無冠の王 アナザーライダー戦記 リテイク   作:カグ槌

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灰被りの姫達

 

 

前回のあらすじ

 

生徒会主催の学園祭で姫に襲われる一夏、秋羅が護衛としてつくものの 何故かノリと勢いでエージェント役でハルトとマドカが参戦し擬装する事でもー大変! 果たしてどうなるのか!

 

 

 

「どうした秋羅!お前の力はそんなものか!」

 

 

「今の貴方みたいに変身出来れば苦労はないですよ!」

 

 

「よし良いだろう、お前の変身を待ってやるから変身してかかって来い!」

 

 

少し下がってみると

 

 

「ダメだろ!そんなお約束を守ってたら!」

 

 

「っ!待てマドカ、ハル兄話し合おう!」

 

 

「今の俺はスプリングだ!」

 

 

「成る程……バネのスプリングか」

 

「そうだろうな何せこの人の頭の発想は常に飛んでいる!」

 

 

「発想異次元だもんな!」

 

 

 

「そっちのスプリングじゃねぇよ!」

 

 

「けど似たような者じゃん」

 

 

「おい……つか話し合い?」

 

 

首を傾げる姿、しかし秋羅は

 

 

「辞めろ一夏!相手は人間を生きたままプレス機にかけて潰されていくのを見て喜んだりする狂人だぞ!普通の話し合いが通じる相手じゃないぞ何なら自分が一番マトモだと思ってるやばいタイプの狂人だぞ」

 

 

テメェ、ここぞと言う時に何言ってんだゴラァ!と睨みつけながら

 

 

「おい秋羅、そこまで言うならテメェをグラインダーで『下半身から潰してやろうか(コレが終わったらドッグデイの刑だゴラァ!)』」

 

 

なんか物騒な単語が含まれてた気がしたが

 

 

「マドカは兎も角、ハル兄は面白そうだから俺を襲ってるんだよな?理由なんて特に無いんだよな!」

 

 

「そうだ!強いて言えば俺はお前達を娯楽感覚で襲撃しているぞ!これよこれこぞが喜びの時間よ」

 

 

「しまった…秋羅の言動にマジギレしてるよ」

 

 

「劇でなかったら俺は恐らく死んでたな」

 

 

「終わっても殺さないであげるよ俺が殺して楽しそうだなぁ〜って思ったらその時に殺してあげるから頑張って俺をもっと笑顔にしてね♪」

 

 

「その言葉聞いて安心出来る奴いないって!」

 

 

「今響く黒の宣告!?」

 

 

「それ言った奴は白かったけどな」

 

 

そんなグロンギどころかダグバ並みの思考回路な義兄に頭を抱えたが一夏は冷静に

 

 

「考えてみてよハル兄、俺を追いかけてくる強い刺客を倒す方がカッコいいエージェントぽくないか!それとムカついてる奴を殴るのは最後の方がスカッとするんじゃないかなぁ!って俺は思うんだよ」

 

 

「いやいや一夏、そんな説得じゃ…」

 

 

「確かに!そっちのが面白そうだな!」

 

 

「えええ!」

 

「Mもそれで良いな?」

 

 

「けど…」

 

 

「後でナツキと密室空間に閉じ込めるから2人で好きに「よし任せろ私が2人を護衛しよう」よし」

 

 

「ほらな大丈夫だったろ」

 

 

「理由なく貴方が襲いかかってきたら、それはホラーでしかないんですよね…」

 

 

 

「では狙撃者は私が!」

 

 

「鈴ちゃんは俺が相手してやろう!」

 

 

「っしゃあ!最強の助っ人が手に入ったぜ!」

 

 

「だと良いがな」

 

 

その光景にターゲットにされた鈴とセシリアはげぇ!と顔を顰めたのである

 

 

「らぁ!」

 

 

逆手のナックルモードで鈴の青龍刀を殴り付けるが鈴は狡い!と文句を言う

 

 

「ちょっとハルトさん!それは狡くないですか!」

 

 

「何を言っている、これはエージェントとしての正装だぞ」

 

 

*あくまで個人の感想です

 

 

 

「そのパンチの破壊力知ってるからドン引きなんですが!」

 

 

ーーーー

 

 

ナツキは語る

 

 

「そうなんだよハルトのパンチは武器の性能に合わせて本人の腕力や魔力による強化補正が入るし本人も格闘技の技術を使ってるからノーガードで腹に喰らったら三途の川が見えるんだ!」

 

 

*あくまで故人の感想です

 

ーーーー

 

 

「今何か変な電波が!」

 

 

「まーたアイツ死んだのか」

 

『死を数えるなよ…』

 

 

「っ!こうなったら此方も最終兵器を使うしかないですね!」

 

 

「はーはっははは!鈴ちゃんがどれだけ強くなろうと俺を倒せる奴なんて「千冬さん、束さんお願いします!」………へ?」

 

 

ファイブが視線を動かした先では黄色い歓声が聞こえたのである

 

 

「まったく何故、私はドレスではないのだ!」

 

「いやぁちーちゃん、執事服似合ってるね?…っいたっ!」

 

 

「殴るぞ」

 

「殴ってから言ったぁ!!」

 

 

執事服の千冬とドレス姿の束がいるではないかふむ

 

 

「………」

 

 

その仮面の下は悲しくて泣きたくて叫びたくても言葉に出来ない顔をしていた

 

 

かつて大迷宮でダブルライダーと相対した時に絶望で倒れたハルトからは成長しているが仮面で見えなくても伝わる悲哀を感じた一夏は思わず

 

 

「あ、最強の助っ人が秒でダメになった…」

 

 

「やはりあの人には有効だったな」

 

 

「は?」

 

 

「あの人が暴走した時の備えで2人に協力を打診していたんだ…まさかこっちに着くとは思ってなかったが…」

 

 

「秋羅、お前はどっちの味方だ!」

 

 

「冷静になれ!常葉先生含めた3人が連携してきて鬼ごっこできるか!?」

 

 

「無理!何かハル兄とか何処に隠れても見つけてきそうだもん!あの人とかくれんぼやるの怖いんだよ!何か隠れる場所分かってるのにわざとネットリした感じで見つけてくるんだぜ!」

 

 

ーーーー

 

 

 

【おーい、一夏何処だい?……うーん…ん?…あぁ……千冬いた?」

 

 

幼少期にかくれんぼをした際 隠れていた場所の周りをドタバタと探して少し足音が遠ざかったのに安心した その横で

 

 

【みーつけた】

 

 

ーーーー

 

と笑顔で言ういない筈の義兄を前に思わず絶叫してしまった俺は悪くない アレから二度とかくれんぼをやる事はなかった 何ならジャンプスケア系のホラゲが遊べなくなったまである

 

 

 

「そうだ、ならば足止めをさせるならあの人しかいない!」

 

 

「そうだなハル兄!そのまま時間稼いでてくれ!そして俺はハル兄の犠牲を忘れるまで忘れないよ!!」

 

 

「……おい」

 

 

ファイブは無言でイレイスカプセムを呼び出したブレイカムバスターに装填して回転させエネルギーを解放する

 

 

『ブレイカムキャノン!』

 

 

 

「うおおおお!」

 

 

放たれた砲撃に思わず一夏はのけ反り回避したが危なかったと後述されている

 

 

 

「ちっ、外したか……んで、どうしたの2人まで」

 

 

変身解除したハルトの問いかけに千冬は腰につけている西洋剣を抜き放つ…おい待て

 

 

 

「サタンサーベル!?」

 

 

まさかの武器にビビり倒す

 

 

「千冬さん!?創世王の剣を何、学園祭の出し物に使ってんの?バカなの!シャドームーンが泣いてるぞ!」

 

 

「安心しろ、これは良くできた影打だ創世王から貰った」

 

 

「何処に安心できる要素があるのかな!」

 

 

 

 

「てか学園祭でロードインヴォーカーを使う方がバカじゃない?」

 

「何、先生として学園祭の盛り上げに一役買ってやろうと思っただけだ他意はない」

 

 

「それで俺を切り刻む気ですか!」

 

 

理論上 自分を殺せる武器を向けられて若干引いているハルトだが千冬は

 

 

「安心しろ私達はそんな事はしない」

 

 

「断じてハルくんの持ってる懐中時計が欲しいからじゃないよ!」

 

 

「懐中時計?」

 

確かに懐にあるが衣装に仕込まれていたものだが

 

 

「それってこれか?」

 

と見せるも

 

 

「そうだ、それを渡してくれ」

 

 

「お、おう?」

 

 

意外だな2人はこんなデザインの時計が趣味だったのか…よし次の誕生日プレゼントはクジコジ堂で似たようなデザインの懐中時計を買う事にしようと考えていたが

 

 

「渡さないなら力づくで貰うぞ」

 

 

「ハルくん、are you ready?」

 

 

「ダメです!!ってかどうしてそうなるの!この時計が欲しいならあげるよ!だから戦うのは辞めよ!」

 

 

と渡そうとしたのだが

 

 

「王子とエージェントは持ち物を手放すとその罪悪感で雷に打たれるのです!」

 

 

「は?」

 

 

というと一夏の悲鳴が聞こえた ふむ雷撃か

 

 

「雷撃程度なら問題ないな、よく浴びてるし」

 

 

『程度では無いんだがな』

 

 

「いやいや普通なら、いっくんの光景見たら渡したくなくなるよ!」

 

 

「ん?忘れたか?電撃なら嫌と言うほど浴びてるぞ?家庭の事情でね」

 

『確かにライジングフォーム獲得で雷に打たれてたなぁ…』

 

 

「そうだったね、ハルくん良く雷浴びてたね…うん」

 

 

「だが時計は一つか俺としては2人に上げたい所ではあるが……さてどうしたものかな……あ」

 

 

するとハルトに一つ妙案が浮かんだ

 

 

「凄く丸く収まる方法を思いついた」

 

 

「え?」「は?」

 

 

「少し待ってて」

 

 

そしてハルトが走り出した先では

 

 

 

「よぉ秋羅」

 

 

「先生…まさか!あの2人を倒したんですか!!」

 

 

あり得ない!この人は嫁の尻に敷かれている男ではなかったのか!と言うリアクションだが

 

 

「いやぁ悪いね、これも事情があるんだよ…秋羅、その時計を俺に渡して貰おうか?」

 

 

「………は?」

 

 

「千冬と束がね、この時計が欲しいと言うんでね…それと誰が生きた人をプレス機で潰すのに快楽を感じる狂人だって?っと言われたのを思い出したら繊細過ぎる余り周りから絹ごし豆腐メンタルと呼ばれてる俺のメンタルが傷ついたのですよ」

 

 

 

「何言ってんの」

 

 

「メンタルが絹ごし豆腐ならスプーンで掬えば(救えば)良いのでは?箸で掴むからそうなるんですよ」

 

 

「だからこの悲しみは拳で発散するしかないんだよ…だから」

 

というとエナジーアイテムが入っているメダルケースを取り出して体に取り入れた

 

 

 

【マッスル化x8 !鋼鉄化!高速化!!】

 

 

「今から俺は自分の持ってる全力でお前の顔面を殴る!!」

 

 

『お前の全力受けて笑って殴り返せるのはダグバとかエボルトくらいだから辞めてやれ』

 

 

オールフォーワンも真っ青な暴力を宿す右拳を見て秋羅は青冷めた 何なら観客も少し恐怖していた

 

 

「え、まさか…いやそこまで言ってないですが、ちょっと待ってください、貴方の全力なんて受けたら体がミンチになりますよ!!」

 

 

「色々考えたけどお前の時計を奪い取る事にした!その方が手っ取り早いし」

 

 

「まさかの高速掌返しにドン引きですよ!嫌ですって!一夏の受けた電撃見た後に時計を渡したらどうなるかなんて考えたくないですよ!」

 

 

「ほぉ……ウォッチを継承するのを拒むと言うのか!歴史を託すに値しないというか!」

 

 

「貴方が言うと違う意味に聞こえて仕方ないのですが!」

 

 

「つか電撃程度で怯えるとか…情けない」

 

 

グロンギ達を見てみろ、アイツらクウガが電撃浴びて強くなったから俺達も浴びてみようって今では ゴの奴等とか最近は全員が電撃態を獲得してるぞ、向上心凄いよなと頷いていると

 

 

「まぁ今度は理由ある襲撃だから良いよね!答えは聞いてない!」

 

 

「答える必要がありません」

 

『MAD wheel!!』

 

 

「素直に時計を渡せば痛い目に遭わず済むのに」

 

『SHOCK!』

 

 

「鉄鋼!」「擬装!!」

 

 

『Invoke lord system…SHOCK!』

 

『TUNE UP!MAD WHEEL!!』

 

 

2人は瞬時に変身し互いの得物を激突させたのである

 

 

流石の展開に一夏もドン引きしていた

 

 

 

「ハル兄がまさかの裏切り!?くそっ!やっぱりあの人敵に回すとやばすぎる!!」

 

 

秋羅もいなくなってしまった、って事は!

 

 

「一夏兄さん、その王冠を貰うよ」

 

 

「げぇ!マドカ!……え、セシリアどうした?」

 

 

「大丈夫だよ気絶してるだろうからさ」

 

 

「鈴は!」

 

 

「パニックの弾丸を受けてパニックになってる」

 

 

「おい!」

 

 

「さてと…残りは箒姉さんとクロエ姉さんのそっくりさんと金髪の盾持ちか」

 

 

「おい、まさか…」

 

 

「一夏兄さん…お願いだから王冠頂戴」

 

 

「その理由教えてよ!」

 

 

「ナツキ」

 

 

「あ……そう言う事か」

 

 

「ナツキとの楽しいIS学園生活には一夏兄さんの王冠が必要なんだよ!だから兄さん、可愛い妹のお願いを聞いて!」

 

 

「いやまぁそりゃ叶えてあげたいけど電撃がなぁ」

 

 

「え?ハルト兄さんはあんなの肩凝りに効くマッサージレベルとか言ってたけど?」

 

 

「お前……あの人の耐久性おかしい事を忘れたか!あの人にとってそのレベルってのは俺達にとってAEDの電流を常時心臓に流されてるようなものだぞ!」

 

 

「あ」

 

 

そう以前 

 

 

「成る程!雷に打たれたらイナズマプラズマが出来るのか!」

 

 

『いや違うと思う、もっとこう深層心理に眠る恐怖心の克服とかが大事なんじゃ…』

 

『おい…まさか…』

 

 

「そう!」

 

 

 

そして

 

 

「ライジングになる為に雷に打たれた事もあるから、こんなの今更じゃボケェェェェェ!!」

 

 

イナズマプラズマ作る為、避雷針の天辺に立ち落ちた雷に打たれながらもカプセム作っていたり ライジング覚醒の為に雷に打たれたりなどハルトも大概おかしいのである

 

 

「大丈夫でしょ、一夏兄さんも大概人外だし」

 

 

「ふざけんな俺はまだ人間だ!」

 

 

「普通じゃないなら自分はまだとか言わないよ」

 

 

「っ!」

 

 

「じゃあ貰うね」

 

 

「残念だったなマドカ、俺にはこの状況を何とか出来る奥の手があるんたぜ?」

 

 

「何?」

 

 

「これは……あのハル兄から教わり、かつ使ったとされる最強の奥の手だ」

 

 

「え…」

 

 

「それも足を使う必殺技だ!」

 

 

「まさか…ライダーキック?」

 

 

「違う………ふふふ……」

 

 

 

それを理解している面々は全員 温かい目で見守っていた 数秒後

 

 

 

「逃げるんだヨォ!!」

 

 

回れ右して逃げようとしたので呆気に取られてたマドカだったがすぐに再起動して追いかける

 

 

「っ!待てえええええ!!」

 

 

「逃げるは恥だが役に立ってる!」

 

 

一夏は全力で妹から逃げようとしていたがやはり弾丸が当たりかけたのを箒が日本刀で撃ち落としたのである

 

 

「大丈夫か一夏!」

 

 

「箒姉さん!」

 

 

「箒!?」

 

 

「悪いなマドカ、一夏の王冠は私が貰うぞ…そして安心しろ一夏…お前は私が守る!」

 

 

「箒……この状況じゃなかったら、ときめいていたよ…」

 

 

「ふっ…一歩リードだな」

 

 

 

箒達は一夏の王冠を取った者が生徒会長権限で一夏と同室になれるというルールで動いていたので純粋な善意ではない

 

マドカはナツキと居られるように便宜を図る事

 

ハルトは…特に何も考えていなかったが完全に千冬と束がこれを判断材料にして何か頼んでくるのが見えていたので頭を抱えていた

 

 

 

「いくら箒姉さんとは言っても譲る訳には行きません!」

 

 

「そうだろうな同じ状況ならば誰かに譲るなどはしないな」

 

 

「けど今の箒姉さんに私と戦う装備はない!」

 

 

「それはどうかな?」

 

 

「何!」

 

 

「私が姉さんから何も貰ってないと思ったか?」

 

 

「まさか!私達と同じベルトを!」

 

 

「とくと見るが良い!…いけ!ゼクトマイザー!」

 

 

「そっちかよ!!」

 

 

そして箒が使ったゼクトマイザーはザビー仕様つまり蜂型マイザーが群れを成してロードシックスに襲い掛かるのであった

 

 

「いやあああ!虫いい!」

 

 

流石に蜂の群れに襲われるのはそりゃ恐怖しかないだろう…とドン引きしていたが

 

 

「ありがとう箒!」

 

 

「いや待て一夏、礼としてその王冠を渡して貰うぞ」

 

 

「えぇ……やっぱり?電撃浴びたくないんだけど…」

 

 

「だがらそれを貰うのは正妻が相応しいだろう」

 

 

「あの箒さん?」

 

 

「そもそも私という幼馴染がありながら他の女に現を抜かすなど言語道断!!ならば邪魔する奴は全員切り捨てるまで!先ずは貴様だ!ラウラ!!」

 

 

「っ!ぬぅ!!」

 

 

と隠れて機会を伺っていたラウラに切り掛かる箒、ナイフで受け止めるラウラ そして始まる近接戦 

 

 

 

「はぁ……俺の平穏は何処にあるんだろう…ん?」

 

 

そこに聞こえる電子音と怒号

 

 

「俺の得意分野はステゴロだぁ!」

 

『SHOCK!ブレイカムスマッシュ!!』

 

 

「これで倒れろおおお!」

 

『SCRAP!ヴァルバラブレイク!!』

 

 

眼下には必殺技の撃ち合いをしている2人…そして立ってるのは当然

 

 

 

「はっはぁ!」

 

 

と拳を突き上げるロードファイブは変身解除された秋羅から懐中時計をもぎ取ると そのまま舞台に戻り変身解除すると千冬と束に渡す まぁ結果として電流を流されたが

 

 

「…………ん?」

 

 

せいぜいが静電気くらいでしかなかった

 

 

「あれ何で!?」

 

 

生徒会長は困惑しているが

 

 

「いやいや電撃は慣れてんだよ…家庭の事情でね」

 

『どんな家庭だ』

 

 

 

「ありがとうハルくん!」

 

 

「当然の事だろ?」

 

 

「ま、まぁ感謝がない訳でもないが…」

 

 

 

「けどね……折角なら王冠も狙おうか目指せレアアイテムのコンプリート!」

 

 

「っ!!」

 

 

一夏は全力で逃げようとしたがハルトは跳躍して目の前に立つ

 

 

 

「やぁ一夏王子」

 

 

「ハル兄!!」

 

 

「大丈夫、お前の目の前にいるにはただの魔王だ安心してくれて良い、俺は全力でお前に暴力を振るうけど怖くないぞ」

 

 

ハルトはそれはもう良い笑顔でブレイカムブレイカーのナックルモードを構えている そして一夏はよく理解していた あの満面の笑みは間違いなく暴力を楽しむ予定の顔であると

 

 

「何処に大丈夫の要素があるの!?」

 

 

「これから俺はお前をこのブレイカムブレイカーのナックルモードで殴るだけだから!」

 

 

「大丈夫じゃないよ!」

 

 

 

ブレイカムブレイカーのナックルモード片手に石動さんのように軽快な挨拶をしたが

 

 

「もうダメだぁ……おしまいだぁ…俺はここで惨たらしく殴り殺されるんだぁ…」

 

 

「え?いや何でそうなるの!ナツキなら兎も角お前にはそんな事しないよ!」

 

 

「ナツキにはやるんだ」

 

 

「当たり前だ、このナックルで奴の内蔵という内蔵を骨という骨をミンチにしてやる…コイツを使ったコークスクリューブローを…こう!ドリル系列の武器で…こう!」

 

 

そしてアナザーギルスのヒールクローを脳天にこう!とは流石に言わなかったがその辺が妥当な奴ではある裏切り者には27人分のキルカウントが上乗せされるべきなのだから 

 

 

「殺意が高すぎるよ!」

 

 

「安心しろ一夏にはそんな真似しないから」

 

 

「……本音は?」

 

 

「さっき俺を囮に使ったのムカついたしプレス機云々でムカついたから殴って良いよね?…ごめんよぉ今の俺は久しぶりに昂っているんだ」

 

 

「やっぱりか!てかそれは秋羅が言ってたから俺は関係ないよ!」

 

 

 

そしてハルトは敵に向けるような冷徹な目で

 

 

「バカは死ななきゃ治らないって言うけど死ぬ程痛めつけたら治るのか、さぁ、お前で実験を始めようかare you ready?」

 

 

「ごめんハル兄!さっきまでの一連の流れは謝るから殴るのは辞めて!俺はまだ死にたくない!」

 

 

「大丈夫、大丈夫…ショック療法だから」

 

『SHOCK』

 

 

「意味違うだろそれ絶対!!」

 

 

だが後に劇を見ていたナツキは語る あの状況でハルトと相対するのは素手でグリズリーを倒せというくらいの絶望である

 

 

「てかどうして王冠狙うのさ!」

 

 

「え?欲しいから」

 

 

「エージェントのセリフじゃないってハル兄!」

 

 

「んじゃ…覚悟してね」

 

 

そのままナックルで殴りつけようとしたが スッと手を止める

 

 

「あれ?ハル兄?」

 

 

「うーん……どうしたものか」

 

 

「何が?」

 

 

「いや何、どうする方が楽しめるかなと思ってな」

 

 

「へ?」

 

 

変身解除したハルトはそれはもう良い笑顔で

 

 

 

「さぁ『地獄(修羅場)』を楽しみな!」

 

 

サムズダウンして一夏を舞台に落とすと現れた一夏ラバーズに囲まれた…そして一夏は

 

 

「は、ハル兄助けてえええ!」

 

 

助けを求めたが当の本人は

 

 

 

「獅子は子の成長を願い……子を……」

 

『谷へ落とすよな』

 

 

「天空の梯子からエイっ!て突き落とすという」

 

 

『ノリ軽っ!』

 

『無限の成層圏ってそう言う意味じゃねぇよ』

 

 

 

「いや落とさないから!それしたら我が子が大気圏突入して燃えつきるから!てかクロエにはやらないの!?」

 

 

「馬鹿野郎!可愛い可愛いクロエにそんな真似する訳ないでしょ!」

 

 

「差別だ!」

 

 

「それは差別でない区別だ!」

 

 

「これが大人のやる事ですか!!」

 

 

「っせぇ!男ならこれくらいの試練乗り越えて見せろ!女性問題とか女性攻略スキルレベル999とかで何とかしろよ!」

 

 

「んじゃハル兄がやってみせてよ!女性問題とか手慣れたものじゃないか!レベル10億あるでしょ!」

 

 

「レベルなんてものはお前の匙加減じゃないか!」

 

 

「ハル兄もでしょ!」

 

 

 

流石に気まずくなったのか

 

 

 

「…………あ、大変!今日はもう早くお家に帰ってバイオリンのお稽古しなきゃ!」

 

 

「嘘つけ!あんたはエージェントだろうが!!」

 

 

「……escape」

 

 

わざとらしく帰ろうとする義兄に思わずツッコミが走る

 

 

「逃げるなあああああ!責任から逃げるなあああああ!」

 

 

『いやその通りだぞ相棒』

 

 

「何を言ってるんだ?俺はただバイオリンの稽古をするから帰るだけなのに何であんな罵倒されてんの!?」

 

 

 

そして現れたウエディングドレスを着た少女達 をけしかける生徒会長…ふむ、もう乱戦にしてやろうと投入してきたのだが

 

 

いくつかの怪しい視線に気づくと

 

 

「………みーつけた」

 

 

そう呟くと念話で待機してた仲間達に指示を出すと 1人その場を離れたのである

 

 

 

 

そして舞台が終わり人払いされた場所 観客席の中にまだ座る者が1人

 

 

「や!」

 

 

「……」

 

 

「此処で何してるのかな?舞台は終わったよ?」

 

 

「………」

 

 

その男はまるで何処ぞの死神代行を黒髪にしたような容姿をした青年だった

 

 

 

「いいやまだ1人残ってる」

 

 

「ん?」

 

 

 

「役者が此処にいて良いのかな?」

 

 

「勿論だとも後の演劇は若者が楽しむものだから……良からぬ思惑を持ってる者には退場願おうか」

 

 

「何の事だ?……っ!」

 

 

その男が驚いたのは自分の影から得体の知れない何かが飛び出てきたからである それはアンティリーネに託した新たなドライバーである

 

ハルトの生成したシャドウナイトメア の力を内包したカプセムを使い変身する光と影が混ざりし戦士

 

 

仮面ライダーノクス

 

 

が男の影から現れたのである

 

 

「くっ!」

 

 

「あら、勘が良いのね」

 

 

その時に見えたものをハルトは見逃さなかった

 

 

 

「成る程、眼魂か…そりゃ気付きにくい訳だ科学が前提の世界にオカルトぶち込んでくるとか」

 

 

「へぇ面白そうじゃない」

 

 

「アンティリーネ達は千冬達にこの事を」

 

 

「ふふふ、了解」

 

 

ノクスはそのまま陰に沈んで離脱すると男は

 

 

 

「俺は別にお前の敵じゃない」

 

 

 

「それを聞いて何だそっかぁ!味方なのかぁ!で信用出来る程、俺は単純バカではない」

 

 

「え?違うのか?」

 

 

あっけらかんと言われて思わず

 

 

「何故……俺は初対面の人間に単純バカだと思われている?」

 

『日頃の行いだろう?』

 

 

「だって……オーディエンスの話だと皆そうって…」

 

 

「………あぁ、そう言う事ね」

 

 

普段のハルトなら冷静に考えたら気づけただろうが 最近の出来事もあって冷静な判断力を失っていた

 

 

「つまり……お前は白スーツの手のものか」

 

 

「ん?いや確かに紹介は貰ってやってきたが……それがどうした?」

 

 

 

「それなら狙いは俺か……仲間には手出しさせない」

 

 

「は?」

 

 

ハルトはアナザーウォッチを構えて起動する

 

 

 

「お前は此処で排除する、それが俺の任務だ」

 

 

「白スーツと何かあったみたいだな…今は話聞いてくれないときた!」

 

 

男が念じると腰に現れたのはゴーストドライバー そして持っていた眼魂を起動させドライバーに装填した

 

 

『アーイ!!バッチリミナー!バッチリミナー!!』

 

 

そして2人は構えを取ると同時に両者のパーカーゴーストが激突すると

 

「化身」

 

『ゴースト』

 

 

「変身!」

 

『開眼!ダークライダー!!闇の力…悪い奴等』

 

 

戦場に現れたパーカーを被るのは白い顔のゴースト 否 仮面ライダーダークゴースト 現る!

 

 

「いっちょ、命燃やしますか!」

 

 

「なら、せめて花火のように散れ!」

 

 

両者はIS学園内で激突する事となったのだ!

 

 

その頃 一夏は執事喫茶中にISの武器販売をしている会社員である女性に助けられたが 何とその女性が亡国企業なる組織のメンバー オータムだというのが判明する

 

 

 

「亡国企業って何だよ!」

 

 

「そんなのお前が知る必要はないね!」

 

 

「くっ、白式!」

 

 

「させねぇよ!」

 

 

「それなら!!」

 

何とスコールはISと使用者を分離させるアイテムを使い 一夏の変身を解除させた 絶対絶命の大ピンチ!しかし

 

 

『ホッパー1!スチームライナー!』

 

 

「変身!!」

 

 

『ガッチャーーンコ!スチームホッパー!!』

 

 

 

「………は?」

 

 

「行くぜ!っとその前に」

 

 

ガッチャードに変身した後 困惑はしてる間に白式のコアは回収して改めてオータムに挑むのであった

 

 

それを見ていた生徒会長はポツリと

 

 

 

「あのベルト……いやまさか…」

 

 

と意味深に呟くのであった

 

 

 

その頃 アナザーゴーストとダークゴーストは場面を変えてIS学園の外で激突していた取っ組み合う両者に

 

 

「おい!お前の目的は何だ!」

 

 

「そんな事…今話すことではない!」

 

 

「なら話したくなるようにするまでだ」

 

『弁慶』

 

 

弁慶魂になったアナザーゴーストはそのまま持ち前のパワーを活かした肉弾戦に挑む ダークゴーストとしては事前に知っているトラブルの解決に来ている身としては

 

 

「おい待て!お前の弟分が襲われるかも知れない場面でそんな悠長にしてて良いのか!」

 

 

「今の一夏ならその辺の相手に遅れを取るような鍛え方はしていないぞ!」

 

 

原作を知っていたハルトだが最早一夏の実力は現役時代の千冬並みのスペックなのだ並みの相手に遅れを取るような事はないし、何より逢魔での生活が彼を変えていたのである

 

 

 

「だからって!くそっ!」

 

 

『開眼!ナポレオン!起こせ革命!それが宿命!!』

 

 

ダークゴースト・ナポレオン魂に変身してガンガンセイバーを構えるとアナザーゴーストの手が止まる

 

 

「…」

 

『どうした?』

 

 

ー今更だけどさ、ナポレオン魂の斬撃無効化能力とか狡くない?ー

 

と精神世界の相棒達に呼びかけたのである

 

 

『それを言うならエターナルのローブとかオーガのワイズマンローブとかも割とチートだぞ』

 

 

「確かに…けど弁慶なら!」

 

 

ハンマーモードのガンガンセイバーで殴り吹き飛ばしたアナザーゴーストは一言

 

 

 

「斬撃が通らないなら殴打すれば良いじゃない!」

 

『お前は何処のアントワネットだ』

 

 

「頓知じゃないか!」

 

 

「馬鹿野郎、戦いってのは…ノリの良い方が勝つんだよ!!」

 

『オメガドライブ…』

 

同時にアナザーゴーストは俺魂に戻るとキック前の構えを取ると同時に背後に現れたマークのエネルギーを吸収 高く跳躍してアナザーキックを叩き込むのであった

 

 

「っしゃあ!」

 

 

「くっ…」

 

 

「さて、お前の目的を吐いて貰うぞ」

 

そのままガンガンセイバーを構えると同時に

 

 

「っ!」

 

 

アナザーゴーストを狙う荷電粒子砲 それをオートガードで防ぐのであったが

 

 

 

「あぁ?」

 

 

それはIS学園の生徒 最近嫌と言うほど見た水色髪の生徒…しかしその子には面識があった 確か以前 シェイプシフターで変身した姿を撮影した…

 

 

「早くツバメから離れて!」

 

 

更織簪であったのだ

 

to be continued…

 

 




予告 

ダークゴーストを庇うように振る舞う簪に戸惑うハルトであったが その頃 亡国企業に襲われていた一夏にも困惑が走っていた!


そしてハルトが襲いかかった男の正体とは!

次回 後の祭り お楽しみに!

オマケ短編

視聴 龍騎編


「戦わなきゃ生き残れない…か」


「そう我等!」

「「「「「バズスティンガー特戦隊!」」」」」


「いや、どこから湧いた!?」


「そして浅倉さんの勇姿 この姿に幼少期の俺は脳を焼かれた!」


それはガイの爆散するシーンであった…がハルトの目はキラキラしていた


「うん…だろうね……ねぇハル兄?」


「何だい?」


「結局、鏡の世界にいた真司さんは何者なの?」


「それはね……色々考察されてるが誰かは俺も分からない」


「ハル兄でも分からない事あるんだ」


「そうだよ…」


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