無冠の王 アナザーライダー戦記 リテイク   作:カグ槌

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そしてゲームへと

 

 

前回のあらすじ

 

オーフィス保護から連動した禍の団の奇襲攻撃 新加入したメカ凌馬の活躍や日頃の訓練の成果もあり何とか撃退に成功したのだが

 

 

 

事後処理の中

 

 

 

「やっぱりなぁ」

 

 

「えぇリュート内の悪魔達への反感はかなりの物ですね」

 

 

旧魔王派とは言え悪魔のテロリストが三大勢力から見ても中立都市を襲撃したのだ そりゃ身内の中から魔女狩りみたいな事があってもおかしくはない

 

 

「一部の愚行が種族全体として見られる、何というかこの辺は何処も同じって感じか…昔あった何処ぞの武闘派アイドルライブの生存者狩りを思い出すなぁ腹正しい」

 

 

カレンとベルファストから補佐を受けながらの報告書を見て苦い顔をするハルトだが

 

 

「治安維持担当のショックトルーパーや暴徒鎮圧のライオットトルーパーに連絡しろ喧嘩や暴力の現場を発見したら事情聞いた上で鎮圧する事 此方の警告を無視した場合は無視した側を捕縛しろってな」

 

『優しいのか厳しいのかよくわからんな…』

 

 

「今の時期に監獄にぶち込まないだけ慈悲だろ」

 

 

『は?』

 

 

「だって今のリュートにはウルティマやヤクヅキいるからな」

 

 

『あ…』

 

 

 

その一言で全てを理解したアナザーディケイドだったが

 

 

「彼女達に問答無用で玩具や家具に加工されないだけ慈悲だろ、1人ならまだしも2人いるからなやられた奴も人型を保てるかどうか…」

 

 

遠い目をしたのは以前

 

 

「俺は皆をもっと知ろうと思う」

 

 

と葬送のエルフみたいなセリフと思いつきで仲間の仕事を知ろうと各部署を見て回った事があった

 

 

その時 ヤクヅキの監獄長としての仕事ぶりを見たのだが……うん

 

 

【おぉハルト坊、よく来てくれたのぉ!今日は妾の仕事ぶりをしっかり見て行ってくれ!】

 

 

と返り血を浴びた制服で出迎えるヤクヅキの手には糸鋸と電動釘打ち機が…あの……それは何に使うのですか?

 

 

【仕事で使うのじゃよ、いやぁまさかこのような拷問器具を開発するとは人間も侮れないのぉ四肢を糸鋸で引き、電動釘打ち機で腹を撃つのじゃ】

 

 

違うよ、それ大工さんが使うんだよ?まぁ拷問器具も普通にあるからなぁ…とは思ったが

 

 

【では先ず拷問場とエネルギー生成工場からじゃな!こっちじゃ!】

 

 

その扉の向こうには 某悲鳴をエネルギーにするモンスターがいる企業並みに上がる悲鳴とそれを集めるタンクが絶え間なく稼働していた…が

 

 

ーあ、結構良い音楽に聞こえる…成る程、沢山の悲鳴はさながら合唱団の合唱に聞こえるよ、これが音楽!ー

 

 

『相棒!気をしっかり保て!』

 

 

ー忘れてたけど俺もレジェンドルガなんだよ、悲鳴を音楽認識出来るんだなぁ…何か凹むー

 

 

罪人に関しては四肢を拘束され、虚な表情でいると思ったら突然 恐怖の悲鳴を上げている…場面だけ見るとホラー映画のワンシーンだな

 

 

【以前までは物理的に拷問をしておったが、それでは素材が早く壊れて交換する頻度が増えるからのぉ、エネルギー集めの効率が悪いのが難点じゃったが…今では脳と目に直接、悪夢を見せ続ける事で効率良く悲鳴を採取できるようになったのじゃ】

 

 

幻覚使えるのかよ!と思ったが良く考えれたらヤクヅキは悲鳴は音楽!なレジェンドルガ族のロードであり キバ劇場版で見せた渡さん洗脳のような精神攻撃も出来ると考えれば納得しかない

 

 

【ほれ!早くエネルギータンクを新しいのに変えないか!チンタラしてると次はお主を座らせるぞ!】

 

 

というと怯えながら囚人はエネルギータンクを交換していたのである

 

 

【どうじゃ、ハルト坊!妾の仕事は!】

 

 

流石と思うが、あの奥の扉は?と尋ねると

 

 

【あぁ、アレは妾とウルティマのアトリエじゃ】

 

 

アトリエ?絵でも描いてるの?と聞くと言葉を濁し、入りたいというと止められたので中で何してるかは大体理解したのは言うまでもない

 

 

まぁウルティマの取り調べやヤクヅキのいる監獄=苛烈な拷問や取り調べを受ければ壊れる、そもそも犯罪はあかんよ2人に拷問されるからというのが逢魔国民共通の認識である

 

 

何せ、他国の泥棒が町に現れた時はウルティマが笑顔で現行犯逮捕と連行からのヤクヅキによる拷問並の苛烈な取り調べによって自白させるというコンボが発生!その時 泥棒は完全に燃え尽きて真っ白になっており裁判にならない!とカレラが愚痴をこぼすまでだからな

 

 

これが逢魔では犯罪抑止になっているのだから何とも言えない…というよりその辺のトラブルはガーランド、リュートのような遠方での支配エリアで多い 本国は建国経緯から犯罪周りは全部 国外からの者による事が多いのである

 

 

今日も監獄ではヤクヅキが笑顔で捕虜を拷問している その悲鳴が監獄の外まで響いている段階で凄惨さは押して知るべしと

 

 

「あ、もう希望の時間か」

 

 

それは罪人へヤクヅキが拷問を始める時間であり罪を浄化させる為の時間である

 

 

「ヤクヅキ様と頑張ってますね」

 

 

「アレに慣れてしまった自分がいる…」

 

 

「カレン、大丈夫…人って慣れやすい生き物なんだ」

 

 

「私はエルフですが?」

 

 

「あはは!こりゃ1本取られたよ!」

 

 

「ご主人様、そろそろお時間です」

 

 

「あ、もうそんな時間か…行こうか」

 

 

リュートの大使館にて

 

 

「今回の件は申し訳なかった…」

 

 

滞在していたオーディンとフレイヤにハルトは護衛にカレンとベルファストを連れて謝罪するのであった そりゃVIP滞在時にテロリストに襲撃されたなんて大事件だからな

 

 

「ほほほ気にするでないさ、寧ろ派手なショーを見せてもらったわ」

 

 

「そう言ってくれるなら幸いですよ」

 

 

と答えるが恐らくオーディン達は気づいている真面目な性格のサーシャやロスヴァイセが報告してないなんて有り得ないからな

 

 

 

「単刀直入にオーディンさん、一つお願いがあります」

 

 

「奇遇じゃのぉ儂もあるのじゃ」

 

 

「え?オーディンさんも?」

 

 

「お主のは何となく読めるので先に儂から交換条件を提示しよう」

 

 

「はい」

 

 

「先ずは会談終了後も暫くはリュートに滞在させてくれんか?」

 

 

「へ?それは構いませんが主神が長期間不在なのって組織的にどうなんです?」

 

 

「それはそうなんじゃが…」

 

 

言い淀むオーディンにロスヴァイセが変わって説明する

 

 

「実はアザゼル様との会談で対禍の団対策で結成された三大勢力の同盟に北欧勢力も入らないか?と打診があったのです」

 

 

「それって悪い事?前にヴァーリが北欧勢力も襲うと言ってたから…禍の団を倒すって目的なら協力しても」

 

 

「儂もそう思っておる、アザゼルからすればコレを機に逢魔と付き合いのある勢力も同盟に加えて巨大な組織として行くのが狙いではないか?」

 

 

「あの腹黒総督、俺をダシにして他の勢力を巻き込む気か」

 

 

『まぁ少なくとも傭兵契約してる日本神話や妖怪勢力とは取引可能と考えるよな』

 

 

「それをロキ様は反対されているのです禍の団は自分達で対処すべき、そもそも禍の団は三大勢力の反体制派の集いであり、その一味にアースガルドが襲われたのだから逆に禍の団を生み出した三大勢力を倒すべきだと」

 

 

「過激よね」

 

 

「全く的外れな言い分でもないから否定しづらいのもあるんだよ」

 

 

「え?逢魔なら割と僧も袈裟も憎いなら纏めてぶっ倒せ!は会議では多数出るけどな」

 

 

「え?」「え?」

 

 

「まぁロキさんの意見も分からなくもないか見方によっては三大勢力の風下に立つ事になるからな」

 

 

「無論対等な同盟関係というのも気に入らんのじゃろうな正統な王位継承者達ならまだしも襲名にした若輩連中など手を組むに値しないと」

 

 

「ロキから見れば逢魔が同盟に加わってる事もあって逢魔の武力が北欧に向くかも知れないって警戒してるのよ」

 

 

「それは過剰評価じゃないか?それなら何で俺たちとの同盟は反対せずに受けたんだか」

 

 

「それはハルトさんがサーシャ先輩の勇者、エインヘリヤルになると決めたからですね ハルトさんが死ねば間接的に逢魔を従うからと判断したからかと」

 

 

「何そのおめでたい脳みそ?」

 

 

「は?」

 

 

「ないない、俺が死んだら国は終わりよ」

 

 

「後継者がいないのか?」

 

 

「違う違う、逢魔にいる連中の大半は国じゃなくて俺個人に従ってんだ 他の奴が頭になったら待ってるのは内乱だ次の頭は俺だって勝手に喧嘩を始めるな」

 

 

「そんな事がありえるのか?」

 

 

「あり得るんだよ、まぁ本物の仮面ライダー以外に俺を害せるものなし、けど神話勢力の皆さんからすれば俺達の戦力なんて大した事ないでしょ?」

 

 

「何を言うか三大勢力相手にアレだけ戦争を仕掛けて連戦連勝のお主達と戦おうなんて普通の神話勢力なら遠慮願いたい…まぁ血の気の多い連中は知らんがの」

 

 

「ハルトの単純な武勇や逢魔の戦力はそれだけで他の神話勢力との抑止力、交渉カードになり得るのよ」

 

 

「そのカードを俺の許可なくアザゼルがそれをチラつかせてくるかも知れないって?」

 

 

「そうじゃ」

 

 

「あのカラス随分と調子乗ってるな……殺すか」

 

 

その溜息のように吐き出された言葉には怒りの感情が混ざっていた

 

 

「「!!」」

 

 

その圧に気圧された2人に気づいたハルトは直ぐに覇気を弱める

 

 

「っと…ゴメンよベルファスト、カレンちょっと昔を思い出してたんだ」

 

 

「え?」

 

 

「昔?」

 

 

「逢魔建国前の事だよ」

 

 

「建国前…そう言えば私のような新参は建国以前の事を余り知らないですね、どんな時代だったのですか?」

 

 

「ははは、あの頃は弱かった俺とウォズとジョウゲン、カゲン、フィーニスしかいない弱小サークル時代でね、その頃にキャロルと出会ってんだ」

 

 

「はぁ」

 

 

「そんでキャロルの不意打ちで俺のファーストキスが奪われたんだ」

 

 

「ほぉ」

 

 

「カレン?怖い、何か怖いよー?」

 

 

「まぁ、そんな頃の俺達を政府所有の生物兵器だの言って金や土地を巻き上げて私腹を肥やした奴等がいたんだよ」

 

 

 

「い、今では考えられませんね…」

 

 

「あぁ思い出しただけで腹が立ってきた…やっぱり直ぐにでもあの世界を滅ぼしてやろうか俺を暗殺してやろうなんて暴挙に出たんだ…絶望をくれてやる選べるのは最期だけだ」

 

 

 

「ご主人様、落ち着いてください」

 

 

「…まぁそんな事があったから舐められないように国を作ったのさ」

 

 

「そ、それでそいつらはどうなった?」

 

 

「そんなの聞く必要ある?まぁ下手人いない世界だけど俺は一度敵意を覚えたら有象無象関係なく攻撃したくなるんでね…俺達が定期的にガス抜きする為のサンドバッグになって貰ってるよ」

 

 

 

「ほほほ」

 

 

「もしアザゼルが俺を…俺達の大事な居場所を私欲で好き勝手する気ならね知ってようが知らなかろうが関係ない同盟した他二つも同罪…三大勢力は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全部逢魔の敵だ問答無用で根絶やしにしてやる」

 

 

 

「っ!」

 

 

「それと気をつけてくださいねオーディン、もし貴方達がそのような事をしたら貴方のアースガルズは…ムスペルヘイムも泣いて逃げる程の煉獄になりますよ」

 

 

「まさか儂を脅すか」

 

 

「違いますよ〜ただ人の褌を借りないと相撲が出来ないなら最初から取るな そう言いたいだけです…俺の居場所を荒らすなら誰だろうと敵だ」

 

 

無理もないと精神世界にいるアナザーライダー達は溜息を吐く

 

 

ハルトは基本的に穏和な気質だ身内に理由なく暴力は振るわないし、仲間達が傷つくのが本当は一番嫌いだから自分が前に立って戦っていると そんな仲間達の笑顔の為に人一倍努力しているのも知っている

 

 

だから接触しても対話から入るなら必ず相手に合わせるし尊重もする、だが武力や恫喝に訴え始めたら終わりだ

 

 

そうなったらこの魔王は止まらない敵ならば慈悲はないと目につく全てを破壊し終わるか敵として見たもの全てが滅びるまで止まらない

 

 

 

それと同時に後悔もしている 仲間思いで心優しい青年を身内だけしか愛せないようにしてしまった事を あの頃は多少残っていた他者へ向ける優しさを奪った事を

 

 

穏やかに対処出来ただろうシンフォギア世界の連中はハルトの逆鱗に対する二択を全部外した世界 逆に逢魔の本拠地がある世界は ハルトに対して正解を選んだのである

 

 

「仮に三大勢力と北欧の何方かと言われれば俺は北欧の味方になりますよ…俺はサーシャの勇者ですから」

 

 

「ハルト…」

 

 

「まぁ勇者よりも魔王の方がカッコ良いけど…それでも好きな子の前でカッコつけたいのが男の子なんですよ」

 

 

「むっ…」

 

 

「ほほぉ、そうかそうか安心せい逢魔はお主に弓を引くなどしないさ…さて脱線したが話を戻すとしよう」

 

 

「けど事はそんな単純じゃないのよ」

 

 

「何せ現レヴィアタンやお主の義弟とフェニックス家のご令嬢との婚約など逢魔を取り込もうとする動きもあるロキはその辺を警戒しておるのじゃろう」

 

 

「まぁ事情知らない方達からすれば俺とセラフォルーや一夏とフェニックス家令嬢の婚約って政略結婚に見えるか」

 

 

「そうじゃなお主の人となりを知らんものからすれば確実にの、特にお主は他の神話勢力の神からはゼウス並に女好きと呼ばれてるからの」

 

 

「失礼ですね、俺はあの雷神と違って女性なら誰だろうと手を出しませんよ嫌がる女性に手を出すなんて真似は絶対にしない」

 

 

「そうなんじゃよなぁ」

 

 

「俺は俺みたいな化け物を愛していると言ってくれる女性を泣かせる真似はしません、ご安心をその辺の倫理観はありますから」

 

『本当、その辺はあるんだよな』

 

『他は色々と壊滅してるがな』

 

 

 

「そんでオーディンさんはロキさんの対処が終わるまで滞在したいと?」

 

 

「まぁそうなるが…ロキを黙らせる方法が無い訳ではない」

 

 

「流石というか…その方法は?」

 

 

「それは…お主とフレイヤが婚約する事じゃ」

 

 

「「!!」」

 

 

「は?」

 

 

何言ってんの?と首を傾げるが

 

 

「ロキの不安要素は逢魔の武力が北欧に向かう事、それと逢魔が三大勢力の同盟側に肩入れする事じゃ…ならばレヴィアタンのように我々の親類縁者を伴侶として向かい入れればロキも安堵するじゃろう」

 

 

「そうね」

 

 

「そんな単純かなぁ」

 

 

「そのような真似をせずとも先程のご主人様の声明だけでもロキ様も安堵するのでは?」

 

 

「ベルファスト?」

 

 

「ほほぉ」

 

 

「そのような話となれば一度 私も含めた主の伴侶達とで相談させて頂きたい」

 

 

「カレン?」

 

 

「確かにのぉ……そう言えばハルトは妃に順番「つけてません」ほぉ!」

 

 

「俺なんかを好いてくれる人に順番なんてつけてませんよ確かに何番妃とかあるんでしょうけど逢魔ではない、勿論対外的な名目で正妃とかはありますが扱いが違うなんてしてません…俺はそんな真似しねぇんだよ」

 

 

「それは失礼したが難しいのぉ…」

 

 

「あぁ、もしかしてフレイヤをセラフォルーより上の妃にするとかそんな感じです?」

 

 

「そうなる」

 

 

「うへぇ…こう言うのが嫌だから政略結婚とか嫌なんだよ」

 

 

『結果的にだが、ハルトの伴侶がキャロルや千冬達など気心知れた面々で固められた事で政治的な婚姻する者達の順位は高くないのは幸いか』

 

 

「そもそも愛なき結婚なんてすべきじゃねぇよ」

 

 

「兎に角じゃ、お主がオーフィスを匿っているのは伏せておく変わりに儂とフレイヤの滞在は認めてくれ」

 

 

「取引成立だな」

 

 

「婚約は「それは保留で」ケチ、けど以前のように突き放されないのは前進かしら?」

 

 

「どう思うかはご自由に、ただ」

 

 

ハルトは目を細めてフレイヤを見る

 

 

「もし俺の伴侶達に危害を加えるつもりなら覚悟してくださいね?」

 

 

「あら信用ないのね」

 

 

「古今東西、嫉妬や愛に狂った女神は愛を独り占めする為にその人の大事なものに危害を加えます…ヘラがメドゥーサを怪物にしたようにね」

 

 

「そんな真似しないわよ」

 

 

「それなら良いですけど…俺の伴侶達に手を出したら殺す誰であろうと必ず殺す」

 

 

と話したまでは良かったが

 

 

 

「さてハルト、説明して貰おうか」

 

 

また修羅場だよ、こんちくしょう!

 

 

「待てキャロル、説明するから締め上げるかはそれ聞いてからにして!」

 

 

「良いだろう話だけは聞いてやる」

 

 

「ありがとうございます!!ごめん、ベルファストもカレンも手伝って」

 

 

「無論です、ご主人様」

 

 

「当然です」

 

 

「2人とも結論から言え」

 

 

「オーディンが仲人になって女神フレイヤと婚約しないかと言われました」

 

 

「必要な過程を消しとばし過ぎだぁ!え、何!?キングクリムゾンでも使った!?」

 

 

「ハルト……ならば過程を説明しろ」

 

 

「はい!説明させていただきます!!」

 

 

『見ろよ、これが神話勢力のトップ達に武力で恐れられている魔王とか…』

 

『世も末だわ』

 

『いや強いのは強いんだよ…ただ嫁の尻に敷かれてるだけで』

 

 

ハルト、説明中

 

 

「つまり政治的な話という訳か」

 

 

「俺としては北欧勢力にも穏便に!同盟に加わって欲しいと思うけど」

 

 

「話を聞いた範囲ではロキは納得しないだろうな」

 

 

「だよなぁ…はぁ逢魔の奴ならそんな事、俺が言わせないのに」

 

 

「どうやって説得するのだ?」

 

 

「え?『万国共通語(ステゴロ)』で語れば皆分かってくれるよ!」

 

 

「聞いたオレがバカだった…」

 

 

「えぇ!」

 

 

「仮にフレイヤをセラフォルー以上の妃と対外的に示せば悪魔が納得しなくなるか…ふっ正妃はオレなのに哀れな事を」

 

 

「世襲制の悪魔と女神となれば確かに家格などで言われるだろうけどね」

 

 

「それでも一組織の長や幹部が入るとなれば逢魔も政治色が強くなる」

 

 

「コレ丸く収まる方法ないかなぁ…」

 

 

ハルト個人としては自分のようなものを好いてくれるのは嬉しいが その後ろにある黒いものが付いてくるような感じで嫌悪感を抱いてしまう

 

 

「あぁ…考えると気分が滅入ってきた」

 

 

「そもそもの話で行けば禍の団壊滅させれば良いのでは?」

 

 

「それだよベアトリス!!」

 

 

NICE!とハルトは喜ぶが組織の全容も知れてないのだから意味がないと再度凹むしかない

 

 

「はぁ…」

 

 

オーフィスは組織について知らないと 運営は完全に別のものがしていてたとさ

 

 

「お悩みですか、我が夫」

 

 

「モルガン?」

 

 

「夫の悩みは妻である私の悩みでもあります」

 

 

「あ、ありがとう…そう言ってくれると嬉しいよ」

 

 

「えぇ私に任せなさい、そのロキとやらに極大魔術を撃ち込んで説得します」

 

 

「ちょっと待てええ!!」

 

 

「ついでに赤き龍にも極大魔術を撃ち込んできます」

 

 

「寧ろそっちが本命だろ!俺の悩みを物理的に消し飛ばす解決策にはビックリだよ!」

 

 

「我が夫なら物理的に解決すると思いましたが」

 

 

「今回は平和的に解決したいの!」

 

 

「そう言いながらも結局は荒事になっています」

 

 

「あら良いじゃない私も行くわ、ついでであの冷血女への嫌がらせになるなら大歓迎よ」

 

 

「ジャンヌ・オルタも落ち着いて!!」

 

 

「主の御心のままに」

 

 

「静謐ちゃん!?君は止めてくれる側だと信じてたのに!!」

 

 

「いやぁ!面白いねぇ!!」

 

 

「マーリンは見てないで止めろ!!てかドラコーはどこ行った!?」

 

 

「彼女なら一足先に行こうとしてたよ?」

 

 

「止めてくれないかなぁ!!」

 

 

閑話休題

 

 

何とかサーヴァント達の暴走を止めたハルトであったが、どっと疲れが出てしまったのである

 

 

「うへぇ…」

 

 

「それで貴様の解決策は?」

 

 

「少なくとも静観かな…オーディンさんの話だとロキさんも直ぐにどうこうではないみたいだしさ」

 

 

「そうなるな」

 

 

キャロルと夫婦としての逢瀬を満喫していると

 

 

「そう言えば…お前確かこの後、ゲームの観戦に行くのではなかったか?」

 

 

「あ……やべ」

 

 

「しょうがない奴だ、ほら行くぞ」

 

 

「………もう少しこうしてたい」

 

 

「それはオレもだが…全部終わってからにしろ」

 

 

「はーい…ウォズ!」

 

 

「こちらに」

 

 

「マフラー」

 

 

「転移の事を言ってるのだと分かりますがせめて最後まで話しましょうよ」

 

 

 

そして転移したのである

 

 

観覧席にて

 

 

「よぉ、サーゼクス」

 

 

「やぁハルト、アレからどうだい?」

 

 

「今日も元気に復興中…だけど、まさか奴等がリュートで暴れるのは予想外だったかな」

 

 

「そうだね僕としても予想外だった…しかし今更ながらにレーティングゲームの観覧に出ても大丈夫なのか?」

 

 

「まぁ復興と言っても建物やインフラ関連の修復がメインだからな…これは過剰とも言える警備態勢が役に立ったよ、で?」

 

 

「あぁ、アスタロト家の領内で謎の爆発が起こったよ…調査した所、禍の団に与していたものという事までは確定したが…」

 

 

「次期当主関与の証拠までは掴めなかったか」

 

 

「しかし君も人が悪いよ盗まれる前提で物に爆弾を仕掛けるなんて」

 

 

「それは言いっこ無しだ、あの場面だとどの勢力が動いてるか分からなかった、火事場泥棒なんて言葉もあるからな…仮にお前達の首都で爆破してたら俺はお前達が襲撃に関与してると判断して、そのまま攻め込んでた所だよ」

 

 

「我が魔王の冗談ですのでご安心を」

 

 

「冗談に聞こえないのがまた…しかし何故リュートに進撃したんだろうか…」

 

 

「リゼヴィムの解放や別の作戦を誤魔化す為の陽動じゃないかって俺達は考えている、前にも似た理由で俺の『縄張り(幻想郷)』に手を出してるしリュートなら、その身柄に関する情報もあると判断したのではないかと」

 

 

「成る程…それならば此方からもリュートに援軍を派遣しようか?」

 

 

「ありがたい申し出だが断わらせてもらう、サーゼクスやセラフォルー達には悪いがリュートの外から来た悪魔を簡単に信用するのは難しくてな…其方に今、旧魔王派シンパがどれだけ潜んでるか分かった物じゃない」

 

 

「それに現状、リュート外部にいる悪魔への偏見や不信感が広まっています。そもそもが戦争などを嫌って半分亡命しているような方達ですから入られたら大変な事になるかと」

 

 

「そうか」

 

 

サーゼクスは善意のつもりかも知れないが俺からすると諜報員の可能性がある集団は疑念でしかない、実際はオーフィスの奪還とか考えてそうだけど、此方としては旧魔王派はリゼヴィム解放が狙いと踏んでいるので嘘は言ってないのであるが嗅ぎ回られるのは好みじゃない

 

 

「よぉハルト」

 

 

「アザゼルか、この間はどうも」

 

 

「何、こっちとしても収穫があったからなお互い様だ」

 

 

「それにシトリー眷属の訓練だが」

 

 

「ま、お前さんの言う通り禍の団に備えての戦力強化を考えるならシトリーの嬢ちゃん達にも手を貸さないのは悪いからな」

 

 

「そうか…だが今回の礼は個人的に用意しているんだ良ければ受け取ってくれ」

 

 

とハルトが用意したアタッシュケースを受け取ったアザゼルは開けて中身を見て驚いた

 

 

 

「こ、これは!!」

 

 

「我が魔王、これは!!」

 

 

   ・・・・・・・

それはメカ戦極凌馬製のゲネシスコアとプロトドラゴンフルーツエナジーロックシード、そしてプロト戦極ドライバーとリンゴ、ヒマワリロックシードである

 

 

「うちのドライバーと変身アイテムだリンゴは変身にヒマワリはエネルギー補給だ俺も徹夜する時によく使っていたよ」

 

 

あの頃は裏のチャンネルに入ったり出来なかったから徹夜で皆のご飯作ったっけ

 

 

「……………」

 

 

「おいおい予想外の報酬だぞ、俺に門外不出のシステムを渡しても良いのか?」

 

 

「いらないなら引っ込めるが?「んな訳あるか!」今回に関しては相当に無理を通したからな…だがこれは前払いの報酬も合わせている」

 

 

とハルトは耳打ちする

 

 

「アザゼル、オーディンの件には全面協力してもらうぞ?」

 

 

そもそもお前が招いた問題だからな、無理矢理にでも協力してもらうし何なら完成版渡さないのは そのアザゼルの申し出の所為でフレイヤに婚約を申し込まれるという大変な状況になった仕返しだなんて思ってない、うん

 

 

「何?」

 

 

「後で話すが、その前に」

 

 

と前置きして

 

 

 

「逢魔の看板で私欲を満たそうとするならば俺は問答無用で貴様等と敵対する それだけは覚えておけ…誰がしたとか関係ない一度でもしたら終わりだ」

 

 

 

それだけ言って椅子に座ると

 

 

 

「いやぁ楽しみだなぁ〜匙くん、頑張れ!!」

 

 

『お前…性格悪いな』

 

 

完全な精神念話に切り替えたのを理解するとハルトは表情を変えずに答える

 

 

ー何が?ー

 

 

『何でよりにもよって戦極凌馬製を渡した?アレの危険性が分からない、お前じゃないだろう?』

 

 

『しかも副作用で毒素の除去フィルターが不完全で危険性の高いドライバーを渡しておいてアザゼルに使うよう促すとか、お前ハルトか?』

 

 

『しかもリンゴとか危険性の高い奴を…』

 

 

ーどう言う意味だ…まぁお前たちの言う通り、わざと危険なプロトタイプを渡したよ?何か丁度良くライダーシステムを入手したら色々と兵器利用してやろうとか不届な事を考える奴って俺嫌いなんだよ、ライダーシステムは兵器じゃないんだよー

 

 

前にアザゼルが狙ってか知らないがリュートの研究室に忍び込もうとした事があったからな…その際はトルーパーが声をかけて止めたが、あの部屋には束やキャロル達のラボがあった…研究データを狙ったのか2人の身柄を狙ったかは知らないが俺の嫁を狙うのは逢魔では極刑に値するので

 

 

ーそれ相応に苦しんでもらおうと思ってね!ー

 

 

『それでプロトタイプを渡すとか…えげつねぇ…』

 

 

ー大丈夫だよ、ドライバーを乱用しなかったは良いだけだし人間よりも頑丈だから大丈夫でしょ!まぁ?力を使わざるを得ない状況に追い込んでやるけどな…エボルトが!ー

 

 

『エボルトに丸投げ!?』

 

『鬼畜!腐れ外道!!』

 

 

 

ー折角だからデータ取り用のモルモットとして有効活用してやろうと思ったんだよアザゼル、君はメカ戦極凌馬が作る神へのガイドライン、その記念すべきモルモット第一号だ光栄に思うが良いー

 

 

『やってる事がユグドラシルというかマジの戦極凌馬な件』

 

 

ーだって、あの戦極凌馬だよ?ドライバーやロックシードに絶対ヤバい何かしら仕組んでるでしょ?ー

 

 

キルプロセスとかヨモツヘグリとかリンゴとかプロトドライバーに細工とかな!

 

 

案の定 ゲネシスドライバーを渡された時にキルプロセス仕込んでるし果実の毒除染機能を下げてるって言ってたからなアイツ、清々しいぜ!

 

 

『何て歪んだ信頼なんだろう』

 

 

ーだってコレと同じ事をバロン外伝でやってたじゃんー

 

 

『前科あるんかい!』

 

『やってたわ…うん』

 

 

 

「いやぁ!良い事をすると気分が良いなぁ!」

 

『どの口が言ってんだ!?』

 

『まさかこんな腹黒い事を考えるなんて…』

 

 

ー知らないの?俺はこう見えてー

 

 

「悪い子なんだよ」

 

 

「そうだな知っているさ」

 

 

その膝上に子供モードのキャロルが座るのであった可愛いなぁ…

 

 

「ん?おいモニターは彼方だぞ…そんなにオレを見るな何かついてるか?」

 

 

「んや、前に束が俺にはハルニウムなる物質があると…それなら…キャロルにもあるか調べないとな」

 

 

『おいどうした?』

 

 

「さぁ実験を始めよう」

 

 

「っ!人前でイチャつくのは辞めろ!」

 

 

「えええ!!最近仕事ばかりで疲れたんだよぉ…復興や色んな所に慰問とかあるし…それもコレも全部旧魔王派のせいだぁ!!奴等は誰1人生かしておけねぇ!皆殺しにしてやるぅ!!」

 

『ダメだ、こりゃ済まないキャロル…相棒は今メンタルがヘラってるから許してくれ』

 

『いや本当に、でないと暴走する』

 

 

「そ、そう言うのは後にしろ」

 

 

「後なら良いのか?」

 

 

「ふ、2人きりの時だけだ」

 

 

「はーい、んじゃハグで我慢する」

 

 

「おい自重しろ!!」

 

 

「ごめんなさい」

 

 

「ふふふ、仲が良いね私もグレイフィアと「公私混同は辞めてくださいねサーゼクス?」おっと失礼……っ!」

 

 

 

サーゼクスは目線を隣に向けるとそこには

 

 

「…………」

 

 

ハイライトが消えて嫉妬に狂うセラフォルーがいた

 

 

「せ、セラフォルー?」

 

 

サーゼクスが尋ねるも無言でセラフォルーはハルトの隣に腰掛けて腕を絡ませるのであった

 

 

「セラフォルー?」

 

 

「貴様…」

 

 

「婚約者だから良いよね?答えは聞いてない!」

 

 

「答える必要もない、婚約者なら引っ込めオレ達の時間を邪魔するな」

 

 

とバチバチでやり合っている2人にハルトは溜息を吐くと

 

 

「喧嘩は辞めてって…」

 

 

「そう言えばハルト!ソーナちゃんに勲章を渡したんだっけ!」

 

 

「ん?まぁシトリー眷属はあの事件で目覚ましい働きをしたからな当然の事だ」

 

 

「それが実績と自信になったみたいだよ」

 

 

「ま、奴等に一番手っ取り早く自信をつけさせるのが目に見える成果って事だが…グレモリー相手は難しいだろうな」

 

 

その言葉にサーゼクスはへぇ、と目線を向ける

 

 

「その心は?」

 

 

「単純に実戦経験の差と駒の性能差だな…確かにシトリー眷属の能力は上がったがそれはグレモリーも同じ事、特に赤龍帝は禁手まで行ってるらしいじゃん」

 

 

兵士 赤龍帝、騎士 聖魔剣は禁手になっててデュランダルはそもそも悪魔特攻の聖剣、パラキエルの娘さんも合わせて この辺がアタッカーだが

 

 

「デュランダルねぇ、何でまた因縁深いものが…」

 

 

「そうだったな」

 

 

「あの頃…

 

 

会談の時見せた時止めハーフヴァンパイアは初陣だけどシスターと同じで支援役

 

そもそもの王様は滅びの魔力なんてヤバい属性攻撃持ちときた しかも

 

 

「リアス・グレモリーは魔法使いのスタイルがハッキリしてるからな」

 

 

「スタイル?」

 

 

「うちのカレラ、クヴァール、アイリーンが代表だけど遠距離魔法使う奴の最適解って移動砲台なんだよな しかも滅び属性なんて防御貫通式だからなぁ」

 

 

「単純な殺し合いなら勝率が2〜4割じゃね?」

 

 

「じゃあソーナちゃん危ないじゃん!」

 

 

「言ったろ?単純な殺し合いならそうなる」

 

 

「え?」

 

 

「レーティングゲームってのは王を倒せば終わりだし、ゲームと冠しているならルールがあるだろ?それ次第で喰らいつけるってもんだ」

 

 

「成る程」

 

 

「つってもルール設定がシトリーに寄るかは別だがな」

 

 

「参考までに何だが…もし君がレーティングゲームに参加するなら?」

 

 

「単騎で敵陣に乗り込んで、一撃をぶちかます」

 

 

「………それは戦術かい?」

 

 

「逢魔では立派な戦術だよ」

 

『残念な事にな』

 

 

と話している内に会場の熱は上がっている

 

 

そりゃあ 現魔王2人の縁者に加えて赤龍帝とリュートでの大立ち回りを果たしたチームとの戦いだ盛り上がらない訳がない

 

 

「ソーナちゃんも応援されてるね!」

 

 

「まぁ匙の神器はブリトラが封印されているから赤龍帝とのドラゴン対決ってのもあるな」

 

 

と見ていたのだがソーナの本陣では

 

 

「良いですか?確かにリアス達は強敵です…しかし!アウトサイダーズの皆様に比べれば可愛いものです!我々の力を見せてあげましょう!」

 

 

はい!と気合いの入った返事であり匙に至っては

 

 

「北崎やエボルトがいないならどうだってなるってもんだ」

 

 

そこまでか

 

 

「ねぇハルト…ソーナちゃん達にどんな特訓したの?」

 

 

「ん?逢魔王国名物 ボスラッシュ」

 

 

「何それ?」

 

 

「アウトサイダーズから末端怪人までが波状攻撃するって訓練…俺にとっては朝の散歩くらいの頻度でやる」

 

 

「あぁ…ソーナちゃん…ごめんねぇお姉ちゃんがハルトに訓練頼んだから…」

 

 

「頼まれた記憶ないんだが?」

 

 

そんな話をしている中 試合が始まる

 

 

フィールドは大きなショッピングモール

 

 

ルールは建物の大規模破壊NGか

 

 

「ルールはシトリー有利だな」

 

 

「どうして?」

 

 

「グレモリー眷属の大半は強敵や多数の敵との戦闘経験から技が大味かつ広範囲のものが多い、それと数的劣勢を覆すには地形を変えたり、建物の足場を壊すなんて俺よくやるからな」

 

 

『お前の場合は通常攻撃で地形が変わるんだよ』

 

 

 

「それに広範囲かつ複数階ある物件は此処の連携が取りにくいグレモリー眷属の強みは仲間達との連携だが ここまでだと取れる連携や人数も限られるか」

 

 

 

試合は先ず、コウモリとなって偵察に出てたギャスパーだが…食品コーナーのニンニクとシトリー眷属の罠に嵌り リタイア

 

 

「なぁ吸血鬼って皆あんな感じなの?」

 

「オレに聞くな」

 

 

そしてシトリー眷属はグレモリー眷属の侵入コースに機械的な細工を施している 具体的には原始的なワイヤートラップ 紐が引っ張られると車のラジコンが起動して木場に襲い掛かると同時にシトリー眷属がリモコン操作して TVが起動 勿論受信してないので流れるのは爆音のノイズ まぁいきなり爆音を聴かせれば耳を塞ぎたくなる 

 

それに合わせてシトリー眷属は複数人で騎士を仕留めに入る

 

 

「地形を利用するとは考えたな…やはり状況への対応力を上げる為に映画を勧めたのは正解だったな」

 

 

「どんな映画なの?」

 

 

「1人留守番する子供の家に泥棒が入ってくるけど、子供が持ち前のイタズラ心で泥棒を撃退する名作だな……俺は3が一番好きだ…あの悪戯の殺意の高さは感心するよ」

 

 

「どんな悪戯を?」

 

 

「えーとワイヤートラップに連動して花瓶やバーベル、芝刈り機が落ちてくるんだよ」

 

 

こんな感じです!とばかりにゼノヴィアは追撃する道中でワイヤートラップに引っかかり頭上から花瓶やらが落ちてくるが警戒していたのか全部迎撃する…しかし

 

 

【この先か!】

 

 

と扉のノブに手をかけた瞬間!突然の感電である

 

 

【あばばばばばばばばば!】

 

 

その扉の向こうでは眷属の子が、ドアノブを電線でグルグル巻きにして車のバッテリーを繋いで電力を供給させた即席電子鉄線が完成させていたのである

 

 

「ほぉショッピングセンターの資材でDIYして即席の罠として利用か…さながら狩人だな」

 

 

「しかも女王の椿ちゃんがショッピングセンターの監視カメラをハッキングしてグレモリー眷属の進行ルートや位置を的確に把握してるのは良いねぇ…あぁ銀狼が育てたサイバー部隊から学んだのか」

 

 

「これってレーティングゲームなの?」

 

 

セラフォルーは首を傾げるもハルトは

 

 

「三大勢力が人間側の科学技術に対して如何にノーガードが良くわかる光景だよな」

 

 

悪魔同士の戦いなら取れる戦術は悪魔のものがセオリー となっているならば常識の斜め上から攻撃するのは当然だろうに

 

 

「これハウンドの奴が戦術を叩き込んだな」

 

 

「あぁ。それでか人間の建築物内の戦闘ってファンタジーな感じよりリアル路線の方が強いもんな」

 

 

 

「ソーナちゃん!?」

 

 

セラフォルーは驚愕しているが

 

 

「何を驚くセラフォルー?強者には強者の弱者には弱者の戦い方があるだけだろ?」

 

 

「それが過激じゃないかな!」

 

 

「いや逆にルールで建物への故意的な攻撃はNGじゃなかったら自分達は最上階で待機して地下フロアを爆砕して生き埋めからの残敵掃討みたいにならなくて良かったと思うよ俺ならそうするし」

 

 

「足場崩しはお前の十八番だからな」

 

 

「それに俺が教えた強者との戦い方、ちゃんと学んでるみたいで安心したよ」

 

 

「え?」

 

 

「攻め続ければ相手は受け身に回る特に奇襲だの不意打ちだの受ければな」

 

 

「そもそも実力差があるなら受け身に回るのは下策という訳か」

 

 

「そう、そしてあるものは何でも使えだな」

 

 

そう証明するように一誠は匙と接敵すると禁手で鎧を纏い殴りかかろうとするが匙はスプレー缶を構えてライターで発火 即席の火炎放射器を使い威嚇するのである

 

 

【ぎゃああ!!テメェ!何しやがる!】

 

 

【悪いな兵藤!先手必勝だ!それとこれは普段の学校生活で生徒会の仕事を増やしてる俺達の怒りの炎だ!】

 

 

【私怨じゃねぇか!】

 

 

【私怨ではないだろ】

 

 

すると火災に反応してスプリンクラーが作動して辺りが水浸しになる隙を匙は見逃さなかった足元に神器を展開 伸びた舌が禁手化していた一誠の足に伸びて彼を転ばせたのである

 

 

【ほら、どうした立ってみろよ赤龍帝…そんなノロマだったらあの魔王にローストレックにされちまうぜ】

 

 

「おぉ、やるな匙君煽る事も忘れないのは良い事だ」

 

 

「完全にお前の悪癖だな」

 

 

その証拠に一誠は感情的に暴れている場面が多くなる

 

 

 

「ほぉ、実力では倒せないからルール違反で追い出すつもりか」

 

 

「それは最上、狙いとしては冷静な判断をさせない事と 力の容量超えかな…禁手出来ると言っても目覚めたばかりだそんなに長時間は使えないと見た」

 

 

「そうだろうがその辺は奴も気づいているだろ?」

 

 

 

「大丈夫、戦闘面において感情型の弱点は煽り耐性が低いんだ」

 

 

「何だ自己紹介か?」

 

 

「キャロル?俺沸点は高い方だと思ってるよ?」

 

 

「そう言うか、この女誑しめ」

 

 

「あははは!そんな事で俺が怒ると思ったのかい?あははは………それは舐められたものだな」

 

 

即落ち二コマであった

 

 

「そんな事言うキャロルは……今日の夜、覚悟しといてね」

 

 

「っ!ちょ!抱きつくなぁ!!耳元で囁くなぁ!」

 

 

「我が魔王、そろそろ」

 

 

「わーった…」

 

 

渋々落ち着いて試合映像を見ると小猫の仙術により匙は体内からダメージを受けたようだな

 

 

「仙術?って何だ?」

 

 

「我が魔王風に言えば気やチャクラなどの概念でしょうか」

 

 

「あぁ…そう言う事か」

 

 

 

一誠と匙が互いの意地をかけた殴り合いをしている

 

 

それは尊敬する主達の為に一重に戦う姿

 

 

譲れない一線を守る為に戦う姿にはハルトも

 

 

「ふーん…カッコ良いじゃねぇの、俺は好みかな互いの信念をかけた殴り合い…まぁ俺の憧れヒーローとダグバが成した雪山での殴り合いには劣るがな」

 

 

そして赤龍帝と匙は相打ちという形でリタイア

 

 

残る盤面は王と女王の対決と来たか

 

 

「帰るぞー」

 

 

「え、見ていかないの?」

 

 

「結果は見えたグレモリーは試合に勝って勝負に負ける、シトリーは逆だな」

 

 

「え?」

 

 

「強力な駒を使ってゴリ押したグレモリーと、環境や戦術で善戦したシトリー、前までの下馬評を此処まで覆したなら連中の見る目も変わるだろうよ」

 

 

 

結論 ハルトの言う通りとなった 結果はグレモリーの勝利 しかし過程や下馬評から見てもシトリー側の勝ちでもある と

 

 

 

そしてゲームが終わった後 ハルトはアザゼルを呼び出し ゲーム前に話した内容を再度伝える

 

 

「オーディンとロキが揉めてるだと!」

 

 

「お前の提案でアースガルズは混乱してるな…今更ながらにロキがオーディンと喧嘩するってラグナロクだよな」

 

 

「笑えないだろ!」

 

 

「笑えない冗談だったら良かったんだよなぁ〜いや別に提案するのは悪くねぇけどさ、やり過ぎ」

 

 

「それでオーディンの爺さんはリュートに滞在してるのか」

 

 

「暫くは滞在するってさ、まぁロスヴァイセやサーシャもいるし問題はないだろうよ」

 

 

「そ、そうか」

 

 

「んじゃ、もしもロキさんと戦う事になったらお前さんも全力で矢面に立てよ じゃあな」

 

『テレポート』

 

 

 

ハルトは転移して帰った先のリュートにて

 

 

「ハル兄大変だ!」

 

 

「もうこれ以上の大変はお腹いっぱいなんだけど…」

 

 

「アーシアさんがアスタロト家の悪魔にプロポーズされた!」

 

 

一夏にとってはビッグニュースなんだろうけど

 

 

「そっか、おやすみー」

 

 

「いや聞けよ!!」

 

 

「聞いてるよー、悪魔が元シスターを好きになっちゃうって話だろ?テロリストに繋がってるアスタロト…シスターが闇堕ちする姿に愉悦を感じる畜生悪魔が性癖ストレートなシスターを口説いてるだけだー、本当ならレイナーレから助けてのマッチポンプをやる予定だったのになー」

 

 

「え、何それ?」

 

 

「あ、やべ…まぁ次の幹部会で詳細を話す…以上」

 

 

「ハル兄だって教会のシスターを誑し込んでたじゃないか!!」

 

 

「バッ!お前は人聞きの悪い事言うな!いいか!あのシスターとは戦場での利害関係で共闘しただけ!!お前の想定してる関係ではない!!」

 

 

「けど頰にキスされて赤面してた!」

 

「だーかーらー!そんなのじゃないって言ってるだろ!!」

 

 

「ハル兄はそうでなくても向こうはその気だよ!」

 

 

「そんな訳なかろう!!てかこんな話キャロル達に聴かれたら絶対に勘違いされる!!」

 

 

「そのセリフ、信じられないな」

 

「うんうん、だってハルくんだもんね〜」

 

「知らないうちに誑し込んでるでしょ?」

 

「旦那様〜ちょっと私達とお話ししましょう?」

 

「一夏、情報提供…グッジョブ」

 

 

千冬、束、錫音、アンティリーネ、銀狼に囲まれた!逃げ場がない!!

 

 

「え、ちょっ!ま………ああああああ!!」

 

 

柵の上のマーモット並みの絶叫をあげながらハルトは連行されたのであった

 

 

 





予告

アーシアに求婚するディオドラ・アスタロト 彼の本性を知るハルト達は虎視眈々と叩き潰す戦術を練る しかし!教会が新たな戦力をリュートに派遣し ハルトに迫る!

「久しぶりねハルト、あの夜に貴方にいかされて依頼かしら?」


「お、お前は!!」


体育館裏のホーリー編 開幕 !

サッカー


「パズルドーパントの能力を応用してナツキの首から上を分割してみたよ!」


「おいコラ待てえええ!!本編でやらかした事が事だからお前には嫌われてるとは言え この扱いはあんまりだろ!」


「よーし皆!!サッカーしようぜ!」


「「「「「はーい!!」」」」」


「まさか…お前ボールな!って事ぉ!!」


「あはは〜分かってるじゃないかナツキ…師匠が言ってんだよ…ボールは友達とな」


「友達をボールにしろとはお前の師匠は言ってねぇと思うんだけど!!」


「お前は友達だ」


「ボール的な意味で言われても嬉しくねぇよ!」



「面白そう!僕も混ぜてよ!」


「スポーツが齎す体への影響、それと何故か私もサッカーをやりたいという気持ちが湧いてきたんだ」


「そりゃお前、師匠達と劇場版でサッカーしてたからな…よし先ずは準備運動だ!みんなー!集まれーー!イクササイズを始めるぞ!」


「ちょっ、まっ!」



「よーし、体も解れたところで始めるか!!」



「因みに俺の体は!!」


「あぁ、エルフナイン達に預けた」


「俺の体ぁあああ!!」


「あ、ごめーんヤクヅキの方が良かった?」


「温情に感謝します!!」


「よーし、やるぞぉ!!」


「お前に人の心はないのかぁ!!」


「キック・オフ!」


ぎゃあああ!とナツキの首を蹴飛ばす事でサッカーを始める面々であった



「ハルト!」


北崎からのパスを受けたハルトは躊躇いなく


「シュート!!」


ハルトは全力のキックを放つがキーパーとして待機していた カゲンがパンチングしてシュートをブロックする

「ぐへぇ!」


そのままゴールポストに弾かれたボールは反射すると



「ハルト!」


ダグバがセンタリングをあげるとハルトは待ってましたとばかりに


「行くぞ師匠直伝のオーバーヘッド…シュートゥ!」


ナツキの顔面に遠慮なくオーバーヘッドシュートを放つのであった


そのボールは真っ直ぐゴールを揺らそうとしたが


『クルミボンバー!』

アナザー鎧武・極アームズに変身 真横からクルミボンバーでナツキの顔面を殴るのであった

「なんでー!」


そして転がるナツキの顔面を再度踏みつける



「だってゴールしたら終わるだろ?さーて楽しいサッカーを続けようぜ」


「誰かーー!助けてーー!!」


「ナツキさん!お待たせしました!!」


とエルフナインが担架に乗せて運んできたのか


「おぉ!来たか愛しのマイボディ!!」


「大丈夫ですナツキさん!この体はボクが管理しますので!」


「ちょっと待ってエルフナイン!?俺の体を返して!」


「先ずはナツキさんの体内に発信機と盗聴器を仕込む所からですね!!」


「エルフナインーー!」


「俺は悲しい…悲しいよナツキ…俺は友達だと思ってのに…お前は俺を裏切っちゃうんだもん…そんな事されたらさ……殺すしかないよね?」


「ねぇちょっと体返してえええ!」


「HAHAHA!!サッカー続けようぜ、お前ボールな」


「は、ハルト?お願い助け…」


「ボールは友達ぃ!!」


「ひぎゃあああああ!!」


禊とばかりにハルト達はサッカーで楽しむのであった

次行く世界

  • 真剣で私に恋しなさい!
  • 戦国恋姫
  • アカメが斬る!
  • スターウォーズ
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