無冠の王 アナザーライダー戦記 リテイク   作:カグ槌

371 / 414
二審

 

 

前回までの三つの出来事!

 

一つ!ハルトの持つアルビノジョーカーカードが敵のカリスによって強奪される

 

二つ!カリエスがC3に変身!

 

そして三つ!アビスの正体は魔法少女達の住まう監獄の看守だった!

 

 

 

そんな事など知らないハルトは

 

 

「平和だぁ」

 

 

メンタルが回復したので束の間の平穏を味わっていた!

 

 

「(エイゲツが監獄で仕掛けてこないのは気になる…魔法少女達の前には姿が出せないのか?或いは少なくともカリエスの陽動が成功してると見るべきか)」

 

 

後はリンクスの結果次第か最上は此方の弱体化が解ける事であるが

 

「どうするかなぁ」

 

 

少なくとも時ではないのは分かる

 

 

「あ、ハルトさん!今日のご飯は何ですか!」

 

 

「おー、シェリーちゃん…何だと思う?」

 

 

「うーん人参、玉葱、ジャガイモ、肉…っ分かりました!肉じゃがですね!」

 

 

「おしい!正解はシチューだ!」

 

 

「しまったぁ!其方でしたか!」

 

 

「いやいや、この材料だと実際、カレー、シチュー、肉じゃがくらいじゃないですの?」

 

 

「甘いなハンナちゃん、俺レベルになれば応用で肉じゃがコロッケというものも作れる!」

 

 

「何なんですの!その料理は気になりますわ!」

 

 

「よし今日は肉じゃがコロッケと…シチューにするか」

 

 

「結局シチューは作るのですの!」

 

 

「煮込み料理を舐めたらいけないぜハンナちゃん、煮込み料理は素材の旨みや栄養が残らず旨味として残る素晴らしい料理なんだ限られた食材を持て余す事なく使う、それが料理人だよ」

 

 

「そ、そうなのですの」

 

 

「そうだよパンとご飯用意するからね」

 

 

「パンは分かりますが…何でご飯ですの?」

 

 

「え、シチューをかけるようのだけど?」

 

 

ウォズは実際にかけて食べてるしと内心で呟くが

 

 

「それは邪道ですわ!」

 

 

迫真めいた顔をするハンナにシェリーは首を傾げて

 

 

「え?そうですかぁ?普通に美味しいと思いますけど?」

 

 

「いいえシチューには絶対パンですわよ!」

 

 

ふふふと微笑ましい顔をしながら

 

 

『どうした相棒?』

 

 

「いや食の好み嗜好で喧嘩出来るとか羨ましいなって」

 

 

『あぁ…そういう事か』

 

 

「俺とか今日食うものにも困ってたから選り好みなんて贅沢出来なかったしな…若い子が腹一杯食べられないとか辛いし…」

 

『闇堕ちてる場合か!』

 

 

「よーし早速作るか!」

 

 

とハルトは調理を始めたが

 

 

「あれ?もう終わり?」

 

『そりゃ普段から数千単位で飯作ってる奴から見たら20人そこらの飯なんてあっという間だろ?』

 

 

「加えてウチには腹ペコ組がいるから+αもあるけどな」

 

 

『腹ペコ?』

 

 

「アリエルとサーヴァント組」

 

 

『納得しかないな』

 

 

「なーんか作り甲斐ないなぁ…」

 

『しかし逢魔は大丈夫なのだろうか』

 

 

「大丈夫だろ彼奴等なら俺がいなくても上手くやるさ、俺が基本ダメダメだから皆はとても自主性高い集団だし」

 

『だから不安なんだよなぁ…』

 

『何だかんだでお前だからこそ制御出来てた連中もいるし』

 

 

「大丈夫だって俺不在の逢魔には名将のハウンド、知将テスタロッサ、猛将のダグバ…そして」

 

 

『………』ゴクリ

 

 

「爆笑のゴオマとウヴァがいるから大丈夫だろ」

 

『将の字が違う!それは宮廷道化師!!』

 

 

「それに俺の命令なくても皆 仲良くやってるでしょ」

 

『それはどうかな?』

 

 

「何っ!」

 

 

『お前にブレーキが必要なようにアウトサイダーズや傘下組織にはお前というブレーキが必要なんだよ』

 

 

「お前のブレーキになる…それはドライブ本編で泊進ノ介さんが詩島剛さんを説得した時と同じだけど…俺がブレーキとか、ないない寧ろ俺にブレーキ必要だし」

 

『それはもう強力な奴が必要だからな』

 

 

「そう!」

 

 

笑顔で料理を作っていたが その頃 逢魔では

 

 

 

「出来たぞぉ!このガシャットを使えばあの世界の壁を突破出来る!!私こそが神ダァ!!」

 

 

天高くガシャットを掲げるネオ黎斗に対して喜ぶウォズ達に

 

 

「でかしたネオ黎斗!ではそのガシャットを量産して「する訳がないだろう!この神の恵みは私に使われるものだぁ!」…えぇ…」

 

 

「もういっそあのガシャット取り上げて複製機で量産しましょうよこんな議論してる場合じゃないですって」

 

 

「だが陛下直属の部隊となると…」

 

 

「後で間違いなく揉めるの」

 

 

逢魔王国において軍事面のリーダー ハウンドの指揮系統に当たらない部隊が二つある

 

 

一つはテスタロッサ、カレラ、ウルティマとその傘下にいる悪魔達の軍勢とダークライダーや極悪怪人集団ことアウトサイダーズ

 

 

この二つは国王直属部隊 つまりハルトの命令しか聞かない部隊である まぁ前者は当然として後者については

 

単純にハルトの武力とカリスマによって従ってるだけなのだから完全にハルトの私兵なのである

 

 

「そんな事言ってる場合じゃありません…それよりも「私に任せて」あかね妃!?」

 

 

「ねぇネオ黎斗さん」

 

 

「何だ?」

 

 

「そのガシャットを量産してくれないかな?」

 

 

そのままあかねはそれはもう良いアルカイックスマイルで圧力を出しながらバグヴァイザーⅡを添える…それはまるで笑顔で拳銃突きつけるレベルの脅しであった

 

 

「…………良いだろう」

 

 

「ありがとう!」

 

 

あかねは笑顔で応対するが貴利矢はドン引きしウォズ達は

 

 

 

「今更ですが…あの方がその気になったら我が魔王の愚妹とその想い人は早い段階で地獄を見ていたのでは?」

 

 

「その辺は触れないでおこうよウォズちゃん」

 

 

「あかね様なら完全犯罪すら成し遂げられるだろう」

 

 

「それ不敬罪ですよ先輩」

 

 

「じゃか…ネオ黎斗が量産態勢を整えても相手はエイゲツじゃ。ハルト坊へ援軍に行くから文字通り精鋭で無ければならんだろう」

 

 

ヤクヅキの言葉に全員が沈黙するもカレラは

 

 

「誰が行くかなど決まっているだろう、我が君ならばコレで語れという」

 

 

握り拳で見せると全員が待ってました!とばかり立ち上がるも

 

 

「辞めなさいカレラも皆さんも、喧嘩ならハルト様が戻ってからにしてくださいな」

 

 

「それもそうか…では援軍には私が行こう」

 

 

カレラが動こうとしたがその手をテスタロッサが止める

 

 

「あら、私が参りますわ」

 

 

「辞めなよテスタロッサ、君には宰相としての仕事があるじゃないか我が君不在時に国家運営の要職にいる君が動くのは良くないと思うよ」

 

 

「あら貴女だって司法府最高裁判所長官という要職の仕事があるじゃない」

 

 

「生憎、今は暇だから問題ない」

 

 

「あら奇遇ね私も暇なのよ?」

 

 

バチバチする中 ウルティマは

 

 

「じゃあボクが行くね〜カリエスに渡した新兵器の感想を聞きたいし」

 

 

抜け駆けしようとしたが2人に肩を捕まれる

 

 

「あら、ダメじゃないウルティマ」

 

 

「そうだぞ我が君不在の逢魔の治安は君の肩にかかっているんだ」

 

 

「いやいや何言ってるの?ボクがいなくても部下なら上手くやるけど?」

 

 

とバチバチ揉めてるが

 

 

「取り敢えず私が参ります…この中ならば1番我が魔王を止められますので!」

 

 

「おい待てウォズ」

 

 

「キャロル妃?」

 

 

「ハルトに伝言を頼む…増やしたら説教だと」

 

 

「はっ!」

 

 

ウォズがガシャットを持って世界に入るのであった

 

 

「あ!ウォズちゃん!」

 

 

「狡いぞ貴様!!」

 

 

「ん?……エイゲツなら…っ!おいフィーニス!」

 

 

「何ですか先輩?」

 

 

「お主も飛び込め」

 

 

「ガシャット無しにですか!!ガシャット無しで突撃したゴオマとウヴァが感電してボロボロになったの忘れてません!!」

 

 

数分前にウォズ達からパワハラ同然に突撃させられた結果 防壁による電撃を浴びてボロ雑巾のようになった同僚2人を指差す

 

 

「今更じゃがエイゲツの知らない歴史を今のハルト坊は歩いておる、エイゲツの知る歴史にはフィーニスなんて部下はおらん!」

 

 

「魔王様がいない事をいい事にそこまで言うなんて先輩最低です!」

 

 

「別に悪口ではないわ!それにハルト坊がおっても同じ事を言っておるわ!」

 

 

「先輩…酷い!先輩なんか…先輩なんか!魔王様手製のもっちり餅米粉ロールケーキを口に捩じ込まれて顎が外れれば良いんだぁ!」

 

 

「おい!その捨て台詞に恐怖しか湧かんぞ!!それとあの餅米粉ロールケーキをノーカットで1本捩じ込むのは拷問じゃぞ!!」

 

 

「(うちの国の筆頭拷問官がドン引きするカウントなんだ、あの餅米粉ロールケーキ)」

 

「(もっちりしてて美味しいのだがな…)」

 

と考えていたが

 

 

「えーと…つまりフィーニスはこの警備システムの対象外という事?」

 

 

「そうなりますね」

 

 

「もっと早く気づいてくださいよ!」

 

 

「だがフィーニスがいなければアナザーライダーを通じての情報交換が…」

 

 

「そんな事よりも今はハルト坊のメンタルケアが最優先じゃ!今のままでは彼奴が精神病んだまま世界を滅ぼしてしまうぞ!」

 

 

「そんな事ないだろう?」

 

 

「黙れビルゲニア!!いいかハルト坊はホームシックを拗らせると大変なのじゃ!未来でも誰か側にいないとホームシック拗らせるとデススターに乗り込んで手近な星を破壊して花火大会!としておるのじゃぞ!」

 

 

「「あぁ、あるある」」

 

 

 

「何だと!!」

 

 

孤独を拗らせた暴走ハルトへの解像度が高い家臣団であった

 

 

 

「という訳で行ってこいフィーニス!!」

 

 

ヤクヅキが背中から蹴りを入れてフィーニスを送り出すのであった

 

 

「うわああ!」

 

 

そして

 

 

 

「よし我が魔王の元へ「うわあ!」え?がっ!」

 

 

ウォズの背中にフィーニスが体当たりを決め着地した

 

 

 

「いてて…あ、先輩!」

 

 

「退きなさいフィーニス!それよりどうやってここに?」

 

 

「ヤクヅキ先輩の話だと僕は結界の対象外ぽいので行けそうだと」

 

 

「………そう言えばそうでしたね貴方は未来にいなかったですね」

 

 

「まぁ!僕は今の時代を生きてる魔王様に忠誠を最初に誓ったのですから当然ですよね!」

 

 

「はぁ…取り敢えず我が魔王と合流しますよ」

 

 

「そうですねあの人、僕達いないとメンタル脆いですし!…っ!」

 

 

 

2人が動こうとした時に放たれた攻撃を回避する その先にいたのは

 

 

「まさか此処までやってくるとは思わなかったですよウォズ」

 

 

「エイゲツ…生きてましたか」

 

 

「残念ながら死に損ねました」

 

 

「それで我が魔王に弓引くとはそんな自殺願望ありましたか?」

 

 

「違います、この世界の秩序と未来と…そしてに私の目的の為に魔王は打倒させて頂きます」

 

 

「変わってないですね、貴方は」

 

 

「えぇ、日に3、4回吐血する以外は平常運転ですよ…ごふっ…」

 

 

「先生!大丈夫ですか!!」

 

 

「それは良かった、元気そうですね」

 

 

「(そうなの!?)」

 

 

 

「それで私達の時代にいる魔王は元気ですかな?」

 

 

「今日も元気に狂乱してますよ」

 

 

「あぁいつも通りですね」

 

 

「(そんないつも通り嫌だ!!)」

 

 

「未来でもあの人はあぁですからね」

 

 

 

「おや、そこの人は?」

 

 

「そうだな知らぬならば覚えておけ!僕の名前はフィーニス!怪人王 常葉ハルト様に仕える最初の従者だぁ!!」

 

どやぁ!と決めるも

 

 

「あ…鼓膜が…失礼もう一度今度は小さな声でお願いします…」

 

 

「ちょ……衛生兵!!」

 

 

慌てふためく敵陣営に対して フィーニスはチベスナの瞳で

 

 

「えぇ…先輩達から聞いてましたが想像以上に虚弱ですね」

 

 

「侮らない方が良い、彼は体は弱くとも我が魔王を支えた最高幹部には間違いのですから」

 

 

「まぁ確かに魔王様を追いつめる手腕は凄いと思いますが…」

 

 

「ごふっ!」

 

 

「先生お気を確かに!」

 

 

と介抱される姿を見たフィーニスは

 

 

「確か医者って言ってましたよね、あの人放っておいても死にそうですが…」

 

 

「えぇ…そうですね」

 

 

「僕は今まさに医者の不養生って言葉の意味をしっかり噛み締めていますよ」

 

 

目の前では吐血して地面に倒れるエイゲツと介抱している銀髪の女の子がいた

 

 

「それは未来の逢魔に入った者皆が通る道でしたよ」

 

 

「取り敢えずこの場でやっちゃいません?この人倒せば一件落着ですよ?」

 

 

「それが出来れば苦労はありません」

 

 

「え?(まさか罠なの!)」

 

 

「エイゲツは見た通りの虚弱体質なので容赦ない攻撃をするのは良心が痛むのです」

 

 

「え、そっち!」

 

 

「我が魔王やアウトサイダーズなら雨に濡れた子弱い子犬にも情け容赦なく袋叩きにするでしょうが、兎も角我々は逢魔の良心!そんな悪逆非道な真似出来る訳ないでしょう!」

 

 

「いやいや流石の魔王様も雨に濡れた子犬は助けますよ!そんな見境なく暴力振るう人じゃないですって!」

 

 

「……………」

 

 

「今のは魔王様と会ったら報告しますね!」

 

 

「それは!「因みに僕といるアナザー1号と同じように先輩のアナザーシノビ、クイズ、キカイも魔王様と直通会話可能ですよ」…え?」

 

 

「今の発言魔王様にも筒抜けです」

 

 

「oh…」

 

 

倒れ伏すウォズを見て

 

 

「先生!何ですかあのコント集団は!」

 

 

「私の元同僚です」

 

 

「アレが!」

 

 

「アレがです」

 

 

「アレが先生が所属していたルール無用な殺戮集団のメンバーですか!」

 

 

「失礼な表現ですね」

 

 

「いや敵の認識が正しいと思いますよ先輩?」

 

 

実際 ハルトだってその気になれば手勢率いて一勢力を滅ぼせる事を悪魔勢力と報復and殲滅戦が可能だと分かったのだから

 

 

「その為、貴方達を魔王に合流させる訳にはいかないのですよ」

 

 

「それは構いませんが……あの方がホームシック拗らせてますが大丈夫です?」

 

 

「…………っ!」

 

 

しまった!という顔をしたエイゲツに

 

 

「ホームシック?」

 

 

「えぇ、今の我が魔王はメンタルがボロボロですからね」

 

 

「そんな事ない!私達を騙そうなんて許しませんよ!ね、先生」

 

 

「そ、その通りです私がこの程度の事を見切れてなかったと思ったのですか!」

 

 

「いやしまった!って顔してましたよ?」

 

 

「………ごふぅ!」

 

 

エイゲツ 胃潰瘍

 

 

「先生!?…衛生兵!!」

 

 

「よし今のうちに我が魔王と合流しますよ」

 

 

「そうしましょうか」

 

 

と2人は見事に離脱したのであったが

 

 

 

「に、逃してはなりません!」

 

 

エイゲツは腕を強く振り追撃を指示したが

 

 

右腕 疲労骨折

 

 

「がっ!」

 

 

「衛生兵!!」

 

 

 

「先輩、あの人…今までどうやって生きてきたんです?」

 

 

「それは私も知りたいです」

 

 

そんな事があったのでウォズ達は無事に離脱、その後 外に用意したクエストの目印に従い街に戻るのであった

 

 

「何だ貴様等、もう来たのか」

 

 

そう言うとワインを煽る姿に

 

 

「カリエス!我が魔王は何処にいるのですか!」

 

 

「魔王なら今頃「ただいまー!」帰ったか」

 

 

「いやぁ監獄の子達とコミュケーション測ってみたけど…ってウォズ!フィーニスもどうやったのさ!」

 

 

「魔王様!」

 

 

「良くきたなエイゲツとは会わなかったか?」

 

 

「……ご安心ください、奴の片腕をへし折り吐血させてやりました」

 

 

「おぉ流石はウォズ、俺の右腕よ」

 

 

「当然で御座います」

 

 

「(違いますよ魔王様!あの人が勝手に疲労骨折したり吐血しただけですよ!)」

 

 

「私は心配でした我が魔王が1人で元気でやれているのか…ちゃんと早寝早起きしているのか等等」

 

 

「お前は俺の保護者か?」

 

 

「しかし魔王様!ウォズは魔王様の事を雨に濡れた子犬へ集団リンチする外道と言ってました!」

 

 

「そこまで言ってませんよ!」

 

 

「つまり、似たような事は言ってたと」

 

 

「…………あ」

 

 

「よしウォズ、俺が作ってみた保存性を極め過ぎて最早金属みたいな硬さと吸水性を合わせ持つパウンドケーキを……その口に捩じ込んでやろうかぁ!」

 

 

「うわあああああ!!」

 

 

数分後 口の中の水分を奪われ白眼を向いたウォズが倒れていた

 

 

「再会早々これか」

 

 

「この従者にしてこの主ありだな」

 

 

「カリエス、それブーメランだぞ?」

 

 

「何?」

 

 

その言葉にクラープは目線を逸らすのであった

 

 

『だが助かったぞ、お前達が居なかった間 ハルトの奴 独りぼっちで寂しいからとホームシックのまま人類皆殺しにして怪人の楽園を作るとか物騒な思考回路で動いてて…』

 

 

「由々しき事態ですね」

 

 

「怪人王としては正しい反応じゃないか?」

 

 

『それと何故か監獄にいる女の子達と仲良くなってて…』

 

 

「それは…由々しき事態ですね…」

 

 

「大変な事になるぞ…」

 

 

「何でそっちの方に重みがあるの?」

 

 

「魔王様の事を考えれば当然かと?」

 

 

「は?」

 

 

「また新たな奥方様候補ですか?キャロル様達が居ないからって増やすとか」

 

 

「ダメですよフィーニス、思ってても温かい目で見守るのが優しさです」

 

 

「そんな訳あるかあ!!」

 

『だが既に何人か落としているぞ』

 

 

「え!」「嘘っ!」

 

 

『胃袋を掴んだだけだが?』

 

 

「あぁ…そっち…」

 

 

「それで現状はどうなってるのです我が魔王?」

 

 

「あ、あぁ」

 

 

ハルトは今までの経緯を説明した

 

 

エイゲツによって弱体化してる事

 

 

監獄にいる魔女候補の力を集めて大魔女とやらを呼び出す事

 

 

んで大魔女を

 

 

「助けたいんだよ」

 

 

「わ、我が魔王が誰かを助けたいと…」

 

 

「そしてこの島にいた魔女達を迫害した奴等を皆殺しにするんだ!具体的にはそいつらの子孫を皆殺しにするゲゲルを行う!」

 

 

「あぁ平常運転ですね」

 

 

「流石魔王様、僕達の想定を微塵も超えてきませんね」

 

 

「だからウォズ!その俺以上テスタロッサ以下の脳みそで何か考えてくれよ!」

 

 

「その範囲って逢魔だとかなりいますよね?」

 

 

「国の底辺から最高位だからな」

 

 

「何たる屈辱!私がテスタロッサ以下と!」

 

 

「え、そっちに怒るの!?」

 

 

「まぁ私は我が魔王のものより高性能ではありますからね」

 

 

「いやいや五十歩百歩でしょ」

 

 

「フィーニス?」

 

 

「と先輩達が言ってました」

 

 

「あの野郎ども…今度あったら餅米粉ロールケーキか鋼鉄パウンドケーキの刑だ口の中から水分が消えると思え」

 

 

「それよりも我が魔王…エイゲツですが」

 

 

「今、奴等の戦力を調べているのと協力者が俺弱体化装置の破壊任務について貰っている」

 

 

「外様にそんな重要任務を!」

 

 

「だってお前達の話だと完全に逢魔の対策してるんだろ?それなら完全に外部委託するしかないじゃん」

 

 

「そうですが…」

 

 

「逢魔は大丈夫?皆上手くやってる?」

 

 

「えぇキャロル妃が代理、テスタロッサが補佐役として動いております」

 

 

「そっかぁ!流石はキャロル!!」

 

 

「そう言えばキャロル妃がメッセージを預かっております」

 

 

「何て何て!」

 

 

「『嫁を増やしたら説教だ』と」

 

何故だろうウォズの言葉にキャロルの覇気が乗ってる気がする…

 

 

「それなら大丈夫だ安心しろ増えないから…うん」

 

 

目を逸らす姿に

 

 

「何故でしょう」

 

「カケラも安心出来ないな」

 

「前科持ちですからねぇ…」

 

 

「さてと…こっちも戦力が整った所と…あ、お前達」

 

 

「はい」

 

 

「逢魔へ行き来可能な機械とか持ってる?」

 

 

「「…………」」

 

 

「こんの馬鹿者おおおお!!それが今1番必要な奴なのにぃ!!」

 

 

 

だがまぁ過ぎた事は仕方ない まずはハルトはナツキを呼び出して情報を共有する

 

 

この監獄にいる魔法少女は13人

 

 

「イかれたメンバーを紹介するぜ」

 

 

「お前が言うな」

 

 

まずはナツキと行動をしていた 二階堂ヒロ

 

そしてその友人?の桜羽エマ

 

自称名探偵の橘シェリー

 

何ちゃってお嬢様 遠野ハンナ

 

ライフルを担ぐ黒部ナノカ

 

気弱なシスターの 氷上メルル

 

一人称がおじさんの 佐伯ミリア

 

フリップ芸で会話する夏目アンアン

 

覆面アーティストの城ヶ崎ノア

 

元劇団員の蓮見レイア

 

口の悪い不良少女 紫藤アリサ

 

凄腕詐欺師の宝生マーゴ

 

動画投稿者の沢渡ココ

 

 

「それと管理人のゴクチョーと看守だ」

 

 

「キャラが濃いですね」

 

 

「逢魔以上だな」

 

 

「それはない」

 

 

「ん?」

 

 

「それとゴクチョーは何故か定時帰りに強い拘りがあるみたいだな」

 

 

「行動パターンの分析には使えそう」

 

 

「我が魔王の言う通りですね」

 

 

「そうだな追加で上げるなら二階堂ヒロ、黒部ナノカ、蓮見レイア、橘シェリー、城ヶ崎ノアはナツキの手によってヤンデレ化しているな」

 

 

「既に半分近くがナツキに惚れてヤンデレになってる監獄とか事案じゃないですか!!」

 

 

「こりゃ修羅場になりますね…まさかこの監獄を改造してナツキを閉じ込める為に使うんじゃ!」

 

 

「………それ採用、よしナツキ お前には事件解決後に屋敷をやろう」

 

 

「あのぉハルトさん、その屋敷はあの監獄とは言わないよね?嘘だよね!」

 

 

「………君のように勘の良いガキは嫌いだよ」

 

 

「嘘だと言ってよハルト!」

 

 

「言う訳ないじゃん、それならエルフナイン達も呼ぶか」

 

 

「そう言うがハルトも既に1人ときめかせてるぞ!」

 

 

「え、誰?」

 

 

「メルルがハルトを背後からこっそり見てたんだ!こりゃギルティだろ!」

 

 

「いやあの子は違うと思うぞ、アレはどっちかと言うと警戒の色が近いぞ」

 

 

と考えるハルトであった

 

 

「取り敢えずはリンクスの結果次第かな」

 

 

 

「リンクス…先程話にありました外部の者ですね」

 

 

「現状フリーで動ける貴重な戦力だからな……おいカリエス」

 

 

「何だ?」

 

 

「そこでワイン飲んでるが陽動はどうした?」

 

 

「終わったぞ」

 

 

となるとエイゲツ達の目が…っ!

 

 

「………大至急、リンクスを呼び戻せ!!」

 

 

 

場面は変わりリンクス

 

 

 

「(しかし魔王の弱体化装置…あるとしても場所の検討がないと…)」

 

 

リンクスは現在 ハルトの依頼完遂の為に近くの森林に身を潜めながらクエストドーパントのマーキングと並行して島の調査をしていた

 

 

「(電気か魔力の流れる場所を辿れば見つかると思うが問題なのが警備態勢だな)」

 

 

敵の戦力は トゥルーブレイブ、アビス、カリスの3名 そしてその中で探知可能な能力は契約モンスターがいるアビスだけ、しかし反射するものが無ければミラーワールドには繋がらないので問題はないし sealのカードも渡されてはいるが

 

 

「(ぶっちゃけこの辺の諜報なら操がしてくれた担当なんだけどな)」

 

 

それかゴチゾウと呟くもリンクスからすれば人選として納得する所もある

 

 

「(スマホは圏外かつ外部へのアクセス手段が限定されるとなると…やはり監獄内に設備があると考えるのが妥当だな)」

 

 

リンクスはその方面にゴチゾウを少し送り込むと島の調査を続ける

 

 

「何?」

 

 

そこにあったのは見事とは言えないが雨風を凌げそうなログハウスがあったのだ

 

 

「…………」

 

 

神妙な顔で周囲を見渡す 調べてみるが誰もいないと思い窓からこっそり覗くもやはり空き家である

 

 

 

「(確か此処は政府直営施設だったな人がいないとなると…その人達用の施設か?ん、アレは…)」

 

 

そう考えていたリンクスの背後に現れた影に襲われてしまう

 

 

「っ!」

 

 

そう数秒後 ハルトから引き返せとのメッセージがリンクスの端末に届くので合った…

 

 

 

 

「クソッ!やられたか!」

 

 

「捕まったのですか?」

 

 

「返信がないって事はリンクスが捕まった前提で動かないとダメだろ」

 

 

「どうする?」

 

 

「幸いなのかリンクスはクエストのマーキングをしながら移動してた…って事は最後にマーキングした付近で何かあったって事になる」

 

 

「私が参ります」

 

 

「ウォズ…」

 

 

「我が魔王の事ですから人質奪還も任務の内、となればアナザーライダー経由で情報共有が測れる私の方が都合が良いかと」

 

 

「確かに…よしフィーニスと2人で現地調査して手掛かりを探してくれ」

 

 

「「はっ!」」

 

 

「カリエスは一旦逢魔に戻って俺達の状況を知らせてくれ」

 

 

「分かった……ん?」

 

 

この街の空気が揺らいだ気配がする…否 異変はすぐ側に…

 

 

「土管?」

 

 

「おいまさか」

 

 

「来ちゃあ!!」

 

 

「神は私ダアア!!」

 

 

トォ!と飛び現れたのは

 

 

「ネオ黎斗!?」

 

 

まさかの援軍!この援軍は心強いぜ

 

 

 

「待たせたな魔王…さぁ反撃だぁ」

 

 

「凄いやる気ですね…」

 

 

「当然だろう敵は未来の私が作ったガシャットが相手なのだどんなゲームなのか楽しみでならん!」

 

 

 

「この人だけ別のモチベーションで動いてません?」

 

 

「いやいやこの場でのネオ黎斗加入は…っ!そうだネオ黎斗、お願いが「わかっている」おぉ流石は神!!」

 

 

「レベル0とゲムデウスワクチンの合わせ技だろう私ならば完全に無力化する事も可能だ」

 

 

「そう言う事バグスターウイルスの事なら俺達にお任せってね」

 

 

「貴利矢さん!!」

 

 

「よ、協力するぜ」

 

 

「あ、ありがとうございます!!逢魔の皆は!」

 

 

「大丈夫だ、皆元気にやってるよ」

 

 

「それ…俺を乗せてません?」

 

 

「乗せられたい?」

 

 

「是非!」

 

『違う真面目にやれ!』

 

 

「では先ず、ウイルス抑制装置の機能を相殺するアイテムを開発するぞぉ!行くぞ九条貴利矢!!」

 

 

「はいよ」

 

 

「この援軍はぶっちゃけ心強い…2人は隠れてリンクスの行方を探せ危なくなったらクエストのマーキング使って此処に逃げろ」

 

 

「はっ!」

 

 

「それと…」

 

 

「何ですか?」

 

 

「危なくなったら直ぐ逃げろ」

 

 

「「はっ!」」

 

 

2人はそのまま転移し移動したのを見届けたハルトは一度監獄に戻るのであったが

 

 

 

「君のそれは正しくない事が分からないのか!」

 

 

「今回はヒロちゃんでも譲れないよ!」

 

 

 

とヒロとエマが喧嘩しているではないか

 

 

 

「ちょっと何で喧嘩してるのさ!」

 

 

そう尋ねるとマーゴがあらあらと微笑ましい顔で

 

 

「キノコとタケノコのどっちが最高かというので盛り上がっているのよ可愛いわよね」

 

 

「またか!!」

 

 

「また?」

 

 

「俺の知り合いも同じ内容で喧嘩した事を思い出してな」

 

 

「因みにどうやって止めたの?」

 

 

と尋ねるのは佐伯ミリアである ふむ

 

 

「何処ぞのバカが至高はコアラと言って2人に殴られて終わった」

 

 

『誘導したのはお前だがな』

 

 

「そ、そうなんだ…」

 

 

前にも似た事があったと頭を抱える…何処でもこの争いはあるようだ…うーむどう止めるかなと考えていると 服をクイクイと引かれたので目線を向ける 

 

 

 

「確か…夏目アンアンちゃんだよね、どうしたの?」

 

 

するとアンアンはスケッチブックに何か書き込んで見えたのは

 

 

「『わがはいはチョコに覆われたクッキー(チョコパイ)こそが至高だと思う』」

 

 

「参戦する気なの以外とアグレッシブなのね…嫌いじゃないわ!!」

 

 

「何くだらない事で揉めてんだ、アイツらは」

 

 

「紫藤さんや…俺もそう思うよ」

 

 

「は?テメェの意見なんざ求めてねぇよ!」

 

 

ふむ、このつっけんどんな感じは…喧嘩してた頃のキャロルを思い出すなぁ 

 

 

「何、微笑ましい顔してんだ!腹立つなおい!」

 

 

「そうか?」

 

 

【増やしたら説教】

 

 

何故か言葉に背筋が凍る

 

 

「っ!」

 

 

「ど、どうされしたか?」

 

 

「何でもないよメルルちゃん…少し悪寒がしただけだ」

 

 

「そ、そうですか体調が悪くなったらいつでも言ってくださいね」

 

 

「ありがとう…」

 

 

しかしナツキは何してるんだろ?と考えたが、まぁ奴の思惑もあるだろうと呑気に考えていたが

 

 

その頃 ナツキは

 

 

「!!!」

 

 

椅子に座った状態で四肢を拘束されていた、その犯人は!

 

 

 

「酷いじゃないかナツキ君……私以外の女の子を見ているなんてダメじゃないか君は私だけを見るんだろう?」

 

 

病んだ目で近づく蓮見レイアであった そうナツキは見事に彼女の協力を取り付けたのだが

 

 

「そんな私以外を見る目なんて、いらないよね?」

 

 

「うわあああ!!」

 

 

ナツキは新たな試練に直面していたのであった

 

 

 

またある時は

 

 

「た、助かった「なつき」ノア?」

 

 

「新しい絵を描いてみたの」

 

 

「え、見たい!」

 

 

城ヶ崎ノアの絵を見ようと移動した時にスプレー塗料に混ぜた睡眠薬で眠らされ拘束されたり

 

 

 

「っ!ナツキ…」

 

ナツキに触れて彼の記憶を幻視した黒部ナノカは何を思ったのかナツキを背中越しにライフルで撃ち抜いたのである

 

 

「何で…」

 

 

「私以外見ないでよ!置いていかないでよ!」

 

 

「理不尽…」

 

 

頑張れナツキ!そんな感じでもう一周!

 

 

「殺す気か!」

 

 





拐われたリンクスを探すウォズとフィーニス 彼の痕跡を追った先にあるものとは!

その頃 ハルトの側でも異変が起こり始める

次回 三審 お楽しみに!

短編 野球

ある野球大会に参加していた逢魔王国の面々は


「ハルト!」


「あ?」


「ナツキを甲子園へ連れてって!」


「……ダル」


「何でだよ!やる気出してよ!甲子園行きたくないの?」


「だってその時期 関西だとニチアサやってないじゃん行きたくねー」


「メタな理由だなオイ!」




「打たれちまった!」


「どんまいどんまい!次行こうぜ!」


「そーだそーだ!そもそも一点も取れない打撃陣が悪いんだ!」


「ハルトは鼓舞しろよ!監督だろ!!」


「っせぇ!」


「おい…アレは間違いない!オクトパスホールドだ!!」


「PTAが黙ってねぇぞ!!」



ある時 ウォズがキャッチャー、ハルトがピッチャーの時は


「ナツキよ貴方が塁に出るのは構いませんが…代走なんていませんよ?」


「え、代走?……ま、まさか!」


この時 ナツキに電流走る


「(デットボール!まさかハルトの奴にデットボールを投げるように頼んだのか何て卑劣な奴だ!!けどハルトだってスポーツマンシップに……則る奴じゃねぇ!!避けろおお!)」

だがハルトのボールは真っ直ぐストライクゾーンに入ったのであった


「あれ?」


「ふふふ貴方のトラウマを利用させて頂きましたよ」


「計ったな!!」

その後 試合は普通に勝ちました…
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。