無冠の王 アナザーライダー戦記 リテイク   作:カグ槌

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正妻戦争

 

前回のあらすじ キャロル襲来!

 

「キャロル!?」

 

「誰だ!」

 

ハルトが驚いている中、千冬は箒と一夏を守る為に竹刀で警戒しているがキャロルの目線に入ったのが少し不機嫌そうに

 

「ん…なんだ貴様は?誰に向かって剣を向けている?」

 

「何だと!貴様は何者で何処から入ってきた!そしてハルトの何なのだ!」

 

「ちょっと待って千冬!彼女は敵じゃないからキャロルもそんな直ぐに拳を出さない!そんな乱暴する子じゃないでしょ!まずは会話からだよ!」

 

ナツキが入れば『響の台詞!』とツッコミを入れるくらいの内容である

 

「ハルト…お前に言われたくないな、いつだったか連中と戦ってた時に碌に会話せずに不意打ちしてからマウントポジション取り笑いながらノリノリで女を殴ってたろ?」

 

う、雪音クリスの事を引き合いに出されると反論出来ない

 

「彼女は敵だったから大丈夫なの!その辺俺は男女平等なんだよ!!」

 

「いや!その前に笑いながら女殴ったってどんな状況なんだよハル兄!」

 

 

「その前に!どうやってここに来たのさキャロル!」

 

「何、余ったセルメダルを使って次元跳躍装置を開発しただけだ…大した事じゃない…幸い貴様の持つアナザーウォッチの波長は記録してたからな追いかける装置の開発は簡単だったさ」

 

「だから大した事してんだよ!!どんな原理で!?」

 

「錬金術だ」

 

「だから、やばい事してる自覚を持て錬金術師!!」

 

「だから、お前に言われたくない!それより貴様!人がコアメダルについて聞きたい事があるから頑張って世界線を越えたのにその先で女とイチャイチャしてたのか!」

 

「え、コアメダル作ったのか!スゲェなキャロル!」

 

「そうだろう!だが質問に答えろ!」

 

「誰が女の子と楽しくイチャイチャしてんだよコラァ!こちとらネオタイムジャッカーの連中からストーカーされてんだぞぉ!」

 

『そうだぞ!ハルトは錫音ちゃんからの好意を自覚してねぇ鈍感ヘタレだそコラァ!』

 

「アナザー鎧武!後で覚えてやぁ!」 

 

誰の事を言ってやがる!今にもキャロルと取っ組み合いが始まろうとしていたが

 

「騒がしいねぇ〜…ん?ハル君、其処の子誰かなぁ?かな?」

 

何故か何処の魔砲少女のような覇気を纏う束と

 

「お父さん…いつの間に他に子供を!」

 

今にも泣きそうな顔のクロエが来た

 

話が余計に拗れてきたぁ!と頭抱えると、キャロルが絶対零度を思わせる瞳でクロエを見ていた

 

「お父さん?…ハルト貴様!いつの間に子供なんか作った!そこの黒髪か?それともあのウサ耳のどっちだぁ!」

 

「違うわ!あの子は父と慕ってんだ!俺をよ!」

 

「な…んだと…」

 

「取り敢えず話聞け!」

 

ーーーーーーーー

 

そんな感じで、何とか全員を対話のテーブルに着かせたハルトは屋上テラスに集まったのだが

 

「「「…………」」」

 

この何とも言えない重い空気に思わず、心中では

 

(何でこんな状況になってんだよぉ!何でキャロル達あんなに怒ってる訳!俺は清く正しく生きてるぞ!何故女性トラブルが発生してんだ!どうすりゃ良いんだよ!助けてアナザーライダー!?)

 

『いやぁ見事なまでに自業自得な風景だな』

 

『ギャハハハハハ!いやぁハルトの修羅場で酒が美味い!』

 

『いや全く』

 

(お前等!?)

 

年単位でいるから忘れてたけど、こいつ等って元々ヴィラン側だったぁ!つーか人の修羅場で酒盛りを始めるな!そんなに飯ウマな現場じゃないぞ!

 

『じゃあお前ならどうするよ?』

 

(笑顔でコーヒー飲むな)

 

『だろ?皆そうする俺達もそうする』

 

(そりゃそうだな)

 

反論も封じられ、相棒達から見放された俺だったが彼女達は自己紹介中のようで

 

 

「オレはキャロル・マールス・ディーンハイム、錬金術師で…そこにいるハルトの初めてを貰った女だ」

 

少しドヤ顔な彼女に思わず

 

「キャロル!?誤解を招く台詞を言わないで貰えます!?確かに俺のファーストキスでしたが!」

 

「そう言う事だ…つまりオレはハルトの初めてを貰った訳だな…残念だったな外野共」

 

不敵に笑うキャロルを見て思わず

 

「ハ、ハル君はロリコンだったの!」

 

「ハルト…貴様の価値観を矯正する日が来ようとは…」

 

「違う!つーか束には初めて会った時に話してるだろ!特撮仲間の錬金術師!!」

 

「………あ、君が!?」

 

合点が言った束は少し落ち着きを取り戻す

 

「何だ束は知ってたのか?」

 

「知ってたけど実際に会うのは初めてかな…けど確か金髪の大人って聞いてたけどなぁ」

 

「ん?あぁ…そう言う事かハルトの言っているのはコレだろ?」

 

と言うなりキャロルは指を鳴らすと大人モードになると束と千冬もだがこっそり見ていたら一夏達もあり得ない物を見る目になる

 

「どうだ?これなら不足ないだろう?」

 

立ち上がるなりハルトの腕を組む彼女に。狙ってるのか柔らかいものが二の腕に当たった幸せである

 

「どんな原理でこうなるのさ!…というより」

 

「驚いたな…これはだがその前に」

 

「「ハルト(君)から離れろ(て)!」」

 

 

「断る!嫌なら力ずくでハルトを奪いに来い!」

 

キャロルさん、ダウルダブラを着ないで貰えますか?

 

「そこは対話で解決しません!?」

 

「無理だな…ハルトが欲しいならオレを倒していけ!!」

 

「それ何て無理ゲー?」

 

だってこの子、オーズ技術をものにしてますよ?何ならバースドライバー…しかも話的にコアメダルまで作ったらしいじゃん無理じゃね?

 

「チーちゃん!」「あぁ!」

 

束は白騎士…否、新しい愛機である暮桜の待機形態を渡すと展開する、そして束はアタッシュケースから取り出したのは

 

何処か凄い見覚えのある、蛍光カラーのドライバーを腰につけた

 

『ゼロワンドライバー』

 

「いや待て束…ちょっと待て」

 

「何かな、ハル君?」

 

「何でそのドライバー持ってんの!?」

 

「それは簡単だよハル君」

 

『JUMP』

 

『authorize』

 

プログライズキーを起動させると同時に宇宙から機械仕掛けのバッタが屋上の床に穴を開けながら元気に飛び回っている

 

「ほぉ…面白い技術だな」

 

「感心してないで止めて貰える?あのままだと床の陥没で費用偉い事なるから」

 

「無理だな変身中の攻撃は流儀に反する」

 

地でカッコイイを行くな、この錬金術師はと思ってると

 

「束さんは皆の社長だからだぁ!変身!!」

 

『PROGRISE! 跳び上がRISE!ライジングホッパー!』

 

同時にバッタは束の周囲に滞空すると彼女の体に装甲と跳躍の力を付与させた

 

蛍光色のボディー、平成ライダーの中でもクウガやWのようにシンプルな出立ち それは紛れも無く新たな時代を切り拓くもの

 

「ゼロワン、仮面ライダーゼロワン!それがこのライダーの名前だぁ!」

 

「束様!」

 

「ありがとうクーちゃん!」

 

『ブレードライズ』

 

ゼロワンになった束と細腕には合わない腕力で投げたアタッシュカリバーを受け取る光景にハルトは空いた口が塞がらなかった

 

「えぇ…」

 

「ほぉ仮面ライダーか…良いだろうお前達の本気をオレにぶつけてみろ!」

 

「「はあああああああ!!!」」

 

同時に屋上でとんでもない爆発が起こるのであった

 

「アナザーウィザード、ビルド」

 

『分かった認識阻害の魔法を使おう』

 

『衛星のハッキングなら任せておけ』

 

「悪りぃ…んで相棒」

 

『キャロルのいた世界の座標は確保済みだぞ?』

 

「んや、送り返す用意だ最悪だが片道切符かも知れんからな」

 

『分かった…全く…人使いの荒いな』

 

「お前には負けるさ」

 

背景、元の世界の両親…次いでに妹よ

 

俺…やばい人達に仮面ライダーを布教してたみたいです

 

ーーーーーーーー

 

別階にて

 

「っ!!何だこの悪寒は!」

 

休憩していたウォズ達は突然、震え上がったカゲンに目線が動く

 

「どうしましたか?」

 

「命の危機を感じる…具体的には平行同位体の俺が殺された時と同じ危機が近くにいる」

 

「大袈裟だなぁカゲンちゃんは〜」

 

「はい、しかし上の階は騒がしいですね奥方様が実験でもしてるのでしょうか?」

 

「いえ、そのような予定は…あ」

 

不愉快な顔で言うフィーニスの言葉にウォズは何か思い出したかのように逢魔降臨歴を開く

 

「あれ?今日何かあったっけ?」

 

「特に何もなかった気がするぞ」

 

「この本によれば今日、この屋上にて……『第一次正妻戦争』が行われる」

 

「「っ!!!」」

 

ウォズの言葉にしまった!と言う顔をしているジョウゲンとカゲンと反対に首を傾げるフィーニス

 

「正妻戦争?」

 

「そっか入ったばかりのフィーニスちゃんは知らないのか…えーと簡単に言うと」

 

「奥方様達の痴話喧嘩だ」

 

「え?魔王様の?…でも、ただの喧嘩なら僕達が「わかってませんね」はい?」

 

ウォズが口を挟むと珍しく早口で 

 

「あの魔王が普通の女性を妻に選ぶと思いますか?」

 

「………………」

 

短くない付き合いでフィーニスもハルトは根は善人だが倫理が斜め上にいる人間と理解しているので口をつぐむ

 

「その結果、我が魔王の奥方達は全員、とんでもない強さでして喧嘩もかなりの規模になるのですよ…ある時は国一つ更地になりました」

 

「あ〜あの時かぁ…確か魔王ちゃんに明らかな政治利用を狙ったハニトラ仕掛けて奥方達が凄い憤慨したんだよねぇ…魔王ちゃんは相手突っぱねたからお咎めなしだったっけ」

 

「いや、あの後…日を分けて全員とデートに行った」

 

「え〜」

 

「そう言えば過去に派遣される前で何回目だったかな?」

 

「最新だと143次正妻戦争ですね…確かこの間の原因は…誰と温泉旅行に行くか…でしたね」

 

「あ、魔王ちゃんが分身して行った奴ね」

 

「はい、あの時の我が魔王は正に慣れたと言わんばかりの対応でしたが…今の我が魔王は…」

 

「無理だろうね」「あぁ無理だ」

 

「どうします?魔王様的に助けを求めてそうですが」

 

「今回はまだ可愛いものですよ…取り敢えず、ほとぼり冷めたら助けに向かいましょうか」

 

「「異議なし」」

 

「えぇ!?」

 

「フィーニス、貴方も我が魔王の末席にいる者ならば覚えておきなさい」

 

 

怒れる魔王と奥方達は基本スルー

 

 

である

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

そして戦いが始まって数時間、流石に体力的に限界だったのか

 

『ライジングインパクト!!』

 

「零落百夜!」

 

「何するものかぁ!」

 

3人の大技で地面を大きく揺らし終結した、修復困難な屋上を残して、そして全員が横になり

 

「やるな……お前等…」

 

「はは、キャロリンもね」

 

「誰がキャロリンだ…はぁ…まぁ…貴様等なら異論はない…だが正妻はオレだ」

 

「は?何言ってるの?束さんが正妻だよ?」

 

「お前達、私を差し置いて何を言う?」

 

「いやチーちゃん家事能力皆無じゃん」

 

「流石のオレでも料理は出来るぞ?普段はせんがな…ハルトの方が出来るからな」

 

「だよね!ハル君の料理美味しいよね!」

 

「あぁ…そうだな千冬とやらは出来んのか?」

 

「うっ!だ、だがハルトに教わってマシになった」

 

「けど部屋汚いじゃん」

 

「がはっ!」

 

KOされた千冬をスルーして

 

「うさ耳…束と言ったか、あの飛行する鎧…お前が作ったのか?」

 

「うん、インフィニット・ストラトス…束さんが作った宇宙へ行く翼だよ」

 

「そうか…その翼の話、興味がある聞かせろ」

 

「勿論、じゃあじゃあ錬金術の話聞かせてよ」

 

「良いだろう…それとハルト!」

 

「ん?」

 

「お前にはコアメダルの事で聞きたい事がある、アンク達以外にもコアメダルのグリードはいるんだろ?」

 

「へ?…おぉ何で知ってんの?」

 

「オレの所にコレが届いたからだ」

 

とキャロルが見せたのは復活のコアメダルDVDだが

 

「な、何じゃこりゃああああああ!」

 

見覚えないDVDの存在はハルトに驚きを与えたのであった

 

ーーーーーーーー

 

 

復活のコアメダル視聴後

 

「………………………」

 

ハルトは空いた口が塞がらずに硬直していた

 

「いや、その気持ちはわかる」

 

キャロルはそれだけしか言えなかった

 

「そ、それでコアメダルの話だったな…えーと」

 

空気を変えようとするがやはり引き摺るな

 

「オレが作ったのが黒いコアメダルだ…コレに出たバースXの試作品として製作したのだが…何故アナザーウォッチを懐に直した?」

 

「んや、このコアメダルが意思持ってたら面倒な事になるから」

 

「ん?あぁ…コアか」

 

 

仮面ライダーコア

 

三枚のコアメダルとメモリーメモリに収められた仮面ライダー達の偏った記憶から生まれた異形の仮面ライダー

ある意味でアナザーライダーの先輩、アーキタイプとも言える存在ではある

 

こいつの復活条件がライダーの記憶というなら

 

「アナザーウォッチもライダーの記憶を内包してるからな」

 

寧ろガイアメモリよりも濃厚かつ芳醇なライダーの記憶が収められている、これでコアが蘇ろうものなら大変な事になるだろう

 

「安心しろ、今のオレの実力では意志のあるコアメダルは作れんさ」

 

笑顔でそういうキャロルに安心感を覚える

 

「そうか…なら安心だな」

 

「だろ?それとだが束の奴にも」

 

「はい仮面ライダー見せました、コレです」

 

とゼロワン、フォーゼ、ビルドを見せた。

 

「ほぉ、おいオレにも見せろ……それとコレは何だ?」

 

「言うと思ったよ、って鎧武じゃん見よ見よ」

 

DVDをセットするとキャロルはムッとした顔で

 

「それと」

 

「はいはい、ほら」

 

そう言うとキャロルはハルトの膝に腰掛けると仮面ライダーゼロワンから視聴する事にした

 

その光景に

 

「キャロリンめ…ロリ化したらハル君の膝に座れるのかぁ…くそぉ…その手があったぁ…」

 

「いや、アレはそう言うのではないだろう」

 

「だけど羨ましいじゃん!チーちゃんは思わないの?」

 

「まぁ少しは…」

 

「でしょ!」

 

「だったらこうすれば良い」

 

と千冬はそう言うなりハルトの右側に腰掛ける

 

「ち、千冬!?」

 

「何だ、私も見たいのだから良いだろう?」

 

「良いよー」

 

思考などかなぐり捨てて仮面ライダーに没頭する

 

「おい」

 

「はいはいキャロル喧嘩はやめてねー」

 

「おい!頭を撫でるな!」

 

「た、束さんも!座るーーー!」

 

と左側には束が腰掛ける事となったのである

 

その後、キャロルにコアメダルの装置について説明した後、また来ると言って帰っていった…頑張れナツキ!

 

ーーーーーーーー

 

「ほらね?」

 

「結局円満解決するんだよなぁ」

 

「これぞ魔王の器!」

 

「仲良しですね」

 

その光景を見ていた家臣団はほっこりしていたが

 

「けど不定期に学園に通うらしいですが学園の護衛どうします?」

 

「「「っ!!!」」」

 

こっちはこっちで別の戦いが始まるのであった

 

 

 

 

そして月日が経ち、一夏のIS学園入学となる

 

 

それから始まる物語

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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