前回のあらすじ
ナツキの暴走から始まった一連の事件はダーク電王こと カイにより歴史改変され間一髪だった最悪の事態は回避されたが、ハルトは過労をテスタロッサに指摘されて慰安旅行にとリュートに向かうのであった
事後処理もあり本国で数日過ごしたハルトはアナザーデンライナーを呼び出してリュートに向かう途中
「なぁ、やっぱり仕事しなくて良いのかな?何か俺だけ遊んでる事に罪悪感が」
『ワーカーホリックになってないか?』
『その前にだ…お前に罪悪感なんて殊勝なものがあったのか!』
「は?」
『止せアナザーW、思ってても本当の事でも言うな』
『何も言ってないぜ……って、また俺かよ!』
「ったく悪いなテスタロッサも忙しいのに無理させて」
「大丈夫ですわ、お気になさらず」
隣にいるのはテスタロッサ、そう前回の話で2人でのリュートへの旅となったのだ
「お、おう…何か2人きりなのは久しぶりか?」
「そうですわね村上と会談して以来かと」
「そうだな…あれから色々あったなぁ」
「えぇ、まさかナツキが離反するとは」
「大丈夫だよ、ナツキのバイオチップは唯一が取り除いたからナツキは正気に戻ってるって」
「それで本人は何と?」
「何か沈黙してるってさ」
『多分、自分の所為で自分のいた世界がカレラの炎に包まれる事を悔やんでるのだろうな』
「カレラの炎に焼かれるなら本望では?」
『それはお前だけだ』
「まぁ流石の俺もカレラの手加減無用な全力魔法を受けたら無事では済まないからなぁ単純な出力とか含めると彼女の攻撃力は俺以上だし」
以前の模擬戦でカレラの全力魔法をくらい、体の三分の二が消し飛ぶ事件があった…あの時ほど自分の再生スキルに感謝した日はない
「実際、俺は器用貧乏だから…2番になれるが1番にはなれないからな」
その後 カレラは説教されたが俺としては再生スキルの拡張…主に臓器や体組織再生を細かく再生出来るようになったから感謝しかないと庇ったが…何故かテスタロッサ達から俺もガチ説教を喰らう羽目に…うむ思い出したくもない
遠い目をしていると
「そうでしたか…ですがハルト様がお望みであれば私が始末しますが」
「しなくて良いよテスタロッサ、いざとなったら俺がやるから それがケジメだよ」
と笑うハルトであるがほんのり目の下にクマが出来ていたのをテスタロッサは見逃さなかった
「ハルト様、どうでしょう?リュートまでは時間があります…少しお休みになられたらどうでしょうか?」
「うーん、それだと駅に着くまでテスタロッサが退屈でしょ?」
「それ以上にハルト様が疲れたままでは楽しい旅行にも支障をきたしますわ」
「それを言われたら仕方ない…少し寝るさ」
と仮眠室に行こうとするが
「ふふふ、此方へ」
「え?…あ、ありがとう」
とハルトはテスタロッサに従い彼女の膝枕で眠る事にしたのである
「(これ…寝つけないかも)」
と思ったが疲れが溜まっていたのか安堵したかは別として
そしてリュートにある駅に止まると目を覚ます
「ん…ごめんテスタロッサ、大丈夫?」
「いいえ、私としても楽しい時間でしたわ」
「そ、そう?まぁそれなら良いけど」
と話している中
「ハルトーー!」
「ごっ!」
『メタル』『鋼鉄化!』
全速力の体当たりが強化したハルトの腹部を襲うが何とか耐える
「久しぶりだね!」
パァ!と明るい笑顔で出迎えてくれたのはハルトの伴侶の1人 蜘蛛の魔王 アリエルである
「ひ、久しぶりだなアリエル、長い時間留守番させてごめん」
「ううん、ハルトが信頼してくれてるから私に任せてくれてるんだよね それなら嬉しいよ」
「この埋め合わせはまた別にね、それといきなりでビックリしたよね旅行とか」
「いやいやハルトは王様でしょ?何処に王様が来るのを嫌がる民草がいるのさ」
「そうか…そう言ってくれると嬉しいよ」
「最近はテロリストの所為で景気が落ち込んでた部分もあるけど、束、銀狼が開発した監視カメラやアイリーンの監視魔法に私の眷属!そしてウルティマやカレラが治安維持活動してくれるお陰で治安が凄く良くなったんだ!」
「何だろう、行きすぎた監視社会の闇を見たような…」
「それに私達だけじゃないんだよ」
「ん?」
首を傾げていると
「お久しぶりですハルト様」
「お、お前達はゴルゴム三神官!!え、まさか治安維持活動に協力してくれていたのか!」
そこにいた面々に驚くハルトだが
「そうです!我等はゴルゴム三神官は3人で1つ!」
「んじゃ給料も3人で1人分だな」
「「「!!!」」」
「冗談だよ…けど以外だな傘下で協力してくれてるとはな」
逢魔の傘下連中はハルトが暴れる時に集まる位で平時では割と自由にしていたりするが
「無論ですとも此処は我々逢魔の土地なのですから」
「え、何か以外だわ帰属意識があるとか」
「「「それに年寄りには温泉が些細な楽しみなのですからな」」」
「お前達もか!あとさ創世王にもお土産買ってあげなよ」
「当然であります!まぁビルゲニアには買いませんがね!!」
「やはりこの世界線でも仲悪いか…」
「そもそも何故リメイクされた世界線では私達の出番があんな感じなのですか!思い出したが良くも私を背後からサタンサーベルで突き刺してくれたなビシュム!!」
「お前なんか見せ場があったから良かったぞダロム!私など囲まれて無名な怪人連中にナイフで滅多刺しにされたのだ!ゴルゴム最強の怪人という触れ込みはどうしたのだ!」
「あら私は信じるものが正義と言っていましたよ?」
「おいおい喧嘩はするなって、つかBLACKSUNは別人だろうが」
「無論です、そして私達の部下であるトゲウオ怪人も治安維持に協力しております」
「おぉ!それは頼もしい…けど」
BLACKの相棒とも呼べるクジラ怪人を惨殺したトゲウオ怪人の事を思い出すが、今は彼も逢魔の仲間だからと飲み込む
「はい、以前は逢魔大監獄の看守として脱走した囚人達をその針で抹殺しておりました」
「うん!警邏とかの治安維持でそこまでやるとダメだからな!」
釘は刺しておかねばならない!
「ねぇハルト」
「どしたアリエル?」
「一緒にお風呂入ろ」
「それは私の後になさってアリエル」
「え、ちょっ!テスタロッサ!?」
「お若いですなぁ」
「そうだなダロム、逢魔の未来も明るいぞ」
「ふふふふ」
「おいいいい!見てねぇで止めろや三神官!!」
ーーーー
そしてハルトは浴衣に着替えると
「温泉にのんびり浸かるとしようか…楽しみだなぁ〜」
「そうですわね…あらハルト様、此方ですわよ」
「ほほぉ」
と温泉を楽しみにしていたが
「ってなんじゃこりゃァ!!!」
愕然とするしかなかった そう温泉…なのだが
「よぉ驚いたか?産地直送の『
浴衣を着た石動さん擬態のエボルトがいたのである
「エボルトおおおお!!!何してんだテメェ!!」
「まぁ落ち着けよ魔王」
「落ち着けるか!俺はゆったり温泉に浸かりに来たんだよ!この罰は俺の怪人創造スキルでキルバスを創造して殴られるか宗一に説教されるか好きな方を選べ!」
「それは辞めてくれないか?キルバスは流石の俺も骨が折れる」
「まったく……これだと一部の奴しか入れないだろ?」
「その点は安心しろ、他の温泉も用意してある」
「それならそうと言えよ……おいエボルト、何だこのもずくみたいな風呂は…」
凄く見覚えがある…何故だろう藻の風呂なんて入った事ないのに……いや待て
「古代の地層から採掘した海藻 シェルトケスナー藻を合わせた風呂だ体に藻が染み込む事で入った奴の闘争心を高める効能があるぞ…しかも一度入れば何度も入りたくなるほどの依存性がある、これでリピーターを確保するぞ」
「エボルト、それはリピーター言わない依存症というんだ」
「安心しな利用した奴の声もあるから」
「利用者?……おい待てこの危険な藻が浮かぶ風呂に誰を入れた!!」
「それは…コレだぁ」
とエボルトがリモコンのボタンを押すと
『ウワアアアアアアアアアアア!!』
テレビには何かに震え絶叫している…
「橘さーーーーん!!!おのれ許さんぞエボルト!貴様!橘さんをあの風呂に浸けたのか!!」
「安心しろコレは過去の利用者の映像だ」
「そ、そうなのか?確かに最新作の橘さんより少し若い気も…」
「だから安心しろ」
「出来るかぁ!!」
だが目線ではチラチラと見ている 入りたいがデメリットを知っているので二の足を踏んでいるのでいると
「ちゃんと色んな世界の温泉も用意しているぞ?」
「はいはい、どーせ普通の温泉じゃないんだろ」
ハルトはやれやれと被ると
「癒しの国ライフ厳選の健康セットだ!色んな種類の腫瘍や体内の老廃物を食べるドクターフィッシュが生息する温泉鮫からツボを自動で刺激するサボテンドクターあるぞ!」
ドヤァ!としていたが
「エボルト……最初からこれを出せえええ!!」
ハルトは何処からともなくスリッパを取り出すとエボルトの頭にスパーン!と一撃見舞うのであった
そして
「ふぅ……」
ハルトはサボテンドクターへ横になり針で全身のツボを刺激してもらっていると
「んぁ……いやぁ針治療って良いものだねぇ」
起き上がり体を伸ばすと全身が活性化したような感じがする
「肩凝りに効くわぁ」
ポキポキ…ミシミシ……ウィーンガシャ…
『相棒も疲れてたんだな』
『ちょっと待て駆動音が入ってたぞ、それ本当に肩こりが?』
『そうだな…お、相棒 次はあそこの針治療とかどうだ?』
「いや針治療はもうお腹いっぱい…」
目線を向けた先の光景にハルトはチベスナの瞳を宿す事になった そこには
「ハルト、俺の針治療受けてみないか?」
ジャキ!とモーフィングパワーで針を生成したジャラジを見て取り敢えずクラウチングスタートの体勢を取り
「テメェのは針治療じゃねぇだろうが!ジャラジぃいいいい!!」
そのまま私怨混じりのドロップキックが炸裂してしまったのである
「テメェが針突き刺すのは疲労回復のツボじゃなくて脳の血管だろうが!てか何しに来た!」
「手に職をつけようと」
「まさか針治療を歌ったゲゲルをする気か!ふざけんな!!五代雄介さんに変わって此処で殴り倒してやらぁ!!」
「何で!その未来は変わらない!」
「忘れるな、絶対にその未来は覆らない!!」
とまぁ物騒な針治療医を退治した後
「何かどっと疲れた…」
『しかし普段のお前って暴れる以外で疲れるような事してるか?』
「一応こう見えて皆のご飯3食+おやつにデザートを毎日作ってるよ?」
『そうだった王様業と料理人兼業してたの忘れてた』
「けど今は料理周りは俺の教え子達に任せても大丈夫な気がしてきたよ」
『教え子か』
「うん!全員が食技覚えてるしビリオンバード捌けるし頑張って教えた結果 リーガルマンモスも解体して捌けるようになったんだよ!」
『……ハルト?それは料理人の話だよな?美食屋じゃなくて』
『ほぉそれは良い傾向だな』
「いやぁ…俺は引き継ぎしたいんだけど」
ハルトの脳裏には以前その提案をした際にファントムを生み出す位に絶望した顔の幹部達を思い出した、特に古参ほど凹んでるあたり何というか
「本当にアイツ等ときたら…」
やれやれ〜とだが嬉しそうに口角を上げるハルトは
「んじゃ次は何しようかなぁ〜お、電気風呂か」
エボルトにしては珍しく気の利いた事をしてくれると思ったのが運の尽き
次にハルトが選んだのは電気風呂 その風呂に浸かると
「アバババババババ!!」
とんでもない威力の電圧と電流が流れたのである
「ははは!どうだこの電流はお前さんならコレくらいは必要だろう?」
この殺人的な電流を浴びた事によりサボテンの針治療により回復したハルトの体内は今まで体のメンテナンスを怠った事の代償と最近の戦闘に対する酷使も相まってダメージを受ける
しかしズタボロにされてしまった時ゲフロンとハルトのグルメ細胞が成長を始めたのである それは次の疲労や酷使に対する復讐 今後もし同じ事態が起こったなら 必ず独力で乗り越えてみせると結論 筋肉は嘘つかない
今ハルトの体に空前の超回復が起ころうとしていた
「…………ん?」
ハルトは首を傾げると久しぶりの声がした
『変身条件解放 アメイジングドラゴン、アメイジングペガサス、アメイジングタイタン 解放されました』
「何か知らないアナザーが目覚めた件…つーか電撃浴びて目覚めるって俺まだ進化するのか」
「驚いたろ?」
「取り敢えずエボルト…俺は別として真面目に商売はやれ」
「分かった、まぁ俺としては楽しめればそれで良いね
「それと藻の風呂は撤去しろ」
「何ぃ!」
「当たり前だ!!こんな風呂誰が入るか!」
「折角、この風呂にナツキをつけたのに」
「……………ん?おい待てエボルト、今なんて?」
「あ、やば」
「そういやぁナツキの改造にお前も噛んでたな、エボルト?そこに直れ」
「おう」
「さて、少しお話といこうか?エボルト」
それはもう良い笑顔で取り調べが始まったのである
まとめるとエボルトはネビュラバクスターやファントムリキッドを提供した後にナツキをこの風呂に沈めたらしい ふむそれでアレだけ過激だったのか
「エボルト……めっ!」
『お前激甘じゃねぇか!!』
「当たり前じゃん唯一にも説教だけだったのにエボルトには仕置きするのは筋が通らないそれに…結果論だがアレは全部ナツキが悪い」
「だがアイツは藻の風呂依存症を患っているぞ?」
「あぁ問題ない問題ない」
「何?」
「大丈夫だろ?」
ーーーー
その頃 ナツキは
「恐怖心?俺の心に…恐怖心?」
ブツブツと俳句を呟いていたが
「大丈夫ですナツキさん!この注射を撃てば全部治りますから!!」
「う…ウワアアアアアアアアアアア!!!!」
その悲鳴は注射への恐怖かエルフナインへの恐怖か ナツキのみぞ知る
ーーーー
「………大丈夫だ!」
『不安が残るがな』
「取り敢えず俺は風呂に入るぞ」
「また電気風呂か?」
「次それしたらテスタロッサから死の祝福が飛んでくるぞー」
「仕方ない大人しくしてやるかぁ」
流石のエボルトもテスタロッサは怖かったようである
「しっかしまぁ今更ながらに何でこうも人の下につかないような連中が集まったかね?」
『本当、怖いよな』
『お前のノリと勢い』
「それはどういう意味かな?」
ニッコリ笑って黙らせるとハルトは念願の
「ふぅ……普通の温泉あるならそう言えよ」
温泉タイムである
「幻想郷のも悪くなかったけど…やっぱり広いお風呂というのは良い文明だな疲れが取れていくよ」
『ははは、大袈裟だな』
「最近忙しかったからな…ナツキは反乱するし、あの世界の仕置きに暴走する仲間止めるの大変だったし…悪魔の実を食べようとしたら皆が止めるし、あの世界にアウトサイダーズを投入して人類滅亡させてやろうとしたら皆が止めるし」
『それは止めるぞ必ず止める』
「何でだよ!飴と鞭は大事だろ!」
『お前のは極端なんだよ!』
「国家規模での飴と鞭だよ、逢魔に従う奴等には飴、逆らう奴には鞭!その鞭の見本を奴等でやってやるんだ!」
『おーい酒回ってるから、そろそろ水を用意しておいてくれ』
「はぁ……あー…」
『オッサンみたいだぞ?』
「え?おやっさんみたい?よせや相棒褒めるなよ」
『言ってないんだが!?』
『完全に酔ってやがる』
「はぁ……なんかムカついてきたな……あぁ、あの世界に破局点持ち込みたい」
『何疲れたー!みたいなテンションで物騒な事言っているんだ!』
『最近どうした!?何か言うこと成すこと悪役みたいだぞ!』
「ん〜誰にだってあるだろう?嫌な事が続いて世界なんて壊れちまえと闇落ちする時が…ナツキにだってあった…俺にだってある」
『お前の場合デフォルトじゃね?』
「最近本当にゆっくりできないんだよ!ドライグの器が目覚めてからアザゼルやサーゼクスの揉め事に巻き込まれたし…もう!シンフォギア世界の街を散歩したーい!」
『お前見たら一般人は恐怖で逃げるぞ』
「その恐怖で逃げ惑う市民目掛けて笑顔で超自然発火能力を使う事で…」
『このおバカ!』
『お願い!あの頃のあかねに再会してアナザーゴーストが成仏しかけてた程の心の綺麗なハルトを取り戻……さなくて良いや、うんアレはダメだわ』
『アレほど脳みその蕩けたハルトは見たこと無かったよな』
『いやそこはアナザーグランドジオウ覚醒の時みたいにだな』
「テメェ等、後で覚えてろよ…」
だが腑抜けている事実もある
「なぁ」
『どうした?』
「ごめん相棒、俺…最近腑抜けてたわ」
『ん?』
「最近は我に敵無しって感じだったから調子乗ってて油断も慢心もあった…何というか俺の強みが最近無くなってたんだよ」
『そうか』
「これじゃあオーマジオウの敵として恥ずかしい穴があったら入りたい!!何弱いものイジメして悦に浸ってたのさ!!」
『そこまでか』
「やっぱり俺にはノリと勢いだよ戦いはノリの良い方が勝つって事を忘れてたんだ!今までのガムシャラ感を失ってたんだよ!」
『そうだな』
「そして最近料理も惰性に手抜き感があったからちゃんと作らないと…ローテーションだったからな」
『そこは程々で良くないか?』
「よくなーい!今度グルメ界と人間界のグルメ食材取りに行ってきます!!皆ビリオンバードばかりだと飽きるよな!!」
『その心は?』
「酒豪諸島で飲みたい!』
『酒は程々に』
『前にあの島で飲みすぎてキャロルに怒られたろ』
「だ、大丈夫だよ!!適量で済ませるから!」
『お前の適量はおかしい事を自覚しろ!!』
とハルトは徳利に日本酒を注いで飲みながら言ったのである 頰が赤らむ中
「んで〜この世界のゴタゴタが終わったら、あの世界はフォッグマザーがやる大孵化の餌場となって貰いまーす」
『まさかの人類絶滅宣言!?』
『ノリと勢いでとんでもない事してやがる!』
「その後フォッグの『
『おいルビの振り方が…』
『怖えよ!』
「ははは〜冗談だって」
と笑いながら言うが冗談に聞こえないハルトの言葉を聞いて反応したのか…新たな力が解放された…温泉の水面には緑色をした幼い子供が映ると
【じゃあお兄ちゃんが喜ぶ為の準備をしないとね】
と本人の意図しない所で合理性のみを求めた完全生命体が蠢いていたのは誰も知らず 気づくのはまた別の話
そんな物騒な事を知らないでのんびりするハルト
「今はゆっくりしよう〜」
「では隣を失礼しますわ」
お酒を飲んだからかポーッとしていると隣に誰か入ってきた…おい待て
「……テスタロッサ!?」
「はい?」
「え、ちょっ!まっ!何で!?」
マジでタオルだけで女神の彫刻を思わせる体を隠しているテスタロッサが来た事で流石に酔いが覚めたと同時に目を回す
「本当に…貴方は女性を誑し込む割には純情ですわね?」
「人聞き悪いなぁ!!いやいやこの状況は誰だってビックリするわ!君はもうちょい自分の美しさとか破壊力とかその辺を自覚するべきだよ!」
ハルト自身普段は冷静に振る舞っているが自分を慕う女性陣にはドギマギしているのである
「あら、嬉しいですわね」
「ったく…いつもありがとうなテスタロッサ」
「いえいえ私も楽しくしてますので」
と笑う彼女を見て毒気が抜かれるのであったが取り敢えず今は旅行を楽しむとしよう
その後、テスタロッサと2人で風呂に入った後、リュートの街を散策し就寝となった…何故か同じ布団だったのは…言うまでもない
そして翌日、心身ともにリフレッシュしたハルトは
「ん〜!元気100倍!あるのはノリと勢い!好きな言葉は猪突猛進!正面突破!俺は逢魔王国国王にして混沌担当……常葉ハルト……デス!!」
『お前は何処の大罪司教だ』
『おい誰かハルトの倫理観ブレーキを修理してくれ頼むわ』
『保証対象外だな』
『おいマジか』
完全復活!とばかりに元気溌剌ぅ!と拳を天に突き上げるハルトだがアナザーライダー達の悪口はいつもの事とスルーすると テスタロッサはあらあらと笑うが
「では、悪魔領に向かいましょうか」
「ごめん、もう一日遊びたい」
「それは難しいですわ」
「えええ!分かったよ、ごめんアリエル」
「うん!仕事頑張ってね〜」
「おう!」
さぁて行くか!と思ったが
「ん……あれ?タンニーン?」
リュートの守り神的ポジションのタンニーンが何処かへ飛んで行ったのだ
「何かあったか?」
頭で予定を思い出すが出てこないので
「取り敢えず様子見てくれる?」
「!!」
そう呟いてディスクアニマル、アカネタカを投げるのであった
「ん?一夏?もしもし?……うん、うん……ん…はぁ!夏休みを利用して冥界に遊び来てるぅ!!ばっ!お前…しかもフェニックス家に遊び行くだと!相談なしに動いてるの!?友達の家遊びに行くとは違うんだよ!…はいはーい分かったよ気をつけてな」
通話を終えると
「面倒だけど行くしかないわ…テスタロッサ」
「一夏さんの件ですわね、えぇ私は国に戻りますわ」
「あれ?テスタロッサはついていかないの?」
「えぇ私が独占し過ぎたら他の方達が嫉妬に狂ってしまいますので」
「アレ…じゃあウォズ達は?」
「ご安心くださいな護衛は既に現着してますので」
「そうか、じゃあ行ってくる!」
とアナザーデンライナーに乗り込んで現地に向かうのであった
そして目的地に向かう途中
「何!?ちょっ!うわぁ!!」
アナザーデンライナーに強い揺れが発生し墜落コースに入ろうとしていたので慌てず脱出し、飛び降りと同時に浮遊、そのままアナザーデンライナーを格納して下手人を見る
「は?タンニーン!?」
「む!ハルト!!」
攻撃したのはタンニーンであった
「何で攻撃したのさ!事と次第によっては…」
「すまない、間違えたのだ!他意はない!」
「間違い?」
「そうだ私はアザゼルからグレモリー眷属の訓練にあたり課題探しをするとして浮遊する電車を攻撃しろと言われてな」
「それで俺のアナザーデンライナーを間違えた訳か……よし電車の修理代はアザゼルに請求しよう!」
「それが良い」
「けど」
ハルトの脳裏にその訓練にうってつけの人材が浮かんだが
「いやいや流石にダメだわ」
牙王達とは顔合わせしているから意味がない、列車強盗団の腕前を見たかったが…
「そうならそうと言ってくれよ飛び去ったの見てアカネタカまで送ったからな」
「!!」
ハルトの手に帰ってくるアカネタカを見て
「確か音式神と言ったか?便利なものよ…そう言えばアイリーンは元気にしておるかな?」
「あぁ毎日楽しいってさ」
「そうかそれは良かった」
談笑していたが
『おい相棒、今アナザー1号から連絡が入って大丈夫かと?』
「ん?あぁ大丈夫と伝えてくれ そうかそうかアナザーデンライナーが撃ち落とされたから皆、心配して……不味い」
顔面蒼白、血相を変えたハルトは慌てて
「どうしたハルト?」
「ごめんタンニーン!また後で!!」
『テレポート!』
待ち合わせ場所にテレポートすると
「聞きましたよ我が魔王!アナザーデンライナーを攻撃されたと!」
「テロリストですか!旧魔王派ですか!禍の団ですか!」
「奴らめ許さん!!」
「決戦じゃあああ!」
おおお!と盛り上がっているが
「フィーニス、何があった?」
「魔王様の一報を聞いてからずっとあんなテンションです」
「…ちょい待て!お前達、何でここで待機してた?」
「テスタロッサとアリエルとの逢瀬を邪魔する訳にもいかんからのぉ」
「その気遣い出来たならアナザー1号の説明で察してよ!!てか何でそんな感じなの?普段なら俺なら大丈夫だろで放置するじゃん!」
「先日の我が魔王狙撃暗殺未遂をお忘れか!」
「暗殺心配するなら最初からついてこいよ!!まぁ確かにあのスナイパーが一条さんだったら俺も危なかったな…いやファンならば一条さんなら…ううむ悩ましい
「まぁ僕達が乗っていた場合、魔王様は僕達が傷つけられたと激昂しタンニーンに攻撃していたでしょう」
「うっ、そりゃそうだけど…はぁ良いや、んで今の状況は?」
「はい、我が魔王が襲われた一報は我々だけが把握されていますので」
「取り敢えず誤報で俺は無事と言え、でないとキャロル達が大変な事になる」
「委細承知」
「それと護衛としてベルファスト嬢とカレン嬢が同行すると」
「そうか2人なら安心だ」
「また別件の対応にアレクサンドラ様とロスヴァイセ様が動かれるらしいです」
「そうか北欧絡み?」
「はい、オーディン様とフレイヤ様が来訪されると」
「よし帰るぞ」
「ダメですよ!!」
「だって面倒事確定じゃん!!あの2人がくるとか!特にフレイヤ!!」
「我が魔王…これは極秘情報なのですが」
「何?」
「最近、悪魔の都市に謎のバッタ男が徘徊していると」
「本当か?」
「はい」
「よし行くぞ野朗ども!!」
『本当、単純で助かる』
「アンティリーネ嬢も同行したいと駄々を捏ねまして…」
「連れてくれば良いじゃん?」
「あの魔王ちゃん?今回の悪魔領訪問の目的を忘れてない?」
「え?幻想郷襲撃の御礼参りだよね?俺の縄張りに手を出した輩への制裁だよな!」
「違うよ!!」
「シトリー家への挨拶です!!」
「そうだよ、それなのに沢山の女性を連れてくるとかダメでしょ?」
「それならそもそも俺は重婚して一夫多妻なんだが?」
「確かに…」
「こほん…主」
「ん?何カレン?」
「彼方でセラフォルー様がお待ちしております」
「おっと、そりゃ危ない…じゃあ行きますか」
とハルトは向かおうとするが
「我が魔王、元気になられたようで」
「おうとも!リフレッシュ完了よ、ありがとうなお前達」
心身共に健康となったハルトが最初にやっと事は!
「ハルトー!」
「ふん!」
「あだぁ!!」
飛びついてきたセラフォルーにアイアンクローをかまし
「旧魔王派の暴走して俺達の縄張りに手を出した件について問いただしても良いかな?セラフォルー・レヴィアタン?」
棍棒外交となったである
予告…うーん時間は3周年短編かも知れませんが 一応!
回復したハルトは改めて悪魔領を訪問すると
「おいアザゼル、タンニーンから聞いたぞ…電車の修理代出せや」
取り敢えずアザゼルに責任を取らせた後に一夏と合流 その際に次世代を担う悪魔達の会合に立ち会う事に
そこで出会った野心に燃える無才の大器に対し
「なぁ俺の仲間になる気はないか?お前が逢魔に来るなら…俺達が占領した土地をお前に預ける」
魔王はとんでもない条件でスカウトに入った!
次回 無才の大器 お楽しみに!