

と一夏は変身解除しながら遠い目をしていると

 

 

「流石はハルト王の幼馴染にして伴侶よ…制御の年季が違う」

 

 

 

「あぁ聖剣がぁ!!」

 

 

目線を向けるとイリナとゼノヴィアのエクスカリバーがへし折れているではないか

 

 

 

「え!嘘でしょ!かなり手加減したんだけど?…いやエクスカリバー脆いな…あの人の奴なら折れる事なんてないだろうに」

 

 

 

「……………」

 

 

「辞めろ一夏!何故か知らないが木場が怒り狂ってる!!」

 

 

「何で怒るの?え?まさかあんな不良品の棒切れに嫉妬してるの?」

 

 

「一夏!?お前なんで急に煽るのだ!」

 

 

 

「ふざけるな……僕は…何の為に……うわああああ!!!」

 

 

怒り狂った木場が魔剣を作り、一夏へ斬りかかろうとしたが一夏は同じく神器で作り出した聖剣で迎え撃つ 鍔迫り合いになる中 木場は一夏に吠える

 

 

「僕は聖剣を…エクスカリバーを破壊する為に今まで生きてきたんだ!それなのに…それなのに!!」

 

 

「っさいなぁ!」

 

 

と腹に蹴りを入れて間合いを作ると一夏は聖剣創造で作った聖剣を円陣に配置して聖なる属性の結界を展開する

 

 

「少し頭冷やせよ…全く」

 

 

「ふざけるな!あれは僕の…僕の!」

 

 

「何あったか知らないけど、俺に当たるなよ迷惑だから……後ね…ハル兄が言ってたけど『そこまで腹立ってやり返したいなら直ぐにやり返せ、でないと腰抜け』だって」

 

 

「っ!!」

 

 

「自分の弱さを棚に上げて人に当たるなよ、何が見ててムカつくから」

 

 

 

「はぁ……一夏、お前という奴は…」

 

 

「ってかこんな脆い棒切れが聖剣とか笑わせるよな…だってさ…よっ」

 

 

と一夏が指を鳴らすと折れた筈のエクスカリバー達が瞬く間に新品同然へと変わったのだから

 

 

「嘘!?」

 

 

「そんな…」

 

 

「これで証拠隠滅も完璧だな!」

 

 

「じゃない!ったくアカツキさんや社長にも報告しないとダメになった……」

 

 

「えぇ何で!!」

 

 

「お前が焚き付けて喧嘩したからだ!!まぁ本国はそれ所ではないだろうがな」

 

 

ええ!と驚いた顔をしている面々だが木場は幽鬼のような足取りで現場から離れたという

 

 

 

ーーーーーーーー

 

そんな原作イベントなど知らぬ存ぜぬで走り抜けている逢魔王国では現在

 

 

 

「………………」

 

 

ハルトはあかねの発する無言の圧に曲げ、それはもう見事な土下座で謝罪していたのである

 

 

 

「ハルト坊…」

 

 

「無理もありません覇王色にも上があります」

 

 

「いや、そうじゃないでしょ絶対に」

 

 

「だがハルト様からすれば普段通りだがな」

 

 

とほんわか見ていたが

 

 

「あ、皆さーん!大使館の施設貸してくれてるサウザンインテリオンから贈り物ですよ」

 

 

フィーニスが持ってきたのはタブレット端末である

 

 

「タブレット?いや違う……これは!!」

 

 

ウォズが驚いた顔で端末を手に取ると

 

 

「あぁ未来ノートか」

 

 

「これは違う……いやまさか」

 

 

ウォズがタブレット端末を操作すると、ウォズの体に重なるように装甲を展開 そして現れたのは

 

 

 

「ゼロワンだと!!」

 

 

カゲンは忌々しいものを見る目で驚く、そうウォズがゼロワンになったのだ

 

 

「ライジングホッパーか…」

 

 

ナツキがしたり顔で答えるが

 

 

 

「違うわボケェ!!」

 

 

「ごふぅ!!」

 

 

ハルトのツッコミドロップキックがナツキを吹き飛ばすのであった

 

 

 

「アレは仮面ライダーゼロワン・リアライジングホッパーだ!一目見れば分かるだろう!!」

 

 

「分かるかぁ!基本形態の出力強化型なんて見た目で分かるかぁ!!」

 

 

「え、分からないの!?」

 

 

「普通は分からねぇよ!」

 

 

試しにハルトがとある仮面ライダーのシルエットを見せて

 

 

「だーれだ!」

 

 

と尋ねるとナツキは「仮面ライダーガッチャード!」と答えるがハルトは不正解と答える

 

 

「何でだよ!」

 

 

「正解は……仮面ライダーガッチャード・アルティマ スチームホッパーだ!」

 

 

「シルエットだけで分かるかぁ!ポケットのモンスターであった、【上から見たプリン】じゃねぇんだよ!!そもそもシルエットで判別出来るクイズを用意しろよ!」

 

 

「因みに同じようにエグゼイド レベル99やオールマイティセイバーも引っ掛けクイズで多用されるぞ!」

 

 

「いや、その通りなラインナップ過ぎる!!」

 

 

「応用問題としてディケイド が変身する歴代ライダーも難問だな……ん?それは何だウォズ!!」

 

 

「どうやらコレはジョージ狩崎が制作したとされる クローンライダーの変身端末のようですね」

 

 

「クローンライダーって…劇場版に出た奴か?」

 

 

「えぇ、どうやらこのタブレット端末を操作する事で任意のクローンライダーに変身可能なようです」

 

 

 

「何だと……そんな事が起こり得るのか!!」

 

 

 

「あ…」

 

 

 

「ウォズ、そのタブレットを俺に渡せ」

 

 

「そう言うと思いましたよ」

 

 

「この予想通り過ぎる反応には安心感すら覚えるよ」

 

 

ハルトはキラキラした笑顔でタブレット端末を引ったくると操作を始める

 

 

 

「コレで遂に俺も変身出来る!!」

 

 

と感動していた

 

 

「あ、注意書きが……えーと…あ、魔王様!それ一回使ったら魔王様は同じライダーにはなれないみたいです!」

 

 

「危ねぇ!!危うくクウガになる所だったぜ…お試しでなるものじゃないよな!」

 

 

タブレット端末の操作を中断したハルトであったが

 

 

「いや待てよネオディケイド になれば平成ライダーを網羅出来る…いやそんなノリで変身するのは士さんに失礼だ…クソ!何で俺は仮面ライダーに変身出来ないんだ!こんなにも仮面ライダーを愛していると言うのに!何でこの思いは一方通行なんだ!!」

 

 

「いやまぁお前、怪人だし仮面ライダーの王様に喧嘩売ったし…いや待てよけどアナザーアギトとかアナザーカブトは本物の仮面ライダーに変身しつつアナザーにも変身したが……あ、オーマジオウが変身出来ない呪いでもかけてんじゃね?」

 

 

「ありえますな」

 

 

 

「そうだ…オーマジオウを倒そう」

 

 

「そんな京都行くノリで倒せる相手じゃねぇだろ!」

 

 

「世の中ノリと勢いじゃボケェ!!」

 

 

「魔王様御乱心!!」

 

 

「いやアレ割と日常じゃない?」

 

 

「アレで色々と上手くいってるからのぉ」

 

 

「はぁ……あかね嬢お願いします」

 

 

「うん任せて…ハルト」

 

 

「はい」

 

 

「正座」

 

 

「御意!」

 

 

「何故武士に…」

 

 

しかし、あかねもあかねで興味があったのか

 

 

「ねぇ私も使って良いかな?」

 

 

「私もその技術に興味がある」

 

 

「勿論ですとも、どうぞ」

 

 

タブレットをあかねと銀狼に渡すと二人は色々と話しながら眺めていたが

 

 

「我が魔王、嫉妬しないのですね」

 

 

「何で〜」

 

 

 

「どうも、おや?何でしょうそのタブレットは?」

 

 

唯一が現れたのでハルトは

 

 

「唯一、正座しろ」

 

 

「何故でしょうか?」

 

 

「俺に内緒でイクサ量産計画をしてた件についてだ!」

 

 

「バレてましたか」

 

 

「そもそも身体能力が振り切れてるアンティリーネ基準に作ったらダメでしょ!」

 

 

「いやそっちですか」

 

 

「せめて作るなら名護さん基準になさい!」

 

 

「いや、あの人はあの人で人間辞めてないかな?片足で走ってる車のボンネットを踏んで止めたし」

 

 

「…………」

 

 

「実はですね、この計画は魔王様のサプライズにと思いまして…」

 

 

「そうかー!それなら良し!!」

 

 

「ダメですよ!それ以前にアンティリーネ基準でイクサ量産するのはアウトです」

 

 

「んじゃ誰でも使えるがコンセプトか……うーんつまり完璧な適性は…究極の凡人!!」

 

 

「我が魔王、逢魔にはそのような存在はいないかと」

 

 

「全員なんやかんやで才能溢れてるよね」

 

 

「自分で言うな」

 

 

「いやそうだろうな、全員何かの天才とも仮面ライダーでも歌われてる」

 

 

「え?何それ知らない」

 

 

「そうかハルト様はジオウの劇場版を見てないのか……ふっ」

 

 

「っ!何がおかしいんだカゲン!!はっ倒すぞ!!」

 

 

「落ち着いて魔王ちゃん!!」

 

 

「離せ!!あの野郎…仮面ライダーでマウントを取るなんて許せん!!」

 

 

「いやそっちぃ!!」

 

 

と困惑するが

 

 

「けど究極の凡人…難しい人選だな」

 

 

「そうですね……究極の凡人」

 

 

「ナツキか?」

 

 

「いやアレはアレで凡人ではありませんよ我が魔王相手に正面から向き合えるメンタルは中々のものです」

 

 

「そうか……ん?まぁ良いか」

 

 

ハルトとウォズは頭を抱えて考えた結果 取り敢えず

 

 

「保留だな」

 

 

そうなったというが

 

 

「あ、そういえば酸賀さんに感銘を受けたって聞いたけど?」

 

 

「あの人は素晴らしいと思いますよ、私もモルモットがいるなら試したいですねぇ」

 

 

「やっぱりコイツもマッドサイエンティストか…流石木原」

 

 

 

同類を見るような目で見ていた

 

ーーーーーーーー

 

 

そして逢魔大使館ではアカツキが胃薬を飲みながら会議をしていた

 

 

「何で一夏君…貴方は何故…」

 

 

「いやはや若様に似てお転婆ですな」

 

 

「甘やかすなアイザック…くっ、胃薬おかわり!」

 

 

「それ以上は逆に胃に悪いぞアカツキ!!」

 

 

政人達が慌てて止めるが一夏は首を傾げ

 

 

「何で悪魔祓いボコボコにして聖剣へし折っただけでここ迄怒られるんだ?寧ろ俺達って…テスタロッサさん達筆頭に悪魔にお世話になってるから倒すのって当たり前じゃないか?」

 

 

その言葉に

 

 

「そもそもの話、見届け人である我等が喧嘩することが問題なのですよ!!」

 

 

「あとさ…非日常の危険への慣れって狂気って言うんじゃ…」

 

 

「けどアイツ等、クトリを作られた命ってのをバカにしたんだ…それって…クローントルーパーの皆の事もバカにされてると思ったら黙ってられないよ!」

 

 

「一夏君……いや流されませんよ!」

 

 

「まぁまぁ一夏の気持ちもわかるだろ?」

 

 

「そうだなハルトさん達の事も思えばな」

 

 

「はぁ……分かりました、しかし一夏君がグレモリーの騎士に対してメンタル攻撃したのは看過できないですね」

 

 

「え?俺…あんな棒切れの復讐に命を燃やしてる奴の事で怒られるの!?」

 

 

「これ以上の説教は千冬さんに頼みますよ!?」

 

 

「まったく、ある意味で木場君はクトリさんと同じ境遇ですよ」

 

 

「え?」

 

 

「第二次聖剣計画 その被験者なのですから」

 

 

 

「聖剣計画って教会がしてた人体実験だよな?クトリ達の」

 

 

「そうです、其の後ハルトさんがneverを率いて首謀者のドクタープロスペクトと施設研究員を鏖殺した事件ですね」

 

 

「だがその事件は教会…天使との交渉で研究資料の完全廃棄と関係研究者の処刑で手打ちにしただろう」

 

 

「宗一さん…それ何百年前の事です?」

 

 

「………あぁ、そうかぁ」

 

 

「俺達は逢魔とか色んな世界飛び回ってるから忘れてた……時差か」

 

 

「そう、我々にとっては昨日の事でもこの世界にとって数100年前の事 当時生きてる天使達ならまだしも人間達は世代交代してて物語の話で終わりますからな」

 

 

「そりゃ似たような発想して、実験するバカが出てくる訳だ」

 

 

「しかも今回は孤児に狙いを絞り色々したみたいですね」

 

 

「そんで俺達を狙わない辺り学習はしてるよな…腹立つ」

 

 

「政人…怒らないでください、それにクトリさんのケースでは実害を被りましたが今回の件では他人ですからね我等では知りようもありませんよ」

 

 

「そんな……木場の奴…」

 

 

一夏は驚いているが

 

 

「いや、それなら研究を主導した教会に復讐しろよ」

 

 

とあっけらかんと言い放つのであった

 

 

「それが個人で出来るなら実行してるのですよ!そんな事出来る個人がいるものですか!」

 

 

「ハル兄、テスタロッサさん達、ダグバやアウトサイダーズのメンバー」

 

 

「以外といましたね!!」

 

 

「さて…本国から通達で、今回の件は暫く静観、コカビエルの動きを見て判断するらしいので二人とも暫くは普通に学生生活を楽しんでください」

 

 

「やだ」

 

 

「ダメです、これは命令です!」

 

 

「えぇ……」

 

 

「ハルト様だって我慢してるのです我々が我慢せずしてどうするのですか」

 

 

「………え!ハル兄が我慢してるなんて嘘ダァ!!」

 

 

「そうだなハルト王が人並みに自制心を持っている筈はない」

 

 

「君達は自分の上司を何だと思ってるのですか!」

 

 

「安全装置の壊れたロケット」

 

 

「それはミサイルというのですよ!!」

 

 

 

会議で取り敢えず静観となったのだが、リュートにいるハルトは今回の件で武力行使を我慢していたのである

 

 

 

「………よし!やっぱりコカビエル、締め上げよう!」

 

 

 

5秒くらいの我慢だった…

 

 

 

「ネオタイムジャッカーが絡んでいるからダメなんですよ!」

 

 

「そうだよ!せめて魔王ちゃんクローンことビターガヴの作戦の成否を確認しないと!」

 

 

「大丈夫だろ」

 

 

「何でそう言い切れるのさ!!」

 

 

「だってこの俺のクローンなんだぜ!作戦なんてノリと勢いで成功させてるに決まってる」

 

 

 

「「「「「確かに!」」」」」

 

 

 

ノリと勢いで突っ走ってきた事で芽生えた変な信頼がそこにあった

 

 

「だろ?」

 

 

快活に笑うハルトであるが

 

 

 

「しかしやる事がないのも本当だからな…よし…ちょっと政治の勉強をしたいからテスタロッサ…いやシエン辺りに先生を頼むかな」

 

 

その言葉に最古参組が響めくと

 

 

 

「お前偽者だな!本物の魔王ちゃんを何処へやった!」

 

 

「そうだ!ハルト様から政治なんてワードが聞こえる筈がない!」

 

 

「そうですよ!魔王様の頭の中には国取りと戦争しかないんです!」

 

 

「お前は誰じゃ!!」

 

 

 

「取り敢えずそこに直れ」

 

 

「あのリアクションは妥当では?」

 

 

ウォズもやれやれと被りを振るが失礼だな!という顔で答える

 

 

 

「俺だって今までとは政治や経済とか色々と勉強する事多いの!」

 

 

「魔王ちゃん……何か王様みたい!」

 

 

「一応王様なんだよ、このド阿呆」

 

 

はぁ、とため息を吐いたハルトは

 

 

「ったく…どうしてこうなるのやら」

 

 

「今までの行いかと」

 

 

「はいはい、そーですねぇ」

 

 

と不機嫌そうに答えると

 

 

「大変です陛下!リュートの都市部でウルティマ様とカレラ様が喧嘩しております!」

 

 

「え?そんなの日常じゃん」

 

 

「ではありませんよ!陛下が止めなければダグバ達が混ざって…この街が火の海になります!」

 

 

「どんな喧嘩してるんだよ!!何処だ案内しろぉ!!」

 

 

慌てて走ったハルトは全力で止めに入るのであった…

 

 

 

そして次の日 一誠は木場の境遇を知り何か手助けしたいと子猫と…偶々近くにいた匙を巻き込んだ行動を始めようとしていた

 

 

 

「そして何より絶対協力が必要な奴がいる」

 

「え?」

 

 

「織斑先輩達ですか?」

 

 

「あぁ、あの人達の力を借りれば…」

 

 

「辞めとけ兵藤……あの人達を巻き込むな」

 

 

「いや、会長と親戚ならお前を巻き込んでも大丈夫だろ?」

 

 

「公私分けるのが会長なんだよ!あの人は厳しくて厳しいんだ!」

 

 

ファミレスで騒いでる面々を見て一夏と秋羅は呆れた顔で

 

 

 

「何してんだアイツ等…」

 

 

「放っておけ」

 

 

「お、織斑!!頼む!」

 

 

面倒な事になったと苦い顔をする一夏と秋羅だが案内された席で食事をする中 一誠から協力を打診されたが

 

 

 

「それ無理」

 

 

「何でだよ!」

 

 

「本国からの通達で動くなと言われてな、現地の諜報活動は止められてないがな」

 

 

「それなら」

 

 

「だとしてもだ、エクスカリバーは逢魔が破壊する協力しても途中までだ」

 

 

「織斑がへし折ったじゃん」

 

 

「正確に言えば強奪されたエクスカリバーだ、前に話しての通り逢魔にはアーサー王の縁者がいる その者達の為にもこの世界のエクスカリバーは逢魔が破壊する」

 

 

「………」

 

 

「そもそもの話協力するにしても、俺達が動くメリットは?この手の話は互いに利益があるべきだお前達が便利屋として俺達を利用したいならこの話は終わりだ

 

 

「コカビエルの動向が知れる?」

 

 

「此方の諜報部に任せた方が早い」

 

 

「戦力?」

 

 

「論外、俺達でやる方が確実だ」

 

 

「それなら…「現地人の案内はどうですか?土地勘というのも侮れないかと」…」

 

 

「成る程な」

 

 

「確かに街の細かい情報は集めるのにも時間はかかる…それならば育った者達の案内、合理的だな」

 

 

「それじゃあ!」

 

 

「ただ協力するには強奪されたエクスカリバーとコカビエルを見つけるまでだ そこから先は競争となる恨みっ子なしでどうだ?」

 

 

「おうよ!」

 

 

「ってか勝手に決めて大丈夫か?アカツキさん達は動くなって」

 

 

「偶々散歩した道でターゲットと出くわして戦闘したで押し通せば良い…というよりいい加減に決着をつけないと大変な事になる」

 

 

「具体的には?」

 

 

「ハルト王が乱心して天使、堕天使を滅ぼしかねない」

 

 

「いやそれは……あり得るなハル兄だし」

 

 

「奇しくも俺たちは他の種族の命運も握ってしまったな」

 

 

「「………」」

 

 

「マジか…」

 

 

「逢魔を巻き込むという事は覚悟があると見て良いか?」

 

 

「え?」

 

 

「まぁ良いか…それであの悪魔祓い達の居場所は?」

 

 

「えーと…それなら」

 

 

会計を済ませた一誠達に案内された場所にいたのは路銀が尽きて物乞いしている悪魔祓いだった

 

 

 

「何か…世も末な光景が…」

 

 

「辞めろ一夏」

 

 

「しかし騙されて絵を買うとか…」

 

 

二人がファミレスで食事にありつく姿に何とも言えない顔をする中 話し合いは進み結果として逢魔と同じで途中までの共闘という事で決着したのだが 木場当人を呼ぶとの事だったが一夏達からすれば共闘関係成立が為されれば後は問題ない

 

 

「取り敢えず此方は大使館経由でコカビエルの情報を集める、国単位の情報があれば役立つだろうさ」

 

 

それだけ言って外に出ると

 

 

 

「どうするよ秋羅?」

 

 

「決まっている……アカツキさんに報告する」

 

 

「あの人、そろそろ胃薬と結婚すると思うよ」

 

 

「胃痛の原因…過失はお前が大半だろうさ」

 

 

「ハル兄ほどじゃないさ」

 

 

「あの人を比較対象にするな」

 

 

秋羅のツッコミに合わせて夜間 大使館に常駐している一夏の直属部隊であるクローントルーパー達を召集したのである

 

 

集合場所にはクローン御用達のLAAT 兵員輸送トランスポートと武装したクローントルーパー達が待機していたのである

 

 

「何これ…」

 

イリナの唖然とした態度に一夏は

 

 

「え?俺の仲間」

 

 

「そんなアッサリと言うなんて」

 

 

「だがこんな大きな乗り物で動き回ればコカビエルも見つからんぞ」

 

 

「大丈夫だって…唯一さん……逢魔の技術者が光学迷彩施してるんでバレません!」

 

 

「そんなSFな技術が!!」

 

 

イリナのツッコミに一夏は首を傾げる

 

 

「え?姿を見えなくする魔法とか普通にあるじゃん」

 

 

「いや認識阻害はあるけど、そんな魔法ないよ」

 

 

「え!そうなのか…くそっ!!」

 

 

「え…何で兵藤は悔しがってんだ?」

 

 

「恐らく透明人間になって女湯を覗こうと考えているのではないかと」

 

 

「いやお前はハル兄に近づくなよ、下手したら殺されるから」

 

 

と一夏は最早 ゴミを見るような目で一誠を見ていたのであった

 

 

「それで奴等を誘き出す作戦はあるのか?」

 

 

「あぁ神父に変装して奴を誘き出そうと思ってな」

 

 

「成る程…神父か……」

 

 

その時 一夏の脳裏には二亜が以前貸してくれた漫画に出た銃剣を使う野太く渋い声の神父が過ぎったのである

 

 

 

「取り敢えず銃剣を用意するか」

 

 

「何で?」

 

 

「いやアレだろ?教会の神父って子供に【暴力を振るって良いのは化け物と異教徒だけです】って言ったりするんだろ?」

 

 

「そんな事言わないわよ!そこのゼノヴィアならまだしもそこまで苛烈の人はいないわよ!」

 

 

「イリナ、ちょっと話がある」

 

 

「そうか…やっぱり漫画とは違うんだな……」

 

 

「イリナ…今私は日本のコミック文化に若干の恐怖を覚えている…」

 

 

「安心なさい…私もよ離れた数年で何があったのかしら…」

 

 

「取り敢えず俺達は神父の格好をして囮に、そんでトルーパー達は上空から監視か」

 

 

「失礼な事を聞くが、貴様の部下は役に立つのか?実力が分からない奴とは「安心して」何?」

 

 

「全員プロの兵士だよ逢魔王国グランドアーミー…まぁ早い話しが本職軍人の正規兵だから」

 

 

いやいやそんなと謙遜するトルーパーはいないそれは兵士という自分の役割を全うする為にいる 矜持ある兵士 それがクローントルーパーなのだから

 

 

「そ、そうかそれは失礼した」

 

 

「けど逃げられたらどうするよ?木場の話だとあのフリードがいるって話じゃねぇか」

 

 

一誠の言うフリードは はぐれの悪魔祓いで、かつてレイナーレに雇われていたとされている…そんな彼が強奪されたエクスカリバーを持っているらしい聞けば神父殺しで有名らしい

 

 

「だとしたらこの間の借りも返してやらないとな」

 

 

一誠達は気合い十分だが同時に部長と会長にバレないようにと祈っていたのであった

 

 

その横で

 

 

「これ勢いで部隊展開したけどアカツキさん達にバレるよな」

 

 

「それに加えて、管理人側の先輩達も気づく…時間との勝負だ」

 

 

と二人も二人で不安を抱えていたのであった

 

 

 




予告

ついに始まったエクスカリバー探索と破壊任務、それぞれが役割を全うする中 


「おやおやぁ?まさかアイツ等の言ってたライダーでしたかぁ?それなら…こうだぁ!!」


現れた神父は一夏達のよく知る異形へと化身する


「ほぉ逢魔か…それならば来るが良い 貴様等の学舎や仲間の命が惜しければな!」


かくして役者は揃い 血塗られた聖剣が事件を招く

次回 堕ちた聖剣 お楽しみに!
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