前回のあらすじ
語り尽くせない紆余曲折の末 ハルトはアザゼルに神社参拝アタックをかまして日頃の鬱憤を晴らしたのであった
「エターナルvsエボルは引き分けだったのか…クソォ…見逃したぁ」
とハルトは凹むが メンバー選抜は順調に進んでいる リストを見ると
「やっぱり古参組は強いねぇ」
圧倒的な信頼を置く面々の中にも実力者はきちんと入っているのだから素晴らしいな!
「これはどの駒にするか悩むな」
と呟くとウォズが申し訳なさそうに近づき謝罪する
「申し訳ございません我が魔王!」
「どうしたのウォズ?」
「はっ!先程 我が魔王の右腕No.1をかけた戦いでぇ…私はテスタロッサ嬢に敗北しました」
「いや寧ろ健闘した方だよ」
試合内容はどちらに転んでもおかしくなかったと思う以前に 単体で戦略兵器並の実力を有する彼女に喰らいつけることが出来るのが逢魔に何人いるかって話だ
「しかし私は…女王枠のみにしかエントリーしてませんでしたので候補落ちです!」
「他の枠も狙っとけよ!」
「私の居場所は我が魔王の右腕、その傍らにございます!」
「その忠誠は見事だけども妥協する事も覚えろよ!」
「どんな時でも妥協せず身の程知らずにも上を目指す、そんな王の側近である私が妥協などしていられますか!」
「お前の気持ちは嬉しいけど…ったくカゲンは入ってるのに」
「カゲンが?」
「頑張ったぞ」
「やったねカゲンちゃん、兵士枠内定おめでとう!まぁ俺もだけど」
「これで四天王最強は俺達だな」
「それは納得いかんわぁ!」
「そうですよカゲン先輩はジョウゲン先輩とのツーマンセルじゃないですか!単品での戦闘力はそんなに高くない筈!言うなればハンバーグの付け合わせのジャガイモとインゲン豆みたいなコンビなのに!」
「フィーニスちゃん?誰が付け合わせなのかな?」
「ってナツキが言ってました!先輩達は古参で最も小物 最弱よと!」
「そこまで言ってないと思うが…」
「あいつめ、今度会ったらスイープソーで切り刻んでやる…」
「俺のバイブロネイルで貫手を心臓に喰らわせてやる!」
理不尽な八つ当たりが実行されるのは別の話だが
「まぁ結果が全てだ運や巡り合わせもあっただろうがな」
「しかしハルト坊「ならこの戦いを今後は逢魔のランキング戦にするのもありだな」おぉ、それは良い!」
「文句があるなら実力で示せ何故なら」
そう言うハルトも
「ぶっちゃけ俺も参戦したかった!」
「それしたら今回の趣旨から外れるので辞めてください」
とお願いするのは無理もないが
「さて真面目な話で行くと妖怪勢力との会談も近いな」
「えぇ、今回は三大勢力との同盟含めた話し合いなので今までとは毛色は異なります」
「まぁ魔王ちゃんの事だから付き合いの長い妖怪勢力に肩入れすると思うけど」
「その通りだ逢魔は北欧、日本神話、妖怪 この三つの勢力と同盟関係であり、今後とも大事なものであるアザゼルの奴 その辺を取り込んだのも逢魔の武力の矛先が自分達に向かないようにする為とか考えてないよな?」
「それだと戦闘前提の物騒な交渉の可能性もある…気を引き締めていかないとね」
「あぁ京都、仮面ライダーフォーゼでも修学旅行の舞台になった…レオゾディアーツになって一夏を襲撃してみるかな…いやソレは辞めておこう義弟の大事な思い出の邪魔は良くないな」
「我が魔王……
その手に持ってるパンフレットは何ですか?」
「え?ベアトリス達と観光でどこに行こうかなって」
「遊びに行くんじゃないんだよ!」
「新婚旅行は遊びでやってんじゃないんだよ!」
「気を引き締めてください!そんなのでは部下達に示しがつきません!!」
「え…今更さ王の威厳とか……俺にあると思ってんの?」
「「「「「ないな!」」」」」
「聞いた俺も悪いがテメェら、また口にロールケーキねじ込まれたいか?」
本当にこの古参連中は!!とツッコミを入れるも
「しかし本当にお前達は血の気が多いよなぁ、しかもブレーキが壊れてるときた」
と資料と選抜戦の映像を見る…完全に血を血で洗うバトルファイトだったのであったから
「え、自己紹介ですか?」
「くらえ、転移ロールケーキ(宇治抹茶味)」
ハルトはゾーンメモリの力でウォズの口にノーカットロールケーキを転移してねじ込んだのである
「んごっ!」
「ウォズちゃーーーん!カゲンちゃん、お茶用意して!」
「抹茶だな!」
「京風にしなくて良いから!」
慌ててカゲンが扉から外に出ようとしたのだが
「逃がさんぞ」
『whether!maximum drive!』
廊下には何故か強風が吹き出られなかったのである
「外出た瞬間……終わったわ」
「風、強すぎて…お亡くなり…」
「それは強風違いだよ!!」
「さーて、are you ready?」
「「「「ダメです!!」」」」
「答えは聞いてない」
逢魔は今日も平常運転である
そんなハルトだが自室を出れば彼等との立場も王と側近に変わるのだから…笑えない
「陛下、最近は闘技場の賑わいも中々のものですな」
「国を挙げてのバトルロワイヤルは大好評だったなアレは新人発掘の良い舞台にもなった」
「実力や知謀で陛下への覚えが良くなるというのもメリットですね」
「まぁ俺としても組織に新たな風を起こせる人材というのは好ましい…今は身内のみの場所だけど何れは外部の者も参加できるようにしたいよ」
「えぇ、その通りです」
「だが俺も参戦したいぞ!」
「既にアンティリーネ様、カレラ様は参戦しておいでですが?」
「何してんの!?」
「浅倉様は毎日が祭りだと喜んでいます」
「そりゃバトルジャンキーからすれば楽園だろうなぁ」
ハルトも部下の報告に安堵すると部下は思い出したように
「それともう一つ 以前捕縛した禍の団 旧魔王派リーダーをヤクヅキ様が拷問して新たな情報を得ました」
「何て?」
「禍の団において人間の神器使いで構成された部隊があったと」
「へぇ」
「英雄派…何でも偉人や英雄の末裔や転生した奴等が徒党を組んで良からぬ企みをしていたと」
「つまり自称正義の味方という訳だな」
「まぁそんな感じかと」
「良いだろう!それならば良からぬ悪巧みをする自称正義の味方にはもっと悪いことを企む悪の魔王が悪のなんたるかを教えてやろうではないか」
『悪役の自覚あるんかい』
「え?知らないのぉ?俺の属性は混沌・悪だぜぇ!」
この瞬間 奴等のオーバーキルが確定した
『バーサーカーも真っ青な思考回路してるもんな』
という訳で
「ランダムエンカウントの時間だぁ!」
ハルトはオーフィスに協力(報酬は新作アニメのブルーレイcomplete box)を依頼してミラーモンスター達を引き連れ奴等の根城へ転移し 英雄派を奇襲したのである!!
「な、何だ!おい待て!アレって!」
「ま、まさか…おい曹操!!」
「まさかね」
「野生のラスボスだぁ!覚悟しろやゴラァ!!」
なんて理不尽なのだろう…こんなの覚悟完了前のクウガの前に完全体のダグバが来るくらいの無慈悲である
「常葉ハルトだあああああああ!!!逃げろおお!」
「おぉ英雄達よ逃げるとは情けない、安心したまえ…誰1人逃さないがなぁ!!お前達!!」
「ホーネット!」「ワスプ!」「ビー!」
「「「ワレラ、バズスティンガー三兄弟!」」」
「って喋ったあああああ!!」
『お前が驚くのかよ!』
ハルトが声をかけたのは 三位一体に定評の あるミラーモンスター バズスティンガーホーネット、ワスプ、ビーが建物の出入り口を通せんぼしたのである
突然の奇襲に慌てふためく英雄派 そりゃ攻撃しようと思った相手に準備段階で攻撃されるとは思わないだろう
「まぁ俺は勇者がレベル1でも容赦なく攻撃する魔王なんでな!!王道な覚醒なんかさせねぇよ!今日の俺は戦いが求めちゃあいない、一方的な蹂躙がお望みなのさぁ!!」
背後にベノスネーカーとドラブラッカー、そしてゴルトフェニックスを率いるハルト…まさに魔王であった
* こんな事言ってますが彼は主人公です
「何が目的だ…まさか、九尾の狐(八坂)を捕らえたのがもうバレたのか!」
「ん?九尾(…ユキメかな?)?」
「そうだ、俺達はこれから九尾を儀式の触媒にしてグレードレッドを呼び出して倒す そうすれば俺達は先祖を超える英雄になれるんだ!」
『凄いマッチポンプだな』
「その狐は俺にとって大事な人だ、それと英雄ってのはなろうと思ったらなれないって俺が憧れてやまない弁護士が言ってたな」
「……」
「英雄ってのは功名じゃない、ただ自分がなすべき事を積み重ね続けた先に認められるものだよ…あの歌でも言っていた歯を食いしばって思い切り守り抜け、転んでも良いよまた立ち上がれば良いと ただそれだけ出来れば英雄と」
その脳裏に思い浮かぶのは
復讐に燃えた聖女、妖精國の女王、教主になれなかった暗殺者、淫蕩の獣、ノリノリで爆弾投下をする魔法使い……あれ?
「普通の英雄って何だっけ…」
『お前が呼ぶのってぶっ飛んでる奴が多いからなぁ』
「取り敢えず……えい♪」
ハルトは笑顔のまま近くにいたガタイの良い大男 ヘラクレスの子孫目掛けて…超自然発火能力をおみまいしたのである
「ぐあああああああ!!」
「ヘラクレス!!」
「へぇ、これがギリシャ神話の大英雄ヘラクレスかぁ…何の冗談?俺の知ってるヘラクレスは石斧を振り回し、12の試練に応じた命のストックや武技を持ち、そこにあるのは子供や強者に敬意を示す高潔な精神性だ断じてマッチポンプするような英雄擬きじゃねぇ!」
『多分、別のヘラクレスのこと言ってるな』
「ヘラクレス相手なら念入りにローストしてやらないとなぁ、何より俺が気に入らないのは…眼魂としてお世話になっている英雄の皆様…その名を汚したことダァ!!」
「が……」
「ほら立てよ、本物の英雄ならこんな炎で焼かれても再生して直ぐに俺に反撃してくるぞ!」
返刀の回し蹴りで背後から切りつけようとした剣士を払いのけたのである
「せい!」
「ごふ!」
「ジーク!」
「ジーク?まさか…ジークフリートか?ふざけるなよ竜殺しの名まで借りるなんて」
何処ぞの復讐に燃える…あぁジークフリートにゾッコンの花嫁に斬りかかられると思うがソレは黙って置くことにする
「テメェ等、よほど死にたいみたいだな」
「曹操!」
「分かっているゲオルグ、転移の用意だ」
「「「ニガスカァ!!イクゾ!」」」
バズスティンガー三兄弟が背中合わせになると
「「「サンミイッタイ!!」」」
そのまま回転し続け竜巻となり英雄派に襲いかかったのであるが
「今更だけど…何でアイツ等喋れるの?」
『多分学んだんだろうな』
「あぁ人間食べるし、外で観察もしてるだろうからなぁ…」
「「「キョウノ、バンゴハン!!」」」
『まぁ思考回路はペットは飼い主に似るだな』
「ペットじゃない大事な仲間だ………後、俺はあんなに単純じゃない」
『『『!!!!』』』』
「そんなに心外なの!!」
と否定していると
「させるかあああああ!!」
ジークフリートが咆哮を上げながら自らの神器の禁手である、竜の腕からなる魔剣の多刀流でバズスティンガー三兄弟の技を防いだのである
「お前はグリーヴァス将軍かよ…」
クローントルーパー達の教育資料映像で見た事ある 何か腕が4本で手が回転しながら光る剣を振り回してたヤバい奴だと
「しかしバズスティンガー三兄弟の連携を止めたか」
「曹操!俺が持ち堪えているウチに早く逃げろ!」
「そんな…ジーク!!」
「今は目的を果たすことだ!早く九尾も連れて逃げろ!お前の英雄譚に俺の名前は残してくれ」
「当たり前だ!」
なんか良い感じの雰囲気で英雄派のリーダー曹操が逃げようしたから
「あぁ、ご先祖さまと同じように尻尾巻いて逃げるんだ」
思い切りプライドを刺激して逃げられなくしたこの手の 私は何とかだぞ!って奴に一番有効なのはそのプライドの根っこを煽り倒す事にある
「………え?なんだと?」
「三国志の英雄、曹操 その名前は俺でも知ってるよ爺ちゃんが読んでた本に出てきたから」
ハルトはそれはもう過去一最高の草加スマイルを浮かべて
「前半生は董卓に負け、呂布に負け、袁紹との戦いも自前の戦力じゃ勝てずに助っ人の関羽に頼ったり、勢いのままに進んだら諸葛亮の作戦で船を火に炙られ、笑人形に10万本の矢を盗られ、ボコボコにされた挙げ句の果てには赤壁では関羽に命乞いしてからの慈悲で見逃されてたよねぇ」
『一部演技ではあるがな』
「そして息子は仕えるべく国を滅ぼして王朝を作ったは良いけど司馬懿の一族に全てを奪われた…曹操なんて所詮は時代の敗北者じゃけぇ」
「敗北者?取り消せよ今の言葉」
「うわぁ煽り耐性低いわぁ」
『お前のが理不尽過ぎるんだよ』
「ダメだ曹操!早く逃げろ!!」
「ダメだジーク!コイツだけは許せない!!」
「まぁこんな所で逃げるなら英雄名乗れねぇよな」
「この神殺しの槍の力で消えるが良い、魔王!」
と取り出したのは黄昏の聖槍 赤龍帝の籠手に代表される 神殺しの代名詞的な神器でその辺の信仰心が高い人が見ると即死らしいが
「ロンギヌス……てい!」
ハルトは何食わぬ顔でサマーソルトキックで槍を蹴飛ばし天井へ突き刺したのである
「俺の信仰する神様は君達のと違うんだ、ごめーんね♪」
これが師匠や英寿さん関連だったらアウトだったと
「「…………へ?」」
そりゃまぁそんな唖然とした顔にもなるだろうが
「バカな、この槍はロンギヌスなんだぞ…普通なら…出した光だけで浄化されたり体を貫かれるのに…」
絶望顔してる、てか
「えぇ、この程度で絶望するの?それで君達は良く英雄なんて語れるねぇ…俺の知ってる英雄ならこの状況でも俺達には守るべき者があるから負けられないっ!て奮起するのに…やっぱり英雄の名前を借りただけの色物軍団かぁ」
「ば、化け物め」
「知らないのか?魔王に常識なんて通じないんだよ…その槍が俺のATフィールドを貫けるなら倒せたかも知れない…つか俺単体で絶望する程度でグレードレッド倒すとか言ってんの?無理じゃね?プププ」
『相棒、それ違うロンギヌスの槍や』
「それと実は俺、誰に何も言わずに飛び出していけ宇宙の彼方してきたからな」
「は?」
『トラトラトラ!』
「それ全部、ボディーのコアメダルじゃない?」
それを合図に攻撃と突撃が始まる
「ゴーゴーゴー!!」
「陛下ぁ!何処にいますかぁ!!」
ハウンド率いるクローントルーパー親衛隊
「おーい!此処だよぉ!」
「何してるのですか陛下!突然いなくなるなんて!皆慌ててましたよ!」
「そうか」
「今日の晩御飯どうしよう困った!と」
「そっちかい!…実は奴等の力で俺は此処に誘拐されたんだよ!」
「何ですと!!おのれ英雄派ぁああ!!よくも陛下を拉致誘拐してくれたなぁ!!我々の夕飯をどうしてくれるぅ!」
「違う!俺達は事実無根だ!!そこの魔王が単身で殴り込んできたんだ!何なんだ!この魔王は!!」
「陛下ならそんな事するに決まっているだろう!誘拐されたなんて陛下から言われたんだ!これでもう俺達はお前達を殺すしかなくなったじゃないかぁ!」
「え、そっち!!」
「優秀な兵士なら命令に従う」
「大変です幕僚長!!彼処に生えた沢山の腕で剣を振り回してる奴が!」
「まさか……奴がグリーヴァス将軍!!俺達はクローン戦争を知らない世代だから初めてみる!先輩達に確認する…時間もないから攻撃するぞ!」
「つまり禍の団 英雄派は分離主義者という訳ですね!」
「そうなるな、よし!撃ち方始め!分離主義者と帝国の名前をついた国家や逢魔の敵は等しく撃ち殺せ!!」
「そこで物騒な思考回路になる辺り流石は俺の親衛隊」
『あの常識人だったハウンドは何処に…』
「お前達!普段の訓練を思い出すんだ!良いか!奴等を絶対に逃すなよ!」
「はっ、何言ってんだよ逃げ隠れする陛下を捕まえる方が難しいぜ!」
一糸乱れぬ連携でフォーメーションを取るとクローントルーパー達は情け容赦なくブラスターライフルの雨霰が降り注いでいる
「ははは!以前陛下が戦ってた奴が歌っていたな!ははは!go to hell!さぁスーパー懺悔タイムと!」
「地獄の底で『
慌てて魔法で防御する まぁ基本異能力系ファンタジー世界で ゴリゴリのSFかつ戦闘訓練しまくった本職軍人の連携とか悪夢でしかないよなぁ
「何でコイツ等が!まさか魔王!お前が呼んだのか!」
「その通り!何を隠そう俺は嫁達によって開発された位置情報を細かにかつ精密に発信する為の超高性能GPSを持たされているからな!何処にいても一発だぜ!」
『その辺信用されてないよなぁ』
「まぁ陛下を1人で散歩したら何やるか分からない気持ちというのは分かります」
「ところでウォズ達は?」
「全員ロールケーキを口に捩じ込まれて気絶してました」
「………それも全部コイツ等、英雄派がやったんだ!!」
*彼がやりました
「何ぃ!貴様等は陛下のブレーキ役になんて事してくれたんだぁ!」
完全な冤罪である その言葉に反応するようにブラスター、グレネード、ガトリング、火炎放射器etc多用な武器の砲煙砲火を浴びせられているのである
「何て卑怯な奴等だ、卑怯者!正々堂々と戦え!」
「やだよ俺達一人一人は、とても…か弱いんだ」
「何言ってるのですか?逢魔でか弱いに該当する存在はそんなにいないかと」
ハウンドのツッコミをスルーして
「たとえ一人一人は弱くても。皆で力を合わせれば強い奴にも勝てるんだ!これが俺達の絆の力だ!」
「まぁ普段、連携なんて頭にない怪物達をチームにして戦わせる事は確かに陛下くらいしか出来ませんからね」
「絆……ネクサス!!」
『お前が、それを言う!?』
「卑怯者ぉお!」
「それをお前達が俺達にやろうとした事だよね?自分はやっても良いけどやられるのは困るのは筋違いだよね?」
「悪魔め!!」
「それは本物の悪魔に失礼だよぉ、俺よりももっと悪辣な事考える奴なんて逢魔には沢山いるんだからなぁ」
「く、せめて…一太刀……このダインスレイブの一撃が入れば…」
とジークフリートが取り出した魔剣の名前を聞いたのはハルトにとって因縁深いものだったからだ
「あ?ダインスレイブ?」
「そうだ、一度抜けば血を吸うまで鞘に戻らない治癒不能な呪いを与える魔剣 ダインスレイブよ!」
「知ってる…へぇ、そうかそうか…ダインスレイブかぁ」
ダインスレイブ…その名を聞いて思い返すのは嘗ての戦いでキャロルを庇い心臓を貫かれた記憶……まぁあの時の俺が弱くて不覚をとっただけ だがその魔剣は伴侶が復讐に走ってた頃に持っていた忌むべきものであり許せる訳がない
「尚更生かして返す訳にはいかないなぁ」
というより自分の心臓を貫いた魔剣なんて許せる訳がない
『オーガ』
『exceed charge』
アナザーオーガに変身、そのままアナザーオーガストランザーを長剣モードにしてエネルギーを貯める
「らぁ!!」
親衛隊は全員屈んで攻撃を回避するが間一髪というから悪運が良いのか英雄派も全員回避したのである
そして
「皆、逃げるぞ!今の俺たちじゃ、コイツ等には勝てない!」
まるでシャボンの島にいる麦わらみたいなテンションだが生憎この世界には暴君も冥王もいないので大ピンチである
「逃す訳ないだろ、その魔剣は置いていけ…あ」
アナザーオーガはアナザー王蛇に変身して あるカードを使う
『steel vent』
その能力は相手の武器強奪 つまり
「っとダインスレイブ…ゲットだぜ!」
「貴様!!」
「戦利品っと」
「良いから逃げるぞ!ゲオルグ!!」
霧の力で転移したのを見たハルトは
「絶霧…まさか」
幻想郷襲撃に英雄派が絡んでいた…なら
「ハウンド、追撃の部隊を派遣しろ見つけたら報告と見張のみで待機 それとこの建物の調査だ禍の団の一派閥の基地ともなれば組織の情報も眠ってるだろ奴等が噛んでるなら捕らえて拷問して幻想郷に送ってお詫びの拷問をさせてやろう」
オーフィスが組織運営してないからその辺の情報は欲しいが 幻想郷襲撃に噛んでいるならば報いを与えねばならない
「それと妖怪勢力に確認、奴等が九尾を攫った云々言ってたからな!奴等の攻撃を受けたなら此処に証拠がある筈だ!」
「陛下はどうされるのですか?」
「取り敢えず」
転移して 愛する者達のいる場所へ一時帰宅すると
「ただいまー!」
「おかえりハルト、遅かったが何をしていたのだ?」
「うん!ちょっとテロリストの根城見つけたから奇襲してきた!」
「本当に何をしたぁ!」
「ハルずるいよ!1人だけお楽しみなんてー!」
「そうだな!私達も呼ぶべきだ!」
「カレラはこの間楽しんでたじゃん!」
「ですが近衛もなしに奇襲なんて危ない真似を」
「分かってくれテスタロッサ…神殺しの槍を振り回す自称正義の味方軍団なんだ聖槍とか悪魔特攻好きだろ?それにと…奴等の資料によれば魔王の俺を殺して正義の味方になろうとしてた計画もあったんだ」
「滅ぼされてしかるべきの連中ですわね」
「テスタロッサが懐柔されたよ」
「んで偶々散歩中に奴等の根城を見つけたから襲った」
「ピクニックに行くような気軽さで何言ってるんですか!ハルトさん!」
「そんな事よりさ!見てよコレ!」
「…….これは剣ですか?戦利品」
「ダインスレイブだって」
「アブなぁ!なんてものをお土産にするんですかぁ!北欧神話の激ヤバ魔剣じゃないですか!」
「懐かしいでしょ?」
「え、懐かしい?」
「そう言えばベアトリスは知らないんだよねー」
「確か…知ってるのはテスタロッサ達までか?」
「えぇ」
「え、何があったんですかぁ?」
「………」
「キャロルさん?」
ベアトリスが抜剣する寸前で剣を直したがキャロルは不機嫌になる
「何でそんなもの持って帰ってきた早く捨てろ」
まぁ過去に旦那が死にかけた挙句に、心臓にキングストーンなんて呪いを残した魔剣であり嫁達にはある意味 逢魔にとっては妖刀村正レベルで禁忌扱いなのはいうまでもない
「そうですよ!キャロルさんも言ってください!」
「これでライダーシステムに合わせたイグナイトモジュール作って!」
「伝説の魔剣を強化パーツにするとか何考えてるんですかぁ!」
「良いだろう、まずはこの魔剣をプレス機で粉砕して素材にしてやる!」
「いやちょっと何でキャロルさんはその魔剣に怒り心頭なんですか!」
「それはな…昔、オレが持ってたダインスレイブはハルトの心臓を貫いたからだ!」
「何でそんな危険物持ってたんですか!」
「あぁ、昔ハルトと痴話喧嘩した時に色々あってな」
「あ、懐かしいねぇ」
「ハルトさんと喧嘩した事が…何と言いますか基本的にキャロルさんが尻に敷いてるイメージがあるので…」
「ベアトリス?」
「その時はダインスレイブの呪いを応用した滅びの歌で世界を滅ぼして心中したかったオレと、そんなオレを愛しているから心中なんて辞めてというハルトで喧嘩したんだ」
「さりげなく惚気ましたね、この錬金術師」
「その痴話喧嘩で街が消し飛んでいたな」
「なーんだ、その程度の被害でしたか可愛いもんですね」
「えぇそうよ、私なんて旦那様と初めて出会った時に喧嘩した森が消し飛ぶくらいだったわね」
「え、以外です…ハルトさんとアンティリーネさんとの喧嘩なら国くらい滅びるかと」
「あの時の旦那様はそんなに強くなかったわ…まぁ私を倒せるくらいには強かったけど」
「その段階でかなりの強者だと思うのですが?」
「ベアトリス、貴女まで逢魔の価値観に染まって…」
「だって今の逢魔で夫婦喧嘩なんてしたら惑星一つ簡単に消し飛びますよ そんな喧嘩にならないのは二亜、カレン、銀狼、ベルファストさんくらいです」
その言葉に周りは納得していたが
「そんで英雄派の奴等は九尾を攫ったらしいんだ」
「分かったよハルきち!その九尾の狐を人間の中に封印して人柱にするんだ!」
「そんな忍者漫画みたいな事にはならない、というより触媒にしてグレードレッドを呼んで倒すとか」
「お前に勝てないのにグレードレッドに勝てると思っているのか?」
「俺もそう思う」
「取り敢えず京都に向かうか」
「はいはーい!じゃあハルトさん一緒に行きましょう!」
「え、ちょ…ベアトリス待って!」
「答えは聞いてません!」
「ベアトリスさん、私も行く!」
という訳で
「此処が京都なんだぁ」
「あれ?あかねは初めて何ですか?」
「うん、私の家ね旅行は基本海外だから」
「あかねさんって、お嬢様だったんですか!」
「そ、そんな事ないよ〜」
「いや分かります体から溢れるお嬢様オーラが!」
「そんなの出てないよ?」
「京都…来るのは二度目だな」
「確か前はアンティリーネさんと来たんでしたっけ」
「あの時は店の生八橋を買い占めた位しかしなかったな」
「何ですかそれ滅茶苦茶平和じゃないですか」
「平和じゃないと思うけど…」
もう1人、ハルトの制御役に抜擢されたのは あかねである 良くも悪くもハルト最大のブレーキだし多分 婚約者の見定めも兼ねてると思う
「んじゃ会談まで時間があるから少し観光と行こうか」
「そうだね、とその前に」
「私行きたいところがあるな」
「ん?」
そこで立ち寄ったお店で着物をレンタルした
「じゃーん!どうですかハルトさん!」
「に、似合う…かな」
「よく似合ってるし和服姿も新鮮だよ」
「ハルトさんも着替えたらどうですか?」
「そうだな郷に入っては郷に従えと言うし」
そしてハルトも和装になるのである
そして観光開始と金閣寺
「おぉ!金色で派手ですね〜」
「そうそう見た目から入るのは良い事だよな」
「これだと銀閣寺も楽しみです!」
「そうだな」
銀閣寺では
「あ、あれ?銀で出来てない?」
「まぁ初見はそう思うよなぁ」
「うんうん」
そんな王道な京都観光を楽しんでいると
「あれ?」
「霧…まさか!」
「大丈夫だよ、2人ともこれは妖怪達のいる裏京都への出入り口だから」
「その通りです、お久しぶりですなぁハルトはん」
「ユキメ!?どうして攫われたんじゃ」
「あぁ、此方の事情を知っとるなら話は早いでありんすなぁ」
「ユキメ……この人ですか婚約云々言ってるのは」
「あら、お二人が伴侶ですかえ?なら改めて自己紹介を私はユキメ、この裏京都の色町を支配しております以後よろしゅう」
「色町?ねぇハルト?まさか」
「お前のイメージしてるのと違うぞ、そういうのじゃなくて要するに任侠的な意味の顔役だ」
「あぁそういう」
「勿論、そういう意味でもありますえ」
「ハルト?」
「と、兎に角!話を聞かせて貰おうかどうなってんだ?」
「そうですな、では此方に」
え、街並みはどうだった?それ以前に
「「……」」
ハイライト消えた2人を止めるのに大変だったんだよ!
予告
無事に京都に着いたハルト達 拐われたのがユキメでないと安堵した一方 拐われたのが誰か知ったハルトは
「英雄派の奴等は皆殺しじゃあ!」
沸点が低いハルトの手元に飛んできたのはキャロルに預けたダインスレイブ!?さてさてどうなる!
次回 京都の街は戦場とかしたら お楽しみに!
オマケ短編
計算問題
「んじゃ皆!今日は簡単な算数から学ぼうか!」
「我が魔王が人に勉強を教えている!!」
「前にそれして反面教師呼びされてたが…」
「俺にぃ!任せとけぇ!!」
「どうしたハルト、頭大丈夫!」
ゴン!!
「何かな?」
そこにはクルミボンバーで後頭部を殴打されたナツキを見て
「今のはナツキが悪いわ」
「同感」
「さてと、んじゃ皆には簡単な問題から…ここに天使、堕天使、悪魔の三つの国があります」
うんうんと頷く面々にハルトは笑顔で
「突然現れた怪人がノリと勢いと思いつきで二つの国を滅ぼしました!」
「何て例えを出してるのですか!」
「因みに民衆も全員問答無用で虐殺してます」
「きちんと滅ぼしてんじゃん!」
「因みに滅ぼしたのは俺じゃないヨォー!」
「冗談に聞こえないのですけど!?」
「ノリと勢いと思いつきはハルトの基本理念だろうが!あと完全にソレはお前だろう!」
「そんな事ないよな!そうだろ!皆も同じ気持ちだよな!」
「「「「それを言われても我々は反応に困ります」」」」
だが他の連中でもやりそうとは言えない
「さて、この地に残されたものは何でしょう?」
「どこを滅ぼしたかだけ教えてくれないかな!!今直ぐ関係改善を打診するから!」
「数字で答えさせろよ!何、数学の問題で人の心情を問いかけてんだ!」
「ん」
「はい!ジャンヌオルタ!」
「残ったのは悲しみ、絶望…そして……その身を焼き尽くす程の強い復讐心よ!!」
「正解だ」
「いや数字で答えてくださいよ!!」
「コレだから復讐者クラスは!」
「猪女め」
じゃあと言われて
「此処に西都、北都、東都の三つの国があります」
「ビルドかな?」
「そこにエボルトが現れてライダーシステムを提供し三つの国で戦争が始まりました!」
「エボルトおおおお!!客観視するとアイツのやってる事極悪じゃん!ウルトラマン案件とはよく言ったよ!」
「さて残った国はいくつでしょうか!」
「ビルドの新世界創造で三つの国は無くなったわ!」
「正解!!」
「真面目にやれ!!」
「んじゃ別の問題で、食糧の入った袋が8つあります!そのうち七つが無くなって「食糧?…無くなる…う、うわあああああああ!!」ど、どうしたの!!」
そこにいたハイオークの文官候補生であるが彼は何かトラウマが刺激され発狂する
「食糧袋が一つ…食糧難……王よ申し訳ございません!!」
「すみません!ハイオークさんが、オークロード事件のトラウマが再発してます!」
「ごめん例題が悪かったよ!取り敢えずカウンセラー連れてきてええええ!」
ハルトは身内への深い思いやりは持っている男なのでしたが
「取り敢えず俺の頭大丈夫なんて言った奴には相応の仕置きをしないとな」
「た、助けてええ!」
皆!ナツキは止めんねぇからよ!お前達も止まるんじゃねぇぞ!
との事だった
トロッコ問題
「んじゃ、次は暴走するアナザーデンライナーが走ってました その先には真面目に線路を作ってる作業員1人、その1人を落ちこぼれと笑いながら作業する9人の作業員がいます さぁ君はアナザーデンライナーの連結点を切り替えてどっちを助ける!?」
「その人数比に悪意を感じるのだが…リリアナが聞いたら悲しむぞ」
「はいはーい!」
「じゃあウルティマ!」
「猫もいるよ」
「え、何処に!?」