無冠の王 アナザーライダー戦記 リテイク   作:カグ槌

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転校生はフラグの香り

 

転校生は新たなフラグ

 

 

そして代表戦は無事、一夏となった…んでオルコットはその時に俺含めてクラスメイトに謝罪したのであったが、それ以降は俺を見て震えている

 

『いや、そりゃ震えるぞ?』

 

『あぁ…パラドを消す時と同じ雰囲気だったぞ』

 

アナザーWとアナザーエグゼイドにツッコミされて解せないと言う顔をしているとアナザーウォッチから騒がしい声が聞こえてくる

 

「そっか?蘇生させるんなら結果生きてるから大丈夫じゃね?」

 

『相棒?』

 

「何か変な事言った?」

 

『なぁハルト!次の戦いは俺っちを使ってくれよ!!』

 

アナザーリバイス、前回俺を交戦的にさせた張本人で聞けば心の隙間をついて俺の戦意を上げていたとしている

 

 

まぁ俺は来るもの拒まずの精神なので向かい入れるのはいつものことであるが流石に五月蝿いと顔を顰めて返す

 

 

「静かにしてたらなぁ」

 

『言ったな!じゃあ俺っち黙るよ!だから使っておくれよ!!』

 

「おう、後で能力教えてな」

 

短く返すと屋上で少し黄昏る、担当授業まで時間あるので有意義に過ごしている…つもりだが目線を感じた

 

『ハルト…見張られてるぞ』

 

「分かってるよ、そりゃあんだけ派手に暴れたからな」

 

誰か知らないがアナザーシノビの監視網に引っかかる相手とならば要警戒であるが対策済とハルトは目線を扉の方を向き一言

 

「授業をサボるのは感心しないなぁ」

 

ハルトはカラカラ笑いながら言うと、物陰から見覚えのある水色の髪をした女性が出てきた

 

 

「あら?気配は消したのに気づいたんだ?」

 

 

「気配は消せても人がそこにいる痕跡は消せねぇだろ?」

 

『デンデン』

 

ハルトはデンデンセンサーを起動させて見せつけると女性は何か理解したようで

 

「成る程、それで探知された訳か」

 

「正解、サーモグラフィーだ」

 

正確には色んな電磁波やらを観測したように見せかけているのだ

 

 

「誰と何年間一緒にいたと思う?その辺の対策もバッチリな訳」

 

 

「成る程ね…じゃあ隠れても意味ないか」

 

そして改めてハルトを見た女性は扇子片手に挨拶する

 

「初めまして私は更織楯無、IS学園生徒会長です以後お見知り置きを常葉先生」

 

「どうも、んで授業サボって盗み見してたのは?」

 

「それは…先生の事が気になって…」

 

曖昧な返事の意味に関しては理解した

 

「俺じゃなくて俺の専用機だろ?」

 

「あら〜バレてるか…気になるのはあの機体シェイプシフターに関してね、あの機体は束博士お手製なのよね?」

 

 

どうしたものかとハルトは考える、確かにISベースは束であるが機体の核となるのはアナザーライダーである、俺はその変換器を作成したにすぎないのだが親切に話してやる義理はないな

 

「まぁな束の技術をベースに俺のアレンジを加えた所だな」

 

「へぇ、あの仮面の戦士がアレンジかしら?」

 

「そうとしか言えないかな、けどそれ以上は企業秘密だし君に話す義理もないよ授業だから失礼するぜ」

 

話を切り上げたハルトは教室に向かう、刹那肩の位置からこっそりと

 

「彼女の周りを嗅ぎつけるなら覚悟しな」

 

「っ!」

 

手をヒラヒラ振りながら屋上から出ると残された彼女は冷や汗をかいているとメガネをかけた女性が近づいてきた

 

「お嬢様、常葉先生とお話しされてみて如何でしたか?」

 

「えぇ…そうね簡単に言うと鎖で繋がれてる狂犬かしら普段は何もしないけど自分や束博士の敵と認識すれば鎖引きちぎって問答無用って感じね、実際クラス代表決定戦のエキシビジョンでもそうだったし初対面の私にも警戒心全開だったわね振った話題を間違えたと言えばそれまでだけど」

 

「かなりの脅威ですか?」

 

「と言うより下手に刺激しない方が良いかもね…多分だけど利用しようとしたら逆に利用されるか…最悪利用されるだけされてこっちが潰される……まぁ触らぬ神に祟りなしね一先ず静観しましょうか」

 

「かしこまりました」

 

ーーーーーーーー

 

ハルトが教室に向かう途中の事

 

「よ、千冬これから授業かい」

 

「あぁそうだがハルトもか?」

 

「そ、なら途中まで一緒だな」

 

仕事の話をしながら歩いてると1組の教室前に誰か立っているツインテールで小柄の女の子だ

 

「はぁ…」

 

「どしたの?…あ」

 

千冬は溜息を吐くと出席簿で一撃叩きこむとその子は怒りに満ちた目で睨むが千冬を見て顔を青くしていた

 

「ち、千冬さん…」

 

「織斑先生だ馬鹿者」

 

「やっぱり〜久しぶり鈴ちゃん」

 

「ハルトさんまで!お久しぶりです!」

 

「うん、取り敢えず授業だから一夏と話したいなら昼休みねでないと千冬の出席簿でやられるよ」

 

「は、はい!!」

 

とピューっと走り去っていた彼女を見送るのであった

 

ーーーー

 

昼休み

 

「遅いわよ一夏!」

 

「いやそこ立つなよ…ったく席取っててくれ頼んどくから」

 

「分かったわよ」

 

そして一夏、箒、セシリアの3人は注文を取り席に着くと

 

「久しぶりね一夏、風邪とかひきなさいよ」

 

「いや引いても中国から来れるか!」

 

「一っ飛びよ!…それと久しぶりね箒」

 

「あぁ久しぶりだな鈴」

 

再会を祝っているが背後のオーラが危ない…原作と違い一夏と一緒にいた為だが箒も鈴や弾、蘭と面識を持っているのである良き友人でもある以前に恋敵でもある

 

「その様子だと一夏を落としてないみたいね」

 

「あぉ…考えてもみろ一夏の唐変木が数年で治ると思うか?」

 

「無理ね」

 

「そうだろう」

 

「何か言ったか?」

 

「「いや別に」」

 

「ちょっと!私を忘れないでくださいまし!」

 

「あーと…英国の候補生よねアナタ」

 

「そうですわ!」

 

「そしてハルトさんをマジギレさせた相手でもある」

 

箒の言葉にあり得ないものを見るような目でセシリアを見るなり

 

「あ…アンタ、あのハルトさんを怒らせるって何やったのよ?」

 

「え、いやその…」

 

言い淀むセシリアに鈴は続け様に

 

「あの人基本的に怒らないのよ面倒身は良いし怒る云々の前に基本、興味ない人間には無関心だから他人にマジギレなんて見たことないって」

 

「そ、そうなのですか?」

 

セシリアの脳裏には淡々とだが一方的な力を振り翳す彼しか浮かばないが

 

「セシリアはトラウマしかないだろうがハルトさんが面倒身良いのは本当だぞ…でなければあの暴走列車の姉さんと起業したりして年単位で一緒に入れるものか」

 

「いやそれ束さん聞いたら泣くわよ箒」

 

「事実だ…というより姉さんの手綱を握れてるハルトさんには尊敬しかない流石は未来の義兄さんだ」

 

養子とは言え娘までいるしなとは言葉に出さないがその言葉に

 

「ちょっと待て箒、それは聞き逃せないな」

 

「何だと一夏?」

 

「ハル兄は千冬姉と一緒にいるべきだろ?」

 

「ほぉ…」

 

「箒も知ってるだろハル兄の家事スキル」

 

「勿論だ私も鈴も炊事面ではお世話になったからな」

 

「そうね…というかあの人作れない料理ないんじゃないの?手際もだけどやりくり上手いし…あぁ〜」

 

「ん?あぁ…そう言う事か」

 

「やっぱ相変わらずなのね千冬さん」

 

「あぁ…ハル兄でないと素直に言うこと聞かない節まである…」

 

「まぁハルトさんなら何とかするでしょうね」

 

「そうだと良いがな…」

 

 

此方は此方で悩ましい所でもあった

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

そして鈴が転校してから数日経った頃、休みを利用して仲間を集めたのであった

 

拠点にしてる束のラボを一部、酒場風に改築し直しそこで酒を飲みながら会話している

 

 

「ネオタイムジャッカーの気配すらねぇか」

 

ハルトは元々、一夏誘拐事件の犯人にして自らの敵である亡国企業と黒幕であるネオタイムジャッカーから一夏や仲間を守るために講師として潜入している…セシリアの所為で色々バレそうではあるが

 

「えぇですが我が魔王の関係者と知りレックとスズネは襲い掛かりました…メナス死亡も相まり慎重になったと見るべきでしょうね…向こうも流石に畑から兵士が取れる訳ではないでしょうから」

 

ウォズの言葉に納得した一同にカゲンはハルトに尋ねた

 

「ハルト様…質問よろしいでしょうか?」

 

「何だ?」

 

「ネオタイムジャッカーが一夏殿や奥方様をターゲットから外した可能性はありませんか?他にも狙おうと思えば狙える者もいます」

 

「キャロルとか?」

 

「はい…ナツキ殿を置いてますが彼奴を信用出来ますか?ネオタイムジャッカーの回し者の可能性も…」

 

「ねぇな、あってもバースドライバーに仕掛けた玩具で終わるし…キャロルがそんなうっかりをすると思えない…それにナツキの目的はあの世界を俺とネオタイムジャッカーの戦場にさせない事だ、その点に関しては信用できる死に戻りなんて好き好んでやりたくないだろうし」

 

仮に裏切ろうものなら戦場になるのは目に見えてるだろうしなと補填して酒を煽るハルトにフィーニスは恐る恐る提案する

 

「あの…でしたら他の世界の転移も考えませんか?僕達が現状打てる手は打ってますしIS学園の警備体制を考えれば連中は仕掛けないんじゃ」

 

「私もフィーニスに賛成です亡国企業は現地勢力で対応可能でしょうし、ネオタイムジャッカー幹部陣の動きは読めない以上転移するのも手ですね」

 

と思い思いの酒の席故に色んな意見が飛び交う、確かにIS学園のセキュリティは世界屈指だ外部の人が入れるのは学園祭というようなイベント事、それも選ばれた人だけである

 

確かにフィーニスやウォズの言い分も分かるが

 

「ジョウゲンはどう見る?」

 

「暫く静観で良いかなぁ〜少なくとも夏休みまでは見ても良いんじゃない?」

 

転移するべしという意見が多い中、ジョウゲンは夏休みまで待つか…一理あるな

 

「ジョウゲンの意見を支持する夏休みまでは今の状況を維持して夏休み間は転移する…そうだなぁ一回キャロルの所に戻って別世界も考えるかな」

 

「かしこまりました我が魔王」

 

「俺が留守の間の指揮はウォズに任せる細事の判断は任せる…だが何があってるかは報告してくれ」

 

「はっ!」

 

「期待してる、んじゃ久しぶりに飯でも作るか」

 

「「「「おおおおお!!!」」」」

 

ーーーーーーーーーーーー

 

翌日

 

 

「うぅ…頭痛ぇ…」

 

ハルトは二日酔いに悩まされるのであった

 

「アナザージオウⅡの回帰で治そう」

 

『ジオウⅡ』

 

「ふぅ…スッキリ!」

 

『その使われ方は予想外だろ』

 

「っせぇきっといつか誰かを同じような方法で治すよ」

 

治ってケロッとした顔のハルトは学年別の代表戦のトーナメント表を見ると

 

一夏と鈴が対戦するとな

 

「おー………ん?」

 

そのリストにあった名前を見てハルトは首を傾げた

 

4組……更織簪!?

 

「あれぇ?専用機出来てねえんじゃ…」

 

友人から貸してもらった話だと専用機が一夏の専用機開発によって凍結して確執云々とあったが

 

 

「何故?」

 

『そりゃ考えてみろよ、お前が束と起業したからだろ』

 

「………あ」

 

一夏の専用機 白式はこの世界だと束が手がけた機体で本来の製作元である倉持技研が関与してないのだ

 

「つまり……俺が余計な事した結果歴史改変しちゃった?」

 

『そうだな』

 

「そっか…良いんじゃね?」

 

『そうとは言えないよなぁ…』

 

何で?と首を傾げるとアナザーWが答えた

 

『いや専用機出来てないお陰で一夏と出会い姉と仲直り出来たんだろ?ならキッカケを無くしたようなもんじゃねぇか』

 

「…………そ」

 

淡白に答えたハルトは興味なさそうに答えると食堂でスイーツとコーヒーを頼み一服する

 

「このフレンチトースト…美味い…ふむシナモンとバニラエッセンスを少し入れてるのか…隠し味なんだろうが」

 

俺にはお見通しだぜ!とハルトはドヤ顔するがアナザーライダー達から総ツッコミである

 

『何呑気にスイーツの批評してんだ!』

 

「だって姉妹喧嘩とか勝手にやってろよ、そもそも姉が妹に言って良い言葉じゃねぇだろ『無能であれ』なんて」

 

ハルトからすれば家庭環境での姉心だとは思うが配慮が足りない

 

「兄姉は下にいる者を守る為にいる…んで下は上の背中を見て学ぶもの…突き放すのは筋違いって訳だ」

 

兄姉が成功すれば見習って同じ道を進むのも良いし、失敗したら別の道を模索する…だから下の子は要領良く見えるだろう

 

「少なくとも俺の妹は間違えなかった…まぁ彼氏を見る目は絶望的になかったがな」

 

何故あんな正義感しかないような男を選んだのか理解に苦しむと苦い顔をすると

 

『ギャハハハハハ!』

 

「本当、笑いたきゃ笑え」

 

『あ〜悪い悪い…んで今のお前は良い兄貴か?』

 

決まってるだろう?

 

「さぁ知らね」

 

フレンチトーストを平らげコーヒーを飲み終えるとハルトは退屈そうに空を見上げるのであった

 

ーーーーーーーー

 

そして試合当日、臨時講師故にやる事のない俺は適当に校内をふらついていた

 

「いやぁ平和だねぇ〜」

 

だがハルトは知っている試合途中に無人機が襲い掛かり会場がパニックになる事を…だが

 

「無人機って束製だよな…ん〜」

 

この世界の篠ノ之束がやるとは考えられない試しに自立稼働の無人機作れる?と聞いた事があったがその時の答えは出来るとの事なのでやろうと思えば出来るだろうが

 

「あの束が箒や一夏を傷つける為に無人機派遣するかね?」

 

答えは否である、思えない…てか原作軸の束よりだいぶ性格が丸いのだ鈴とも面識はある為そんな真似しないだろう

 

「ま、これも改変結果なら良いさ鈴ちゃんが一夏に思いを告げられるならお兄さんは暖かい目で見守りましょうか」

 

頑張れ一夏と思いながらハルトは今のうちに飯済ませるかと食堂に行こうとした矢先

 

赤い光が一夏達が試合しているアリーナに降り注いだ

 

「はぁ!?」

 

それを見たハルトは呆れたようにツッコミを入れたのであった

 

 

 

 

 

 

 

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