前回のあらすじ
団体戦で勝利を飾ったハルト達!しかし一夏は色々やらかした結果!
「………」
燃え尽きていた!
「一夏…」
「ハル兄ごめん…俺前にハル兄の事女誑しとか色々言ったけど俺も同じ穴のムジナだった…俺…箒な鈴…それにオリガさんにまで…てか八坂さんまで…もうお嫁に行けない」
『何処かで聞いたセリフだな』
『デジャブ…』
「気にするな…何も言うな…分かる……どんなに強くなっても勝てないものがある…それとお前は嫁を貰う側だ」
「俺どうしたら…」
「結果はどうでアレ手を出したんだ責任は取れよ」
「はい…」
「お前の場合は更に増えるだろうがな」
「え?」
「思いつく範囲ならオルコット、デュノア、ボーデヴィッヒ…後は…蘭ちゃんか?」
「…………!!」
「これは…お前が鈍感だったのが悪い」
流石にコレは一夏の鈍感さのツケであると言うしかなかった
「さてアイツ周りは暫く忙しそうになるな」
『変な所で似てしまったな』
「言うな」
さて一夏の件は本人の問題だが
「やっぱり今のままじゃダメだ!」
ハルトは自分の鍛錬に限界を感じていた やはり何処までも1人では難しいのだろう
「どうしたら…」
束達技術者組やショッカー達の改造人間強化トレーニングをしているが何処か頭打ち感が否めない
「お困りのようだな魔王」
「お前は…死神博士!!」
ショッカー大幹部の1人にして逢魔王国傘下の代表格が現れたのであった
「伸び悩みを感じる貴方様のお悩み、痛い程分かる…ならば1人貴方様の悩みを何とか出来そうな者に心辺りがあります」
「何だと!それは誰なんだ!」
「我々が知る限り最高の指導者です…お耳を拝借」
死神博士から話を聞いたハルトは数秒の硬直の後に
「ええええええええ!!!」
死神博士の紹介に従った座標の世界にウォズと共に向かうのであった
ハルトにしては珍しくスーツでビシッと決め、手には無礼にならないように高級なお茶菓子を抱えていたのである
「此処…ですね」
「そうか……ちょっと待て最後に身嗜みの確認を」
そう言って此処に来るまでに何度したか分からない
「何回してるのですか我が魔王」
「何を言ってんだ!これから会うのはあの偉大なる指導者であり俺、憧れの人物だぞ!」
仮面ライダー狂信者にして厄介オタクのハルトだが勿論彼はライダーの関係者にも並々ならぬ敬意を抱いている幻想郷で啓太郎にサインを求めたりしたのが良い例だろう
そんな中でも別格な人物なのである
「しかし此処に伝説の指導者がいるのですね」
「……本当にさショッカーの奴等、居場所や所在を把握してるのに何で攻撃しないのか?いやしたら俺が叩きのめすが…さて……行くぞ」
ドアノブに手をかけようとしたハルトであったがその寸前で手を止めると
「我が魔王?」
「この中に…これから偉大なおやっさんに会う事に日和ってる奴いるぅ!いねぇよなぁ!やっぱり明日にしようぜぇ!」
『思い切り日和ってるやないか!』
あのハルトがビビっていたのである
そう死神博士から紹介された偉大なる指導者とは 昭和ライダー達 特に栄光の7人ライダー達の指導者にして良き理解者 立花藤兵衛ことおやっさんである
「いやまさか、ライダー側の指導者を紹介されるなんて思ってなかったもの…」
とビビり倒していた どうしようどうしようと困っていると
「君は確か…」
「魔王!何しに来た!」
そこに現れたのは正に原点にして頂点の2人
「本郷さん!?一文字さん!?お久しぶりです!その節は大変お世話になりました!」
仮面ライダー1号、2号との邂逅 以前トータスで出会った際にも会った際に発狂したのは良い思い出だ
「ライダー隊の基地に何の用だ!」
「聖地巡礼です!そしてこれからポレポレに…ん?ポレポレ?……っ!!!すみません!俺ちょっとポレポレに行ってきます!」
「違うでしょ!目的ズレてますから!立花藤兵衛に会いにきたのでしょ!」
「っ!おやっさんを狙うとはお前は何を考えている!」
「更なるレベルアップの為、そして一番は……伝説の指導者でもある立花藤兵衛さんのサインを手に入れる為です!!それと!!コレつまらないものですが良かったら皆様で食べてください!!」
「こ、コレは丁寧に…どうも…」
「調子狂うぜ…これが本当に怪人王なのか?」
「まぁ一文字、彼が名だたる悪の組織を統制しているお陰でショッカー達が目立った悪さをせずに世界が平和になっているじゃないか彼が以前言っていた俺達に喧嘩を売らせないという約束を守っている証拠だろう?」
「そうだけどよ」
「それにあの時は異世界を守ろうと戦った彼の優しさを俺は信じている」
「本郷さん…」
ハルトは目をキラキラと輝かせている
「入ると良い、客としてなら歓迎しよう」
「ありがとうございまーーす!!」
ハルトはそのまま喫茶店へと入ったのである
「た、たのもー!」
『落ち着け』
「いらっしゃ…っ!どうしたんだ2人とも!!」
そこにいる好好爺のマスター…否!皆の頼れるあの!その顔を見て2人が駆け寄る
「お久しぶりですおやっさん」
「元気でしたか?」
「元気だとも!いやぁ懐かしいな元気だったか!」
「勿論です」
その3人が一堂に会する姿を見た瞬間 ハルトは
「……………」サァァァァァァ
オルフェノクのように灰化した
「我が魔王!?ダメですよ!」
「はっ!こ、これは夢なのか!ウォズ、俺は今…伝説を目撃している!この場面を見れただけで俺は幸せなんだよ…涙が止まらない…」
とハンカチ片手に号泣している此方に気づいたのか
「君は?」
「初めまして!俺、常葉ハルトって言います!宜しくお願いします!!」
「よろしく……ん?常葉ハルト?何処かで聞いたような…」
「おやっさん、彼が以前話した怪人王ですよ」
「何っ!彼が!」
そのリアクションにハルトは驚いた顔をして
「おい……嘘だろ俺……あの立花藤兵衛さんにも認知されちゃってるううう!!これまで生きてて良かったああ!」
『そこまで!?』
きゃあああ!と大興奮していたのである
「すまないが…とてもそうは見えない…」
「見た目に騙されてはいけませんよ、おやっさん彼はショッカー達が怪人の王と呼ぶ二つ名に相応しい実力を彼は備えています」
「え…嘘だろ…本郷さんにも褒められたああああ!!こんな幸せな事あっていいの!まさか…俺死ぬのか!」
「不謹慎な事言わないでください我が魔王」
「けど原点にして頂点とも言える方から怪人王の二つ名に偽りなしと評価を貰ったんだよ!そのお言葉だけで…俺は十分です!」
「何故か我々仮面ライダーのファンらしいのですが」
「……君、それなのに何で怪人の王様やってるの?」
まったくその通りという質問にハルトは元気よく答えた
「気づいたら、こうなってました!」
「そ、そうなのか…所で俺の所に何の用かな」
「はい……サインください!」
「違うでしょ!」
「違わないぞウォズ!俺は今、栄光の7人ライダーの指導者にして彼等の良き理解者である立花藤兵衛さんのサインを貰いに来たんだ!」
「彼に稽古をつけてもらいたいのでは!?」
「何?」
「失礼、我が魔王は大興奮しているので変わりに私が、実はー
ウォズは簡単に事情を説明すると
「成る程、事情は分かったが…流石に怪人王の指導は出来ないよ」
「そうですか……分かりました!よし帰るぞウォズ!」
「物分かりが良すぎるのも考えものですよ!流石に此処まで来て手ぶらで帰るわけにはいかないですよ!」
「だが立花藤兵衛さんと本郷さん、一文字さんにこれ以上迷惑をかける訳にもいかないだろう…それに…このお三方の歓談の時間を奪うのは良くない」
「しかし!」
「くどいぞウォズ!俺は仮面ライダー最強の敵になるのが夢であるが、同時に仮面ライダー最大のファンでもある!推しの皆様の邪魔をするのは俺が許さん!それ以上に俺は今、俺は当事者である立花藤兵衛さんから見た仮面ライダーの話を聞きたい!!ぜひ聞かせてくださいお願いします!」
「本当に何で彼は怪人の王なんだい?」
「それは俺達が一番聞きたいですよおやっさん」
「しかしそこまで慕われるのも悪くはないな…流石に怪人を鍛える事は出来ないが、相談くらいには乗ってあげよう」
「ありがとうございます!!その前に此処は喫茶店ですからね……コーヒーをお願いします」
「かしこまりました!」
ハルトはキリッとした顔で言うのであった
そして自分の悩みを打ち明けると
「成る程ね、それなら君の中にある先入観を取っ払ってみると良い そうしたら何か変わるかもよ」
「何と素晴らしい言葉…頭が下がります!」
という訳で指導は得られなかったがヒントは得た
「じゃあ、ご要望にお答えして俺から見た仮面ライダー達の話を聞かせてあげるとしよう」
「っ!!!ありがとうございます!!!!」
その経験や彼等の感情を交えて話す 立花藤兵衛と昔を懐かしむような顔をする本郷、一文字を見ながらハルトは天上に登る幸せを感じたのであった
「すげぇ…これが仮面ライダー達を見守り続けてきたおやっさんなのか…」
そして帰還後 死神博士に褒美として兼ねてより依頼があった人体実験用の捕虜を厳選して送ったハルトは
「ふむ先入観を取っ払う…簡単なようで難しいな」
ハルトは立花藤兵衛からの言葉の意味を考えていたのである
少し考えたハルトだが
「取り敢えず行動するか」
基本トライアンドエラーが心情なので即行動に移るのであった
「形から入るなら…文字Tの先入観を取っ払っていくか」
『そこじゃないでしょ!』
「っ!そう言う事か!!」
『嘘でしょ!何か悟ったの!?』
「日本語の文字Tも悪くないが英語で書いてる文字Tも悪くない!」
『違うだろう!』
それから色々と自分の中にある先入観を考えていたハルトは
「今まで俺は料理にも合わないだろうという先入観があったと思うと以外な組み合わせが以外な力を発揮するはあるかも知れないな」
確かに今まで会わなかった組み合わせがあるのだろうと
「ふむ…エアに様々な加工を施すとするか」
ドンスラの統治する国 ブルーグリル そこはアカシアのフルコースを再現する実験場でありハルトはそこでエアの120%の旨みを出せる調理法を体得していた
「しかしエアって美味しいよなぁ…体に滅茶苦茶酸素が入るから身体スペックが上がるんだよ…っ!これ食べながらベアトリスのやってる雷の呼吸使った滅茶苦茶凄いことになるんじゃねぇか!」
『そうなるだろうなぁ…』
「それとエアに…シビレモンの果汁とか合わせてみるか」
『以外過ぎるわ!ハルト!』
ドンスラのツッコミにハルトは
「以外な組み合わせか」
その言葉が引っ掛かり少し考えたハルトは何かに気づいた
「まさかそういう事だったのか!」
まるで犯人に気づいた名探偵のような顔になる頭に流れた膨大な情報 点と点が線になるような感覚を味わった後 ハルト
「繋がった……脳細胞がトップギアだせ!」キリッ!
『ふーん、それでどうするんだ?』
「まぁ見てろ……ジョウゲン!」
「呼んだ?魔王ちゃん?」
「スペアのジクウドライバー貸して」
「は?良いけど?」
『おいまさか』
「そのまさかだ今まで俺は多種多様なライダーシステムを開発してもらったが変身出来たのはネオ黎斗が作ってくれたゲーマドライバーだけだが一つあったんだ俺がまだ使ってなかったライダーシステムが!」
『ハルト?まさか』
「俺はアナザーウォッチを使う事でジオウのシステムは使えないと思い込んでいた!だが俺なら使えるかも知れないんだ!」
『その心は?』
「玩具で連動してたから!」
『メタは止せ』
「っしゃあ!そうと決まれば!」
とハルトはスペアのジクウドライバーを借り腰につける問題なく巻き付いたがこの後だ
「行くぞ……ライダぁぁぁあ…変身!!」
『ジオウ』
アナザージオウウォッチを起動してアナザーウォッチをドライバーのアーマー側のスロットに装填すると馴染みある待機音が聞こえる中央のボタンを押しドライバーを傾けると そのままドライバーを一回転させたのであった!!
そしてその姿は……
「ええええ!!」
「こ、これはぁ!」
ーーーー
そして各々が鍛錬に励んでいた ある日
「ねぇねぇ見て見てハルきちー!」
と二亜が笑顔でハルトに駆けよる
「どした?」
「ふふふ!この二亜ちゃん!ハルきちから貰った魔獣創造で魔獣を作って見たぜ!」
「ほぉほぉ」
「いくよ布瑠部由良由良!!現れろ!八握剣異戒神将魔虚羅!!」
そこに現れた背中に車輪が生えた魔物を見て
「わぁ…」
「そして他の式神も魔獣創造で作ったんだよ、これで私は十種影法術の使い手だぜぇ!」
「スゲェな二亜!摩虎羅作るとかやるじゃん!」
「そうでしょう!因みに能力もオリジナル通り、あらゆる事象への適応も再現してるよ!」
「素晴らしい!じゃあ早速俺と戦って貰おうか摩虎羅!あらゆる事象への適応!それ即ち俺が常に成長しなければ倒せない強敵!!よし行くぞ摩虎羅!」
「!!!」
ハルトは珍しくノリノリで摩虎羅と転移 その映像を二亜は見ていたのである
「おぉ!」
そして
【禁手】
ハルトはグッタリした摩虎羅を連れて帰ったのであった
「強かったな…楽しめたぜ摩虎羅!」
「ハルきち…やっぱり君とんでもないね!」
「そうかもな」
朗らかに笑うハルトを見て二亜が
「これで次の回のネームが出来たぜ!早速書いてくる!Gペンを貸してくれぇい!」
「良いよー!」
最早 二亜のアシスタントになっているヒューマギアのGペンであった
また、ある日は
「陛下」
「お、ハウンドじゃんどうしたの?」
「実は現在コマンダーコーディが兄弟達に声をかけて来たのですが…また新たな船を帝国から鹵獲して持ってきたのです」
「アイツら…自分達裏切ったからって帝国相手に容赦ねぇな」
『まぁ全員、帝国スレイヤーになってるからな』
「それだけ帝国の対応に不満があったクローンが多くいて陛下が支援してるとなれば強気にもなりますよ」
「お前達は俺をなんだと思ってるんだ?」
「天災かと」
「ふっ…天才か止せよハウンド…照れるぜ」
『意味が違うと思うぞー』
現在 此方の主力艦は
輸送に戦闘なんでもござれアクラメイター級のピースメーカー
文字通り星を破壊できる戦闘力を誇る ヴェネター級のレストインピース
そして現状 逢魔艦隊の旗艦を務めるプレハブ基地内蔵のエグゼクター級のエネミースローター!
この3隻に加え クローントルーパー達が帝国への退職金代わりにと分捕ってきた戦艦数隻とその他 地上、航空兵器でガチガチに武装して尚且つそれを最強の軍人であるクローントルーパーが使うのが現在の逢魔王国主力軍 クローングランドアーミーである
ぶっちゃけその気になれば星どころか一星系を物理的に制圧出来る規模だったりするのが笑えない 以前思いつきでシンフォギア 世界を占領するならどうすらと聞いた時……まさか一週間で制圧完了するなんてシミュレーションを聞いた時には思わず口が空いた
実行しようとしたがナツキに止められたので我慢してるがもし何かされたら全力でそれをすると脅しておいた
「それに当たってヴェネター級やアクラメイター級を作る造船所やメンテナンスをする場所を作る事を進言したく部品や燃料は複製機で何とかなりますが長い目で見れば新造する場所も必要かと」
「そうだな…それならばフリーザさんを介して手頃な星を買うとしよう 造船所やメンテナンスドッグ、医療ステーションも作れるなら大歓迎だ…そうだ!その街に住む人用の都市の開拓や開発を手掛ければ…」
「星の売人ですか」
「嫌か?」
「いえ我々のいた世界では無人の星を個人や国が買うなんて事がなかったので」
「よしそれならハウンド!早速フリーザさんに連絡だ!」
そして後日 フリーザから条件に該当する惑星を買取 逢魔は金で一つの惑星を手に入れたのであった
「はっ!それと陛下 一つお願いが」
「何だ言ってみろ」
「自分も今度の個人戦に参加させてください」
「参加者の席は埋まってるが?」
「そう言うと思いまして既にアンティリーネ様と交渉し席を譲って騎士の座を貰いました」
「マジか!?ちょっ、ええ!あの戦闘狂が手を引くってお前何したの!」
「何、大した事ではありません逢魔式交渉をしたまで」
「それ戦ってるよな?」
「妃と戦ったのは不服ですか?」
「いいやライダーシステムで戦ったなら文句はない」
恐らくイクサvsサイガの熾烈な戦いが繰り広げられたのだろうが、まさかハウンドが勝つなんて予想外だった
「けど良かったな俺がアンティリーネの嫁で」
「え?」
「だってアイツがウチに来た理由って自分を負かした俺との子供を作る為だったからな」
『今も変わってないような気もするが…』
「………ん?」
「だから最悪押し倒されてたかもって話だ」
「っ!」
「シェフィールド…泣かせるなよ」
「勿論であります」
「んじゃ宜しく頼むぜハウンド!」
「はっ!」
「サイガのベルトで大丈夫か?」
「一番良いベルトがあれば貰いたいですね女王蜂は気まぐれならものでして」
「あぁそりゃ無理もねぇな…んじゃコレはどうだ?」
ハルトが持っていたアタッシュケースを開けて見せたのは
「これは!」
「これはロイミュード004が改良を加えた新型ドライブドライバーだ安心しろゴルドドライブはノータッチ…まぁ残念な事にクリム・スタインベルトの人格を模したAIは投入出来てないが完成版が出来次第渡すとしよう、あ!車も付けとくね」
「ありがとうございます!」
「当然だハウンドには迷惑ばかりかけてるからな遠慮なく頼ってくれよ」
「はっ!」
「本当、ハウンドは硬いよなぁ〜もうちょいウォズ達みたいに砕けても良いのに」
「あの方達は建国以前より貴方といる方です、私とでは…」
「けどお前は俺が四分割された時に危なかった俺を守る為に黒狐と戦ってくれたろ?」
「………」
「それにお前は俺に出来た初めての友達なんだ…だから何があったら遠慮なく頼ってくれ」
「あの…ナツキは友人では?」
「アイツは違うよ理由はどうであれ、あかねと違って我が身可愛さで俺を見捨てたらしいからな…俺は敵には容赦しねぇ、けど味方は何があっても守ると決めてる」
「それは…随分と辛辣な事で」
「うっせぇ…所でこの後空いてるなら一緒に飯どうだ?実は今日良いホネナシサンマを仕入れたんだよ塩焼きにしようと思ってない、どうだ久しぶりに親衛隊の奴等も交えて一杯どうだ?」
肩を叩いて砕けた顔で話すハルトにハウンドも
「それは是非お供させていただきます!おい野郎ども!行くぞ!」
おお!と聞こえるあたり 本当に気の良い奴等である
そして
「何でこうなった…」
いつもの如くの大宴会 そして厨房で鍋を振るっている俺であった
「まぁ良いか!よし出来たぞ!」
「陛下ぁ!」
「どうしたぁ?追加注文かぁ?」
「はい!!スープ1000人前!」
「そう言うと思って仕込んでおいたぜクラムチャウダー、コーンスープ、味噌汁、中華スープ、オニオングラタンスープ!さぁ好きなのを選べ!」
「流石陛下だぜ!」
「何て手際の良さだ!」
「あの包丁さばき俺でなかったら見逃しちまうぜ!」
「おいおい誰の目にもあの包丁さばきは見えないって!」
「そりゃそうだ!」
あははは!と笑う光景にやれやれと苦笑いしながらもやはり楽しいものは楽しいのである
「いつまでもこんな光景が続くと嬉しいな…俺ももっと頑張らないと…」
『おい、そこは俺達だ』
「分かってるって、ほら!出来たぞ今日のメインディッシュの牛豚鶏の焼き肉だ飲めや歌ええ!」
おおおおおおおおお!!!
そして数日後
「さぁ始まりました!逢魔王国vs三大勢力のエキシビジョンマッチ個人戦!前回の凄惨な団体戦を潜り抜けた彼等は何を思うのか!あ、今回の実況解説はこの私!逢魔魔王の伴侶が1人!本条…いや常葉二亜が担当させて貰うぜぇ!いぇーい!ハルきち見てる!!」
呑気にピース!とやってる二亜に
「二亜ああああ!何してんだテメェ!!」
ハルトも思わず驚いた
「解説役と聞いちゃ、この逢魔王国屈指の情報通こと二亜ちゃんの出番と聞いてね!囁告篇帙もフル稼働でやっちゃうよん!」
「トルーパー、後でスタンモードのブラスター撃って連行しろ…あのバカ…戦闘力皆無なのに何で自分の能力を声高に話すかね!」
自分の能力がとんでもない事だと自覚してないのか!と頭を抱える…何気に二亜は囁告篇帙の能力もあるから狙われる可能性が高いのを自覚してほしいのだ
「そして私を見て薄い本みたいな良からぬ事を考えようと思ったそこの貴方!もし私に手を出すならばハルきち始めとした逢魔王国と…私の可愛い私の護衛ちゃんが火を吹くよん」
その背後には要人警護に特化したクローンガードトルーパー…本来ならコルサントガードと呼ばれている部隊の精鋭達 まぁ二亜の警護に出向いてくれてるのはありがたい
「それとこの子達もね……起きろ」
二亜がそう笑うと彼女の影から現れたのは黒い鎧を纏った騎士達であった
「おいおいシスターと呼ばれた精霊がネクロマンサーの真似事か?」
「あはははは!いやぁ清楚で定評のあった二亜ちゃんも悪い魔王に手籠にされて闇堕ちしちゃった…そして闇堕ちにより私もレベルアップしているのだぁ!そしてゴツい騎士にはイグリット、アイアンと名付けよう!」
「アイツ、また何処かのアニメの影響を受けたな」
『だろうな』
「その前に清楚?誰の事だ?そもそもシスターって清楚なのか?」
「我が魔王?どうされたのですか?」
「いや俺の記憶にあるシスターは酒も楽しんでて質素倹約なんてない…何か清楚とはかけ離れているのだが…」
「まぁ我が魔王の知るシスターはシャロンと二亜妃だからですねぇ…我が魔王風に言えば…破壊僧と大差ありません」
『二亜はシスターではないぞ?』
「あ、それでか!」
「無理もない」
「そして実況はこの人!」
「織斑千冬…いや常葉千冬だよろしく」
「千冬まで何してんの!?一夏達の訓練は!」
「それは束に丸投げで来た」
「逢魔の数少ない常識人が何と言う事を…」
「私とて弾けたい時もある」
「じゃあ…俺も弾けちゃおうかなぁ!」
「お前は日常的に弾けているだろう!」
「いやぁまさかOK貰えるとは思ってなかったよ!」
「了承したのは、そこの馬鹿夫が馬鹿な真似に走らないか見張る為だ特に先日のような横紙破りの戦術などしたら…私が叱ってやられねばならない…本当に私がいなければダメなのだからな」
「おーと!惚気ですかぁ!」
「そして隣の馬鹿が機密情報を話さないか見張る為でもある」
「そんな事話さないけどぉ!」
「問題児の面倒を見るのが私の仕事だ」
と会場をトークで盛り上げている二亜 流石にこの辺は我が家のムードメーカー的存在である束と二亜と銀狼がイタズラして千冬に怒られるまでがワンセットである
「ルールは簡単!代表は王、女王、戦車、僧侶、騎士、兵士を それぞれが代表者を選抜してのタイマン勝負!だけど駒が複数ある場合は何人でもOK!最終的に相手の駒を全滅させた方が勝ちダァ!」
おおおおお!と湧き立つ会場に
「だが特別ルールとして王が負けた場合 他の駒が残っていても問答無用で敗北となるからそのつもりで」
千冬が言った追加ルールに
「そんなぁ!!」
ハルトはショックを受けた、何故!と
「こうなったら…こっそり抜け出して先陣切ってやる」
「おっと待ちたまえよ魔王」
「ゴルドドライブ?」
「我等の魔王が前線に出るまでもない、あのような下等生物の駆除など他のアウトサイダーズにでも任せておけば良い」
「えええ!!俺に出るなと言いたいのぉ!」
露骨に不満なハルトであったが前回のそうだった仕方ないなぁとボヤくと
「しゃあない…じゃあ此処で鶏ガラスープ作って待ってるわ」
「暇潰しの方法が独特!?」
「ハルト様、それでしたらこちらを」
「これは?」
「このタブレットに仮面ライダーの全シリーズを収めております。よろしければコチラを」
「ありがとう!カゲン!」
とタブレット端末で仮面ライダーの視聴を始めたハルトを見て
「では一回戦!兵士戦を始めようと思います!」
二亜の言葉にハルトはニッコリ笑顔で
「よし」
その言葉に指名を待つ面々からハルトが悩んでいると
会場には選ばれた兵士枠の悪魔が
【何チンタラしてんだよ!集団なら怖くないがタイマンは取れねぇ、逢魔ってのはそんな腰抜け連中の集まりなのかよぉ!!テメェ等の底なんてたかが知れてるなぁ!】
1人で先陣切っていた言葉に逢魔側は沈黙
「おい魔王、俺に行かせろぉ…」
「アレ殺しても良いよね?」
まぁブチ切れているのは浅倉と北崎だがハルトも笑顔で
「おいカゲン、今すぐあの下等生物を物理的に黙らせてこい」
「はっ!」
まさかの人選に逢魔側は困惑する
「嘘でしょ!浅倉や北崎に行かせないの魔王ちゃん!?」
「行かなくて良いよ、カゲンなら大丈夫」
「良いのか?アイツは弱い方だろ?」
「言葉は選べよカリエス……殺すぞ?」
「っ!!」
「ま、信じられないのは分かるけど見てな」
と言うと
カゲンが現れ両者 睨み合う
「逢魔王国ロイヤルガード…カ「アレの腰巾着の事なんざ知らねぇよ、俺ぁテメェ等に滅ぼされた場所出身なんだ…逢魔は試合が始まった以上は誰1人として生かして返さねぇから覚悟しろ」…お前な…」
ゴングがなってるので始めれば良いのに余計に絡んできたのが我慢ならなかったか或いは席程の煽りが原因かは不明だが
「さっきから何言ってるか分からん!!」
変身もしない生身の拳による右ストレートを顔面に叩き込んで仰け反るまま後頭部から倒れたのをダメ押しとばかりに顔面を踏みつけ見下ろしながら一言
「日本語で話せ」
それと同時に終了のゴングが鳴り響く
「し、試合終了!!一戦目はカゲンの勝ちだぁ!」
おおおおおおおお!!と湧き立つ逢魔側の客席にカゲンは手を振り期待に応えるが
待機室では驚愕であった
「え、アレで終わり!?うそ…変身してないよ!?」
「そりゃそうだろ」
ハルトは当然とばかりに頷くのであった
「………」
あまりの光景に三大勢力連合は魂抜けでいたが再起動して
「次!次鋒出ろ!」
「おう!」
そして現れた次鋒の悪魔は
「次鋒!行きます!!」
と現れるなりゴングが鳴る前に走り出すがカゲンは冷静にゾンジスに変身してシンのウォッチを起動する
「ぐおおおおおお!!!」
と魔力運用を身体能力にのみ振ってきた、その才能から放たれたジャンプキック その悪手は
「バイブロネイル!!」
ゾンジスの合わせたカウンターにより心臓を貫かれて終わったのであった
「ぐぎゃあああああああ!!」
「うおおおお!」
と歓喜するザモナスに
「おぉと!カゲン!パワーが売りの悪魔達をパワーで圧倒して圧倒言う間に2人抜きだぁ!」
「ゴングが鳴る前に何をしているのだが…」
千冬はやれやれと呆れる中 ゴングが鳴る前に攻撃するのは卑怯だぁ!と罵声が聞こえるがハルトは一喝!
「ごちゃごちゃ五月蝿えなぁ!テメェ等が先に仕掛けたからカウンターしただけだろうが!」
マイクを使いそのまま中指立てて煽り出す
「素晴らしいぞカゲン!それでこそロイヤルガードにして俺の側近よ!!それを卑怯だ何だと喚き立てる、なーにが誇り高い悪魔だ堕天使だクダラネェ!戦いに誇り高いとか自分の種族がどうとかなんてクソ喰らえなんだよ!!戦うなら自分の持ってる力で勝てやぁ!」
「魔王ちゃん!?」
「色々ストレス溜まってたな」
「良いかカゲン、俺達アウトサイダーズってのは悪党だ!聖人君子のヒーローじゃねぇ!つまりぃ!何をやっても最終的に勝てば良いんだよ!」
『おいハルト、千冬が見てる』
「あ、やべ…」
「まぁ失言云々は後で叱るとしてゲームとして進行はさせて貰うぞ、では三戦目だ」
続く
予告
2人抜きしたカゲンの勇戦に奮起する逢魔組しかし三大勢力も一筋縄ではいかない 遂に竜の神器使いが現れた!
それに対するはアウトサイダーズ!さぁどうなる!
次回 個人戦1 お楽しみに!