前回のあらすじ
怪人王 常葉ハルト 全てのライダー達の敵となり、その瞳は何を見る!
「何も見たくないですよ!いやああああああ!!」
「もう前回のあらすじに行ってください!!」
「もう…どうなってもいいや」
「良くないですからよ我が魔王!!」
改めて…
何とか監獄に潜入したハルトとそれに連動して救出作戦で動き出す逢魔のメンバーでカリエスはクラープを連れて一足先に侵入するのであった
カリエスside
「ほぉ、此処か魔王が来た世界か」
「作用でございます!」
「蝕みがいがあると良いが…取り敢えず魔王と合流するぞ」
「えぇ…っカリエス様!」
カリエスはクラープの視線に目を向けると、そこには馴染みのあるハートのバックル…色が緑じゃなく赤と違うがイメチェンだろうと判断した
「確かカリスだったか?偉くその姿が気に入ったようだな魔王?」
「!!」
その言葉を合図に襲い掛かる
「魔王!貴様錯乱したか!!」
「クラープ落ち着け、アレは常に錯乱している」
「確かに!」
悲報 ハルト 新参者にすら狂人認定される
「いや違う、よく見ろ」
カリエスの言う通りクラープの目がバックルに向かうと
「色が違う…まさか偽者…っ!」
「なら遠慮はいらんな、クラープ!」
「はい、カリエス様!」
クラープがカリエスにブリードガヴを投げ渡すとカリエスは腰に装着してガヴ器官を侵食しテラーゴチゾウを装着してレバーでガヴ器官を刺激をする
「変身」
『ホラー……ズキー!!』
カリエスC1に変身してカリス?を迎撃するのである
「はぁ!」
一方その頃 ハルトは
「(この気配、カリエスだな…それと…この気配は…マンティスアンデット?)え、どうなってる?」
「?」
「あぁこっちの事だ」
そう今回の作戦会議として調理場の仕事を手伝うという体で ヒロと密談をしていたのであるが
「これでよし」
ハルトは監獄の各所に瞳の形をしたシールを目立たぬように貼り付けていた
「これは?」
「通行証」
「は?」
「二階堂ヒロさんや冒険に出る覚悟はあるかな?」
「何を言って…」
「まぁ見てなって」
『クエスト』
そう言ってハルトはガイアメモリを起動して体に挿入してクエスト・ドーパントに変身すると
ヒロの手を取り、そのシールに触れたのだ
ヒロが目を開けるとそこにあるのは風の吹かない裏の町
「此処は…」
「ようこそ俺達の街へ」
「一体どうなって」
「落ち着いてヒロ、これはハルトの持ってるメモリの力だよ」
「ナツキ!」
ヒロは知己との再会に安堵する
「まさか裏風都に近しい街を作るとは」
「元々はトータスでの避難所変わりで作ったんだがいざと言うときに備えて準備してる訳よ電気もネットも水道も食糧も諸々あるぜ」
「何だと!」
「けどこの街に出入りするに必要なものがある、それがこの街への通行証がメモリとシールな訳よ」
「だから彼方此方に貼り付けてたのか」
「そう言う事だ…よしナツキは彼女と今後の打ち合わせしててくれ俺はカリエス達と合流するリンクスさんは2人といてくれ…エイゲツが元最高幹部って考えればこの街の事を知っててもおかしくないからな」
「了解だ任せておけ」
「それに増援が来たのか…良かった…」
「よし行ってくる!」
ハルトが転移した先ではカリスとカリエスC1が戦っている光景だったのだが
「か、カリス!!」
その言葉に2人の目線が動く
「魔王!」
「貴様…何者だ!」
『え?カリスだろ?』
「違う!いや確かにカリスではあるが始さんじゃない!俺の高感度推しセンサーを舐めるなぁ!!」
「…」
何か言いたそうな顔をしているが取り敢えず
「カリエス、助太刀するぜ!」
『だがハルト、貴様は弱体化している…こんな状況で』
「何!」
「安心しろ、俺に良い考えがある」
『嫌な予感がする』
「確かに俺は弱体化している…それはもう弱体化している」
「!!」
「魔王、そっちに行ったぞ!」
「だが今更ながらに思い出したんだ」
『ん?』
『ハルト!?』
「!!」
「っと」
カリスのカリスアローの斬撃はハルトの懐から4枚のカードが飛び出して展開した結界が受け止めたのであった
「!!」
『Kのラウズカード…まさか!』
「やっぱりねぇ〜」
4人の王が集いし時 新たな切り札が生誕する
それは不死者を狩る死神にあらず
それが狩るのは…勝者の子孫達
偉大な力を奪い取れ!
同時に現れたカードをハルトが手に取る現れたのは赤いハートのようなカードを見て笑みが溢れる
「!!」
「どうやら切り札は常に俺の所に来るようだぜ?」
『だが相手はアンデットだアルビノでやるな、封印するなら普通に行け』
「分かってるよ」
ハルトの腹部にジョーカーバックルが現れると
「変身」
そのカードをラウズする
『ジョーカー』
すると体が波紋が走り姿を化身する その姿はジョーカーアンデット
「うおおおお!!」
同時に跳ね上がる闘争本能と湧き立つ力…否それは破壊衝動とも言うべきもの 弱体化しててもその力は健在である、その力任せに斬撃を放つ その威力は高威力であったからかカリスにダメージが入った
「っ!」
「よし、取り敢えず一旦退却するぞ」
「何?」
「クラープも来い!」
「はい!」
逃げようするのを流石に
「逃すか!」
カリスが見逃す筈がなかったのだ3枚のカードを取り出して必殺技を放とうとしたので
「させるかよ!」
『リモート』
ジョーカーアローにセットしたバックルをラウズ 紫の光線がカリスのラウズカードを放つがリモートで解放される筈のアンデットが現れない…まさか
「ブランクカード…っ!」
「正解です」
「のやろ!」
ならジョーカーの力でダークローチを召喚しようとしたが
「隙ありです」
『シャッフル』
そのカードは使われる事の無かったラウズカード
カテゴリー10 それは上級に限りなく近い以外にいるアンデット その能力はどいつもこいつも理不尽なものである
ハルトがさっき使った封印したアンデットを解放し操る クラブスートのリモート
スペードスート 時間停止させるタイム
ダイアスート 相手の武器やカードを奪うシーフ
そしてもう一つ ハートスート
それは自分と相手の手札を入れ替えるシャッフル…まぁ本編ではリモートに操られたセンチピードが暴れてるイメージが強いかな
そのカードは使われる事はなかったが
「っ!」
アルビノジョーカーのカードが奪われてしまったのだ代わりにあるのはブランクカードのみ
「ちっ!」
だが執着出来ないこのままでは増援も来るときたので一時撤退した その時 カリスはアルビノジョーカーのカードを見るのであった
そして裏の町
「あだっ!」
「ハルト、大丈夫か…ってカリエス!クラープ!」
「貴様に呼び捨てさせる謂れはない」
「魔王様、こいつを培養体の素材にして良いですか!」
「俺が許そう」
「許すな!!」
「本当にミューターまで傘下に…」
「そだよ」
「魔王、珍しいな貴様が逃げるとは」
「逃げたんじゃない、今は情報の方が大事と判断しただけだしアルビノジョーカーがパクられても気にしなーい」
「はぁ!?ちょっ、お前!大丈夫なのかよ」
「何で?だってアルビノジョーカーは「リモート使って解放したらニーサンを呼べたかも知れないんだぞ!」……っ!よし…カチコミじゃああ!大至急アルビノジョーカーのカードを奪還する!!あの監獄を破壊するぞ!」
「そう来なくてはな!」
「ちょっと待て!俺が言ったけど作戦が決まったから聞いてくれ!」
「作戦?そんなの動きながら考えれば良い!」
「今回はそうはいかないぞ魔王」
「それに互いに利益のある話だと思う」
「何?」
「俺とヒロは死に戻りの魔法でこの先、何が起きるかある程度把握している」
「情報交換か?その程度「じゃない」…」
「今まではどうにかなってても今回の敵は未来の身内 だとしたらお前の対策は完全にされているぞ」
「現に逃げたのが良い証拠だ、今までと違って勝ち筋が見えにくいのだろう?」
「………」
「沈黙は肯定だぜ」
確かに今までなら敵に手札を取られる失態も無かったし、ここまで対策を取られた事は無かった…それに現状の弱体化からも見てわかる
「…それでお前の計画ってのは?」
「それは私は話そう」
ヒロの話だと どうやら大魔女の降臨には触媒と魔女化した魔女が沢山必要らしい 兎にも角にもまずは大魔女を呼び出さないとダメだ交渉の席につかせる
と言う訳で
「この監獄にいる魔法少女達のトラウマを使って魔女化を促して大魔女を呼び出す」
「絶望させるって事か…何とまぁ悪趣味な事で」
リンクスの問いに頷くナツキに対してハルトは
「え、絶望させれば良いのか」
「そうなる」
「なーんだ、どんな難しい事をすれば良いのかって不安だったけど人間を絶望させるだけとか簡単じゃん」
「え……あ!」
「そうか」
「あ…」
そういやぁとナツキは思い出す この男は
「俺ってこう見えて、ファントムですから」
人の希望を砕き絶望させる悪辣な幻想の力を持っていた事を
「こう見えて人間を絶望させるには一家言あるんだよ」
悪辣に笑う姿にヒロは後退りする
彼女は元々 正しい 正しくない の二元論で世の中を見ていて正しくない事を嫌う
だが目の前にいる存在は
「お前は…正しくない」
「正しい?正しくないを悪の王の前で言うか…はは!ならその正しくない人の力を借りないと正道を成せない君はどうなのかな?正しいと胸を張れる?」
「っ!」
「そんな二択考える暇があれば誰か助けるよ、そもそもそれが正しいかどうかなんて後でわかる事じゃん」
あっけらかんと言うハルトだが説得力があるのは今までの旅が証明しているから…
「ある人の受け売りだけどさ正義って言葉は人を何処までも残酷にする…それとは正しければ何して良い訳じゃないよ」
「そんな事「昔、俺をいじめるのが正しいとした奴等がいたよ何の理由があってかは知らないがな」…」
「安心して、そいつらは全員ちゃーんとお礼したし、する予定の奴等もいるよ特にそこの裏切り者にはいつか必ずな」
「っ!」
「ナツキが?」
「あぁ其奴は我が身可愛さで俺を見捨ててイジメを傍観してた参加してないだけで同罪だよ」
「……」
「教えとくよヒロさんや…人間、過去に受けた仕打ちってのは忘れないし消えないで呪いのように残るものなんだよ」
その言葉にヒロは苦々しい顔をする、まるで何か心当たりがあるかのように
「ま、単純に絶望させるならナイトメア、テラーとか使えば良いか」
とあっけらかんというも
「いやいや!お前がやると最悪サバト規模の……あ」
「どうした?」
「なぁハルト、エクリプスの指輪魔法使える?」
「え?うーん…今の魔力量だとギリギリ…って」
「全員を一気に魔女化させる方法があるなぁと思いついた」
「あぁ〜そう言う事ね」
「おい、まさかウィザード式のサバトを開く気か!」
「そう!」
「いや待て」
「お前…アレがどんな儀式か分かってるのか!」
「絶望させてファントムを生み出すものじゃないの!?」
「大体あってるけど、ファントムが生まれたのは黒幕からしたら偶然の副産物なんだよねぇ だから次はもっと魔力を持った魔法使いを人柱にしようとしたんだからなぁ…娘が死んだら何が何でも生き返らせるって一念は分かり合えそうだよ…もしも」
「もしも?」
「俺の娘達に何かあったら、あの世界全土でサバトを起こしてでも娘達を助ける」
「おい辞めろ」
「お前の大事な世界を守りたいというなら黙ってキリキリ働けナツキ……リンクス」
「何だ?」
「奴等に面が割れてないのはお前だけだ、そんなお前に頼みたい事がある」
「陽動と魔王弱体化装置の破壊かな」
「そう単純に装置に近づく程、俺にかかる負荷が大きくなっていく…多分近づく頃には魔王化する前くらいまで弱くなるだろうな」
「分かった、相棒が場所を把握してるみたいだしこっちでも動くとするよ」
『チョコ』
「頼む」
「因みに…その頃ってどれくらい強かったりするの?」
「うーん……逢魔加入前のゴオマを生身でボコボコに出来るくらい?」
「十二分に化け物じゃねぇか!!」
「そうか?」
「そうだよ!」
『だが相棒、こいつに任せて大丈夫か?』
「白スーツとオーディエンスを信用する他ないだろう、それに敵戦力がトゥルーブレイブ、カリス、アビス以外にもいるかも知れない…あと増援もないとくればな」
「確かに少数故に色々必要だな」
「カリエスとクラープは正面きって暴れて敵を誘き出してくれ」
「任せろ」「はい!」
「それと」
ハルトはコネクトの魔法を使って、あるガヴ器官を投げ渡す
「これは?」
「ウルティマ厳選の特殊なガヴ器官だよ、性能は折り紙付きさ」
「有り難く貰っていく」
「おう、そして俺は再び監獄に戻って」
『そうだな実際のコミュニケーションだな、ウォズ達もいないから1人で頑張れよ』
その言葉でピクリと手が止まる
「1人……ぼっち?…また……俺は…1人なの……誰もいないの……ねぇ……」
瞳に涙を溜めながら体が震え始めたハルト、その脳裏に宿るのは過去の忌むべき記憶に
「あ……あは……あぁ…ああああああああ!!!」
まさかの暴走
「え、ちょっ!」
「ハルト!!」
「っ!!」
『あ、やべ』
『ハルト、落ち着け!俺達が側にいるぞ!お前は1人ではない!』
しかしながら溢れ出た魔力の奔流はそうではなかった…
「そうだね…そうだ……いっそのこと魔法少女を絶望させて大魔女を呼び出し穢らわしい人類を殲滅して誰も居なくなった場所に創世の力と黄金の果実の力で弱者を虐げない優しい怪人達に溢れた新世界を作ろう!そうしよう!そうした方が世界にとって幸せだし俺は1人じゃなくなるよね!」
明るい声音に反してハイライトの消えた瞳に映るのは虚無 まるで
深淵を覗く時 深淵もまた人を覗いている
化け物と相対するなら化け物になる覚悟をせよ
「そうだよ…人類なんて滅べば良いんだ」
「これは……魔女化!?」
「え?ハルト、男なのに!?」
「魔女因子は誰にもでも宿るものなんだ…何とかせねば!」
「まぁ魔王は元から怪人だから別に気にする事ではないだろ?」
「まぁ確かに…本当この男は変な所で変な力に好かれるんだからな!」
「そうなのか?」
「妖刀、魔剣、呪いのアイテム、神殺しの聖槍!そんな曰く付きと良くランバダ踊ってんだよ!」
「何だと!?」
「さぁ世界を蝕み滅ぼすか!」
「それは俺のセリフだが?」
「滅ぼして早くお家帰りたい…」
『ハルトさぁん!何か闇堕ちしてませんかぁ!』
『このバカ響鬼!ハルトが1人になると過去のトラウマによる発作でハルトの心は暗黒面に堕ちる事を忘れたのかぁ!折角今まで自覚症状なしだったのに!』
『お前何年このバカといるんだよ!ハルトと最初に契約した俺達アナザーライダー初期組の常識じゃないか!』
『本当、ハルトはホームシック感覚で闇堕ちするんだよなぁ…』
『いやだってコイツ、いつも暗黒面に堕ちてるじゃないかぁ!』
『……それはそう!』
だがハルトは
「だが待て!そして希望せよ!かつ安心してくれたまえ!世界規模でサバトを開けばそれはさながらガイアインパクト!新たな種への進化を果たせるし生き残った人類は見つけ次第慈悲の心でオルフェノクにしてやろうじゃないかぁ!」
『おい待て、アークオルフェノク大歓喜案件じゃないか!?』
『落ち着けええええ!』
「魔王?」
『安心しろカリエス、このバカの狂気は発作みたいなものだ直ぐに止まる!』
「だが、この魔王の方が俺には好ましい全てを破壊する王とは素晴らしいな」
『予想外に好感触!?』
「カリエス!素晴らしい事とは思わないか?劣等種は淘汰されて選ばれ進化した優良かつ優しい怪人達がこの地球を支配するんだよ」
『優しい怪人?』
『しかし今日の発作は長いな…やはりこの世界で弱体化した事と無様を晒したストレスがバグスターウイルスの性質に影響を与えたか?』
「冷静に分析してないで止めてくれよ!」
「ウォズや皆が見てないなら思い切りやっても良いよねぇ!そうだよ俺は1人だと……何するか分からないって…1人の俺には価値なんてないんだ…だからさ……悪い事やったら俺1人でも価値があるよね怪人だもの…そしたらさ仮面ライダー達も来てくれるよね?」
『相棒の情緒がジェットコースター過ぎる!!』
『違う!これは1人で寂しいから世界滅ぼそうとしてるだけだ!不味いぞこれは重症だ!』
『ウォズ!ハルトが虚無感で世界を滅ぼそうとしているぞぉ!』
『誰かアナザー1号かアナザーシノビにメッセージを飛ばせ!ハルトがメンヘラを拗らせたぁ!』
「メンヘラとは何て失礼な」スンッ
『うわぁ!急に正気に戻るなぁ!!』
『いや待て!ハルトの正気は狂気!つまり今のハルトは一周回って狂ってるんだ!』
『『『何だってーーー!』』』
「これが魔王!」
「今その台詞使うと意味変わっちゃうから辞めてよリンクスさん!」
「大魔女に会う前に色々やらないといけないかも知れないな」
「ナツキ、大魔女以上の脅威が私の目の前に現れたのだが?」
「ごめん、コレについては予想外だった…いや前から片鱗はあったんだよなぁ」
思い出すのは過去 歌の精霊が起こした事件で起こった洗脳から始まる離反事件…あの時すら闇堕ちしてたのだから今回だってそうなる訳である
「エイゲツって奴は世界と心中でもしたいのか?このバカ単独行動させたら、こうなるの分からないのかなぁ!」
一方その頃 逢魔では
「……アナザー1号から通信が入りました!」
「我が魔王に一体何が!」
「はい……えーと…『俺1人にすると何するか分からないよ?』……っ!!大変だぁ!!魔王様のメンタルがレッドゾーン超えてデッドゾーンですぅ!」
フィーニス含めその言葉の意味を知る最古参組とキャロル達は
「しまった、いつもの発作か!」
「久しぶりだから忘れてたよハルくん…寂しいんだ」
「はぁ……仕方ない奴だ、おいベアトリス、電話を貸せ!私達の声を聞けばあのバカは自制する!」
「はい!」
「あかね様」
「えーと…うん、ハルトは孤独から来る寂しさで世界を破壊したくなってるね」
「こりゃ大変だ」
「そう思うなら銀狼も防壁プログラムを解除してよ!」
「分かった」
「ねぇアイリーン、コレ何とか出来ない?」
「先ずは性質を調べてから付与の着脱になりますわね」
「不味いな早く世界の壁を破壊しないと!」
「何故慌ててるでありんすか?」
「お前達は新参だから知らないのか…あのバカは寂しいという理由だけで世界を滅ぼそうとする」
「いやいやまさかそんな…いや否定出来ませんわね」
「でありんすなぁ」
と困惑する面々に最古参組は
「ハルト坊の奴はホームシックが酷いからのぉ1人ぼっちになった瞬間、彼奴のメンタルは今頃バキバキスティックじゃからな」
「上手い事言ってる場合ですか!」
「いや普通の魔王様ならスナック菓子みたいなメンタルしてないですって!」
「仕方なかろう、テスタロッサ達と魂の廻廊が繋がってない事に加えて隣に誰もおらん…そりゃハルト坊は暴走するわ」
「確かに魔王ちゃんの『俺1人にすると何するか分からない』って脅しじゃなくてマジで何するか分からないから怖いんだよ!」
「だから誰かしらが居なければメンタルが危ないのに…誰がハルト様に孤独を自覚させたぁ!」
「騒いでも仕方ないですよ、おいネオ黎斗!まだ扉をこじ開けられないですか!さっさとこじ開けろ!」
「うるさああああああい!!はぅ!」
するとネオ黎斗の体が真っ白に燃え尽き倒れる
『ゲームオーバー』
消滅するとコンティニュー土管から新たなネオ黎斗が現れたのであった
「とぉ!しかしこの防壁は素晴らしいな流石はこの私だ!まさに私の敵は私の才能に他ならない!!」
「感心してる場合か!急ぎなさい!」
その頃
「頑張れー!!」
ハルトはTVに夢中だった!
「危なかった…念の為にと用意していた仮面ライダーゼッツのDVDが無かったら世界が滅んでた!ありがとう仮面ライダー!!」
予想外の行動に感謝するナツキ しかしハルトは
「おぉ…何てデカいナイトメアなんだ流石は夢の敵だな常識の範疇に囚われない自由な発想!…ボマーナイトメアとかシンフォギア世界に放ったら大変な事になりそうだなぁ」
「絶対に解き放つなよ!」
「それやれって意味?」
「違うから!」
取り敢えずメンタルバキバキスティックから回復したハルトは一息つくと
「ふぅ…よし落ち着いた大丈夫だ…オレハショウキニモドッタ!」
『戻ってないな』
『確実に』
「兎に角!俺は一旦魔法少女達と交流し各々のトラウマを見つけてはそれを抉り出してやる」
『そうかー』
「この鬼!悪魔!女誑し!」
「テメェがそれ言うかぁ!」
『ガッチャード…プラチナ』
「へ?」
『サボニードル!レスラーG!ユニゾン!』
「とぉ!」
「ごふぅ!!」
『フィーバー!』
アナザーガッチャード 渾身のツッコミラリアットが炸裂したのであった
そして作戦会議が終わった後 カリエスは敵戦力の陽動も兼ねて 街から離れて敵を誘い出しにかかる
「ウルティマ厳選のガヴ器官か…初めて見る形状だな」
「えぇ…まったくです」
そのブリードガヴは通常のものと違い充血したような…何処か血走った模様が入っていたのである
「しかしどのようにしてこのような個体を…」
「それは魔王に聞くしかないな」
「そうですね…では」
「先ずは様子見だ」
カリエスがそう言うと地面から虫歯菌をデフォルメしたような戦闘員ことヴァッシム兵が現れたのである
「行け」
そう送り出すとヴァッシム兵は走り出すのだが
「させない」
突然の水流にヴァッシム兵は流されたのである
「何だ貴様は?」
現れたのは青い戦士 仮面ライダーアビス
「見て分からない?貴方達のお仲間じゃないのは確かだよ」
「それならば敵だ」
「聞いてた通り危険な連中…絶対あの子に近づけさせない!」
「あの子?まぁ良い、お前を倒せば良いだけだ」
新ブリードガヴを装着したカリエスはテラーゴチゾウを装填 今までと同じように装填しレバーを操作する
すると現れた人の歯型のようなビジョンがドロドロ崩壊し始める それはまるで虫歯に侵食されてボロボロになった歯のように 中からヘドロのような液体が流れだす
「何なの…」
「知らないようなら教えてやる!俺の名はカリエス!ミューターの王!」
「カリエス…」
「変身!」
同時に体全てを黒い液体が包み込むと今まで装甲を成していた C1の装甲が溶け落ち中から服を脱ぐかのように現れたのは 左右非対称な紫の戦士 その姿は まるで侵食された歯のような歪な姿を持つ仮面ライダー
『ホラー……デストロイ!』
世界の侵蝕者 仮面ライダーカリエスC3 変身完了
「さぁ世界を蝕むとしよう」
「っ!そんな事させない!!」
『ソードベント』
二刀一対のアビスソードを召喚して二刀流で肉薄する
「やぁ!」
振り抜かれた剣はカリエスC3に命中 その首を刎ね飛ばす…筈だった
「っ!」
しかしそれは液体のようにすり抜ける、手応えもない
「どうした?何かしたか?」
「えい!」
何度も切り付けるがカリエスC3にはダメージすら通らない
「どうして…」
「コレは良いガヴ器官だな体に馴染むぞ」
ベルトの頭を軽くポンポンと叩くと
「っ!」
「さぁ、どうする?」
「ぅ!」
『ストライクベント』
アビスクローの激流で押し流そうとするが
「無駄だ」
カリエスC3は体に取り込み無力化する
「そんな」
「他の手は?」
「っ!」
『アドベント』
今度は契約モンスターをけしかけて来たが
「ん?お前達は…」
カリエスは見覚えがあった顔ぶれである、それは
ーーーー
「あはは!みんなー!今日のご飯だよ!たーんとお食べ!」
「い…いやだ…やめ…助け…うわあああああ!!」
ーーーー
「あぁ…鏡の世界にいる魔王のペットか」
「「!!!」」
心外だ!と言外に言っているもののカリエスには言葉が分からない…が残念
「このカードが有れば貴様等は手出し出来ないだろう」
そう見せたアドベントカードはseal と書かれている
そのカードの力はモンスターに襲われない一種の安全装置 シンプルながらその効果は絶大である
特にハルトのseal カードは特殊であり どんなに美味しそうでもミラーモンスターはハルトの匂いを感じて絶対に襲いかからない特別製なのである
「「…」」
手を出せないとジリジリ間合いを図るが結論
「「!!」」
2人なタイミング見て逃げ出したのである
「そんな!」
「終わりだ」
こうなるとファイナルベント アビスダイブも発動出来ない加えてアビスにはガードベントがない
「っ」
コレは不味い逃げようとアビスは動こうとしたがそれよりも早くカリエスC3が動く
「逃すか」
カリエスC3は逃がさないと必殺技を発動しようとしたが
パァン!!
「っ!」
突然の破裂音 否 発砲音が響き渡り カリエスC3の頭部に弾丸が命中する しかしライダーの装甲に通常弾丸ではダメージを通せないが衝撃で仰け反らせる事には成功する その隙はアビスが水面に飛び込みミラーワールドへ逃げ込むには充分な時間だった
「カリエス様!」
「気にするな…だが今のは…」
カリエスは変身解除すると自分を撃った弾丸を見つめるのであった
そして少し後
「…………」
2メートルにして細身 かつ大鎌を持つのは監獄の看守にして魔法少女が絶望で果てた姿 通称 なれはて はノソノソと歩くのを見ると
黒い衣装を纏う帽子を被った何処か達観した雰囲気の少女 黒部ナノカ が看守を見て歯噛みする…看守も何か感じたのか立ち止まると
「どうして……」
「…………」
「どうしてよ!何でなの!生きてたなら教えてよ!」
「………」
「待って!!」
看守はそのまま無言で感情を荒立てる彼女を無視して先へ進むのであった
「待ってって言ってるじゃん!!」
「ナノカ?大丈夫!?」
そこに現れたのはナツキ、彼はアナザービーストのカメレオンの力を使った光学迷彩で潜入していたのであった…器用な奴である
「ナツキ……あのね……」
「っ!!」
ナノカの言葉にナツキは今までの周回には無かった事を知るのであった
「………」
看守が歩く姿に対してフクロウ擬き かつ上司のゴクチョーがパタパタとやって来て
「おや、よろしいのですか?勤務内容に抵触する事が無ければ相手しても構わないのですが?」
「……………」
「まぁ貴女が好きなようにしてください」
パタパタと飛び去る ゴクチョーを背後で見送ると柱で隠れた姿は 1人の銀髪の女の子
「(大丈夫だから私が守るからね…)」
そう誰にも聞こえない声で呟くと彼女は再び看守の姿へ戻るのであった
予告
監獄での日常で冷静に魔法少女達と接するハルト 彼女達の抱える物を見定めている時 突如 敵の魔の手が襲いかかるのであった!
次回!二審 お楽しみに!
短編 同じ釜の飯を食う
「さてと今日はシンプルに焼き魚、実は新鮮な白雪鮎を仕入れたんだよ」
「おぉ!」
「本当は内緒で食べようと思ったが特別に今日はコレを串に刺して七輪で炭火焼きしよう、えーと確か最初はお塩…」
とハルトは話しながら6尾の白雪鮎に塩を揉み込み終え串打ちした7輪を七輪立てかけて遠赤外線効果でパチパチ焼き始める
「肝は苦いけど最近この味がクセになってさぁ」
「分かりました…所で」
「無論、日本酒もあるよ!」
「流石です我が魔王!!ちょっと近くで冷やしてきます!」
「飯テロするなよカス虫!!」
「…ついでにナツキも焼きますか?」
「コイツは後で俺の得意料理 マフィアの拷問焼きにする」
本当なら牛肉をオーガニックコットンに包んで焼く料理なのだが
「……それ拷問焼きの意味違いません?」
完全にナツキを直火焼きする未来が見えたとウォズは後に話していた
そんな感じで時間をかけて鮎を焼いていくハルト、パチパチと鮎から滴る油が音を立て、皮もパリパリに仕上がっていく 良い焼き加減になったのを見て
「「いただきます!」」
2人は鮎に齧り付く その時パリパリの皮の中から滴る鮎の油と身 そこに流し込む日本酒が鮎の旨みを更に上げる
「ぷはぁ!美味い!」
「素晴らしい組み合わせです」
「うん、冷酒が良いよ!冷酒が!」
「おぉ!何か美味しそうな匂いがしますね!」
『美味しそう』
「わぁ鮎は炙ると塩焼きになるんですね!」
「そりゃ川魚は生で食べるの怖いし……じゃなかったわ、お前ら鮎の塩焼きを食べないか?」
「おぉ、では御相伴に預かるとしよう」
まさかの他の魔法少女も参戦する光景に
「こんなの正しくない!」
「空腹の人の前で飯テロするとか鬼畜!腐れ外道!!」
「安心しろ、魔法少女の子達分は確保してあるぞ」
「っ!」
「ヒロ?」
「食べ物を粗末にしないのは正しい事」
ヒロは懐柔され一緒に鮎の塩焼きを食べるのであった
「ヒロおおお!!!」