前回のあらすじ
ナツキの要請に応じたハルト、しかしやって来た世界で壁を砕いていた時 トゥルーブレイブに変身した謎の男に襲われる、変身しようとしたが
「反応しない?」
ゲムデウスムテキへと至る変身アイテム
マキシマムクロニクルとハイパーエネミーが起動しなかったのだ!
「嘘だろ…ちぃ!」
「はぁ!」
「っ!この!」
『エグゼイド 』
ハルトはトゥルーブレイブの攻撃を回避した後にアナザーエグゼイドへ変身し迎撃の構えを取るが
「はぁ!」
「この野郎!!」
何処か動きに精彩を欠き、ガシャコンソードの剣劇を受けてしまう、そんな姿に
『おいどうした?』
「何か身体が怠くて重いんだよ!」
『ジオウ』
アナザージオウに変身しスペアではない以前使っていた長短針を模した双剣で対応するが、反応が変わらないまるで何かしらの弱体化が図られているように
「(此処を奴の展開したゲームエリアと仮定するなら奴に有利になるようなルールが適応されてると見るべきかな)」
「考え事とは随分と余裕だな魔王!体が徐々に弱まっている筈だが!」
「やっぱり何か仕組んでやがったか!」
予想通りだならば鍔迫り合いに付き合う気もないと腹に蹴りを入れて間合いを作る、ベルトに装着したアナザージオウウォッチを押してエネルギーを以前使っていたシンプルな長短針を模した槍にエネルギーを蓄える そのまま振り抜かれたエネルギー斬撃だが
「はぁ!」
『コ・チーン!』
「ふっ!」
氷属性を帯びたガシャコンソードによって凍らされたのである
「嘘っ!」
それに合わせて足まで凍らされたのだ
「貰った!」
「舐めんなボケェ!!」
『アギト…バーニング』
変身した姿は炎を纏う戦士 その身で氷を溶かしたのだが
「っ…」
直ぐに疲労から変身解除してしまった
「何で…こんな事今まで無かったのに!」
『おい逃げろ!』
「言われずとも!」
トランススチームガンを取り出し煙ワープで逃走を図ろうとするが
「逃すか!貴様だけは此処で殺す!」
『ガシャット!キメワザ!タドル クリティカルフィニッシュ!!』
「俺、そこまで恨まれる事したかなぁ!?」
相手の方が対応が早かった振り抜かれた炎の斬撃がハルトを飲み込もうとした その時
『burning full explosion!!』
その技を相殺するかのように放たれた熱光線がハルトの背後から飛び出る そして周囲を粉塵が覆ったのであった
「この技ってベイクマ「失礼」ちょっ!」
すると誰かがハルトともう1人の手を取り姿を消すのであった
「逃げられたか…まぁ良い、時間は俺の味方だからな」
そう言うとトゥルーブレイブはステージセレクトを応用した転移で場から消えたのであった
ーーーー
???
「って!!」
ハルトが次に自覚したのは後頭部への痛みであった
「何するんだよ!」
「ごめんごめん、緊急事態だから加減出来なくてさ…それと大丈夫 ここはデザグラのラウンジを模した空間だ体も楽な筈だよ」
そこに現れたのは馴染み深いアバターだった
「確かに……って白スーツ!?どうして此処に!」
「ま、色々とあってね」
「色々?」
「今回は黒狐と同じくらいのイレギュラーだったから加勢したまで…まさか世界の扉に鍵をかけるなんてね」
「なぁ…アイツが誰か知らないか?」
「知ってるけど、その前に君を助けた彼へ礼を言うべきじゃないかな?」
「彼?」
目線を動かすとそこにいたのは某 サタンが取り憑いた悪魔祓いのような顔をした少年?だった
「君は?」
「俺はリンクス、元ハンドレッドだがよろしく頼む」
「っハンドレッド!?」
その組織はネオタイムジャッカーと並ぶ逢魔と正面から戦える敵対勢力の一つでありトータスでは実際に矛を交えたのも記憶に新しい
ハルトは慌ててアナザーウォッチを構えるが白スーツがその手を掴む
「ストーップ!元って言ったよ?それに君を殺すつもりならあんな千載一遇な好機を逃すと思う?」
「そうだな命を救われたか…悪いなリンクス、借りができた」
「何、気にしないでくれ」
「彼はあるオーディエンスから君の助っ人にと派遣されたんだよ」
「そうか…ありがたい今は此方の戦力も限られているし…何より体が怠いのは何とかならないのか」
「いやぁ〜それは無理だね」
「何だと?」
「あの世界は言うならばレベル0の抑制機能とドクターマイティXXを使ったバグスターウイルス対策が施されているからね」
「ドクターマイティ…そりゃゲムデウスムテキに変身出来ないわけだ、そもそものゲムデウスウイルスが抑制されて変身出来ないって事だろ?」
エグゼイド 世界で唯一無二のゲムデウスウイルスワクチンであるドクターマイティXX その効き目は嫌と言う程 見て来たのだから
「それに君自身がゲムデウスやバグスターだからというのもある、レベル0の抑制機能はそれだけでバグスターには猛毒みたいなものだからね」
「そうだなぁ……ん?それなら…」
意識を向けてもパラドの反応がない…やはり相当に弱体化していると見た
「やっぱりか…なら他の怪人に体質を変えれば良いだけだ」
「それが無理なんだよなぁ、今の君の体はバグスターとしてこの世界にログインした以上は体質を変えてもベースがバグスターになってしまう」
「このままだと弱体化してゲームオーバーって訳か」
まさかの制限時間付きと来たかと頭を掻きながら考えを巡らせていると ファイズフォンXに着信が入る
「流石はヘルヘイムからでも通話が出来る携帯だな」
ハルトは ピッ と通話に出る
「もしもし、どうした私の可愛いドッピオ?」
【ボス!何処にいるのですか!】
「冗談だよネガタロス……ん?いや待てドッピオって誰だ?」
【は?】
『すまない、相棒は色々あって頭がおかしくなってる』
【変われネガタロス!我が魔王の頭がおかしいのは、いつもの事なので気にしてませんが…我が魔王…1人で大丈夫ですか!寂しくありませんか?虚無感から目の前の世界を破壊したくなってませんか!】
「お前の中で俺ってそんな危険人物なの?」
【また新たな女性を誑し込んではいませんか!?我々は其方の方が心配です!】
「今のは納得いかんぞゴラァ!」
【今、クノイチから我が魔王がエイゲツに襲われたと聞きましたが?】
「勘違いするなよ、俺にとって襲撃なんて街でアンケート取られたくらいのハプニングさ…ってクノイチ?」
「そうか…操は無事についたようだな」
「操?」
「巻町操、俺の仲間だよ」
その頬を赤らめる顔を見て
「ほほぉ…」
初々しいと微笑ましくなる…最近は俺の義弟も色を知ったからか見せるのは初々しい恋愛ではなく修羅場ばかりだったのでそう言った恋愛は見てて楽しいものだ…ナツキ?あれは別だ
「何だよ」
「うん?何でもなーい…んでウォズ、そのクノイチから何て聞い…ん?エイゲツ?…おい待てウォズ、お前は俺が誰に襲われたか知ってるのか!」
【無論です、この本によれば「簡潔に!」こほん…我が魔王を襲った者はエイゲツ、未来において逢魔王国で輸送や外部勢力との交渉を担いかつては最高幹部を務めた男です】
「へぇ………え、最高幹部ぅ!?」
『何だと!』
最高幹部
逢魔王国の序列において最高位に当たり
強さや忠誠心もさる事ながら国家運営に欠かす事の出来ない人材が任命される
例とするならば
宰相として政治を担当するテスタロッサ
司法を管理するウルティマやカレラ
総司令官として軍事を司る ハウンド
街のインフラ整備や商いを担当する村上社長
が代表的だろう
他だと占領した土地にいる領主格やアウトサイダーズの一部も該当している
まさに国に欠かせない存在だが
「けど…奴のトゥルーブレイブは何でレベル100なんだ?俺の記憶だとトゥルーブレイブのレベルは50の筈だぞ」
【それは簡単ですよ、未来のネオ黎斗が製作したものだからです】
「あぁ、成る程〜大方…」
ーあの不正なガシャットがレベル100な訳がない!!私の神の才能で名実共にレベル100のガシャットを見せてやる、見てろよ檀正宗ええええええ!ー
「って感じか」
タドルレガシーも元は檀正宗製?だからなぁ…と遠い目をしていると
【大正解です、そのタドルレガシーでトゥルーブレイブに変身を…そしてタチが悪い事に仲間の支援や回復能力だった部分を敵へのデバフに全振りしている仕様です】
「それで俺が弱体化したのか…バグスターウイルスが抑制されてる結界でレベル100大暴れ…恐ろしい」
「因みに今の君がなれる最高レベルのバグスターはレベル99のグレングラファイト…だけど持って数秒だよ」
「他の形態は?」
「制限時間は伸びるけどレベルが足りない」
白スーツの言葉に頭を抱える
「どうしたものか流石は元最高幹部というべきか手際の良さが恐ろしい…」
【あの…最高幹部の説明の時に私を忘れてませんか?】
「メタはやめてくれ」
「お前は国家運営に欠かせないか?」
【私は我が魔王のブレーキにして諫言役ですからな、それとエイゲツは文化人で故実に秀でてましたな…博物館や美術館を各地に建て現地の交渉やある程度の統治も可能でしたよ】
「そんな人間できた奴が逢魔にいたのか…」
【その美術品の大半は逢魔が敵から略奪したものですがね!】
「何だやっぱり逢魔の人間か」
『おい』
「しかし輸送関係か…確かに必須な人材だし、交渉とか外交関連出来る文化人とか俺に今凄く必要な人材なんだが!」
【ですが彼の体は虚弱!その体質を治したいが為に医学の道に入りました】
「しかも医者なの!?」
【えぇ…しかし…】
ウォズの脳裏には過去の記憶が過ぎる
ーーーー
「この戦いは負けられませんね」
「そうだな…前線は頼んだぜエイゲツ」
「お任せください魔王様!」
パァン!とハイタッチを決めたが
「………」
右肩脱臼
「衛生兵!!」
またある時は
「我が魔王の補佐役、大変だと思いますが頼みましたよ」
「えぇ、私に任せてください完璧に補佐してみせますともウォズ」
胸を軽くトンと叩いたが
「…………」
胸部打撲
「衛生兵!!」
またある時は
「久しぶりだなエイゲツ新しい任地はどうだ?」
「はい魔王様、近頃は日に3、4回吐血するだけでそれ以外は特に何もございませんよ」
「そうか、いつも通りだな!」
ーーーー
【…ハイタッチを受けた肩は必ず脱臼し、胸を軽く叩いただけで胸部を打撲し1日に3度は必ず吐血をしてましたなぁ】
「え…俺、そんな虚弱体質の化身のような奴に負けたの?情けなっ!」
『嘘、アイツの体…弱すぎ!』
恐らくハルトがこの章で最大のダメージを受けた瞬間であった
【そして与えられた二つ名が逢魔の竹中半兵衛!】
「何でそんなに凄い奴が…って二つ名からして頼れる奴じゃないか!」
【まぁ私と同格ですからね】
「何だろう急に大した事ない感じがしてきた…」
【何ですと!】
『まぁウォズはハルトの取り扱い方で最高幹部だからな』
【私のささやかな自慢です】
「んで、そのエイゲツってのは未来…アレか?クソジジイがいる場所か!」
ハルトがそう呼ぶのはアナザーオーマジオウとなった世界にいる老ハルト ノリと勢い、これしかないと決まってんだとばかりに走り抜けた
結果にいた未来の自分
それを聞かれた時 白スーツは思い出したような声音で
「確か今は…」
「あぁ老ハルトだったら今頃、トータスの解放者達と一緒に…」
「一緒に?」
「異世界で冒険してるよ」
「まさかの!」
「ありったけの夢をかき集め探し物を探しに行ってるさ」
「それとんでもない奴探してないか?」
「家族放置して隠居生活エンジョイしてんじゃねぇよ!!」
「そして冒険から帰ったら嫁達に搾り取られてる」
「アイツ、あの歳まで襲われてんのか!」
「未来のお前だが?」
「おい相棒、見て見ろよ新鮮な二酸化炭素だ」
『目視できるかぁ!!』
『現実逃避するんじゃねぇ!』
「はぁ、やれやれ…」
「取り敢えず俺が弱体化してる理由は分かったがエイゲツの狙いは何だ?」
「そこまでは分からない…俺達も調べられなかった」
「分かったよwOK!アナザーW、エイゲツの目的を調べて!」
『OK!じゃねえええ!』
「キリキリ働け検索エンジン」
『久しぶりだなその呼ばれ方!!』
取り敢えずお願いしてウォズとの通話を再開すると
「そっちは大丈夫か?」
【はい、現在は三馬鹿への折檻が終わり我が魔王のいる座標への侵入を試みておりますが難儀しています…して魂の回廊は?】
魂の回廊 テスタロッサ達か
「使いたいが完全にオフラインって感じだな…何というか繋がりが絶たれてる感じ」
【流石はエイゲツ、完全に我が魔王対策してますな】
『敵を褒めてどうする?』
「敵ながらアッパレブシドーだって事だろう」
『あっぱれで良いだろ』
「取り敢えずそっちでもアプローチは続けて頼む俺は暫く現地協力者と行動する、何かあれば連絡はする…じゃ」
と言って電話を切ると
「ヘルヘイムのクラックも展開不可か…ふぅ……よし疲れたから寝るかな」
『寝るな!』
「えぇ!」
「あはは!いやぁやっぱりマイベースだねぇ〜」
「命の危険に遭ってるのにな」
「まぁ慣れ…つかリンクス、お前はどうするんだ?」
「俺は協力する、それが俺のオーディエンスの依頼だからな」
「私の協力はこれまでさ生憎、自分は傍観者…池に石を投げて揺らぐ波紋を見て楽しむだけだよトータスみたいな事は早々ないから安心して……あぁ、そうそう…それとねオーディエンスから君宛ての手紙を預かったよ」
「手紙?まぁ…」
受け取った手紙に目を通すハルト…その内容とは
「大魔女は妃である錬金術師と似た境遇でかつ魔女殺しの魔法から見ても魔女因子は起爆剤に過ぎない…か」
二階堂ヒロが言ってた大魔女に関する情報であった…倒すべきと動いていたがこの事情を聞いてしまったら
「キャロルと似てるとか…そんなの助けるしかないだろうが…」
目頭押さえて空を仰ぐ
『少なくともお前とも似てる部分があるな』
「迫害されて、見える世界に絶望して、人間なんて滅べば良いと思って…ははは、気持ちがすんごい分かる仮面ライダーと出会わないでお前達と契約してたら、絶対そうしてるよ」
実際、色んな世界でドンパチやってきたが過去に受けた仕打ちへの憎悪で動いていた事もあるので…何とも言えないな
「俺の言葉は届くかは分からないが一度、その大魔女とは対話を求めるのも有りかもしれんな」
もしもウォズ達がいたら その発言に驚愕するだろう挨拶した後に殴りかかるのがハルトなのだから
まぁ
「判決は死刑以外にない」
「激しく同意!人類なんて9割位は滅んで良いと思う!」
「おい!」
と大魔女相手にコントする事になるのは少し先の話である
そんな事よりも今である
「さてさて…どうしたものか」
ソファーで横になり思考を巡らせているのであったが先程と同じようにゲートが開くと
「危ねぇ!……っ!ハルト!!良かった無事だったか!」
「あ、ナツキか…どうした?」
「突然、仮面ライダーアビスに襲われて命からがら逃げて来たんだよ!ヒロとも離れ離れになるし…どうしよう!」
「……ふむ」
「どうした?」
「いやぁ敵の戦力が予想以上にしっかりしてると思ってな」
「え?」
そこでハルトはナツキに情報共有する、敵は未来の逢魔最高幹部である事 自分が弱体化する結界が貼られている事など…色々
「アビスか…変身した奴は見たか?」
「いや見てない……まさか魔法少女の中にライダーがいるんじゃ!」
「それはそれで面白いかな」
ケタケタと楽しく笑うが
「それならラウズカードを使えば良い そうすればアンデットを生み出して戦力の誘導が可能だな」
「え?…てか誰!?」
「彼はリンクス、オーディエンスから派遣された協力者だ」
「あ、どうも」
「よろしく…どうだろうか魔王?」
「うーむ…アンデットの性質を考えれば誘導は可能だけど…俺がジョーカーになったら…」
『剣崎一真と相川始に会えるぞ』
「変身」
『おい待て』
ジョーカーになるが数秒で解除されてしまったのだ
「弱体化してる状態では無理か」
「変身に時間制限有りだからな、通常形態での運用は問題ないが強化形態になったり技を使うとバテるのが早くなる」
「それなら結界を破壊するか」
「どうやってだよ?」
「ハルトがバテるレベルのゲムデウスワクチンやレベル0抑制機能を展開するなら、発生源はこの監獄島にあると見るべきだが…」
「それなら今、俺の眷属達が監獄に潜入して内部を調べてくれてる…けどそれらしいものは…」
「眷属?」
「コイツらだ」
リンクスが紹介したのを見てナツキは驚愕する
『チョコ』
「ちょ、チョコルド!!」
「そうだ俺の相棒だよ」
「そのゴチゾウ使うなよ!使い終わったら怠くなるし辞められない止まらないって感じになるんだ」
「は?」
「あぁ、前にアナザーヴァレンで…ちょっとあってな」
「そういう事か安心しろ、グラニュート器官の強度的にも俺はそうなる事はないから」
「そ、そうか…」
それは以前ハルトから貰って変身した結果、強化と同時にとんでもない過負荷を味わった因縁あるゴチゾウだったのだ
「うわぁ馴染みあるぅ…」
「何て癖の強い奴を相棒にしたんだ」
「つー事はお前…」
「そう言う事だ」
リンクスが腹部を見せるとそこには黒ガヴが…ふむ
「ガヴじゃん!しかも!」
「ビターガヴのか」
「そうそう取引してなオーディエンスに改造手術でつけて貰ったよ」
「それなら逢魔に頼めばもっと効率よくつけられたのに!」
「君の所で」
「逢魔にはガヴ器官専門医の酸賀さん、クラープ、ニエルヴがいるよ」
見せたスマホには3人が笑顔で
【ガヴ器官の脱着、強化、改造手術は私達にお任せ!】と写真が撮られていた…うむ何という安心感だろうか
『悪い意味のな』
『脱着ってそんな機能ないだろ』
「あ、それはクラープがやるよ」
『それ脱着言わない素材の剥取りだ』
「デンデさんは?」
「探してるけど見つからないんだよ…どこにいるんだろ」
「良かった…オーディエンスにつけてもらって…この人達に頼んだらどんな機能が足されるか分かったものじゃない」
「そうか?」
「なぁ、その装置の場所だけど俺の方で何とかなるかも」
「何だと!」
「俺達に協力してくれてる魔法少女の1人に幻視って能力を持ってるんだ彼女なら結界の発生源を見つけられるかも!」
「ふーん」
「んだよ」
「ヒロって子以外とも関係を持ってるか…この男は…」
「そうなんだよ、コイツさ知らない所で何人もの女の子を同時に誑し込むんだよ本当にタチが悪りぃよな」
「全くだ」
「なぁハルト、ブーメランって知ってる?」
「よし、この件が無事に解決したら、エルフナインにチクるとするか」
「鬼!悪魔!羅刹!」
「安心しろ、この身はとっくに修羅道に堕ちているからな」
「………」
絶句するリンクスに
『すまないなリンクスとやら相棒は最初から頭のネジや倫理観のブレーキが壊れていてな変わりにその辺にあったブナシメジで補強しているのだ』
「それ何の役にも立たないだろ!!」
「しかも元逢魔最高幹部が敵か」
「魔王対策をしっかりしている辺り…伊達に最高幹部としてハルトを側で見てないな…」
今までにない敵だと3人は溜息を吐くもリンクスは思い出したように
「それで2人の顔は割れてしまった以上、どうやって監獄に忍び込んだ?今後の事を考えるなら囚人側との連携も必要だろう?」
「任せておけ、奴等が対策してようとも問題ない潜入方法がある」
「は?」
「まぁ見てろって」
ナツキは苦い顔をして
「おいまさか」
「そうよ、そのまさかよ!」
『ジオウⅡ』
そしてオーディエンスのラウンジから出た皆、ハルトは
「皆、お待たせ!今日の朝食は和洋中から好きなのを選んでくれぇ!」
白いコックの格好をした料理人として監獄に潜入していたのである
そうアナザージオウⅡの歴史改変能力を使い自分を監獄の料理人にしたのであった
それを遠くから見ていたナツキとリンクスは
「いや確かに適材適所な配置だけども!!」
「自分が弱体化していく状況で先陣を切って潜入していくか…これが魔王…」
「いやアレ考えなしなだけだからね!」
ーーーー
一方その頃 エイゲツ達は
「何!魔王が厨房で料理を振る舞っているだと!…う、お腹が…」
寝耳に水とばかりのランゴ兄さんと同じ顔をしていた
「冗談だろ!」
「間違いありません!、誰かエイゲツに胃薬を!」
「いや待て、どうなっているのだゴクチョー!」
するとパタパタとやってきたフクロウのような存在は冷静な声音かつ…何処ぞの宇宙の帝王のような声で
「何を言っているのですかエイゲツさん、この監獄の料理が美味しいのも魔女裁判が効率的になるのも、私がこうして定時退社出来るのも、この世界が平和なのも全部ハルトさんのおかげじゃないですか!」
「なん…だ…これは?」
「何か存在しない記憶が刷り込まれてるですけど…」
「魔王のやる事だな」
まるで某月島さんに記憶を挟まれた人のような言葉にエイゲツは取り敢えずハリセンで頭を叩くのであった
「はっ!私は一体何を…っ!何故魔王が厨房に立っているのです!それと何ですかあの豪勢な料理の数々は!」
「ゴクチョー実は「実に羨ましい!」おい」
「失礼しました。ですが…これは好都合では?魔王は我々の監視から逃れられない場所へと来ましたが?」
「だがあの魔王だ何か考えがあるはず……でなければアレが厨房に立つはずがない」
「そうなのか?」
「そうだ!でなければ敵陣ど真ん中で料理なんて作る筈がない!俺の知る魔王はそんなバカな奴じゃない…ただ料理が作りたいからという理由で我々の前に姿を晒すバカではないのだ!……ごふっ!」
「衛生兵!」
「もうダメでしょ!そんな大声出して感情を荒げるから胃がダメージ受けたじゃないですか!」
エイゲツはキリッとした顔で仲間に言うと吐血したが…彼は見誤っていた魔王が
「あ、ありがとうございます!」
「良いって事よ、挨拶出来て良い子やなエマちゃんは!よし!カツを一枚オマケしちゃる!」
「やったぁ!」
そんなバカで完全に目的を忘れて料理している事を!
「リクエストがあれば聞くから、任せておけ!…因みに……食後のデザートもあるぞ!」
おおおお!と湧き立つ姿には年相応の姿を感じてホッコリするハルトだが
『おい良いのか相棒、こんな所で料理してて』
「当然だ俺に何も考えがないと思ったか?」
『ないと思ってる』
『だってハルトだもの』
『どーせアレだろ、ディケイドのブレイド世界では料理人だったから自分もいけるじゃん!でやったんだろ』
「そそそそそ、そんな訳ないじゃないか!」
『予想通りだった』
「お前も見ただろ…改変前の歴史で彼女達が食べていたものを…あんなの人の食うものじゃねぇ…」
『森で虫や蛇を食べてた、お前目線からでも食い物じゃないという食べ物って』
「俺の推しのおばあちゃんが言っていた…食という文字は人を良くすると書く とな」
『お、おう』
「若い子がお腹一杯ご飯が食べれる世界じゃないなら…そんな世界は滅べば良いと思うよ♪」
『落ち着け』
「おう!さて…夕飯は何にするかな〜」
そう考えていると
「魔王」
「何だい二階堂ヒロさん」
「ナツキは大丈夫か?」
「あぁ大丈夫だよ今頃は君達を外から見てるだろうな」
「そうか…ナツキが側にいてくれれば…」
「偉くアイツを気に入ってるな、アイツの褒めるべき場所なんて女の子を病ませたり、発作的に仲間裏切ったり、サラダバーでのドレッシングのチョイスが良かったり、ドリンクバーの飲み物に合わせてグラスへ適切な氷をいれるくらいしかないぞ」
『以外と良い所があるじゃないか』
「君のナツキへの解釈は正しくない」
「その話は辞めよう、オタクの解釈論争には終わりはない」
「その考えは正しい…私はナツキと同じ悩みを持っていた…そんな私のことをナツキは…」
ふむ取り敢えず、ナツキがフラグ立てたのを理解すると
「それで、どうすれば攻略出来るんだ?」
「簡単に説明「おーと何でしょうか、その作戦会議のような雰囲気は!」シェリー…」
「ほむ」
「あ、ちゃんと話すのは初めましてですね!料理人さん!私は橘シェリーと言います、こう見えて名探偵です」
「ほぉ…こう見えて俺も探偵には拘りがあってな帽子の似合う探偵に悪い奴はいない俺の持論さ」
「まぁ事件を解決したことはありませんが!」
「…迷探偵の間違いじゃないか?」
何故か知らないが彼女とは仲良く出来そうだと思った…この時 ハルトは知らなかったが彼女もまた あの壁を殴りつけ
この壁は…硬い!と言ってのけたのだと
談笑を済ませて離れたシェリーとヒロを見送るとアナザーWが地球の本棚で驚愕の情報を調べたのだ
『大変だ!ハルト!あの橘シェリーという女は一切の道徳心を持たないと言われているらしいぞ!』
「そうか…だが上には上がいる、たかが道徳心程度で越えられると俺を思うな」
『そうだった!相棒は敵に対して一切の倫理観や道徳心のブレーキを持たないとの噂だ!』
『それ噂じゃなくて事実じゃない?』
「………」
何か訝しむような目で見るものが数名 まぁ仕方ないな、いきなり現れた奴を信用しろは無理だなと思っているのだが
「ねーねー凄い包丁さばきだけどさ、どうやったら覚えられるの!」
「良い質問だな…練習あるのみ!」
「まったく参考にならねぇよ!!」
とツッコミを入れるのは沢渡ココ、どうやら動画配信者として活動していたらしい…ふむネタとして俺に声をかけたか
「それならお詫びに俺が料理動画を出して食レポするというのはどうだ!」
「こんな場所で飯テロしたら、あてぃしが殺されるわ!」
「そんな大袈裟な〜」
良いツッコミだなと感心していると
「楽しそうな話をしてるじゃないですの!」
そこに現れたのな小柄な人形のような女の子、確か遠野ハンナだったかな?
「料理人さん私に紅茶を淹れなさいな!」
「どの茶葉に?淹れ方は?飲み方は?お砂糖は何個?」
「う、うぅ……お任せしますわ!」
うむ大人気なかったなと反省する これは酷いが
「しかしお任せか…うーむ」
ベルファストやヴェイロンならやってのけるだろうが俺には出来ない…難しいな
「取り敢えずお茶菓子作ろう」
取り敢えず出来ることから始めるのであった
この後にハルトは魔法少女達にお茶菓子を用意するのであるが
「いや本当に世界に害する存在なの、この子達が?わかんねー」
『まぁそれ以上の悪役がいれば相対的に可愛く見えるものだ」
「そうだな、早くエイゲツを止めないと!」
『そこで何故自分が出てこないのだ?』
一方その頃
「どうして我が君の元へと行けないのだ!」
「そんな事よりハルが楽しそうな世界に言ってるとか狡いんだけど!」
と不満全開でまのさば世界行きのオーロラカーテンに魔法をぶつけているカレラとウルティマに対して
「落ち着きなさいな2人とも他の面々と違って私達は名実共にハルト様と一心同体…となればこの結界を超えるのは難しいですわ」
「けどさぁ」「そうだ!納得いかん!」
「でしたら彼方を待つべきですわね」
「「彼方?」」
「ヴェハハハハハハハハ!!そいつが未来の私が開発したガシャットを持つならばそれを超えるのはこの私の他あるまい!つまりぃ!この今回の敵は…私の才能という事だぁ!!」
ハイテンションのまま何か開発しているネオ黎斗と
「成る程な魔王から聞いてた魔女因子のサンプルを解析してみたが、こりゃ人間誰しも持つ代物だな」
貴利矢が監察医ならではの分析をしているのであった
「ほぉ、つまり魔女因子を持つ者は…オルフェノクという訳か」
「違うよ、オルフェノクの王様」
「そうか…それで他には?」
「魔女殺しの理屈だが、イメージとしてはテスタロッサの死の祝福に近いな」
「あら、そうでしたの」
死の祝福(デス・ストリーク)
テスタロッサの得意魔法にして代名詞 その能力は 対象の遺伝子を強制的に書き換えて殺す魔法 まぁ無為転変みたいなものだと思ってくれれば良い
「魔女殺しってのは全世界で死の祝福を放つ行為だと思ってくれれば良い」
「あら楽しそうですわね」
「楽しくないよ!アレ使ったらすぐに終わるんだから!」
「そうだ…じゃないそんな事よりも我が君の元へ馳せ参じるにはどうしたら良い!」
「その辺は俺達じゃなくて、彼に頼みなよ世界を蝕む虫歯さん」
「貴様から消してやろうか病原菌よ」
「ははは良いぞ!やっちまえ」
「良いねぇ」
「やるか」
売り言葉に買い言葉とカリエスが貴利矢に絡みあわや一触即発の雰囲気にエボルトが煽り立てると他の怪人達も名乗り出す
そうハルトがいなければアウトサイダーズ始めとした怪人達は各々好き勝手に乱闘を始めてしまうのだ…デフォルトで後継者は最強の奴な!をやっているのが逢魔王国であるし アウトサイダーズや怪人達含めた面々がハルトの武力もカリスマ…それと美味しい料理に惹かれたのは言うまでもない
だが忘れてはならない事もあった 王はおらずとも王と対等以上に渡り合う伴侶がいる事を
「おい」
「「「「っ!」」」」
放たれたキャロルの覇気に全員が気圧されたのである
「良いか貴様等、オレの夫にして貴様等の主を助けろ!ハルトの代理としてオレが指揮を取る良いなテスタロッサ!」
「当然ですとも」
しかしながらアウトサイダーズ達は気乗りしてないようなので
「良いのか貴様等、あの男がいなければ毎日のご馳走にはありつけんし‥何よりあのバカの事だから今回も暴れる場所は沢山あるだろうな」
その言葉で全員の目の色が変わったのである
「いやぁ素晴らしいね女王様、俺は貴女の力になるとしよう」
ここぞとばかりにネガ音也は賛成すると
「仕方ない、エニグマを使って世界の壁を壊す…いやいっその事パンドラボックスを使って別の世界をぶつけてやるか!」
「魔王の見返りなど興味はないが未来の私を超えるガシャットを作るのは私ダァ!!」
と盛り上がる面々に呼応して浅倉、北崎、ダグバは物理的に結界を破壊しようとしていた
「そして次だが………ん?」
「よし行くぞ」
「行きましょうカリエス様!」
「おい待て貴様等、何処へ行く?」
「魔王の所だ」
「一体どうやって「こうやってだ」んなっ!」
そう言うとカリエスはスマホ型の端末を近くでお菓子を食べていたH10の1人に添える すると謎の扉が現れたのである
「よし行くぞ」
「はい!返信用ガヴ器官も大量にストックしておりますよ!」
「魔王も便利な収納能力をくれたものだな、お先に」
そうカリエス達 ミューターの転移技術はグラニュートのそれを上回る ガヴ劇場版でもこの転移ギミックが大いに役立ったのだ…まぁ並行同位体がいないと話にならないのだが
そういう間にカリエスとクラープは一足先にハルトのいる世界へと向かうのであった
それを見て
「あの扉…よし解析するとしようニエルヴ君手伝って」
「当然です僕の研究を持ってすればアイツらなど…」
「これは面白いねヘルヘイムのクラックとは違うベクトルの扉だ」
「よろしい、研究解析の時間だぁ!そして私はイメチェンした…これからはブロンズドライブと呼べぇ!」
「格下げした?」
「……やはり私はゴルドドライブの方が相応しい!!」
「何してんだ?」
はっちゃけるチーム・マッドサイエンティスト、逢魔でも指折の技術者達の本気が今ここに!
新キャラ リンクス登場! 切り裂きジル さん ありがとうございます!!
予告
一足先にやってきたカリエスとクラープ しかし彼らにエイゲツからの刺客が放たれる!その刺客を前に
「丁度良い、新しいガヴ器官の性能試験と行こう」
今此処に世界を蝕む王が新たなフェーズへと駆け上がる
「変身」
次回 一審 お楽しみに!
短編 腕相撲
「よーしお前達!腕相撲やろうぜ!」
「………大丈夫か?」
「安心しろゴオマ、お前なんか小指で十分だ」
「やってやら!!俺にもプライドがある全部でかかってこい!」
「良いのか怪我するぞ?」
骨をポキポキ鳴らす姿を見てゴオマは思わず
「小指だけでお願いします!」
「おし」
結果は小指のみでゴオマは吹き飛ばされたのであった