無冠の王 アナザーライダー戦記 リテイク   作:カグ槌

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僧侶の部

 

 

前回のあらすじ

 

 

騎士の部はハウンド変身するダークドライブにより完全勝利し一勝一敗のイーブンに さぁ何方に転がる第三戦!

 

 

 

盛り上がる会場だが

 

 

 

ハルトはゼッツ誕生日パーティーと称してケーキと紅茶を飲んでいた

 

 

「三試合目…これがもしもビルドの代表戦ならギュインギュインのズドドドド!な奴が出てくるな」

 

 

「擬音ばかりで参考になりませんが…勝負はコレからと言う意味ですか陛下?」

 

 

「そう言う事だハウンド、敵の隠し玉なんてあるかもな」

 

 

「それは楽しみですな」

 

 

「ま、俺は暫く時間があるから暇だから…ちょっくら本国で玄さんと俺厳選の文字Tシャツ始めとする私服類のファッションショーを開いてくるわ…見てろ玄さんと俺の私服でパリのランウェイを駆け抜けてやる!」

 

『ちょっと待て!』

 

 

 

「駆け抜けたい、駆け抜けたい、コレしかないに決まってんだ」

 

 

『それは国王のやる事じゃねぇよ!!』

 

 

「えーー!玄さんの私服オシャレじゃん!」

 

 

「おいそれは辞めろ」

 

 

最早定位置とばかりにハルトの膝上に座るキャロルは

 

 

「はい、キャロル」

 

 

「良いか!お前はオレ達が私服を選ばないと残念センスなのを忘れるな!」

 

 

「そんな事ないぞ…だがまさか俺って…ダメな奴なのか?」

 

 

「え、今自覚したの?」

 

 

「何がダメなんだ?まさか推しを見ると自我を忘れて発狂する所か?こっそり新種のバグスターウィルスをシンフォギア世界に散布している事か?まさか最近一つの惑星をフォッグマザーの狩場兼餌場として提供した事か!それともまさか、ストマック家に闇菓子の素材を大量納品した事か!」

 

 

「おい待て後半のは何だ?」

 

 

「噛みました」

 

 

「違うだろ」

 

 

「かみまみた」

 

 

「嘘じゃない!?」

 

 

 

「ふぅ……はいキャロル、あーん」

 

 

 

「あむ…うむ悪くないな」

 

 

慣れた手つきで ハルトからケーキをあーんとされていたのである すると少し大人しくなってくれた助かる

 

 

「何か手慣れてない!?」

 

 

「気のせいだウルティマ」

 

 

「そ、そうかなぁ…いやまぁ確かにボクもやって貰ってるけど…」

 

 

「だが残念だなウルティマ」

 

 

「何がさ?カレラ?」

 

 

「聞けば敵の僧侶は時止めハーフヴァンパイアと団体戦にいたシスターだろ?支援役ばかりだから戦う間もなくアイリーンの魔法一発で終わるな」

 

 

「むっ」

 

 

「消化試合でしかない奴との戦いで可哀想に」

 

 

「そう言うなら初変身のハウンドに見せ場を譲った感じ出してるけどさ、後ろで偉そうにしてるだけで何もしてないカレラよりかは戦うボクの方が役に立ってると思うけどな」

 

 

「何だと?」「何さ?やる気?」

 

 

バチバチと喧嘩している2人だがそれは逢魔では最早見慣れたものである

 

 

「しかし陛下のケーキは美味しいですね」

 

 

「当然だ、新たな推しの生誕祭に最高級の素材と持ちうる最高の技術を使うのを惜しむ奴などいないさ……てかハウンド、大丈夫だった?」

 

 

「えぇ大丈夫です…シェフィの誤解を解いて頂きありがとうございました」

 

 

「それくらい普通だって、考えてみなよハウンドに浮気する度胸なんてないって」

 

 

「その通りです自分は陛下とは違いますから」

 

 

「あれ?毒吐かれたな…まぁ一途なのは良い事だ俺は」

 

 

「察してますよ」

 

 

「あんがと、しっかし僧侶の部は早く終わるなダグバ、ウォーミングアップするなら付き合うぞ」

 

 

「え!良いの!」

 

 

「あの2人なら秒殺KOだろうしな」

 

 

ウルティマとアイリーンの組み合わせとか連携は別にして悪夢でしかない

 

 

「しっかし…」

 

 

「ナツキが参戦する可能性もありますよ?」

 

 

「ははは、そりゃねぇだろ一夏と秋羅は兵士枠で登録してたからなガン無視して参加はしねぇよ」

 

 

参加出来ない証拠にナツキはエルフナイン達に魔法少女達とは何ぞやと詰められていた…哀れな奴…理由はそれだけではないが

 

 

 

「ま、何とかなんじゃね?」

 

 

目線は会場へと向かうのである

 

 

 

【さぁ!一勝一敗のイーブンになった第三戦!選手入場!!】

 

 

その掛け声に反応し2人は出てきたのである

 

 

 

【最初に現れたのは逢魔最高幹部にしてカレラと同格の悪魔!残虐非道の代名詞にして魔王の敵には悪辣、悪趣味な拷問など日常茶飯事な我等が検事総長!人呼んで逢魔の毒姫!ウルティマ!!】

 

 

「毒姫か…まぁ暴走列車より悪くないよね、その紹介」

 

 

「先程聞きましたが二亜はカレラを暴君、テスタロッサは女帝と影で呼んでるらしいですよ」

 

 

「ボクの方が圧倒的に良い表現だね…てか二亜そう見てたんだ」

 

 

「ふふふ、因みにハルトは大魔王ですね」

 

 

「ハルきちじゃなかったんだ…」

 

 

「まぁ彼女なりの親しみとは言えるかなとは思いますが」

 

 

 

【そ、そして現れたのは新参ながらも特記戦力に組み込まれる程の魔法使い!積み上げられた至高の領域に達する付与魔法!その性格からハルきちや幹部陣への信頼も厚い宮廷魔導士!竜の女王 アイリーン・ベルセリオン!!】

 

 

「あら私は女王ですか、モルガンが聞いたら怒りそうですわね」

 

 

「良いんじゃない?モルガンは妖精の女王だし…ボクはモルガンよりアイリーンの方が好ましく思うよ」

 

 

「それは光栄ですわね……あら?」

 

 

 

アイリーンの目線の先に現れた1人はアーシアだが もう1人はギャスパーではなく

 

 

【おーっと!此処で現れたのはまさかの助っ人枠!北欧神話の戦乙女ことロスヴァイセの参戦だぁ!!】

 

 

おおおお!と驚く会場に待機室で驚くハルト、ウルティマ達は以外な客だと驚いていたが直ぐに後ろで手を組み可愛らしい笑顔で

 

 

「ねぇロスヴァイセ、何で君がそっちにいるの?まさかハルや逢魔を裏切るつもりなのかな?」

 

 

威圧していた…並の者なら失神するだろう圧力…否 失神したくても出来ないだろう

 

 

「そうだとしたら許せる話ではありませんわね」

 

 

「いいえ裏切りではなく一夏さんに頼まれました…流石に戦力差が絶望的だから助けて欲しいと」

 

 

「あぁ、ナツキと同じ枠か」

 

 

「はい…実際の戦力差考えたら悲惨の一言ですからね」

 

 

「助っ人?」

 

 

「一応は学内では先生と生徒なので真っ当な理由なら頼まれれば協力しますよ…まぁ流石に貴女達相手だと苦しいのです…」

 

 

「そうかぁ〜それならボクも鬼じゃないよ毒も優しいのに選んであげる」

 

 

「えーと毒を使うのは辞めてもらえませんか?」

 

 

「えぇ〜折角ボクも新しい技を覚えたのにぃ」

 

 

「因みにどんな技ですか?ウルティマ?」

 

 

「ふふーん、ボクの毒魔法に浸したハンカチを敵の顔面に叩きつけて窒息か呼吸して毒を吸い込み死ぬかを選ばせる技だよ」

 

 

「それはブレンの技では?」

 

 

「そうだけどね…あの発想は無かったよ、まさか応用技があるなんて けど勿論新技もちゃーんと用意してるから安心してね」

 

 

「一応確認ですが解毒薬はありますよね?」

 

 

「ん?ハルのマッドドクターなら治せるから安心してね!」

 

 

「それ使う度にナツキさんが激痛で苦しんでる奴じゃないですか!!」

 

 

「今ではアレでないと怪我が治った実感が湧かなくて困ると言ってましたわね」

 

 

「ハルが不味いもう一杯!の境地とか言ってたね」

 

 

「え…」

 

 

「まぁアレのお陰でマッドドクターのデータだけは十二分に集まってると言ってましたが…」

 

 

「解毒薬か…余り考えた事無かったよ基本的に毒使ったたらそのまま放置してたし、困ったらハルが治したし」

 

 

「正気ですか!」

 

 

「君、毒蛇が解毒薬を常に体へ仕込んで生きてると思う?そんな訳ないじゃん」

 

 

「まさか…抗体を作れと!?」

 

 

「ピンポーン!君も逢魔に入るなら抗体なんて40秒あれば簡単に体内で作れるよ」

 

 

「そんな訳事出来る訳ないじゃないですか!」

 

 

「………?」

 

 

「何言ってるか分からない?みたいに首を傾げないでください!」

 

 

「だってハルならボクが猛毒撃ち込んでも秒で新しい抗体作るよ?」

 

 

「そうですわね何なら幹部の皆様も普通に毒物撃ち込んでも少ししたら抗体作りますから」

 

 

「幹部の皆さんを普通の人間基準で語らないでください!一夏君もですが貴方達はハルトさんと一緒にいるから基準がおかしいんです!そもそもハルトさんは人間辞めてるんですから別でしょ!」

 

 

「ん?あぁ…そうだったそうだった今のハルは人間じゃなかったね!」

 

 

「いやそんなハルトさんは人間時代あったみたいなリアクションされても」

 

 

「え?ハルは元々は普通の人間だったよ?」

 

 

「え…あの人にそんな時代があったんですか!」

 

 

「ロスヴァイセ…君、もしかしてハルが最初からあんな感じだったと本気で思ってる?」

 

 

「はい!生まれた時からこの世の理不尽が人の形をした存在だと思ってました!」

 

 

「うわぁ」

 

 

「だって、あのフレイヤ様の魅力が効かないとかフレイヤ様に言い寄られても雑に返したのに結局は普通に交際してるとかどんな神経してたら出来るんですか!!そんなの人間じゃありませんよ!頭のネジがイカれてますって!」

 

 

それに頷くのは最近加入した面々だが観客席で応援していたウォズ達は何言ってんだテメェという顔をした後 

 

 

「まぁ我が魔王は基本的に暴走がデフォルトですが人間時代の我が魔王には謙虚さがありましたよ」

 

 

「そこ過去形なんですか!?」

 

 

「そうですね少なくとも今のような天上天下唯我独尊ではなかったですので」

 

 

「じゃがな、ノリと勢いで突っ走るのは昔も今も変わっておらんぞ」

 

 

「そこだけは魔王様は変わらないですよね実家のような安心感です」

 

 

それだけで古参以外の逢魔側の会場が騒つく…いやアンタら自分達の王を何だと思ってるの?

 

 

「そんな訳ないじゃん、まぁ、弱かったあの頃のハルはボクが完璧な受肉をする為の器にしてやろうとも」

 

 

「ハルトを復活の為の人柱にしようとしたのですか?」

 

 

「うんうん、だけどハルってアナザーライダー達と魂で繋がってる契約してるからさ良く見ると魂の色が色々と混ざってるの、それを見てね…あの極彩色の魂をボクの色だけに染めてやりたいと思ってるのさ、彼の身も心もボク色にしたいよぉ」

 

 

余談だがウルティマはその時 ハイライト消えてで両手を頬に添える そう我妻フェイスで恍惚としていたのである

 

 

それ見たハルトは

 

 

「いやぁウルティマの愛が凄いな、これに応えないのは男が廃るぜ!」

 

 

そうハルトは笑うのみであったが同僚達は

 

 

カレラは うわぁ拗らせてるなアイツという目で

 

テスタロッサは あらあら楽しそうですわねとラスボスみたいな顔をしていた

 

という

 

 

「悲報、ウルティマさんがヤンデレだった件」

 

 

「ハルトさんには「ハルも勿論知ってるよ」そうでしたか」

 

 

「けどハルはそんなボクにプロポーズしてくれたんだよ普通ボク達相手に結魂しようなんて普通は言わないよね〜そんな事言った奴なんて天地開闢からも、いなかったよ初めての感情なのさこの心のときめきはね!」

 

 

いる訳ないのである…何せそんな真似した奴等は軒並み魂から潰されているのだから

 

 

「そうですね普通なら自分を殺そうしたり害する者達を伴侶になんて選びませんよ、いるとしたら相当頭のおかしい人です」

 

 

「そう!だから良いんだよ 普通なんてドブに捨ててるような倫理観が素晴らしい!」

 

 

「うわぁ」

 

 

ロスヴァイセの言葉に気まずい顔をしたのは過去にハルトと対立した事のあるキャロルとアンティリーネ、錫音だったのであったが

 

 

「それにハルって基本的に頭おかしいよ?」

 

 

「ん?…………っ!!」

 

 

 

「完全に今気づきましたわね」

 

 

「それ言わないであげようよ何か可哀想だし、それに今ハルもビックリしてるからさ」

 

 

その言葉の正面としてハルトが、え…俺って可笑しいの?という顔をしていた

 

 

「そう言えば貴女やカレラ、テスタロッサはハルトと魂で繋がっていたのでしたね」

 

 

「そうなんだよボクは選ばれてる訳さ、キャロル達よりも深く深くハルと結ばれてるのさ…だからハルの膝上から退けよキャロル…そこはボクの場所だよ」

 

 

「ウルティマ?何故か私怨が混ざってる気がしますが…」

 

 

「気のせいだよアイリーン!取り敢えずロスヴァイセにはボク厳選の999の致死毒をお見舞いするね」

 

 

 

 

「致死毒!?先程まで手加減してくれる流れだったのでは!?」

 

 

 

「手加減して欲しいの?それならさ…ハルの隣に立つなんて夢物語だよ」

 

 

「っ!」

 

 

「ハルはこの世界の強さで満足してないんだよ、他の世界にいるもっともっと強い奴と戦い続けるんだ…その先にある人達との戦いの為にね…だからボクも強くなるんだハルと同じかそれ以上にね その背中を守れるように」

 

 

「ウルティマさん…」

 

 

 

「だから手加減して欲しいなんて寝惚けた事言うなら、このままボクが終わらせちゃうよ?」

 

 

そう言うウルティマの手にはブリードガヴが握られていたのであるがロスヴァイセは

 

 

「分かりました…ですが、その力には時間制限がありますよね?それで勝てるとでも?」

 

 

 

「そだよ、このブリードガヴは開発途中の試作品なんだよ」

 

 

あっけらかんと答えるウルティマにアイリーンはやれやれと呆れるのだが

 

 

「けど君相手なら時間制限付きの方が良いハンデだよね変身解けた隙なら倒せるかもよ?」

 

 

「っ、バカにしてくれますね」

 

 

「当たり前じゃん、だって君達…弱いもん」

 

 

その見下すような笑みの悪辣さと覇気に三大勢力の面々は畏怖を覚える

 

 

ハルトのいる世界に存在する八星魔王をして 残虐非道の代名詞と言わしめる悪魔としての彼女がいた

 

 

 

「さっきもだけど自前の戦力で一勝も取れない奴等に偉そうに言われてムカついたんだよ、ボク達と喧嘩したいならサーゼクスやセラフォルーくらいじゃないとつまらないよ」

 

 

それは傲慢ではなく自負である 見るも魅力する圧倒的な強者がいた

 

 

 

「あ、そうそうアイリーンは見てるだけで良いよ、ボク1人でやるから」

 

 

「そうですか、でしたら高みの見物をさせて頂きますわ」

 

 

そう言うとアイリーンはハルトから貰った魔剣ティルヴィングに人格をエンチャントして 木場が呼び出したような鎧甲冑を召喚して給餌をさせたのである

 

 

「あんがと、じゃあ…はじめ…よ!」

 

 

と明るくウルティマが笑顔で話すと同時に右手でまるで綱引きをする動作をすると、アーシアの足元まで伸びていたワイヤーが彼女を拘束して釣り上げたのだった

 

 

「っきゃあああああー!」

 

 

「アーシアさん!」

 

 

「シスターの一本釣り完了〜、前に見たキャロルの糸を真似したけど以外と上手くいくね…そう言えば何でキャロルは糸を得意武器にしてるんだろ?…っ!まさかハルトを拘束して逃がさない為に?」

 

 

ウルティマが天啓!と言った顔をしたのに合わせてハルトもそうなのキャロル!と彼女にあらぬ疑い…ではなく実際に彼女の糸に拘束され襲われた事もあったので 成る程〜と納得していた…

 

 

「だが今思えばキャロルが使う愛の巣に俺はがんじがらめにされていたと言う事か」

 

 

「おい、上手い事言って誤魔化せると思うなよ」

 

 

「ですよねー」

 

 

その数秒後 ハルトは怒りマークを浮かべたキャロルから卍固めを喰らったのは言うまでもない

 

 

 

だが現場では大混乱する

 

 

「ロスヴァイセも頑張りなよ、あの中だと君さ最高格に強いんだよね?えーとコレなんて言うんだっけ?あぁそうそう井の中の蛙だ!」

 

 

「ウルティマ!!」

 

 

「さんをつけろよ百均ヴァルキリー!!」

 

 

ウルティマの可愛らしい声でアーシアを拘束した糸がキリキリ締め上げられる…

 

 

 

「けど失敗だねガラス片を糸に練り込めば良かったよ……」

 

 

 

「っ!」

 

 

その言葉にアーシアは息を呑む

 

 

「良いのかなロスヴァイセ、このままだと可愛いシスターさんが見るも無惨になっちゃうよぉ〜ほらシスターさんも言ってみな?痛いです助けて!赤龍帝さーん、たすけてー!って」

 

 

あははは!と笑う光景にハルトは目を輝かせて一言

 

 

「あのやり方は勉強になるな」

 

「キャロル様、もう少し強めにお願いします」

 

「任せろハウンド」

 

「え、ちょっ!ぎゃああああああ!!!」

 

 

ハルトは間接技を極められていた…のだが現場では

 

 

 

「何て卑怯な…」

 

 

「何驚いてるのさロスヴァイセ?回復役なんて真っ先に潰そうとするのが定石でしょ?卑怯?あ、まさかボクが正々堂々と戦うなんて本気で思ったの?そんな訳ないじゃん!」

 

 

「貴女…」

 

 

怒り沸騰のロスヴァイセだが直ぐに冷静になる、そもそもの話、魔法の手数や魔力量は向こうが上なのだ ロスヴァイセの得意な弾幕射撃など彼女にとって小雨が降ったようなものであろう

 

 

 

「さーて、コイツはどうしてやろうかなぁ〜団体戦だと、さっさと降参したけど今回のボクはそれを許すつもりはないんだけどねぇ〜口を縛って喋れなくしてっと」

 

 

ウルティマは捕縛した相手をどうしてやろうかと考えている ロスヴァイセからしたらウルティマの日頃の行いを知る故に捕縛されたアーシアがどうなるかなど考えたくもない

 

 

 

ならば考えるよりも行動あるのみ!

 

 

 

「『これ(体術)』なら!」

 

 

身体強化の魔法を自分にかけて間合いを詰めるハルトから聞いていた三人娘は魔法を得意としていると…ならば間合いを詰めた肉弾戦、或いはゼロ距離での魔法攻撃ならダメージは通ると

 

だがそれでも足りない

 

 

 

「ま、そう来るよね」

 

 

『テラー』

 

 

「変身♪」

 

 

『ホラー!ズキーーーーー!!』

 

 

ウルティマは右腕のみカリエスC1へ変わり鉤爪でロスヴァイセの攻撃を埋め止める…それに合わせて残りの全身が装甲へと変わったのである

 

 

「っ!」

 

 

「じゃあボクを楽しませてくれるかな?ロスヴァイセ!!」

 

 

そのままカリエスC1は空いてる片腕の鉤爪でロスヴァイセを攻撃したのである

 

 

 

その頃 ハルトはと言うと

 

 

「ウルティマの奴…ブリードガヴ気に入ったのかな?」

 

 

「かもな」

 

 

「しかしウルティマ…今のポイント高いな、まさかあのディケイド激情態が見せた片腕だけ変身まで使い熟せているとは」

 

 

『普通ならあんな曲芸はやらんぞ』

 

 

「アレって曲芸なのですか」

 

 

「ハウンド風に言うならブラスターの攻撃を反射でピンポイントガードするくらいの難易度だ」

 

 

「それは…曲芸ですな…」

 

 

「だがウルティマが彼処までハルト様に重たい感情を持っていたとは…」

 

 

「我が君も大変だな」

 

 

「え?あの感情…重いか?」

 

 

「は?」

 

「あらあら」

 

 

ハルトはそうなの?と首を傾げていたが

 

 

『お前はナツキを見て何を学んだ!!』

 

 

「人の修羅場は見てて楽しい!」

 

 

『違うだろ!』

 

 

 

「俺は嬉しいよ、今まで彼処まで愛された事なんて無かったから」

 

 

『あのさ、お前の時折低くなる自己評価だけ何とかならないか?』

 

 

 

「善処する……てか魔法戦を警戒したのは英断だけど今は皆、ライダーシステム持ってるからなぁ」

 

 

ある程度の弱点はカバーされているのにと呟くと試合映像を見るのであった

 

 

 

場面は変わりロスヴァイセとウルティマに戻るやはり魔法で牽制しながらの近接戦 下手に距離を取れば核撃魔法で攻撃されるという警戒が彼女にはあった それに加えてカリエスC1の耐久性も団体戦から把握している、その変身における時間制限までも

 

 

「(確か…ゴチゾウでしたか?それから生成されるパワーにベルトが耐えられないという事ならばベルトに最大な不可であるだろう必殺技を誘発して変身が解けた隙にゼロ距離で魔法を叩き込めば…捨て身の技ですが魔法で身体能力を強化してる私が有利です!)」

 

 

 

「(ってロスヴァイセは考えてるのが分かる、だから敢えて術中にハマったと見せかけて…)」

 

 

 

何故かカブトvsダークカブト的な読み合いをする2人 先ずは揺さぶりをかける為にウルティマがロスヴァイセと距離を取るとブリードガヴのレバー操作によりエネルギーを溜め込みに掛かる

 

 

「(来た!これなら!!)」

 

 

待ってましたとばかりに真っ直ぐ突撃 それは危険でもあるが同時にフェイントを掛けやすく尚且つ 防御するにしても急所のみに絞れば消費する魔力は少なくて済む ここで自分がウルティマを倒せば 後はアーシアを解放し回復してもらいアイリーンに挑めると

 

 

だがまぁウルティマがそんな事許す訳がない

 

 

「(回避成功が前提とか舐められてるよねぇ!)」

 

 

回避前提の作戦に関して言うならばそれに見合うスピードや反射神経が要求される…だがそもそもの話

 

 

 

「バカにしないでくれるかなぁ!!」

 

 

『KHAOS CRACK!!』

 

 

 

カリエスC1の鉤爪が足に移動しての前足蹴りがロスヴァイセの腹部を捕らえたのである

 

 

「っ!」

 

 

 

「ボクの攻撃を回避できると思ってるなら見通し甘すぎないかな?」

 

 

そのままエネルギーを流し込んで終わりだと、足に力を入れようとした時 ロスヴァイセが足の鉤爪をガッと掴んだのである しかも身体強化魔法により怪力化しており鉤爪が外れないのである

 

 

「っ!ウルティマ!!」

 

 

先の展開が読めたアイリーンが顔色を変えてウルティマに加勢に入ろうとするがそれより早く場面が動く

 

 

「捕まえましたよ…」

 

 

「っ、何の真似さ?」

 

 

仮面の下に冷や汗を掻く これはウルティマも想定してなかった

 

 

「私は最初から回避じゃなくて、この状況に持ち込みたかったんですよ…これならどれだけハルトさん達が作ったライダーシステムが頑丈でも必殺技使ったなら直ぐに貴女は生身になるので関係ありませんから…」

 

 

 

「じ、自爆前提で特攻するとかバカじゃないの!!」

 

 

「知らないんですか?私の好きな人も勝つために必要ならコレくらい普通にするバカですよ?」

 

 

「っ!」

 

 

意趣返しとばかりに笑う彼女、それを見て足の鉤爪を外そうとするがその判断が一瞬遅れてしまう

 

 

「さぁ!お仕置きです!!」

 

 

同時にカリエスC1目掛けてゼロ距離魔法攻撃が放たれる 防御も展開するが魔法への耐性はある彼女でも変身解除により流石に全弾裁く事は出来ずにダメージを受けたのである

 

 

 

それを見ていた待機室のハルト達は驚いていた

 

 

「はぁ!?」

 

『あのロスヴァイセがあんな戦法を使うなど』

 

彼女のスタイルは良くも悪くも魔法による遠距離広範囲攻撃 しかしながら逢魔では三人娘の専売特許でもあったのだ

 

 

「まさか、こんな手を使うとは」

 

 

砲台役が前衛突貫するという予想外…いやカレラがそんな感じではあるが近接戦が得意という前提で成立戦法だぞと

 

 

「つーか、自爆前提の相打ちなんて」

 

『お前みたいな一種の不死性が無ければ絶対にやらん』

 

 

「やるとしたら何が何でも倒すという堅い覚悟が必要ですからね」

 

 

「だが残念だ」

 

 

 

その言葉に全員の目がハルトに集まると彼は目をキリッとして

 

 

 

「彼処の場面は【この距離ならバリアは貼れないな】ってやるべきなのに…ロスヴァイセ、ライダーポイント低いよー」

 

 

「真面目にやれ、ライダーオタク」

 

 

キャロルはやれやれとハリセンで頭を軽く叩くのであった

 

 

場面では粉塵が上がる中ロスヴァイセはガッツポーズをする

 

 

「やった!!勝ちましたよ見ましたか!!」

 

 

ぴょんぴょんと飛び跳ねるロスヴァイセは年相応は可愛らしいが…ボロボロな鎧から外れて自由になった胸部装甲が揺れているので勘弁願いたい卑猥な目で見た奴は後で覚えていろとハルトは考えたのであったが

 

待機室は驚愕で慌てていた まさかのジャイアントキリングなるか!と騒めく中 一夏が一言

 

 

「やったか!」

 

 

フラグを立ててしまったので帰還した早々のナツキが

 

「何してんだ、このおバカ!!」

 

 

一夏へドロップキックするのであった

 

 

「ケホケホ…煙っ!」

 

 

ダメージは負って傷だらけで服もボロボロだが戦闘続行可能なウルティマが体についた土煙を叩いていた

 

 

 

「そんな…」

 

 

「あぁビックリした、本当コレって便利だよねぇ」

 

 

ウルティマの周りに現れたのは4枚の紫の盾それは

 

 

「ハルトさんの…オートガード…っ!」

 

 

「正確に言えばランゴのだけどね、けどコレ便利だよハルが愛用するのも分かる」

 

 

それと同時に

 

 

 

「けどハル並の速度で展開出来なかったよ、ほらダメージ受けちゃった(てか、あの展開速度よりも速く攻撃出来る千冬って一体…)」

 

 

ウルティマは別の事を考えていたのであったが

 

 

 

「何で貴女が…それを」

 

 

「もう忘れた?ボクとハルは魂で繋がってるんだよ?だからハルの力はボクの力でボクの力はハルの力なの」

 

 

「そうなると…っ!ハルトさんも核撃魔法を!」

 

 

「それは無理」

 

 

ズテーン!と転ぶ音がしたがウルティマはやれやれと肩を竦める、そもそも核撃魔法そのものが 自分達のいる世界でもトップクラスの高難易度魔法であるのと

 

 

「あのね君はプテラノドン、トリケラトプス、ティラノサウルスに農作業が出来ると思う?」

 

 

「それは…生物学的にナンセンスかと」

 

 

「そう言う事、誰にでも向き不向きがあるんだよ」

 

 

「言いたい事は分かりました…彼、魔法の才能無いんですね」

 

 

「あるにはあるんだけど、核撃魔法を使えるレベルじゃないだけ」

 

 

より正確に言えばハルトはライダー怪人由来…ファントムの持つ生来の魔法や異能は十全に扱える反面 他の魔法に関しては人並みに勉強しないと覚えられないのである 

 

 

以前使った領域展開 偽典・伏魔御厨子だってライダー怪人の異能から使える要素を組み合わせた技にすぎないのだから

 

 

「あぁ…」

 

 

「けど逆にボクは彼の力をちょっとだけ使えるんだよ」

 

 

「(それってウルティマとハルトさんと戦ってるようなものじゃない!)」

 

 

「だけど逆にボクもハルの力をそのまんま使える訳じゃないけどね実際今のオートガードだってハルよりも展開遅かったし」

 

 

 

「っ変身はさせませんよ!!」

 

 

「敵に襲われそうな時には、コレ!」

 

 

とウルティマが取り出したのはカブトが使うお助けアイテムのゼクトマイザー

 

 

「えい」

 

 

放たれたマイザーボムはザビー仕様 それ即ち

 

 

「は、ハチぃ!」

 

 

「きゃああああ!!」

 

 

絵面は完全にスズメバチの群れに襲われている人間という構図である 特にアーシアは動けない状態で蜂に襲われているという恐怖である

 

 

「おぉ、これ以外と便利じゃん」

 

 

ウルティマはその効果に関心を寄せているとロスヴァイセは防御魔法を展開し直すが羽音や虫に群がられるという生理的嫌悪に襲われているのだから無理もない 観覧してたアイリーンも うわぁ という顔をしていたのだかは

 

 

「さてと…ボクの魔法を見せてあげよう」

 

 

そうウルティマが指を鳴らすとマイザーボムが自爆した その粉塵の中を彼女は駆け抜けると

 

 

 

「さっきのお礼だよ…くらえ!マジカル八極拳!!」

 

 

その地面を踏み砕く震脚と全体重、そして魔力により強化した身体能力のパワーから来る八極拳

 

 

「紫毒掌底!!」

 

 

思い切り物理技であった、その一撃はロスヴァイセの鎧を粉砕し体内へ浸透ダメージ+毒属性まであると来た

 

 

「がっ…は!」

 

 

そのままウルティマは吹き飛んで壁に激突、ロスヴァイセは気絶したのであった 

 

 

「さーて、残りはシスターだけか」

 

 

「終わりですわウルティマ」

 

 

「へ?」

 

 

「マイザーの自爆で落ちてます」

 

 

「嘘でしょ!?あの程度の爆破で落ちるの!?」

 

 

「常人の耐久性を侮ってましたわ」

 

 

「まぁ良いや!それなりに楽しめたからロスヴァイセは治してあげよう」

 

 

「解毒薬は?」

 

 

「マッドドクターお願い」

 

 

丸投げしたのであった!

 

 

逢魔2勝目!

 

 





予告

遂に始まった戦車の部 逢魔アウトサイダーズの最強格が始動する!


「僕を楽しませてよ!」

究極の闇 ン・ダグバ・ゼバ に相対する戦士は 三大勢力にいるのだろうか!


次回 戦車の部 お楽しみに!


オマケ短編


系統


「文系が理系か」


「はい今後の事も考えると専門的学業を分業というのも大事かと思います我が魔王」


「………ふむ」


「ハルト坊?」


「(そう言えば家系と次郎系ラーメンって雰囲気似てるけど一体何が違うんだろう…)」


「あ、ダメだ完全に別のこと考えてるね」


「確かにな…よしならば今後は水見式をして皆の適材適所を考えよう、そうすれば理系、文系、強化系、変化系、放出系、操作系、特質系、具現化系、家系、次郎系と分かる筈だ」


「誰も念能力とラーメンの話はしてませんよ」


「まぁ俺は特質系だな」


「我が魔王は強化系一択ですね」


「そうじゃな」


「何をぉ!俺ほどの特異体質が他にいるか!」


「だとしても思考回路が完全に強化系ですよ」


「あぁ、前に戦車も潰れる一撃でロケットランチャー食らって、ちょっと痛いです済ませてたような」


「対物ライフルでの狙撃もピンポン球が頭に当たった気軽さで受け止めて、撃った場所目掛けて弾丸を投げ返してたよね」


「銃火器で武装した正規軍を蟻のように蹂躙してましたよ」


「「「「これを強化系と言わず何という」」」」


「コレが民意です」


「ふざけるなぁ!!」



感電


「そういやぁ最近ライジングアルティメットダグバにする為にシンフォギア 世界の水力発電所を襲った時の話なんだけど」


「あれ?前振りのせいでとんでもない規模の話になってるような…」


「その時に感電した人の助け方って看板とマニュアルを見つけたんだよ」


「へぇ〜そんなのがあるんだ」


「確か地面に足をつけたままだと自分も感電するので言うなればドロップキックの要領で電線と触れた人を離すでしたか?」


「その看板がコレなのよ」


とハルトが見せた絵に幹部達は閉口する


それは感電している人目掛けて赤い円錐のオーラを纏った人が飛び蹴りしている絵だったのだ


そうつまり


「これさ…ファイズのクリムゾンスマッシュじゃね?」



その言葉に幹部達は その通りだと思うと首肯する


「だよな!そう思うよな!やっぱり親の顔より見たクリムゾンスマッシュだもの」

『それってファイズを親の顔より見てると言う事か』


「当然だろ?アレなんか記憶に留めて置く価値ないよ脳の容量の無駄遣い…じゃなかった、つまりさコレ…感電してる人さオルフェノクに目覚めてね?」


はっ!と言う顔をしたアークオルフェノクはポツリと


「死んで、オルフェノクに覚醒したと思ったら感電し続けてるって悪夢だ…おのれ人間め!我等が同胞に何たる仕打ち!許せんぞ!人間のパラダイスなどロストしてくれる!」


「俺さ…パラダイスリゲインド見た後にパラロス見直したらさ…やっぱりあの世界の方が正しいって思うよ…人助けしたオルフェノクを嵌めて通報する婆さん見て思った…人類なんて一部を除いて醜いんだから滅んで仕舞えばいいって怪人が人類よりも上位の存在として立つべきだって!信彦さんも言ってた!」


「完全にBLACK SUNの方の影響受けてるね」


「魔王ちゃん!?ギャグ回で闇落ちは辞めてよ!」


「いやどちらかと言うと感電したのが誰のせいかにもよると思うけど?」


「転生したらオルフェノクだったが、何故か全身が感電してます」


「違うよアークオルフェノク!転生したらオルフェノクだったので、王と一緒に気ままに人類滅ぼします!とかどう?や


「何かアニメみたいな感じだよね」


「ふむ……転生したら怪人王だったので怪人達を率いて気ままに世界滅ぼします…か」


「気ままに!?」


「それ現在進行形の物語では?」





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