無冠の王 アナザーライダー戦記 リテイク   作:カグ槌

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会談襲撃

 

 

前回のあらすじ

 

三大勢力と逢魔を巻き込んだ会談は遂に本題へと運ぶ

 

 

「成る程 和平ですか」

 

 

「確かに不毛な争いをしても他勢力に漬け込まれます…特に逢魔と同盟関係にある北欧、日本神話、妖怪勢力など逢魔の傘の元 戦力の回復に努めていますからね」

 

 

「そうだね…一時期我々は悪魔の駒の影響で他勢力に色々と迷惑をかけてしまった事があった…その報復をされるというのも考えられる」

 

 

「だからこそハルトには今回の会談の意図を誤解なく伝えてほしいの」

 

 

「あぁ…アレか、つか眷属悪魔問題はそっちの方で取り締まれよ」

 

 

ハルトの脳裏には逢魔の民が珍しいというだけで襲いかかって無理矢理転生させようとした悪魔がいたなぁ思い返す…え?そいつがどうなったか?そりゃ勿論 ヤクヅキ獄長の拷問コースを受けての電池コースで、そいつのいた土地は軍団連れて焼け野原にしましたが?

 

 

そしてミカエルは見ているがハルトは

 

 

「仕掛けるか分からないのに警戒する辺り、何かされる心当たりはある訳だ(何か他勢力をけしかけるみたいな事を思われてるのは心外だな)」

 

 

嫌味たらしくニヤニヤ笑うが内心で

 

 

ーそれにアザゼルの奴、それを見越して三大勢力の和平に俺を巻き込んだなー

 

 

『間接に同盟を結んだようなものだからな、逢魔を介して他勢力と交渉をする事も出来る』

 

 

「良い趣味してますね、我々巻き込んで技術提供とか狙ってますよ」

 

 

「そーだな…技術ね……丁度良いからアザゼルを唯一の実験に使うか?」

 

『辛辣だな』

 

 

アナザーディケイドの言葉にハルトは普段通りの軽薄そうな顔から一点して低い声音で答えた

 

 

 

「世の中全ての人間が仲良しこよしになりたいとか思ってんじゃねぇよ」

 

 

 

これがハルトの本音、自分の仲間以外の奴など知った事ではない根本からシンフォギア世界にいる 立花響と相入れない 故にあの世界でナツキが絶望するまでの死に戻りを繰り返す事になった

 

 

過去に見た他者への愚かさ 醜さ そんな人間がいると知りながらも分け隔てなく手を繋ごうとする それがヒーローなのだろう 自分には出来ないと諦めた世界にいる人だから眩しく見えて仕方ない 

 

 

 

そうする事でしか自分の居場所を守れない事を知っているから

 

 

 

「相互不理解なら邪魔する相手は叩き潰すだけだろうに」

 

『相棒の頭がアマゾンズやBLACKSUNになってる』

 

 

見たところ悪魔も天使も乗り気だ…まぁ向こうも次世代を担う存在を失うのは気が引けるって所だな

 

 

「しかし堅物だったミカエルも丸くなったもんだな」

 

 

「えぇ主は既にいないのです、ならば我々とて変わらねばなりません」

 

 

 

「ま、そうだな神はいなくても世界は回るってな」

 

 

その言葉にハルトはピキっと来て

 

 

「は?テメェは師匠や英寿さんがいなくても、この世界が回るというか?それは俺の神への冒涜だな処してやろうか?お?お?」

 

『落ち着け過激派』

 

 

ポプテピのような顔になり拳を突き出そうとするハルトに

 

 

『おいネオ黎斗が抜けてるぞ』

 

 

「我が魔王、ステイステイ…」

 

 

「俺は馬か」

 

 

「ハルト?」

 

 

「あかね?」

 

 

「本物の神様は石ノ○先生だよ?」

 

 

「確かに創造神とも呼べる人だな」

 

 

「そうだよ、だから落ち着こうね」

 

 

「はーい!!」

 

 

「流石はあかね嬢…我が魔王の扱いを心得ている」

 

 

 

「では、この和平について世界の均衡へ影響を及ぼす者達の意見を聞きましょうか まず最初は言うまでもなく」

 

 

ミカエルの言葉で全員が見たのはハルトである

 

 

 

「…………………あ?」

 

 

「我が魔王の事ですよ」

 

「ハルトでしょ」

 

 

「え?俺程度の実力で、この世界の均衡って壊れるの?」

 

 

「我が魔王?」

 

 

「だって俺って他の皆みたいに誇れる長所ないよ?テスタロッサ達みたいに魔法を器用に使えないし、黒鍵みたいに爪楊枝の突きで山を抉れない、束みたいな科学技術やキャロルの繊細な錬金術もないんだよ!出来る事なんて……ノリと勢いで暴走したり、色んな食材を美味しく料理したりするくらいなのに…」

 

 

「それだけで十分では?」

 

 

『まぁナツキも言ってたろ?お前は侵略的外来生物とな』

 

 

「ハルト、真面目にやって「うん」よろしい」

 

 

「まぁさっきも言った通り俺は売られた喧嘩は買うだけだから別にお前達が仲良くしようが喧嘩してようが、どーも思わん降りかかる火の粉は払うだけだ」

 

 

「ほぉ」

 

 

「まぁ俺達を利用しようとか考えてるなら相応に相手するがな」

 

 

アザゼルに目線を送ると向こうは目線を逸らした やっぱり技術狙ってるな

 

 

それだけ答えて次へ、どーぞと振るとヴァーリが

 

 

「俺は強い奴と戦えれば充分さ…まぁ今は一番、君と戦いたいかな『不可侵の魔王(アンタッチャブル)』」

 

 

「へぇ」

 

 

その言葉にざわつく会場だが

 

 

「ウォズさん達が止めたのに…自殺志願者なの?」

 

 

「まだ懲りてなかったのですか…」

 

 

「良いじゃんウチのバトルジャンキーと喧嘩してもメンタル折れないのは評価するべきだと思うよ?喧嘩を売られた俺としてはアルビオンの方が興味深いかなぁ」

 

 

言外にヴァーリなんて眼中にないと伝えると

 

 

「ほぉ」

 

 

『ヴァーリ辞めろ!奴だけには喧嘩を売るな!良いか!絶対やるなよ!!』

 

 

「それは戦えという意味かな?遠慮なく行くぞ」

 

 

『違う!!』

 

 

懸命に説得する姿を見て冷静になるハルトだが

 

 

「うわぁ主がやばい奴だと取り憑いた奴や下も苦労するんだな…お前達は良かったな主が話を聞いて自重するタイプで」

 

 

『『『『(どの口が言ってんだ!?)』』』』

 

 

この時 アナザーライダー達の心は一つになったのは言うまでもない

 

 

「我が魔王」

 

 

「ん?」

 

 

「我々は常に苦労していますよ」

 

 

「けど楽しいだろ?」

 

 

「大いに」

 

 

「ハルト、それ嫌味だよ?」

 

「え、マジで?」

 

 

一誠も不純な動機で平和に賛同となり平和に向けての会議をしているのを眺めていたが

 

 

「ウォズ…取り敢えず大使館経由で日本神話と妖怪に連絡、今回のは歴史的な和平会談で各勢力への敵対の意思はないって」

 

 

「かしこまりました」

 

 

「北欧にはロスヴァイセかサーシャ経由で報告するかな」

 

 

「お二人を通さずとも我が魔王はフレイア様から連絡先を貰っているではありませんか」

 

 

「あぁ……フレイアにかけたら そんな事よりもデートしないかと言われるからちょっとな…というよりあの人がちゃんとオーディンに話してるイメージが湧かない」

 

 

 

「ふーん…」

 

 

「あ、あかねさん?」

 

 

「何でもない…女神にもドミニオンレイって使えるのかな?」

 

 

何か怖い単語が聞こえたが無視しよう!!

 

 

「なぁ相棒、美人が怒ると怖いよな」

 

『うむ、俺は貴様といてそれを日常的に実感してるぞ』

 

 

「マジかよ」

 

 

と話していると突然 周りの動きが止まった 

 

 

 

数秒後 トップ陣やグレモリー眷属の一部は動き出したのだが そもそも時間停止が効かない逢魔組であったので

 

 

「時止め?そんなの効かないのに?」

 

 

「我が魔王、時止めは普通は有効打ですよ?」

 

 

「どうしてウォズさんは大丈夫なの?」

 

 

「私の持っているアナザーギンガウォッチは宇宙の力、宇宙には時間の概念はありませんので」

 

 

「要はウォッチを持ってる間は効かないんだよ」

 

 

「じゃあ何で私は…」

 

 

「我が魔王から送られた指輪をつけているからですよ」

 

 

「え…」

 

 

あかねの目線はハルトから貰った婚約指輪に向けられる

 

 

「その指輪を通じて我が魔王の権能や魔力を使う事が可能なのです」

 

 

「つまり今の私はハルトと同じ時間停止が効かない状態なんだ」

 

 

「その通りですし我が魔王の力の一部も使えます」

 

 

「そ、そうなんだ…」

 

 

「んで一夏は?」

 

 

「大丈夫だよハル兄、タイムロードが守ってくれたから」

 

 

「よし……トルーパー達は流石にダメか」

 

 

時間停止で止まっている、トルーパーだけじゃなく各トップ陣の護衛を務める者達も止まっているときた それを待ってましたとばかりに魔法陣から現れたのはいかにも敵な感じの人達である

 

 

「一体何で……」

 

 

その時 ハルトの頭に今までの情報がシーン毎に流れては消えていくと…

 

 

「………繋がった!」

 

 

ネクタイをキュッと絞める仕草をすると

 

 

「え?」

 

 

「脳細胞が……トップギアだぜ!」

 

『いつもトップギアだろ?』

 

『まずはそのいつもブレーキの壊れてる、エンジンを止めてくれ』

 

 

ハルトはキリッとした顔で謎が解けた!とオーラで示すと

 

 

「い、一応確認ですが…答えは?」

 

 

「間違いない…グローバルフリーズが起こったんだ」

 

『『な、何だってーー!』』

 

 

「ほら、ドライブで言ってたろ?あの日 世界は静止したとな 今は正にこの状態さ!」

 

 

「そうなりますと犯人はハートや蛮野の可能性がありますが?」

 

 

「ハートはガーランドにいるから違うだろう…そうなれば……犯人はお前だゴルドドライブ!」

 

 

とハルトは暇潰しに使っているタブレット端末を凝視するとそこには人の顔をしたアイコンが現れ

 

 

『ち、違うぞ!私ではない!断じて違う!!その証拠に重加速の反応などカケラもないではないか!』

 

 

冤罪と主張するゴルドドライブに

 

 

「……確かにぃ!!」

 

 

そうじゃん!と言う顔になるハルトは

 

 

「ごめんなゴルドドライブ、疑って」

 

『何、気にする事ではない…それよりもだ魔王』

 

 

「ん?」

 

 

『重加速の応用で能力波形を受信、この元凶の発信源を突き止めたぞ』

 

 

「何ですトォ!!」

 

 

ヤベぇ…ゴルドドライブ、有能過ぎりゅう!と感心していると

 

 

『犯人は旧校舎にいるハーフヴァンパイアだ』

 

 

「まさか……ギャスパーか!?」

 

 

「そんで?」

 

 

「そいつの神器の魔眼を使ったのだろうな」

 

 

「魔眼系の能力って…浪漫あるな」

 

 

「我が魔王も魔眼系の能力があるではありませんか?」

 

 

「大体何でも切り裂く魔法の事?まぁそうだけど…って一夏の報告だと制御出来てないんじゃ?」

 

 

「あぁ…大方無理矢理起動して暴走させたって所か」

 

 

「え?誰が?」

 

 

「大方、この話を面白くないって感じてる奴等だろうな」

 

 

アザゼルの意見に首肯するハルトであるが

 

 

「へぇ……殴り込みとは面白くなって来たな」

 

『普段する側だからされるのは新鮮だな』

 

 

「流石は我が魔王、平和よりも闘争を望まれますか」

 

 

「馬鹿言うなウォズ、俺は基本平和主義だよ…暴力的に見えるのはその平和を乱す奴が多いだけだ」

 

 

「だが、ここまでの規模となると」

 

 

「数は関係ないよ出てこい」

 

 

ハルトが指を鳴らすと同時に彼の影の中から4人の騎士が現れた

 

 

「何だこいつら…いつから…」

 

 

「最初から……ソードオブワイズ蹴散らせ」

 

 

「「「「ヒャッハー!!!」」」」

 

 

ハルトが創造したからか賢人とは掛け離れた狂戦士軍団と化した剣士の原点達は各々の武器で敵を蹂躙し始めたのである

 

 

魔法を撃たれても手に持った鎌を振り回した遠心力で魔法を纏いカウンターとばかりに斬撃に付与して返したり、すれ違い様に双剣で切り刻んだり 目に止まらぬ 正に閃光とも呼べる刺突で体の穴を増やしたりしているバーサーカー達は 新たな敵は何処ダァ!!と暴れ回っていた

 

 

「賢人の要素どこ行った?」

 

『まぁお前が生み出したら、そうなる』

 

『剣人って読むんじゃねぇの?』

 

 

「あ、それありそう〜」

 

 

と笑う中 アザゼルは

 

 

「な、何だアレは…」

 

 

「ソードオブワイズ、俺が生み出した怪人達の中で割と強くて全員がアウトサイダーズとも渡り合える実力者だよ」

 

 

「そんな奴がいたのか…」

 

 

「外は暫くすれば静かになるが危なくなったな…仕事だ」

 

 

誰かに話しかけるような声音に応えるように懐に忍ばせた アルターブックが展開し肉体を得る

 

 

『カリュブディス』

 

 

「お久しぶりでございます、ハルト様」

 

 

「あぁ早速で悪いが命令だカリュブディス、何があろうとあかねを守れ」

 

 

「御意、この命に変えましても」

 

 

「おーー!よしよしよしよしよしよしよし!良い子だぞぉ!カリュブディス!!成長してるなぁ!実ってるなぁ!!」

 

 

『おーい、また相棒の倫理観ブレーキが『ぶっ壊された(グリーンデイ)』から治しといてくれ』

 

 

『それ朽ち果てね?』

 

 

 

ザルツドラを構えてあかねを守るように立つカリュブディスメギドを見ると

 

 

「おいおい、まだ戦力があったのかよ」

 

 

「当たり前だ、お前達が相対してたのは逢魔の中でも氷山の一角でしかない」

 

 

「それに今回の件は最悪のケースも考慮して本国からも精鋭を派遣しておりますので」

 

 

 

「最悪のケース?今のような状況ですか?」

 

 

「いいえ、貴方達が結託して我々と戦うとなった場合ですよ会談についたら大軍で我々を囲んでいるとも考えられますからね」

 

 

「信用されてないのですね」

 

 

「各々が我々に対して前科持ちと考えれば当然の処置かと、それに合わせ敵対勢力のトップが一堂に会するのですから相応の警備もするという日本神話との約束を守る意味合いもありますので様々な状況へ対応すべきかと」

 

 

「これも全部、アークの導き出した結論だ」

 

『珍しくアーク。ちゃんと仕事な襲われてる』

 

 

「ははは!何言ってるんだ相棒、こんなの襲われた内には入らんさ」

 

『まぁお前から見たらそうだろうな!毎日ゴオマに襲われてるし』

 

 

「え?あれってジャレついてるだけだろ?」

 

『お、おう…』

 

「そうかよ…本当に敵対しなくて良かったわ」

 

 

「この状況の回避するのは面倒だが時止めを解除するしかないな」

 

 

 

「あぁ全くだ」

 

 

ハルトとヴァーリは打ち合わせなく結論を出した

 

 

「「そのハーフヴァンパイアを旧校舎ごと吹き飛ばせば良いか」」

 

 

 

その時 無言でお互い深く頷くと固い握手を交わすのであった

 

 

『おーい、このバーサーカー2人を止めてくれぇ』

 

 

「判断が早いぞ、お前達…それに和平がなったなら犠牲者は出ない方が良い」

 

 

「そうか」

 

 

ヴァーリは まぁそうなるだろうなと割り切ったがハルトは

 

 

「よしウォズ、彼処に隕石落とせ出来ないならドンスラの力で俺が小惑星を落とす!渋谷にな!」

 

 

「ハルト?隕石落とすと地球環境が変わっちゃうから辞めてね?」

 

 

「違いますよあかね嬢!我が魔王はノリと勢いでワームがいる隕石落とそうとしてますよ!」

 

 

「そうだよね…ハルト、めっ!」

 

 

「え?グルメ界だと隕石なんてゲリラ豪雨感覚で降るよ?何ならレーザーの雨とかよく降るよ?」

 

 

「我が魔王、取り敢えずアザゼルの話を聞きましょうか?」

 

 

「えー……面倒くさいな……なら待っててダグバ呼んで、そのハーフヴァンパイア以外を超自然発火して貰うから知ってる?人間って骨が蝋燭の芯みたいになるから長く燃えるってヤクヅキが言ってた」

 

 

「助ける思考回路があるのは立派ですが…ちょっとお待ちを……助ける対象にトラウマを植え付けてどうするのです?」

 

 

「それ以前にヤクヅキさんはハルトに何を教えてるの!」

 

 

「ハル兄、ギャスパーのSAN値をピンチにしてどうするのさ!!」

 

 

「大丈夫だ問題ない、ヤクヅキ獄長監修の逢魔監獄見学ツアーやるよりメンタルダメージはマシだから!」

 

『何だその進むも引くも地獄しか待ってない見学ツアーは?』

 

 

「何かヤクヅキのプレゼンによると追っかけられるホラゲーみたいな要素を合わせた監獄でのリアル脱出ゲームだって!」

 

 

「リアル脱出ゲームが文字通りな気がしてきたよ」

 

 

「我が魔王、それ参加者を逃す気ないですよ?」

 

 

「いやいやヤクヅキだろ?そんな真似しないって」

 

 

「あの悲鳴を聞くのが生き甲斐の問題児が運営する監獄見学ツアーなど…参加する人がいるのですか?」

 

 

「鼻で笑われてるけどヤクヅキさんって、そんなに危ないの?」

 

 

「危なくないぞ、あかね…ヤクヅキは……この場合【見学ツアーの最後は音楽会で終わろう】ってなる事が多いらしい」

 

 

「アレの音楽は人間の悲鳴です…カレラ最高裁判長もドン引きですので実行はしないでくださいとは釘を刺してますがね」

 

 

余談だが11時は the hour of joyと言って監獄の囚人や捕虜がランダムに選ばれウルティマ拷問ソムリエが厳選した拷問が行われており その悲鳴が国民のお昼休憩の合図になっていたりする

 

 

「そうですねぇ………氷結地獄に落とされたコカビエルですが身柄を其方に移送した方が罰になりそうですね」

 

 

「それだ!アザゼル〜「それはダメだ」そ、まぁ良いや…んじゃ……消し飛ばすか」

 

 

ハルトが神器である星砕銃を呼び出し構え狙いを定める

 

 

 

「射撃は苦手だけど的がデカくて動かないなら当てられる」

 

 

銃口にエネルギーがチャージされていくのを見て

 

 

 

「光よー!「お待ちください」あ?」

 

 

「今しばし猶予を貰えないかしら、私の眷属の不始末は私がつけます」

 

 

「それってアレか?助けたいから待ってくれってか?」

 

 

「はい」

 

 

素直だなぁと感心するが

 

 

 

「勝算はあるの?」

 

 

「はい、あの旧校舎には戦車の駒がありますので」

 

 

「そうかキャスリングか」

 

 

「キャスリング……あぁ戦車と王の位置を入れ替えるチェスの技だっけ?」

 

 

一夏がそう答えると

 

 

「えぇ、それで旧校舎へ入りギャスパーを助けます」

 

 

この場合、嫌と言ったら一夏がやるとか言いかねないな

 

 

「面倒くせぇなぁ…利敵行為した奴とか殴るか蹴るか消しとばした方が速いのに」

 

 

「ハルト?」

 

 

だが、自分の良心や心を預けてる存在に訴えられるような目で見られたら断れないじゃないか

 

 

「分かったよ、ソードオブワイズ旧校舎周りの奴を蹴散らせ陽動な」

 

 

その言葉を合図にソードオブワイズ達は旧校舎へと向かうのであった

 

 

 

「ハルト君」

 

 

「これで旧校舎の敵もある程度は動くだろうな、早く行け」

 

 

「我が魔王」「ツンデレ」

 

 

「一夏よ俺に宿る冥黒王の力でホッパー1をマルガムにしてやろうか?闇に呑まれろ!!」

 

 

黒いオーラを出してきたので一夏は慌てて

 

 

「ちょっ!辞めてよ!!」

 

 

 

「しかしそうなったら外にいる者達が」

 

 

「なら…おいヴァーリ 、外で暴れて来い白龍皇が出たってなら本丸も動くだろう」

 

 

「分かった、行くとしよう」

 

 

「ちっ、ウチのが速いのに」

 

 

ハルトが舌打ちしたのはレイドラグーン達をけしかけて敵全員ミラーワールドへ連行してモンスターの餌にしてやろうと思った打算が狂ったのだから

 

 

ヴァーリ が外に出て暴れているが まぁ向こうからしたら一難さってまた一難って所か哀れと思うが

 

 

 

「これで黒幕が動くなら問題ない…ん?」

 

 

ハルトは会議室内に現れた魔法陣を見ると、サーゼクス達は警戒の度合いを上げたのである

 

 

「レヴィアタンの紋章だと…」

 

 

「じゃあまさか」

 

 

そこから現れたのは何か秘書的な雰囲気な女性…失礼 踊り子の方が似合うかな

 

 

「お久しぶりですね偽りのルシファーにレヴィアタン」

 

 

「カテレア…」

 

 

「そんなカテレアちゃん、どうして!」

 

 

「どうして…ですって?私からレヴィアタンの座を奪っておきながら良く言えたものですね!!」

 

 

その光景にあかねが恐る恐るハルトに尋ねる

 

 

「そうなると奴は旧魔王の…」

 

 

「ねぇ、あの人は?」

 

 

「簡単に言うとリゼヴィムの同類」

 

 

「そう」

 

 

あかねの目がマジで嫌いな人を見る目になったのは言うまでもなく

 

 

「逢魔だと旧魔王派の連中は発見次第、治安維持のショックトルーパー達が持ってる警察手帳型アイテムを使ったジャッチメントタイム要請によりカレラ最高裁判長が判決を下してデリートする」

 

 

「そんなデカのレンジャーみたいな感じなの?」

 

 

「まぁリゼヴィムがやらかした事を考えれば当然だよ基本デリート許可でトルーパー達が射殺するけど」

 

 

「我が魔王、ストレートすぎる表現は相手を傷つけますよ」

 

 

「悪いな、自分の実力不足と俺より足りない脳みそを棚に上げて更には誇れる所が自分が血統書付きなだけで俺達に喧嘩を売った連中だぞ?そりゃ煽りたくもなるさ」

 

 

と話していると向こうでは

 

 

「所詮は雑種、逢魔の王も貴方達も純血ではないそんな奴等が国を率いるのはおかしな事ですわ」

 

 

「は?」

 

 

ハルトからすれば この世界に来た直後の大軍での攻撃と輸送船団襲撃の犯人とも言える連中がいるのだから文句も言いたくなる…何より

 

 

 

「流石はリゼヴィムのクソジジイの同類だな視界に入れるだけで反吐が出る」

 

 

逢魔にとって忌むべき存在、その名を借りて別世界へ進軍したこともだが あかねを傷つけようとした罪人だと忌々しいと冷たい目線…具体的にチベスナの目線を送ると向こうも気づいたようで

 

 

「貴方達までここに居るとは都合が良い、我々の宣戦布告がちゃんと伝わりますわね!」

 

 

「よし分かった、お前は敵だ来い!パーフェクトゼクター!」

 

『ALL ZECTOR combine!』

 

 

亜空間から飛んできた パーフェクトゼクターに吸い寄せられた三種のゼクターを装備して殺意全開に構えた ワーム絶滅兵器 パーフェクトゼクターを

 

 

「よし、死ねええ!」

 

 

迷いなく使おうとしていた

 

 

『判断が早い!』

 

『お前の沸点は0か100しかないのか!』

 

 

「我が魔王、情報聞く前に殺そうとしないでください」

 

 

慌てて暴走するハルトをマフラーで拘束すると

 

 

「えー!カリュブディス〜俺達の敵は?」

 

 

「はっ!敵即ち死であります」

 

 

「その通りだ、よしGO!」

 

 

「では…」

 

 

「じゃあハルトが殺す前に私が無力化するね」

 

 

「え?ちょ、あかねさん!?」

 

 

ヴィジョンドライバーを取り出した彼女を見てウォズは驚愕すると

 

 

「あかね嬢!?貴女まで暴走したら誰が我が魔王の暴走を止めるのですか!!」

 

 

と話しているとカテレアの目線が あかねに向かうと

 

 

「おや?貴女は…あぁリゼヴィム翁が前に狙っていた異世界の小娘ですか?本当に愚かな真似をしましたね貴女は…あのままリゼヴィム様の慰み者にでもなっていたら人間の身でありなから

魔王の子供を身籠るという法外な名誉が授かったでしょうに…いえ失礼、下等な人間風情には我等悪魔の高尚な考えなど理解できませんか逢魔など多種族に媚びへつらい立てた国の妃に甘んじた貴女にはね」

 

 

 

その言葉を聞いて ウォズは溜息を吐く

 

 

 

「はぁ…こうならないように抑えた努力が無駄になったではありませんか」

 

 

「えぇ私も今の言葉には怒りましたけど本当にあるんですね自分より怒ってる人がいたら怒りが引っ込む事」

 

 

 

「……っ」

 

 

一呼吸 それだけでハルトの怒りが頂点に達したのを場にいた全員が理解した そしてコムリンクを取り出すと

 

 

「誰1人逃すな」

 

 

「は、ハルト?」

 

 

 

「あかねは下がって」

 

 

とだけ言うとハルトがあかねを下がらせると

 

 

「セラフォルー、サーゼクス…良いよな?それとアザゼル達も手ェ出すな…こいつは俺が殺す」

 

 

それだけ尋ねると全員は首を縦に振る断ったらどうなるか分かったものではないからだ

 

 

 

「ほぉ貴方が相手ですか?我々の栄華を辱めた異世界の魔王め…あの時の雪辱を「…」っ!」

 

 

ハルトの回し蹴りを辛うじて魔法で防御したがそのまま壁をぶち抜きグラウンドの中心に大きなクレーターを作るだけでは威力を殺せず川で跳ねる石のように数回バウンドして漸く止まった

 

 

 

「何か言ったか?」

 

 

「……うっ」

 

 

ダメージを負っているが、待つ程 ハルトは人間出来てはいない

 

 

 

「黒い稲妻」

 

 

追撃とばかりに放たれた黒雷は容赦なく魔王の逆鱗に触れた愚者へと襲い掛かる

 

 

「うわあああああああ!!」

 

 

黒稲妻が終わるとプスプスと煙を上げながらも耐えている彼女は空に浮遊する魔王へと目線を向けると

 

 

 

「ドンスラ、ナイス手加減だよ灰にしたら怒る所だった」

 

『おう久しぶりの出番だから張り切ってしまったわ』

 

 

ハルトの背後に力のビジョンとして具現化したドンスライムへ目線を送ると苦笑いすると彼は

 

 

『じゃが、まだ弱いの全盛期の頃はパンチ一発で星すら壊し惑星すら創造したというのに今ではこの地球に住まう生物を絶滅させる程度の力しかない…ハルトよもっと美味いものを食べるのじゃ』

 

『おいドンスラ、程度の意味を辞書で調べて来い』

 

「そうか…まぁその程度で今は十分、何れは完全復活させないとな……美味いものかぁ…なら今夜は紅白ドラゴンのフルコースか?」

 

『そうか嬉しいのぉ』

 

『相棒の程度もおかしくないか?』

 

 

何せ逢魔の尺度では 街が消し飛ぶは程度で済まされるのだから割と仕方ない所はあるが

 

 

「さてと、手加減したからまだ生きてるよな?」

 

 

「く……この化け物!!やれ!!」

 

 

 

「はぁ…」

 

 

その言葉を合図に背後に隠れていた手下が襲い掛かるがアンノウンの光の輪で呼び寄せた二代鬼徹を抜刀し

 

 

 

「三枚おろし」

 

 

チン、と納刀すると同時に悪魔は文字通り3枚に下ろされたのである同時に餌だと飛びついて補食したベノスネーカーの頭を撫でながら答える

 

 

 

「よく噛んで食べな……ねぇ、この程度?」

 

 

二代鬼徹を格納すると仲間には見せない程の酷薄さを混ぜた声音が耳朶を打つ

 

 

「っ!!」

 

 

 

手加減と言ってもハルト基準なのは間違いなくボロボロで煙を上げるカテレアに対して失望するように

 

 

 

「黒い稲妻一撃でボロボロなの?ゴオマなら直ぐに立ち上がり襲い掛かる程度の威力しかないのに」

 

『え?ゴオマってこれ耐えるのか?』

 

 

「割と余裕で耐える、それとゴオマやウヴァにやるあれは‥そうキュートアグレッションって奴だ」

 

『お前はアレ等を可愛いと評すか』

 

『そうなるとナツキのアレもキュートアグレッション?』

 

 

「んや、アレは素直に腹立つから攻撃してる」

 

 

『『………』』

 

 

 

「くっ……異世界の魔王と言えどオーフィスの力を借りた我等の手にかかれば!!」

 

 

「オーフィス?」

 

 

「そうです改めて宣言しましょう我等旧魔王派は禍の団へと参加しオーフィス主導の元 新世界を作るのです」

 

 

ドヤァ!としている所 悪いが

 

 

「あのガキを担いで作るのは新世界ね……ますます頭に来るな」

 

 

ハルトからしたら新世界=ビルドなので、その単語を自分の都合の良い解釈をする連中にハラワタが煮え繰り返りそうなのであるというより僧が憎いなら袈裟も憎いである 怒りで周りが見えてなかったがカテレアが飲み込んだ何かにより強化されたのである

 

 

「ははは!これがオーフィスの蛇の力!!今の私は最強の悪魔となったのですよ!!」

 

 

要するにドーピングって訳か、そりゃ強くなるのだろうが

 

 

「ズからメへの強化で最強?何の冗談?どんなに頑張ってもオーフィスより強くなれる訳ないのに」

 

 

ソースはheaven アレはハルトの腕や血液と人をコネコネして作る代物だが、食べてパワーアップしてもハルトより強くならないのはゴオマの件でも分かる

 

 

井の中の蛙大海を知らずとは言うが、ここまで滑稽だと哀れでしかない

 

 

「黙りなさい!そもそも貴方達がこの世界に来なければ我々の栄華は不滅のものだったのに…許されると思うなぁ!!」

 

 

 

この腐った選民思想しかないのならば逢魔が来ようが来なかろうがサーゼクス達に下剋上されてたと思う アレでアレで為政者として優れているとアナザーディケイド達は言っていたが民を第一にというスタイルは俺も見習うべきだろう

 

 

「まったく逆恨みも甚だしい…まぁオーフィスの力…その一旦を試すには丁度良いかな」

 

 

ハルトはアナザーウォッチを起動すると頭からホイップクリームを被せられ 新たな姿へと変身する

 

 

『ガヴ……ケーキング』

 

 

アナザーサウザーのように右腕が武器であるガウホイッピアと合体した腕を持つアナザーライダー アナザーガウ・ケーキングフォームである

 

 

余談だが このケーキングフォームを見た時 逢魔にいた双子は何故か身震いしていたという

 

 

そして合図とばかりに右腕のホイッピアを押し込むとホイップクリームのような砲弾がカテレアへと襲い掛かるが回避される、身体能力も強化されているが 着弾したホイップクリームは強酸のように当たった場所のものを溶かしている

 

 

 

「な、何ですか…」

 

 

「んじゃ次」

 

 

左手にはチョコドン、チョコダンゴチゾウを持つと武器腕 ホールケーキの空白部分に装填すると

 

 

『decoration』

 

 

追加とばかりにチョコ色のホイップクリーム砲弾が放たれる 魔法陣で防御するが防御した途端 チョコ系列ゴチゾウにある衝撃反応により爆破するのであった

 

 

「おぉ」

 

 

「くっ溶かす上に爆破なんて…」

 

 

何か慌ててる所、悪いが 

 

 

「ぺっ!」

 

 

何か吐き出すようなモーションを取るとカトレアの動きが止まるのであった

 

 

「な!」

 

 

「お、以外と便利な力だな」

 

 

グラニュート・スミールの能力であるタコ墨を使ってみたのだ拘束系の技というだけで中々に便利と感心を覚える、確かヴァレンを恐らく数時間単位で拘束してたしな

 

 

「普段ならこのまま必殺技だが…お前は許さない…お前は俺にとって大事な人を侮辱した…それ相応の罰が必要だろう?」

 

 

『decoration』

 

 

再度 ゴチゾウを装填して武器腕からホイップクリームが射出 しかし今回のは砲弾ではなく人型の形をした…そうイメージとしてはトランプの兵隊である、手に持っているのがアナザーガヴが使う武器という点は別だろう

 

 

ホイップ兵…文字にするとプリキュア的な可愛らしさがあるが その実はハルトの怒りが反映されたのか割と全員殺意に満ち満ちていた

 

 

「身動きできないだろ?そのままジワジワと嬲り殺しにしてやる」

 

 

*彼が本当に主人公です

 

 

ホイップ兵は手にザクザクチップスの双剣、中の個体にはヒリヒリチップスによら燃えているものもある 加えてチョコダン、チョコドンの二丁拳銃個体やキャンディのガトリングで武装までしている 普通なら逃げる手を使うだろう

 

実際 カテレアも転移して逃げようとしたが

 

 

「そ、そんな……魔法が」

 

 

魔力が霧散してしまったのである、これは先程の通信で通した内容 誰1人逃さないを結界の外に待機していた アイリーンとクヴァールが前回の戦いで解析した特定の相手を逃さない結界を被せて逃られなくしたのである まぁ

 

 

 

「ラスボス戦から逃れると思うな…」

 

 

アナザーガウが更にダメ押しとばかりにポテチ系ゴチゾウの武器を持つホイップ兵に命令を出す

 

 

「そいつを輪切りのソルベにしてやれ」

 

『何だ、そのイタリア料理みたいな能力は?』

 

『え?ソルベゴチゾウを輪切りにするのか!?』

 

 

違うと答えるが、ハルトには別の思惑があったこれは此方のスタンスの宣言 敵ならば誰でも慈悲なく、こうなるという見本である

 

 

 

「ふ……ふざけるなぁ!!」

 

 

恐らく蛇でブーストした分も合わせて た体内の全魔力を使って拘束を破壊して加速 ホイップ兵は間に合わず アナザーガウへ間合いを詰めると

 

 

 

「こうなれば腕の一本でも貰っていきます!」

 

 

拘束魔法で動きを止められたのと見えたのは体に直接刻んだ自爆魔法でハルトを巻き添えにしようとした その覚悟は見事なものであるが

 

 

「それは無い」

 

 

同時にアナザーガウの体が凍り始めると内部で新たな装甲が形成されて新たな姿へと変わる

 

 

『ブリザードソルベ』

 

 

そんな真似させる訳がないとアナザーガウは新たなフォーム アナザーガウ・ブリザードソルベフォームへと変身すると口から冷気を吐き出して カテレアを捕縛する

 

 

「ざ、残念でしたね…私の動きを止めた所でこの魔法は止まらない!」

 

 

「それなら、こうだ」

 

『ジオウⅡ』

 

 

アナザーガウはアナザージオウⅡウォッチを起動 懐古の能力で魔法が発動する前に戻したのだ

 

 

「な、何故…魔法が……」

 

 

もう一度発動しようにも全身が凍りついて動けなくなっているので発動出来ない

 

 

 

「言っただろう?お前は俺が殺すって安易な自爆なんて俺は認めん」

 

 

その言葉を待ってましたとばかりにジリジリとホイップ兵が近寄ってくる 顔の無機質さも相まってホラーみが増している

 

 

「安心しろ、楽には殺さないから怪人召喚…アランブラ・バグスター」

 

 

同時にアナザーガウ…正確にはハルトの体内のバグスターウィルスが活性化し 中から魔法使いのような姿をしたアランブラが現れたのである

 

 

「はっ!」

 

 

「奴が死にそうになったら回復魔法かけて治療してあげてね」

 

 

「畏まりました」

 

 

「そ…そんな……私は…一体何をしたというのですか?」

 

 

 

「俺の大事な人を侮辱した、逢魔の民を嘲笑った…俺の中に残る人間らしい心を穢した、それだけがお前の消える理由だ」

 

 

 

「それだけの理由で……民など消耗品!我々貴族の栄華の為に民草が身を粉にするのは当たり前でしょう!!」

 

 

「はぁ……選民思想も此処までくると哀れに見えて来るわ、もう良い…やれ」

 

 

それを合図に武器を持ったホイップ兵が取り囲んで血統だけが誇りのレヴィアタンを蹂躙する まるでハートの女王に反逆したトランプ兵のようである

 

 

 

「この氷は透明だね…そうだ!赤く塗ったらイチゴ味になるのかなぁ!!……なーんてね」

 

 

拘束に使った氷に血が滴り落ち、その美貌は恐怖と絶望で染まっていく

 

 

「最初から上に立っていた君は知るべきだったんだよ……一方的に殴られる痛さと怖さをね」

 

 

 

「い、いや助けて…いやああああああ!!!」

 

 

「死にそうだな、よし ナ・オール!!」

 

 

アランブラが虫の息になったカテレアを治療すると 待ってたぜ!とばかりにホイップ兵が攻撃を再開したのだが

 

 

 

「何か この連携…来年の餅つきに使えそうだな」

 

 

『それは辞めろ』

 

 

 

戦場に響く悲鳴を背にしたアナザーガウは後始末をホイップ兵とアランブラに任せると

 

 

 

「という感じだ三大勢力と禍の団のしょくーーん!(カッシスワーム風)俺達に喧嘩を売ればどうなるか分かったかなぁ!!」

 

 

おぉう、とドン引きする面々だが流石に目の前の惨劇を見せられたらそうなるだろう だが禍の団については

 

 

 

「おのれ…よくもカテレア様を!!魔王を殺せええええ!!」

 

 

「アレ見てまだ戦うか勇気と無謀を履き違えてる…そうだ……っ!!」

 

 

捕虜も必要だろうと思い覇王色の覇気をぶつけると まぁ誘蛾灯でやられた蛾のように地面に落ちていくではないか

 

 

「便利だわ、取り敢えずホイップ兵を量産して捕縛しといてね〜」

 

 

と手を振りながら指示を出すとアザゼルが近づき

 

 

「そいつらは?」

 

 

「へ?大丈夫『お話し(拷問)』して情報貰うだけだから」

 

 

「お、おう頼むわ…」

 

取り敢えずは時間停止は解除されるまで待ちかなと思っていたらだ

 

 

高威力の魔法が蹂躙されていたカテレアをホイップ兵ごと消しとばしたのである

 

 

「アランブラ!!」

 

「魔王様、申し訳ない…々」

 

 

「大丈夫だ俺の中で休んでろ」

 

というと粒子に戻り ハルトの体内へ戻る こういう時 バグスターの体は便利であるが

 

 

 

「何の真似だ……ヴァーリ !!」

 

 

アザゼルは驚愕するのも無理はないが何となく読めてはいた

 

 

 

「あぁ…お前か全部チクったのは」

 

 

一夏の話からして、ギャスパーなるハーフヴァンパイアとその神器についてはグレモリー側で秘匿されていた それが今回のタイミングで都合よくバレて利用されるなど可笑しい…

 

 

それに警備や護衛に当てられている戦力も把握されてるとくれば

 

 

「内通者がいるって、テスタロッサも読んでたな…」

 

 

「そうさ…さぁ俺と戦おう、不可侵の魔王よ!」

 

『や、辞めろおお……』

 

 

アルビオンは本気で嫌がっているのを見て

 

 

 

「本当に上の暴走が止められないって辛いんだな」

 

 

『可哀想なアルビオン』

 

アナザーライダー達は他人事に見えない光景が広がった事に哀れんでいた

 

 






予告

ヴァーリ の裏切りに困惑する学園 彼の要望にハルトは


「断る、お前と戦う理由はない」


だが彼との因縁を知ったハルトは拳を振り上げる


「そういう事か……ドラゴン紅白合戦にさせよ、とか考えたが…計画変更だ……テメェは此処で潰す」

『BLACK OUT』


今、ハルトが真紅の鎧を身に纏う


次回 白の裏切りと真紅の悪魔 お楽しみに!
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