無冠の王 アナザーライダー戦記 リテイク   作:カグ槌

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個人戦 改!

 

 

前回のあらすじ

 

イッセーの乱入により乱闘の形を成した兵士の部対決 そんな中 アナザーナイトと王蛇のサバイブカードに惹かれたハルトが サバイブ烈火 片手に現れたのである

 

 

「俺、参上!」

 

 

「ハルト!?」

 

 

「あははははは!!!お前達、楽しんでるか?」

 

 

おおお!と答えた声にハルトは身を捩らせながら

 

「良いね良いね!ごめんよぉ俺もう我慢出来ないや」

 

 

「終わったぁ…ダメだぁ…もう、おしまいだぁ……俺達此処で死ぬんだぁ…」

 

 

 

「ハル兄出てきたら止められるのは…千冬姉、キャロルさん、あかねさん、あとテスタロッサさんやアイリーンさん…あと」

 

 

「止めれる奴沢山いるじゃん」

 

 

その光景に絶望する悪魔もチラホラいたが

 

 

「さぁ…戦おうか」

 

『神崎士郎が取り憑いてないか?』

 

 

「取り憑いてない……やっぱり俺ってさ我慢出来ないんだよ、ははは、テメェら全員ぶちのめしてやるからかかってこい」

 

 

とアナザーライダー達は呆れる中 ハルトはアナザーウォッチを構えて変身しようとした時、会場でアナウンスが響いた

 

 

『王の参戦は流石にアウト…また連合チームの赤龍帝乱入によりゲームバランス混乱が発生 それによるペナルティ発生 システム調整が入りますので再試合 数時間後を予定しています』

 

 

「そんなぁ!折角、最近勉強中のカッコ良いラスボスの登場ポーズとかしてカッコつけたのにぃ!」

 

『本当に閉まらないなお前』

 

 

 

「まぁ命拾いしたな、お前たち…」

 

 

「アザゼルは本当に命拾いしたなぁ…」

 

 

 

そう呟くナツキの足元には顔面が風船のように膨れ上がったまま意識が途絶えたアザゼルがいたのであった

 

 

「けっ、こっちのベルトを勝手に増産しやがって…」

 

 

ハルトはハンドサインを出すと意図を理解したハウンドは クローントルーパーの精鋭兵科 クローンコマンドー部隊に指令を出すのであった

 

 

「皆!」

 

 

ハルトは待機室に戻った自分のチームを集めると全力の謝罪をするのであった

 

 

「急に参戦して本当に悪いと思っている……だが私は謝らない」

 

前言撤回 反省していなかった!当然不満の声が漏れるが

 

 

「何か文句あるなら、かかって来いさっきから暇すぎて死にそうなんだよ」

 

 

その一言で全員が黙り込む 一応は彼等のリーダーなだけはあるが

 

 

「良いのかぁ?」「やったぁ!」「我慢するものだ」

 

 

戦闘狂の浅倉、北崎、カリエスはノリノリで参戦 まぁ不完全燃焼なのは言うまでもないので

 

 

「よーしついて来い」

 

 

そしてオーロラカーテンで転移して数分後

 

 

「ふぅスッキリした」

 

 

笑顔のハルト、その右手に引きずられているのは先程喧嘩を売ったアウトサイダーズの3人がたんこぶ作って気絶していたのである

 

 

「楽しかったよ、ありがとう!」

 

 

「魔王ちゃん容赦ねー」

 

 

「推しに暴力を振るうなんてファン失格だと思う…けど!推し達が俺なんかに殺意全開で必殺技を放ってくれるんだ!そんな新体験とか全身で味わなきゃ損だよ!!」

 

 

「魔王ちゃんって実はティオと同類?」

 

 

「失礼な!俺は推しである仮面ライダーの皆様がその身一つで鍛え抜かれた渾身の必殺技をこの体で体験したいだけであって!ティオみたいに痛覚全般を快楽変換出来る頭なんてしてないから!俺が暴走するのは仮面ライダー の皆様の前だけだから!俺は推しの全てを愛している!!」

 

 

「ハルト様らしいな」

 

 

「と言うよりこの人、アナザーライダーや怪人達の力使わないのって基本舐めプだからね」

 

 

 

「俺の真髄はライダーや怪人の力で神器とかお前だよ…はぁ早く暴れたい」

 

 

「落ち着いてください」

 

 

「まぁ今回に関しては俺が大人気なかったって事で一つ……だけどねシャロン」

 

 

「何だハルト?」

 

 

「テメェ!何あらぬ事吹聴しやがった!そのせいで俺はシスターに不埒な真似する鬼畜外道みたいな扱いされてんだけど!」

 

 

「何だ事実ではないかあの時、疲労して動けなくなった私を押さえつけてあんな事やこんな事を」

 

 

 

自分を抱きしめながら体をくねらせるシャロンに対してハリセンで叩く

 

 

「してないわ色ボケシスター!!」

 

 

「まったく…まぁ鞭よりマトモか」

 

 

「鞭で叩くとかしてねぇよ!こう見えて敵じゃなくて好意を寄せる女性には誠実さを貫いてるが!?」

 

 

「貫き過ぎな気もしますがね」

 

 

「シャラップ!!」

 

 

とツッコミを入れているが事態が変わったとなれば話は別だ

 

 

そしてアナウンスが入る

 

 

今回の乱戦はノーゲームで脱落した人は蘇生した扱い しかし赤龍帝に関しては次のゲームには絶対参加出来ない つまり兵士の部では参加出来なくなった そして代表者との戦いとなった

 

 

「そして俺達の中で真っ先に名乗り出るだろうバトルジャンキー3人は壊滅!」

 

 

「ハルト様が伸しましたが?」

 

 

「そしてアザゼルは再起不能、んでナツキは怪我をしている…となれば奴等でマトモに俺達と戦えるのは!」

 

 

「一夏…」

 

 

「そうだ!舞台は出来た!よし秋羅行ってこい!」

 

 

「はっ!」

 

 

 

そして改めて現れたのは秋羅と一夏の2人

 

 

 

「やっとだな」

 

 

「長かったなぁ…ハル兄が乱入しなければ」

 

 

「いやタイマンじゃないから他の奴に横槍入れられていたが知れないぞ」

 

 

「確かにな……これで決着だ」

 

 

「あぁ、行くぞ!」

 

 

「「変身!!」」

 

 

『ファイヤー!アッパレブシドー!!アチー!!』

 

 

『ヴァルバラド!!』

 

 

一夏はファイヤーアッパレブシドーに秋羅はヴァルバラドに変身すると両者は武器を持つと開始のサイレンが鳴ると同時に加速し武器をぶつかるのである

 

 

そこから始まる大歓声に

 

 

「なーんで俺が出た時には歓声ないのさ〜」

 

 

「まぁ魔王ちゃんの登場はラスボス降臨だから」

 

 

「絶望しかないな!」

 

 

「そこまで言うか!?」

 

 

「ハルト様は絶望が人の形をしているので当然かと」

 

 

「それ即ち俺こそが真のファントムと言う事か…止めろよテスタロッサ……照れるぜ」

 

 

「褒めてないのですが」

 

 

「まぁハルらしいよ」

 

 

「テスタロッサには言われたくないだろうがな!」

 

 

「何ですって?」

 

 

「え?テスタロッサは2人みたいに他の魔王達へ嫌がらせとかしてないでしょ?」

 

 

「え、ハル知らないの?」

 

 

「コイツもコイツで悪さをしているぞ」

 

 

「え?いやいや無い無い!テスタロッサがそんな事する訳ないじゃないか〜」

 

 

「贔屓だ!」「狡いぞ!」

 

 

「残念ね貴女達とは日頃から積み上げた信頼が違うのよ」

 

 

「待ってハル!テスタロッサがトータスでの冒険時に内緒で世界征服計画を立案してた事を忘れた!」

 

 

「確かに!」

 

『まぁ結果として一部だけだが征服したんだよなぁ』

 

 

「じゃあまさか…」

 

 

「あぁ、あの世界で【紅に染まる湖畔事変】と調べればすぐに見つかるぞ!」

 

 

「大丈夫だよテスタロッサ!」

 

 

「ハルト様…」

 

 

「だって俺の方がヤバい事やってるから、それに比べたらテスタロッサのオイタなんて可愛いものだよ!」

 

 

「「そりゃそう」」

 

 

「まぁハルト様のと比べれば可愛いものでしょうか?」

 

 

「今更だが、この男はそんなに危険なのか?」

 

 

シャロンの問いかけにカレラは 何言ってんだオメェと言った顔で

 

 

「気まぐれや技の鍛錬で敵国や島を消し飛ばし、その怒りに触れれば行く先先で問答無用の虐殺を重ねているが?」

 

 

「はぁ聞いてたとは言え本当に厄災だな」

 

 

「誠に遺憾である、俺から仕掛けた事はないのに…売られた喧嘩や悪意を万倍で返してるだけだよぉ」

 

 

ハルトが不貞腐れるのを見てハウンドは空気を読み

 

 

「し、しかしコレで兵士の部が決まるなら次は騎士の部ですね」

 

 

「そうだな…よしカレラ、ハウンド頼んだぞ!」

 

 

「任せてくれ我が君!」

 

 

「お任せください!やってやりましょうカレラ様」

 

 

「無論だとも!」

 

 

ウォーミングアップに入ろうとする2人に頼もしさを覚えつつ ハルトは

 

 

「テスタロッサ」

 

 

「はい」

 

 

「後は頼む」

 

 

その顔はまるで最終決戦に向かう勇者のような精悍な顔立ちであった まさかこの昼行燈がそんな顔をするとはテスタロッサも予想外であったが

 

 

「お任せを」

 

 

「よし、では参る!」

 

 

取り出したのはタブレット端末…

 

 

30分後

 

 

 

「うおおおおおおおおおお!!素晴らしい!!面白かったぜ!一年間ありがとうございました!!」

 

 

 

そして5分後

 

 

 

「……………いきるの…ちゅらい…」

 

 

燃え尽きたように真っ白になったハルトがソファで横たわっていた…数分前までは大号泣と感動をしていたのにとんでもない落差である

 

 

 

「ちょっと……ゆきめ、モフってくりゅ…」

 

 

「どうされたのですかハルト!?」

 

 

混乱するアイリーンに対して

 

 

 

「あぁ…またこの季節がやってきたね」

 

 

「これも風物詩だな」

 

 

「前にあかね様から聞いたが、ハルト様と別れる前19回はこの景色があったと」

 

 

「うわぁ…重症じゃん」

 

 

付き合いの長い面々は頷く中

 

 

「そ…そうなのですか?」

 

「コレは一体…」

 

逆に新参に当たるアイリーンやシャロンは首を傾げていた

 

 

そう今のハルトは

 

 

「仮面ライダーの放送の1年が終わって虚無ってるんだよ!」

 

 

「これが逢魔王国の風物詩 燃え尽きハルト様だ」

 

 

バーン!と見せるがハルトは虚空を見ながら

 

 

 

「あ、来週もまたガヴがあるんだよね…そうだよね…これが最終回なんて嘘だよね……あはは……これは全部、夢だよね…」

 

 

と遠くを見ながら呟くと突然

 

 

「ガヴが終わってしまった……おのれディケイド おおおおお!!」

 

『おい待て!今回に関して完全に冤罪だぞ!!』

 

 

発狂するハルトを見て幹部達は

 

 

 

「コレ見ると季節の終わりと一年の長さを感じるよね」

 

 

「我が君には悪いがな」

 

 

「弱っているハルト様なんて滅多に見れませんので新鮮ですわぁ」

 

 

テスタロッサだけ別の悦びを見出していたが

 

 

 

「しかし、まさかそんな事であのハルトがここまでダメージを受けるのか…」

 

 

 

「そんな事?仮面ライダーが終わるのがそんな事?」

 

 

「あ、やば」

 

 

シャロンの聞き捨てならないセリフにハルトは幽鬼のようにゆらりと起き上がると彼女の肩を強く掴んで叫ぶ

 

 

 

「お前に分かるのか!俺達の目の前で戦い続けてくれたヒーロー達の戦いの物語が終わってしまうという悲しみが!推し達がこれ以上苦しい思いをせず戦わなくても良いんだという安心感が!それと同時に去来する もうこれ以上 この人達の物語を見届けられないのだなという虚無感が!そして何より!その物語の結末をリアルタイムで見れなかった時の絶望が!この俺の気持ちがお前に分かるかあああああ!!」

 

 

「ひっ!」

 

 

先程のハルトよりも怖かったのかシャロンも流石に涙目で後退りする、その様子を二亜は解説席から【わかるぞハルきち!】と腕を組みながら頷くのであった

 

 

「落ち着け我が君!」

 

 

「ハル落ち着こう!大丈夫だから!ハルはリアルタイムで視聴出来てるから!!」

 

 

抑え込む2人を尻目にハイライトの消えた瞳で錯乱するハルトを映像越しで見てドン引きする三大勢力連合であったがジョウゲンは慣れた手つきで指示を出す

 

 

「ハウンドお願い」

 

 

「はい、コマンダー」

 

 

「あふん!」

 

 

同時にハウンドがブラスターライフルをスタンモードで発砲 背後から受けたハルトはモロにくらい地面に倒れるのであった

 

 

「任務完了」

 

 

ハウンドはハンドガン型のブラスターを慣れた手つきでガンスピンしながらホルスターに直すと

 

 

「本当、ハウンドも手慣れたね」

 

 

「奥方様達がいない今止められるのは我々ですので」

 

 

「だよねぇ…しかし」

 

 

「うううう終わったぁ仮面ライダー…終わったぁ…」

 

 

「非殺傷とは言え最大出力で撃ったのに…一撃で大型の獣でも気絶する威力なのに何故、気絶しないのか」

 

 

「まぁこの人タフさだけはあるから」

 

 

「うぅ…」

 

 

ハルトは泣いていた その場所に小さな水たまりができる位泣いていたのである

 

 

「ちょっと言葉は選んでよシャロン!今のハルは人生で二、三を争う程の深い絶望と虚無感に襲われてるんだから!」

 

 

「一年振り26回目の絶望だ」

 

 

「そんな絶望と虚無感が年1ペースで襲いかかっているのか国家存亡が年1ペースなど悪夢だぞ」

 

 

「そうだ!今の我が君の取り扱いを間違えたら、この世界が滅びるかも知れないのだぞ!」

 

 

「そんな大袈裟な「推しが見れないのなら俺は…究極の闇になる…」じゃないだと!」

 

 

だがシャロンは冷めた目で

 

 

「しかし新しいシリーズが始まるのではないか?」

 

 

「そうだけども!新たにゼッツも面白そうだが、このガヴを一年間一生懸命にそれこそ命燃やす勢いで応援し続けていた俺の気持ちは何処に向けたら良いんだ!」

 

 

『その愛をゼッツに向けたら?』

 

 

「ばっきゃろう!ゼッツはゼッツにガヴにはガヴにそれぞれに等しく深い愛情を注ぐのが真のライダーファンだろうがぁ!!」

 

 

 

「だ、大丈夫だよ魔王ちゃん!ほら!ファイナルステージとかあるじゃん!」

 

 

「次期に映画もある安心しろ」

 

 

「そうだが…」

 

 

「それにさ魔王ちゃん…忘れてない?」

 

 

「え?」

 

 

「魔王ちゃんは会いに行こうと思えば簡単会えるんだよ?」

 

 

 

「っ!!」

 

 

 

「ガヴの世界の座標ならカリエスが持っている筈だ」

 

 

「…………お前達 天才か?」

 

 

瞳に光が戻るハルトは段々と普段の調子に戻っていく

 

 

「そうだよ俺は会おうと思えば会えるじゃないか…カリエス!大至急お前の知ってる座標を渡せ!」

 

 

「いきなりそんな事言われても「言われても何だ?」っ!」

 

 

「2度は言わんガヴ世界の座標を俺に寄越せ」

 

 

何故こんな時に魔王オーラで威圧する…と溜息を吐く幹部達だが

 

 

「あ、あぁ…コレだ」

 

 

 

と渡されたのはスマホ型転移アイテムである、それを貰うと

 

 

 

「ありがとう、ふふふ…よしちょっと行ってくる!!」

 

 

爛爛と輝いた瞳で突貫しようとしていたが

 

 

「いかないでよ魔王ちゃん!今は堪えてええ!」

 

 

「は・な・せ!!今の俺を止めるなああ!早く推しに会わせろおおおお!!」

 

 

「千冬様!お願いしますハルト様を止めてください!」

 

 

「ははは!残念だったな!此処に千冬、キャロル、あかね達はいないぞ、つまりぃ!いまの俺を止めれるものなど誰もいないのだぁ!!」

 

 

 

「それなら止めてやろうか?」

 

 

「え?ちょっ…がっ!」

 

 

気づくとそこには千冬がやってきており 先程まで戦闘していた アイアンの槌斧をハルトの顔面に振り下ろしたのであった

 

 

「ふぅ…コレで良し」

 

 

肩に槌斧を担ぐ千冬に思わず

 

 

「じゃないよ!その斧は何処から持ってきたの!?」

 

 

「二亜の作った魔獣が持っていたものだ…強かったがまだ経験が足りないな」

 

 

「言ってる場合!?」

 

 

「大丈夫ですかハルト!!」

 

 

アイリーンが慌てて駆け寄るが起き上がったハルトは

 

 

 

「オレハショウキモドッタ」

 

 

「どうしようハルトが壊れたままです!」

 

 

アイリーンは心配のあまりに魔法をかけようとしたが

 

 

「いや陛下は元から色々と壊れてますよ、主に頭のネジや倫理観のブレーキとか」

 

 

「何せアナザーライダー ですら治せないんだからその辺治らないと思うよ?」

 

 

『違うぞ!俺達が治す度にこのバカが壊してるだけだ!』

 

 

 

「はぁ……おいハルト」

 

 

「ナグラナイデ」

 

 

「ほぉ、ふざける余裕があるか…もう一撃食らいたいようだな」

 

 

「わー!真面目にやるから許して!辞めて!って、おい何見てんだよ、お前達!俺を助けろ!!いや助けて!!」

 

 

家臣団に命令するハルトだが千冬は笑顔で

 

 

「もう一声」

 

 

「助けてくださいお願いしますぅ!!」

 

 

 

「よろしい、それが人にものを頼む態度だ」

 

 

「へい!」

 

 

 

涙目で懇願する姿に

 

 

「流石千冬様、あの陛下に常識を説けるとは」

 

 

「これがあの魔王なのか?」

 

 

「本当、やる時はやるんだけどね、あの人」

 

 

見かねたテスタロッサも助け舟を出す

 

 

「待ちなさいな千冬、その槌斧をもう一度やってしまったらハルト様は……ハルト様は……あれ?以外と大丈夫そうですわね」

 

 

「叩けばマトモになるぞ」

 

 

「それなら一思いにやってください」

 

 

「いや止めてよテスタロッサ!」

 

 

「考えてみなさいな貴女達、ハルト様って基本頑丈よ?槌斧の一撃くらい何て事ありませんわ(ハルト様には悪いですが、このまま私のやらかした事を忘れて貰えると助かりますわ)」

 

 

「「確かに!!」」

 

 

「寧ろお願いします」

 

 

 

「ブルータス、お前もか!!」

 

 

 

「賛成多数だな…ハルト、少し頭を冷やせ!」

 

 

「ぎゃああああああ!!!」

 

 

 

数分後

 

 

「………………」

 

 

ハルトは殴打され気絶していた…哀れ

 

 

 

「コレで良し」

 

 

「確認だけどさ…アレ生きてる?」

 

 

「死んではいない、まぁこの時期はアイツのメンタルが不安定になるからな…私達も色々と心配なのだ」

 

 

 

「それならもっと労わってよ!」

 

 

「あ、起きた」

 

 

「本当に生命力だけは見習いたいな」

 

 

「そんな事より一夏の奴 何してるのさ」

 

 

「秋羅も秋羅で楽しそうだなぁ」

 

 

「そーだなー……あのバカ」

 

 

「どうしたの魔王ちゃん?」

 

 

「一夏が浮かれてる」

 

 

「は?」

 

 

「よく気付いたな…あれは浮かれてるいると手を握ったり開いたりする悪癖があってなアレをやらかす時は」

 

 

千冬がやれやれと呆れて一言

 

 

 

「大体何かやらかす」

 

 

 

そういうと一夏はファイヤーガッチャード由来の加速でガッチャートルネードによる斬撃を放とうとしたが先程の戦闘で錬金した金属に躓き超スピードで壁に激突するのであった

 

 

「アイツ……ギャグ漫画みたいな事したな」

 

 

「はぁ…」

 

 

千冬は終わったら一夏に再度訓練を叩き込む事を決めたのであった

 

 

溜息を吐いているがガッチャードは直ぐに立ち直ると

 

 

 

「錬金術で足場を操作するなんてやるな秋羅!」

 

 

爽やかにそう言っているが

 

 

「違うだろ自分で転けたんだ」

 

 

「え?今の違うの?」

 

 

「お前と言う奴は…まぁ良い本気で来い!」

 

 

「行くぜ!」

 

 

レインボーガッチャードに変身すると地面を強く踏み込むと同時に地面がまるで意志を持つようにうねり出すと

 

 

「な!」

 

 

「錬金術は料理ってハル兄が言ってたぜ!だから試しに色々試してみた!」

 

 

【おーっと!一夏が錬金術で秋羅の足場を液状化させて奪ったぁ!爽やかスマイルでやってる事は悪辣だぁ!!】

 

 

二亜も実況していたが

 

 

「これで逃げられないだろう?よし」

 

 

『プラチナガッチャード!!』

 

 

プラチナガッチャードに変身をすると

 

 

「ま、まさかお前がこんな手を使うとはな!」

 

 

「ハル兄が言ってた…本気の戦いに綺麗も汚いもないと!あるもの何でも使わなきゃ相手に失礼だと!」

 

 

「ハルト王…あの人そんな感じだったか?」

 

 

「あ、それともう一つ理由がある」

 

 

「教えてくれるか?」

 

 

 

「必殺技を確実に当てる必要があるってさ」

 

 

「………え?まさか」

 

 

秋羅の脳裏にガッチャーブラザーズが出てくる光景が過ぎったがアレはレインボーじゃないとダメな筈

 

 

「俺もアレから色々あって修行したんだよ…力を制御する訓練…それをしてる時に偶然編み出したんだ力を一点に集めて……放つ!!」

 

 

試しに近くの壁に目掛けて構えと一撃 格闘技に造詣のあるものが見れば一目瞭然 二の打ち要らずな使い手が得意とする技 以前 鈴が何の気なしに構えだけ見せたものであった

 

 

 

「鉄山靠!」

 

 

同時にその一撃は壁どころか建物すら粉砕せしめたのである

 

 

「………あ、あれ?可笑しいなぁ…もしかして素材的な奴か?俺なんかの何ちゃって八極拳で建物が壊れる訳ないのに?……ま、まさかカリエスが建物を脆くしてたのか!」

 

 

「待て!どんな常識をしてたらそうなるんだ!お前の馬鹿力が可笑しいだけだぞ!」

 

 

「え!俺が馬鹿力?いやいや無い無いハル兄のアナザーオーバーの一撃やナツキさんのアナザーリバイブ剛烈と比べたらとてもとても」

 

 

「比較対象がおかしい事に気づけ!」

 

 

「ん?なぁクロスホッパー?俺ってなんか変な事言ってる?」

 

 

『クロスホッパー!(自分の常識がおかしい事に気づいて!)』

 

 

「そうか…分かったクロスホッパーもテンライナーも言ってるぜ俺は何もおかしくないってさ!」

 

 

『クロスホッパー!(変な所で鈍感力を発揮するなぁ!)』

 

『テンライナー!(お前の持ってた常識、何処行った!?)』

 

 

 

「俺は…皆と比べて普通だって言っている!」

 

 

『クロスホッパー!(そんな訳あるかぁ!)』

 

 

そのやり取りはハルトとアナザーライダー達とよく似ていたのであった

 

 

「クソッ!だが…何故だ抜け出せん!」

 

 

「あぁ、実は地面の液状化に合わせて地面の砂鉄を体纏わりつくように錬成した後に植物系ケミーの力を借りて植物の根でお前を縛りあげてるからな!」

 

 

「そんな真似を錬金術師になって日の浅いお前が!そんな緻密な技を!」

 

 

 

「これがケミーとの絆の力だ!」

 

 

「その返しは予想外過ぎるぞ!」

 

 

いつでも何処でも邪魔するならば正面突破!が座右の銘な一夏がそんな小技を使うなんて!と驚いている秋羅に

 

 

「まぁ最高の錬金術師が俺の先生だからな!」

 

 

その言葉に観戦していたキャロルは ドヤァ!としていたが

 

 

「流石はサンジェルマンさん、カリオストロさん、プレラーティーさん達だ!」

 

 

それを聞いたキャロルは笑顔のまま手に持っていた飲み物の缶を握り潰していた

 

 

「ほぉ、少し教育が必要なようだな」

 

 

「ダメですキャロル!流石に紫のコンボは殺意が高過ぎます!」

 

 

慌てたエルフナインが止めに入った

 

 

「此処はドレッド参式でやりましょう!」

 

 

否ダメ押しだった

 

 

暴走するキャロルを見かねた結果、最終的にハルトを呼んで宥める事態に発展したという

 

 

 

「そ、そこはキャロル様やハルト王ではないのか?一応だがハルト王は冥黒王でもあるからガッチャード式錬金術の始祖でもあるのだが…」

 

 

「キャロルさんはな……その明らかに技量が異次元過ぎて参考にならないし…まるで錬金術使えないのにケミーカードにある重さを調整しろって言うくらいに理不尽だし」

 

 

 

「それをしろって言った先生がいるんだがなぁ」

 

 

「ハル兄は…ほら、ガッチャード見て覚えろってしか言わないからさ」

 

 

「あの方に取っては当然の回答だろう?」

 

 

「まぁそんな事置いといて…決めるぜ!」

 

 

「くっ!」

 

 

「俺がライザーとの戦いで学んだ、ガッチャを見せてやる!」

 

 

「何!」

 

 

「受けてみろ!」

 

『ワープテラ!バーニングネロ!ユニゾン!』

 

『ゲンゲンチョウチョ!ネミネムーン!ユニゾン!』

 

 

『ガッチャーーンコ!ワープテラ!バーニングネロ!ゲンゲンチョウチョ!ネミネムーン!プラチナシュート!《ライナー!ホッパー!》フィーバー!』

 

 

右手と左手にケミーの力が宿る これがプラチナガッチャードの力 ケミーの力を合わせるユニゾン能力である

 

 

「たぁ!!」

 

 

そしてこの組み合わせは

 

 

「ぐ、ぐああああああ!!か、体の中が暑いいいい!!……っ!急に眠たく…くっ!」

 

 

「ガッチャ!」

 

『クロスホッパー!(人の心何処行った!?)』

 

 

ワープテラのワープ能力を使い バーニングネロの辛味成分とネミネムーンの睡眠とゲンゲンチョウチョで良い夢へと誘うというコンボをヴァルバラドの体内に送り込んだのである コレはえげつないが安心したまえ本当の敵ならヴェノムダケの毒胞子も一緒に入れるから!

 

 

「くっ!」

 

 

ヴァルバラドも一種の酩酊状態となり心と体の動きが定まらずチグハグと来た そんな隙を見逃す訳がない

 

 

「しゃあ!まだまだ行くぜ!」

 

 

『レスラーG!サボニードル!ユニゾン!ガッチャーーンコ!プラチナシュート!《ライナー!ホッパー!》フィーバー!』

 

 

そんな体内ボロボロになったヴァルバラドに左手にトゲが生えた状態で遠慮ないラリアットを放つ!

 

 

「らぁ!」

 

 

「ごふぅ!」

 

 

流石の威力にヴァルバラドの拘束も解けて動けるようになったが

 

 

「この……ふざけるなぁ!」

 

 

ヴァルバラドも負けじと白銀の炎を放つも

 

 

『Xフォートレス!オドリッパ!ユニゾン!プラチナシュート!!』

 

 

プラチナガッチャードは踊りながら炎を回避すると同時に高く飛び上がるとパンチの構えに合わせてXフォートレスの砲弾が雨のように降り注ぐのであった

 

 

「ぐああああ!」

 

 

「そしてコレが俺の新たなガッチャだ!」

 

 

『アントルーパー!ユニゾン!プラチナシュート!フィーバー!!』

 

 

今度はアントルーパーだけでユニゾンすると何とプラチナガッチャードが増えたのである

 

 

「!!」

 

 

「これがハル兄直伝のガタキリバ戦法だ!」

 

 

秋羅よコレには流石にキレて良い

 

 

「そして!」

 

同時にその全員がユニゾンを発動する

 

 

『Xレックス!レンキングロボ!』

 

『バーニングネロ!フレイローズ!』

 

『ゴキゲンメテオン!ザ・サン!』

 

 

「「「「行くぜ!!」」」」

 

 

『プラチナシュート!!フィーバー!!』

 

 

突然 巨大化したXレックスの脚が、燃え盛る花びらが、太陽の流星群がヴァルバラドに降り注ぐではないか

 

 

「何のぉ!」

 

『カスタムアップ!オロチショベル!!』

 

 

「コレでええ!」

 

 

ジャマタノオロチの力による石化で隕石攻撃や巨大な脚を止めるが面攻撃の花びらはマトモに受けてしまった

 

 

「これで終わりだぁ!」

 

『ガッチャーーンコ!プラチナシュート!!』

 

 

「たあああ!!」

 

《クロスホッパー!(秋羅ー!マジでごめん!)》

 

 

『フィーバー!!』

 

 

「ぐ……ぐあああああ!!」

 

 

プラチナガッチャードの回転からのライダー キック テンライナーの突撃とクロスホッパーの前蹴りを合わせたライダーキックはヴァルバラドに命中した爆破 そのまま秋羅は変身解除して意識を失ったのである

 

 

「よっしゃああああ!!」

 

 

【おーっと此処で試合終了!兵士の部勝者は織斑一夏!初戦は三大勢力連合の一勝目だぁ!!】

 

 

うおおおおお!!と騒めく三大勢力連合だが

 

 

ハルトは頬杖つきながら

 

 

「………外様に勝ち星貰ってるのに三大勢力が勝ったみたいに喜ぶとかマジないわー」

 

 

「そうだね」

 

 

「あのような負け方をするなどお仕置きしましょうか」

 

 

「辞めてやれテスタロッサ、秋羅も良くやったよ…まさか数の暴力でゴリ押してくるなんて思わなかったからな……つか体内にバーニングネロの激辛成分で直接攻撃とか何て鬼畜な真似を」

 

 

『完全にお前の悪影響だな』

 

 

「陛下の嫌がらせ戦法を取り込んでいますね」

 

 

「何の事かさっぱり……まぁ構わないさ、一夏が俺達と戦いたいなら本気でぶつかるだけだし…何より最後に勝つのは俺達だ」

 

 

「キメ顔の所悪いがハルト、キャロルを止めてくれ」

 

 

「は?何でキャロル?」

 

 

「一夏が最高の先生錬金術師にサンジェルマン達を名指ししたから怒っているのだ」

 

 

「キャロルううう何してんの!」

 

 

慌てて部屋から出たハルトを見て安堵した千冬だった

 

 





予告!

まさかの敗戦から始まった逢魔王国メンバー しかし騎士の部では新たな力が胎動する!


「行くぞ、クリム」

『OK』

喋るドライブドライバー!ベルトさんはいない筈なのに何故 ハウンドのドライバーに宿っている!

しかしそんなのは関係ない ハウンドは未来を駆ける猟犬となる


「変身!」

『ドライブ!タイプ ネクスト!!』

それは新時代の加速 

次回 騎士の部 お楽しみ!


オマケ短編 

軽い悪戯


それはある日の事


「ナツキ…ペットいるんだ」


「違うよそのオウムは預かってるんだ」


「へぇ、そうか……ふーん」


その時 ハルトは笑顔でオウムに近づき一言


「助けて、助けて、助けて ほら助けて!」


と言葉を覚えさせようとしていた、ちょっと待て


「言葉のチョイスぅ!」


流石にナツキは待てと言った


「言葉を教えるなら他のを教えてくれよ!」


「分かった!じゃあ……」


何言おうか考えたハルトは何か思いついたようでその言葉を話した後 フロッグポットに録音も済ませて そのオウムの側でフロッグポットはその言葉を刷り込んだのである


翌日


「ハルトおおおお!!!」

執務室に飛び込んだナツキにハルトはヘラヘラした顔で


「どしたー」


「お前昨日オウムに何吹き込んだ!」


「あ?」


と昨日見せてもらったオウムが絞り出すように


【モドシテ……オネガイ…ニンゲンニモドシテ…】


「何か姿を変えられた悲しき人間みたいになってんだけど!」


「良いじゃないか?」


「良くねぇよ、ったく……どうしよう」


「大丈夫だって、他の言葉を教えるから」


「もう良いから辞めてくれ!!」


「ちっ!」


「本当にそんな奴と会ったらどうするのさ助けるのか?」


「あ?」


「例えだよ例え」


「味方なら助ける、敵なら殺す」


「だよなぁお前らしい」


「つか改造人間なんて俺からすれば好感度高い要素しかないが?」


「そいつが人間に戻りたいって言ったら?」


「はぁ?本郷さん達が戻れないのに何で戻りたいとか望んでる訳?もし俺が戻せたとしても先に治すなら本郷さん達…いやそうすると仮面ライダーが…あぁ!俺はどうしたら良いんだぁ!」


「おいおい」


「まぁ、力がないと何も守れないのにその力を手放そうとするなんて意味分からないよ」


そう呟くハルトは暫くした後にナツキから突きつけられた問いの答えを示すのであった

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