前回のあらすじ
ハルトとナツキは看守の変身するアビスをゲムデウスクロノスで撃退したがナノカの狙撃により撃退しそびれてしまう、退却したハルトは監獄で接した エマの優しい心を思い、この悲劇を生み出す事件解決の覚悟を決めたのであった
という訳で
「今日も元気に料理を作るぞぉ!」
『この男、まったくブレてねぇ!!』
「食は人を良くすると書くからな頑張るんだよ」
あの日以来看守は何もしてこない 取り敢えず煽りも込めてメンチを切っても反応がないのでアビソドンになった アビスラッシャーとアビスハンマーの2人は事件後すぐ呼び出し事情聴取した 怪人が正座してハルトに詰められている光景は忘れられないとウォズは語ったというが2人は生きた心地がしなかっただろうな…
その話だと 看守こと黒川ナノカの姉が仮面ライダーアビスで間違いないのは確定である カードデッキの出所を聞いたが知らぬ存ぜぬらしい まぁ契約してるなら文句はないが
その褒美として渡した肉を凄い勢いで食べていた…その辺から考えるとアビスは契約モンスターに対価を払っていないと見える それでは信頼関係も築けないだろうに浅倉さんだってベノスネーカー、メタルゲラス、エビルダイバーとは一応の信頼関係はある
聞けば浅倉さんがおイタでシンフォギア世界で捕まった際 護送車の中でメタルゲラスを召喚し警備してた人やドライバーを捕食してからの華麗な脱獄を果たしたりするからな
余談だがその話を聞いた後 浅倉を逮捕した腹いせも兼ねて シンフォギア世界の警察官にボマーナイトメアを取り憑かせて 警視庁爆破を実行させたのは言うまでもなく
更に嫌がらせとして手近な刑務所を爆破して凶悪囚人を野に放つという嫌がらせもしておいた
ボマーナイトメア恐るべしと頷くしかなかったのである
「(となると看守は餌をあげない代償を知らないで使ってるのか、いやこの場合だと龍騎系のライダーシステムの弊害を知らない可能性があるな)」
敗北してカードデッキが奪われるか破壊された場合 あの二匹が捕食する可能性が高い…口封じという事も考えられるな
「こりゃ闇が深そうだぜ」
『どのくらい?』
「地獄兄弟が喜ぶくらいの闇」
『その闇…深い!』
そして今日の料理も終わったので
「よし、前に二亜が貸してくれた電子書籍でも読むか」
『仕事しろよ』
「もう明日の夜までの仕込みまで終わってる」
『嘘ぉ!』
「伊達に毎日数千人分のご飯作ってないって」
タブレットを開いて読んだのは
ー東島○三郎は仮面ライダーになりたいー
そこには仮面ライダーになれなくて絶望した男がお面を被り街を守る為 そして何故かいるショッカー相手に仮面ライダーとして戦う物語
「………………」
1話を読み終えた段階でハルトは号泣したのである
「こ…この人の気持ち…よく分かる!!そうだよなぁ!変身したくても変身出来ないって辛いよなぁ!!お前カッコ良いよ!本気でやるなら恥ずかしくねぇ!アンタ滅茶苦茶カッケェよぉ!」
『不味い同じ悩みを持つ相棒には劇薬だった』
『だからアレ程辞めておけと言ったのに』
「ちょっと仮面ライダーのお面買ってくる!」
『はいはい、それなら先ずは目の前の事件を解決しような』
「おう…ショッカーがいるのかこの世界…いやまぁ確かにアイツら色んな世界に支部あるの知ってるけども…いやマジでアイツらならやりかねない…今度聞いてみるか」
そしてV3の人が登場した回にて
「平成ライダーが腑抜けた事!?最強のライダーはV3だと…ふざけるな!!魂の目でV3が重なる程の熱量は評価するが俺の前で平成ライダーを愚弄するとは良い度胸だ…最強ライダーは誰か決めるだと良かろう戦争じゃあ!!」
『落ち着け相棒、これ漫画だからな落ち着け!』
「最強の仮面ライダーとは誰か、俺がこの不毛な宗教戦争に決着をつけてくれるぅ!!」
『誰か止めてくれぇ!』
『それ推しの数だけ答えがある奴だからぁ!』
『つかお前もこの作品に出ても違和感ない狂人側だから!クウガのお面つけて戦ってても違和感ないから!』
『多分、知り合いになったら美味い酒を酌み交わしているだろう…』
『てか何でショッカーが本当にいるの!?』
「っ!それだ!俺、ちょっとクウガのお面買ってくる!」
『止せええ!!』
「いや違う見てろ俺の!!変身!!」
クウガのポーズを決めるハルトは
「見えるか…クウガが!」
『見えねぇよ、お前がバカだって事以外何も見えねぇよ』
「っ!やはりまだまだか…ならば見えるまで俺の本気の変身を見せてやる!!」
『いや大丈夫だから!お前が変身するイマジナリークウガなら見えてるから!俺達にはハッキリ見えてるから安心しろ!』
「いいや違う、見てろ…俺の変身はこんなものじゃない!!」
『おい誰か大至急ウォズ達を呼べ!』
そして数分後
「すまなかった余りの興奮で錯乱してしまった」
『いやそれは、お前の平常運転だから俺達は慣れてる』
「いやマジでごめん、そうだよな皆の推しの数だけ答えがあるんだよ…人の数だけ最強のライダーという問いへの答えがあるファンなら大事にしないと」
『その通りだ相棒』
『やっと正気に戻ってくれた…』
そしてハルトは爽やかな笑顔で
「まぁ最強の仮面ライダーはクウガというのは殿堂入りで動かぬ事実だからな!」
『テメェ、さては狂乱したままだな』
『流石はクラス・バーサーカー…狂化のランクがEXなだけある』
『流石座右の銘が逢魔と推し以外は滅尽滅相』
『いい話が台無しだよ!』
人の数だけ問いには答えがある、皆も自分の思う最強の仮面ライダーがいるだろう…だからこそ皆は人の好きを否定してはいけないぞ!それしたら
「戦争じゃゴラァ!」
厄介ファンが拗れるだけだから!!
「いやまぁ普通の世界でガチ怪人見たら俺も泣く自信がある…そこで本物のライダーなんて見た日には……あれ?俺って結構レジェンドライダーと対面してるな」
『この作品に出てる人がお前の事知ったらマジで刺されるから辞めろよな』
「だな…けどタックルやライダーマンには会った事ないかも…」
『そして脱線してる』
「っといけない……」
そう言われたので冷静に思考を巡らせる
ウォズとフィーニスは襲撃後もマーキングとリンクス探索をしてくれている
街はネオ黎斗、貴利矢さん、カリエス、クラープが防衛
俺とナツキは監獄内の調査であるが一通り調査してみたが大魔女に繋がる手がかりはない やはり
「誰かしら絶望させないとダメか……うーむサバト開くしかないか?」
ナツキも言ってたがお手頃でファントム化する儀式の応用で全員まとめて絶望させるというのもあるが
「それするのはなぁ」
色々と気が引ける…
「ナツキはどうするつもりかね?」
ふと思い出していた
その頃 ナツキは
「ナノカ!」
前回 看守を守った黒部ナノカへ会いに行っていた
「ナツキ…」
「あの看守さんって…まさか本当に」
「うん、私のお姉ちゃんなの…だからその…」
「いやそこは怒ってないかは大丈夫」
まぁ相方はブチギレて関節技を仕掛けてきたがなとは内心で仕舞い込み
「私……私…」
「ナノカもお姉さんも俺が助けるよ、約束する」
とナノカを抱きしめるというラブロマンスやっていたのを何の気なしに飛ばしたアカネタカが録画していたのである
後日 この映像が某魔王から義妹へもリークされて新たな修羅場となるのは言うまでもない
「大変だなぁ…アイツ……よし今の映像をヒロちゃんに渡すとしよう」
『お前修羅場作ってる自覚ある?』
「そんな些事よりも…奴等の動きを把握しないとな」
他に入ってない場所と言えばゴクチョーや看守の部屋くらいだが
「うーむ。どうしたものかダメだ俺の頭では考えても良い答えが出ない…」
監獄内部にはやはりエイゲツ達に繋がる情報はないので
「……監獄を焼き討ちするとか?」
老ハルトにインスピレーションを受けた結果だった
『ストーップ!!それはアウト!』
「大丈夫だよ全員避難させてから焼き払うから」
『そう言う事じゃねぇよ!』
「いやいや考えてみろよ古今東西の悪の組織は名だたる世界的名所を攻撃するだろう?よく考えたら俺はそれをした事がなかったんだ!クソォ!常葉ハルト、一生の不覚!!」
『それ以上の事をしてないか?』
「気のせいだろ?」
深刻な顔で呟くハルトは続けて
「やっぱり推し達最強の敵となるならば俺も前例に倣うべきだろ?世界的名所へ情け容赦ない大胆な焼き討ちや破壊行動に走らねば仮面ライダー史上最強の敵とは呼べない筈だ!」
『落ち着け』
「…よし、先ず手始めに手近なとうもろこし畑を焼き討ちしていくかぁ!!」
『あ、違う!この人、焼きとうもろこし食べたいだけだ!』
「ポップコーン祭りだ!!』
『いやポップコーンはそれ用の種じゃないとダメだから…』
『いやそれ以上にもっとデカい所を破壊しろよ!』
『ほら風都タワーとか』
「馬鹿者!!推しの愛する街を泣かせる真似はファンを語るなら断じてしちゃいけねぇだろうが!てかそれは克己さんがやってるから二番煎じになるだろう!」
『お前は推しと戦いたいのか応援したいのか、どっちだよ!』
「なら、まず手始めに…この監獄島から沈めて行こうかぁ!!」
『辞めろよ馬鹿!!』
「えーどうしよう何から破壊したら良いか悩むなぁ…ちょっとウォズと相談しよう」
『頼むウォズ、相棒を止めてくれ…』
「取り敢えず先ずは…油と火薬と建物の地図が必要だな」
『おい待て、コイツ…マジで爆破解体するつもりだぞ!』
「ちょっと待てハルト!爆破解体はストップ!」
「ナツキ?」
カメレオンの迷彩を解除したナツキは慌ててハルトを止めに入る
「一回落ち着けハルト、名所も焼き討ちするのは後にしろ!」
「分かったよ…シンフォギア世界を焼き討ちするぜ」
『名所じゃなくて世界ごと!?』
「いやぁ何かイライラしたからやってやろうかなと」
『浅倉みたいな頻度で爆発するな』
「ハルト…本当お前って奴ぁ……」
「いや俺はあの世界の無人島を消しとばしたり、暇したら、あの世界の空気中にバグスターウイルスを散布したり、優秀な人間を拉致ってショッカーの改造手術受けさせたり、頑丈な肉体なら財団の改造兵士level 2の素材として提供したり、闇菓子の素材にしたり、オルフェノクに死徒再生したり、ガイアメモリの実験素材に利用してやるくらいしかやってないからな…別に大した事してないよ」
「おいゴラ待てええ!初耳かつ聞き捨てならない情報が沢山耳に入ったんだが!?」
「あぁ他だと酸賀さん用の素材準備したり…あの世界でネイティブになる首飾り配ったり…」
『お前、とんでもない極悪人じゃねぇか!』
『いとも容易く行われるえげつない行為』
「いや俺なんてまだまだだよ…やっぱりショッカーや他の組織の悪事のやり方は勉強になるよ…俺も頑張らないとな…現状維持で満足してんじゃねぇよ1番欲しいものに手を伸ばせぇ!」
『お前の欲しいものって?』
「推し達の視線を独り占めする為に、テメェ等やるぞ!世界征服だぁ!!!」
『『『『ええええええええ!!!!』』』』
「それも辞めてぇ!」
「んで焼き討ちがダメな理由は!」
「リンクスがこの監獄にいるって話をナノカから聞いたんだ、火をつけたらリンクスが燃えるぞ!」
「ナノカ?…アイツ…まさか敵陣営だったのか!」
「違うよ姉を助けたいから色々してるんだって」
「姉か…ふむ」
ハルトはふと考えた俺にも姉がいたらそんな感情を持てるのだろうか?……ん?姉……姉か…
「今更だが俺…ベルファストの姉であるエディンバラさんにもちゃんと挨拶するべきだな‥ベルファストの姉ならあの人俺の義姉じゃん」
『それはしないとダメな奴だな』
「よし挨拶に行くか」
『その前に目の前の事件を解決してからだろ』
「んじゃあナツキには作戦があるのかよリンクス奪還作戦」
「ある!」
「却下!」
「話を聞いてからにしてぇ!」
「……作戦は?」
「ハルトがガンガンが行こうぜ!」
「おいコイツを窓から投げ捨てるぞ、他力本願の精神が気に入らん」
『異議なし』
「よし」
「ちょっ!命大事に!!」
「安心しろアナザー2号達の安全は保証する」
「俺の命も大事にしてぇ!!」
「いつもはそれで何とかなるけどエイゲツのせいで俺が弱体化してるのお分かり!?」
「あ…」
「なのでプラン変更、ナツキがガンガン行こうぜで」
『いや相棒、違うぞナツキにガンガン行こうぜ!だ』
「それ採用!」
「俺を攻撃してどうする!」
「じゃあ、お前には監獄内部の調査とリンクスの捜索してくれよ」
「おう!」
するとナツキはアナザービーストに変身してカメレオンによって透明になり消えたのだが
「おい大変だ!ナツキがいたぞ!!」
「ちょっ!」
その言葉に弾かれたように現れた影に
「本当よ彼処にナツキがいる!」
「逃がさないよナツキ!」
「逃げても無駄ですよナツキさん!」
「ねぇ!新しい絵を描いたんだよみーてー!」
「行くぞ!」
「いや何で俺の位置が分かるのぉ!」
ナノカの魔法 幻視により居場所を探知されたナツキは他の仲間の連携が襲い掛かるが全力で逃げ出すのであった
「アイツ、本当大変だなぁ」
『それで?流石のお前も何もしないはないだろ?』
まぁその通りであるが
「何とか外と連絡取れたらなぁ…」
エイゲツの所為で本国と連絡が取れないとなると
「手がかりはリンクスのスマホだけか」
やれやれと肩を竦めたハルトは調理室で賄いを作ろうとした時
「………あ」
「アリサちゃん…何してんの?」
食品庫から何か探してるな
「ちがっ、これはだな」
「ふぅ…ちと待ってな」
「おい!」
「はい完成」
そこに現れたのはカプレーゼとクラッカーであった
「早いな」
「そうか?この位は普通だろ」
「んな訳あるか!1人で何人分の飯を作ってんだよ!」
「(数千人分作ってるから別になぁ…苦でもないんだよ…)」
遠い目をしているが割と楽勝なのでやり甲斐が微妙なのだ
「(そう考えるとウチの連中って結構有り難いなぁ…よし今度ご馳走振る舞うか)」
「何で遠い目してんだ?」
「大丈夫だよアリサちゃん、俺はこう見えて1人で数千人分のご飯を毎日作ってるから!」
「現在進行形だと!!んな訳あるか!お前どんなブラック企業みたいな場所で働いてんだよ!」
「え?好きな事なら人間いくらでも頑張れるよ!」
「一回頭冷やせ!!普通じゃねえよ!!」
あ、やっぱりこの子 悪ぶってるだけで根は良い子じゃないかと理解したハルトは
「さてと、おやつを作るかな」
「更に…おやつ…だと…」
「食べる?」
「はっ!誰が」
「そう言う割にはカプレーゼ食べてくれたね」
「こ、これはだな…食べ物が勿体無いだけだ!」
ふむ、その姿勢は高評価とハルトの好感度が上がるのであった
「良い子だな…」
とアリサの頭を撫でるハルトであったが
「だから子供扱いすんじゃねぇ!!」
「俺からすれば子供だよ」
『お前もな』
「これだから大人は…」
「まぁ俺は見た目は大人!中身は子供!思考回路はいつまでも永遠の5歳児!だからな」
「ダメな大人じゃねぇか!」
「酷い!!童心を忘れないって大事なんだよ!」
アリサと談笑するハルトであったが部屋の外に気配を感じたので声をかける
「おやつの時間だよ、食べるかい?」
その声で誰かいるのを理解したのかアリサは
「けっ、後でな」
「うん、また後で」
「おう」
そのまま部屋を出ると代わりに入ってきたのは
「や、コックさん」
「やぁココちゃん、お菓子出来てるよ」
「お、やったぁ〜いただきまーす」
「あ、紅茶かコーヒーを用意するね」
「やったぁ!」
「茶葉かこっちと」
「しかしコックさんは茶葉から入れるんだねぇ、ティーパックじゃないんだ」
「うーん…茶葉のが美味しいし俺の周りには異常に拘り強い人達がいるからな」
「そうなんだ……それとコックさん」
「何?」
「コックさんは人間なの?」
「ん?人間じゃないよ」
「あ、やっぱり〜」
「どしたの」
「いやいやだから此処にいるんだなぁって納得しただけだよ〜」
「俺、こう見えて悪い魔王なんだよ」
「いやいや冗談でしょ〜」
「えー本当なのにぃ〜」
と談笑したり
そしておやつを出した後
「『わがはいはロイヤルミルクティーにしろ』」
「ちょっと待ってね…はいどうぞ」
「『感謝する』」
「んじゃアンアンちゃんも食べ終わったら歯磨きしようか」
「『っ!貴様…わがはいに何て重労働を…』」
「へ?」
「『わがはいにとって歯磨きは出来ただけで褒められるべき事なのだ』」
『おいマジか…』
その言葉にハルトはふむと顎に手を置き考える
「成る程、どんな小さな事でも自分を褒め自己肯定感を上げるのも大事な事だな…よし呼吸出きてて偉い、心臓動いてて偉いぞ俺!」
『それ多分違うと思う』
「料理頑張って偉い!包丁で建物を両断しないで偉い!!」
『それは確かに偉いと褒めて良い!』
「『…貴様は本当に人間か?』」
となったり
「あら、料理人さんじゃない」
資料探しの一環で図書室行ったら蠱惑的な衣装を着る少女 宝生マーゴと出会う…ふむ
『二亜が言ってたハルトの癖に刺さる服を着てやがルな……ああああ!!』
『あ、アナザーWの頭に金タライが落ちて来たぞ!』
『この人でなし!』
いや確かに好きだけどもと内心呟くが
「占い?」
「えぇタロット占い用の物よ」
「ふむ」
偉大な先達に習いコイントスをする
「……安心しろ君達は幸せになる」
「あら、今のは占いかしら?」
「俺の占いは…多分当たる」
「必ずであって欲しいわね」
「必ず当たる占いをする人を知ってるけどな」
「必ず当たるって、それはもう魔法じゃ無いかしら」
「俺もあの人の占いは未来視の類だと思ってる」
そして
「エマちゃんは毎日来てるけど大丈夫なの?」
「はい!ヒロちゃん達は忙しそうだし…それに…ハルトさんだったら僕の話も聞いてくれるかなぁって」
何処か頬を赤く染めて此方を見るエマに対し
「(風邪なのかなぁ?)」
『お馬鹿!貴様の鈍感は改善されたとばかりおもってたのに!』
「(いやいや相棒考えてみろよ、この距離感はちょっと歳上のお兄さんに淡い恋心を抱いてるようなものだろう)」
『自覚してるじゃん』
「(あのさぁ…俺、妻帯者だけど!!?)」
「それでですね」
「うん」
と楽しく話すエマの姿に微笑ましさを感じるハルトであったが
「(なーんか誰かに似てる気がすんだよなぁ…)」
デジャブが止まらないハルトであった
ーーーー
その頃 逢魔では
「むっ!ハルトの奴が女の子と仲良くしてる気配を感じる!」
「そうだね私も今感じたよ」
「お前達…」
「いやぁ2人の感覚は束さんも見習いたいよ」
「見習うな、しかしあの馬鹿は…まだ増やす気か…」
「主らしいかと」「旦那様よね」「間違いないのぉ」
「ご主人様ですから確実に増えて帰ってきますね」
「ベルファストの言う通りだが…何故だろうな嫌な予感がする」
と理解されていた
ーーーー
「その…ハルトさんはどんな人がタイプなんですか?」
ふむと言われたので考えてみる
「そうだな…自分の意思が強い人かな」
キャロル、束のように夢や野心
アイリーンやカレン、アリエルのように病や体質に負けない思いを持った人に惹かれる傾向があると思った勿論皆、自分にはもったいない位に素敵な伴侶達である
「へぇ…」
「一生懸命な姿ってカッコ良いから」
談笑しているのであったがスマホに連絡が入ると内容を見て目を細めた
「ごめんエマちゃん、ちょっと予定があるからまた後でね」
「あ、はい!」
そして指定された場所に向かうのを見送るエマだったがその瞳には光が消えていた
「………ハルトさん…誰と結婚してるんだろ?」
そう呟く声音が齎すのは魔王への福音かそれとも災禍を知らせる喇叭なのか…それはまだ分からない
「いいなぁ……」
ーーーー
「それで手がかりが見つかったかナツキ?」
「あぁ見つけたよ…リンクスの居場所はそこだぁ!」
と襲い掛かる姿に驚愕するがハルトは横っ飛びで回避する
「ナツキ、いつも通りの反逆か!この愚か者め!」
『ナツキとゴオマの反逆が日常レベルで行われている件について』
『まぁナツキの戦いは反逆のナツキ、反逆のナツキR2、そして復活のナツキとシリーズが続くからな』
「いや本当何で俺はアレを助命してるんだろう…」
「まさかこんな単純な手に引っかかるなんて思わなかったよ」
「何?」
首を傾げると同時にナツキの姿が銀色の髪をした可愛らしい少女へと変わっていく
「ナツキが女の子になった?」
『違う!擬態していたのだろう!』
「あ、そういう事か」
しかし彼女は首を横に振り
「これが私の魔法、変身の力だよ」
「変身の魔法…それでナツキに化けたと…んじゃ本物のナツキは……いや別に対して困らないな」
伊達に人質の価値と言われてないのである
「大丈夫、私の妹が保護してるから」
その証拠とばかりにナツキの悲鳴が離れた場所から聞こえてきたので
「そうかそれなら大丈夫だな」
安否確認は済んだと安堵する、あのナツキの付近にはヤンデレの影があるので事件解決まで放置する
「因みに変身の魔法か…それはどんな姿にも変身出来るのか?」
「なれはてになった姿から元の人間としての姿から自由自在よ」
「ならこの写真の人に変身してもらう事は可能ですか!!」
その写真の人は仮面ライダーゼッツこと万津漠であった
『おい本能と理性で揺れるな』
『七罪に頼めばやってくれるだろ?』
「っ!その手があった!!」
「出来るけどやらないわ」
「そんなぁ!!!……ん?んじゃ俺を呼んだのは?」
「先生の邪魔をする貴方を倒す!」
そして取り出したのはカードデッキ やはりアビスはコイツか
「変身!」
その証明の通り アビスに変身する
こりゃ不味いなナツキがいないからゲムデウスクロノスにもなれないしアナザーライダーには短時間しか変身出来ない
ならばこれだと取り出したのは
「水中戦がお望みなら乗ってやるよ…この力だけは使いたくなかったが…」
俺泳げないと内心思うも
『おい大丈夫か!』
ガイアメモリを取り出すのは汎用性の高さ故に
「っ!」
アビスバイザーの水流攻撃を回避し続けたハルトはガイアメモリを起動した
『Ocean』
それは大海の記憶 水中戦の貴重な力 そのメモリを手のひらに現れた生体コネクタに挿入すると体を青色のドーパントへと姿を変える
「俺を傷つけて良いのは推し達だけだ!」
Wが始まりの夜に相対した初陣の相手 オーシャンドーパント 変身完了
『だがオーシャンは水場がないと対して役に立たないメモリだぞ!いくらアビスが水系の攻撃をするからと言って』
『つかお前泳げないだろ!』
「安心しろ!オーシャンドーパントになったら俺は水の上を歩けるのだ!」
『おー!』
『あれ?水の上を歩ける?』
「さぁ!行くぞ!!」
「………」
『ストライクベント』
「っ!」
アビスの水流攻撃に対しオーシャンドーパントは波に乗るサーファーのような軽快さで攻撃を回避する
「サーフィンしようぜ!」
「何でそんなに動けるの!」
「とぉ!」
カウンターとばかりにボレーキックをアビスへ打ち込む その隙に間合いを詰める
「くっ…」
「っしゃあ!」
「けど先生から聞いています!貴方は泳げないと!!それならこの辺を水没させれば良いんです!」
「っ!」
ーーーー
その頃 リンクスは
「そんな事が…」
「分かってくれたかな私の目的はこの世界の秩序を守る為に必要な事なんだよ…いや寧ろ変革なのかも知れないがね」
「だから魔王に手出し無用って言わせたのは…」
「彼は平気で無用な大量虐殺を行うからかな…彼は必要だと判断したら解決する為に人類鏖殺なんてやりかねないですから」
「(否定出来ない)」
「協力しろとは言わない、ただ彼を説得してくれないか?ここから出ていってくれと、素直にそうするなら防壁は解除して見逃しますとも」
「あの男なら問答無用で軍勢を招き入れるが?」
「それは何、私の知る歴史では今の王は各世界に方面軍を結成し各戦線に兵力を割いていてそんな余裕などありませんよ」
「…………?」
「どうしたのですか先生?」
「いえ彼が何故、そんな不思議そうな顔をするのかなと」
ゴクチョーが心配そうな顔しているので
「あぁ……そういう事か…期待してる所悪いがお前が相対してる魔王はお前の知ってる魔王じゃないぞ?」
「………………ん?」
「ある事件から歴史が乖離してるから、今の魔王には戦力に余裕があるぞ…まぁ確かにお前の上司であるアナザーオーマジオウの力は継承してるから警戒するのも分かるが」
「…力を継承?歴史から乖離してる?戦力の余裕が………ごふぅ!」
「大丈夫ですか!」
「だ、大丈夫ですよゴクチョー…ちょっと私の想定外の事が起きたので吐血してるだけです」
「それ大丈夫じゃないですねメルル様を呼んできます!」
「だとしたら私は何たる事を…」
「まぁ無理もない」
「そうなったら……防壁を越えてきたのにも納得がいく…こうしてはいられません!ゴクチョー!現在の魔王の居場所は!!」
「それでしたら現在 看守が魔王と戦ってますよ?」
「そんな…どうしたら…」
と困惑する中
「あ、先生!聞いてください魔王を捕まえて来ました!」
そこには気絶しているハルトを担ぐアビスラッシャーとアビスハンマーがいたがエイゲツはスルーして
「そうですか…ありがとうございます、では別の指令を………ん?すみません今なんて?」
「だから魔王を捕まえて来ました!ほら!」
そこには担がれずぶ濡れで気絶したハルトがいた見事に白眼を剥いている
「「えええええええええ!!!!」
予想外の展開に驚く2人に対してナノカ姉は
「私、頑張りました!」
「頑張りすぎですよ大金星ですよ!!」
「妹を思うお姉ちゃんパワーです!」
「それだけで魔王倒したのですか!素晴らしい!この子予想以上に逸材過ぎます!」
「どうやって魔王を…」
「あ、この人泳げないらしいので溺れさせました!」
「あぁ…カナヅチは共通なんですね」
「だが魔王には多くの手札があった筈 それには水中戦特化の形態もあった筈だが…」
「オーシャンとか言ってましたが関係なかったですよ!」
「何この子 怖い…」
エイゲツはそう呟くしかなかった…
予告!
敵に捕まったハルト!果たして彼の運命とは!
そして知る エイゲツの計画とは
「私は医者ですから…最期の瞬間までその役目を果たすだけです」
次回 誤審 お楽しみに!
オマケ短編 仮面ライダーと怪人
宴会場にて
「仮面ライダーに負けて負けて負け続けて数十年!ショッカーや悪の組織、怪人達は死にゆく種族よ…」
ハルトの言葉に
「そうだ俺達の仲間も仮面ライダーにやられたんだ!」
「私達オルフェノクの王も仮面ライダー達の魔の手に…」
「ちくしょう!俺の弟はクウガに殺されてんだ!ふざけんなよ!たかがリントを数人高い所から突き落として殺しただけで…血も涙もねぇ!」
「何で残酷な奴…俺達は闇菓子欲しさにヒトプレス納品しただけなのに工場殴り込んで俺達が苦労して集めた上物ヒトプレスを奪うとか許せねぇ!!」
「アイツら……私なんか人類全てをネイティブにしようとしてるだけで殺しに来たんだぞ!」
「そうだ!俺なんか渋谷に隕石落としただけだぜ!!」
「これも全部ワームのせいだろうが!」
「ネイティブがクロックアップの技術を横流しにするからだろうが!」
「お前達なんて可愛い方だぜ、俺なんか高校1クラスのリントを皆殺しにしようとしただけなのに警察やクウガが殺しに来たんだから、やってらんねーよ!!」
「私など結城丈二に新年の挨拶で年賀状を送ったら奴等は新年なのに基地に殴り込んできたんだぞ!!挨拶しただけで殴りかかってくるなど正気ではない!」
「怪人には…怪人に救いはねぇのか!このままだと俺達…仮面ライダーに殺され…
「馬鹿かテメェ等ああああああ!!!俺達は悪い事してないのに何でこの仕打ちとばかりに澄んだ瞳で悪事をカミングアウトしてんだゴラァ!!」
『相棒が珍しく真っ当に怒ってる』
「だがハルト!俺達このままじゃあ仮面ライダーに勝てないままだぞ!」
「御座います!仮面ライダーを倒す策御座います!だからこの俺、常葉ハルトに任せておけぇ!」
その言葉に響動めく怪人達に
「運命の日に俺についてくるかはお前達の好きにしろ、けど覚悟決めたなら俺にちょっと付き合いな推し達を蹴散らしたテメェ等に世界の頂点を見せてやる!!」
『やっぱこの中で1番イカれてんのお前だよ!!』
おおおお!と騒めく怪人達にハルトは内心で堕ちたなと呟く中
「マジかハルト!なぁ…ハルト!仮面ライダーを倒したら俺達ぁ昔みたいにリントどもを好きなだけ殺していんだよなぁ」
「殺して良し!」
「人間達に麻酔なし手術で体内にストーンを埋め込んで人間を怪人にして良いのか!」
「手術して良し!」
「ゲートを襲ってファントムにしても良いのか!」
「俺も!全人類をネイティブにして良いのか!」
「オルフェノクにしても」
「やって良し!!」
「パンドラボックスを開いて新世界の扉を開いても良いのか!」
「開けてよし!」
「闇菓子作ってグラニュート界で売り捌いて良いのか!!」
「売り捌いて良し!お前たちの全てが自由だ!!」
おおおおお!!と大喝采に震える会場に
『おいグラニュート大統領!!』
『少しは部下達に自制を覚えされろよアンポンタン!!』
「俺は1割の大事な人達が笑ってくれるなら その他9割の人間の命や尊厳なんてどーでも良いと思うんだよ寧ろ俺の大事な1割の為にその他9割を踏み躙ってやろうぜ」
『前言撤回、この王にしてこの部下ありだわ』
狂気の王は悪魔の群勢を率いて正義の歴史と相対する それは少し遠い未来での出来事