無冠の王 アナザーライダー戦記 リテイク   作:カグ槌

389 / 414

正月お馴染み?の連続投稿!今回から幕間です!

それと…毎度お馴染みのサイレントアンケートに皆様ご協力ありがとうございます!!オーディエンスの皆様もそうでない方も良かったらご協力お願いします!

では本編をどうぞ!


幕間

 

牢屋敷の事案を解決したハルト達 保護した魔法少女達はそれぞれの道を歩み出していた

 

 

エマ、ミリア、ココ、アリサ、レイアは自分の家に帰りつつも此方と交流は続いている まぁ取り敢えず家族がいるから安心させたい組だろう、エマちゃんやアリサちゃんとは1日に一回はメールでやり取りしている

 

 

マーゴと黒部姉はエイゲツと一緒になれはてのリハビリ…何故か知らないがマーゴの母親と一緒にいた暴力男を無為転変して欲しいとの事だったのと自分の過去に重なったのか二つ返事で2人を人間の顔をした芋虫に無為転変してやった

 

 

ヒロ、シェリー、ノア、ナノカは島に残りつつナツキといる…まぁ島の外出ての生活もしていたりする

 

 

ユキ、メルル、アンアン、ハンナは逢魔に行くとの事だ

 

 

そして本国へ帰還同時に発表されたウォズの最高幹部 電撃解任 後任はフィーニスとネガタロス任命! 

 

 

この一報は逢魔王国全土を震撼させた

 

 

その一報に恐怖するもの、空いた座を狙おうと奮起するもの、今日の晩ご飯は何かなと考えるもの、そしてまた何も知らない大泉○と各々の反応は多種多様であった

 

 

そしてネガタロスとフィーニスはと言うと

 

 

「遂に俺様も怪人王の右腕(本物)となったな」

 

 

「これまでの苦労が報われました…やっと念願だった魔王様の右腕に……あ?」

 

 

「おい」

 

 

「「魔王様/ボスの右腕はボク/俺のポジションだ!」」

 

 

早速歪み合う新たなバカ2人に思わず、ハルトも涙目で

 

 

「辞めて2人とも!俺の右腕を巡って争わないで!」

 

『ポジション的な意味だけども台詞だけ見たら猟奇的だな』

 

 

「けど良い傾向だな、互いに切磋琢磨する事で更なる成長が見込める…特に古参組と四天王組は仲が悪かったからなぁ…前から派閥とかで揉めてたらしいし辞めてというのに聞かないんだよなぁ」

 

 

ハルトの脳裏には

 

 

【古株ってだけで大した手柄も立ててない癖してふんぞり返ってる能無しの古参ども!】

 

 

【魔王の威光を感じず直ぐに馳せ参じなかった、先見の明がないボンクラ怪人ども!】

 

 

と言い合いし、時折ガチの殺し合いをしているのが懐かしい光景だった…まぁ元を辿れば この辺も古参組が精霊の天使による洗脳がなければ起こらなかった事件ではあるのだが…まぁそれでも

 

 

「ネガタロスがあそこ迄感情的になるとはな」

 

 

クールキャラに見えて以外と熱いんだよなぁと思っていたら

 

 

「ま、大将の右腕として働くのが悲願だったからな」

 

 

やはり人選は間違いなかった、彼程の忠誠心があるならば信頼できるとその言葉に説得力があった

 

 

「おぉゴーストイマジン、久しぶり〜」

 

 

「おう!改めて最高幹部補佐のゴーストイマジンだ宜しくな」

 

 

「宜しく…そうか、よしネガタロス!」

 

 

「はっ!」

 

 

「最高幹部就任祝いに重大任務を預ける」

 

 

「光栄に存じます!」

 

 

「魔王様!僕には何かないのですか!」

 

 

「お前にも用意してあるから待ってよ、先ずはネガタロス!」

 

 

「はっ!」

 

 

「一夏を除く四天王と手勢を率いてネオタイムジャッカー残党狩りを始めてくれ、奴等の主要メンバーが倒れ浮き足立っている今が攻撃する絶好のチャンスだ必要ならクローントルーパーやアウトサイダーズ、傘下組も連れて行っても構わないぞ」

 

 

「ボス、その残党だが…現地協力者も含めるか?」

 

 

「勿論だ、束と会った世界にいた支部長の礼もある確認がとれ次第排除しろ」

 

 

「それならボス、逢魔に恭順するならばそいつ等は仲間に加えるべきだと思うぞ」

 

 

「何?」

 

 

「確かに残党兵や敗残兵は捨て置くか討伐するかに限るが、そんな奴等を束ね組織として瓦解させないだけの統率力やカリスマを持つ者は今後の逢魔に必要な人材だと愚行する」

 

 

その提案にハルトは満面の笑みで

 

 

「見事な提案だネガタロス!では最初に恭順の意思があるか尋ねてから攻撃せよ、逢魔に恭順するなら丁重に歓迎する事だ乱暴狼藉の類は許さないと厳命するぞ!」

 

 

 

「はっ!」

 

 

「続いてフィーニス!」

 

 

「はい!」

 

 

「お前には前に提案を受けた逢魔領内にいる在野の人材登用を任せるぞ、補佐役は用意しておく、ある程度はお前の判断で動いて構わんが必ず自分だけでなく補佐役と相談してくれ、それと逢魔に入ることへの無理強いは厳禁とする」

 

 

「ですが有能ならば迎え入れるべきでは?」

 

 

「その根底に忠誠心がなければ話にならん利敵行為なんぞしたら目を当てられんからな1番なのは忠誠心と心得よ」

 

 

「成る程、畏まりました!必ずや魔王様のお眼鏡に叶う人材を見つけてご覧に入れましょう!」

 

 

 

これはこれで在野の人材発掘は任せても良いだろう 後は

 

 

「此処まで心強いとフィーニスには早い段階で役職を与えた方が良かったな……よしヤクヅキ」

 

 

「うむ!」

 

 

「暫くウォズはお前の下で預かれ、その方がアイツも気楽だろう」

 

 

「分かった」

 

 

「ジョウゲンとカゲンは領内の査察を頼む、先ずは旧ガーランドにある魔法石の採掘場、ガルメがいるけど魔人族相手に遊び過ぎてないか確かめるだけで良いぞ」

 

 

「「はっ!」」

 

 

 

「さてと…これからどうするかな…」

 

 

人材募集とネオタイムジャッカーの残党狩り、それと内政、外交関連だな 特に現在 対銀河帝国に備えてハウンド達クローントルーパーが入念な下準備を始めている…時がくれば直ぐにでも始めるだろう 

 

 

どんだけ帝国に恨みがあるのか良く分かる証拠である…何ならカミーノアンでさえも帝国相手なら逢魔に全力で支援していると来た…まぁ彼等からすれば当日キャンセルしてきた悪質な客だから そりゃそうなるか

 

 

「さてと、どうするか」

 

 

此方の戦力は十二分に整っているが銀河全土の支配をするにはまだ足りない精々が何処かの世界一つでも気軽に滅ぼせるくらいあるなぁと考えると一つの考えが浮かんだ

 

 

「銀河帝国とのデモンストレーションも兼ねて、何処かの世界に進軍でもするか?」

 

 

クローントルーパーは動員出来ないが傘下組を動員すれば問題ないだろうという決断である

 

 

『おい待てハルト!流石に異世界侵略は関心せんぞ!』

 

 

「えぇ…まぁ確かに今戦力を無駄に消耗する理由もないし暫くは内政で力を蓄えるとするかぁ」

 

支配領域の拡大により、その辺の管理人を任命せねばならないというのもあるし治安維持やインフラ整備などもあるし

 

 

「それに最近は本国を開け過ぎたから、残ってる仕事もしないと」

 

 

「その前に先ずは夫婦との時間を作るぞハルト」

 

 

「はい!!」

 

 

こうしてハルトは数日間は休養と伴侶達との家族サービスする事にしたのであった

 

 

 

そうしてハルトは何を思ったのか トータスにて

 

 

 

「んんー!いやぁ……良い湯加減だ」

 

『湯加減?』

 

 

軽くノビをしながらvolcanoの口ずさむハルトに対してフィーニスが近くにやってくる

 

 

「魔王様〜何処に行ったんですかぁ!!てか熱いんですけど!!」

 

 

 

「ん?俺は此処だよぉー!」

 

 

 

「魔王様……ってええええ!!!」

 

 

フィーニスが目撃したのは溶岩に肩まで浸かっているハルトの姿であった

 

 

「ふぅ…良い湯加減だ江戸っ子は熱い風呂が好きと言うのも分かる話だな!」

 

 

『最早これは熱い風呂の次元じゃねぇのを理解しろよアンポンタン!!』

 

 

呑気に溶岩風呂をエンジョイしていたのである それを見ていたフィーニスは唖然としていたのだ

 

 

「まさかの有言実行にこのフィーニス、驚きの余り口が塞がりません!」

 

 

「いやいや普通の人間でも溶岩は浸かったり上を歩いたり出来るものだろう?」

 

 

「それはフ○ムゲー世界の住人でないと無理ですよ!」

 

 

「ふふふ、溶岩風呂のお陰で体の中にパワーが満ち満ちてきたぞ…この星のエネルギーを感じる」

 

 

「お、おぉ…魔王様……」

 

 

「この体質に気づいていれば…あの迷宮の試練時に溶岩を泳げば良かったじゃん!くそっ!!」

 

 

『あの頃はまだ溶岩は危ないもの!って考えられる人間寄りな思考回路だったのに…』

 

 

「はぁ…溶岩風呂でバタフライしたい」

 

 

「それしたらハジメさんから辛辣な目で見られますよ」

 

 

「ハジメ君ならハルトの奴また何かしてらぁ、で片付くよ……って、あぁ…すまないフィーニス、もう少ししたら出るから」

 

 

「そ、そうですか…はい」

 

 

そして溶岩風呂から出たハルトは

 

 

「あ…アメイジンググミとかリバイスのボルケーノとか火山ぽい能力が目覚めた…しかも何かマグマメモリのパワーが上がってるからな」

 

 

別の事に喜んでいた、そして体についた溶岩を落として和装に身を包むと腰には二代鬼徹を装備してフィーニスと一緒に本国に戻るのであった

 

 

 

「という訳で溶岩風呂に入った事で更なる力を手に入れたぞ」

 

 

「えぇ!じゃあ僕も溶岩風呂に入るよ!」

 

 

「待てダグバ!対策をせねば体が灰になるぞ!!」

 

 

「しかし電撃態みたいな感じで溶岩態に慣れれば良かったんだけど、そこまでは行かなかったよ!けど溶岩風呂は体に効いたよ〜血行促進は感じたね」

 

『お、おう』

 

 

「それでしたら陛下におすすめの惑星がありましてな…ムスタファーという溶岩が常に噴き出ている惑星がありましてな」

 

 

「マジかよハウンド、それ凄い興味あるんだけど!」

 

 

 

「その前に溶岩風呂の件で話があるんだが?」

 

 

「何非常識な事してるのかなぁ?」

 

 

「ごめんなさいキャロル、あかね…どうか許してください」

 

 

「まさかお前がそこまで常識を捨てていたとはショックだぞ!千冬にも頼んでもう一度教育してやる!」

 

 

「えぇ!「文句あるならベルファストに頼んでお前を海に沈めるぞ!」是非やらせて頂きます!」

 

 

そして連行されたハルトを見送ると

 

 

「やはり魔王様の様子がおかしいですよ!」

 

 

「いやボスは前からあんな感じでは?」

 

 

「それは貴方達だから分からないのです!今までの魔王様なら溶岩風呂なんて思いついても入りませんでしたよ!」

 

 

「思いつかないでほしいけどねぇ」

 

 

「ま、まぁ確かにアレには驚いたが…」

 

 

「ウォズ先輩が見えない所でかなりブレーキ役してたって事ですよ…」

 

 

「その一点は評価するが今は俺たちがボスの暴走を止めないと」

 

 

「えぇ、そうですね僕達が……」

 

 

この時2人の脳裏に同じ言葉が浮かんだのである

 

 

「「(止められるのか、アレを?)」」

 

 

そんな苦労を知らないハルトは!

 

 

「あ、アンアンちゃん!どうよ俺達の国の居心地は!」

 

 

「思っていたよりも良い国だな…ハルトが王様と聞いてどんな修羅の国かと思ったぞ」

 

 

「流石に血の気多いのは一部だけだって」

 

 

「そ、そうか…しかし良いものだな普通の暮らしというのは」

 

 

今ではアンアンちゃんは魔法の力を無くしている普通の女の子だ しかしながら自分の魔法の暴走でアレコレがあったので、この世界で暮らしている 時折 牢屋敷に行って友人のノアと一緒にいる事もあったりするぞ!

 

 

「ふむ…これが普通なのか?」

 

 

「一応聞くがハルトの普通とは何だ?」

 

 

「血を血で洗う場所?」

 

 

「血生臭い所ではないか…普通とは何だ?」

 

 

「それはね人によって違うんだよアンアンちゃん」

 

 

「そうか…それよりもわがはいは空腹だお菓子を作れ」

 

 

「おーう…丁度ウルティマとお茶するからお茶菓子作る予定だったからな」

 

 

「うむ」

 

 

良い笑顔で答えるアンアンであった

 

 

 

その一方で

 

 

「はぁ……私は何たる事を…」

 

 

酒場で管を巻いているウォズがいた最高幹部解任やら実質クビ扱いでやさぐれていたのである

 

 

「こうなったら何か大きな手柄でもあげない限り以前のようには戻りません…しかし…我が魔王は猜疑心の強いお方、一度内通したとなれば元通りには行かない…どうしたら」

 

 

 

「そう思うなら先ずは働け」

 

 

「ヤクヅキ!どうして此処に!」

 

 

「ハルト坊から暫くお主を預かれと命令されたの、まぁサーヴァントや神器を持つ有能なお主を遊ばせるのは損と考えておるようじゃな」

 

 

「そ、そうですか」

 

 

「それとじゃウォズ、何もせん者にはついてこんしハルト坊は常に部下に何を求めておった」

 

 

「自発的な行動、それと野心ですね」

 

 

「お主には野心が欠けておったとハルト坊は言っておったぞ」

 

 

「……」

 

 

「確かに側近として1番信頼における人物として建国以前から相応の地位に負った事に胡座を描いてように見えたのじゃろうな…ま、暫くは馬車馬のようにこき使ってやるから安心せい!」

 

 

「全く安心できないのですが…分かりました見せてあげましょう!」

 

 

ーーーー

 

 

 

執務室でハルトはその報告をフィーニスから聞いていた

 

 

 

「そうかウォズはヤクヅキの所で上手くやってるか」

 

 

「はい先輩の下で色々と動いているようです」

 

 

「まぁ百貌さんがいるからヤクヅキ直下の諜報員としても動けるだろうからな」

 

 

「一応ですが絶霧なんて神器もありますから、諜報活動に任せるのが適任かと」

 

 

「そうだな…あぁ、それと絡繰の件だが」

 

 

「はい、実はその件が厄介な事になってまして」

 

 

「ん?」

 

 

その報告とは 絡繰とH10が H1 つまり自分達の最初期個体を探索していたのだが

 

 

「H1がいただろう場所、そこにいた番人にボコボコにされて逃げ帰ったぁ!?」

 

 

どうやらその場所で番人を名乗る者と遭遇 戦闘になったが一方的に叩き潰されたらしい

 

 

「はい、どうやら以前からネオタイムジャッカーも同じように襲撃していたようで…かなり警戒してましたよ」

 

 

「そうか…」

 

 

「魔王様がご命令下されば直ぐにでも討伐隊を編成して向かわせますが…」

 

 

「いやその必要はない、寧ろ藪を突いて蛇を出す事もないだろう監視は付けておけ、刺激させずただ見ているだけで良い」

 

 

「かしこまりました、ではそのように」

 

 

「それとヘルヘイムの森についてだが」

 

 

その場所は旧フェンシンム…或いはヘルヘイムの森と呼ばれる場所でサガラと葛葉紘汰の依頼で現在は自分の領地となっており 最高幹部に任命した魔蛇に管理を任せている

 

 

現在は森と共存する形で開拓を進めており、ヤクヅキが管理する逢魔の監獄もそこにある

 

 

「森の開拓は順調ではありますが、やはり人手ですね…あの規模を開拓するには人足が必要です」

 

 

「俺のスキルで戦闘員増やしてもダメか?」

 

 

「それをしたら意味がありません、開拓などの事業は民草が自分達でする事に意味のあるのですアレコレ魔王様が手を貸してしまっては意味がないでしょう」

 

 

「そう言うものか…ただ普通の土地なら問題ないだろうけどヘルヘイムの森は別だろうよ」

 

 

あの土地の特異性を誰よりも理解しているからこその言葉である 

 

 

「それなら魔蛇の力でオーバーロードを甦らせるのもありだな、ロシュオはダメだから、デェムシュ位なら問題ないだろう?」

 

 

「いやいやオーバーロードを甦らせるのは森の管理人として問題では?」

 

 

「ははは、何を言ってるんだいフィーニス〜寧ろあの辺の脳筋の方が逢魔には相応しい、体育会系は暴力に物言わせれば素直に従ってくれるから楽で良いし」

 

『こんな発想だから世間で運動部への風当たり強いんだろうなぁ』

 

 

と拳を握りしめる姿にフィーニスは理解した

 

 

「あぁ…力で分からせると」

 

 

「それにグロンギやグラニュートみたいな価値観してるからこっちとも仲良くやれそうじゃね?」

 

 

「普通に反抗してきそうですがね」

 

 

「その時は俺が物理的に叩きのめすから安心してくれ」

 

 

「分かりました、魔蛇には僕から話を通しておきますよ…」

 

 

「よろしく頼む、それとシドはどうかな?」

 

 

「彼ですか?相変わらず駒王学園にロックシードと戦極ドライバーを売り捌いていますよ」

 

 

「錠前ディーラー滅茶苦茶してんな」

 

 

「最近は中等部にまで売ろうとしているらしく」

 

 

「まぁその辺はメカ凌馬と話してくれれば良いさ……あ、ジョウゲン達は?」

 

 

「旧ガーランドです、先輩達からは定時連絡を受けましたよ、異常なしとの事です……が」

 

 

「が?」

 

 

「ハートが各地の怪人勢力に号令をかけてライゼン渓谷に防壁を立てているようで」

 

 

「ほぉそれは良い事じゃないか敵の侵入に備えているのだろう?航空戦力も問題ない筈だが?」

 

 

「そうなのですが…壁の名前をどうするかで揉めております」

 

 

「何て小さな理由で…それなら俺が名付けよう、そうだな…よし、その壁をウォールマリアと名付けるか!」

 

 

「その壁は物理的に突破されそうなので辞めてください」

 

 

「鎧纏った巨人に突破されるか!……ふむ鎧を纏った巨人か…」

 

 

「あの魔王様?」

 

 

「そういやぁカイドウさんのいる世界には巨人族というのがいたのを思い出してな!気に入ったら仲間にしてみようと思う」

 

 

「あのぉ魔王様、あの世界の巨人族がどんな種族がご存知ですか?」

 

 

「ん?デカくて強い!」

 

 

「だけじゃありませんが!?」

 

 

「ほぉ…」

 

 

「はぁ……取り敢えず此方でも情報収集はしておきます、それと」

 

 

 

「それと?」

 

 

 

「少しは内政をしてください、グラニュート大統領の仕事もありますよね?」

 

 

「けど政治案件って俺は口だけだし、実際はテスタロッサに任せてるからなぁ…」

 

 

「それでも法令や各世界の言語、文化やマナーなどを学ぶ必要があるでしょう!特に魔王様は多種多様な世界を手中に収めているのですから勉学も必要ですよ」

 

 

「確かにな…それと」

 

 

「はい、ウォズ先輩が探していた件の死体を見つけましたので蘇生の実験に使っては如何でしょう?」

 

 

「お、それ採用」

 

 

フィーニスに案内された先にいたのは両手と首を無くした死体である

 

 

「よっと」

 

『ジオウⅡ』

 

 

すると時間が巻き戻り始まると死体になかった筈の頭部と両手が戻り始め、顔に生気が戻ったのである それは見事な老紳士という表現が似合う優雅な老人であった

 

「っ!!こ、ここは!!」

 

 

「初めまして、ドゥークー伯爵」

 

 

「っ!お前は何者だ!」

 

 

「挨拶が遅れたな俺は常葉ハルト、君を蘇生させた者だ」

 

 

「蘇生……っ!成る程そう言う事でしたか」

 

 

「嘘言ってないって信じるの早くない?」

 

 

「フォースによる読心をしたまでよ、しかしまさかカミーユとクローン連中まで従えているとはな」

 

 

 

「フォース?あぁジェダイが信仰してる何か不思議な力だっけ」

 

 

「その通り、それで私を甦らせた理由を教えて貰おうか」

 

 

この堂々とした態度、威厳ある姿 確定と内心で笑う

 

 

「簡潔に言えば俺の仲間になって欲しい、数多の種族や勢力を一つにまとめあげた手腕や知識などを貸して欲しいのだ」

 

 

 

この男は是非、俺の仲間に欲しい 何が何でもだ

 

 

「その見返りは?」

 

 

「お前が望むものを俺の裁量の範囲で叶えるでどうかな?広大な領地でも巨万の富でも権力でも力でも…不老不死でも望むならね」

 

 

「っ!」

 

 

「へぇ以外だね不老不死に興味を持つとかね

 

 

「そんな荒唐無稽な事を言う奴は大馬鹿か本物かと相場が決まっている」

 

 

「それなら俺は本物だよ、君を蘇生させたのはその証拠だと思うが?」

 

 

「確かに…だが我が師が追い求めたものを…」

 

 

「ま、自分のいる場所では探し物が見つからないなんて良くある事だよ…俺なら時間を操って指定のものを巻き戻したり早めたりできる、勿論固定したりもね」

 

 

「………」

 

 

「実際、俺の国は建国したばかりで色々と問題があってね…考えなしに領土を広げたのもあって人材が不足しているんだ、だから君の力を俺に貸して欲しい、至らぬ王ではあるが全力で皆の期待に応える王でありたい」

 

 

 

「………では一つ質問を宜しいでしょうか?」

 

 

「何でも」

 

 

「貴方の望む世界とは?」

 

 

「基本は誰もが飢えずに苦しまない世界」

 

 

「単純ですな」

 

 

「それか圧政を通じての平和、俺達の強い力による統治で理不尽とはいかないしても誰もが国や未来を考えて公平に等しい秩序や平和がある世界を俺は望む」

 

 

「その道は茨の道ですぞ」

 

 

「困難の道だからこそ挑む価値があると思うし、何より俺は魔王だから前人未到に挑めるのは楽しみで仕方のない!」

 

 

「………」

 

 

「まぁ寝起きでこんな話されて困惑もしてるだろうし判断材料として街を散策するといい案内役もつけるからさ」

 

 

「では、そのようにさせて頂く」

 

 

ドゥークー伯爵は部屋から出たのを確認し

 

 

「静謐ちゃん、遠目から見張ってて」

 

 

「御心のままに」

 

 

シュッと、姿の消えた彼女を見送るとハルトは残った仕事をする為に執務室に戻るのであった

 

 

ーーーー

 

 

そして外に出た ドゥークー伯爵は逢魔の街並みを見て驚いていた

 

 

「ほぉ…」

 

 

賑やかな市場や笑顔で溢れている民草、それは国が健全な形で回っている事の証左であろう

 

 

「あの王は良い統治者のようだな多種多様な種族が諍いなく暮らしているとさ」

 

 

「そうですねハルト様筆頭に各勢力の代表が力合わせて統治しています」

 

 

案内役に任されたシエンはそう答えるとドゥークー伯爵は重ねるように

 

 

「では貴殿から見て、あの男はどんな王だ」

 

 

「素晴らしい方ですね、元々私はある方に仕えていたのですが…その方がハルト様に仕えると決めたので下にいたのですが、彼の目指す世界を見てみたいと思っているのです」

 

 

「ほぉ」

 

 

「『夢も狂気も人を乗せて魅せるだけの熱量がなければ誰もついてこない』とあの方はそう言ってますから…それだけの野心や大望を抱いているのですから私たちは惹かれるのですよ」

 

 

「ふむ…」

 

 

「それにあの方は統治している民草には誠実に接していますし貴賎を設けません、そもそも彼が建国した国ですからね」

 

 

「それは確かに思うが…」

 

 

「ですがあの方はその身一つで王になった故に礼節などは疎い部分もあるのです…だからこそ貴方のような方が側にいて欲しいのだと思いますよ?」

 

 

「はははは!そうかそうか…随分とあの小僧は人たらしと見える」

 

 

「そうですね少なくとも味方には慈悲ある方で、敵には苛烈で容赦ない方ですよ」

 

 

「そうか」

 

 

そういって街を散策した後 ドゥークーはハルトのいる玉座の間に顔を出すと

 

 

「どうだった俺達の作った国は?」

 

 

「素晴らしい街並み、そして治安が良く住まう者も己の職務に全力を尽くしていますね

 

 

「うんうん」

 

 

「しかしながら、その王である貴方は経験不足かつ礼法に疎いのが問題でした」

 

 

「うぐっ」

 

『こいつ、ハルトの弱点を的確に!』

 

「ん?でした?」

 

 

「これからはこの老骨で良ければハルト様の側で其れらを教授致しましょう」

 

 

「って事は!!」

 

 

「この私がハルト様を全宇宙の覇者に相応しい人物へと導きましょう」

 

 

その言葉にハルトは笑顔でドゥークーに駆け寄り。その手を取る

 

 

「あぁ期待しているぞドゥークー!」

 

 

「はっ!」

 

 

『おいこのバカ、全宇宙の覇者にもなるつもりだぞ』

 

 

「全宇宙の覇者に俺はなる!」

 

『目標の規模がデカすぎる!!』

 

 

「よし!ドゥークーには伯爵の爵位と逢魔王国最高幹部として相国と相談役に任命するぞ!」

 

 

「い、いきなりですか魔王様!」

 

 

「伯爵には其れ相応の力があるだろう、ならば任せられる!」

 

 

「失礼ながら相国の地位とはどのようなものなのでしょう?」

 

 

「相国は簡単に言えば、うちの国にある議会のまとめ役だ…そうだな他の呼び方なら首相のような立ち位置だと思ってくれ実質 うちの政治部門No.2だな」

 

 

「何と!新参者にそのような高待遇を…」

 

 

「当然だよろしく頼むよ伯爵」

 

 

「この命に変えましても、国王陛下」

 

 

「そんな大袈裟な…んじゃ先ずは褒美の前払いだな、ほれ!」

 

 

ハルトがアナザージオウⅡウォッチを起動すると80代の老紳士だった伯爵の体が見る見る若返り30代前半の容姿へと変わったのである

 

 

「こ、これは!」

 

 

「君の全盛期に合わせて体の時間を巻き戻したんだ、何か体に違和感はないかな?」

 

 

「違和感などとても…しかしこれが…」

 

 

経験と若さから来る力と自信、今なら自分の首を跳ねたスカイウォーカーにさえ負けないだろうという自信すらある

 

 

「そ、俺達の力だ」

 

 

「素晴らしい…体から活力が漲って参ります!」

 

 

「ははは、そりゃ心強い……ん?その腰にあるのは?」

 

 

ハルトの目線に湾曲している懐中電灯のようなものが目に入ったのである

 

 

「コレですか?これはライトセーバー、ジェダイとシスの武器にございます」

 

 

「え、これ武器なの?」

 

 

「はい」

 

 

と見せるように ビシュュウン…と赤い刀身が湾曲した柄から現れたのである

 

 

「へぇ…色んな世界の刀剣を見てきたけど持ち運びに凄い便利そうな剣だ、それにカッコ良い!俺も一本欲しくなってきた」

 

 

「残念ですが、これの扱いには長年の鍛錬が必要となる逸品かつ自作するものでありますので国王陛下には…む?陛下、腰にある刀剣は?」

 

 

「これは二代鬼徹、俺の愛刀でこの世界にある刀というものだ」

 

 

「いやはや見事なものですな」

 

 

「まぁ持ち物に災い振り撒く妖刀と共呼ばれているがな」

 

 

「ほぉ…しかし刀……む!一つ、心当たりがありますな」

 

 

「え、マジで!」

 

 

「そのライトセーバーは古代からの代物であり、惑星では最強の戦士かつ支配者の象徴とされるものであります」

 

 

「ほぉほぉ俺にとっては最高の縁起物だな」

 

 

全宇宙支配を掲げる俺としては願ってもないものであると興味津々で尋ねると伯爵は続ける

 

 

「惑星の名はマンダロア その星にあるとされるダークセーバーならば刀のような刃でもある故に国王陛下でも使い熟せるかと」

 

 

「そうか……よしハウンドを呼べ!大至急マンダロアに向かうぞ!ダークセーバーを手に入れる!」

 

 

『その前に伯爵を皆に紹介してやれ』

 

 

「おう」

 

 

そしてハルトは主だったものを集めて幹部会を開いたのであった 文句を言う奴もいたがドゥークー伯爵は堂々とした態度で演説し全員の心を掴み認めさせたのである

 

 

ウォズの話では伊達に独立星系連合なる組織の長を務めていただけはあると感心していると

 

 

「流石だな伯爵」

 

 

「この程度造作もありませんぞ国王陛下」

 

 

「よし、では早速 ダークセーバーを探すとするか!」

 

 

「その前に国内のゴタゴタを片付けろ」

 

 

「うっす!」

 

 

そしてハルト達は暫く内政に勤しむ側 ハウンドに指示を出し ダークセーバーの行方を捜索させていたのである

 





予告

強者の象徴 ダークセーバーを探し始めたハルト その出所が分かった時 とある惑星を尋ねる その出会いがハルトに齎すものとは!ダークセーバーの持ち主が持つ赤く煌めく双刃が向けられる

次回 幕間 支配者の剣 お楽しみに!

オマケ短編

修羅場

ある時

「キャロルは自分の事を正妻云々言ってるけどさ、キャロルがもっと早い段階で素直になって攻めてたらハルトの身も心も早い段階で落とされてて私達の入り込む隙間なかったよね」


「銀狼の言う通りだ…つまり」


「キャロりんはハルくんの身も心も全部手に入れる時間があったのに手を出さなかったヘタレって事だね!」


「そうなる本当、キャロルのヘタレに感謝」


「銀狼、それ悪口だから」


「けど事実」


「ほぉ、死にたいようだな貴様等」


「えー考えてみなよキャロりん!ハルくんを独り占めする時間は誰よりも沢山あったのに……全部キャロりんがヘタレだったから私達が付け入る隙があったんだよ」


「っ!」


キャロルと一緒に


「……くぅ!」


あかねにもダメージが入っていたのだ


「あ、あかねにも被弾した」


「無理もないわよ」


「付き合いの長さなら1番だからな」


「今の一言はあかねにもクリーンヒットする」


「そうだよねぇ…」


「寧ろこの中で1番長い付き合いなのに落とせないとか…」


「くぅ!」


「もう辞めて!あかねのライブはもう0よ!」

追い討ちであかねがダメージを受けていたのは言うまでもない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。