前回のあらすじ
心身共にリフレッシュしたハルトはトラブルに巻き込まれながらも無事に悪魔領へと到着した
のだが
「なぁウォズ」
「何でしょうか?」
「あれ」
ハルトがドン引きしながら腹心に尋ねる それは視線の先
「で、出たァァァァァ!!魔王ハルトだぁあああ!!」
「逃げろおおお!殺されるぞおうううう!!!」
「誰だ!不可侵の魔王の領域に入った奴は!!」
「おい見ろ!セラフォルー様が囚われているぞ!」
「そんな!セラフォルー様あああ!!」
「なんて奴だ、俺達が何をしたってんだ!」
「お願いします!この子だけはどうなっても構いませんのでどうか!!この子の命だけは!!」
「嫌だ、おかあさーーん!!」
「お、逢魔だ、逢魔が攻めてきたんだ!あああああ!!」
「皆早くシェルターへ!!日頃の訓練を思い出せ!!」
阿鼻叫喚な光景が広がっていた
「いや俺さ確かに悪魔勢力に色々した自覚はあるけど…俺が来る一報聞いてから民間人が全員、血相変えてシェルターへ避難するのは納得いかないんだが!!!何だアレ!俺はそんな生きた絶滅現象じゃないんだけど!れ」
全員が荷物片手に血相変えて何処かしらに逃げているのである その表情には何か絶望が混ざっており断じて一国家元首に向けるものではないものだろう
「まぁ避難のスピードがシンフォギア世界よりも速いのは感心だがな」
「まぁハルト坊がやらかした所業を考えればのぉ…あれは厄災じゃからな普通なら無礼に当たるこれも許すしかなかろう」
「え、待って?…俺ってヤバい奴なの!!」
「自覚なしだったのですか!!」
「あのリアクション見たら察せるよね!!」
「シンフォギアの連中からすれば破局点ゴジラなみの厄災じゃろうな」
「ウルティマ級とかガチの天災じゃないですかヤダー!」
【ハル呼んだ?】
「呼んでないよー、なぁセラフォルー…取り敢えず目の前の無礼者達は覇王色で気絶させるけど怒らないでね?」
と黒いバチバチが現れたので流石にマズイと慌てるセラフォルー、それはヤバい奴だと冷や汗を掻くがジョウゲンとカゲンが思い出したように
「まぁまぁ魔王ちゃん落ち着いて」
「我々は輸送船団襲撃の報復で首都を奇襲した、向こうはその記憶も新しい筈」
「そーそー!」
「実際 あの当時の主は鬼神に見えましたよ」
「あぁ…それか」
「お言葉ですが王であるならば寛容な心を持つべきかと」
「ベルファストが言うなら」
そう以前 リアスが一誠に説明した当時の悪魔貴族が起こした逢魔交易輸送船団襲撃事件 あの時 テスタロッサや外交組が交渉での解決を図ったが ハルトはそもそも話し合いで解決するなんてするつもりはなく、アウトサイダーズ含めた一部手勢を率いて悪魔勢力側の輸送船を襲撃して拿捕 そのまま港へ突撃した後に首都を奇襲し破壊と暴虐の限りを尽くした
同時並行でクローントルーパー達が国境線から進軍を開始して各地の都市を攻撃、占領したのである
んで結果は知っての通り 逢魔の快勝 サーゼクスやセラフォルーと会談した結果として悪魔領の三分の一を植民地化に成功 三大勢力に不可侵の魔王なんて呼ばれるに至った訳だ
「歓迎しろとは言わないけど露骨に厄災扱いされるのは傷つくよ」
「シンフォギアの世界では割とこんな扱いでは?」
「え?彼処に人間いた?」
「我が魔王?」
「いるのは下からお金を搾り取るだけ搾り取るのに公共には還元しないで自分の懐にいくら入れるしか考えない無能な猿だけだよね?それを駆除してるだけだよ」
「辛辣というか…」
「ハルト様らしいね」
「取り敢えず行くか」
と号令を出して移動するのであった
そして魔王城の応接室にて
「しっかし俺達を見るなりあんなリアクションしやがって失礼な奴等だ」
「アレが普通ですよ我が魔王」
「うむ!ガーランド占領直後は魔人族もハルト坊を見た奴には恐怖と絶望の感情があったぞ?」
「あぁ〜」
トータスの事後処理が完了した後 何度かハートの仕事ぶりを見に行ったのだが アレだ時代劇とかで良くある 【子供が粗相を働き申し訳ありません!私がどうなっても構いません!どうか子供の命だけは!】って奴を見た
「そう言う事か」
以外と傷ついたのは言うまでもないが
「ハルト坊の心境や状況なぞ向こうは知るよしもなかったからのぉ上層部や政権側の事情しか知らないものから見れば逢魔は突然現れた虐殺と破壊を齎す厄災じゃよ」
「そこだけ見ると悪の組織だな」
「悪の組織なんですよ!」
「まぁ魔王ちゃん来訪を歓迎するなんて、それこそカイドウさんくらいじゃ無いの?」
「あぁそうだな…やっぱり俺も力こそ正義!みたいな思考回路になるべきかな」
「辞めた方が良いかと」
と話しながら移動しているのだが 時間に余裕があると思い
「ちょっと裏切り者に会いに行ってくる」
「ちょっとコンビニのテンションで危険な真似しないでください!!お待ちください我が魔王!!私も行きます!!」
一度 ウォズを連れて ナツキの所に向かうのであった
「よぉ裏切り者」
と部屋に入るが
「zzz……」
「寝ていますね」
ナツキは爆睡していた
「俺は王様業で頑張ってる中、何で罪人のコイツは呑気に寝てんだ……起きろー」
バチィン!!と寝ているナツキの頬に強烈なビンタをお見舞いする
「病人相手になんてご無体な!!」
「起きないな……よし水用意するか、この間のトータス戦で覚えたコネクトからのマグマアタックの応用だ」
「あの今コネクトをどこに繋いだのですか?」
「デスフォール」
「部屋が水浸し所が建物が浸水します!!」
「その水量の水をナツキの鼻と口に流し込む!」
「汚い花火です……我が魔王、今更ですがコネクト二つをデスフォールに繋いだ水量で水力発電をするのはどうでしょう?」
「ウォズ天才か!それが実現するなら膨大な発電量を確保出来るエネルギー問題に新たな発想だな、んじゃナツキの体を使って水量の破壊力を検証」
「待て待て待て!!起きてるから!」
「それなら最初から起きておけ」
ハルトは辛辣な物言いにナツキは覇気のない顔で
「何だハルト、アレだけ啖呵きって負けた俺を笑いに来たのか?」
「まさか我が魔王は懸命に挑んだ者を笑うなどありませんよ」
ウォズはフォローしハルトも普通なら 俺はそこまで悪趣味じゃねぇよと返すのだが 懸命なオーディエンスはご存じだろう
この魔王は嫌いな相手には容赦がないと言うことを
「うん無様に負けたお前を嘲笑いに来た!!ねぇねぇどんな気持ち!彼処まで健気に下準備して俺を倒そうと努力してタイマン言いながら仲間の狙撃で倒そうとしたら、仲間諸共それ以上の戦力に叩き潰された挙句、その敵に治療されて入院してるとか、教えてよ!ねぇねぇどんな気持ち!どんな気持ちぃ!!」
「我が魔王!?」
『人の心ぉ!!』
「やっぱり俺を止められるのはオーマジオウ…否、仮面ライダーの皆様だけだな!!何というかダグバの気持ちも今なら分かるよ」
「?」
「強くなっちゃうと自分が全力を出せる機会って少なくなっちゃうんだよなぁ〜だから遊びに走るというか 時折あの世界の人間に対して気まぐれに攻撃してみたいなんて気持ちに襲われるのよ、それもただ殺すだけじゃなくて色々と条件設定した形でさぁ〜」
「その遊びでどれだけの人間の人生を狂わせれば気が済むんだ!!」
「その遊びで行った世界で俺と会って幸せになった奴等の人生が変わった事も考えた事ある?」
「そ、それは」
「まぁ分かってもらおうなんて思わねーよ」
「我が魔王、この世の黄金率の一つにピラミッドというものがございます」
「ピラミッドは知ってる」
「その頂点には誰も横にいない、我が魔王はそう言うお方だと自覚なさられるがよろしい」
「つまり俺は最強の怪人ってことだな!」
「その通りでございます」
「つまりアレか?唯一手に入れられなかったもの、それは対等な存在!って奴!!」
「えぇ」
「対等な存在?いやいや俺は仮面ライダーの皆様と対等な訳ないじゃないか!!仮面ライダーの皆様はな!俺なんかよりもずっと強いんだゾォ!!」
「でしたら我が魔王も鍛錬するべきですね」
「良い提案だな!ちょって筋トレしてくる!」
「ははは…」
「んで自分の守ろうとしたものが目の前で壊されて絶望した?」
「……」
「痛い?苦しい?」
「苦しい…」
「そっかぁ〜!」
『喜んでんじゃねぇ!!』
「………」
「俺は、嫌いな奴を絶望に叩き落としてその表情を悲嘆に歪ませる姿を見るのがこの世で2番目に好きな光景なんだぁ」
『おぉう』
『んじゃ一番は?』
「大好きな皆の笑顔!」
『お前、二重人格って呼ばれない?』
温度差で風邪をひくような事を聞いた後
「えーと、こほん…ハルト!人の絶望する顔見るの好き!」
『ポ○ョじゃねぇんだよ!!』
『やっぱり怪人だよなぁ、ファントムぽい』
「よしそれならサバトを開く!」
『あの世界で!?』
「でしたら手当たり次第のファントムガチャか指輪の魔法使い育成ゲームになりますね」
「どっちもやろう!面白そう!!」
『待て早まるな!!』
『お前の希望が悲しむぞ』
「確かに!俺の希望を悲しませるような真似は出来ねぇ!というより何で俺はノリと勢い任せに推しの親玉に喧嘩売ってしまったんだぁ!!」
『本当、やっちまったよなぁ…』
「だが俺はこの選択を後悔していない、推し達が全力で俺を…俺だけを見て『
「すみませんアナザーディケイド 、我が魔王の頭のネジを探してください」
『すまないウォズ、恐らくハルトの頭のネジはラフテルにでも行かないと見つからない』
「では見つからないではありませんか!!」
「あはは」
乾いた笑いのナツキは やはりなと呟くもハルトは
「また挑めば良い」
「は?」
「勝てないなら何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も挑め、勝つまでな」
「けど」
「少なくともショッカーや傘下達が俺みたいなノリと勢いしかない奴の下についてまで成したい事がある、それは仮面ライダーに勝ち世界征服するとかな、たった一度の敗北で膝を折るような奴が俺の勇者?自滅因子?嘆かわしいな」
「お前はそういうの無駄な抵抗、虚しい努力、往生際の悪い奴って笑うだろう?」
「あ、最後の往生際が悪い、それは知ってる 最初からクライマックスって意味だろ?」
「……」
「じゃあ気が向いたら挑んでこい俺を狙う分にはいつでも相手してやるよ」
それだけ言ってハルトはウォズと転移する
そして帰ったハルトは応接室で
「ふん!ふん!ふん!」
何故か腕立て伏せをしていた
「何で!?」
「ウォズ!貴様、ハルト様に何があったか知っているだろう!」
「我が魔王に鍛錬で筋トレを提案しました」
「原因はそれではないか!」
「辞めてください魔王様!これ以上筋トレしたら脳味噌まで筋肉になっちゃいますよ!!」
「フィーニスちゃんさ時折魔王ちゃんディスるよね」
「失礼な!皆様のとは違い僕のは純粋な誹謗中傷です!」
「カッコつけてるけど悪口じゃないか!!」
「残念だったなフィーニス!最近毎日している筋トレにより俺の筋肉は仕上がりつつある!具体的には腹筋と大胸筋はザビーのライダースティングを生身で傷付かずに受け止められるぞ!」
「んなバカな」
「ザビーのライダースティングって針刺した相手を分子崩壊させる技だったような…」
「残念だったな!俺の筋肉は仕上がっている!!ふははは!!」
「そしてハルト様は筋トレを辞めましょうか!そのまま続けたらシュ○ちゃんみたいになっちゃうよ!」
「本望!結論、筋肉と暴力は全てを解決する!」
「そんな筋肉に脳味噌まで侵されて…」
「ご主人様、取り敢えずシャワーを浴びた方が宜しいかと」
「お召し物も用意いたします」
「おう、ありがとう」
「では此方に」
とベルファストに案内されたハルトはシャワー室に入ろうとするが
「おい待てベルファスト、何故貴女も入ろうとしている?」
「ご主人様のお背中を流そうかと」
「風呂なら兎も角、ここでは不要だろう?」
「でしたらカレン様が替わりにされますか?」
「わ、私が!そんな真似をそれ以前に騎士としても「あら?騎士であり伴侶では?」それはだな!!」
「2人ともシャワーだから外で待っててね」
「ご主人様は折角のお風呂イベントを台無しにするおつもりですか!」
「風呂ネタは前回テスタロッサとやったよ!」
「メタ過ぎますよ主!!」
そしてシャワーを浴びて一息ついたハルトはグレモリーと一緒にいるだろう一夏を出迎えに駅に向かうのであったが
「出たあああああ!!」
「もう良いよ!!」
逃げ惑う市民を見て流石に凹むハルトであったが
「あ、ハル兄!」
「一夏〜!」
ハルトは笑顔で駆け寄ると同時に
「テメェ、相談なしに冥界に来るとか何考えてんダァ!!」
「がっ!」
ラリアットからの関節技を決めたのだが ベルファストはまた汚れたと頭を抱えるが
「リュートに遊び行くなら分かるけど何で悪魔領に来るかなぁ!」
「ギブ!ギブだから辞めてハル兄!!」
「我が魔王、辞めてあげましょう」
「分かった」
と解放したハルトだが
「ったく秋羅も止めろよ」
「申し訳ない、だが彼女の言葉にも一理あると」
「んで列車事故でタンニーンと戦ったと」
「いやぁタンニーン強かったよ……何で知ってるの?」
「だろうなぁ」
「錬金術の関係上 加工するものがないとダメだからタンニーンさんって知ってるから流石にアイアンやレインボーで行く訳にもいかず」
「その辺はお前の課題だな…あ、思い出した アザゼルくーーん!!」
「な、何だハルト?」
「俺ね、リュートから帰る途中にタンニーンに襲われたんだよ〜」
「お、おう」
「理由を聞けばお前が電車を襲えと言ったそうで間違ったと」
「ま、まさか!」
「俺達のアナザーデンライナーの修理費出して貰おうか?」
「流れるような恫喝…」
「ご主人様、流石に単刀直入過ぎます」
「お、おう」
「うっし、ウォズ聞いたな」
「えぇ」
「お前等、パーティは好きかぁ!」
おおおおお!と叫ぶのはロイヤルガードとハルト直下のアウトサイダーズやネガタロス達四天王
「何処から来たの!?」
「だったら俺についてこい!臨時ボーナス出たから今日は宴会だぁ!俺が腕を振るうぜえええ!」
「「「「「うおおおおお!!!」」」」」
と全員のテンションが天元突破した所で
「あ、もしもし千冬姉?今冥界についたんだけどさ…察しの通りハル兄達が暴走してる……うん、ハル兄!千冬姉達が来るって!」
「テメェは何を密告してんだ一夏ァ!お前もパーティを楽しみたくないのかぁ!」
「ハル兄、人の夢と書いて儚いって読むんだよ」
「人の夢は終わらねぇえ!」
「ほぉ…」
「あ」
数分後
「…………」
馬鹿者!と書かれたスリッパの一撃で白目剥いてKOしたハルトと
「このバカは目を離せばすぐにコレだ、お前達も同罪だからなバカを諌めるどころか煽りおってね
「ハルくんらしいけどね、周りを巻き込むとか」
スリッパを持ち呆れた顔の千冬とやれやれとポーズを取る束がいた幹部達は恐怖に震えながら互いに抱き合い震えていた
「申し訳ございません」
「私達がついていながら」
「気にするなベルファスト、カレン…この辺は年季の問題だ」
「うんうん、さーてハルくん…そろそろ起きようか?」
「………」
「ありゃ?ちーちゃん、ちょっと強く叩き過ぎじゃない?」
「そうだなスリッパを武装色でコーティングして殴ったからな」
「あぁ、そりゃそうなるねぇ…」
余談だがハルトは反射的にランゴの持つオートガードを展開してスリッパから身を守ろうとしたのだが 展開を超える速度で叩かれ…その一撃は
音を置き去りにした
「あのハルトを一撃で…」
「アザゼルと言ったか、まぁ勘違いという事の謝罪は受けたから賠償は取らない事にする」
「それ、お前さん達が決めて良いのか?」
「構わんし、またこのバカが何か文句を言えば……分かってるな」
「ひゃい!!」
「一夏、お前の姉は覇王色でも持っているのか?」
「あると思う」
覚醒したハルトは涙目で応えるのであった
「千冬姉…やっぱりスゲェ」
「そうでもないさ一夏、世界最強と元いた世界では言われたが私は逢魔のメンバーと比べると弱い…出来る事と言えば暴走しがちなバカ旦那を殴って気絶させるだけだ」
「まず、それ出来る人がいないんだって」
「ハルト王の制御って、それが一番重要な事では?」
「やっぱりちーちゃん、強さの物差しが壊れちゃってるねぇ〜まぁ良いや!皆で魔王城へGO!」
と全員で魔王城に戻るのであった
そして応接室で
「うぅ…俺だって頑張ってるんだよ、なのに此処では皆が俺を見るなりバケモノ呼びして逃げるんだよぉ」
「そうかハルト……自業自得だ」
千冬に泣きつこうとしたが正論で肝臓を抉られ
「そんなぁ!俺はただやられたからやり返しただけなのにぃ!!」
「限度があるだろう!!」
「うわあああ!束ー!」
「いやぁ流石の束さんもドン引きだよ」
「そんなぁ!」
涙目のハルトだったがセラフォルーは
「なんかごめんね」
「気にするな、まぁ私達は色々と思う所はあるがな」
「え?」
「個人間での婚約絡みに国が出て首を突っ込むのが気に入らないだけだ」
「ハルくんは悪魔だから魔王だからセラフォルーを娶るんじゃないんだよねぇ〜それなのに」
「2人ともそこまでにしてよ」
「誰が足を崩して良いと言った?」
「ごめんなさい」
「まったく…」
「いや俺としては生身でランゴのオートガード展開を超える速度で叩かれたのが驚きなんだけど?」
と話していると
「大変お待たせ致しました、此方に」
グレイフィアから案内された先には
「よぉ、お爺さん達元気でしたか?俺のことは覚えてる?そのボケた愛でたい頭で覚えてるかなぁ!!」
「き、貴様は!!」
「お、良かったよまだ生きてたんだぁ〜けど椅子のグレードは落ちちゃってるねぇー」
その辺はサーゼクス達が上層部の暴走というか力を削り始めているという良い所作であるだろう
「誰の所為でそうなったと思ってる!」
「条約ガン無視、私利私欲に任せて交易品巻き上げたからでしょ〜俺達は国として対応したまでだしぃ〜」
と上層部を煽り倒すハルト、その姿にはさながら暴君の素質があったのと
「それにだサーゼクス達のお陰で命拾った癖に偉そうにしてんじゃねぇよ、偶々先に生まれただけの老害供、いやぁ人間、こうはなりたくないよねー」
「くくく…ダメですよ我が魔王、彼等は腐らないと長生き出来ないんですからw」
「そっかぁ!」
「昔から言うじゃろ、ハルト坊?戦いでは真っ先に死ぬのは優秀な人間や若者で生き残るのは無能者ばかりじゃ」
「それもそうだな、どいつもこいつも時代の敗北者だからなぁ」
と悪役ムーブ全開のハルト達であったが
「敗北者?取り消せよ」
「お前は悪ノリするな一夏」
「はははは!!……ん?」
1人の青年が目に入った、グレモリー達の話だと同世代の悪魔が集まって何やら話すらしいのだが
「へぇ、悪魔にも見所がある奴はいるじゃん」
とハルトは上層部を煽り倒すだけ煽り倒して新世代の顔役を見ていたのだが
「俺は魔王になります」
そう言った青年はサイラオーグ・バアル、次期当主との事だ
魔力がない悪魔が魔王になるとは前代未聞と言う上層部に対して サイラオーグが なるべきだと周りに思わせる と応えるとハルトは全力の拍手で答えた
「ははは!良いねぇ君、えーとサイラオーグって言ったけ?」
「えぇあの歩く厄災とも呼ばれる、不可侵の魔王に名前を覚えて頂き嬉しく思います」
「そうだな俺も人付き合い以外で誰かの名前を覚えたのは久しぶりだよ、なぁサイラオーグ お前逢魔に来る気はないか?」
ハルトの提案にざわつく会場に
「お前さんが逢魔に来るならば相応のポスト…いやこっちの方が良いかな?逢魔が輸送船団襲撃の際に占領した土地…確か悪魔領の三分の一に匹敵する土地だが、お前が統治するってんなら返しても良い数年は開発周りの支援も確約する」
「っ!!!」
とんでもない破格の条件の提示にウォズ達も慌て出す
「何を言っているのです!!」
「あの土地は今結構開発してるって知ってるでしょ!」
「このままいけばかなりの経済効果が望める場所と村上も言っていた!」
「ん?あぁサイラオーグを気に入った、彼なら莫大な利益を上げるだろうし彼が魔王になるというならば俺は支援するぞ彼にはそれだけの価値があると思う!」
「決断がノリと勢いだとしても問題ですよ!!」
「爺ちゃんが読んでた歴史書にこんな言葉があった、千の兵は得やすく、一将は求め難しとな」
「恐れながら理由をお伺いしても?」
「魔力がないという常識的に異端な生まれに歪まず腐らず自分を磨き上げた実力や自信、そして何より 今の自分には叶わないと笑われても仕方ない夢を堂々宣言し叶うと疑ってない…良いじゃねぇの高みを目指してる男の目だ」
「……」
そうハルトが話す
「君に問おう、王となり何をなす?」
王になるで終わるならたかが知れている 目指すだけの奴には先などない
「血筋や生まれに関係なく、誰もが正当な評価を受ける実力主義の国にする」
「うんうん良いヨォ益々気に入った!そうだよねぇ!うんうん…やっぱり力こそ正義!正しいものが強いんじゃない、強いものが正義なんだ!って偉い人言ってたし」
『それ悪役の思考回路だがな』
「だが力なき者の理想には誰も耳を貸さない、だから証明してみなサイラオーグ」
「それならば示すまで、貴方達にもその方がわかりやすいですか?」
「本当に君は良いね〜乗れる口だ…この世界の悪魔なのが勿体無いくらいになカレラ辺りなら喜んで迎えそうではあるよ」
呵呵大笑するハルトに幹部達は
「魔王ちゃんが好きなポイントを的確に押さえてるね」
「そうだな実力、覇気、そして何より野心…ハルト様が気にいる訳だね
「魔王様は武人系の方には甘いですからねぇ」
「悪魔領三分の一を治める大領主にして逢魔の支援ときた、俺みたいに一から国を作るんじゃない魔王になるなら実力以外の権力、地盤 その手のが必要だろ?少なくとも次期当主以外にも箔がつくと思うぞ?」
「確かに逢魔の支援に悪魔領三分の一を治める大領主となれば政治的な発言権も増します…それを無名の悪魔に逢魔の魔王がそこまでの評価を与えたとなれば」
「は、ハルト坊!どうした!お主がそんな事を言うなんて!」
「きっとちーちゃんの音速スリッパがダチョウ級に単純なハルくんの頭に何らかの作用を!」
「叩いたらマトモになるなら、コレからは毎日叩くべきか?」
「辞めて千冬、それしたら頭が大変な事になるから」
と話しているも
「申し出や無名の私に過分な評価と提示された待遇には感謝致しますが、お断りします」
その返答にも困惑する会場 上層部連中は取られた土地を取り戻せるチャンスなのに断った事への驚き ハルトは
「理由を聞いても?」
「確かに貴方の提案にはメリットがあるが傀儡になりたくない、それにそのような高待遇で入れば他の方への軋轢もありましょう、それに」
「ふむふむ」
「それに何より王冠とは自分の手で掴むものだ誰かから貰うものじゃない」
サイラオーグの解答にハルトは パァ!と笑顔を見せて
「満点で天晴れ!!いやぁ気に入った!何か困った事があれば俺に声をかけな、出来る事なら手を貸してあげるよ」
と喜びに満ちたリアクションを取るのであった
その時 一夏やハルトを知るグレモリー、シトリー眷属達は初対面でそこまで評価されたサイラオーグに一種の敬意が芽生えたのであった
そして その後 各々の目標を尋ねられたが問題だったのがソーナ・シトリーの願い
それは 昇格した悪魔達のレーティングゲーム教育機関を作る事である
その話を聞いた上層部連中は世間知らずのお嬢様の世迷言と口にしたので
「ハルト、ちょっと待っててねソーナちゃん笑ったあのジジイども締め上げてくる」
「俺も混ぜろセラフォルー、子供の夢は未来の現実、それを笑う者は最早人間ではないと俺の尊厳して止まないかつ命の恩人でもある人のお婆ちゃんが言っていた、やはり老木は腐り落ちるが相応だな」
「ハルト様、落ち着いて!」
「セラフォルー様も落ち着いてください!」
という訳で夏休み後半にシトリーとグレモリーがレーティングゲームをする事となったが
会談後
「魔王ちゃん、さっきのアレ!」
「え?あぁサイラオーグの事?」
「そうだよ!初対面の悪魔に何考えてるのさ!」
「ん〜…いやぁ仲間になってくれたら嬉しいなぁって」
「だからって占領地返すとか何言ってるの!」
「えー!先行投資だよ〜それに断られたんだからこの話はおしまいだよー」
「だが、お前がそこまで気にいるとは驚いたな」
「そうですね主は好き嫌いの激しい方ですから」
「ハルくん人嫌いだもんね〜」
「お前が言うな束」
「そうだな好き嫌いないのは食べ物くらいだ」
「それは良い子!」
「傘下に入ってくれたら、リュート始めとして此処の統治を任せても良かったと思うんだよねぇ」
「そこまでですか?」
「だって俺達はこの世界のゴタゴタだけに向かい合う訳にも行かないし、何れは誰かに任せるんだから信頼出来る奴に任せたいじゃん」
「彼にそれだけの器があると?」
「ある、それに一夏達にも良い刺激になるだろうな」
「一夏の?」
「同世代のライバルってのは意外に貴重な存在なんだよ良いねぇ切磋琢磨、憧れるなぁ」
「ハルト様とナツキのようにですか?」
「は?何言ってんのカゲン?その蕩けた脳みそにブッシュドノエル行っとく?」
「し、失礼しました。ナツキではありませんでしたね」
「そうだ、アレとはビジネスパートナーだ俺にとってライバルとは……そう師匠と戒斗さんのような関係を言うんだよ」
と話していた
「あぁ師匠…最近会いに行けずに申し訳ございません……実は最近師匠に喜んで貰おうとヘルヘイムの果実でスイーツ作りに励んでます!」
「何作ってるの!?」
平常運転だったハルト達であったが
「取り敢えず、この期間にシトリー眷属を鍛える事にする!」
「セラフォルー様の為ですか?」
「ハルト…」
「いや違う!」
「即答!?」
「そこは素直にそうと言ってよ!」
「グレモリーにはフェニックスとのゲームで1週間助力した、ならば俺達も助力せねばフェアではない、それに俺達には前回と違って神器の専門家がいる」
「おいまさか」
「おいアザゼル、レーティングゲームの訓練だ暇な時で良いから手を貸せ」
「いや俺一応、オカ研の顧問だからアイツ等側の」
「対テロの戦力底上げに依怙贔屓が入るのは如何かな?」
「珍しく我が魔王が正論言ってますね」
「天変地異の前触れだよ」
「分かった、あの匙だったか?アイツの神器には興味あったからな」
「よし決まりだな」
「その代わり条件がある」
「あ?」
「リュートの奥にいるタンニーンの縄張りに立ち入る許可をくれ」
そう言えばタンニーンとの約束があったから他勢力が会うには逢魔を通してって話があったな
「何で?」
「赤龍帝をそこに放り込んで鍛えてもらう、アイツには普通の訓練をするだけじゃダメだからな」
「普通じゃない訓練がお望みなら逢魔が請け負うけど?」
「辞めろ、俺は赤龍帝を強くしたいだけで再起不能にしたい訳じゃない」
「そうかぁ、分かった一応ティアマットにも連絡しておくね」
「何で?いやまぁあのドラゴンも参加してくれるなら助かるが…お前達にそんな繋がりが」
「未来の俺が別世界のティアマット(モンスターバース)を仲間にしてたから俺も負けじと仲間にしようとした事があってな……以前はとある世界で人類悪と呼ばれた獣のティアマットさんを呼ぼうとしたが止められてな」
「お前達、そんなやばい代物呼べる触媒持ってるのか!」
「だからこの世界にもティアマットがいると聞いて喜んで喧嘩を売って戦ったら仲良くなった!そんで暇を持て余してたから腕試しとして目についた強そうなドラゴンと友達になりましてね〜」
「え?何ですかその話!聞いた事ありませんよ!!」
「何かクロウ・クルワッハって奴と戦ったけど滅茶苦茶強かったよ久しぶりにアナザーストリウスやオーマフォームになったからねぇ」
「この世界にとんでもない化け物がいるね!」
「ハルト様がそこまでの力を解放するとは」
「その前にそのティアマットとドライグの関係は?」
「え?前に何かスンゲェ!アイテムをドライグに預けたのに借りパクしたか盗まれたらしくてな逃げられないように歴代の所有者を連帯保証人にして取り立てるらしいんだよ」
「それで?」
「この世界で力を貸す代わりに借金完済するまでドライグ復活させて食べちゃダメってティアマットと約束したんだよ…だからドライグには早く完済して欲しいんだ!」
「因みにですがティアマットって…アイリーン嬢のように」
「人に、いや人型になれたな…蒼の長髪に藍色の目をした美人だったよ」
「よーしハルト、そこに直れ!」
「若干あかね様と似ているところが…」
「ハルくん、業が深いよ」
「主…」
「酷い誤解だな!彼女とは友達!お互いにそんな感情はない!」
「根拠は!」
「だって人とドラゴンフォーム持ってるのはティオやアイリーンがいるからキャラが被る!」
「魔王様はメタ過ぎますよ!!」
「それでドライグを身売りするその心は?」
「もう一度食べたいんだよ、あの肉汁と柔らかな肉の食感がさぁ…あぁ楽しみダァ」
と恍惚な表情で頬を両手に添えながら言うハルトにアザゼルもドン引きしていた
「アイツら何度も何度も転生して俺の食材として調理され続ける運命を享受する他ないのだ」
「どの食材にもリピーターはいますからね」
「という訳で宜しく」
「お、おぉ…」
後日 修行中にその話をアザゼルから聞いたドライグは一誠にティアマットから逃げる事と取り敢えずの感謝を伝えたのであった
予告
シトリー眷属にノリと勢いで手を貸す事になったハルト達 一度リュートに戻り準備に奔走する中
「どうすれば覇龍を使い熟せるようになりますか?」
自分の成長に悩むイッセー、アザゼルは先生として回答するがハルトは
「え?普通に鍛えれば良くね?」
「へ?」
「いやいや、俺の尊敬する人は鍛えるだけで大体の事は解決してたぞ?」
「そうなんですか?」
「あぁ筋肉は裏切らない!のだよ」
「何だよその脳筋みたいな奴は!」
「よしアザゼル…その人の技を見せてやろう!行くぞ!爆裂怒涛の型ぁ!!」
「しまった!コイツの地雷だったか!!」
「ハルトさんは何でそんなに強いんですか?」
「鍛えてますからぁ!!」
次回! そして鍛錬!お楽しみに!!
オマケ短編
夫婦
「日本には朱に染まれば赤くなるという言葉がある」
「どしたの銀狼?」
「やはりそういうものなの?」
「まぁ俺もアナザーライダーと馴染んだ影響か色んな力が目覚めているんだよなぁ…特にアナザーゴーストの影響で幽霊見えたり、アナザーアギトの影響で超能力使えたりとか」
「そうだな……おい待て超能力は初耳だぞ?」
「私達もハルくんと結婚指輪で繋がってるから、いつか不思議な力が使えるかもね!」
「束、知らないのか?千冬は既に力に目覚めて使いこなし始めているぞ?」
「何?」
「そうなの!」
「そうなのか?だが実感が湧かないのだが」
「どんな力なの?」
「束、見えるだろう?千冬の頭に生えてるあの角を」
「なるほど鬼の力を使いこなしてるって事だね!」
「そういうことさ!」
「「ははははは!!」」
「あ?」
「「ごめんなさい」」orz
「何で呼吸をするように煽った、お前達」
「懲りないね」
「ツッコんだら負けよキャロル、銀狼」
その後 2人は千冬に説教されたのであった