無冠の王 アナザーライダー戦記 リテイク   作:カグ槌

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王の部3

 

 

前回のあらすじ

 

ナツキをサンドバッグにしたハルト しかしアナザーデモンズトルーパーを倒したサイラオーグが現れた!その姿に敬意を払ったハルトはアナザーグランドジオウに変身!今 サイラオーグとの戦いに挑むのであったぁ!

 

 

 

「ははは!らぁ!」

 

 

「くっ!はぁ!」

 

 

アナザーグランドジオウのアナザーツインギレードによる連続刺突攻撃をサイラオーグは時に防ぎ回避し隙を窺っているが

 

 

「(隙がない…ならば作るのみ!)」

 

サイラオーグは地面を強く踏み込む、震脚によって込められた力を纏う拳をアナザーグランドジオウは武器を槍から双剣に切り替えて拳を受け止める

 

 

「っ!」

 

「はぁ!」

 

今度は此方の番だとアナザーグランドジオウは二つのアナザーウォッチをツインギレードに装填した

 

『リバイ』『バイス』

 

 

『mixing!』

 

 

「そしてプラスして!」

 

『クウガ』

 

アナザークウガのレリーフに触る、しかしアナザークウガも原典クウガも現れないがその力はツインギレードに宿った

 

 

「はぁ!」

 

『アナザーストラッシュ!』

 

放たれたのはライオン型エネルギー リバイスライオンゲノムの力を宿す力の一撃である

 

 

『フシャアアア!!』

 

 

……現れたのはライオンではなく野良猫であった 

 

 

「あれぇ!!同じ猫科だけどもこんな事ある!?」

 

『お前と同じだろ』

 

 

「確かにリバイスでも招き猫だったが…そんなのってないよ!」

 

 

と困惑していたが野良猫エネルギーの猫パンチが…サイラオーグを近くの外壁まで吹き飛ばしたのである

 

 

「猫パンチすげぇ!!」

 

 

『他のライオンモチーフでいけよ…』

 

 

「よっしゃ!」

 

『ゼロワン!』

 

『フレイミングタイガー』

 

『ダイナマイティングライオン!』

 

アナザーグランドジオウはアナザーゼロワンウォッチを押し込み フレイミングタイガーの炎を攻撃を浴びせた後にダイナマイトを投げて爆破するという範囲攻撃をしたのであった

 

 

「……今更ながらに俺ってレイドライザーで変身出来るのかな?」

 

『それ以前に色々言いたいんだが!?』

 

『まずタイガーだろ!トラじゃねぇか!』

 

 

「うっせぇ!ライオンモチーフなアナザービーストやアナザーブレイズはナツキにいるんだよ!キングライオン大戦記とか使いたいんだって!」

 

『ライオンモチーフって2号が多いよなぁ…』

 

 

「だから俺は、こうやるんだよ」

 

 

爆破で止まるタマでは無いのは分かる、だからこそ向こうが取る選択肢から見ても分かる煙の中から奇襲するだろう

 

 

「どうくる」

 

 

オートガードがないから全方位警戒!しかし!

 

 

 

「うおおおお!」

 

 

以外!それは正面!

 

 

「あははは!マジかよ!」

 

 

アナザーグランドジオウは迷いなくツインギレードで迎え撃つが やはりというべきか威力が強すぎる刀身が折れそうに軋んでいる

 

 

「馬鹿力だな…けど!」

 

 

武装色で硬化すれば問題ない、まだ耐えられる!そう思っていた矢先の事だった

 

 

『トマーレ!』

 

 

「は?」

 

 

目線を逸らすとナツキが拘束を振り解いてアナザーマッハに変身、シグナルバイク トマーレ!でアナザーグランドジオウの動きを数秒止めたのである しかもタチ悪い事に武装硬化が間に合わない

 

「っ!あのやろ!」

 

 

「せやああああああ!!」

 

 

水滴 石を穿つ

 

サイラオーグの渾身の拳打はアナザーグランドジオウのツインギレードの双刃を粉砕したのである

 

 

「!!」

 

 

「せやああ!!」

 

 

そのまま拳がアナザーグランドジオウに届きかけたが

 

 

「甘いわぁ!」

 

 

腕を掴むなりそのままサイラオーグへ1本背負いをして投げ飛ばしたのである

 

 

 

「相手の勢いを利用するのも一つの戦い方!…って俺の武器がぁああああ!!!」

 

 

悲報アナザーツインギレード へし折れる…

 

 

「……っ!ウワァ!折れたぁ!!」

 

 

こんな時でもリスペクトを欠かさないハルトであった

 

 

『まぁそうなるよな』

 

 

「今思えば アナザージオウのあのシンプル双剣から良くあそこまで強くなったな…アナザービルド、キカイ…すまない!折ってしまった…」

 

 

『気にするな次はもっと強い奴を作ってやるよ』

 

 

「ありがとう…出来れば早く作ってね」

 

 

『無理だ時間をくれ』

 

 

「了解…よくも俺の大事な武器を…許さない……許さないぞナツキ!ジワジワと嬲り殺しにしてやる!!」

 

『今までとやってる事大差なくね?』

 

 

「それもそうか…なら四肢を熱した鉄杭で打ちつけて…その後、熱々のおでんを押し付けようか!」

 

『それは辞めてやれ!!』

 

 

「ま、冗談は置いといて」

 

『全く聞こえねぇよ』

 

 

「っさい」

 

 

数度の撃ち合いによって分かった事がいくつかある

 

 

あの鎧は恐らく 赤龍帝のと同じで纏う者のスペックを向上させるもの しかし違うのは特殊効果の類が見られなかったという点だ

 

 

「(奥の手か何かで隠してるかな?)」

 

 

ふむ、と思考を抉らせて直ぐに まぁ良いかと切り捨てる

 

 

「奥の手や切り札はここぞと言う時に切るものだし格上相手に渋るのは良くないなぁ」

 

 

「っ」

 

 

「まさか出し渋っても勝てる相手とタカを括られていると言うならば不愉快だ、これ以上出し物がないなら潰してしまうぞサイラオーグ」

 

 

笑うは悪童 しかし為すべき技は人外 神の戯れにて

 

 

「時に質問だ。天災には悪意はあると思うか?」

 

 

「ある訳がないだろう」

 

 

「残念だな、天災に悪意はある!」

 

 

「っ!」

 

 

サイラオーグが頭上に出来た影を見て愕然とした それはドンスライムの必殺技 アナザーライダー の体から隕石が打ち上げられ、それが落下するのだ

 

 

【災害豪雨】

 

 

端的に言えば流星群である

 

 

「俺の体で隕石を作り打ち上げ落としてみた」

 

『うわぁ…大人気ねぇ』

 

 

『鬼!悪魔!女誑し!』

 

 

「最後の意見は誠に遺憾である!!」

 

『どの口が言うか!』

 

『しかしサイラオーグ、ペシャンコになっただろう…』

 

 

「だよなぁ」

 

 

その時 ナツキが少し貯めるとキメ顔で一言

 

 

「…やったか!!」

 

 

やってしまったのだ…立ちました!

 

 

「あぁ!アイツ、フラグ建てやがった!」

 

『キメ顔でやりやがって許せねぇ!』

 

 

「よしアナザーライオトルーパー召喚!」

 

 

「「「「ヒャッハー!!」」」」

 

 

「お前たち!そのバカを捕縛したまま、パラロスの乾さんみたいに引きずりまわせ!!階段とか顔面で下るように丁寧にかましてやれ!…よし次!」

 

 

煙幕が晴れた先にいるのはボロボロになっても尚 立ち上がるサイラオーグであったが

 

 

『バカな!あの災害豪雨を耐えただと!』

 

『ドンスライムはパンチ一発で大半の生物を絶滅させる程の破壊力があるんだぞ!』

 

『それにアナザーライダーのパワーも合わせたのに…』

 

『これが生存フラグか!』

 

 

「いやぁ素晴らしい、素晴らしいぞサイラオーグ!!……あ?」

 

 

未来視により見えたものを把握すると同時にショッピングモールを破壊するだろう巨大な蹄が降り注いだのである

 

 

 

「っ!」

 

『ZONE』

 

 

 

「!!!」

 

 

 

上空へ転移したハルトは変身解除からのゾーンメモリの力で転移し下手人を見て忌々しいと言う顔をする それは山のようにデカい馬だった

 

 

 

「赤兎か!」

 

 

「正解!」

 

 

その上に乗るのはナツキであった…あの野郎 サイラオーグも回収してやがる

 

 

「嫌な奴、お前がそれするならこっちも容赦しねぇよ……デロウス!!」

 

 

「!!!」

 

 

ドラゴライズの力でデロウスを呼び出すと

 

 

「デロウス」

 

「赤兎」

 

 

「!!!」

 

 

ハルトはデロウスの背に乗ると同時に両者のパートナーアニマルへ指示を出す

 

 

 

「ぶっ潰せ!!」

 

「踏み潰せ!!」

 

「「!!」」

 

 

それは最早 怪獣大戦争であるデロウスの異次元レーザーを赤兎は俊敏さで回避し帰す刀で後ろ蹴りを叩き込むが寸前で回避される

 

 

「「!!!」」

 

 

互いに誇るは八王の系譜 譲れぬは王としてのあり方 故に

 

 

「「!!!」」

 

 

勝つのは俺だ、そこを退け!!

 

と激突する デロウスが全力チャージの異次元レーザーを放とうとするとナツキはチャンスと見る

 

 

 

「よっしゃ!そのまま踏み潰…何ぃ!」

 

 

気づいた時にはチャージが完了していたのである

 

 

「ハルト、まさか!」

 

 

「はーはっはは!残念だったな時間操作なんて朝飯前なんだよ!世の中時短だぜ!」

 

そしてデロウスは全力の異次元レーザーを放つと

 

 

「赤兎!」

 

「!」

 

 

阿吽の呼吸というのだろう赤兎は瞬時に首輪の力で小さくなり攻撃を回避したのである

 

 

 

「あの野郎……っ!」

 

 

気づいた時には次弾発射態勢に入っていたのだ

 

 

「うそだろ…」

 

 

「我が盟友、霧雨魔理沙は言っていた……弾幕はパワーだぜ!!」

 

 

その言葉に任せるままデロウスはハルトとの時間操作コンボで異次元レーザーを連射するという暴挙に走る 赤兎は馬王の力とも言える鼻息それを圧縮した事による防壁と主人を背に乗せ瓦礫を器用に足場にして回避していくと再度巨大化する デロウスの目を見たハルトは手出しを辞めて再度 離れるとデロウスは赤兎へ襲いかかった!3人の背後で怪獣大戦争してる中

 

 

「サイラオーグは少し休んでなよ」

 

『ビースト…ドルフィン』

 

アナザービーストに変身し治癒の魔法をかける

 

 

「おぉ!……ん?何故貴方は自分に使わないのですか?」

 

 

「色々とあるんだよ、コッチにも」

 

 

「は、はぁ…」

 

 

「じゃあ第三ラウンドだね!」

 

 

「しかしここまで暴れて疲れすら見せないとか化け物め」

 

 

「あぁ、連戦で披露させようって腹つもり?分かるでしょ!俺って常にアドレナリン沸騰してるから疲れ知らずって!」

 

 

「はぁ…そうだったこのバカは常に石炭の変わりにダイナマイトを放り込んで走る蒸気機関車だったよ」

 

 

「そだね…んじゃ暫くはお前が遊んでくれる?」

 

 

「そうしてやりたいがお前にボコボコにされたダメージが回復してないからサイラオーグに任せるわ」

 

 

「そっか」

 

 

「さっきのだって回復する隙を作る為に赤兎を放り込んだだけだからな本来のサイズで暴れられる場所を用意できなかったからな」

 

 

「まぁそれは賛成、デロウスも最近飛べなくてストレスフルだったみたいだし」

 

 

「「楽しそうだ」」

 

 

目の前ではデロウスと赤兎の争いを見ていて

 

 

「(この人達の尺度は我々とは違う所にあるのだろうな)」

 

 

サイラオーグは遠い目をしていたのは言うまでもない

 

 

「さて….とアナザーグランドジオウにもっかいなるのも芸がない」

 

 

というよりアナザーツインギレードか折れたので使うなら別のに限るが

 

 

「そうだこうしよう」

 

ハルトは念じると腹部に現れたのはジョーカー色のカリスバックル 取り出したカードはチェンジマンティス

 

 

「変身」

 

『change』

 

ジョーカーバックルにカードをラウズすると体に波紋が走り姿を変える それは仮面ライダーには変身出来ないハルトが抜け穴を使い怪人の力で唯一オリジナルに類似する姿に変身出来る姿

 

 

マンティスアンデット(ジョーカーバックルver)である ぶっちゃけバックルが緑色である以外は仮面ライダーカリスなのだ だがカリスアローは使えない…ぶっちゃけハリボテである

 

 

「さぁ、行くぞ!」

 

『はぁ仕方ない、ハルト…俺達からのプレゼントだ』

 

 

「え……こ!コレは!!」

 

 

それは弓矢型武器 そうカリスアローである

 

 

『名付けてジョーカーアロー、お前のアンデットとしての専用武器だ』

 

 

「あ、相棒!ありがとう!!」

 

 

仮面の下の顔はまるで誕生日プレゼントを貰った子供のように無垢な笑顔であった

 

『まぁ正確に言えばアナザーブレイドが取り込んだ力を復元したものだがな』

 

 

「俺…今、初めてお前たちと契約して良かったと思ったぜ!」

 

『おい』

 

 

「冗談!だけど、これさえ有れば奴等をムッコロセル!!」

 

『落ち着け』

 

 

「おう!それと礼だ、見ていろ俺の戦いを」

 

『お、おぉ…珍しく頼りになりそうなオーラを感じるぞ』

 

 

「当たり前だろ、仮面ライダーに類似した姿になった俺の戦闘力は無限大だ!」

 

『bio』

 

 

ジョーカーバックルをジョーカーアローに装填してラウザー化させると腰からカードを取り出しラウズすると伸びた蔦がナツキを捕縛して此方へ引き寄せたのである

 

 

「はぁ!」

 

 

「あ、やば……うわあああ!!」

 

 

「そして!」

 

『チョップ』

 

 

「せやぁ!」

 

 

それはチョップというには余りに威力があり過ぎた 早く、重く、そして大雑把に威力があった

 

 

「ごふっ!」

 

 

チョップを受けたナツキは遂に体力切れでギブアップ そのまま脱落したのだった

 

 

そして残ったのはサイラオーグと

 

 

「うおおおおおおお!!!」

 

 

全身で喜びを表しているマンティスアンデットだった

 

 

「まさかチョップだけで…」

 

 

「まぁ強化は施したがな……ふふふ、ふはははは!!今の俺は絶好調である!」

 

そりゃオリジナルに類似した戦士になればテンションも上がろう

 

 

「さぁサイラオーグ、回復は済んだなら早くかかって来い!俺はこの新しい力を試したくてウズウズしてるんだ!」

 

 

「……」

 

 

「まぁ力の一部はないがな!」

 

 

ナツキにダイアスート、咲那にクラブスートを預けているのでスペードとハートスートのラウズカードのみしか使えないが

 

『それなら勝てるとはならないぞ』

 

「え、そうなの!まぁ良いや、俺としてもこの余韻に浸りたいのもあるからサイラオーグ、どうだ?互いに放てる最大の一撃で決着をつけるというのは?火力勝負という奴だ」

 

 

「二天龍を屠ったとされる炎の矢か?」

 

 

「安心しろ、有れば使うつもりはない寧ろ失礼だろう お前に放つは俺が使える最高の一撃!」

 

『float』『drill』『tornado』

 

3枚のラウズカードを読み込ませ力を解放 使うはコンボ必殺技!

 

 

『spinning dance』

 

 

今度は自己申告ではなくシステム音声が応じてくれた

 

 

体を疾風が包み体を螺旋回転しながら高高度へと飛び上がった!

 

 

「っ!!」

 

 

「行くぜ」

 

 

刹那

 

 

「たああああああ!!!」

 

 

「うおおおおおおお!!!!」

 

 

両者の拳と脚が激突すると2人を中心に大爆発が起こる

 

 

その中で拮抗する両者

 

 

だが

 

 

「残念だったなサイラオーグ!俺の精神テンションは今、仮面ライダーオタク時代に戻っている!毎週日曜朝の放送に興奮しているあの当時にだ!発狂!狂乱!そんな俺が必殺技で決めてやるぜ!!」

 

 

『それ普段のお前じゃね?』

 

『寧ろ、そうじゃない時があったか?』

 

 

「そしてもう一つ教えてやる、戦いってのはな…ノリの良い方が勝つんだよおおおおお!!」

 

『勢いで誤魔化しやがった』

 

 

すると地力の差からか押され始めるサイラオーグだが

 

 

「まだだ!こんな所で俺は負ける訳にはいかないんだ!」

 

 

「偉大な特撮ヒーローは回転しながら攻撃するのが強い!見よ!これが黄金長方形からくる無限回転エネルギー!!」

 

 

『おい待て!何か別の扉を開いてないか?』

 

 

「な、何いいい!」

 

「せやあああああ!!」

 

数秒の拮抗後 立っていたのは

 

 

 

「俺の勝ちだああああああ!!!」

 

 

変身解除したハルトが拳を突き上げていたのだ

 

 

『決着ううう!!王の部 勝者 常葉ハルト!!これにて逢魔vs三大勢力連合は逢魔の勝ちで決まりだあああ!!』

 

 

おおおおおおお!!と歓声を上げる客席にハルトは笑顔で手を振り応えると

 

 

「うむ」

 

 

ハルトは倒れたままのサイラオーグの肩を持って立ち上がる

 

 

「な、何をするんだ?」

 

 

「お前も歓声に応えるべきだ、ここまで来たらノーサイドよ互いにこの戦いを盛り上げた者として応援してくれた者達へ応える義務がある」

 

 

「負けた俺には屈辱だがな」

 

 

「それならまた挑んで来るが良い、俺はいつでも受けて立つ」

 

 

「そうか…」

 

 

 

「まぁ、この世界で俺をここまで楽しませてくれたのは二天龍とリゼヴィムくらいだ、サイラオーグ誇れお前は強い」

 

 

それは初代ルシファーや二天龍など伝説に並ぶ強さがあると魔王が認めたからに他ならなかった

 

 

その戦いは万雷の喝采で締め括られる

 

 

試合後 ハルトはサーゼクスからあるものを商品として受け取ると改めて歓声に応えたのであった

 

 

 

そして

 

 

「さて、それはそれコレはコレだ」

 

 

待機室に戻ったハルトはナツキを拘束して逆さ吊りにしていたのである

 

 

「アレェ!さっきノーサイド言ってなかった!?」

 

 

「それはサイラオーグ達とであってお前じゃない」

 

 

「ふざけんなぁ!俺が一体何をしたぁ!」

 

 

「俺の武器を壊したろ?」

 

 

とハルトが用意した台には完全に刀身がへし折れたアナザーツインギレードが鎮座していたのである

 

 

 

「俺の心は傷ついた…長い間、俺を支えてくれたアナザーツインギレード…まさかこんな形でお別れなんて…」

 

 

よよよ、と態とらしく泣くハルトであったが愛着深かったのもあったので割とマジ泣きに近いかも知れない

 

 

「アナザーツインギレード…お前はいつ如何なる時も俺を助けてくれたな」

 

 

「我が魔王…」

 

 

涙を流しながら過去の思い出を振り返る

 

 

「高い場所の物に手が届かない時も、背中が痒くて堪らなかった時も焼き芋を焼く時に芋を取るものが無くて困った時も…お前はいつも俺の側にいて支えてくれた…それなのに何で!」

 

 

「アレさ…日頃の扱いが雑だから壊れたんじゃね?」

 

「黙っていろジョウゲン、下手したら俺達も三神官の二の舞だぞ」

 

「割と僕達も受けてますけどね」

 

フィーニスが先輩達の言い合いに毒を吐いていた

 

 

 

「いやアレは戦いだからサイラオーグの援護だよ!」

 

 

「それで俺の武器を壊しても良いと?」

 

 

何言ってんだテメェ?と睨みつけるハルトに思わず

 

 

「……ごめんなさい」

 

 

「まぁ良い、俺の判断が遅れたのと覇気の速度が遅かっただけだからな」

 

 

「アレ?以外と寛容?」

 

 

「強化は必要だと思っていたが取り敢えず貴様の利敵行為の仕置きとして禊の大会を開こうと思う」

 

 

その言葉に全員が戦慄した

 

 

「ま、まさか」

 

 

ハルトは笑顔で宣言した

 

 

「うん!お前の球を全力で蹴飛ばすの!」

 

 

「正気かテメェ!お前のマジキック喰らったら死ぬんだが!!」

 

 

「取り敢えず罰として」

 

ハルトが手を翳すとナツキの懐にあったダイアスートのラウズカードと咲那のクラブスートのラウズカードが現れたのである

 

 

「ちょっ、お前!」

 

 

「安心しろ、後でお前達にはレプリケミーカードを応用した擬似ラウズカードを授ける それで問題なく戦闘は出来るだろう」

 

 

「アンデットの力を集めるのには理由があるのか?」

 

 

「何、54番目のジョーカーでも使役してやろうと思ったまでよ アレには4枚のキングが必要だからな」

 

 

「っ!」

 

 

『まぁ本音を言うなら統制者が出張らない安全なラウズカードが出来たから没収の名目で渡すだけだ』

 

 

「は?」

 

 

「ちょっ!」

 

『何だ、本当の事だろう?素直じゃないな』

 

 

「違う!俺は自分の知らない所で捻り蒟蒻が出張らないようにしたいだけだ!つかリモートないと色々不便だから返して欲しいだけ!!」

 

『ほぉ』

 

「全く変な勘繰りは辞めてもらおう!さてと…お前達、今日の試合お疲れ様!ありがとう!」

 

 

「気にする事はないさ!」

 

 

「そうですね」

 

 

とほんわか組がいる一方で

 

 

「あははは!」「ふははは!」

 

 

ダグバとガドルは何を思ったか殴り合いをしていたのである…いやぁ!見てて楽しいが秋羅は完全にバーニングネロで胃をやられており胃薬と点滴装備で現れた

 

 

「養生しなよ」

 

 

「ハルト王の慈悲に感謝します」

 

 

「え?アレで倒れるの!」

 

 

「次は貴様が受けてみるか!」

 

 

「いやハル兄は普通に耐えたけど?」

 

 

「一夏は基準がおかしいと学習しろ!!」

 

 

 

「はぁ…ほーんと賑やかだな」

 

 

「そうですね我が魔王」

 

と笑う2人だが

 

 

「取り敢えず俺を此処から下ろしてクレェ!!」

 

 

ナツキは逆さ吊りにされたままだった

 

 

「取り敢えず桜チップの煙が充満した部屋に3時間燻しといて」

 

 

「はっ!」

 

 

「燻製にされる!?」

 

 

「それとだ、逢魔ならめでたい事があれば何をするか分かってるよなお前達!」

 

 

「無論、宴の用意は完了しております」

 

 

「後はハルト様が料理を作り出すだけです!」

 

 

「宴会で1番大事なものを俺に丸投げ!?ったく仕方ない奴等だ、すぐに作ってくるから待ってろ!」

 

 

「「「「「はっ!」」」」」

 

こういう時だけ臣下の礼を取る家臣団を見てやれやれ、現金な奴等と溜息を吐くのであった

 

 

「久しぶりの料理だ、妥協はしないぞ…今宵のメルク包丁は血に飢えている…」

 

『魚や肉の解体するならちゃんと手入れはしておけよ』

 

 

「当然だ任せておけ」

 

 

えへん!と胸を張るがそれ以上に

 

 

「皆…喜んでくれるかな」

 

『喜ぶさ』

 

 

「あ、そっちじゃなくてアレ」

 

と思い出すのはサーゼクスから貰った商品である

 

 

『お前も大概な無茶振りをしたな、種族そのままに寿命を伸ばすアイテムを作れなど』

 

 

「それくらいの見返りが無きゃ了承しないよ」

 

 

『あかねの言葉、ちゃんと届いてたんだな』

 

 

「というより前から思ってた事だから…ずっと皆と笑いたいって」

 

 

『そうか…』

 

 

「ま、今は早く作らないと腹減った連中が何しでかすか分からないからね…あ、因みに」

 

 

その言葉にピクっ!と反応する影に対し

 

 

「つまみ食いを実行したら宴会の余興、投げナイフの的になって貰いまーす」

 

 

「そんな事する訳ないじゃないか!」

 

 

「だよな、んじゃ出来た皿から順番に持って行けつまみ食いしたら…分かるよな」

 

 

「はっ!」

 

 

全員が料理の出来た皿を片っ端から運んでいき終わる

 

 

 

「よーし!皆お待たせ!今日はお疲れ様!!細やかだけど楽しんでくれぇ!!乾杯!」

 

 

おおおおお!!と始まるは宴会である皆が思い思いの方法で食事を楽しみ、酒を飲んでいる

 

 

「ふぅ…今日も楽しいな」

 

 

ハルトはお猪口で日本酒を飲むようなテンションで樽のブランデーを飲んでいた

 

『摂取量がおかしい!』

 

 

「俺の人生のフルコース そのドリンクを楽しんでるだけだが?」

 

 

「ダメだよハルト、飲み過ぎ!」

 

「おい酒豪諸島に行ったのか?」

 

 

「はい…フルコースのドリンク変えた方が良いか?」

 

 

あかねに樽が取り上げられてしまったのであるそしてキャロルは定位置とばかりに膝上に座るのであった

 

 

「はぁ…全く仕方ない奴だ」

 

 

「キャロルに言われたくないよ、何であかねと喧嘩するかなぁ」

 

 

 

「まぁアレだ女の戦いという奴だ、お前には辛いものだっただろうがな」

 

 

「途中、2人の喧嘩に発狂して気絶してた記憶しかない心臓に悪いから辞めてくれ」

 

『恐らくオーマジオウ以上にハルトへダメージが入ってたぞ』

 

「あの時の我が魔王ときたら」

 

 

「これ以上話すなら口にロールケーキねじ込むぞ」

 

 

「とナツキが揶揄ってました」

 

 

「……」

 

『ZONE』

 

 

「んごっ!!」

 

 

突然、ナツキの口にロールケーキが空間を割いて現れナツキの口へ捩じ込まれたのであった

 

 

 

「成敗!まぁだから喧嘩はしないでくれると嬉しいな」

 

 

「うっ……それは悪かったな」

 

 

「大丈夫、大分メンタルも回復したから」

 

 

「物理的にじゃなくて精神的にダメージ入ってるねぇ〜ハルきち」

 

 

「二亜!今日は解説お疲れ様!」

 

 

「というより殆どプロレスの前口上だったがな」

 

 

「まぁまぁ良いじゃないか!それよりも今日は思い切り楽しもうよ」

 

 

「そうだな…だが」

 

 

「1番!常葉束!歌いまーす!!」

 

 

「アイツははしゃぎ過ぎだ…アイツには一応、王妃という自覚があるのか」

 

 

「無いだろうな何せオレ達の伴侶にして国王がコレだからな」

 

 

「コレ呼びは傷つくよぉ」

 

 

「そうだった、そもそも威厳など無かったな」

 

 

「千冬も納得しないで!!ま、まぁ今日くらいは良いじゃん!楽しもうよ」

 

と久しぶりの歓談に笑みが溢れていると

 

 

「2番銀狼、ゴルドドライブをハッキングしてブレイクダンス踊らせてみた」

 

 

「何故、この私がああああ!!」

 

 

「流石にアレは止めるか可哀想過ぎる」

 

 

そして新参者にも馴染めるようにと立ち振る舞うハルトも胴が入ってきたのは成長であろうが

 

 

 

宴会も終わりに向かう中、アナザーライダー達はハルトに問いかける

 

 

『そう言えば、お前コレからどうする?』

 

 

「そだなぁ…」

 

 

そもそもこの世界に来たのは あかねを傷つけた下手人 リゼヴィムへの報復がメインだったがそれも終わり気づけば差配する土地が増え、伴侶が増えたのだ

 

 

「領主決めないとなぁ」

 

『悩ましい所だな』

 

 

「何せウチの連中は大半が武闘派だからな…政治外交とかそんなのが出来る奴の方が少ないの」

 

 

幸いというかガーランドやシュネー雪原などの旧魔人領はハートが上手く納めてくれているのだが

 

 

「さてさて…どうするか……しかし一夏がなぁ」

 

『本当、人の成長は早いものだ』

 

 

「そうだな色恋の自覚もだが…何というか俺に似て悪どい戦術を使うときた」

 

 

『本当、嫌な所ばかり似てきたな』

 

『まさか体内攻撃するとは…ハルトに似て卑劣になったものだ』

 

 

「失礼ないくら俺だって死者蘇生した奴の体内に爆弾埋めて敵本陣に返した後に起爆とか思いついてもやらないわ!」

 

『思いつく段階でアウトなんだよ!』

 

「魔王様、流石にドン引きです」

 

「違う脱線した!…そうじゃない主力は引き上げるけど誰に留守を任せるかって話!!」

 

 

『順当に考えるならリュートに拠点を移してアカツキ、補佐にアイザックと村上もだなアイツはスマートブレインの経営がある以上は動けないのもあるだろうが…』

 

 

「確かにアリエルの事もあるから、それが1番だと思う」

 

 

『それに現地人との折衝を考えるならアカツキが適任だ』

 

『基本、俺達は他所者には情け容赦ないからな』

 

『その辺を上手く出来る人材が欲しい所だな』

 

 

「そうだなぁ」

 

ヘラヘラと笑いながらも必要だなと考え直すのであったが

 

 

「政人や宗一は幻想郷の代官としても動いてもらってるし順当に行けばアカツキ達が領主だな一夏と秋羅は一旦引かせても問題ないだろう」

 

 

「戦場の規模が拡大しましたからな…旧魔王派閥や英雄派も倒れた今 連中の戦力も乾坤一擲とばかりに敵本陣強襲となるでしょうし」

 

 

「学園が戦場になる事も減るんじゃないかな?」

 

 

「以前と違い、学園内には各勢力の方々も集まってますし問題ないかと」

 

 

「そうだな…ウォズ、後始末が完了したら連中集めてくれ本国に戻る準備を始めろとな」

 

 

「ご随意に」

 

そう指示を出し宴会場に戻るのであった

 





予告

主目的を終え一度本国へ帰参するハルト達 逢魔主力 そんな時彼女達はどう動くのか そして動き出す新たな舞台!

次回 DxD編 最終回 青は澄みすぎている!お楽しみに!

番外編 日常

日曜日の会議


「ごめん遅れた」


「遅いですよ我が魔王!何してたのですか!」


「え?仮面ライダーを見てた」


「凄いね魔王ちゃん、俺達の予想を1ミリも上回って来ないなんて」


「これが平常運転とも呼べるな」


「よし、これからは日曜日の会議は廃止しよう」


「まさかの私利私欲で会議を廃止に!?」


「黙れ貴様等、俺が王で俺が法だ」


「この国って立憲君主制を目指してなかった?」


「すまんな画数の多い感じが大量に入った四字熟語は分からないのだ」

「嘘つけええ!」


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