前回のあらすじ
ウルティマとアイリーンvsロスヴァイセ、アーシア 予期せぬロスヴァイセの攻撃を受けたが危なげなくウルティマの反撃で逢魔は勝利を収めたのであったが
「ありがとうございます、ハルトさん…わたしの傷の手当てまで」
医務室にいたロスヴァイセに対してハルトが懐古の力によってウルティマから受けたダメージを回復したのであった
「気にするなロスヴァイセは大事な人だ、これくらい当然の事だ」
「ウルティマは?」
「あぁウルティマは今な俺の膝上で悦に浸ってるな…あ、カレラとキャロルがキレてる」
「へ?」
「あ、ここにいる俺は分身だよジェミニゾディアーツの力を使ってるんだ」
簡単に言ってのけるハルトに対してロスヴァイセは
「ハルトさんって本当に人間なんですか?」
「あぁ人間だっただよ、普通の人間だった」
『嘘だと思うが本当の話だ』
「色々あって壊れたがな!」
「どうして…ですか?」
「まぁアレは戻ったという方が正しいかも」
「戻った?」
「俺、改造人間?デザインベイビー?って奴なのよ、だから普通の人間なのってな、まぁその辺の細かい話はあかねやウォズに聞いてくれ…俺の口から余り話したくないんでな…さて次は戦車の部となるとダグバだな」
「あの白い人ですね…ハルトさんが格の高い戦車の駒を二個分使ってる事を考えると…今更ですが強いのですか?」
「強いよ?何せ全力の俺と真正面から数日間全力で殴り合える数少ない奴だからな」
「え、何それ怖い」
「お前は俺を何だと思ってるのさ?」
そして
【さぁ第四戦!ここで逢魔が勝てば勝利に王手がかかる戦車の部!ここに現れる逢魔の代表はコイツだぁ!!】
と現れたのは全身白の衣服を着た人間の青年がいたのだ
【言葉は不用!その実力は逢魔アウトサイダーズ最強格!怪人王と笑顔で殴り合える正に怪物の中の怪物!人呼んで究極の闇!ン・ダグバ・ゼバ!!!】
その登場に湧き立つのはグロンギ達である まさかの会場に響く歓声と悲鳴
彼は手を挙げると同時に歓声が止むとダグバは笑顔を見てグロンギ達は震えあがる中
ゴ三人衆とバダー、ゴオマはその圧力を受け流していた
流石はゴ三人衆とバダーだと感心する中 何でゴオマはそのポジションにいるんだよ?という声があったが あぁ、アイツはダグバとハルトのサンドバッグしてるから慣れてるだけかという認識だったのは是非も無し
「ふわぁ……」
だが当の本人は退屈そうにしていたのは言うまでもない
【おーっと!ダグバはやる気がなさそうな感じだぁ!】
「当たり前だよ、メンバー決める戦いは色んな奴と戦えて楽しかったけど今回の敵は弱くてつまらないよ」
【おーっと!まさかの予選が本戦と言っているぞ!完全に三大勢力を舐め腐ってるぅ!!】
ダグバは退屈とばかりな顔で
「あぁ、僕を笑顔にしてくれるなら良いよ殺しても楽しいなって思えるくらいの奴いないの?ハルトや北崎、最近だとカリエスもかな…いつも僕を満面の笑みにしてくれるよ!」
【それが出来る奴がどれだけ少ないと思ってるのでしょう!あとハルきち達なんて例外を出すな!】
「え!逢魔ならその辺の相手に困らないよ」
ダグバの脳裏には闘技場のこけら落としとしてハルトvsダグバをしようとした事があった
ーーーー
「そんな新設闘技場がぶっ壊れる、こけら落としがあってたまるかぁ!」
と仲間達からは全力反対だったがハルトは一言
「強度試験も兼ねてるから黙れ」
その一言で開始となったのである
当日
「さぁダグバ、お互い手加減なしで行こう」
その時 会場の心は一つになった
【いや頼むから手加減してくれ!!】
「真剣勝負だね!僕を笑顔にしてね」
【適当で良いから!お願いだから!!】
と困惑する会場に対して
「皆様ご安心ください、この私が公平なジャッジと皆様の命は保証しますわ」
おぉ!テスタロッサなら大丈夫だろうと観客は納得したが
「申し訳ありませんが命以外は諦めてくださいね」
同時に不安が襲ったのは言うまでもなかったのである
それと同時にゴングが鳴るなり2人は笑顔で互いに目掛けて拳を振り翳しノーガードでの殴り合いとなったのだ
ーーーー
その数日にも及ぶ熾烈な殴り合いの結果は闘技場が半壊したのだがハルトとダグバが2人で壊れた部分を治したのは新しい記憶である
アレ以来ダグバやグロンギが入り浸りであるのも 自分達の狩りの経験が他の獲物にも通じるのかを試す場にもなっているのだ
【そうですね!では三大勢力の代表の人お願いします!】
しかし三大勢力側の反応がないもない
【あれ?出番ですよぉ!!】
と二亜が声をかけるがダグバは思い出したような声音で
「あ、もしかしてさっき絡んできた奴?」
【……え?】
その時 会場に繋がる廊下から悲鳴が上がった現場には大量の血痕と参加予定のメンバー2名がグッタリとしていたのである
「何か五月蝿いから戯れたけど、アレが僕の相手とか絶対ないね」
というダグバに対して
「はぁ…暇だから会場で見てる奴ら全員でかかって来なよ、そしたら数分くらいは僕の暇潰しくらいにはなるんじゃない?」
と余りに舐めた事を言っていたがコレを好奇!と見た連中がいた会場席からグロンギ達や血の気の多い怪人達が参戦させろぉ!と割り込もうとしている中には腕試し、或いは一旗上げようと盛り上がるものと多様だが
【すんませーん!せめて2人にしてください!】
二亜にそう言われたので会場に現れたのは
「ならば俺が出よう」
まさかの参戦
【おーっと!そこに現れたのはグロンギNo.2の実力者にしてアウトサイダーズの1人!人呼んで破壊のカリスマ!ゴ・ガドル・バ!!】
おおおおおおお!!!と湧き立つ歓声に対してダグバも納得とばかりに
「君なら楽しめそうだね」
「今回は勝たせて貰うぞダグバ」
「今回も僕が勝つけどね」
火花を散らす両名、伊達にグロンギで1番、2番を張っていない
【けど、これルール的に…まぁ良いか!】
二亜は考えるのを辞めたが場の盛り上がりを優先した 更に現れたのはもう1人
「ちょっと俺も仲間に入れてよ」
その場に現れたのは明らかに不釣り合いな雰囲気を纏う軽薄なメガネの青年である
「え〜と……確か…スガ?」
「そうだよちゃんと話すのは初めましてかな?」
【おーっと!これは予想外のお客様だぁ!同じくアウトサイダーズ!その実験対象は自分の体も入っている最高なマッドサイエンティスト!その名は酸賀研造!!】
「やぁやぁどうもどうも通りすがりの…イケオジです!!」
「別の人混ざってない?」
「気のせいだよダグバ君、けどゾンビから蘇った影響か俺と同じ声の誰かの記憶が入り込んでる可能性はあるがね」
と軽薄に周りへ挨拶を返す酸賀に対してダグバが
「以外だね君の顔は覚えてるよ、ハルトと一緒に何か変な実験をしてる君が此処に来るなんてね」
それは以前 ハルトがお願いしていたハルト仮面ライダー改造計画の場面だろう
「いやぁまさか覚えてるなんて以外だったなぁ、まぁ俺も自分の研究成果を魔王に見せておこうと思ってさ〜ほら俺って新参だし君相手に研究成果を示せば研究も更に発展すると思うからさ協力してよ、どう?破壊のカリスマさん」
「構わん、己の価値は己で示せ」
「じゃあ遠慮なく」
「へぇ、君も遊んでくれるの?」
「まぁね、本当なら此処に魔王もいて欲しいけどね」
「アレがいるとダグバの視線はアレに集まるので却下…まぁ良い、早く変身しろ」
「はいはい」
と酸賀は服を捲り腹部を見せる そこに現れたのはH10と同じビターガヴ
「へぇ、アレと同じか」
「同じじゃないよ」
『COOKIE……BITE COOKIE BITE COOKIE BITE COOKIE!』
「で、こうだっけ?」
と酸賀はビターガヴにブレイクッキーゴチゾウを装填し取り付けられた回転する
「そして…えーと…そうだ………チェンジ全開」
その掛け声は違う!と会場から総ツッコミを受けたので酸賀も考え直すと
「え、違うのか…えーと…何だったかなぁ…そうだ…こうだったよ変身」
フィンガースナップと共にボタンを押し込んで力を解放すると酸賀の周りに現れたクッキー型エネルギーが砕け散り装甲となる その姿は端的に言えば ビターガヴを装備した仮面ライダーベイク しかしながら ビターガヴ由来の特定分野を特化する能力を付与された新たな姿とも呼べる
『ブレイクッキー…yummy』
仮面ライダービターガヴ・ブレイクッキーフォーム 完成
「へぇ、これがあの子達のガヴ移植した姿ね、ニエルヴ君の実験成果…悪くないんじゃないの?」
と感心する酸賀の姿に照れながらメガネをクイっと上げるニエルヴと推しの変身に恍惚とする唯一 そして
「酸賀さんのビターガヴ!!こりゃとんでもない事になったな…推しの新情報とはいつでも俺の心をときめかせてくれる」
『真面目にやれ』
ハルトは目をキラキラしていたが
「焼き菓子パワー!」
となんか別のヒーローの名乗りやりそうだったので
「酸賀さん、真面目にやって」
流石のハルトも苦言を呈するのであった
「さぁて、お待たせ」
「覚悟しろダグバ」
「まぁ良いか、少しは楽しめそうだ」
そう答えたダグバは白い服の青年から究極態の姿に変わるのであった
「かかってこい」
ディフェンディングチャンピオンのダグバに挑むガドルとビターガヴの2人に湧き立つ会場に大して
「酸賀さんってのは以外だったな」
会場ではまさかの参戦に驚くハルトだったが思考そのものは冷静であった
「ガドルvsダグバか」
今の彼等の実力は確かに原典クウガの頃よりも上げている ガドルはアメイジングマイティに該当する強化電撃態を獲得したし、ダグバもライジングアルティメットに該当する電撃究極態の力を有している
そして何より現代リントの文化や価値観を学んでるから それに適応している事 それが強さになっている。小説版のクウガに出るグロンギも人間社会や文化を学び それに基づいたゲゲルをしている ならばダグバ達ならもっと上手くやるだろう
ある時 ハルトはウルティマや一夏が何故か覚えていた八極拳の構えや映像を視聴していた。少し離席して戻った場所にはグロンギ達が真面目な顔で視聴してたのである
その影響からかグロンギは現代リントが学んだ武術などを盛んに学ぶようになったのである。その目的はリントを殺す為というのは変わらないが…
「まぁ真っ向勝負ならダグバが勝つな」
タイマンなら結果は変わらない ガドルがどんなに強くなろうと そもそものスペック差もある、だが特殊能力で言うなら酸賀の能力 正確に言えば移植元になったグラニュート由来の催眠能力である それを使えばダグバを棄権させる事も可能であろう
殺し合いにはないルールを使って勝つ その辺をどう考えるかによるが
「そういやぁ…ダグバと電撃究極態とか話してたが…」
ハルトは以前 トータスで邂逅した最推しであるクウガと会った時の事を思い出していた
ーーーー
トータスでの会話には
「あ、あの!俺はクウガのマイティフォームが大好きで…あ、いや勿論他のフォームになるクウガも大好きなんですが…ライジングやアメイジングも捨てがたいですよね!!いやアルティメットも…つまり五代さんとクウガは五代さんとクウガというだけで尊いんですよ!最高です!!」
あははは!と笑うハルトであったが
「ま、マイティフォーム?ライジング?アメイジング?アルティメット?何それ?」
「え?赤いクウガや金の力ですが……」
「……え、アレってそんな名前だったの!!」
「はっ!」
そうだった作中で一貫して 赤の4号とか本人も色で判別していたのを思い出したのであった
ーーーー
「推しが自分の力の正式名称を知らなかった時、そうだったと思い出した時に俺は自分の無知を人生で一番恥じたよ」
『寧ろ普段から説教的に自分の無知を恥じてくれ』
「しかし今思い出しても…その後の五代さんの対応は…うぅ思い出し号泣してきた…」
「落ち着いてくださいな」
ーーーー
その頃 ガドルが初手から電撃格闘態となり肉薄 その援護にビターガヴはベイクマグナムでの援護射撃するがダグバは弾丸を超自然発火能力で焼き切るが ガドルとダグバは互いに拳をぶつけたのであった!
「はははは!」「ぬん!」
最初の拳のぶつけ合いを制したのはガドル、そのまま拳を振り抜きダグバの姿勢を崩す 僅かな隙だがビターガヴがビターガヴガブレイドを地面に突き刺してムカデ足を伸ばしてダグバの拘束、そしてそのままガドルは畳み掛けに入る
「ふっ!」
ガドルの目が金と紫の違う色に変化 電撃剛力態に変化すると胸につけた装飾品を取り出すとガドルは直剣 ガドルソードに金色の装飾が加わった ライジングガドルソードをモーフィングパワーで生み出すと その崩れた姿勢の頭部目掛けて 振り下ろすのであった
「っ!」
だがこの程度で崩せる程 ダグバは弱くない、そもそもダグバはモーフィングパワーも怪物なのだ、ライジングガドルソードはダグバに当たる前にビターガヴが使ったムカデ脚の刃がグニャリと形を変え盾代わりとなり防ぐとカウンターの要領で杭となりガドルへ襲い掛かる
「む!」
ガドルの電撃剛力態の肩に杭が刺さる、しかし防御とパワー特化形態故にダメージも軽度に済んだのだ
「ならば、コウ!」
とビターガヴのベイクマグナムを2度開閉する
『BAKING!full blast!!』
ベイクマグナムに溜め込まれた熱光線がダグバへと放たれる その熱光線の一撃をダグバは無から白い剣を生成して防ぐのであった
「っ!」
ガドルはあり得ないと驚愕する、モーフィングパワーとは変化する媒介を必要とする なのにダグバは媒介なしで対応して見せたのだから
「まさか媒介無しで…」
「びっくりした?」
「あぁ。だがまだこれからだ!」
「うんうん、けど今のは光線はビックリしたかな剣が熱で溶けちゃったよ」
剣を投げ捨てるとモーフィングパワーが解けて消滅する その代わりに双刃を作り出した
「む!」
ならばとガドルもスピード特化の電撃敏捷態に変わり雷撃を帯びたガドルロッドで襲い掛かる
余談だが敏捷態になった姿を待てドルドはトラウマを刺激されていたのであった
互いに白兵戦が専門家となれば単純な技量差もある しかし此処で押し込んだのは
「ぬおおおお!」
ガドルであった、その勝ちへ拘る執念と打倒ダグバに費やした時間から来る熱意を見せるがダグバは双刃での鍔迫り合いを楽しんでいた
「やるねぇ」
「負けるかぁ!」
ガドルにしては珍しい感情を表に立てた咆哮と同時にガドルはその槍をダグバへ叩きつける事が出来たのである それにダグバは仰反る
「へぇ」
ダグバも以前からガドルには一目置いていた、何より自分に追いつけ追い越せの精神と向上心もあると そしてその願いに体内の魔石 ゲブロンに影響を与えているのが分かっていた
「ぬあ!」
「ふふふ」
それでも余裕を崩さないダグバにガドルは電撃射撃態に変化しロッドをボウガンに変形 そのまま圧縮された空気弾を直接ダグバ目掛けて放つ 数発の空気弾 その一撃一撃は電撃を帯びており 空気弾でありながら電磁投射砲を思わせる速度と貫通力を有していた
「おっと」
これにはダグバも少し驚き強度を上げた防御壁をモーフィングパワーで生成 現れた白亜の壁がガドルの空気弾を止めたのであった
「くっ!」
しかし一瞬とは言え視界を遮られた隙を狡猾なマッドサイエンティストが見逃す訳がなかった
『burning!full explosion!!』
ベイクマグナムを3回開閉し溜め込んだ最大エネルギーの紫弾を発射 その弾丸は意志を持つかのように動き ダグバの防壁を回避して全弾命中するという離れ技を成したのである
「ぐ……」
「ははは、ビンゴ!」
流石のダグバもダメージは避けられなかったのである 体から上がる煙に対してビターガヴは余裕綽々とばかりな態度を示したのである
それに湧き立つ会場 その熱量や興奮とは今までダグバに明確なクリーンヒットを打ち込めた存在が少ないという事への証明に他ならない
「さぁて、次は俺のターンかな?」
「ははは!思ってたより面白そうだね」
ダグバは笑顔を崩さないまま 再度白い剣を作り出すと今度はビターガヴ目掛けて襲い掛かるのであったが
「っと貴様の相手は俺の筈だ」
「邪魔しないでくれるかなぁ」
「漸く肩の力みが取れたんだもう少し付き合え」
「へぇ言ってくれるじゃん」
「見せてやろう、お前に俺のフルパワーを!」
とオーラを解放する中に現れる黄金の光、そして体内のゲブロンがガドルの願いを叶える為ななエネルギーを解放する…その時のガドルの姿は全身黒 そして瞳は金と黒が混ざったような姿 その形態の名は強化電撃態 クウガで言う所のアメイジングマイティに匹敵する力を宿している 更にガドルは今回の為に体得した食没による溜め込んだエネルギーも解放 一時的にとは言え ダグバ究極態に並ぶ姿を得た
その姿はダグバ究極態から装飾を外したような姿に全身が黒の戦士 これが彼の導き出した凄まじき戦士
「コレが俺の究極態だ」
ゴ・ガドル・バ 究極態 現る!
「遂に片足突っ込んだんだね究極の闇に」
ダグバはそれはもう満面の笑みを浮かべる また1人現れたのだ殺したら楽しいと思わせるような奴がいる事を
「じゃあ小細工は無しで行こう」
「まったくだ」
と同時に互いが構えるなり両者の体が突如炎に包まれた
「ぐ…」「なんの!」
2人の炎は互いの体を焼き包むが両者の体は高速でそれ以上の回復をするので決め手にならない ならばどうなるか
「飛び道具の打ち合い」
「良いよ◾️…開」
同時にダグバはモーフィングパワーで炎を生成し炎の矢を作り出した 因みにセリフはvs二天龍時のハルトから参照している これには観戦していたドライグもトラウマを掘り返され発狂していたのであった
「ほぉ、やるな…ならば此方も」
それに応えようとガドルも構えを取るのであった その炎の矢は帯電しながら力を増していくのだが
「ハルトが言ってたよ赤い炎より青い炎の方が何か強いって!だからカツミのエターナルも赤より青の方が強いって!」
そう明るく言うダグバの炎の矢はモーフィングパワーの精密操作により青く変わるのであった
「良いだろう!ならば此処で白黒つけてくれる!!」
「はははは!」
同時に放たれた帯電する炎と青い炎の矢の激突は両者の中心で着弾 そのまま大爆発を起こすのであった
「恐ろしく早い一撃、俺でなければ見逃しちま…あああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「ゴオマあああああ!!…ま、良いか」
その余波にゴオマは吹き飛ばされていたのであった…南無三
そんな煙の中 両者は同じタイミングで膝をつく ガドルはダグバの炎を相殺できなかった物理ダメージ、ダグバはガドルの帯電した炎による麻痺ダメージをそれぞれ受けていた
だが回復により互いの傷が治るなり
やはり飛び道具での戦いも意味無し!ならば!
「「はぁあああああ!!」」
と両者が全力で駆け出すとノーガードの殴り合いを始めたのであった
そこに湧き立ったのはグロンギと傘下怪人達だが見てた三大勢力連合はドン引きしていたが次第に彼等の純粋な戦いに歓声も湧き上がる、余談だが見ていた北崎とハルト、カレラは混ざろうとしていたがテスタロッサとキャロルに説教され止められていた
その殴り合いはベ、ヌ、ズのグロンギなら間違いなく受けても回避してもゲブロンが破壊されるだろう絶死の一撃 それをノーガードで放ち かつフェイントもないというシンプルな戦い だがしかし
「くっ…」
ガドルの究極態は体内に溜め込んだエネルギーを解放して無理やり扉を開いた力 故に時間制限がある それ故に込められる拳の一撃一撃はかなり重い 当然ダグバもそれならばと返す
「はははは!!」
ダグバの笑う姿にガドルは歯噛みする コレだけ重ねてもまだ届かないのかと
以前 ガドル達三人衆はハルトに聞いた事がある 何故 お前とクウガはダグバに勝てたのかと
その問いに魔王は快活に応える
「俺はダグバとの戦いを楽しんだから、クウガは自分で考えろ」
やはり魔王は此方の同類である…そうか楽しむか
「破壊のカリスマと呼ばれていた…この俺が破壊を楽しむ心を忘れていたのか…」
「どうしたのさ?」
「気にするな俺はもっと自由にやる」
ガドルもモーフィングパワーでガドルソードを生成 そのまま構えを取る
「何のつもり?」
「ダグバ、貴様も知っているだろうがリントは俺達の寝ている間に随分と我々に近づいたぞ」
「そうだね」
「その間にリントはリントを殺す為の技を磨いたのだ」
「本当に変わったよね」
「リントがリントを殺す術ならば我等が覚えればどうなる?」
「へぇ…面白いじゃん来なよ」
「うむ」
ガドルはガドルソードを肩に添えると刃に雷の力を溜め込む 生み出された電磁力の反発作用と上段振り下ろしによる一撃に全てをかけている ならばダグバはそれを回避、防御して彼を倒すのみと身構えた
会場には沈黙が支配する ビターガヴは乗り遅れたのもあるが近くの残骸に腰を据えて見ていた
「用意ドン!」
不謹慎だが合図とばかりにベイクマグナムを頭上に向けて撃つと同時にダグバは全力で一直線で走り抜ける 転移も可能だがそれ目の前にいる相手に対して失礼という意思もある
「電磁抜刀!!」
「っ!」
ダグバが放てる現段階最高の一撃に対して迎え撃つ一撃 そこで起こる最大な爆破 その決着は
「ぐっ…」「うっ」
まさかの両者同時に地面に倒れての相打ちである
おおおおおおおお!!!と湧き立つ会場だが
【勝者 三大勢力連合!】
二亜の言葉で一転してブーイングの嵐…ふむ
「貴様等、死にたいか?」
ハルトの圧で全員黙らせると
「その心は?」
【ガドルとビターガヴが三大勢力連合側で参戦しているなら ビターガヴが残ってる段階で三大勢力連合の勝ちになるよ!】
棚ぼたで勝ちを拾い湧き立つがハルトは ふむと一言呟くと快活に笑う
「はーはっはははは!構わん構わんダグバが倒れた段階で此方の負けよ!戦車の部の勝ち星などくれてやれ」
寧ろ珍しい者が見れたと満足するのであったが
当の本人は悔しさで歯噛みしていた
「ぐっ…」
「引き分けだな」
「けど負けたみたいに扱われるの腹立つ」
「ならば次は酸賀無しで決着だ」
「勿論」
「次は俺ももっと強くなる」
「僕は更にだよ」
と固い握手を交わすのであった
待機室に戻ると
「電撃究極態になってれば良かったぁ…」
ソファーでふて寝するダグバにハルトはやれやれと肩をすくめて
「これで舐めプはするなって分かった?」
「ん」
「んじゃ次は最初からクライマックスで行ってね」
「分かった…」
「けど魔王ちゃん、今二勝二敗だよ?」
「ダグバの敗北は予想外だ」
「ま、その方が舞台も盛り上がるだろ?寧ろガドルがダグバに食らいついたのは褒められるべき偉業だぜ」
「本当にノリが軽いなぁ」
「大丈夫だって、テスタロッサは負けないから」
「そのご期待に必ず答えて見せますわ」
「あぁ頼んだよ」
「はい」
そして女王の部に向かうのに準備に向かう
「さて漸く私ですわね、ハルト様の為にも完璧な勝利を捧げないと」
テスタロッサが待ってましたとばかりに準備に向かうのだが
「(しかし相手のセラフォルー…最初はウルティマとカレラに丸投げしましたが)」
最終的にはハルトの指示もあったので3人がかりで挑んだが殆どあの2人が担当していたし何ならトドメだってハルトの神器を介していた
それは個人戦で戦う相手故に自分の手札を積極的に使う必要もなかったのである…それに過去の悪魔勢力との戦いにおいて色々暴れた事はあるものの全力を出した事はなかったのである。
勝負は始まる前から始まっている そこに至るまでに何をするかが寧ろ勝負である
「(故にセラフォルーが私の実力を何処まで理解してるかによりますが…此方も向こうの手札は把握してますわ)」
現状見た彼女の技は水と氷による範囲攻撃といった所だろう 確かにシンプルかつ厄介な技と魔王を冠するだけある魔力量も警戒すべき対象たか
「(私なら問題無く対処可能ですわね、隠し玉があるとしたらアザゼル製の戦極ドライバーでしょうが…ロックシードもシドが売買してるので調達だけなら何とかしそうですが…)」
学園でインベスゲームや戦極ドライバーが流入しての騒動後 ハルトとテスタロッサはシドが管理するロックシードの種類を把握していた
新規入荷で色々してるかも知れないが それでも
「(ランクAのオレンジ、メロン、バナナ、ブドウ辺りですかね シドの取り扱うロックシードの能力はハルト様経由で把握してますが)」
テスタロッサもウルティマ同様 ハルトとの魂の回廊を通じてライダー、怪人の技術や知識を得ている まぉライダーシステムを横流した側なので性能把握は当然だが
「(まぁライダーシステムという私達の土俵で勝負する可能性は低いでしょうね、となるとこの世界由来の魔法などになりますでしょうか)」
と分析していたら
「あの、ちょっと良い?」
「あら?どうされましたセラフォルー?」
現れたのは次の対戦相手ではある
「ダグバがやらかした事へのお礼参りですか?…私を代わりに痛めつけようとは随分と舐められたものですわね」
「ち、違うよ!そんな事しないから!!」
「そうですか…でしたら何の用で?」
テスタロッサの質問にセラフォルーはある事を言った
「次の女王戦 ある人と変わって欲しいの」
「………はい?」
テスタロッサからすれば聞き捨てならない話であったのだ
「まさか三大勢力の為に逢魔を裏切り八百長しろとは舐められたものですわね、そこまで堕ちているのですか?この世界の悪魔は!」
その背後に現れるオーラにセラフォルーは気圧されてしまう
これが名実共に逢魔王国No.2
逢魔王国宰相 テスタロッサ 三大勢力や他の神話体系からも白き女帝の二つ名で恐れられているのは伊達ではなく彼女を制御出来る存在は後にも先にも怪人王のみであろう
そもそも元いた世界でも誇り高く苛烈、誰かの下につくタイプではない と言われていた程の女傑で逢魔に入ってると知った時の同胞の驚愕とは…まぁ逢魔王国にいる幹部達の大半は誰か下にいるタイプではない先程まで戦っていたダグバなど最たる例である…一応だがそんな愚連隊紛いな集団が国としての体裁を保てているのはハルトのカリスマや人徳と武力、テスタロッサの手腕によるものが大きいのである
だからこそセラフォルーの提案は侮辱にしか感じなかったのである
「ち、違うって!私も参戦しない代わりに貴女も出ないで欲しいの!」
セラフォルーの発言にテスタロッサは顔を顰める
「そんな真似したら私がハルト様に怒られてしまいますし、何より今まで積み上げた信頼に関わりますわ」
彼女自身 問題行動の多い幹部達の中で実直かつ献身的な部分からハルトの信頼を勝ち得ている トータス世界征服?いやいやアレは結果として一部採用されてますので
「それにウルティマとカレラが暴れてるのに私だけ暴れてないのは納得行きません」
まぁ戦闘狂なのはご愛嬌である
「え、そっちなの!」
「そんな行動をさせるという理由は?」
「実は…」
その提案を聞いた後 テスタロッサは ふむと少し思案する
「でしたらハルト様に確認を「不用だ」あらアナタは…」
続く
予告
ついに始まった女王の部 しかし現れる予定だったテスタロッサが現れない、困惑するメンバー そんな中 現れたのは!
次回 女王の部 お楽しみに!
オマケ短編
何が好き?
「ハルトさーん!」
「はーい!何でしょうショウマさん!」
「何が好き!」
「チョコミント!よりも闇菓子♪」
「そうか…」
『OVER』
「ちょっ!冗談!冗談ですからショウマさん!オーバーになるのだけは辞めて!!」
part 2
「ハルトさーん!」
「はーい!」
「何が好き?」
「チョコミント!よりもヘルヘイムの果実!ゴルゴネスの実!ライフエナジー!」
「味覚が怪人!?」
予想外
「へぇ、この世界だと僕ってヒーローみたいな感じなんだ!」
「感じじゃなくて本物のヒーローなんですよ!ショウマさん!その証拠にアレを見てください!」
とハルトが指差した先にはガヴの変身ベルトの一列があったのだが
「今では小さな子供達がガウをつけてショウマのようになりたいと変身の練習を…ってどうしましたショウマさん…」
「そんな僕みたいに……なりたい?…その為にあの量のガヴを作って…改造手術まで…デンテ叔父さん…まさか!」
「違いますから!アレは培養体のガヴ器官とかじゃなくて玩具のベルトですから!!」
質問
「ハルト先生!バナナはおやつに入りますか!」
「良い質問だダグバ!ショウマさんに食べさせてゴチゾウが生まれたらオヤツだ!」
『新たな判定基準…』
「ハルト先生!シャドームーンは仮面ライダーに含まれますか!」
「………ごめんちょっとその答え出すのに時間くれない?」
『ジャマ神バッファを殴ってノーダメなら仮面ライダーじゃないのか?』
「そんな事の為に道長さん呼べるかボケええ!」