前回のあらすじ
逢魔王国に新たな仲間 ドゥークー伯爵が加わり人材の層が一つ厚くなったハルト達 そして彼の提案により珍しい武器である ダークセーバーを捜索する事になったのである
そして
「おぉ、おはようございます国王陛下」
「おはよう伯爵、今日もよろしくお願いします」
「陛下、王たるものが臣下である私に余り遜るものではありませんぞ」
「いやいや貴方のような賢人から教授頂けるのですから、それ相応の態度を示すのが当然だと思います」
「それは光栄な話ですが公私は分けて頂きたい」
「分かった忠言、感謝するぞ伯爵」
「えぇ」
恭しく礼を払う老紳士 彼はドゥークー伯爵 ハウンド達が見つけた戦場の死体からアナザージオウⅡの懐古により甦った 元シスの暗黒卿である 現在は逢魔王国相談役として多様な種族、組織を束ねた組織運営力や政治、外国、帝王学などをハルトに教え、また相国として国内での議会と議員を束ねる代表でもある
ドゥークーはハルトの潜在的な才覚を気に入り、ハルトはドゥークーの経験や教養の高さから来る立ち振る舞いや実力に対してまるで父のような存在として敬意を払うと言った師弟関係のようなものが出来ている
元々の性格なのか教え子に対して面倒見が良く、長所はちゃんと褒め、短所はきちんと諫めてくれるのもありハルトも幼少期から見た暴力で何でも物を言わせる大人とは違う凄い出来ている大人として敬意を払いよく懐いているのであった
「…という訳です」
「確かに逢魔は傘下組織を束ねてるけど、その提携相手とも言えるスポンサー企業も抑えておくのが資金源になるって事か…可能なら銀行みたいな大規模な組織も押さえておきたいな」
「その通りです資金繰りは先ず最初に行うべき事ですよ」
「それなら例えばだけどその世界にある色んな分野の企業連合を傘下に収めるのも有効だったりする?」
「無論ですとも彼等を傘下に加えれば組織としてもインフラ、物流、金融の掌握に留まらず敵対勢力へのダメージも与えられます」
「その見返りに彼等の利権の確保か…バランスを取らないと企業の言いなりになってしまうと」
「その通りです」
現在は領地経営や組織運営について講義だ、逢魔王国とドゥークーが顔役をしていた分離主義勢力は 多種多様な勢力、人種が一つの組織として動いているという共通点があり ハルトは国家運営について彼から学んでいるのである
「陛下は数多の組織を傘下に置いていますからなこの老骨の知恵が役に立つなら使って頂きたい」
「勿論、遠慮なく使うし学ばせていただきますよ伯爵」
そう朗らかに笑うと
「ほぉ、お前がドゥークー伯爵か」
「国王陛下、彼女は?」
「紹介するよ彼女はキャロル、俺の嫁だ」
「それは失礼致しました。私はドゥークー…非礼をお許しを」
「気にするなオレとしては、そこのバカが人へ敬意を払っているなんて珍しい光景を見せてもらっているからな」
「一言余計だぞキャロル」
「奥方様、今後とも宜しくお願いします」
「あぁ宜しく頼む、このバカを助けてやってほしい」
挨拶していくとハルトは思い出したように
「あ、一応他の嫁達も紹介するか特に仕事柄顔を合わせるだろう人には優先的に」
「是非、お願いします」
「あれ?複数人いるんだ!とかツッコミない感じ?」
「えぇ正妃や側妃は珍しいものではありませんからな」
「流石は伯爵」
何というか流石は生まれながらの貴族だなと思う、そしてテスタロッサも交えて政治的な議論や勉強を終えたハルトは
「うぅ…頭痛い」
余りの知識量に煙が出ていた
「勉強しなかったツケが来たんだ」
「うぅ…キャロルぅ…」
「甘えるな!と言いたいが…今のオレは機嫌が良いからな、ほら早くしろ」
キャロルが自分の膝を叩くのを見て、礼を言って彼女の膝を借りる事にする
「ん…気持ちいい」
穏やかな表情を浮かべるハルトにキャロルはやれやれと被りを振ると
「まったく、そう言えばウォズの降格や色々を聞いたが大丈夫か?」
「何が?」
「お前は情が移ると甘くなるが…裏切ったとは言え付き合いの長い奴がいなくて寂しくないかと思ってな、その度にメンタルが病んでしまうと面倒臭くて構わん」
「はは、心配してくれてありがとう…けど大丈夫、フィーニスや皆がいるからさ…それにキャロルや皆がいてくれるからね」
「そうか…」
「寧ろキャロルは大丈夫?忙しかったりしない?」
「あぁ問題ないぞ、それにお前は約束を守ってオレとの時間を作ってくれるからな…他の奴等にも作っていると聞いているのは複雑だが…」
「それは…ごめん」
「気にするな、お前のやる事なす事ツッコミを入れるだけ無駄だからな」
「そうか?千冬は前に俺が魔王城を展開した時は百歩譲って許されたぞ?」
「アイツも随分と常識が壊れてしまったな…」
「いやいや千冬は普通側だよ」
「確かに未来では唯一の常識人と言っていたが…今ではカレンもベルファストも…一応ベアトリスもいるが…何故……って今はオレといるんだ他の奴の話をする事もないか」
「そうだね…ねぇキャロル」
「ハルト…」
二つの影が重なり そのまま2人は一夜を過ごすのであった
その翌日 2人は通常稼働をしていた時の事
「陛下大変です!」
「どうしたハウンド?」
軍事方面最高幹部のハウンドが齎した一報はハルトを動かすに十分過ぎたのである
「ダークセーバーの所有者を発見致しました!」
「良くやった!何処にある!」
「裏社会のボスのモールと呼ばれる男が惑星ダソミアにあるアジトに保管しているとの事です!」
「裏社会のボス!?成る程…なんか強そうだな!」
『思慮が水溜りのように浅いっ!』
「そうか…モールか」
「知り合いなのか伯爵?」
「えぇ以前、同じ師の元で学んでいたと…私の兄弟子とも呼べる存在ですね」
「え…それ倒して大丈夫な感じ?」
「無論です、いや寧ろモール程の実力者を倒せるのでなければダークセーバーは持てません…いや寧ろ問題はダソミアですな」
「え、危ない星なの?」
「えぇ以前、その惑星に故あって進軍した際にその星にいる魔女に呪殺されかけましたな」
「怖えええ!マジか……宇宙の文化恐るべし!だけど呪い殺すなら俺だって負けないよ!最近、無為転変も覚えたし!」
『張り合うな!』
「ですので準備には慎重を期して「いいや行くぞ惑星ダソミア!!」落ち着いてください国王陛下!」
「兵は神速を尊ぶ!どんな時も相手がファイティングポーズを構えるより早くマウントポジションから殴り倒す方のが俺だぜ!」
「な、何と…」
「慣れてください伯爵、魔王様はいつも真っ直ぐ、最短で…最速で壁をぶち抜く!って方なのです」
「そうだなボスは戦争になったら真っ先に首都を最速で最短に陥落させるような国王だ」
「そう言う事でしたら私もお供しましょうモールを相手にするならライトセーバーやフォースの加護がない国王陛下では些か荷が重い」
「いやいや寧ろ伯爵は俺の戦いぶりを見て欲しいぜ、どんな戦い方をするとかな!」
「それは良い機会ですな、では拝見させて頂きましょう国王陛下が持つアナザーライダーや怪人なる力を」
「決まりだな、よーしハウンド!行くぞ!」
「はっ!モールを捕縛するのですね」
「成る程、モールを捕縛しダークセーバーを手に入れマンダロアの支配者となるだけにあらずモールの支配基盤である銀河の裏社会に住まう犯罪シンジケートを支配下に置くのですな…」
「へ?」
「成る程マンダロアの影響が及ぶ星系は2000にも及びます、それだけの規模と裏社会の犯罪シンジケートを傘下に収めて一大勢力を形成するのですね」
「うーむ見かけによらず国王陛下は数歩先を見ておりますな」
「褒めるなよ伯爵、俺ぁいつもノリと勢いで駆け抜けてるだけさ!」
「考えなしでしたか…」
「ですがその考えなしが時に不思議な事を起こすのです」
「そうか…しかしクローンと肩を並べて戦う日が来ようとは」
「自分も驚きです、嘗ての敵大将と肩を並べるとは」
「これも国王陛下の人徳か」
「どちらかと言えば、あの人は目を離すと何するか分からないので放っておけないが正しいかと」
「違いないな」
「ですね」
「おーい!2人とも!早くこいよー!でないと俺だけで銀河帝国を倒しちまうぜぇ!」
「ほぉ何処へ行こうというのだハルト?」
「そりゃ銀河帝国をぶっ倒す前準備として」
「前準備として?」
「2000の星系に影響を及ぼせる戦闘民族の親玉をぶちのめした後、そいつが傘下に収めている犯罪シンジケートと惑星を傘下に置くんだよ!」
『近所のコンビニへ買い物行く感覚で物騒な事言ってんな』
「ほぉほぉ…」
「……あれ?」
おい待て、俺は一体誰にこの事を話した!と思い見てみると
「その話を詳しく聞かせて貰おうかハルト?」
不味い千冬がマジギレしている!!なぜだ!一体何処の部分が千冬の逆鱗に触れたと言うのだ!
「も、勿論束も連れて行くぞ!宇宙旅行だからな!」
「そう言う意味ではないわ馬鹿者!!」
「ほぐ!」
相変わらずの拳骨によりハルトは地面に倒れ伏したのであった
「何て恐ろしいレベルの手刀!」
「私でなければ見逃しちまうね」
「言ってる場合か!助けてよ2人ともおおお!」
ハルトは連行終わった後
「…………」
グッタリとしていたのである…哀れ
そして何とか千冬に謝り倒して、部隊を率いて惑星ダソミアに到着すると
「ほほぉ!ここが惑星ダソミアか!」
見るからに何もない荒野である
「よし捜索を開始するか……よし」
とハルトはディスクアニマルやプラモンスターを展開して広範囲捜索を始めるとトルーパー達も探索に入るのであった
「以外と広いなぁ、まぁ流石に星だからなぁ」
「ふむ……む、これは」
「どったの伯爵?」
「近いですな」
「え?嘘……あ、何かあるね」
見聞色を使って見たら何か感じ取れるのであった
「あっちだ」
とハルトと伯爵は目的地に歩きながらダソミアについて教えて貰っていると
「そうなのか…ん?」
見聞色とそこから来る未来視によって見えたものに従い神器である聖槍を取り出すと そのまま投げられたものを弾き飛ばすと
「ほぉ、ライトセーバーを弾くとは良い槍だな」
そこに現れたのは赤黒で頭部に角が生えた男であった
「お前がモールか?」
「あぁ、まさか俺に用があるのか……ん?」
モールが目線を動かした先はドゥークーである
「久しぶりかな」
「お前はまさかドゥークー伯爵!いやまさか死んだと聞いていたが…」
「此処にいる常葉ハルト様の手によって若返った形で蘇生したのだ」
「何と!そんな事が…」
「お前がモールか」
「そうだと言ったら」
「お前の持ってるダークセーバーを貰い受ける!」
「あぁ、構わないぞ」
「あんれぇ!!いやそこは欲しくば奪い取れえ!じゃないの!」
「何だ戦うつもりで来たのか?」
「半分くらい….」
「俺からすれば不要なものだからな、あんなものくれてやろう…変わりに」
「何?」
「俺の体を元に戻せるか?」
「ん?」
と見せられたのはモールの下半身 それは機械の体であったのだ
「え、出来るよ」
『ジオウⅡ』
そして同じように機械の体から自分の体へと戻ったモールは
「おぉ…本当に」
自分の足で地面に立つ事に感動を覚えているモールであったが、では早速試してみるかとばかりにモールは仕込み杖代わりにしていたライトセーバーを抜き放つとハルトへ斬りかかろうとしたがハルトは聖槍を取り出して受け止めると見聞色と武装色により何とか攻防を捌いているが
「(双刃ならではの戦い方は慣れてんだよなぁ)」
アナザーツインギレードの槍モードで似たような戦いをしていた故にハルトも対応出来ているが
「(凄いなこの人の戦い方…勉強になる)」
双刃による動きは流麗にして積み重ねを感じる…更に感情的故に不規則かつ予測出来ないようか動きに困惑するが
「楽しいなぁ!」
『ジオウ』
「姿が変わった!?」
「何だ、その姿は!」
「俺のマジな姿って事よ!」
「何だと!」
「それに同じような武器同士で戦う事なんて初めてだからさ…少しは楽しませろお!」
戦いを重ねる事で相手への戦い方にも共通である しかし伯爵は
「陛下、動き方にムラがありますぞ!今の隙にも刺突を三度入れられる…そこも!防ぐならもっと腰を低く!」
何故かトレーナー魂に火がついていたのであった
「はい!」
素直にアドバイスに従っていくと以前からカレン達に教わっていた技術とヒューマギアの力からモールの動きをラーニングして追従していく
「くっ!」
「まだまだぁ!!」
精度を増して行く刺突に対して防御が追いつかなくなるモール、いきなり機械の足から自分の足になった事で体感や動きにも多少のぎこちなさが出ているのだろう、そして遂に
「せい!」
「っ!」
モールのライトセーバーが弾き飛ばされるとそれに合わせてハルトは鋒をモールに突きつけたのである
「俺の負けだ……殺せ…」
「何で?負けを認める無様に命乞いをしろ勝つ事に執着しろ!諦めるな!そうしたら最後には勝ちの目がある…いやお前には無理か刃を交えて理解した、くだらん野心と死に場所探しに突き動かされてきだけの男に燃え盛る情熱を持つ俺な負けん」
「ふざけるな…貴様に何が分かるというのだ!」
「何も知らん!初対面の人間が自分のアレコレを詳しく知っていたら気持ち悪いだろ!」
『推しから見たお前も大概気持ち悪いぞ?』
「っ!!」
そうだったのか!と表情に出ており流石のアナザーライダー達も
『え、そんなに凹む!?』
驚いていたが今は
「俺って奴ぁ…」
『おーい、敵の前で普段のノリをするなぁ!』
「な、何だこいつは?」
長い人生を生きてきたが目の前の男のような行動は初めて見る故に困惑するモールに
「彼こそが銀河帝国を倒すものだ」
「まさか…コイツがフォースのバランスを取る者か?」
「いいやそれは違うが、あの男が切り捨てたものを拾い集めてその怒りをぶつけるものだ」
「ほぉ」
「それとお前を気に入ったんだモール!俺の仲間になれ!!」
その言葉に笑うモールは
「仲間に?おいおい何の冗談だ、貴様のような小僧に何が出来る」
「ははは!そうだな…帝国をビビらせるくらいかな」
「何だ、お前は反乱軍の人間か」
「反乱軍?」
「クローンから聞きましたが帝国の圧政に反旗を翻す組織と」
「へぇ…そっかぁ…つまりレジスタンスって事だな!」
「お前は違うのか?」
「俺はクローントルーパーとカミーノを雑に扱った銀河帝国をボコボコにしたいだけだよ」
「は?」
「現にトルーパー達が帝国の基地襲ったり軍艦襲ったり色々「待てじゃあお前が噂に聞く『
モールの話だとハウンドが指揮してるクローントルーパー達はどうやら帝国からすると その前身である共和国軍と同じ装備であるので、まるで共和国の幽霊船団が帝国相手に攻撃しているように見える事から ハウンド達クローントルーパーの海賊行為は共和国の亡霊として恐れられているらしい 何ならクローン戦争の主要な戦場で暴れているらしいので幽霊説を加速させているとの事だ
「聞けば船に直接乗り込んで船団を拿捕し、そのまま行方知れずになるとか」
はい、それは間違いなく逢魔本国や兵器工廠で買い上げた惑星に運んでますね!そりゃ心霊現象扱いされるわ!
「しかし異世界か…そんな荒唐無稽な話があるとな」
「でないと死んだ人間が甦ったり、お前の半身が元通りにならないだろ?」
「それもそうだな…あぁ、お前はダークセーバーが欲しいらしいな」
「おう!」
「では部屋まで案内しよう、ついてこい」
ハルトは伯爵と顔を合わせて訝しみながらも案内に従うのであった
そして案内された先にあったのは持ち手部分しかない日本刀のようなものが鎮座していた
「これがダークセーバーだ」
「へぇ…」
ハルトが手を取りスイッチを押すと 伯爵のセーバーとは違う感高い音と共に白と黒の刃が顔を出したのである
「良いねぇコレ」
「流石だな、その剣は相応しくないと思うと重たくなるらしい」
「マジかよ」
「そして、お前に問いたい」
「何?」
「お前は皇帝をどうするつもりだ?」
「俺達の流儀なら地獄を見せてやるだな」
「む?」
「俺達、逢魔は仲間1人が酷い目にあったら全員で仕返しするのが流儀、今回はクローントルーパーとカミーノ人が傷つけられたから仕返しするだけだ、その命を持ってな!」
「皇帝を殺すか」
「まぁ少なくとも死んだ方がマシな目には合わせるかな」
「………」
するとモールは何か考え込むと
「それなら手を組もうではないか、俺様が主導している組織の連中を使えば戦争に必要な物資を帝国の目を盗んで揃えられる」
「それは心強いな」
「その見返りに皇帝を殺す時は一声かけてくれ」
「良いぜ、それなら今から皇帝を殺るか?」
「は?」
「モールよ、このお方はお持ちの全艦隊を率いてコルサントを強襲しそのまま皇帝を殺すつもりでいるのだ」
「まさかその為にダークセーバーを!」
違う、この男はただ珍しい武器が欲しかっただけなのである
「左様、そうすればマンダロアとその影響下にある勢力、そしてお主と我等な勢力を合わせれば帝国とも互角以上に渡り合える勢力が出来上がる、反乱軍など目でもないくらいの巨大勢力になる」
「ふっ(なんか想像以上にヤバい勢力が出来上がってるぅ!)」
流石の言葉に冷や汗が止まらないが
「私が分離主義者の生き残りに声明を出せば集まる戦力もあるだろう…これも陛下のお役に立てる筈」
「それは素晴らしい提案だぞ伯爵(嘘だろ伯爵!!お前!俺が何で来たか知ってるよなぁ!)」
「ほほぉ、それでは早急に準備をせねばな」
「細かい下準備は任せて欲しい、モールよ過去には色々あったが今は共通の敵であるシディアスを倒すのだ、そしてこの銀河を支配するのは彼ではない…この常葉ハルト様だ!」
「そうだな…俺も賛同し協力するとしよう…ではマンダロアの支持者に声をかけるとするかな」
「ふふふ」
『ちょっと待て、そうなるとマジで2000を超える星系と惑星一つ、そしてこの銀河の裏社会組が逢魔に加わるのか?』
「それ所か銀河帝国の領土全てが国王陛下のものとなります」
何か色々と進めている2人を見たハルトは
「すぅ……そうか(おいコラ待てええ!)」
内心ではお馴染みの unwelcome school からの白目になっていたのである
「(何で裏社会のトップ連中が俺を担ぎ上げてんの!?確かに皇帝とっちめるつもりだけども!マジで俺、この銀河を支配しないとダメな感じか!!)」
結論
「(どうしてこうなったぁ!!)」
完全に自業自得である
だが流石に組織としての基盤を整えてからという事で話が落ち着き ハウンド、ドゥークー、モールの3人で色々と話していたがハルトは完全に蚊帳の外だったので
「ふっ!はぁ!」
ヒュンヒュン!と金切音が鳴るダークセーバーの鍛錬をしていた 伯爵からのLesson 1
能力を使わずに全方位のブラスターを弾き飛ばせ
ふむ、この伯爵 見た目によらずスパルタである! しかも寄りにもよって俺を撃つ事に慣れている親衛隊に攻撃役を任せやがった!お陰で殺気も感じられないぜ!
『日頃の訓練の成果がこんな形で出てくるとは…』
「何処かですごく見た事ある光景だ」
以前、オーダー66を体験したモールもデジャブを感じていた
「はぅ!」
トルーパー撃たれて倒れていると
「起きてもう一度だ」
「伯爵!こんなの不可能だわ!見聞色の覇気や自前の未来予知に頼らずに防ぎきれって!しかも目隠しされてんだぞ!」
「出来る出来ないは気持ち一つ、決めつけてはならん!それが出来た時、お前はもう一段階強くなれるだろう!」
何というスポ根と思うだろうが
「確かに!よし、もう一度お願いします!」
ハルトは割と自分が強くなる事には肯定的なのである
「よろしい最初からだ!」
「っしゃあ!」
と再びダークセーバーを使っての防御訓練をしていたのであったが
『何というか、仮面ライダーとおやっさんみたいなやり取りだな』
その言葉に
「つまりドゥークー伯爵は俺にとってのおやっさん?…よし、そうと決まればやってやらぁ!」
一層のやる気を見せていったのである。結果
「ふはは!見える!見えるぞ!トルーパー達の弾が俺にも見える!!」
意味の分からない直感を頼りに四方八方から放たれたるブラスターを時に回避し、時にダークセーバーで受け止め、逸らしていったのである
「これは…何と」
素晴らしい逸材であると内心で呟いた、性格に難が有りすぎるが師の教えを忠実に生かしかつ努力を辞めない向上心や野心など、そして何より体の内側に宿る怒りや憎しみなどのダークサイドのフォースを使い熟す才能も、どれもシスに必要な要素とも言える しかしながら頭が回らないので狡猾さは要勉強とドゥークーの教師としての面が働いていた
「伯爵のアドバイスは流石だぜ!取り敢えずやってみる事だって」
「これは素晴らしい逸材だ…では次のレッスンをやりますぞ」
「お願いします!」
ハルトはダークセーバーを構えると伯爵はライトセーバーの型についての講義が始まった
ライトセーバーの型は
1の型 基本の型 シャイチョー
2の型 ライトセーバー戦特化のマカシ
3の型 防御からのカウンターのソレス
4の型 アクロバットな動きをするアタロ
5の型 攻撃特化のシエン
6の型 1〜5の型を要領良く学ぶ ニマーン
7の型 暗黒面の力を借りて戦う ジュヨー
他にも派生型があると伯爵から教わった型を聞いた上で
「つかジュヨーってシスならデメリット無しで使えるじゃん」
「基本の型は当然だが他に覚えたい型はあるかな?」
ハルトは
「伯爵!俺、マカシとアタロとシエン…というより派生型のより攻撃的なド・ジェムソを覚えたいです!」
この男 防御が頭になかった只管、力強い剣技かスピードで相手を圧倒する事しか頭になかった
「防御など不要!力で相手を捩じ伏せる!それが俺の正義!!」
「攻撃あるのみの精神は見事だ」
「後、学べるならジュヨーも覚えたいです!」
そして生来、感情任せに戦う為か暗黒面の力を使う事に何の躊躇いも無かったのである。
「後、伯爵が手から出すビリビリとか俺も使えるようになりますか!あとモールがやってきた遠隔首絞めとか!」
そして並外れた好奇心と向上心を持っていた 何より力への渇望が半端ない
「伯爵、こいつ…シスになる才能に溢れているぞ」
「モール、私もそう思っていた所だ…シディアスが見たら弟子にしたがるだろう逸材だ」
『安心しろお前達、相棒は最初からダークサイドに堕ちている』
「ではお前に私の知る暗黒面の力を教えよう」
「お願いします!!じゃあ時間の流れがおかしくなる空間に行きましょう!」
「「は?」」
そしてグルメ界に転移すると
「スカイディア!お願い!」
八王の一角を精神と○の部屋みたいな扱いして外での1秒が中での1000年とも呼べる空間に飛ばしたのである
そしてダークセーバーを起動したハルトは
「さぁ、お願いだ伯爵にモール!この俺にフォースの暗黒面を教えてくれ!!」
それはもう狂気的な笑みでセーバー片手に切り掛かりに来たのである
そして結界内で長い年月が経過した
「ふぅ……スゲェ…スゲェよ…フォースの暗黒面って何て素晴らしいんだ伯爵!!俺感動しちまったぜ!そう!初めて生でレジェンドライダーに会った時に勝るとも劣らない程の感動だぁ!」
『なんてこったい!相棒がダークサイドに堕ちてしまったぜ!』
ふはははは!と暗黒面に堕ちた特徴である黄色の虹彩を宿したハルトはダークセーバーをビュンビュン振り回していたのである その過程で
「モールのダブルブレードも中々に使いやすいな!俺としては槍が得意だからこっちのがしっくりくる!」
「そ、そうか…」
「私もまさかノリと勢いで暗黒面に堕ちる者を見たのは初めてですよ…」
「普通なら堕ちる事に大なり小なり葛藤があるからな」
『まぁ相棒はコンビニに行く感覚で世界征服やろうとする程 頭のネジが外れているからな』
『そもそも恐怖を感じる機能が麻痺してんだ』
『それならその麻痺した恐怖をハルトに与える嫁達って…』
「まぁそれだけの狂気があればシディアスにも刃が届くだろう」
だが伯爵は知らなかった、少し先の未来でその皇帝が
「何じゃ!この小僧の闇は深すぎるうう!!いぎゃああああ!!辞めろおお!これ以上、そんな目で余を覗くでないいい!!」
ダークサイドのフォースによる精神攻撃を受けてしまう事を
人が深淵を覗く時、深淵もまた人を覗いている
化け物を倒そうとするなら 自分も化け物になる覚悟をしなければならない
と言う言葉があるが まぁ
「オーマジオウを倒す為なら俺は喜んで深淵を覗いて化け物になってやるよ!」
覗いた奴が本当にイカれているのだから当然である
そしてスカイディアの裏のチャンネルから出てダソミアに戻ると
「本当に時間経過してないのか」
「こんなものがあったとは…」
「なぁ!早速学んだ事を試したいんだけどさ何か無いかな!」
「でしたら先ずは自分のライトセーバーを組み立てては如何かな?」
「ほぉほぉ、確かクリスタルを云々だったね!」
「そうです…「なら尋問官って奴からクリスタルとセーバーのパーツを奪えば良い」ほぉ」
「成る程…よっしゃあ!そうと決まれば早速だな!」
とワクワクするなり伯爵とモールを引き連れて手近な惑星にいる尋問官を
「見つけたぞ!テメェが帝国の尋問官だな!つまり大将首だな!その首置いてけ…首置いてけぇえええ!!」
「ひぃ!」
殺意全開でダークセーバーで切り倒しクリスタルとセーバーのパーツを獲得したのである
そしてフォースの導きに従いパーツを組み立て自分だけセーバーを手に入れた
刃は勿論、血のように赤く普段は1本のセーバーだがヒルトを捻ると小刀型セーバーが現れるスプリット式かつヒルト側で合わせるとダブルブレードとしても使える狂人しか使えないセーバーが完成したのであった。
予告
無事に暗黒面に堕ちたハルトは仲間達に意気揚々と戦果を報告する。そんな中 とある一報がハルトの耳に入る
「何ぃ!クウガ展だけでなくアギト展まで始まるだとぉ!」
違うそうじゃない!
次回 幕間3 予想外の一報 お楽しみに!
オマケ短編
園児へのお仕事紹介!
ここは逢魔にある幼稚園 そこで
「やぁ皆!今日はボクの仕事である治安維持と」
「妾が担当する拷問についてお話しするぞ!」
「よろしくねー」
はーい!と元気よく明るく返事する園児だが見学していたハルト達は、とんでもない仕事紹介が行われようとしていたのであった
しかしながら
「こういう場面ってウルティマ、凄い似合ってるな」
そう呟くと
「ま、猫を被ってアレコレするのが得意な奴だからな」
「そうね」
カレラとテスタロッサは当然とばかりだがハルトからしたら
「子供向け番組のお姉さん感があるな」
ウルティマは明るく人懐こい笑顔のまま、自分の仕事は法律を破った人を捕まえる仕事だよーと子供に分かりやすく説明していたのだが
見た目は子供に好かれるような感じだからなぁヤクヅキも続く
「次は妾の仕事じゃな」
と取り出したのは犬と猫の着ぐるみを着ている者が現れた、誰だ?と首を傾げていると
「(どうして俺がこんな目にぃ)」
ふむ猫はナツキで…じゃあ犬は誰だ?と首を傾げていると
「(ふふふ)」
ウォズであった
「いや何してんだあの2人」
『まぁウォズは今、ヤクヅキの部下だからな上司には逆らえないのだろう』
そして話は続く
「先ず拷問とは何か簡単に言うと、そこの隠し事をしている悪い猫にその隠し事を教えてとお願いする行為じゃ」
「へぇ簡単だねぇ」
「じゃがそうもいかん、世の中には嘘をついたりし誤魔化したりする者もおる…」
うんうんと頷くと突然
「そんな奴に一生懸命お願いして本当の隠し事を教えて貰うのが拷問じゃ」
その言葉に合わせて犬(ウォズ)が猫(ナツキ)に容赦ない渾身の右ストレートを顔面へ叩き込み仰向けに倒れた猫目掛けてフライングボディプレスを敢行したのであった
「猫ちゃーーん!!」
その暴力現場には園児ドン引きである、完全に私怨が籠っていたが犬ちゃんは何故か勝利のポーズを決めていた
「猫ちゃんは痛くないの?」
その問いにヤクヅキは笑顔で
「痛いし苦しいぞ」
「かわいそう…」
とざわつく教室に じゃがと前置きをしてヤクヅキは
「しかしの、この猫は悪い事をした後も隠し事をして皆を悲しませておる…それでも可哀想か?」
「じゃあ可哀想じゃないね」
「そだねー」
と頷く園児に
「ヤベェ、逢魔の未来を担う世代の達観ぶりに戦慄を覚えてしまった…」
そんな中
「じゃあ僕たちも悪い事をしたら拷問されちゃうの?」
と尋ねる園児にヤクヅキは明るい笑顔で
「安心せい、お主達が悪い事をしない限りは大丈夫じゃ」
「本当?」
「本当じゃとも、そもそも妾達が拷問するのはの…国民相手ではないからな」
逢魔の敵ですね分かりますと頷いていたハルトであった