無冠の王 アナザーライダー戦記 リテイク   作:カグ槌

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お久しぶりです!これからマイペースにですが投稿させてもらいます!

さて今回ですが好き嫌い別れるかも知れないのでご了承ください


代表決定戦 前編

 

 

さて何とか無事に講師生活1日目を終えた

 

放課後 夕飯時

 

「さーて…食堂で夕飯だなぁ」

 

久しぶりだなぁ人の料理食べるのは…基本ずっと俺だったからなぁ炊事周り担当と思いながら食堂に向かう俺の両手を掴んだ奴がいた

 

「っ!!」

 

「待てハルト!」

 

「お願い!チーちゃんの部屋掃除手伝って!!」

 

「ええ……掃除しなよ千冬…」

 

「「………………」」

 

涙目の束達を前に断る訳にもいかずに掃除をしたせいで食堂で食べれなかった

 

「はぁ……しゃあない簡単に作るか」

 

「「やった!!」」

 

「俺の分だけな」

 

「ええええ!いいじゃん!!」

 

「っせぇ作って欲しいなら材料持ってこい」

 

「そう言うと思って持ってきましたー!」

 

「わ、私はコレだが……」

 

束は食材を千冬は缶ビールを出してきた…はぁ

 

「しゃあねぇ…少し待ってろ」

 

「やったー!」「よし!」

 

 

どうやら俺は炊事周りからは逃げられないようだ…

 

ーーーーーーーー

 

翌日 昼休み

 

その前の時間で一夏に篠ノ之製作所から専用機の提供という話になった、授業後、気になりどんなものかと束に聞いてみたらだ

 

「ふーん…あのコアをねぇ」

 

白騎士のコアを一夏の専用機 白式に使ってるらしい

 

「そ、どうかなぁって」

 

「良いんじゃねぇの?束が決めた事なら文句ねぇさ…けどよ」

 

「何?」

 

「一夏にビームエクイッパーは使えんぞ、アイツに状況に合わせた武器作成なんざ使えるか」

 

「大丈夫、チーちゃんの暮桜と同じ近接特化だし、あの子と同じ機能は搭載してないよ」

 

「なら大丈夫だな」

 

一夏は地頭は悪くねぇし勝負勘も良いんだが俺みたいに知識や情報を使ってとか考えて戦うタイプじゃない自分の直勘や技術、経験で戦う千冬のような戦士タイプだ

 

ようは

 

俺、束は戦極凌馬、一夏、千冬は呉島貴虎である…比べる対象がおかしい気もするがな

 

「んで箒ちゃんには?」

 

「勿論作る予定さ!束さんの誕生日プレゼントだよ!」

 

「そりゃ良いプレゼントだな」

 

肩を竦めるが束が笑ってんなら良いか

 

「でねハル君にお願いがあるの」

 

「お願い?」

 

「うん、今専用機のないチーちゃんに戦極ドライバー渡したいんだけど良いかな?」

 

「良いよ、じゃあ俺はメロンロックシードを用意する…千冬には似合うと思うんだよなぁ」

 

無敵の主任にも負けないだろうさ彼女なら

 

「いいねぇ!」

 

「だろ?」

 

と、いつまでも変わらない馬鹿騒ぎをしているのであった

 

ーーーーーーーーーーーー

 

翌日 放課後

 

常葉ハルトは現在、学園でのアリーナで体を温め終えると シェイプシフターの待機形態の黒ジクウドライバーを腰に装着した

 

 

「一夏には悪いけど、権力とか使えるものは何でも使わないとね…それも力だよ」

 

コレ幸いとオルコットに喧嘩を売られた俺だが別に気にしていない…するだけ無駄だしな

 

「さて……シェイプシフターの初運用だな…アナザービルド、キカイ頼むな」

 

『あぁ、シェイプシフターの出力調整は俺達が担当するから任せろ』

 

『変わりに俺達には変身出来ないがな』

 

2人がシェイプシフターの核である…この2人がリアルタイムで調整してくれるから俺が変身出来る

 

「うし…んじゃあ最初は平成一番で」

 

『クウガ』

 

アナザークウガウォッチにしてシェイプシフターに装填した、これだけだとアナザークウガになるだけなのだが

 

〈shape Shifter active〉

 

そんな電子音が鳴るとアナザーライダーがシェイプシフターを介してISのような機械的な装甲に変化する

 

「おぉ!成功だぁ!」

 

『おめでとう、モニターに映像を出すぞ』

 

アナザービルドが出した画面にはISサイズまで小さくなり、機械的な装甲となっていたアナザークウガがいた…だが真っ白な装甲で細身である

 

「グローイングじゃねぇか!」

 

クウガ・グローイングフォーム

 

早い話が不完全形態で消耗状態や戦意がない時になる形態だ…まさかこんな形まで弱体化するのか!

 

「失敗か…グローイングじゃ……ん?勝てるな」

 

『勝てるのかよ』

 

舐めるなよ、オルコットと俺とじゃ立ってる暴力のステージが違うし自分の力の知識量も超えている何故なら体の一部だからな!

 

「確か…グローイングのキック3回でグロンギが爆散出来た…つまりオルコットに3回蹴りを叩き込めば勝てる(爆散可能)!」

 

『脳筋か!』

 

『つーか今物騒なルビを振ったぞオイ!』

 

「そう?グローイングって事だから…俺が戦う覚悟を決めたら完成する?」

 

『違うからな…今はIS風に言うとハルト仕様に調整中なんだ…だから機能に一部ロックが掛かってる』

 

「わかった!じゃあ……見ててください!俺の!変身!!」

 

ノリが良い方が大事だな

 

『何も理解してねぇだろ!悪いが機械的なローディングだから、そんな直ぐには終わらねぇよ!』

 

なーんだつまらん…んじゃ他の形態でも弱体化してんの?

 

『あぁ例えば…』

 

アナザーカブト→マスクドフォームの防御力だが鈍足

 

アナザー電王→プラットフォームベース

 

アナザーW→ジョーカーの面しか使えない

 

などなど…はぁ

 

「あははは!まじで2人で1人とかじゃなくて半人前の探偵じゃねぇかよ検索エンジン」

 

『テメェ!その呼び方辞めろ!…良いんだよ…俺には最高の相棒がいるからないつも通り半分力を貸してくれよ』

 

「お前……ツンデレても呼び方は変えねぇよ気持ち悪い」

 

『ちっ!可愛くねぇ奴だなぁ!』

 

「俺達らしいだろ?」

 

『違いねぇ』

 

取り敢えず教本通り飛んだりしてみるか…えーと…確か角錐を…ややこしい!こうなったら飛んでる感覚を使うぞ!アナザーフォーゼだとロケットだし他のアナザーライダーで飛べそうな奴はいない…となれば…っ!アナザークウガ!そらをとぶ!

 

『悪い、今は飛べねぇんだ』

 

「はぁ!テメェから飛翔能力や巨体を取ったら何が残るんだよ!」

 

『ん?モーフィングパワーとライジング?』

 

「よく覚えたな!…じゃあアナザー剣なら飛べる?」

 

『あぁ…だが中間フォーム系統はシェイプシフターが負荷に耐えられないらしいぞ』

 

『待て待て、よし一次移行完了だ…他のアナザーになれるぞ』

 

「了解……よいしょ」

 

そっか取り敢えず飛行訓練は後だなと、取り敢えずアナザークウガからアナザージオウに変身し直す

 

〈ZI-O……CONVERT!〉

 

その姿はジオウに近い外見となったが頭部部分がアナザーライダーを意識してなのか、バイザー型で何故か口だけ露出しているのだ

 

「お、武器は慣れ親しんだ双剣だな」

 

コレが良いんだよ!実に馴染むゼェ!槍にもなるのか!

 

『そう思ってな、調整した…あぁ…後な未来予知は時間制限付きだが可能だ…五秒ほど』

 

「マジ!?アナザージオウなら数十秒先まで見れるんだけど!」

 

『言ったろシェイプシフター自体、無理矢理稼働させてるんだ…能力的な過負荷を考えるとコレでも頑張ってんだよ!』

 

『変わりに槍に少し悪戯をさせて貰ったぜ?』

 

「悪戯ぁ?」

 

そう言われて、双剣を見るとそれぞれにウォッチが治まりそうなスロットがあった

 

「これ……」

 

『アナザーウォッチを装填して俺達の力を解放出来る様にしたぜ』

 

「すごいな!さいっこうだな!てんっさいだな!!」

 

『それ俺の台詞!』

 

「お前のものは俺のもの」

 

『俺のだ!』

 

「新しくなったなら名前つけないとな!名前!そうだなぁ…アナザージオウの武器ベースはジカンギレードとサイキョーギレードだからな…」

 

難しいな…良いのが思いつかない…

 

「チョーシンケンとタンシンケンじゃダメ?」

 

『無いな』『無いね』

 

ただ1人アナザードライブだけは賛成のようで

 

『良いと思うのだけど』

 

『そりゃお前、ハンドル剣やドア銃とか名付けてたらそうだよ』

 

「だよなぁ…うーん……あ!アナザージカンツインギレードで」

 

『それなら良いか』

 

ということで命名!アナザージカンツインギレード!

 

 

どんな組み合わせでやろうかなぁと考えているとセンサーに反応?っかしいなぁ貸切で頼んでた筈だけど………ん?

 

センサーに目線を向けると、水色ぽい髪のメガネをかけた女の子が目をキラキラさせて俺を見ていた……なんつーか何処かで見たような…それと凄い親近感を覚える目だなぁ…

 

取り敢えず彼女に近寄ると、頭部だけ展開を解いて話しかける

 

「君どうやってここに入ったの?貸切って看板が立ってたと思うけど?」

 

「え?いや…あの……その……看板は…なかったです……」

 

「へ?いやいや俺立てたよ!?」

 

思わず語気を強めてしまったので驚いたのか

 

「っ!ごめんなさい!!」

 

立てたの見落としか?と思ったが入られた以上、追い返すとしようか

 

「それだったら、ごめんね…悪いけど貸切だから帰「あの!写真良いですか!!」はぁ?いやあのコレ篠ノ之製作所の新作だから写真NG」

 

「へ…あ……はい……」

 

うーん…何だろうこの罪悪感は………はぁ

 

「遠くからなら良いよ」

 

「本当ですか!」

 

「つーか、珍しいねぇ全身装甲なんて前時代的とか聞いてたのにさ」

 

束曰く、全身装甲はダサいと言うのがトレンドらしい……愚かな宇宙で装甲なしとか異常があったら危険でしかないだろうに!と声高にしたい

 

「そんな事ないです!その…まるで特撮ヒーローみたいでカッコいいです!!」

 

みたいじゃなくて元は特撮ヒーローなんだよ…まぁ怪人になってる悪役だけどな…ん?

 

「あ…わーった、そりゃ見覚えあるわ」

 

「え?」

 

「いやこっちの事…んじゃ動画はダメだけど写真は撮りな…以上!」

 

飛び上がったシェイプシフターは多様な飛行ムーブを取る中 ウォッチにいたアナザーディケイドが興味を持ったように問いかけた

 

『珍しいな、どんな風の吹き回しだ?』

 

「ん?簡単な話だよ……特撮好きに悪い奴はいねぇ」

 

『本当か?』

 

「本当だよ!うっせぇなぁ!」

 

まぁ理由があるとするなら…似てるからだ

 

 

「こうなる前の俺みたいだなぁってな…純粋に仮面ライダーに憧れてた頃の」

 

俺も同じ立場なら絶対同じ事を言うだろうからなきっと…なら邪険には出来ないよ

 

『いや、オーマジオウや葛葉紘汰に会った時の、お前も同じような感じだぞ?』

 

『確かにな』

 

「おい記憶読むな」

 

ーーーーーーーー

 

 

そして試合当日

 

 

「なぁ箒…何でISの訓練なのに剣道しかしなかったんだよ!」

 

「仕方ないだろう!訓練器の予約が一杯だったのだから!」

 

「だけど座学とか色々あるだろ!」

 

「う、うるさい!それよりも勝算はあるのだろうな」

 

「あ、ある……多分」

 

話していると

 

「まったく…緊張してないとは大物かバカか」

 

「ははは!緊張と思ってないなら大物だね」

 

「あ、千冬姉「織斑先生だ」…先生」

 

千冬の出席簿アタックに悶絶する一夏

 

「すまんな、お前の専用機だが最終調整中だ少し待て」

 

「え、じゃあ…」

 

「試合順番変更だ、常葉講師」

 

「へいへーい…いつでも行けるよ〜」

 

「すみません」

 

「いいって…けど」

 

「えぇ織斑と戦える戦意は残しておいてください自分で仕掛けておきながら心が折れての不戦敗など認めないので」

 

「うわぁ…難しい事を言うねぇ」

 

「当然です喧嘩を売ったのなら、自分でケジメを付けるべきですから」

 

「わーったよ…けど、それで連中が納得するかは別問題だぜ?」

 

「承知の上です」

 

そう言われたのでハルトは頭を掻きながら会場に向かうのであった

 

「あの!常葉さん!カタパルトは此方ですよ!」

 

「ん?俺の専用機は展開方法が特殊なのさ…だから大丈夫ですよ〜」

 

朗らかな笑顔で手を振りながら出ていくハルトを見て

 

「何かハル兄はいつも通りだな」

 

「常葉講師だ馬鹿者…はぁ……寧ろいつも通り過ぎて怖いがな」

 

「どうしてですか?」

 

 

「アイツは頭のネジが緩い…ひょんな事から何をするか解らん…そういう意味ではハルトは束と同類だ方向性は違うがな」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

そのままアリーナに行くと割れんばかりの大歓声と、少しの動揺 ISを展開し飛んでるオルコットは別の意味に解釈したのか見下すように

 

「ISを展開せずに出ると…なるほど戦わずに降参という事ですわね?情けないこと」

 

「違う、俺の機体は展開方法が特殊なだけだよ」

 

「なら早くしなさいな、全く…鈍間ですわねこれだから男は…」

 

オルコットと同じような意見の女性がクスクス笑っているのだがハルトは残念そうな顔のまま

 

 

「本当に小せぇなぁ…男女とか、そんな尺度でしか物を見れねぇなら先なんざねぇよ…まぁ俺も束達に会うまで、こんな広い世界なんて知らなかったなぁ…」

 

 

アナザーライダーとなり旅をして色んな世界や文化、知識…キャロルや束など色んな人との出会いが彼を成長させた

 

 

キッカケは突然だったが今では感謝していたりする絶対連中には口にはしないがな…んで、あのバカ達と騒いだ話を家族が聞いたらどんな顔をするか楽しみ……つーか異世界旅して子供出来ましたとか言ったら腰を抜かすだろうが、そして誰にも聞こえない声でポツリと

 

「本当、父さんと母さんが今の俺見たら何て言うかな?」

 

息子が暴力的になったかと悲しむか、以外な力で人助けした天晴と誉めてくれるのか…まぁどちらにしても家出少年として確定の説教はされるだろうがご愛嬌だろう

 

 

会えるなら会いたいな今すぐにでも…何年経っても決して癒えない望郷の念と仲間への感謝

 

 

それを知ってか知らずかオルコットはハルトに取って最大の地雷を踏み抜いた!

 

 

 

「っ!貴方のような男がISの歴史を汚しているのですわ!貴方と同じようなお仲間や、そんな貴方を産んだ両親の顔を見てみたいですわね…どうせ貴方と似たように鈍間で愚図なんでしょうけど」

 

 

 

 

 

 

 

「は?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その刹那ヘラヘラ笑っていた筈のハルトの瞳から光が消え、口から出た一言が先程まで騒がしかったアリーナの歓声が沈黙させ物理的か比喩かは知らないが気温が下がった。何名かは放たれた殺意に顔面蒼白で震えているが直接向けられたオルコットは警戒心を一段階上げている

 

ーーーー

 

 

 

それは唯の危機感の欠如である。常に狩る側にいたから彼女は忘れていたに過ぎない

 

 

 

 

今回は自分が狩られる側であると

 

ーーーー

 

この殺気を直接的に向けられ命のやりとりをした人が見れば理解しただろう 

 

 

「愚かな小娘だ」

 

「うわぁ…あの子命知らずぅ!」

 

「あ………あぁ…」

 

呆れと笑みを浮かべているのは、この様子に慣れた様子の2人とは対照的に怯えるフィーニスの肩をウォズが触れて一言

 

「見ておきなさいフィーニス、あれが逆鱗に触れた魔王ですよ」

 

ーーーーーーーーーーーー

 

1人はアリーナで慌てて携帯に連絡を入れた

 

「束!早く一夏の専用機を完成させろ!!今直ぐに!!」

 

千冬は過去に部屋の汚さを改善させなかった結果、ハルトを怒らせた事があるので瞬時に理解した、同じ…いやそれ以上にハルトはマジギレしていると だが

 

『え?別に、あの金髪がハルくんに殺されようが束さん知ったこっちゃないけど?寧ろハル君のお義父さんとお義母さんをバカにされて笑えないよね?あのままIS解除させて落下死させてやろうか?』

 

束は興味もなく寧ろ嫌悪感剥き出しの態度

 

「それは私もだ、私人ならオルコットを締め上げている!だが立場上そうはいかないのでな」

 

『ふーん…チーちゃんも大変だねぇ…束さんはどうでも良いよ、あんなつまらないバカ女共を量産する為にIS作ったんじゃないし…あの子達にも害悪でしかないなら消えて貰おうかなぁ…』

 

そもそもハルト達に会い大分、丸くなったが束の根っこにある人間の好き嫌いの激しさは余り変わってなかったりする それ以前に近しい人間をバカにされて流せるほど束も大人ではなかったが、彼女を諭すのは慣れた

 

「クロエを人殺しの子にさせる気か?」

 

千冬の言葉に露骨に嫌な顔をし

 

『あ〜クーちゃんの為なら……しょうがないなぁ直ぐ終わらせるよ…面倒くさいなぁ…何で束さんがあんな奴の為に…』

 

「頼む、出来る限り急げ」

 

『貸し1だよ、チーちゃんも束さんの計画に手伝ってね』

 

「仕方ない…了解した」

 

 

ーーーーーーーー

 

「………………………」

 

『ジオウ』

 

〈ZI-O CONVERT!〉

 

シェイプシフターにアナザージオウウォッチを装填して姿をアナザージオウ(ver IS)に変身するとアナザージカンツインギレードの鋒を向けるのみ

 

 

そんな中、試合開始のサイレンが鳴り響く

 

 

「警告しますわ!今こうさっ…かはっ!」

 

 

「……………」

 

 

オルコットは二の句を告げる事は出来なかった、何故なら開始と同時に瞬間加速したハルトが問答無用でボディに拳を数発叩き込んだ後、疼くまり無防備の頭部を確認すると慣性を無視できる機能、PICを使い体を捻らせるその遠心力を加えて振り上げた足を振り下ろした、踵落としはオルコットの後頭部を的確に捉え地面まで叩き落とした…その際発動した絶対防御は急所を守る為にエネルギーがガリガリ削れた訳である

 

「ふぅ……」

 

「っ!卑怯者!!」

 

決闘の筈だ!と糾弾するが、その声は途中で遮られた

 

 

「何それ?呑気に口上垂れてんじゃねぇよ始まってんだぜ?相手が待つと思ってんの?」

 

 

 

「なっ!決闘の作法も心得ない蛮人が!」

 

 

「決闘(チャンバラごっこ)なら他所でやれよ…んで何だっけ?ISの歴史を汚した?それは束の夢を自己都合で兵器転用させてるテメェ等だろ?あの兎さんはテメェ等みたいな思想の女が蔓延ってるのに辟易してんだの…何処までも純粋に宇宙に行きたいんだ……その彼女の夢を…いや……その前に俺の仲間や家族まで笑ったな…」

 

ハイライトは消えた目のまま双剣を向けるその純粋な感情はアナザーウォッチにも伝播したようで

 

『ハルト…お前…』

 

 

『あーあー俺達ァ知らねーヨ、つか許す気ねぇ…だろアナザーディケイド?』

 

 

『あぁ…小娘、貴様は我等が王を怒らせた…だが、こんなに沸点の低い奴だったかハルトは?………む?』

 

 

『どうしたよ?』

 

『少し調べる事があるアナザーW付き合え』

 

『おう』

 

 

アナザーディケイドは理解していた彼の逆鱗が何なのか

 

 

自分達が誘拐紛いな事をした時でさえヘラヘラ笑いながら流していた

 

 

そしてオルコットは理解していなかった誰を怒らせたのかを

 

 

「っ!やはり蛮族のようですわね不愉快ですわ!そのISも泣いてますわよ!!」

 

 

オーマジオウの時は命を顧みず自分達の為に迷わず体を張って戦った最高の相棒が初めて

 

 

 

 

「何勘違いしてんだ?これは決闘じゃねぇよ俺ァ最初っからテメェを嬲り殺しに来たんだからヨォ!」

 

 

 

 

 

 

 

本気の殺意を向けているのだから。

 

 

 

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