前回から少し経ったある日、ハルトは課外授業で海に行くので水着を買いに出かけた。よく見れば一夏とシャルロットが楽しそうに歩いている……その背後にセシリアと鈴がいる事を知らずに
「よし殺そう!」
ISを部分展開している鈴を止めるべきかと悩んだが取り敢えずスルーだな俺には関係ない
「頑張れ一夏」
と応援するのみであった、そして近場で何でも揃うショッピングモールに着き案内板を見て目当ての場所に行こうとした時だった、ハルトの背後に立った誰かの手が視界を遮った
「だれーだ?」
「この声……錫音か?」
「おー!せいかーいおめでとう」
パチパチと手を叩く彼女はネオタイムジャッカーの幹部にして仮面ライダーソーサラーの錫音を見て溜息をつく今は職務外なのかあの白い軍服は着ておらず私服であった
「何のようだ?まさか!」
ショッピングモールでひと暴れする気なのか!シグマ型アマゾン…アレはゾンビとも言えるな…あ
「増殖したメナスを送り込んだのか?まさかショッピングモールで立て篭もり?」
「いやいや何処のゾンビ映画だい?違うよ今日は非番で買物なのさ」
「ネオタイムジャッカーって休みあるんだ」
「そうだよ君たちは無いの?」
「休み?うーん……」
ハルトは腕を組んで考えて一つの結論を出した
「あんまりないな」
この間、仕事終わりに観光してきなとは言ったが…うそ……魔王軍がブラックすぎ…これか!新しい人員が入らない理由は!
『違うと思うぞ?』
「へ?」
『考えてみろ、あの4人に休みを与えると言ったら』
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「明日から休んで良いよ!」
「それは…お暇を出されると言う意味ですか?……我が魔王?」
「そんな!何か気に触る事しちゃった!魔王ちゃん!」
「嘘ですよね…魔王様…」
「クビ?」
と項垂れる4人が思い浮かんだ
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『絶対別の意味に捉えるな』
悲報 魔王軍はブラックでした……休みとりにくい環境を作った原因は…やはり
「未来の俺、もっかい締め上げるか」
当面は連中の意識改革が課題だなと思考を切り替える
「是非そうしてくれ、私の気持ちも晴れるから」
「なら数発殴っとくわ……んじゃ何買いに来たんだ?」
「水着だよ、この辺に大きなプールが出来ると聞いてねその時用さ」
「ふーん…ネオタイムジャッカーってのも暇なのか?」
「君がアクションを起こさなければ、タダの暇人の集まりだからね」
「ぶっちゃったな大分……つかセイヴァーに会ったぞ」
この間 出会った新ライダーのことを問う
「セイバー?私達の所に聖剣使いはいないよ?」
「あぁ…違う救世主のセイヴァーな」
「あ〜支部長か…ったくあのジジィ…表舞台出るの早すぎだろ」
「支部長?」
「そ、ネオタイムジャッカーは並行世界に沢山の支部を持ってるんだIS世界にもあってねそこのリーダーがセイヴァーなのさ」
「はぁ〜何でセイヴァーなんだよ本当」
仮面ライダーセイヴァー
詳しい詳細はネタバレになるので省くが能力が一種の不死性に由来している厄介なライダーだ
「まぁ倒し方が無い訳でもないか」
「だよねどんな存在も無敵じゃないよ君もね」
「知ってるよ俺が弱いって事くらいは」
オーマジオウにも手加減されてたしな……俺は弱い!!
『いや、それはお前の強さの基準がバグってるだけだぞ』
「さて!仕事の話はこれまでとして…私の買物に付き合ってくれよハルト」
「は?」
「ほら前に約束しただろ?また遊ぼうと…君から言ったんじゃないか」
「え?…あ〜」
言ったな、また遊ぼうともだが敵対してる組織の長と遊ぶとかこの子にどんな教育したんだよネオタイムジャッカー!!
「まぁ俺も臨海学校だから水着買いに来たし別に良いか」
「そっかでは私の水着も選んでくれないかい?」
「はぁ……嫌って言っても連れてくんだろ?」
「よく分かってるじゃないか、じゃあ出発」
「おいコラ待て服を引っ張るな!!」
錫音はハルトの腕を掴むとそのまま引き摺るように連れて行くのであった
その時
「ん?アレは…」「ハル君だねぇ……ん?」
「あ、あのお二人とも?」
同じように買物に来ていた戦乙女と天災に見つかるのであった
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水着のフロアで、ハルトは適当に黒のトランクスモデルを選んで買った悲しいかな男物は選ぶ選択肢が少ない、錫音を待たせる間もなく女性の水着フロアに向かう途中
「つーか俺への復讐は辞めたのか?」
爆弾を投下してみると錫音は涼しい顔で
「まぁ…休憩中だよ君が災厄の魔王になった時に復讐させて貰うかな?だから今は無くした分の普通を取り戻してる所だよ」
「そっか…んじゃ俺も最高最善の魔王にならないとな」
「頼むよ、それと私は個人的にだが未来の君は大嫌いだが目の前にいる君の事は嫌いでは無いからね…寧ろ好ましい部類だよ、あの世界で会ってたら告白してるかもね」
「そりゃ良かった…あと何故その世界に俺は産まれなかったっ!」
「だろう?だから私に殺させないでくれよ魔王」
「善処する」
「そこはしないよって言う場面だよ〜」
「俺は必要ならそうするよ誰が何と言ってもその選択の結果死ぬなら悔いはないさ」
ヘラヘラ笑いながら、だが心の中にある感情が伝わったようで
「そう言えば君はそう言う人種だったね…おや?」
錫音は視線を感じて振り向くと、そこには
千冬と束がコッソリと此方を覗いていた…正確に言えばハルトだろうが
「…………………」
ニヤリと黒い笑みを浮かべると錫音はハルトの隣に立ち
「さて重い話はこれまでだ、じゃあ私達のデートを続けようじゃないか」
「いつの間にデートに昇格してんだっ!」
ハルトがツッコミを入れると同時に錫音はハルトの左腕に抱きつき体を寄せる、部分的に感じる柔らかさにハルトの頭では情報処理が追いつかず赤面している
「このまま向かうとしようか?良いだろう別に?」
「……………」
「沈黙は肯定だよ〜………ふふふ…」
そのまま歩き出すハルトと錫音、ハルトは情報処理が追いつかずにいるので周りを見えていない、だが錫音は愉快犯のように笑うと後ろから見ている2人に向かって振り向くと口パクで話した読唇術が使えた束が翻訳すると黒い衝動を溢れさせた
「何をーーーー!」
「どうした束!?」
「チーちゃん!あの女は敵だよ!色んな意味で!」
「敵?あぁ…確かネオタイムジャッカー…だったか?そのメンバーと記憶しているが…何故ハルトと腕を組んでいるんだ?」
「違うよチーちゃん!それもだけどあの女はね束さん達にこう言ったんだよ!!」
千冬の疑問をそんなことじゃないと束は否定して読唇術の内容を伝える
「ハルトは私のものだ君達やキャロルのじゃないし渡さない…私だけのものだ手を出すなよデートに誘えなかった敗北者達め」
「って言ってたよ!」
「ほぉ……」
「行くよチーちゃん!あんな女にハル君を取られてなるものかぁ!略奪愛とか束さんの矜持が許さない!」
「あぁ…そうだな敗北者か…取り消して貰おう!」
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「っ!何か悪寒がした…」
「夏風邪かな…大丈夫かい?お、ココだココ」
水着コーナーはド派手になっているのを見て
「好きなの選んで来いよ、支払いは俺持ちで良いんで…んじゃ俺はこの辺で待っとくから」
自販機でコーヒー飲みながら待とうと離脱しようとしたが拘束がキツくて抜け出せない
「いやいや君が選んでくれるって話だろう」
「えー…」
「君がどんな水着を選ぶか楽しみだなぁ、興味あるなぁ…マイクロとかスリングとか?君の頼みなら試着するよ?」
「着てる姿には興味あるけど、その辺の話はR18になる可能性あるからNG」
「釣れないねぇ」
「それで結構………ん?」
一瞬だが綺麗な金髪の子と黒髪の男が一緒の試着室に入ったような……気のせいか…ってぇ!
「今は私だけを見てくれよ、ハルト」
よく見れば腕が折れる勢いで握りながらも少し頬を赤らめ不安そうな目をする彼女に少したじろぐ
「あの〜錫音さん?一体どうされたんですか?いや本当に」
「何、私は自分のやりたい事を思い切りやってるだけだが?」
不適に笑う彼女の顔を見て思った、いつぞやの台詞がこんな形で返ってくるとか予想外だよ!!とハルトは懐に入れていたアナザーウォッチを強く握りしめて相棒達に助けを求めたが
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精神世界
「頼む助けてくれ!積極的な女の子の相手ってどうしたら良いのさ!わからないよ!」
『いや、やりたい事を全力でやれと言ったのはお前だろ責任取れ』
「そんな殺生な!頼むからこの状況を切り抜ける知恵を貸してくれ!!」
『いやそんな事よりも止めないといけない奴がいてな』
「そんな事って……止める?誰を?」
『アレよアレ』
アナザーWが向けた視線を追うと
『いたぞ!リア充には俺の新発明シアーハートアタックの出番だぁ!』
〈コッチヲミロー!〉
骸骨頭の形をした掌サイズの戦車型爆弾を抱えたアナザービルドがいた、その爆弾見覚えあるんですけど!
「ぎゃああああああ!!」
『お前達!アナザービルドを停めろ!』
『おおーー!』x21
『お前ら…辞めろ!HANASE!!』
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クソ!!肝心な時に役立たずだった!それとアナザービルドよいつの間にスタンド能力に目覚めたか後で聞くぞ…そんな事より!
「やりたい事って?」
俺に何をする気だ!と少し警戒していると
「それを私の口から言わせたいのかい?以外とSなんだねぇ君は」
「何故そうなる」
「今はムードじゃないから今度にするよ、それで君はどんな水着が良いんだい?」
「へ?いやその…」
「あははは!いやぁ初々しいねぇ〜」
カラカラ笑う彼女にハルトは少し困った顔をしているが
「んじゃアレ」
と指差したのは黒いビキニであった
「ふーん…普通だね」
「うるさい普通で良いんだよ、お前が派手なの着てみろよ良からぬ輩にナンパされて大変だろうが…タダでさえナンパ避けに連れられてんだから俺の仕事を増やすな」
「素直に良いなよ、可愛い私の水着姿を他の男には見せたく無いって」
「そこまで自己肯定するとかポジティブ過ぎるだろ」
「まぁ…良いか、じゃあ試着するから待っててね」
「んー」
と試着室に入った錫音を見送ると
「そこの男、私の水着を買いなさい」
偉そうな態度でハルトに命令してきた女がいた
「はぁ?何で?」
「それは貴方が男だからでしょ、それにそこの女に買うなら2着も3着も同じよ買え」
「やなこった、自分で買えや」
「男の貴方がそんな口聞いて良いのかしら?ISも使えない劣等が」
「へぇ〜じゃあISで殴ればいいじゃん持ってんでしょ?専用機、何処の代表?企業にいるの?」
「そ、そんなのある訳ないじゃない!」
「だったら偉そうにすんなよ持ってない力でマウント取るとか悲し身を通り越して哀れだわ」
「なっ!男の分際で!警備員呼ぶわ……ひっ!」
「ん?」
今時の思想のバカ女をあしらってるとバカ女は何かに怯えたような顔をしていた
「つ、次はないわよ!私の慈悲に感謝なさい!」
酷く怯えた様子で逃げるように去っていった
「何だったんだ?」
「さー?それよりさ束さんもハル君に水着選んでほしいなぁ〜」
「私も頼めるか?」
「ん〜いいけ………ど……」
おい待て、今誰と話した俺は?そう思う目線を後ろに向けたハルトの先にいたのは
「ねぇねぇハル君、あの女の人は誰かな?かな?」
「そうだな少し聞かせて貰おうか」
良い笑顔だが殺意やら黒い衝動が爆発している千冬と束が立っていたのだ
「な、何で2人がいんだよ…」
「それよりもあの子とどういう関係なのかな?」
「ん?馬の合う遊び友達?」
「水着を選ぶような関係が遊びだと?」
「千冬…その言葉のチョイスには悪意しかないな!」
「そうだよ!だって束さんから見てもあの子ハル君の事が!「ハルト、着替え終わったから見てくれ…おや?」あ!」
黒ビキニを着た、錫音が試着室のカーテンを開けてハルトを見ると笑顔が途端に復讐者時代の目に戻っていた
「何で敗北者達がいるの?私とハルトに手を出さないでって言ったよね?」
「敗北者?取り消せよ」
「チーちゃん、多分だけどその台詞さ死亡フラグだよ」
「千冬もネタに走るか」
「ハル君の影響だよね……じゃなくて!君はハル君の何なのさ!」
「ん?私かい?そうだなぁ……」
考えると錫音は黒い笑みを浮かべて一言
「彼の生殺与奪を握っているとだけ答えよう」
「いやある意味でそうだけど語弊しか産まないな!!」
「ハル君……生殺与奪の権を他人に握らせたらダメでしょ!」
「束、鬼滅読んだ?」
「うん!」
「そっかぁ…ってか束は知ってるだろ俺と錫音が殺し殺されるような関係って」
「それって…殺して独占したい程愛してるの!」
「度の過ぎたヤンデレも真っ青な思考回路に俺は混乱してるよ、しっかりしろよ天災」
「まぁまぁ落ち着きたまえの2人とも店の迷惑だ」
「誰のせいだ誰の」
「ハハハ!よしじゃあ水着を選び終えたら少しお茶でもしようかな奢ってくれよハルト」
「しゃあない…か…ほら束、千冬も水着選ぼうな手伝ってやるから」
そんな感じで買物を楽しんだ後、喫茶店に行って4人で席に腰掛ける
「じゃあ自己紹介と行こう私は白鳥錫音、ネオタイムジャッカーの幹部さ」
「天災の篠ノ之束さんだよ」
「織斑千冬だIS学園で教師をしている」
「俺は「知ってるから良い」…はい」
シュンとしているが束と千冬は笑顔のまま彼女に問い詰める
「何で敵なのにデートしてたのかな?」
「別に敵でもデートして良いんじゃないの?それに今のハルトを殺す気はないし」
「ほぉ…では何故腕を組んでいた恋人でもないのに」
「腕を組むのに誰かの許可が必要かい?」
「私達やキャロりんの許可はいるよねぇ、ハル君は3人の共有財産だよ」
「いつの間にか俺は共有されてたのか…ふわぁ…」
遠い目をしてコーヒーを飲むハルトは現実逃避でアナザーライダーのいる精神世界に潜ったのである
その間の事
「ハル君〜寝ちゃったか…まぁ良いか」
「では担当直入に聞くがお前はハルトの事を」
「好きだよ、勿論君達と同じ意味でね」
「でも君ってハル君を憎んでたよね?」
「それは未来にいる災厄のハルトであって今のハルトじゃないよ…あの後私も考えたんだどうすればハルトをあの魔王にさせないかってね」
「それで結論は出たか?」
「私がハルトと一緒に暮らして見張れば良いんだって、そうなればハルトはアナザーオーマジオウにはならないからね…そうだな…お互いに全部の立場も仲間も捨てて何処か穏やかな世界で家を建てて一緒に暮らすのも悪くないかな」
「そんな幸せ計画は束さんは認めないよ!」
「いやどちらかというと駆け落ちでは?」
「そうだね誰にも認められる必要はないさ、私はハルトが隣にいればそれで良いんだよ…隣にいてくれるなら…」
「なら何故、ネオタイムジャッカーにいるんだそこまでの想いがあるならハルトの側にいる選択肢もあるだろうに」
「それは別の理由があってね今は言えない…けど君達にハルトは渡さないよ此処にいないキャロル・マールス・ディーンハイムにもね」
「へぇ…束さん達を敵に回すんだぁ」
「ハルトからライダーシステムを貰っただけで強くなったと思うなよ、君達と私とじゃステージが違う」
「やってみなければわからんが?」
「ここで身の程を教えてあげようか?」
余りの迫力に周りの客が怯えてるがそんな空気は霧散した
「ふ…合格だな束」
「そうだねチーちゃん」
「合格?」
「そ、ハル君はね〜自分なんかを選んでくれる人の手は振り払えないから全員幸せにするって言ってたんだよ」
「自分なんかではないのだがな…コイツは自己評価が低いのが難点だ」
「そうだよね…ってまさかハーレム宣言してたの?」
「そうだよね…けどハル君本気で考えててさ束さんもチーちゃんもハル君の泣く顔は見たくないんだぁ〜だからさ本気でハル君を好きな人がいたら受け入れてあげたいんだよ、ハル君が私達にそうしてくれたように」
「このバカは寂しがり屋な癖に人の好き嫌いが激しいから私達が見てないと何を仕出かすかわからん」
「確かにね」
「だから皆で幸せになろうって話」
「ふむ…悪くないね、わかった少し時間をくれ答えは出す」
「待ってるぞ」
「うんうん!束さんも魔法は興味深いなぁ〜」
「私もISに乗ってみたいですよ」
とワイワイ話している光景になった時に
「…………ん?終わった?」
「起きたか」
「ん、千冬ぅ…どんな感じ?」
「デザートを追加で頼むらしいぞ」
「そっか……わかった好きなだけ食べなよ俺が出すから……」
「ふっ、では遠慮なく行かせてもらおうか」
「すいませーん!メニューのここからここまで!」
「あとこの…高そうな飲み物お願いします」
「いや本当に遠慮なしかよ!」
思わず意識が完全に戻った、ハルトはそうツッコミを入れざるを得なかったのであった