束が篠ノ之製作所を作り俺や千冬を巻き込んで色々と刺激的だが平和な日々が過ぎていた日の事
色んな国からミサイルが日本に向けて発射されたという、とんでもないニュースが流れたのであった
「マジ?アナザーW、ビルド!」
こんな時、頼りになる仲間に確認を取ると間違いないと帰ってきた、ミサイルの軌道変更は出来ないかと聞くと間に合わないと言われる…このままだとミサイルが日本を襲う…別にこの世界の不特定多数の人間がどうなろうと知った事ではないが
「あの人なら絶対に見過ごさないよな」
此処で立ち上がらなければ師匠に顔向け出来ないぜ!それにネオタイムジャッカーが動いている可能性があるならば無関係ではないだろうし…まぁ動いてるかは知らないけど
『分かってると思うがアナザータイムマジーンで撃退は無理だ、そもそも武装が少ないからな』
「アナザーデンライナーは?」
『ダメだ!俺達の情報が不用意に拡散したらマズイだろ?それにこの世界の人間には過ぎた技術だ』
そもそもタイムマシンだしな2台とも
『それに俺達で空中戦が出来る奴も限られるぜ?誰で行く?』
「アナザークウガで」
『まさかの指名だな、何でだ?』
「ミサイルのトラウマを払拭したいから」
詳しくはシンフォギア編冒頭、参照だ いきなりミサイル撃たれてトラウマを負った…シンフォギア世界の自衛隊はガメラ作品の自衛隊レベルの有能さだぜ!
『それが全てだろうが』
「っしゃあ!行くぞー!」
『誤魔化したな』『だな』
「とぉ!」
人気のない崖から飛び降り、そのままスイッチを押してアナザークウガとなるなり空へ飛びミサイルを撃ち落としにかかる、その日の青い空には望まれない赤い花火が上がるのであった
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それを見ていたのは、ハルトだけではなかった ビルの屋上に立ち並ぶ四人の影
「祝え!我が魔王が民衆の為に戦う瞬間を!」
「へぇ〜珍しい事もあるんだね」
「だな」
「あの……僕達はどうします?魔王様の加勢に?」
フィーニスの問いにウォズが本を閉じると目を細めて篠ノ之製作所に向かう一団を見た
「そうですね我々は…この騒動に乗じて火事場泥棒を企む輩を排除しましょうか」
「ネオタイムジャッカーか?」
カゲンの問いにウォズは答えた
「いいえ、どうやらISの事を嗅ぎつけた何処ぞの諜報員やら公安と言った所ですかね」
「奥方様の発明品を横取りなんて…許せないよね」
「アレ…僕達も開発に関わってますからね…厚顔無恥に横取りとは…恥知らずの猿め!」
「フィーニスもハルト様に染まってるな…まぁ敵なら排除する!」
「行きますよ」
「「「おぉ!!」」」
四人はウォッチで変身するなり火事場泥棒の排除にかかる、襲われた彼等の悲鳴はミサイルの撃破した爆音によって掻き消されるのであった
そして篠ノ之製作所
「良いのか束?」
そこには白騎士を纏った千冬が最後の確認だと言わんばかりに尋ねると束も嫌な顔をしていたが
「仕方ないよ…いっくんや箒ちゃんが危ないし…ハル君だけに任せたくない…だから私に出来る事をやるよ、チーちゃん行っちゃって!」
「あぁ…織斑千冬、白騎士 出るぞ!」
今、白騎士は空を駆ける
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アナザークウガは火球でミサイルを落としているが、明らかに捌ききれない数である
『数が多すぎる!』
『わかってんだよ!何か対策ねぇか!?』
『検索中だ』
「一か八か…究極の闇とやらに縋ってみるか?」
『笑えん冗談だな』
「だよねぇ…ん?」
その音声はアナザークウガが聴き慣れた音であった
『アタッシュアロー』
その音声と共に紫色の矢が拡散しミサイルを撃ち落とした
「白騎士!?って事は…」
「待たせたな……しかし話には聞いていたが本当に怪物に変身するのだな…」
その声の主にハルトは頭を抱えた
「怪物ね…まぁ正しいか束の奴め」
いつの間にアタッシュウェポンのデータを入れてたんだ?
「話は後だ…今は戦わねばならんからな!」
「おう!」
結果から言えばミサイルは全弾空中に撃ち落とされたが…この日 世界は動く事となる
白騎士事件と題された、この事件…アナザーライダーに関しては報道関係に徹底して規制されているらしいが一部映像の流出した、しかし都市伝説の怪物と混同されたらしい
その日 篠ノ之束はISの事を正式に発表
各国に宇宙開発を条件に動力である、コアを提供 そして国は篠ノ之製作所を国営にしようと動く…大半がIS技術の独占と言う私欲に駆られたもので逆に束が相手方のスキャンダルを握り事なきを得た…その裏では、ハルトがミサイル撃った下手人の捜査をし
「ひ、ひぃ!!」
「テメェか、ミサイル撃った奴は」
「私ではない!部下が勝手に!!撃ったんだ!それよりも貴様!私を誰と心得ている!!」
「この場でその啖呵吐ければ中々だな…まぁ」
各国にいる下手人の所に殴り込みに行ったハルト達は護衛を蹴散らしながら代表の元に言った、因みに護衛達はアナザークイズの力で記憶を消している…いや凄いなアナザークイズ……まぁ今はアナザー電王のまま双剣を喉元に突きつけ脅した先の命乞いの内容に怒りを覚えたアナザー電王はそのまま首を跳ね飛ばす、ゴロゴロと無機質な音が響くと
「部下がやらかしたなら大将が責任とるもんだろ?部下に責任押し付けてんじゃねぇよ…ダセェなぁ」
『ハルトぉ!見つけたぜ犯人をよぉ』
「流石だな」
『亡国企業(ファントムタスク)…その長が犯人だISの兵器化を狙ってたみたいだな』
「へぇ…何処にいる?殴り込むぞ」
『賛成だな…許せねぇ……』
『そうだなぁ、ネオタイムジャッカーの関係者らしいからなぁ益々俺達絡みって訳だなぁ』
「居場所は?」
『残念だが雲隠れして見つからねーよ、今はな』
「ちっ、しゃあねぇな帰るぞ」
双剣の返り血を払ったアナザー電王は、そのまま姿を消すのであった
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その後、ISは女性にしか動かせない重大な欠陥が判明し世界は女尊男卑なる下らない思想が蔓延する事となる
それを見た束は
「やっぱり下らない…私はそんな世界にしたい訳じゃないのに…はぁ…あの時のミサイルさ束さん達に害のない範囲は見逃せば良かったかなぁ」
まるで神がノアに箱舟を作らせ人類を生かした事に後悔したような声音で話している姿に千冬は少し恐怖を覚えた
またハルトも
「束の夢を何だと思ってやがる…亡国企業はネオタイムジャッカーの下部組織ね…ウォズ」
「はっ!」
「此処まで明確な敵意は久しぶりだしコケにされたのも初めてだなぁ……ははは!怒りの余り笑いそうだね……探すよ、そして根絶やしだ」
「畏まりました…恐ろしき我が魔王」
怒りを覚えるしかなかった…握りしめた手から血が流れていたのは従者のみが知ることである。
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あの日から何か変わった
それは直感的なのかも知れない…束はいつも通り研究してるし、ハルトは忙しくなった私や束の変わりに一夏や箒の面倒を見て貰っている…たまに束とイタズラをして怒られるまでのワンセット…変わらないのに
「はぁ…」
束とハルトは各国用のISコアを作った後、私に内緒で何か打ち上げた…アークとかゼアとか言ってたが詳しくはわからない、それと
「見て見てチーちゃん!ハル君!!」
「どうした束?」「ご機嫌だな」
「勿論ご機嫌だよ!行くよ!ジャジャーン!」
束が自慢顔で手を広げながら見せたのは、まるで何処かのバンドのような衣装を着て、変わった形のイヤホンをつけた男女四人組である
「っ!!!」
ハルトは手に持っていた、コーヒーカップを落としかけた辺り、心当たりがあるのだろう
「紹介するね!順番に滅、亡、迅、雷だよ!四人合わせて、その名も滅亡迅雷!」
「名前のままだな」
その言うとハルトは恐る恐る
「え?本物?」
「違うよ束さんが、作った本物そっくりの別人だよ…彼等にね束さんとハル君の夢を…私達の子供を悪用する奴がいないか見張って貰おうと思ってさ」
「子供!?あぁ…ISの事か…なるほど兵器にさせない為か」
「滅亡迅雷…世界の悪意を監視する者…けど、それならアレがいるだろ束?」
「YES of course!作ってるともさ!!」
「ま、マジかぁ…」
束がアタッシュケースを開けると四つのドライバーと サソリ、オオカミ、ハヤブサ、ドードー鳥がデザインされたパスカードのような物を出したのであった。
ハルトはその中の一人の肩に触れ
「ごめんね、きっと凄い不本意かも知れないけどさ…あの子達を守ってあげて…俺や束じゃ見つけられないかも知れない兵器にされてしまった子を助けてあげて」
そう願いを送るのであった
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ISが世界に認知され腐った思想が蔓延り数年
ISを宇宙開発している所もあれば兵器化企んでたりする国もある
現在はアラスカ条約で兵器化を禁止しているが裏ではという事だろう
一般的には新しいスポーツや武道として注目されている
千冬は篠ノ之製作所を背負いISの世界大会で総合優勝 初代ブリュンヒルデを襲名したその時は全員で祝った
束はISの開発と同時に福祉分野でヒューマギア事業を展開、世界で高いシェア率を誇る事となる、また彼等を悪意から守る為に滅亡迅雷も独自に行動を開始した
俺は亡国企業とネオタイムジャッカーの行方を追いながら研究やヘルヘイムの訓練を欠かさずにしている…最近、組み立てたバイクが出来て束や千冬と一緒にツーリングに行った先で錫音と出会って一悶着起こしたのは良い思い出である
一夏は見事に家事スキルを習得し気まぐれに教えたジャグリングやら投げナイフと言った大道芸…手品も覚えていた一夏の奴、やたら飲み込みが早いんだよなぁ…千冬と違ってやたら器用だし…脱線したな…箒ちゃんは一夏に恋慕しているが同じように転校生の鈴ちゃんと鎬を削ってるらしい
思い起こしながら端末に情報を打ち込んでいるハルトはヘラヘラ笑いながら
「青春だねぇ、つか一夏の奴も気付けば良いのになぁー自分を好きな奴がいるって、この鈍感野郎め」
「鈍感か…お前が言えた口か?ハルト」
「何の事だ千冬?」
意味が分からんぞ!と言う顔をしたのを理解した千冬は溜息を吐いて
「はぁ……なまじ付き合いが長いとこうなるのだろうな……先程から何をしているのだ?」
「ん?俺専用ISを作ってる」
「っ!!まさか動かせるのか!」
「みたいだね、ウォズ達も反応があったんだよなぁ…まぁバレた時用の非常策みたいな感じかなコレも」
千冬が驚いている通り、どうやら俺達は世界的に初の男性適正者らしい…実験の時にコアに触れたらISが展開出来たと言うのが経緯だ、念の為、束に調べて貰ったが詳しい事は分からずじまいだったが
『ハル君達は別世界の人間だから、この世界の枠組にない法則があるのかも』という仮説に納得している、でないと通りすがりの仮面ライダーは倒せない怪人をバンバン倒せる説明が出来ないというものだ
たと公表しないのは実験動物になりたくないし、ネオタイムジャッカーに居場所を宣伝したくないからだ
前回、メナスが死亡した事で組織的にもダメージを負っただろうが並行世界規模の組織だ人員補充なんて容易だろう…となればいつ仕掛けて来てもおかしくない
またアナザーライダーは、この世界では異端過ぎる技術で外部に流出など絶対させない…仮面ライダーを束と見た段階で何言ってんだと思うが
「相棒達を実験動物にさせてなるもんか」
という訳で専用機開発である幸いなのかIS設計の基礎は束と一緒になって研究してたので大凡は掴めている…後は俺専用の機能を加えるだけだが、その辺も問題ない
コンセプトはアナザーライダーをIS技術で擬似展開させる事
本来の性能より落ちるがアナザーライダーをISに擬態させる事で、この世界連中の目を欺こうという訳だ…勿論本来のアナザーライダーにも変身は可能であるが
「念の為って感じが凄いなぁ」
この念の為が暫く先になって役立つ事をハルトはまだ知らない
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そんなこんなでドイツで第二回IS世界大会 モント・グロッソが開催された
そこのVIP席
「頑張れチーちゃん!!」
「千冬!頑張れ!!」
「頑張ってください千冬さん!!」
束とハルトがサイリウムを振って応援していたのである。箒も一緒に来ており千冬の勇姿を目に焼き付けていた そして
「お待たせしました束様」
束の後ろから紅茶を持ってきた銀髪ロングで目を閉じている女の子 クロエ・クロニクル
彼女はドイツの試験官ベイビーだったが廃棄されそうな所を束が養子として引き取ったのである。ありがとうと二人は紅茶を受け取ると
「もうクーちゃんてば!私の事はお母さんで良いんだよ!!」
と言われ首を傾げたクロエは一言、ドギツイ爆弾を落とした
「でしたらハルト様が、お父さんですか?」
「そうだよクーちゃん!ハル君がお父さんだよ!」
「ぶううう!!、ク、クロエちゃん!?俺、まだ若いしお父さんって…つか束!?」
結婚もしてませんが!?
「い、嫌でしょうか?…そうですよね私なんて…」
はぁ…そんな悲しい顔しないでよ…俺が悪者みたいじゃん
「んな訳あるか、束が母なら俺は父でも構わないよ呼びたければそうしな…けど家族がいる時だけな他の人が聞いたら驚くから」
頭に手を置いてそう言うとクロエは笑顔で
「あ、ありがとうございます…お父さん」
子供は笑顔でないとね!
『ハルト…成長したな』
『泣いてるぜ!マジ泣きだ!』
『アナザーディケイド…お前誰目線なんだ?』
元の世界の父さん、母さん…俺、異世界で義父になりました…元の世界に帰った時にまさかの孫を連れて行きますね…そして妹よ…貴様は叔母さんだ!
「は、ハル君!?…そ、その……束さんとのハネムーンは月が良いなぁ!!」
「宇宙旅行を俺の財布で頼むとな束!?箒ちゃん!君のお姉さんを止めてくれ!」
女子中学生に泣きつくのは不本意だがと助けを求めたが
「いや、暴走する姉さんの手綱を握れるのってハルトさんと千冬さんだけなので……寧ろハルトさんとの孫はまだかと父さんも母さんも言ってましたよ?」
「柳韻さん!?式も挙げてないのに気が早くないですかい!?」
つーか俺、キャロルの返事もしてないのに!と頭を抱えてしまう
『大変だなぁ』
そう思うなら力を貸せ!!と話しているマシンビルダーの待機形態であるスマホに着信が入る…千冬?
「もしもーし」
『ハルトか!大変なんだ!!一夏が!』
「一夏がどうしたのさ?」
『一夏が攫われたんだ!!返して欲しくば決勝を辞退しろと…』
「っ!!束!」
「聞こえたよ!束さんに任せなさい!いっくんにこっそりつけたナノマシンで位置情報を…」
「姉さん…いつの間にそんなものを?」
「万一攫われた時の対策だよ!」
「本音は?」
「そりゃ勿論、いっくんや箒ちゃんの甘酸っぱい青春ラブコメをテレビで見る為に!……あ」
「姉さん、少し頭冷やしましょうか?」
「箒ちゃん!?その台詞は束さんのものな気がするんだけどなぁ!ま、待って!いっくんの寝顔写真あげるから見逃して!!」
「私は何も聞いてません…クロエも?」
「はい、私も何も聞いてません」
「よっしゃ!セーーーフ!」
『アウトだ束…一夏を奪還したら覚えてろ』
「アウトだったぁー!チーちゃん!ハル君の写真でどうかなぁ!」
『そ、そんなもので釣られると思うな束!』
「えぇーい、持ってけダブルだぁ!」
『見逃すとしよう』
「千冬…結構余裕だろ?ったく俺が出る、千冬は決勝に出な…助けたら連絡するから!」
『た、頼むハルト!』
「いっくん見つけたよ!場所は港の倉庫跡地!…あ、ドイツの警察が動いてる」
「助けて貸しを作る気だなぁ…マッチポンプか知らないが思惑通りにさせるかお前等!」
「はっ!」
「行くぞ一夏奪還作戦だウォズとジョウゲンは着いてこい、二人は束達を頼む」
「かしこまりました我が魔王」
「了解!」「お任せ下さい」「はっ!」
「よし状況開始だ行くぞ」
ウォズのワープで3人は移動するのであった
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そして倉庫跡地についたのを確認すると
「んじゃまずは調査と行くか」
『STAG』『SPIDER』『BAT』
メモリガジェットで偵察を送り一夏の安全を確認する
「無事だな……よし」
「どうします?コッソリと行きますか?」
「そうだなウォズ…警察連中の妨害頼むわ無理しない範囲でな…俺とジョウゲンは連中締め上げてくる」
「はっ!」
『シノビ』
アナザーシノビウォッチを渡すと、ウォズはアナザーシノビに変身して影に隠れて移動した
「んじゃ俺達もやるぞ」
「了解〜変身」
『ジオウ』『仮面ライダーザモナス』
2人は変身すると、扉を思い切り蹴破り誘拐犯の1人を吹き飛ばした
「よぉ、ここか?誘拐犯の拠点って奴ぁ」
「一夏君、助けに来たよー」
「だ、誰だテメェ!!」
「屑に名乗る名前なんざねぇよ」
「へ?ま、まさか!!」
「はは目を閉じな少年君、此処から先は少し刺激が強いからさ」
「は、はい!!」
一夏はしっかりと目を閉じたのを確認したアナザージオウは笑いながら槍をペン回しのように回す
「さぁて…久しぶりの荒事だからさ加減出来るか自信ねぇなぁ」
「ふざけんなぁ!撃てぇ!」
と同時に誘拐犯は手に持つ銃を発砲する通常なら致命傷だろうがアナザーライダーに通常火器でダメージ与えられると思ってんの?未来予知で軌道が見え見えなんだよな
「ほいっと」
弾丸を何処ぞの光る剣を使い銀河の秩序を守る騎士達よろしく弾き飛ばす、殺すのは気が引けるので撃った銃や手足に当たるようにした、ザモナスもボウガンで同じように銃や足など致命傷にならないようにした
「「「「ぎゃあああああ!!」」」」
「ふぅ……こんなもんか…師匠の修行様々だな…」
槍を肩で担いだアナザージオウはヘルヘイムの森での鍛錬の日々を思い返す、あの人との戦いではソニックアローやブドウ竜砲の矢玉を弾けなければすぐに終わったからな…普通の火薬銃くらい止まったように感じてしまう
「あれ?……俺も人間辞め始めてる?」
『今更か、貴様も大概人間離れしてるぞ?』
「マジかぁ…その話は後だザモナスは少年君を」
『ウィザード……バインド』
誘拐犯達をバインドで抑え込むと、リーダーぽい奴の前に腰を下ろし一言
「さて…アンタ等何処の回し者?」
国絡みなら束に連絡して、その国のコアを停止させて回収するだけだ…ただでさえコアが最近盗まれてるとか情報来てんだ、束からコアを強請る為の誘拐ならタダでは済まないぞ
「し、しらねぇよ!俺達ぁ金で雇われただけなんだ!ガキ1人攫うだけで大金が手に入るとなれば誰だって動くだろうが!」
何か騒いでるが
「テメェ等クズの尺度で語るんじゃねぇよ…警察が来たらアンタらは刑務所な訳だしなさっさと黒幕いるなら吐いてくれよ」
望んで殺したい訳ではないがな、ん?
『ディフェンド』
アナザーウィザードは魔法陣で攻撃を防御する 通常の火器より火力が強いなぁ…これISかぁ
「はん、やっぱり金で雇った奴は信用出来ねぇなぁ…ペラペラ余計な事も喋りやがる」
勝ち気な感じだなぁ…やっぱりISかよ…ツー事は国やらが絡んでるみたいだな
「ザモナス〜少年君連れて直ぐ撤退」
「え?魔王ちゃんは?」
「ん〜俺はコイツと遊んでから帰るよ」
『コネクト』
体を解しながらコネクトで剣を取り出したアナザーウィザードは構えを取ると
「はん!ボスの話に聞いてるより弱そうな見た目だな!丁度良いアタシら亡国企業の手柄になって貰おうか!」
ライフルを展開して構えるが、待て亡国企業?……こいつ等がぁ…
「やっと見つけた……テメェ等か…束の夢を汚した奴らあああああ!」
ハルトの怒りにアナザーウィザード…正確に言えばアナザーウィザードの中にいたドラゴンが憤怒の感情に当てられ力を引き出した
『ウィザード…ドラゴン…』
同時に赤い炎に包まれた巨大なドラゴンがアナザーウィザードに体当たりすると、右手には爪が腰には尻尾が、そして背中にはボロボロの羽が付けられている姿
アナザーウィザード・ドラゴン 覚醒
「潰す」
「はん!やれるものならやってみな!!」
両者が激しい空中戦を繰り広げることとなる
結果から言えば、亡国企業には上手いこと逃げられた
んで誘拐犯は金で雇われた以外の事はわからなかったアナザークイズで吸い上げたから間違いないが…問題はこれからであった千冬が二連覇したのだが一夏の誘拐事件を棚上げして、質の悪いドイツがIS部隊の教導を依頼して来やがった頭にきたので束と一緒にドイツのコアを停止させようとしたが千冬が待ったをかけた曰く
「対応に不備はあったのは事実だが、ISの正しいあり方を伝えたい」とのことだ
だったら俺達は必要以上に言う気はないがな
取り敢えず長期出張の名目で千冬はドイツに移動したり、鈴ちゃんが中国に帰ったりと一夏を取り巻く環境は変化していた
この数年後 一夏がISを動かした事で事態が大きく動くこととなる