無冠の王 アナザーライダー戦記 リテイク   作:カグ槌

396 / 414

皆様 お待たせしました!! 実は…最近、エボル√のハルトを主役にした短編を 別作品 無冠の王 トイボックスで連載中!以前の記念作品を加筆してますので、良かったらお楽しみ頂ければと


旅行帰りは気が緩む

 

 

前回のあらすじ

 

 

師匠から敵対宣言され精神崩壊したハルト しかし仲間達の荒療治によりメンタルは辛うじて回復したのである

 

 

そしてIS世界に帰還したハルト達は拠点である篠ノ之製作所で

 

 

「うわあ…アレは彗星かな?…いやぁ違うなぁ彗星は…パァア!ってなるもんな…」

 

『ダメだ相棒のメンタルがおかしな事になってる』

 

『落ち着け』

 

『まだメンタルケアが必要なようだ…』

 

 

久しぶりのIS世界を満喫していた

 

 

「いやぁ懐かしさすら覚えるね」

 

 

「あぁ…あの頃と色々違うからな」

 

 

と2人は自分の左薬指についた指輪を見ている

束は赤、千冬には青の宝石を使っている結婚指輪なのだ

 

 

「そうだねぇ」

 

 

「まさか…私がな…」

 

 

「マドッちも言ってたけど、本当にちーちゃんはハルくんと結婚出来て良かったね」

 

 

「あぁでないと嫁の貰い手がなくて…って喧しいわ馬鹿者!」

 

 

「ちーちゃんがノリツッコミ…だと!」

 

 

「そんなに驚く事か?」

 

 

と楽しそうに騒ぐ面々にやれやれと思いながらも茶を飲み空を見ているハルト その背後にはこの世界ではヒューマギアの守護者として表や裏忙しい滅亡迅雷の4人がいた

 

 

「何をしている」

 

 

「久しぶりの平和を満喫してるんだよ…いやぁ平和過ぎるねぇ!」

 

 

『おーい相棒?』

 

 

 

「この世界をもっと面白くしてやろう、おい誰かエボルトとネオ黎斗を呼んでくれ」

 

『落ち着けえええ!』

 

『突然、訪れたこの世界の大ピンチ!』

 

 

「ほら電王もオープニングで言ってたろ?始まりはいつも突然に…と」

 

『だとしても急過ぎる!落ち着け!』

 

 

 

「そうか…そう言えば調査していた件だが」

 

 

「あぁネオタイムジャッカー残党を狩ってる奴?」

 

 

「そうだ奴の素性は不明だがIS学園近隣での目撃情報がある注意してくれ」

 

 

「ありがとう滅」

 

 

「気にするな」

 

 

「よし…早速、慣らし運転と行くかね」

 

「何をするつもりだ?」

 

 

「新しいバイクの試運転」

 

 

「は?」

 

 

その夜

 

街を切り裂くような排気音が足元で唸り猛スピードで進んでるようなバイクに乗るのはハルトと一夏の2人

 

 

ハルトは自前のアナザーオートバジンと一夏のゴルドダッシュと一緒にツーリングしていた一夏の免許?安心してくれ!必要なのは技術だから!であったし単純に一夏は束の権力で短期間合宿の後に免許を貰っている

 

 

だがしかし!健全な運転をしているようでは仮面ライダーにはなれない!時には激しい運転をせねば!とハルトは一夏のバイクの先生にゴ・バター・バを指名したあった…その為 

 

 

「行くぞ!ハル兄直伝!疾風断!!」

 

 

「いや、それただの轢き逃げアタッ…ごほっ!」

 

 

「ナツキーーー!い、一夏兄さんなんて事を…」

 

 

「いやハル兄が治療した後にマドカがベットでこうそ…ごほん…動かないように看病すれば良くない?」

 

 

「い…一夏兄さん、アンタは最高だゼェ!!」

 

 

「やっぱりお前もハルトの弟だよ!思考回路が似通ってるぞ!」

 

 

「それは心外だよ!俺は常識人側だよ!……逢魔では」

 

 

「それが非常識なんだよ!」

 

 

 

まぁ、お察ししてほしい

 

 

そして小高い山に登ったハルトは一夏に対して

 

 

 

「んー!久しぶりにバイク乗ったけど良い気分だな」

 

 

「ハル兄は最近、中に外に忙しかったからね」

 

 

「そうだよぉ…大変だったんだ、色んな星の人とお話ししたり文化や言語を覚えたり…まぁ!王として皆の生活や未来を守る者として当然の仕事なのですがね!」

 

 

「てか珍しいねハル兄がツーリングしたいって」

 

 

「気晴らしに巻き込んで悪かったな」

 

 

「良いって……てか今更ながらにハル兄は、この世界で無免許運転じゃない?」

 

 

「大丈夫だ一夏、必要なのは技術だ」

 

『いや違うそうじゃない』

 

 

「どうしよ…」

 

ゴルドダッシュをケミーカードに戻すと一夏にハルトは

 

 

「まぁ安心しろ最悪、俺が免許持ってる歴史を書き換えるから」

 

『辞めて!そんな事に王の力使わないで!』

 

 

とアナザージオウⅡウォッチを見せつけるハルトに一夏 いや辞めてと止めに入るが

 

 

「つかお前もタイムロードの力で過去に飛べるよな?」

 

 

「確かに!?」

 

 

「さてと…お前は大丈夫か?ほらセシリアとかシャルロットちゃんとか色々と」

 

 

「決めたわ……俺は…全員を幸せにする!」

 

 

一夏の言葉にハルトは震えて一言

 

 

「いやいや、そんなの……不誠実じゃないですか!」

 

『お前が言うな』

 

 

「ハル兄が言う?」

 

 

 

「そうか…一夏……その道は茨の道だぞ」

 

 

「ハル兄はその茨の道を普通に歩いてない?タップダンスしてるよね?」

 

 

『違うぞ一夏、この男は地雷原をコサックダンスしてる』

 

 

「ははは!一夏は冗談が上手いなぁ!忘れたか?俺はナノマシンによって監視されてる事を!」

 

 

「お、おう…」

 

 

「お前の場合は…うん頑張れ」

 

 

「ハル兄?」

 

 

「お前は…どっちかと言えばナツキ側だからな」

 

 

「え、俺監禁される?」

 

 

「下手したらな‥気をつけろ」

 

 

そう言うハルトの顔は笑っていなかったのである

 

 

ーーーー

 

 

そして篠ノ之神社にて

 

 

「お久しぶりです、お義父さん」

 

 

「久しぶりだねハルト君、結婚式以来だね…束は元気かな?」

 

 

「えぇ、毎日元気一杯ですよ」

 

 

「そうか」

 

 

彼は束と箒の父 篠ノ之柳院さん…今の俺の義父でもある

 

 

「最初、束が恋人所か夫を連れてきたと聞いた時は開いた口が塞がらなかったよ…あの人を人と思わないジャジャ馬が気に入った男がどんな奴だとね」

 

 

「ははは、いやぁ普通な男ですみません…てか自分の娘を何と思っててたんですか」

 

 

「いや異世界で魔王をやっている君の何処が普通なのかね?」

 

 

「そうでした…」

 

 

「まぁあの子が楽しく暮らしている…それだけで私は嬉しいのだよ、あの子は君に会う前は退屈をしていたからな…やはりあの子にはこの世界は狭過ぎたのかもしれませんな」

 

 

「そんな事ないですよ、どんな人でも帰る場所が必要ですよ」

 

 

「その場所が君の隣なんだよ…今後とも娘を……束をよろしく頼む」

 

 

「当然です」

 

 

「さて…クロエちゃんは何処かな?」

 

 

「あ、お久しぶりですお爺ちゃん!」

 

 

「おぉ々…よく来たねクロエ〜元気だったかい?」

 

 

先ほどの真面目ぶりが嘘のように好々爺となった義父にハルトはびっくりしていた…いやまぁ初孫だからなぁと苦笑しているが団欒の時間を邪魔しては悪いだろうと退室すると

 

 

「ハルくーん!」

 

 

「っと……どしたの束?」

 

 

 

飛びついてきた束を優しく受け止めたハルトは

 

 

「いやぁハルくんとお父さんが話してるのが見えてさぁ!」

 

 

「ま、男の会話って奴だよ」

 

 

「そっかー」

 

 

「つかナノマシンで盗聴してるでしょ?」

 

 

「あ、バレた?」

 

 

悪びれもしない彼女が愛おしいと思うあたり俺は相当に毒されてるな

 

 

「そんな悪い束にはお仕置きしないとね」

 

 

「お、おう…まさか嫁の実家でそんなワイルドな発言をするなんて…」

 

 

「束、今夜は寝かさないぜ」

 

 

「いやいやハルくん、束さんにそんな事言って大丈夫?そんな事言ったらクーちゃんの妹か弟が出来るまで搾り取るよ?」

 

 

「………お手柔らかにお願いします」

 

『ヘタレ』『腑抜け』『腰抜け』

 

 

「っせぇ!」

 

 

ーーーー

 

 

そして夜 神社のお祭りの準備をしているハルトは近くの鏡に対して話しかけていた

 

 

「いいか、この家に住んでる奴は俺達にとって大事な人だ何があっても守り通せ」

 

その指示を出したのは鏡の世界にいる仲間達、本来ならゴルトフェニックスの眷属であるガルドサンダー達にお願いしたいが、アイツらは現在 ハウンド初めとする銀河帝国攻撃作戦で行動している

 

 

作戦内容?んなのミラーワールドから帝国のストームトルーパーや高級将校を拉致して帝国を鏡恐怖症にするだけの簡単なお仕事ですよ?

 

 

なので現状 頼れるのが

 

 

「バズスティンガー…ワスプ!」

 

「バズスティンガー……ホーネット!」

 

「バズスティンガー…ビー!」

 

「バズスティンガー!ブルーム!」

 

「バズスティンガー!フロスト!」

 

 

「五人揃って!」

 

 

「「「「「バズスティンガー特戦隊!!」」」」」

 

 

決めポーズをミラーワールドで決めてるコイツらになった

 

 

「おぉ…フリーザ軍との合同練習の成果が出てるな」

 

『何処に成果感じてんだ』

 

 

「寧ろ流暢に喋れてるのにびっくりしてるんだよ」

 

『前に聞いたがミラーワールドに人を引き摺り込むには人間の言葉で誘導するのが良いと言ってたな』

 

 

「狩るための技術を常に研磨してるな…エクセレント!んじゃ頼んだぞ特戦隊!」

 

 

はっ!と言ってミラーワールドで張り切っている仲間達に合わせて表側の備えも必要と

 

 

「もすもすひねもす?暇なら顔出してくれる?」

 

 

呼び出したのは

 

 

「お呼びに預かりまして恐悦至極です我が魔王」

 

 

元右腕のウォズ、現在はヤクヅキの部下であるが

 

 

「おう」

 

 

「先のは何とお詫びして良いか」

 

 

「あぁ別に気にすんな、もう怒りは治まったからな」

 

 

「ですが我が魔王は時折、思い出し激怒をするので…」

 

 

「いや、ごめんって…つか思い出し激怒なんてそんな情緒不安定な真似誰がするか!」

 

『いやお前だろ?』

 

『ナツキに良くやるじゃん』

 

 

「記憶にないな…」

 

 

「それで私にどのような」

 

 

「あぁ、お前にこの場所と住む人の護衛を任せる陰に忍んで頼むぞ」

 

 

「仰せのままに」

 

 

親族の護衛任務 要人警護ならウォズのその麾下にいる諜報員 百貌のハサンに任せておけば良いと判断 これを手柄にある程度復権させるのもありだろうと考えていた 勿論 謀反の可能性も考慮して

 

 

「静謐ちゃん査定お願い」

 

「御意」

 

内緒で別にお願いしていたりするが まぁ備えておいて問題はない

 

 

それなので

 

 

「この世界では俺も普通の人間だから護衛無しに街を出歩けんだよねぇ〜」

 

 

「そうだね…最近は護衛もいたし2人きりは久しぶりかも」

 

 

と篠ノ之神社で祭りを楽しんでいたのである

 

この祭りで花火が上がり 鈴は箒に花火見えた?と尋ねる修羅場が始まったのである

 

 

「あかね…その……浴衣似合ってる」

 

 

「ハルトも似合ってるよ」

 

 

現在はあかねとのお祭りデートである!

 

 

「そ…そうかな?」

 

 

デレデレなハルトだがその背後の御神木に隠れていた陰が

 

 

「おいアイツは何をしている」

 

 

「束さん達をスルーしてあかねちゃんとお祭りデートだってぇ…」

 

千冬と束は嫉妬に狂った表情で御神木をメリメリメリとめり込む位の力で握り締めていたのである

 

 

「いやいや私達はIS学園で一緒いるだろうから別に今くらいは…」

 

 

シャロンはそう言うが

 

 

「「黙れ」」

 

 

「えぇ……」

 

その2人の威圧にシャロンは閉口しながらもドン引きしていた

 

 

「しかしこの世界は随分と平和なのだな」

 

 

「まぁ、あのバカが魔王や逢魔を名乗らずに来た世界だからな」

 

 

「あの時は逢魔なんて出来てなかったからねぇ」

 

 

「しかもハルトが魔王ではなかった…人間だった」

 

 

「おい待て、あの男にそんな時代があったのか!」

 

 

「そのリアクションはベアトリスやロスヴァイセもやってたな」

 

 

「あの頃のハルくんを見せてあげたいよ」

 

 

「今と大差ないだろう?」

 

 

「それもそうだね…」

 

 

まるで遠い過去を思い出す2人にシャロンは ほぉと頷く 人に歴史ありとは良く言うものだと しかしながら

 

 

 

「動いたぞ」

 

 

「よし行くぞ」

 

「ふふふ逃がさないよハルくん」

 

 

「はぁ……私はこう言うのを楽しむ側なのに何故止める側をしているのか…」

 

 

そんな事を知らない ハルトはあかねと一緒に

 

 

「かき氷とか久しぶりだ」

 

 

「そうだね…懐かしいなぁ、あの頃と言えばさ」

 

 

「あ、そうそうそんな事あったねぇ〜」

 

 

と笑い合う2人 その頃 一夏は箒と一緒に馴染みの場所で花火を見ようと動いていた

 

 

そんな中

 

 

 

「や、魔王久しいねぇ」

 

 

「白スーツ…」

 

件の裏切り者が現れたのであった

 

 

ーーーー

 

 

「ハルト…」

 

 

「あかねは下がって…呪腕さん頼んだ」

 

 

「御意」

 

 

陰に潜んだ呪腕さんにあかねの護衛を頼み下がらせると

 

 

場所を変えるぞと言って動く、流石に祭りを楽しむ人たちに迷惑はかけられない

 

 

 

「いやぁ久しいねぇ!」

 

 

「死ね」

 

 

開幕の挨拶とばかりにアナザーウォッチを起動しようとしたが待ったと手を出す

 

 

 

「待った、今回は挨拶に来ただけだ戦いに来たんじゃないよ、君だって折角の祭りを台無しにしたくないだろう?」

 

 

「は?俺はお前を血祭りにするのは楽しいと思っているが?」

 

 

「本当、敵認定すると君は容赦がないね!?」

 

 

「そんな言葉を信じる程、俺がお人好し…いや怪人良しだと思ったか?」

 

 

『怪人良しって…何?』

 

 

「いやぁ、まさかクジョーが研究所を残してたとはねぇ〜破壊しろと命令したのに何で残してるかなぁ……あぉいざという時に魔王を焚き付ける物証?だとしたら可愛いねぇ同じ創造主に生み出されたアバターなのに、自分に見向きしなかったからって構ってとばかりに反乱とは…あははは!いやぁ滑稽だねぇ」

 

 

「あ?」

 

 

「あぁ知らなかったか彼もアバター…まぁ細かく言えば神下ろしの器かな」

 

 

「ん?」

 

 

「早い話が降霊体質、シャーマンみたいな感じだよ」

 

 

「んじゃ…あいつ、オーバーソウルとか出来んの?」

 

 

「そのシャーマンじゃないから…まぁ良いや、兎に角、私の目的は「らぁ!」がっ!」

 

 

白スーツは背後から現れた浅倉の振り下ろした鉄パイプを頭部にくらってしまったのである!

 

 

「此処かぁ……祭りの場所わぁ…」

 

 

「いや確かに祭りの場所は此処だけど、ナイス浅倉さん」

 

『可哀想にまさか不意打ちされるとは…』

 

 

「そこの白スーツタコ殴りにしようぜ」

 

 

としようとしたが

 

 

「いきなり暴力とは酷いですね今日は挨拶に来ただけなのに」

 

 

「っせぇ信用出来るか」

 

 

「ま、良いでしょう次会う時は敵同士 せめて束の間の休息を味わうのですね」

 

 

そう言い消えたのであった

 

 

そんな一抹の不安も覚えつつも夏祭りを楽しんだ翌日

 

 

白スーツの襲来を報告した後 IS学園の次学期への用意を始めていた

 

 

そんな時 学園側から呼び出しがあった

 

 

「嫌だ」「面倒くさい」

 

 

と最初は断わろうとしたが

 

 

「ほぉ、嫌だと言うなら」

 

 

千冬が笑顔で竹刀を持ったので

 

 

「と思ったけど大人なら行かないとダメだよねハルくん!」

 

 

「そうだな!俺達も講師なんだ学園の声かけには応じないとな!言っておくが断じて千冬が怖い訳じゃないからな!」

 

『何だ言えたじゃねぇか』

 

 

という事で学園に行くも

 

 

「待ち惚けとか酷くない!」

 

「俺達を待たせるとは良い度胸だ」

 

 

「待てお前達、待つと言うのも大事な事だぞ」

 

 

「けど千冬!俺は止まると死んでしまうんだ!」

 

 

「そんな訳あ……る可能性が否定出来ない…いやそもそも自重というのだな」

 

 

「確か相手を待たせる事で自分の優位性を誇示するのも交渉の方法と伯爵は言ってたな…ならばその此方の土俵へ引き摺り下ろしてやる、俺は早くスーパー戦隊の終幕を見届けないといけないんだ…束!!」

 

 

「はいはーい、10カウント内に来ないなら全世界のISコアを機能停止にするよー!」

 

 

「やっちゃえ束ー!」

 

 

「煽るな馬鹿者!おい更織!いるなら早く出てこい!でないとこのバカ2人は本気でやるぞ!」

 

 

危うく世界滅亡へのカウントダウンが始まろうとしたが

 

 

「大変お待たせしました!」

 

 

と頭を下げて現れたのは水色の髪に扇子…確か

 

 

 

「あ…この人」

 

 

「ハルくん知り合い?」

 

 

「知らない、けど自分の妹をストーキングしてるで学園では有名な人」

 

 

「え、私そんな噂知らない…」

 

 

「な…なんだってー!自分の妹をストーキングするだって!!そんなの姉の風上にも置けないね!」

 

 

「あれ?けどこの間 箒ちゃんを見守るのに人工衛星を打ち上げたような「それはハルくんの勘違いだよー!」そうか!束が言うなら間違いないな!」

 

 

「そうだよ!束さんはいつも正しいからね!」

 

 

「そうだな…間違っているのは……世界の方だ!」

 

 

「落ち着け馬鹿者」

 

 

「ごふっ!」

 

 

千冬の拳骨が後頭部にクリーンヒットして沈黙するハルトを尻目に束は

 

 

「それでストーカーが何の用?」

 

 

「違いますよ!…こほん改めまして私は生徒会長の更織楯無です」

 

 

「生徒会長って確か、この学園…」

 

 

「はい、IS学園最強で有名な生徒会長です」

 

 

「成る程…学園最強か、それはつまり自分は千冬、束より強いと言いたいようだね」

 

 

「ほほぉ、まさかこんな命知らずが現れるなんて予想外だったよ」

 

 

「ブリュンヒルデも随分と舐められたものだな」

 

 

「生徒の中で最強って話ですよ!誰がISの生みの親と世界大会連覇した人と同列に語れるんですか!そんな人この世界にいる筈ないですよね!というか織斑先生も悪ノリしてないで止めてくださいよ!!」

 

 

 

 

ふむコイツは弄りがいがありそうな奴だなと束と一緒に心の中で草加スマイルを浮かべる、その本心は面白い玩具を見つけたと言う悪い大人の顔であった

 

 

 

「それで話とは何かな?」

 

 

 

「は、はい…実は…」

 

 

更織楯無の要望とは一夏入学時から保留になってる学園側の案件だった

 

 

「いっくんを部活にねぇ」

 

 

そうIS学園は全員何らかの部活動に所属する事である 最初は例外とも言える一夏達の対応や学園側の準備もあったので一学期は見送られたが

 

 

「学園側の受け入れ態勢も出来たので織斑君を部活に所属させろと…」

 

 

「えぇ…」

 

束は露骨に嫌な顔をする、まぁ技術者としても世界的に貴重な一夏と白式の稼働データ収集のリソースを割いてまで部活動をさせるのには乗り気ではない…まぁ本人がやりたいと言うなら別だが

 

 

「ほぉ、それなら簡単かつ良い解決方法があるぞ」

 

 

「え?」

 

 

「辞めろ、どうせお前のことだから的外れな解決策に「一夏が部活に入っていないのが問題なら一夏が部活を作れば良いんだ!」そんな…マトモだと!」

 

 

「酷くない?俺だって常識的な思考回路を使うよ!……3分くらい!」

 

 

「短っ!」

 

 

 

「なんて単純だけど効果的な発想!?」

 

 

「そして一夏を部長にして俺が顧問をやる…」

 

『おいまさか…』

 

 

すると何処からかサスペンダーを取り出して服につけると勢いよく バチイイィン!と叩いて

 

 

 

「その部活の名前は……【仮面ライダー部・IS学園支部】!新たな伝説が幕開ける瞬間だぁ!はーはっはははは!」

 

 

アナザーライダー達も知ってたぁと呆れていたし

 

 

「やはりか」

 

「そう言うと思ったよ!」

 

 

「そして部室は月面に作ろう」

 

「ISの本懐を遂げる時がついに来たね」

 

 

「楽しみだな、しかし月か……俺には因縁浅からぬ場所だよ」

 

「あぁ……そうだね」

 

束は言葉を飲み込んだがハルトは以前 とある世界の月を砲撃して抉った事を

 

 

 

「んじゃ千冬、仮面ライダー部を作るから許可をだ「せる訳ないだろう!」そんなぁ!な、何がダメなの!いいじゃん!学園は部活問題が解決してハッピー!俺達は白式の稼働データが確保出来るからハッピー!一夏も知らない環境に怯えないでハッピー!のハッピーで埋め尽くされてる光景があるんだよ!それの何が問題なのさ!」

 

 

「簡単な事だ……1人の部活動など認められない部員が必要だ」

 

 

「正論だよ」

 

 

「それは……ぐうの音も出ないや…」

 

 

とハルトの仮面ライダー部設立の目論見は脆くも崩れ去ったのであるが

 

 

「確かにコズミックステイツも部員との友情で覚醒する、1人だけの仮面ライダー部は仮面ライダー部にあらず、つまり!一夏と友情を育んだ者達が入部すれば良いって事だな!」

 

 

「そうだ」

 

 

「よっしゃあ任せろ!今すぐ一夏に友達探して入部して貰うように話してくるぜぇ!」

 

 

と思い立ったら吉日とばかりに走り出そうとしたハルトだが

 

 

「その前にだハ…常葉講師…その部活は何をする部活なんだ?」

 

 

「ん?日曜朝に早起きして皆で特撮を見たりイベントに行ったりするの!」

 

 

「そんなの部活として認められる訳ないだろう!それは完全にお前の趣味ではないか!!」

 

 

「そうだ、良いだろう?」

 

 

「常識を取り戻せええ!」

 

 

「ぎゃああああ!千冬!関節技が決まってる!決まってるから離してええええ!」

 

 

暫く千冬からのパロスペシャルで絶叫を上げるのであった

 

 

しかし楯無生徒会長には妙案有りという感じだが

 

 

後に一夏を景品に巻き込んだイベントへの対処法として

 

 

 

「そうだ!こうなったらいっそな事、ハル兄を巻き込んで部活を作ろう!生徒会長の思惑通りに行ってなるものか!」

 

 

「それは大丈夫なのか一夏?部活を作るのは難しいと聞いたが…」

 

 

「大丈夫大丈夫、この学園に仮面ライダー部を作るとか言えばハル兄は二つ返事で顧問になってくれるから」

 

 

とあの義兄にしてこの義弟ありの行動に千冬は頭を抱える事となったのである

 

 

そんな事を知らない一夏は現在 IS学園での勉強を転入予定の秋羅としていたのであった

 

 

「……何だろう凄い嫌な予感がする」

 

「奇遇だな一夏、俺もだ」

 

 

「ハル兄が変な事してるんだろうな」

 

「それなら日常だから慌てる事もないか」

 

 

明日は我が身というのを2人はまだ知らない。

 

 

 

そんな中 箒達が学園の食堂にいる

 

 

「集まって貰ってすまないな皆」

 

 

「ど、どうしたの箒?急に皆を集めるなんて」

 

 

その場にはセシリア、シャルロット、ラウラ、鈴と一夏を思う面々が集まったのである

 

 

「単刀直入に言おう、あのバカの鈍感が治った」

 

 

その箒の言葉に

 

 

「あ、ありえませんわ!一夏さんの長い年月を得て熟成された鈍感が夏休みだけで解消される訳がありませんわ!!」

 

 

「そうだよ!僕が一緒にお風呂入っても、ラウラが公衆の面前でディープキスしても裸で夜這いしても好意に気づいてなかった一夏の鈍感が治るなんて、そんなの絶対おかしいよ!」

 

 

「今更だが一夏の奴の鈍感には呆れて何も言えん」

 

 

「そうね…寧ろ逆に一夏は良く今まで襲われなかったわね、あんな無防備な生き物自然界では即捕食されてるわよ」

 

 

「まぁ一夏には最強の姉がいるからな」

 

 

「あぁ…」

 

 

「それよりもシャルロットさん!ラウラさんもですが貴女達は何してるのです!?もっと淑女としてですね」

 

 

「そんな事言って一夏が誰かに取られて元も子もないだろう?戦いに礼儀作法など不用だ」

 

 

「グ…正論ですわ…それに今は前向きに捉えましょうこれからは正攻法のアプローチが一夏さんに有効となるなら…」

 

 

「だが一夏に婚約者が出来たがな」

 

「出来てたわね」

 

 

その言葉にお通夜となる一堂

 

 

「は……は!いいいいいい一夏さんに婚約者!?」

 

 

「そんな事あり得るのか!一夏と婚約…それは即ち教官が認めた相手という事か!」

 

 

「そんな…姉公認とかどうやって勝てないよ…」

 

 

「幸いな事に高校卒業までは猶予を貰ったらしいがな」

 

 

流石に一夏が全員幸せにするなんて言動をしているとは口が裂けても言えないし何より婚約者が自分達より年下フェニックスや巫女狐という属性持ち…それに最近は一夏の立ち位置もありベルファストが推薦したロイヤルメイド隊からグラスゴーやニューカッスルさんが側近としているらしいが…

 

 

「今更だか…一夏はケモ耳やメイド服のようなヒラヒラがついた服が好きなのか?だとしたら…」

 

 

「どういう事ですの箒さん!?」

 

 

「いやセシリアは一夏の性癖にハマりそうだなと」

 

 

「箒さん!それはどういう…」

 

 

「婚約者候補がお前のような、お嬢様口調の人がいるというだけだな」

 

 

「あぁ…あの金髪ツノドリルね…確かにセシリアに似てたわね…」

 

 

鈴も思い出すように呟くと

 

 

「でしたら私もドリルにしてみせますわ!」

 

 

「ぼ、僕も!」

 

 

「辞めなさいよ」

 

 

「まぁ落ち着けそれでだ、一つ私から提案がある」

 

 

「な、何だ?」

 

 

「ここにいる全員は少なからず一夏に好意がある、だがそれ以前に外敵がいるのも事実…歪みあっている内に他所者に取られてしまうぞ」

 

 

「つまり今は共通の敵を前に手を組もうって事ね」

 

 

「そうだ敵を全員追い払った上で一夏に私達の中から1人を選んでもらうのだ!」

 

 

「乗ったよ!一夏を他の人に渡せないからね!」

 

 

「私もだ!教官が認めた婚約者…良い壁ではないか」

 

 

「私もですわ!」

 

 

「決まりだな、よし!これは姉さんから教わった魔法の言葉だ!行くぞ!」

 

 

と箒が音頭を取り全員が手を重ねて言ったのは

 

 

 

「「「「「同担……拒否!!」」」」」

 

 

 

くしくも姉達が言った言葉であった

 

 

その光景を見て

 

 

「いや〜箒ちゃんも青春してるね〜」

 

 

「一夏も罪な男だな…本当に誰に似たんだか」

 

 

「確実にお前の影響だな」

 

 

「そんな事ないもん!あの人垂らしは一夏の持って生まれたものだもん!」

 

 

「そんな訳あるか!お前の女癖の悪さを間近で見てれば脳を焼かれて当然だろう!!」

 

 

「俺をそんなプレイボーイみたいに言わないでよ!」

 

 

「その通りだろう?」

 

 

『相棒、自業自得』

 

 

「ブルータス、お前もか!?」

 

 

「にゃははは、脳を焼かれた人が言うと説得力があるね……ってぇ!」

 

 

「叩くぞ束」

 

 

「叩いてから言わないでよ!」

 

 

束は涙目で抗議するのであった 

 

 

 

その頃 試験官を倒したマドカは虚空を見ながらナツキと譫言を呟いたり

 

 

秋羅も秋羅で試験管を倒したのであった

 

 

そしてマドカと秋羅を加えた愉快なIS学園の二学期が幕を開けようとする

 

 

それに這い寄る謎の影 そして白スーツの暗躍が動く中でIS学園は二学期に入る

 

 

その前夜 一夏は

 

 

「あ、やべ…この報告書やってなかった!」

 

 

「おいおい大変だな一夏、そういうのは今すぐ始めた方が…良いぞおおおお!!」

 

 

「ちょっ!何でスタンプ爆弾をするのさ!!」

 

 

「俺が滅茶苦茶に迷惑をかけて一夏の報告書の件を忘れさせてあげようと思ったんですヨォ!」

 

 

「余計なお世話が過ぎるよハル兄!!辞めて!お願いだから辞めてええ!てかハル兄のそれは日常でしょ!誤魔化し切れないから!」

 

 

「あーはあああい!!」

 

 

「辞めて!関係ない人までグループに招待しないでええええ!」

 

 

 

直後 涙目で一夏は報告書を書き上げて提出したが

 

 

「夜中にスタンプ連打をするとは何考えている」

 

 

「ごめんよ千冬!これには深い訳があるんだあああ!」

 

 

と翌朝 アイアンクローされる義兄を見て 一夏は内心で謝罪するのであった

 

 

結論 宿題は余裕持ってやろう!!

 

 

 

 




予告

始まったIS学園の二学期 各々が夏休みで積み上げた成果を見せる

「……え?」

箒は紅椿を自分の体のように使い熟せている


「はぁ!」

一夏は二次移行した白式に新たな課題と戦い方を模索したのであった


そして忍び寄る生徒会長の影 と新たな同級生達 そして


「今回の学園祭で一位になった部活には織斑一夏君を入部させます!」


「は…はああああ!!」


次回 インフィニット・ストラトス2期編 開幕! 夏休み明けは一回り大きく見える! お楽しみに!



短編 森の小さな2

おすすめ


「俺に任せろぉ!止めてくれるなぁ!」


「何してるんじゃハルト坊!」


「おススメばかりじゃ飽きるだろぉ!だから俺が作ってやるんだよ!」


「落ち着け!お主に見た目重視な料理が作れるのか!?」


「任せろぉ!勉強してきたから!」


「てか資格なしに料理やって大丈夫なの!?」


「大事なのは資格じゃない、技術だ!見てろよ料理の見た目も味も両立させてやるぅ!作ってやるぜ!バズレシピ!」


「出来るという説得力しかない!」


「けどハル兄、作れるの?」


「安心しろ動画を見て覚えた」


「それで出来るものなの!?不安なんだけど!」


「やってみなきゃ分からないだろう(熱血)!」


「だからって動画見ただけで作れないでしょ!」


「やるまで物事は分からないだろうが!」


「おいウォズを連れてこい!此奴の暴走止められるのは彼奴だけじゃ!」



  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。