前回のあらすじ
ロキを新形態 ゲムデウスムテキで倒したハルト達は現在 事後処理をしていたのだが
「まぁこんなものか…」
「はいお疲れ様でした」
前回の戦いの後 ロキはそのままニブルヘイムの氷結地獄に叩き落とされたらしい フェンリルに関してはいつの間にか何処か逃げたらしい…その際 ヴァーリ が何かコソコソ話してたので下手人は彼奴だろうと踏んでいる
それだけなら万々歳だが、問題があった
まずはオーディンがアースガルズ側の事後処理の為に1人で帰った事 コレにより
ロスヴァイセとサーシャがアースガルズへ帰り辛くなったのである護衛が護衛対象放置してるとか本国では糾弾対象、最悪処罰の可能性もある…まぁ幸いなのがフレイヤはリュートにいる予定なのでその護衛というので言い訳は出来ている
「どうしましょう」
「困ったよ…」
「え?というか逢魔で面倒見るつもりだったんだけど?」
「え?」
「サーシャもロスヴァイセにもお世話になってるからそれ位の礼はするよ…つかサーシャと俺って契約関係なら別にいる事はおかしな話じゃなくない?」
「ま、まぁそうだけども…」
「けど私は」
「それならロスヴァイセとも契約すれば良いんでしょ?」
「え、ちょっ!」
「はい決定、異論は認めません…取り敢えずオーディンの爺さんには説教が必要かな?」
「ふふふ、そうだね今度会ったら双剣で切り刻むとするよ」
「怖っ!」
そして処理最後の書類にハンコを押して軽くノビをするハルトは
「しかしシドさん復活やゲムデウスムテキとか色々あったな」
確かに体質的には変身可能だったが…まさか実現するとは
「まさかムテキとゲムデウスを掛け合わせるガシャットを作るとは…ネオ黎斗恐るべし」
「それから大きな事件もなく平和でございます」
「いやいやこの平和は皆の協力によるものだよ」
「謙虚でありますね」
「そりゃな…ねぇベルファスト実は相談があるんだけど」
「何でございましょう?」
「前から実は考えてた事があってさ、一夏の事なんだけど…アイツにも専属の執事とかメイド的な人が側に必要じゃないかって思うんだよ」
逢魔では まずは隗より始めよ 政策の一環として若輩者の一夏や秋羅や新参者の面々を好待遇で迎えており 領内に屋敷を作ったりもしている
「確かに一夏様も今では四天王であり、ご主人様の義弟、またフェニックス家令嬢とも婚約関係となりますと来客の格も考慮しましたら確かに給仕や身の回りを担当するものが必要になりますね」
「うん…オリガやスティング、秋羅もいるけどその辺まで任せるのは気が引けるし今後は一夏も婚約関係上パーティの類に顔を出す事もあるなら」
「その辺りのマナーも教えられる者が必要と」
「そうそう、それにだ今後の事を考えるも一夏の周りにも信頼できる人間で固めてた方が良いと思うんだよ」
貴族絡みの陰謀とか利権争いなんて此方に害がなければお好きにどうぞだが一夏に手を出すなら国すら潰すというハルトである、ベルファストもハルトの言いたい事は分かるようだが
「でしたらご主人様にもマナーや礼儀作法を覚えないとダメですね」
「…………ん?」
「このベルファスト…メイドとして伴侶としても容赦なく礼儀作法を叩き込ませて頂きます」
『おう頼むわ』『相棒には一番必要だからな』
「おう!よろしくお願いしまーす!」
『嫌がらないんだな?』
「まぁ俺にも必要だからな遠慮なく頼む」
そこからベルファストに礼儀作法を叩き込まれたハルトは
「皆様、おはようございます今日も一日頑張りましょう!」
にこやかに挨拶するのだが
「っ!!」
「に、偽者だぁあああ!!」
「誰だお前は!!」
「皆の王ですが?」
「丁寧口調で知的なハルト坊など…そんなのハルト坊ではない!貴様は何者だ!」
「全く別の生態系で進化した魔王様です!!」
「はっきり言おう別個体だ!」
「…………」ピキリ
映像が乱れております、その間 皆様には
某成れ果て村での清算の光景をご覧ください
「誰が別の島だ進化したゴリラだゴラァ!」
「そこまで言ってないよ!」
「けど、よ、良かった…」
「本物だった」
「安堵したぞ」
「魔王様…」
「取り敢えず、お前達は罰ゲームでロールケーキの刑な」
「「「「!!!」」」」
数分後
「おはようございます、我が魔王」
「おはよう、ウォズ」
ウォズは彼の足元にロールケーキを口に捩じ込まれ気絶している古参組を見ていると
「また、このバカ共が何かやらかしたのですか?」
「そうなんだよ昨日、ベルファストと礼儀作法を学んだのを実践しようと思ったら別個体認識された」
「まぁ当然ですね、我が魔王が一般教養を習いたいなんて奇特な事を言えば古参の者ならば天変地異の前触れを疑いますとも」
「ウォズ?」
「…………とナツキが言ってました」
「ほぉ…あの野郎」
数分後 ナツキは身に覚えのない罪でデスパニッシュを食らったのは言うまでもない
「しかし一夏達はどうしてるかな?」
ーーーー
駒王学園 屋上
「…何か今、ハル兄に呼ばれた気がする」
「気のせいだろう」
「そっか」
一夏は屋上で秋羅とレイヴェル、クトリと弁当を食べていたのである
「しかし色々忙しかったからか反動で暇になると気持ちが緩むなぁ」
「無理もないが有事なのは変わらないんだぞ?」
「まぁそうだけとさ…てかロスヴァイセさん大丈夫かな?」
「ロスヴァイセ先生な」
前回のロキ襲撃含め 最近一夏達をダシに逢魔を動かすアザゼルや三大勢力に対して依頼窓口としてハルトは先生枠でロスヴァイセを起用したのである
というのも前回のロキ襲撃後 オーディンは事後処理でアースガルズに単身帰還した為 護衛だったロスヴァイセとサーシャはアースガルズへ帰り辛くなってしまった…一応の体裁でフレイヤの護衛、逢魔との親善の為と理由つけしているが有能な2人を遊ばせておく程 逢魔も人材が多い訳ではないのと、シトリー眷属特訓の際にも教える事が上手い点も考慮して先生に推薦した
のと逢魔に属する者は基本的に他者へ排他的かつ情け容赦がないので派遣できる人材がロスヴァイセだったというのもあるが
「まぁ来たばかりで皆の人気者だよね」
実際年齢が近い北欧系の美女となれば女性は嫉妬で男性はまぁアレな劣情を持つのは確定だが
「ハルト王が見たら嫉妬で狂い学園が滅ぶな」
「この学園の情報…一部ぼかしておく?」
「その方が良い」
と話していると クトリが何か思い出したように尋ねる
「そう言えばハルトさんの事もあって聞きたいんだけどさ」
「うん」
「インベスゲームって何?」
「は?」
放課後の教室や校舎では
「いっけぇ!負けるなぁ!」
「よしそこだ!行けぇ!」
とロックシードを使ってインベスを呼び出し戦わせている…インベスゲームが流行っていたのである
「何これ?」
「まさかハルト王が…」
「いやそれはない、あの人がこんな形で仮面ライダーを布教するとかないよ」
「確かに技術関連の漏洩には細心の注意を払う方だ」
「まさか唯一さんがロックシードをばら撒いたの!」
「いやそんな事…ないとは言えないですわね」
「あの人だからなぁ…」
全員溜息を吐くも
「おう!織斑!お前もやらないかインベスゲーム!」
「え、えぇ!」
「大丈夫だって、俺のヒマワリ貸してやるから」
「あ、大丈夫だよ自分の持ってるから」
「え、織斑も持ってるのかよ!どんなの!」
「バカ、お前!俺達と同じヒマワリかマツボックリだろうよ」
「だよな!果物系は高くて手がつかねぇもん」
「こんなんだけど」
と取り出したのは高ランクロックシードであるパインロックシードを取り出したのである
同時に静まり返る教室で数秒後
「うおおお!パインなんてレアロックシードじゃねぇか!織斑気合い入ってんなぁ!」
「え、ウチじゃ皆持ってるけど」
「は?」
「俺もだ」「私も」「一応」
と見せたのは マンゴー、イチゴ、レモンである
「何でお前たちそんなレアもの持ってんの!」
「え、そりゃ…」
原材料がうちで作られているからですとは死んでも言えない
「あ、そうか!お前達って確かインベスゲームのスポンサーの所から通ってるからその辺があるのか!」
「え?スポンサー?」
「何だ知らないのか?これお前達の会社が出してる奴だぞ?何か各部活動の部長にはこんなベルトが貰えるとか」
「!」
そして一夏達は一旦離れた後 大使館に連絡を入れるのであった
ーーーー
場面は変わりハルト 大使館側から渡されたインベスゲーム流行の噂は直ぐに知る所となったが
「何、インベスゲームが流行っているだと!駒王学園は沢芽市だったというのか!!ごめん!俺ちょっと学生として学園に転入してくる!」
「お辞めください我が魔王!貴方に学生は無理です!」
「魔王ちゃんは頭悪いから転入試験で落ちるでしょ!」
「は?」
「って、ナツキが言ってた!」
「あの野郎!今度はハイドべノンかヘビープレッシャー…好きな方を選ばせてやる!」
「それ以前にハルト様が動かれたら…」
「成る程な先生として潜入したロスヴァイセと生徒の俺の禁断の恋物語になってしまうと」
「そんな昼ドラみたいな表現は辞めてください!」
「そんな事よりインベスが暴れたりしてないの!」
インベスゲーム中にロックシードから手を離すとインベスが実体化して暴れる筈だ!と流石の展開にハルトは驚いていると
「現在はインベス実体化で暴れるなんて事はありませんが時間の問題かと」
「いったい誰が…」
「カラスじゃない?」
「堕天使が犯人なら由々しき事態じゃな、どうするハルト坊?出陣するなら兵を集めるが?」
「いや待て」
真っ先に疑ったのはアザゼルである彼には確かにプロトドライバーとロックシードを渡したが
「アザゼル側でドライバーは何とか出来てもロックシードの用意は出来ないだろう」
そもそもロックシードとはヘルヘイムの果実を戦極ドライバーでもぎ取る事で安全な形へと変換して生まれるのだ つまり
「ここまで大量のロックシードをばら撒けるのは一定数の戦極ドライバーを保有し かつヘルヘイムへの行き方を知ってる奴となる…と」
俺達の誰か→一番有力だが理由がわからない
ネオタイムジャッカー →同上 戦力確保でロックシード集め?
その他 勢力となるが
「魔蛇の話だと逢魔の人間以外は森に入ってないらしいからなぁ」
森のアバターが把握してないならば
「間違いなくウチ原産のロックシードだな」
「となりますね」
「そうなると犯人は間違いなくメカ凌馬だな彼を呼んでくれ」
「かしこまりました」
判断が早かった ハルトは日頃の行いから判断したのである
「やぁ魔王、僕に何の用だい?」
飄々とした態度に最古参組は眉を顰めるが
「お前が駒王学園にインベスゲームを広めたのか?」
「何だ、もうバレたか流石は魔王様だ」
「貴様ぁ…ぽっと出の新参者がそのような独断行動に走るなど言語道断!ハルト坊!遠慮はいらん!ガツンと言ってやれ!!」
「あぁ…よくやったなインベスゲーム布教…大義である流石はプロフェッサー凌馬だ」
「お褒めに預かり光栄だよ」
その言葉にウォズと最古参組は えええええ!と驚きの顔をする そりゃ叱責と思ったら褒められたのだから そうなるだろう
「君の事だ何か理由があるのだろう?無策に技術を流すとは思えないからな」
取り敢えず理由を聞く事にした
「当然だよ今回は戦極ドライバーとロックシードのデータ収集かな」
「戦極ドライバーの?」
「あぁ拡張性の調査だ、あの学校の部活動各部長やシドのメガネに叶った人間には戦極ドライバーを配布しているのだよ」
「何してんの!?それは流石に予想外なんだが!」
「安心したまえ、プロトタイプじゃない正規品さ…君風に言えば黒影トルーパー用のベルトだよ」
「それなら構わない…アレは安全なものだからな」
「違うよ魔王ちゃん!逢魔の技術漏洩を怒ろうよ!」
「だが一言欲しかったのと…確認だが生徒会やオカルト研究部には渡してないよな?」
「勿論だとも、彼女達に渡したら堕天使総督に渡したのが副作用有りのプロトタイプとばれるからね」
「それなら良いが…」
「念の為 学園に流したドライバーにはGPSと『
「パーフェクトだ凌馬」
「感謝の極み」
「けど、何でデータ収集を?自慢ではないがサンプルは逢魔に沢山いるのに」
「素人とプロでのスペックの違いな格上、同格の戦闘データが欲しいんだ」
「ほぉほぉ」
「逢魔では荒事慣れした連中が多いから完全な素人に任せたらどうなるかというのも知りたくてね」
「んじゃロックシードをばら撒いたのは…」
「僕と彼だね」
「おいおい…錠前ディーラー復活かよ」
ーーーー
一夏達はその頃 ロックシードを販売する錠前ディーラーがいる 喫茶店へと足を運んだのであった
カランコロンとベルが鳴る中 奥の席に目当ての人物がコーヒーを飲んでいたのである
「コレは珍しい客だな、いらっしゃい何をお求めで?」
「やっぱりシドさんだったか」
「何故学園にロックシードをばら撒いた?」
「プロフェッサーからの指示だ、聞けば彼処には色んな種族が集まるみたいだからデータ取りにはうってつけってよ」
「ハル兄には確認してるの?」
「当然だ…今、魔王からOKを貰った」
「今!?…まぁハル兄がOKしたなら大丈夫か」
「良いのか事後承諾の独断専行だぞ?」
「ハル兄なら技術漏洩心配するだろうけど、その辺対策してるなら大丈夫じゃないか?」
「……確かに今までなら即刻回収だからな」
ライダー技術に関しては細心の注意を払っているのは今までの義兄の行動を見て理解していた一夏であった
「なら俺達にも戦極ドライバーを貰えるかな?」
「おいおい織斑の坊ちゃん達には自分のがあるだろ?」
「学園内でドライバーの持ち主が暴走したなら止める戦力が必要だろ?」
「成る程…ま、坊ちゃん達ならあの人も怒らないだろうな」
そっと、シドが渡したのは戦極ドライバーである
「ロックシードはどうする?今なら割引くよ」
「タダで渡せよ」
「残念ながら、こっちも商売なんでね」
「仕方ないな」
「それなら、コレを」
一夏が選んだの姉が使っていたものと同じメロンロックシードを秋羅はバナナロックシードを選ぶのであった
「……毎度ありお代は」
「現金一括で」
一夏と秋羅は財布から料金を渡すのであった
「い、一夏様は…そんなに稼いでいたのですか?」
「え?…まぁ一応は俺も四天王だから給料貰ってるよ」
「俺も役職持ちだからな」
「流石だねぇ」
「シドさんも黒影トルーパー隊の隊長になるんですよね?」
「あぁ、まだ隊員を選抜してて発足は後だがな」
「そうですか…楽しみにしてます!」
「またのご利用待ってるぜ」
と見送るのであった
そして翌日 一夏達は放課後に部活動対抗インベスゲームをやっている面々を遠目で見ていたが
「テメェ!ふざけるなよ野球部!」
「そりゃこっちのセリフだよサッカー部!」
インベスゲームで白熱した野球部とサッカー部部長が戦極ドライバーをつけたのである
「「変身!!」」
『マツボックリ!』『ドングリ!』
『ソイヤ!』『カモン!』
『マツボックリアームズ!一撃!インザシャドウ!』
『ドングリアームズ!never give up!』
まさかの黒影とグリドンがドンパチしている光景に
「ハル兄が見たら卒倒する光景だな」
「あぁ見せられないな」
「どういう事ですの?」
「本来の変身者達は仲良しなのよ」
「あぁ…」
「それでどうするのよ一夏?」
「ゲームの範疇で済むなら俺達は動かないよ」
「プロフェッサーやディーラーの思惑が何であれ普通に娯楽とするなら楽しむものだ…だが」
目線を逸らした先にはチンピラが戦極ドライバーを使って変身し、いじめられっ子をカツアゲしようとしているではないか
「アレは例外」
『メロンアームズ!天下御免!』
「逢魔でやれば拷問コースだな」
『バナナ!ナイトオブスピア!!』
そして2人で戦極ドライバーを悪用しようとしたチンピラをぶちのめしドライバーとロックシードを没収からのシドやメカ凌馬に連絡してドライバーやロックシードの売買禁止にしてもらった
最低限のモラルもあるが何より この世界の平和のためである これがハルトに知られれば学園が焦土と化す
そしてまぁ学生の間でインベスゲームは熱狂しているのだが それが学外にまで布教された事でインベスの幼体がキモ可愛いとマスコットキャラクターとして女子高生に愛される事になるとは 誰も予想していなかったがハルトは報告を聞くと
「……村上社長に初級インベスのグッズを出して見るように提案するかな」
すると女子高生の間で初級インベスのキーホルダーやロックシードのキーホルダーなどが人気となったのである
「世の中 何が起きるか分からないなぁ」
ハルトは朗らかに笑うのであった
そんな形でインベスゲームが学園の流行になっていた頃
「……………やっぱり平和が一番だよねぇ」
「そうだな」
ハルトはリュートに用意してもらった邸宅にある縁側で外を見ながらキャロルに膝枕して貰っていた
「最近は少し落ち着いてきたからさ久しぶりに夫婦の時間が取れたよ」
「本当はもっと欲しい所なんだがな」
「ごめん」
「謝るな、お前が忙しいのはよく分かっている…だが無理はするなよ…まぁ言っても聞かんだろうがな」
「信頼されてるねぇ」
「否定しろ、オレを未亡人にする気か」
「はい」
「本当に…何故お前のブレーキが壊れているのやら昔はこうじゃなかっただろう?」
キャロルが思い出すのは出会ったばかりの頃 いやまぁあの時から片鱗はあったのだが…少なくとも自制してたしハルトもまだ人の心があったが
「人は変わるものだよキャロル」
旦那の満面の笑みを見てため息を吐くのであった
『そこは変わらないでいて欲しかった…』
悲嘆する相棒達をスルーして目線を上げるとキャロルは困った顔で
「ならオレ達がブレーキになってならないとダメのようだな」
「そうだねぇ皆がいてくれないと俺は1人になると……何をしでかすか分からないから!」
「お前と今までにいてきたからか、その言葉に説得力しかないな」
「だからずっと一緒にいてねキャロル?俺さ皆がいないと…」
『死ぬか?』
「全部無に帰したくなる」
『ラスボス!?』
「当たり前だ、オレはお前から離れる事はないから安心しろ」
「うん」
「そんな、お前に聞いておきたいのだが」
「何?」
「本当に縁談の打診がされたのは吸血鬼と妖怪だけか?」
まさかの余罪追求であった!
「あはは…な、何を言っているのでしょうかぁ?」
「お前の妻だからこそ分かる、お前は他にも縁談を申し込まれている…それをオレ達の制裁が怖くて黙っていると」
「そんなぁ〜ユキメとクルル以外に縁談なんて来てないよー」
露骨に目線を逸らす旦那に対して妻は
「今、素直に吐けば許してやろう」
「申し訳ございません、相談は持ちかけられました」
「何処だ」
「ギリシャからアテナに申し込まれております」
「お前と言う奴は…」
「流石に断ろうと思います」
「どうしてだ?」
「『
そもそも人妻関係なく襲い掛かる奴なので信頼出来ないのである
「あぁ…確かにあの辺の神はその手の話が多いからな」
「そう言う事だよキャロル」
「そうだな…オレは許そう」
「ん?」
何か変な単語だな…これはまさか
「ハルくん?」「ハルト」
「あ、あはは…何故此処に?」
「キャロルに呼ばれたからな、それで?」
「断ってるから安心してよ!」
「問答無用だ取り敢えずそこに直れえ!」
「キャロル!助けてええ!」
「安心しろ…慰めてはやるから」
「そんなあああ!」
「ハルト?」
そこには あかねが…それを理解したハルトは
「!!!」
無惨の前に平伏する下弦の鬼と化していた
「(この状況は不味い!)」
「何が不味いのかな?ハルト?」
「(何で心読めてんの!?悟りなの!)」
「ハルトの考える事なら何でも分かるよ」
「あかね!愛してる!」
「私も愛してるよ、だからね…正座して話を聞かせて貰おうか?」
「ひゃい…」
『これが三千世界に恐怖を招いた魔王なんだからなぁ』
『完全に尻に敷かれてんだよなぁ』
アナザーライダー達が呆れているのであった
折檻が終わった後 ハルトは
「これが新しい仮面ライダーガヴの姿と…新作仮面ライダーかぁ!!」
新たな燃料投下に発狂していたのである
「しかしガヴの世界って腕っぷしで成り上がれるのか…凄い世界だな」
『逢魔も似たようなもんだがな』
「まぁなぁ」
「陛下ぁ!!」
「どうしたハウンド?」
「ゴーストイマジン相手に四天王入れ替わりをかけて喧嘩売った奴がいます!」
「え、マジで!四天王入れ替わり制度初めてじゃん誰なの!」
「カイです」
「ほぉほぉ!」
ワクワクしてハルトがカイvsゴーストイマジンの戦いを見に行ったのである
結果は
「おぉと!何と四天王の入れ替わり!カイが新たに四天王に君臨したぞおおお!」
会場は うおおおおおお!!!と湧き立つ光景にハルトは拍手で答える
「ゴーストイマジンも良くやったな」
「大将…俺ぁ」
「分かってる、いつでも挑め その権利は誰もが持っているものだ逢魔の者は勝者を讃え!敗者は健闘に敬意を示す!それが俺達のやり方だ!非道悪逆は敵にだけ向けるんだ!」
「大将!」
しかしながらアッパレな戦いでもあるし、ゴーストイマジンは本業というかネガタロスの補佐である
「おめでとう新しい四天王誕生だ」
「あぁ、四天王になって嬉しい そんな顔してるだろ?」
「そうだな…さてとお前には新しい部下と拠点を渡す、主な任務については「先行しての破壊工作って所か?」分かってんじゃん」
「任せてくれって魔王」
さぁて
「これを見てる奴等に言うぜ!逢魔はいつでもこの手の戦いは大歓迎だ!我こそはって奴がいれば!挑め!その座に相応しいと自分が思うなら奪ってみろ!!その実力を見せてくれ有志達!!」
おおおお!と湧き立つ会場は戦った者達への賞賛で満ちていた
「しかし入れ替わりの決戦でカイが四天王か」
「私としては予想外でした…てっきり一夏や牙王相手に挑むと思ったので」
「ま、コレは奴等にとっても良い刺激だろう 安寧なんて無いってな」
「日々精進ですね」
「そう言う事だ、そう言う意味だとコレも良い機会だな」
ハルトがウォズに渡したのは招待状である
「それは?」
「サーゼクスからだ、何でも俺達の選抜メンバーとレーティングゲームのエキシビジョンをしたいってさ」
「蹂躙される末路が見えますが?」
「わかんねーぞ、伸びしろがある奴等だからな…けどやるからには勝つぞウォズ」
「無論です負けるつもりで喧嘩する馬鹿はいないと我が魔王に教わってますので」
「よく言ったな、よし!俺達も修行してレベルアップだ!」
「その前に参加メンバーを選抜してください」
「んじゃ」
とハルトが言おうとした時
「ちょっと待ったボス」
「ネガタロス?」
「その選抜メンバーだが勝ち抜き戦で決めるのはどうだ?」
「お、それ面白そう!」
「ボスを除いた駒は上位メンバーから好きな駒の役割を持つ 組織に新たな人材発掘もなるし若手も古参も楽しめるぞ」
「良いねぇ!!よし参加希望の人を集めて、闘技場でガチバトルしようぜ!!」
「我が魔王は観戦する側ですよ」
「そんなぁ!俺も戦いたいよお!!」
「ボスが出たら全員まとめて相手するだろ?」
「そうですとも!」
『否定しろよ!』
「折角フレッシュな力に目覚めたのに」
「フレッシュ?」
「あぁ、魔蛇から貰った新鮮なロックシードがアナザー鎧武の新たな力になったんだよ!」
「我が魔王は自重してください」
「そんなぁ!!こうなったらぁ!」
「変なお面被って参加してもバレますからね」
「いいや、ここは鯛焼き名人アルティメットフォームで参加する!」
「辞めてくださいお願いですから!」
そしてレーティングゲームの眷属として参加する者達 それぞれに出世や忠誠、或いは戦う為だけに参加 など理由はそれぞれだがあるのはただ一つ
「ダグバよ、この時をずっと待っていた」
「僕もだよ、じゃあ始めようか」
ダグバvsガドル!
「リベンジを果たさせてもらうぞ」
「かかってこい世紀王の成り損ないが!」
ビルゲニアvsシャドームーン!
また、ある会場では
「では始めましょうテスタロッサ嬢?」
「えぇ前から思っていたのですよハルト様の右腕には」
「「私こそが相応しい!」」
ウォズvsテスタロッサ!
「やっと合法的に君を痛めつけられるよカレラ」
「それは此方のセリフだウルティマ!」
ウルティマvsカレラ!
「この催しは僕のゲネシスドライバーの性能を披露する絶好の機会だね」
「生憎だが私の才能の前では君の発明など足元にも及ばない!」
デュークvsゲンム!
「ははは!こりゃあ良い最高の祭りだな!」
「わぁい君と本気で戦えるんだぁ」
王蛇vsデルタ(北崎)!
そんな会場で盛り上がりを見せる中 ある場所では埋もれていたニューフェイス達が胎動を始めていたのである!!
「勝者!カイ!」
「流石は新四天王だな!気合いが違うぜ」
「おい見ろよ!魔蛇さんも勝ち残ってるぜ!」
「こりゃ凄いな」
と感心している中
「何てこった!あっちじゃイーグルアンデットとマンティスアンデットが戦ってるぜ!」
「おいあっち見ろよ!ゴオマの奴が負けてるぞ!」
「何ぃ!」
その会場では何やかんやで逢魔のメンバーからは一目置かれているゴオマが仰向けに倒れてKOされていたのである
「誰だ、あのハルト様とダグバに喧嘩を売り続けた事で逢魔最強格のタフさと強強メンタルを持つゴオマを誰が!」
と会場を見ると
「ははは!何だ逢魔とはこんなものか!」
「グラファイト…グラファイトバグスターだぁ!!」
何だとおおお!と響動めく会場 というより
「竜戦士グラファイトだぁ!!ちょっとサイン貰ってくりゅう!!」
「ダメだって魔王ちゃん!今は我慢してええ!」
「そうだ!」
「あ、次は……おぉう」
「え?あぁ……」
対戦カードは
「この機会が巡ってくるとはのぉ」
「何というか…久しぶりな感じだね」
「あの時の因縁を精算させて貰うぞ」
ヤクヅキvsアカツキ レジェンドルガと並行世界のファンガイア キングの頂上決戦である
「やばいな、この祭りの盛り上がり!やっぱり俺も混ざりたい!!」
「我慢してよぉ!」
「えぇ…」
「あ、あっち見てよ!」
マッチングは エボルvsエターナル!
「ちょっ!待っ!!」
何て戦いダァ!と目をキラキラ輝かせて世紀の一戦を見ようとしたハルトだったが
「よぉ、ハルトすまないが今度のエキシビジョンマッチの打ち合わせをしたいんだが…」
「そう言えば時間ですね行きますよ」
「いやだああああ!!エターナルとエボルどっちが勝つか見届けてからだぁ!」
「我儘言わない!」
「嫌だァァァァァ!!」
と涙目のハルトはズルズルと引き摺られて泣く泣く会場を去るのであった
その後 ハルトは会談の場に向かうと
「よぉ一夏、聞いたぞ京都に修学旅行とな」
「あぁ楽しみだよハル兄」
「よし一夏よ、それなら俺が霊夢から習った参拝方法を教えようではないか」
「あぁ」
霊夢…本職巫女さんならちゃんと教えているだろうなと思ったがハルトはアザゼルの後頭部を鷲掴むと
「アザゼル…よくも俺の楽しみを邪魔してくれたな」
「ん?おい待てハルト!!まさか!」
ハルト式
「先ずは二礼」
「ちょっ、ごふ!」
ハルトはアザゼルをそのまま机に2回顔面を叩きつける
ハルト式二拍手
「二拍手」
パァン!パァン!
起こした体をハルトの両手はアザゼルの両頬を2回叩いて鼓膜を潰し
「んぐっ!」
ハルト式一礼
「トドメの一礼だ、跪けええ!!」
そしてトドメとばかりに踵落としを後頭部に叩き込み近くの賽銭箱に減り込ませたのである
「あ、最初は賽銭からだったな失敗、失敗これじゃ霊夢に怒られちまうぜ……てへ!」
と賽銭箱にセルメダルを入れたのであるがナツキが思わず
「入れるならお金を入れろよ!賽銭箱に人間の欲望を入れるな!!」
「そうだった…賽銭箱にはお金入れないと霊夢怒るんだった」
「そう言う意味で怒ってんじゃねぇよ!てかアザゼルに何してんの!!」
「俺は神にお願いしたんだよ…お願いします神様……あの世紀の一戦を見れなくしたカラスに物理的制裁を加えるけど良いよね?答えは聞いてないとな!」
「それは、お願いじゃなくて宣言してんだよ!」
「神様に自分の欲望を叶えて貰うんだから良くね?」
「この罰当たりがぁ!」
「大丈夫、神様は見てないから…もし本当に神様がいるなら…俺みたいな家庭環境で苦しむ子供なんていない筈だもの」
「微妙に反論しづらい事言うなよ!」
「それよりアザゼルに何してるのですか、そんな奴でも一応は一勢力の長ですよ?」
「え?……そうだっけ?今の俺からすれば世紀の一戦を邪魔した敵にしか見えんよ、おいアザゼル、今度のエキシビジョンマッチは気をつけろよテメェ全員逢魔の全力メンバーですり潰してやる」
『私怨じゃねぇか!!』
「それなんて死刑宣告?」
参加を打診したサーゼクスは何をしたのだ、と気絶したままのアザゼルへ目線を向けるのであった。
予告
メンバー選抜に励む中 ハルト達の元に妖怪勢力から会談を依頼され メンバーは京都に向かう そこには
「お久しぶりですな、ハルトはん」
「ユキメさん!?」
「ほぉほぉ、このケモ耳が現地妻候補と千冬先輩に密告してきます!」
「辞めろベアトリス!!」
そんな中 妖怪勢力に起こる異変 その影に現れた存在とは!
「僕は英雄になるんだ」
「俺の憧れる弁護士は言っていた英雄とはなろうとしてなれない、お前達は出だしからアウトだとな」
次回 修学旅行の裏側で お楽しみに!!
オマケ短編
謝罪
『お前のせいでうちの国は大変な事になってんだ!経済的損失を補填しろ!ついでに賠償もしろぉ!』
と悪魔勢力の老害が喚いているが
「…………」
『おい、何で謝らないんだよ!』
「謝罪するような事をした覚えがないが?」
『謝ってヨォ!!』
「だが私は謝らない」
テロリスト
ここはリュートの会議室
「ハルト様〜窓の外を見てください!」
「どうした?」
「なんか旧魔王派の残党みたいなのが入って暴れてきましたよ」
「ははは!そうかぁ〜」
『テロリストだぞ!何呑気にお茶を飲んでいる!』
「遊んでくるねー」
「手加減してやるんだぞー」
とアウトサイダーズ、ロイヤルガード、怪人軍団と明らかな過剰戦力で迎撃に向かうと
「な、何だぐああああ!!」
「逃げろぉ!!」
「誰だよ今なら主力いなくて手薄で狙えるとか言った奴はぁ!」
「や、やめろおお!」
「じゃあ此奴等は拷問したり何かの素材として有効活用じゃな」
それはもう蹂躙であった
「ははは、青春してるなぁ」
『何処が!?』
てぇてぇ
「ほぉ…成る程」
「どうしたのウォズちゃん」
「この時代では尊いと言う言葉を、てぇてぇと言うらしいですね」
「そうなんだ〜」
「それはアレの事か?」
「「「「ん?」」」」
「仮面ライダーの皆様…てぇてぇ!」
祭壇を作り仮面ライダー達の等身大パネルとその目の前に玩具の変身ベルトをまるで神棚のように並べられている祭壇を前に膝をつき祈るハルトを見た、ウォズは真顔で
「アレは違います」
「取り敢えず魔王ちゃんを正気に戻してくる!」
「ハルト様あああ!!」
数分後ハルトは正気な戻ったのである