前回のあらすじ
ハルト祖父 荒ぶり基地を一つ潰したのである
「わぉ」
「ほほほ、まぁこんなものよ」
「爺ちゃん…本当に何者よ?」
「何、元お巡りさんじゃよ」
「そだっけ?」
「昔、薩摩や長州から来た革命家気取りのテロリストと戦って気づけばそいつ等から賊軍と呼ばれたお巡りさんじゃよ」
「そうなのかー」
「我が魔王、考えるのを諦めないでください」
「なぁウォズ」
「はい?」
「………爺ちゃんがこれくらい暴れても大丈夫なら俺ももっと暴れても良くね?」
「ダメですよ!貴方は自分の立ち位置をもう少し考えてください!!」
「魔王、お前は自分の持ってる力を自覚しろ…お前がやったら基地が消し飛んでる」
「分かりました克己さん!!俺頑張って力をコントロールします!」
「何で彼の話は素直に聞くのですか!!」
「と、取り敢えず基地の中を探るか」
「そうですね…ではアイリーンを呼びましょう、彼女なら物に呪いなどが付与されてるか判別出来ますし」
「そうだな」
とハルトは仲間を率いて敵の基地に侵入するが
「おぉ!彼処に敵の匂いがしてきたぞい!一狩り行くかぁ」
「爺ちゃん待って!そいつは俺の獲物だぁ!」
「競争じゃな」
「おーう!」
「残敵掃討よりも資料探すの手伝ってください!」
「えぇ!」
ハルトは凹むが駄々をこねると
「あかね嬢を呼びますよ」
「大人しくします!」
大人しく従う事にする
「んじゃ、取り敢えず皆よろしく!」
『STAG』『spider』『bat』『デンデン』『フロッグ』
『ガルーダ!』『ユニコーン!』『クラーケン!』『ゴーレム!』
メモリガジェットとプラモンスターを使って調査を始める、本当に探偵や魔法使いのアイテムは実用的だなと感心していると デンデンセンサーが何かを捉えたのである
「おっ、何だこれは…隠し部屋か?」
その言葉にアザゼルが近寄ると
「成る程な、秘密の話をする為の場所か念入りに隠蔽されてるな」
「科学的な防御を疎かにするのは如何にも人間見下してるよねぇ〜よーし、早速入るか」
「待て、こう言うのは罠が仕掛けられている可能性もあるから慎重に「よーし行くぞ!」聞けよ!」
「お待ちくださいなハルト様」
耐えかねてアイリーンが止めに入る
「せめて安全かどうか確認してからでも遅くはないかと」
「それもそうだな頼めるかアイリーン?」
「お任せくださいな」
と杖を使い複雑な魔法陣を構築するがハルトにはさっぱり分からなかった
「ふふふ、これで良しと」
同時にガゴン!と何かが開いたような音がしたのである
「よーし…乗り込むか」
とハルトは先陣を切ろうとしたが
「お待ちをそこは他のものに任せましょう」
「よしならば儂じゃな」
「老公も下がってください、大道克己 頼めますか?」
「断る、俺達の雇い主は魔王だお前じゃない」
「……っ」
ウォズはピキっと来るがここで自分がキレたらダメと理解しつつ
「では私が先陣を切ります、それで良いですか…我が魔王?」
いる筈の人がいないと気づいた その時には手遅れだった
「魔王なら先に行ったぞ?」
「何してるのですか!我が魔王に雇われてるなら追いかけてくださいよ!」
と皆が慌ててハルトを追いかけるのであったが祖父だけは
「ふむ……儂も行くかの…?」
何かの気配を感じて刀を構えるのであったが
「にゃーん…」
「何だ猫か」
納刀してハルトを追うのであったが
「(何なの、あの爺さん!!魔王が爺ちゃん呼びしてたって事は……っ!不味い!この情報がヴァーリに伝わったら間違いなく喧嘩を売りに行く!私の目的所じゃ無くなるにゃん!!)」
その猫は血相を変えて外に出るのであった
そんな事など知らないハルトだがアザゼルと見た書類の内容に苦い顔をした
「わぁ」
「これはまた…」
お互い頭を抱えるのも無理はない
「これは最悪、三大勢力の同盟に亀裂が入りかねんぞ」
「だよなぁ、前にミカエルがシステムで取り溢れる存在がいるって言ってたけど…マッチポンプしてるとか悪趣味過ぎるな」
その内容はシンプル 内通者の正体とその歪んだ嗜好である
「成る程な…あの場にもう1人いたわけだ」
「そうなると奴の狙いは、アーシアか」
「他だと、うちのジャンヌを狙うか?それなら容赦はしねぇ、何ならこの書類を証拠に先制攻撃をかましてやる誰の仲間に手を出したか教えてやるよ」
身内がターゲットになる可能性があるならば徹底的に叩き潰すのみ
「落ち着けよ魔王、この書類だけじゃ誤魔化される可能性が高い」
「んじゃ、この場所に残ってる情報を映像として再生すれば良い」
「は?」
「レコードのようなものだ、きちんと装置を用意すれば再生されるだろうよ」
「んじゃ再生する為の機械はどこだ?」
「それは私の出番ですわね」
「アイリーン、頼める?」
「勿論ですわ、この部屋全てに付与魔法をかければ造作もなく」
「後はデンデンセンサーで視覚的に映るようにすれば完璧だな」
「おいおいとんでもないな」
「んで、アザゼル…この情報はサーゼクスに言うべきか?」
「言うべきだろうが、リアス達には伏せておくべきだな」
「まぁ演技だの何だのが苦手だろうし知らない方が良いか」
「お前さんも演技しろよ」
「善処するというより俺の視界に入れない方が良いな見たら殺してしまいたくなる」
「お前はサーゼクスに報告頼めるか?俺はもう少し調べてから帰る」
「まぁそうなるよな、セラフォルーにも伝えるぞ」
「構わないさ」
流石に悪魔の司法機関は頼れないか、旧魔王派のシンパが何処にいるかも分からない状況だからな だがそれは こっちにも言えるんだよ
「作戦行動中のメンバーに告げる、トラブル発動一度リュートへ戻れ」
とだけ命令を出すとハルトは念話で
【モス、アザゼルを見張ってくれないか?】
【お任せを】
テスタロッサの側近であり分裂して小さくなれるモスにアザゼルの監視を依頼するのであった
「(こいつはコイツで何企んでいるか分かったものじゃない)」
現状、三大勢力の中で一番面倒な奴がこのアザゼルである 技術面や知識力からしても侮れない そもそも一度敵対した奴に信頼を置くのは難しい 情報戦で優位に立てるくらいでないとダメである
取り敢えず悪魔側は面倒だからと仲間を下げるのであった
そしてセラフォルーの仲介でサーゼクスと面会の場を設けた 勿論 場所はリュートにて
「悪いなサーゼクス、ちょっとこの話は外部に漏らさないように対策をしての会談になるんだ」
「気にしないでくれ、アザゼルと君の連名となれば重要な案件という事だろう?」
「そう言う事だ、こう言うのはベタに良いニュースと悪いニュースがあるって感じで聞いた方が良いかな」
「じゃあ良いニュースから」
「そっちの政権で禍の団、旧魔王派に通じる内通者の存在が割れた」
「何!」
「うちの工作員が悪魔領にあった根城を見つけてな攻撃してな、その時に内通者に関する情報を手に入れた訳だ今アザゼルが調べてもいるから細かい情報は追って入るだろうよ」
「そうか……では悪いニュースは?」
「その内通者がリアスちゃんやソーナちゃんと同じ世代の悪魔にいた事だな、そいつがウチの占領地開放のデマを流して領内を混乱させてるし、そいつの計画まで知ったからだ特にサーゼクスに関しては妹絡みでもあったからな」
「リアスの?」
「そうだよ正確に言えば僧侶の元シスターかな」
そりゃ、あの場にいたなら情報漏れるわと肩をすくめるとハルトが資料のコピーを渡すサーゼクスとセラフォルーは資料を見て驚愕の表情を浮かべたのである
「名前はディオドラ・アスタロト、アスタロト家の次期当主ときた」
「そんな…」
「この資料は何処まで正確なの?」
「偽装工作の類ではないのは確定だ専門家のお墨付きだし何より基地発見から即奇襲したんだ資料を偽造する暇もなかっただろうな、問題は何人か逃げられた事だが…とまぁこんな感じで俺がリュートに呼んだかの理由分かった?」
「あぁ、これを悪魔領で話していたら」
「大変な事になってたかもね」
「罠だとしても外に出すだけでトラブルの元だ」
その内容は下手すれば天界側に漏れれば同盟における信頼関係が破綻しかねないものであったからだ
「同盟前の冷戦中とは言え自分の欲望の為に教会のシスターや聖女を罠に嵌めて陥れてマッチポンプで眷属にするとか平時でも国際問題案件だぞ…確かこんな方法での眷属勧誘は違法だったよな?」
「勿論だよ!前までこんな好き勝手してた奴もいたけど逢魔に手を出した結果、御家断絶されてからは厳罰化したから!」
「だが法を掻い潜りやってたか…どうするよサーゼクス?これは下手に隠蔽するのは不味いだろ教会のシスターをマッチポンプで嵌めて追放からの眷属にとか」
「そうだね、リアスの所の騎士みたいに追放されたとかならまだしも…現状三大勢力の同盟は信頼関係というより禍の団や逢魔に対する利害関係で成り立っている…この情報を隠蔽するのは天界側に誠意がないよ」
「取り敢えず確認だけど、逢魔は利かな?害かな?」
『両方だろ?』
そこだけは念押しで確認した
「んで其奴捕縛して突き出すか?」
「いいや、暫く泳がせる」
「は?基地が襲われたとなれば奴等も直ぐに動くと思うがな証拠は此方に向こうはシトリーとグレモリーのゲームの日を知っている目的を達成するなら一番都合の良い」
向こうも内通がバレればなりふり構わない筈だろうと
「そうだが此方としてはアザゼルからの報告も合わせてから動きたい所だ」
「そっか、ただ警告だけ俺は身内に手を出されたら誰だろうが相手するぞ」
「肝に銘じてるよ」
そう言ってサーゼクスは悪魔領に戻るのであったがセラフォルーは
「ごめんねハルト」
「礼はいらん…けど疲れたぁ」
『アレだけ暴れればな』
『てかお前が真面目にやったのは驚いたぜ』
「爺ちゃんの暴走を見れば真面目にやろうと思うよ」
『あぁ…』
納得しかない言葉だった、そしてウォズに幹部達を集めるように頼んだのだが よし
会議室にて
「俺は心を入れ替えた、これからは真面目に国の為に尽くしラブアンドピースの為に、人類の希望と笑顔を取り戻したい!だから皆、力を貸してくれ」
と笑顔で言ったのだが
「に、偽者だああああ!!」→ゴルドドライブ
「おいアイツはそんな綺麗事を言う奴じゃないぞ?お前は誰だ?」→エボルト
「ハルト、頭大丈夫!?」→北崎
「はぁ……」
ゴン!!x3
「おい、何か言ったか?」
「良かったハルトだ」
「何処で判別してんだテメェ等……全く、今回集まって貰ったのは他でもない」
「わかった!ついに三大勢力を滅ぼすんだね!」
「漸くか楽しみだねぇ」
「血統からくる魔法を調べてみたかった所だサンプルは確保しても良いのだろう?」
「違うわ!!何で戦争に舵取りしてんだ!」
「「「えええ!!」」」
「何でウチの連中はこうも血の気が多いかねぇ」
「王がそんな感じだからですよ」
「っせぇ!俺だって反省したわ!」
ザワッ!!
「何処でびっくりしてんだテメェ等!!
「だって魔王ちゃんが自省するなんて」
「天変地異の前触れでしかない」
「はぁ……もう怒るのも勿体ねぇから単刀直入に言うぞ悪魔の内通者の身元が割れた、近々禍の団の旧魔王派が動くぞ」
その言葉に戦闘組の目は爛々と輝き出すと
「皆まで言わずとも分かるよな?俺達に喧嘩売ったんだから100倍返しで買ってやれ!」
おう!と昂る面々に頼もしさを感じると笑う
「それに折角だ、この世界最強の一角 最強のドラゴン 無限の龍神 オーフィスを誘き出して叩くぞ」
おおおお!と色めき立つ面々は
「ハルト、それは俺にやらせろぉ!」
「良いねぇ楽しめそうだなぁ」
「それなら見つけた奴が倒す、それで良いな」
おぉ!と答える面々にハルトは笑顔で
「暴れた数だけ強くなれるとは偉い人はよく言ったものだぜ」
「暴れた分だけ優しさを知る筈ですが…」
「それはまぁボチボチだろうよ、さて…俺も訓練しますかねぇ」
「何方に?」
「カイドウの所」
「お辞めください!それ絶対に訓練では済みませんって!!」
「えぇ〜」
「それに我が魔王は今、シトリー眷属との教導中ですよ?役割を放置するのは如何なものかと」
「へいへーい、わっかりましたよー!行きゃあ良いんでしょ!」
不満たらたらなので
「んじゃ暴れてくる」
「お待ちください!シトリー眷属を半殺しにするおつもりですか!?」
「そこまでしないよ、まぁ鍛え過ぎてシトリー眷属が鬼になるかも知れないけど」
「そこまで鍛えられたなら本望でしょうね」
ウォズはやれやれと呟きながらもハルトの意を汲む
「取り敢えずは連中に差し入れでも作るか」
「では私が味見を担当しましょう」
ウォズの提案に全員が反応する
「待った、そこは俺がやろう」
「いいえ私が」「妾じゃ」「ボクの出番だね!」
何故か先程の会議よりもバチバチに燃え盛っている幹部達は遂に
「それは私の役目だ!」
「それなら拳で決めるぞ、面に出ろおお!!」
「何でそうなる?」
「では此処に魔王の料理味見占有権をかけたバトルファイトの開始を宣言する!」
「何処から来たか知らないが、その『
と突然現れてバトルファイト始めようとした捻り蒟蒻を締め上げた後
「んじゃ全員分作るから待っててねー」
といつも通り厨房に向かうハルトであった
その数分後
「はい!もしもし我が魔王?私の要望ですがおにぎりは塩鮭を……何!ふむふむ分かりました」
ウォズに入った電話を切ると周りは
「ハルトがどうしたって?」
「あの魔王…米を炊き忘れたか?」
「いやいや魔王ちゃんがそんな真似する訳ないじゃん」
「我が魔王が…」
「ハルト様が?」
「何故か食堂でオーフィスに食事を振る舞っております!」
「へぇ…………え?」
えええええええ!!!と騒めく幹部達であった
時間は少し遡る
「あ、ハルきちー!」
二亜が笑顔でハルトに駆け寄ると
「丁度良い所に来たな、これから差し入れでご飯作るから食べてく?」
「勿論だよ!!あ、追加で1人分お願い出来る?」
「ん?おぉ良いけど?」
「良かったね!ハルきちのご飯は美味しいんだから舌が落ちるよ!物理的にな!」
「そう」
と無表情のオーフィスが頷くのを見てハルトは頷くと
「んじゃテーブルで待っててなー」
数歩歩いて驚愕の表情のまま二度見する、見覚えのある所ではなかった寧ろさっきまでコイツを倒してやるぜ!で盛り上がってた!と
「待て二亜!?お前その子何処で拾ってきた!!」
「え?リュートで迷子になってたから連れてきた」
「迷子?」
「あなたのお家は何処ですか?って聞いても、わからないんだよカラスやスズメに聞いても分からないんだ」
「分かる訳ないだろ!野生動物の知能をどれだけ高く設定してんだ!!」
「私はカラスアマゾンとスズメ怪人に聞いたんだよ!」
「そりゃ分かる訳ねぇよ!ちょっと待って、カラスアマゾン!?いたの!」
「そして私は本職『
「待て二亜、何でその世界に行ってるの!?」
誰がガチで犬のおまわりさんに声かけてると思うよ
「最後の手段の囁告篇帙でも見つからなかったよ」
はっ!と気づいたハルトは
「に、二亜」
「どうしたのハルきち?」
「待ってろ!今助ける!!」
こいつ、何も知らない二亜を人質にとりやがった、二亜の囁告篇帙は全知の天使 その能力は敵味方勢力に一目置かれている程だ、オーフィスめ俺の特別である二亜を人質に取るなんて、許さん!!と南光太郎さんのように強く握りしめながらアナザーオーマジオウウォッチを取り出し構えるのである
「何でそんな最終決戦みたいなテンションなのかを教えてくれないかな!?流石の私でも今のハルきちのノリが分からないよ!」
「その連れてる子がオーフィス!今話題沸騰中の禍の団のリーダー!テロリストのボス!OK!?」
「え?この子が?」
「そうだよ!!さっきまで俺達はオーフィスを倒して戦いを終わらせると決めていた!」
「いやいやこんなロリっ子が世界最強のドラゴンとか、そんなのハルきちが今までの悪虐非道を反省、改心してからの光堕ちで仮面ライダーに変身する位ないない」
「え?…それだけで俺が仮面ライダーになれるなら光堕ちでも何でもしてやるわ!!てかそれは玄さんスタイルの仲間入りだから美味しくまである!!」
「何ですとぉ!!貴方はアイデンティティ問題児を捨てられるのですか!」
「二亜、終わったら話がある」
「つまり2人の今後って事?」
「取り敢えず夜のベットの上でか?」
「辞めてよハルきち〜子供の前だよ!!あ。一応確認だけど……オーフィスちゃん?だっけ?ハルきちの言う通りテロリストのボスなの?」
「???」
「違うじゃんハルきち、人違いだよ!こんな無垢な瞳をする子供がテロリストのボスな訳ないよ!」
「信じる心は素敵だけども!!俺は無垢過ぎて合理的極めた子供知ってるんだよ!」
人それをネオ生命体と呼ぶ
「こんな際どいゴスロリ着てる子…きっと親からとんでもない教育を受けたに違いない!だから私が守護って良い子にせねば!」
「鞠亜、鞠奈…すまない二亜止めるの手伝って」
「分かりましたお父さん」「仕方ないわね」
取り敢えず二亜の安全を確保したのだが
「取り敢えずオーフィス、お前は何をしにここに来た!」
「……ニアに呼ばれた」
「二亜に?」
「迷子で行く当てがならお姉さんの所に来る?大丈夫、私は怪しい人じゃないから、王妃だからって言った怪しくないなら大丈夫と思ってついてきた」
オーフィスの言葉に
「鞠亜、鞠奈警察」
「合点承知です」
「もしもしポリスメン?」
「いやちょっ!ハルきち!!」
「二亜、大丈夫……自首しよう俺、待ってるから!二亜が外に出るまでずっと待ってるから!」
「違うのハルきち!!この子が困ってたから声をかけただけだから!それにセリフ抜粋したら怪しい感じに聞こえただけで私は善意で助けてるから!」
「というかオーフィスも疑え!」
「疑う?」
その無垢な目を見てハルトは何か腑に落ちない所がある
「はぁ、取り敢えず食堂に行くぞ」
「やったぁ!!」
わぁい!と喜ぶ二亜にオーフィスもおー!とついていく その姿を見て
「うーん」
何か肩透かしを食らったハルトであった てっきり総大将が敵本拠地にカチコミをかけてきた!と思っていたのだが、どうやら本当に二亜が迷子と勘違いして連れてきただけのようである
そしてウォズに一報入れた後ハルトは食堂で差し入れの料理を作っていたが
「ここでこの主役が覚醒するんだよ」
「ほぉほぉ」
二亜が何か漫画やアニメを布教していたのである いや本当に何しているのだろう?と思うが
まぁ二亜だし大丈夫かと
「取り敢えずおにぎりと豚汁だな」
大鍋と大皿で出来た料理を見て
「うひよおおお!」
「おぉ」
と何気ない2人は食事に入ろうとしたが
「待てオーフィス、お前はご飯が食べたかったら先ずは組織の情報を渡してからにしようか?」
「ハルきち!子供にそんな意地悪するなんて見損なったよ!」
「だから言ってるじゃん、この子はドラゴンで敵のボスなの!」
「え?」
「ニア、我がドラゴンなのは本当」
「成る程、大体わかった!アイリーンやティオと同じドラゴン娘って事か!」
「まぁそんな感じだな」
「良いなぁ、ドラゴンフォームとか私も欲しい!」
「なれるなら俺もなりたいよ…ドラゴンフォーム」
『お前のクウガ・ドラゴンフォームだろ?』
『俺がいればなれるぜ!』
「そうだった!」
そんな普段のコントをしていると
「何が知りたい?」
「そうだな、先ずはお前の目的は!」
『そんな大事な事、話す訳…』
「我はグレードレッドを倒して次元の狭間に戻り無限の静寂を得たい」
『素直に話したぁ!!』
「グレードレッドって…確か滅茶苦茶強いドラゴンだったな」
『大雑把だな』
「そう我はグレードレッドとの戦いに敗れ、追い出されて、この世界にやってきた…我は元いた場所に帰りたいだけ」
「……………」
オーフィスの気持ちが分からない訳でもない、自分も故郷に帰る為に旅をしていたのだから。まぁ俺は会いたい人達がいる、オーフィスは場所そのものに執着してるって感じか
それとこの子の性格から見るに
「神輿に担ぎ上げられたって感じだな」
『お前もショッカー達からオーマジオウと戦う為に担がれてるよな』
「だとしても奴等は俺の仲間だぁ!」
『まぁ連中も利用してやろうのつもりが気づくと得意の暴力に屈して傘下になってただろうから哀れとしか言いようがないな』
「皆、我と協力してグレードレッドと戦ってくれるってだから我は力を渡した」
「力?」
「我の力を形にした蛇」
とオーフィスは蛇を見せるが
「逢魔のheavenみたいなものか…しかし蛇を食べたら力が湧くのか…蛇ねぇ」
その時 こっそり話を聞いていた幹部達がエボルトを見て彼の背筋が凍り付いたのであった。
「それ多分、利用されてるだけだぞ?アイツらの中で真面目にお前の目的に協力しようって奴が何人いるか…」
「…………?」
騙されてる利用されてるって自覚がないのか…可哀想に
「それにだ他力で居場所を奪っても、またグレードレッドに取り返されるだけ そんな終わらないイタチごっこだって…つか次元の狭間?」
「そこには何もない永遠の静寂がある場所」
「何かバハトさんが喜びそうな場所だなぁ…次元の狭間かぁ…あ…」
ナーンか覚えがあるぞ唸るハルトであったが思い出すと露骨に嫌な顔をする、まるで見覚えがあるかのように
「え?オーフィス……お前…あんな場所に帰りたいの?」
そうハルトにとっては全てが始まった場所 拉致られた先、オーマジオウの手によりアナザーライダー達が封印されていた狭間の世界を
あの何もない場所に帰りたいというではないか!正気の沙汰ではない!!
「え?ハルきち!知ってるの!」
「知ってるも何も俺、そこにいたアナザーライダーに拉致監禁されて今があるから」
『言い方に悪意を感じるぞ!!』
『否定できねぇ…おい待て!今あかねが暗い笑顔を浮かべたまま闇黒剣月闇を構えてる幻覚が見えたぞ!』
『逃げろぉ!』
「あかねはそんなヤンデレみたいな事しない!俺の前であかねを侮辱するなぁ!!」
『割とあの子、素質あると思うよ?』
「んな訳ないだろうに、まぁ脱出したいなら俺達と契約しろと悪魔の取引をした…そうそう……今では悪魔と相乗りどころかノリノリねダンスパーティする関係だよ……本当に遠い所まで来たものだ」
『あの頃のお前は素直で心穏やかかつ無駄な争いは好まない青年だったのに…』
「え?誰なのそれ?」
『そう思う程に時の流れは残酷だよなぁ』
「あの頃の俺は弱くて弱くて情けなかった…いや本当に弱かった…特に心が」
「へぇ〜ハルきちにもレベル1の頃があったんだねぇ」
「あぁ、あの頃は武闘派アイドル二人組を殺すと色々角が立つから殺さずに置いて放っておくらいに心が弱かったんだ…心が!何故俺はあの時、躊躇わずに殺さなかったんだ!情けで見逃した敵がパワーアップして自分を殺すなんて展開!俺は嫌と言うほど見てきただろう!!」
その時、異世界にいた南雲ハジメが何故か共感していたという
「そしたら今あんな事なってない筈なのに!!」
『それしたら間違いなく、連中はキャロルの時に邪魔が入ってたな』
「ありがとう!慎重だった頃の俺!」
『まぁ今だったら間違いなく出会い頭で殺してるからな』
「だからあの世界にはカレラの魔法や俺達の嫌がらせ破壊工作で世界単位での悪さができないようにしてまーす、武力を用いた紛争根絶だね!」
「ハルきちにもそんな慈悲深い時代があったんだ〜」
「そして今では怪人や悪の組織を束ねる大親分だからな」
「天下布武!!」
「本当に過程で何があったのかなぁ!」
「それでオーフィス、お前はグレードレッドを追い出した後に永遠の静寂を得て何を為す?」
「何も」
「そうか…つまらんな、どんな野心を持っていたかと思ったが…まさか総大将が、ただのホームシックの子供だったとはな」
ハルトは欠伸をすると関心を無くしたのである
「ただ間違いなく自力で奪い返さなかったらグレードレッドは同じように取り返しにくるぞ、んでお前がまた取り返すと終わりのない戦いだな」
『決して恐れはしないか?』
「あぁ、それなら必ず立ち上がれるのさ、いつでもと?」
「なら…どうすれば……っお前ならグレードレッド倒せる?」
「グレードレッドが俺の仲間達に危害を加えるなら倒す、デカい奴も戦う様の技も武器もあるからな」
オーフィスはオォ、と目を輝かせるが
「けど無限の静寂なんて只々つまらないだけじゃん、俺は静寂よりも色んな奴が周りにいて馬鹿騒ぎしてる方がずっと楽しいね」
「…………」
「俺の憧れのヒーローが言っていた、【自分の人生を狭くするのは他人じゃない。本当は、自分自身なんだ】by木野薫さん…そして誰かじゃない自分だけが今を変える!…だからよ、新しい場所で新しい自分を見つけたらどうだ?」
「新しい自分?」
「おう、俺はお前が望む静寂ってのが嫌で抜け出した先に…推し達の王様と呼べる方に出会った、その時にまぁ色々あって俺は王様に全力の蹴りを叩き込んでしまった結果…なんか悩んでたのとか馬鹿馬鹿しくなって吹っ切れてしまった…」
『吹っ切れちゃったんだよなぁ…』
『メンタル弱弱ハルトが、どんな障害も正面から叩き潰す西楚覇王ハルトになってしまった』
「西楚覇王ってカッコ良い…いやその時、推しを攻撃してしまったらなら行ける所まで行ってやろうとノリと勢いで駆け抜けたら…こうなってた!戦いってのはノリの良い方が勝つんだよ!後は勢いだ!!」
「ノリと勢い…分かった、我はこれから1人でグレードレッドを倒す」
「そうだ、それで良い」
「我、最初からクライマックス!」
「そうだ!モモタロスの加護があるならばグレードレッドにも遅れは取らんだろうさ!」
『その前にこの子、何処で電王見た?』
「いやいや!!ハルきちのノリと勢いを、こんな無垢な幼女に教えないでよ!!君、ダメだよ早まったら!ノリと勢いで何とかなるのこの人くらいだから!!」
「そんな事ないだろ?まぁ冗談はさておきだ、自分が変われば世界も変わる と俺が憧れてやまない男も言っていた、踏み出す勇気ってのも大事だって事、まぁそんな何かがあると良いなオーフィス」
「………ん」
「よし、んじゃご飯食べるか」
とのほほんとしている所に
「おい魔王、ここに敵の総大将がいると聞いたぞ?」
空気を読まないウヴァが現れた
「ん?」
「何だ、このガキが敵の親玉だと?はっ、こんなガキ一捻りで「えい」がっ…」
ウヴァはオーフィスの可愛らしい声から放たれたパンチで吹き飛ばされた時に意思のあるコアメダル以外全部引っこ抜かれたのであった
「何これ?」
「オーフィス、取り敢えずそれを全部渡してくれるか?」
「ん」
「ウヴァ」
「何故俺がこんな目に!!」
「真っ先に来てくれた事には感謝するが空気を読め」
とメダルを返して追い返すのであった
『それで、オーフィスをサーゼクス達に突き出すのか』
「は?そんな事しないけど?」
『バカな!敵の総大将を見逃すというのか!』
『分かった!封印するんだ!』
『封印ならアナザークウガの出番だな!』
「お前達…バカなの?この子は自分の願いを汚い大人が利用した結果、神輿として担ぎ上げられただけの子供じゃん、自分の意思でやったんじゃない、そんな利用されただけの子供を倒した!なんて言ってみろ…俺が自分を許せなくなるわ!何より推し達の最強の敵を目指す身として恥ずかしい事はしたくないんだ!!」
「ハルきち…」
「何より幼女ボコって、世界最強を名乗るとか字面だけ見たらクズ以下の所業じゃねぇか!」
「ハルきち?」
「という訳で二亜」
「なーに?」
「オーフィスの気が済むまで面倒見てやってくれ」
「良いの!」
「インタビューは厳禁だ」
「分かったよ仕方ないなぁ…んじゃオーフィスは暫く私といよっか?」
「ん、我、ニアといる」
「よーし、じゃあ何しよっかなぁ?」
と微笑ましい光景だが
「お父さん、あのようなとても無垢な幼女を二亜に預けるのは反対です。あのオタクは絶好の機会にと布教と英才教育を施す可能性が非常に高いと…アークとゼアも導き出してます」
「人工衛星が導いたかぁ…」
「鞠亜、信じる事が大事だよ それにだキッカケはどうであれオーフィスがこの世界が少しでも面白いと感じて滅ぼすのを辞めるとかなったら禍の団は存在意義を無くすしオーフィスの名前の元に集まった連中なら勝手に内輪揉めするでしょ!」
「流石はお父さん、何て卑劣な作戦でしょう」
「鞠亜?それ以上言われると俺悲しいよ…」
「取り敢えずオーフィスちゃんには私厳選のアニメを見ようじゃないか!」
「おー!」
英才教育が始まろうとしていた
「それじゃあ俺は厳選した仮面ライダーを布教しようじゃないか」
おい煽るな
『ハルト、それは仮面ライダー全シリーズ見るという事かな?』
「当たり前だろ!俺は仮面ライダーの皆様を尊敬しているからな!」
「お父さん、一応だけどオーフィスの件は誰かには相談した方が良くない?」
「鞠奈の言う通りだな、よし!」
そして一番信頼出来るウォズとロイヤルガード達を呼び
「という訳で二亜がオーフィスの面倒見る事になってるから、逢魔もオーフィスを保護する事にした!陰ながらの護衛もつけてくれよ二亜は戦闘能力ワーストだからな」
「インタビューモードの二亜嬢ならば戦闘能力トップ陣に迫る勢いですが?」
現にアンティリーネやカレンはトラウマで震える事もある二亜のインタビューであるが
「アレがデフォルトな訳ないだろ?俺のハイテンションじゃないんだし」
「まぁそうですね」
「おい、そこは嘘でも否定しろよ」
「けど良いの魔王ちゃん?オーフィスの事を黙ってて」
「アザゼル達が五月蝿い、敵の総大将がいると知られれば各勢力からの追及も避けられない」
確かに保護するには色々と危険があるのは承知だが
「そんなの知らん!!オーフィスの事がバレて追及する過程で武力をチラつかせて脅してきた!と俺が感じた、その時は三大勢力相手に戦争するだけだ!知らないのか?被害者がイジメられたと感じたら、それは問答無用でイジメなのだ!ならば加害者に慈悲などいらん!そんな世界など滅ぼしてしまえぇ!!」
「魔王ちゃん!やろうとしてる事が禍の団と同じになってるって!!」
「まぁハルト坊は元々過激派の思想じゃからなぁ、偶々知り合いが三大勢力側に多くいるから三大勢力側にいるからのぉ」
「アザゼル達からすればオーフィスは恐怖の対象かも知れんが俺からすればただ居場所が欲しいだけの子供に過ぎん!恐るるに足らず!!」
「流石は魔王様!この世界で無限の龍神と呼ばれる最強の存在を子供扱いとは!」
「安心しろ、俺は負けん!!」
「まぁ魔王ちゃんならその辺の奴等には負けないよね!」
「妾達基準で考えればそうなるよのぉ…いかん妾達の尺度が壊れておるわ」
「そして俺の憧れる仮面ライダー達は、オーフィスのように自分の道に迷う子供を放っておくなんて真似は絶対にしないからな!」
「我が魔王」
「それに何があっても、俺にはずっとついてきてくれてるお前達がいるから大丈夫だ」
「そ、そうでしょう!我々は頼りになります!」
「当然じゃな妾達はハルト坊の乱心、暴走に何度も付き合ってきたからのぉ!」
「寧ろボク達でなければダメなまでありますから!」
「そうだよね魔王ちゃん!」
「俺達は頼りになる!!」
ドヤァ!としている面々を見ながらハルトは
「他の仲間達もその辺組んで仲良くしてくれるだろうな」
「伝令!ただいま闘技場でカイのウルフイマジンとウルフアンデットが何方が真の狼怪人なのかを決める戦いをしています!」
クローントルーパーが入ってきての一言に
「何してんだアイツ等ぁ!!キャラ被ってるようで熱血とクール、そして破壊力と下僕を作れる能力で狼の一点以外対して被ってないだろうがぁ!!」
『カブト…クロックアップ』
喧嘩を止めるべく走り出したハルトを見送るウォズ達は
「本当に魔王ちゃんは」
「まぁ我が魔王が王道を走るような方ではありませんからね」
「二択出されたら三択目を出し、邪魔する者は誰であろうと薙ぎ倒すお方だからな」
「しかしまぁ良くも悪くも自分の感情に素直になれますのね」
「だからこそ面白いのじゃよ」
「では私は幹部連中に緘口令を出しておきます、バトルジャンキー組はオーフィスと戦えるなら告げ口なんてしませんよ」
「ゴオマやウヴァの明日はどうなる事やら…」
「あ、ゴオマはオーフィスに喧嘩を売って既に逆さ吊りにされてますよ」
雨宿りのてるてる坊主の要領で吊るされていた
「ゴオマぁ…」
そしてその頃 オーフィスは
「おー!」
二亜とアニメを見ていたのであった
予告
何故かオーフィスを匿う事になったハルト達だがシトリー眷属の訓練はまだまだ続く
「じゃあお前達にはアウトサイダーズと戦ってもらいます!」
「あの模擬戦なんですよね!これ模擬戦なんですよね!」
「安心しろ匙君!アウトサイダーズには手加減して貰うから!」
と笑うハルトであるが
『なぁハルト、手加減って何だろうな?』
「ネオ黎斗がシャカリキスポーツで相手してるのはかなり手加減してると思うぞ?」
『お前の手加減の基準がおかしいぞ!』
「え?」
次回 訓練パートとは?お楽しみに!
オマケ短編 貴重な意見
「今日はネオ黎斗に頼まれてゲームの意見を求めにヤクヅキの管理する監獄にやってきた、この扉の向こうにいる囚人達の意見を聞いてより良いゲーム完成を目指そうよ!」
「魔王ちゃん…前提が色々おかしいと思うんだけど?」
「ネオ黎斗は脱出ゲームでも作るつもりか?」
「逢魔は例え罪人でも貴重な意見は無駄にしない主義だ、例えこれから生きたまま粉砕機にかけられたり、プレス機で潰されたり、ミラーモンスターの餌になったり、人間じゃない何かに改造されてもな!」
「ハルト様、我々と今から道徳や倫理観の勉強をしませんか?」
「もう手遅れじゃカゲン…」
「んじゃ早速調査だ、ねぇ貴方は……あ?トーマの牢屋か…うわぁマジないわ…なぁこのゲームについて意見ある?」
「出せ!出せええええ!!」
「うっせぇ!!お前の答えは聞いてねええ!」
「アンケートとは!!」
監獄の扉をハルトは強く蹴り返すとイライラした顔で
「ヤクヅキ、この罪人はまだまだ元気だ遊んでやれ」
「任せておれハルト坊、此奴は丁度ドッグデ○の刑かマ○ーロングレッグスの刑にしようか悩んでおった所じゃが…間をとってピアノ○ウルスの刑かドー○の刑じゃな」
「四肢を拘束し凄い速度で壁や床に叩きつけるか、四肢を凍らせた後に掘削ドリルで体を抉るだな名案だな」
「妾も人間のゲームに触れた事で新たな可能性を知る事が出来た、銀狼やネオ黎斗には感謝しかない」
「流石は神だな」
「え?てか残り二つもさ選んでも下半身持ってかれるよね?」
「粉砕されるか両断されるかの違いだな」
「んじゃ次行ってみよう!!」
そして
「ネオ黎斗!皆に意見を聞いてみた!アンケートの集計結果として」
ダセェ!全員
「との事だ!」
「それ絶対に意味が違うよ魔王ちゃん!!」
「成る程…それではゲームパッケージをデザインをし直してみるか感謝するぞ魔王!」
「いやいや神のお役に立てて満足ですとも」
「ごめん、ちょっとツッコミ処理できないからナツキを呼んでくる!」