無冠の王 アナザーライダー戦記 リテイク   作:カグ槌

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第423話

 

 

前回

 

絶対天敵の過激派連中を更なる過激派連中で鎮圧したハルト達

 

 

その一報は直ぐにIS学園にいる千冬達に届く

 

 

「撃退した?そうか……しかも敵方の死傷者を出さずに拘束しただと!凄いじゃないかハルト!敵対した奴を五体満足で済ませるなんて成長したな…」

 

 

「アウトサイダーズwithハルくんがそんな器用な事出来たの!?」

 

 

「そんな、あり得ない!あの組み合わせで…そんなの氷川誠が絹ごし豆腐を箸で掴む如き偉業ではないか!」

 

 

すると

 

 

「長い時間をかけて掴めるようになった氷川さんに謝れ、秋羅あああー!」

 

 

「ごふっ!」

 

 

転移したハルトが加速そのままでドロップキックを叩き込んだのであった

 

 

 

「人が仕事してる中で何呑気な批評してんだゴラァ!」

 

 

 

「ひ、酷い…」

 

 

仰向けに倒れる秋羅に対して一夏は歌いながら近づく

 

 

「たとえば君が傷ついて、挫けそうになった時は必ず僕が側にいて」

 

 

「い、一夏…慰めてくれるのか」

 

 

「笑ってあげるよ、その顔を」

 

 

「おい」

 

 

「どうしたんだ一夏!お前はそんなことを言う子じゃなかっただろ!俺見たい事言いやがって!」

 

『お前も言わないで欲しいんだがな!』

 

 

 

「ハル兄の背中を見て育ったからね」

 

 

「………おのれディケイドおおお!」

 

『これは完全に冤罪だから辞めてやれ』

 

 

「それよりもありがとう、ハル兄」

 

 

「あ?」

 

 

「あの島にいたのは殺さないでおいたんだよね」

 

 

「あぁ任せろ連中は五体満足で保存してある!」

 

 

そう!奴等の体は保存してある!!のだ!

 

 

『言い方が悪すぎる!』

 

 

「凄いねハル兄、どうやったの!」

 

 

「ん?……奴等の関節という関節を外した」

 

 

「それ生きてる?」

 

 

「多分」

 

 

「なんで自信ないの!?」

 

 

「だって俺達だぞ!生かすより殺す方が簡単なんだもん!」

 

 

「(しまった否定材料がない!)」

 

 

「え、まさかハルト王……絶対天敵を一回殺してから蘇生させてませんよね?それでノーカウントとか言いませんよね?」

 

 

ビクッと震えるな コホンと前置きして

 

 

「そんな訳ないだろう!!」

 

 

「本音は?」

 

 

「言う事聞かないから3回くらい殺して蘇生を繰り返して黙らせた!!」

 

『素直!!』

 

 

 

「予想通り過ぎたよ!珍しく千冬姉が褒めてたんだよ!」

 

 

「え、マジで!?」

 

 

「珍しい事もあるなと思ったまでだ…はぁ…お前と言う奴は…」

 

 

「千冬が褒めてくれるなら…俺は無闇矢鱈に敵を殺そうとするのは辞めた方が良いのか?」

 

 

「(む?これはこのバカの矯正する良いチャンスでは?)そう「じゃないでしょハル兄!」一夏?」

 

 

「どんな時だって全力全壊で邪魔する奴は誰だろうと全部叩き潰す!でしょ!そんな事しないなんてハル兄じゃないよ!」

 

 

「そうか…俺は今の俺で良いんだな!よーし!邪魔する奴は誰だろうとぶっ潰す!!」

 

 

パアアア!とハルトは喜ぶが千冬は

 

 

「一夏ああああ!折角このバカを矯正できそうだった所に何余計な事してくれた!!」

 

 

「なんでさあああああ!」

 

 

一夏をアイアンクローで物理的に鎮めたのであった

 

 

そして一応の話を説明した結果

 

 

「取り敢えず絶対天敵が侵略する理由は束が解決して、ハルトは過激派を倒したと」

 

 

「つまり俺達とアウトサイダーズが地球のピンチを救ったという事だな!」

 

 

「貴様、調子に乗るなよ」

 

 

千冬のひと睨みにハルトは正座したまま勢いよく返事する

 

 

「はい!」

 

 

「まぁ、あの問題児軍団を大人しく出来るのはお前だけだからな」

 

 

「そうか?」

 

 

「お前以外の誰に制御が出来る!!日常的に身内と殺し合いしてるような奴らだぞ!」

 

 

「けどハル兄の号令には素直に従ってくれるよね?」

 

 

一夏が思い出すのは普段、闘技場で殺し合いしてるようなアウトサイダーズがハルトの声のには素直に答えてくれる構図である

 

 

「そりゃ普段内部でどんなに争ってようとも外部のクズ野郎を攻撃する時には…逢魔王国は一つに団結する何せ、国是に喧嘩上等!売られた喧嘩は100倍返し!ってあるからな」

 

 

というよりハルトが暴れようぜ!と言う事は面白い戦いが待っているからという信頼もある

 

 

「売った奴らは皆殺し!もありますね」

 

 

「そうだな俺達に果てはない、何処までも突き進むまでよ」

 

 

「まぁまぁ…これで一応の問題は解決した感じかな?」

 

 

「学園内の内通者は確認したし絶対天敵の案件が片付けばだ……学園行事としての修学旅行が待っている」

 

 

「は?随分と可愛い話だな」

 

 

「IS学園は割とその辺の行事が早いのだ」

 

 

「そ、場所は何処?」

 

 

「日本の京都だ」

 

 

「また京都か!!」

 

 

シンフォギア、dxdに続いて3回目の京都である

 

 

「京都かぁ…九重の奴元気かなぁ?」

 

 

「九重って?」

 

 

「あぁ、俺の妹分みたいな子でな「一夏の婚約者の1人だ」ちょ、箒何を」

 

 

「事実だろう、まさか…私というものがありながら金髪狐耳ロリ巫女服なんて属性に囚われてしまうなんて…」

 

 

「一夏?」「パパ?」

 

 

「ホタルと娘にあらぬ誤解が!!違うんだよ俺はだな!」

 

 

必死に弁明する姿にハルトはぼんやりと

 

 

「あぁ、二亜から性癖バラされてる時ってこんな感じだな」

 

 

「そんな他人事みたいに!」

 

 

「実際他人事だし…つかお前、八坂の事も忘れてない?」

 

「あ…」

 

 

青ざめる一夏に溜息を吐く、そうコイツの縁談関係は泥沼である

 

 

「俺が言えた義理じゃないが……頑張れ」

 

 

「あぁ…ってそういうハル兄はユキメさんとどうなのさ?」

 

 

「ん?今度、新しい商業エリアの開発予定地を一緒に視察するぞ」

 

 

「仕事じゃなくてプライベート!!」

 

 

「その時に同じ部屋で…尻尾をモフモフするんだ」

 

 

「それで良いの!?」

 

 

「まぁ……その後確実にユキメに襲われるんだけどね」

 

 

「嫌な慣れしてる!」

 

 

そのやり取りに千冬は溜息を吐きながら

 

 

「はぁ…今更ながらに何故我々は京都と縁が深いのだろうな」

 

 

「さぁね、んで修学旅行の移動手段は?」

 

 

「新幹線だ、その方が早いからな」

 

 

「それなら逢魔王国、自慢の電車があるんだけど使うかい!」

 

 

「その電車は時の流れを行く奴でしょ!」

 

 

「ネガタロスも牙王もゴーストイマジンはプライベート電車を持ってるから別に遠慮はいらないぞ!好きなのに乗りたまえ!」

 

『おいアナザーデンライナーを忘れるな』

 

 

「アレは俺専用車両じゃん?」

 

 

「ハルくん!束さん乗りたいな!」

 

 

「よし乗せてあげよう」

 

『チョロ』

 

 

「ハルト先生ー!その電車で京都に行くと何か不思議な事が起こりそうなので却下したいです!」

 

 

「時代の違う京都に行くのは勘弁してほしい!」

 

 

「え、楽しそうじゃね?」

 

 

「そんな!……いやけど確かに」

 

 

時の列車って割と攻撃喰らって脱線事故起こしたりするから

 

 

「移動手段としては危ないのか?」

 

『今更だな』

 

 

「なら、京都でダスタードをお前達にけしかけるから楽しみにしてくれ」

 

 

「もっと健全な修学旅行をさせてくれないかな!テロリストに襲われたりとかそんなの関係ない健全で普通の修学旅行を望むよ!」

 

 

「普通だと?一夏、貴様腑抜けたか!」

 

 

「俺は普通を求めただけなのに!」

 

 

「良いか!普通なんてものは俺達の辞書には……ない!」

 

 

「そんなに意思を込めなくても」

 

 

「俺の中にはあるよ!」

 

 

と反論する一夏だが割と最近 その普通が怪しくなっているので周りが疑いの眼差しで見ているので

 

 

「そんな目で俺を見ないでぇ!」

 

 

「日頃の行いだな」

 

 

「それなら京都をdxd世界の京都にする事で八坂と九重と…」

 

 

「分かった!分かったから、今度会いに行くから取り敢えずトラブルを起こそうとするのを辞めて!」

 

 

と涙ながらに説得、そして学園側での事件のあらましも報告した

 

 

「生徒のテロリストを捕縛したか、てか束が王鍵を使うまでのピンチだったのか?」

 

「いやぁアレは最短で解決した方が良いかなと思ってね!」

 

 

「流石だな束!それでこそだよ!」

 

 

「ハルくんもだよ!」

 

 

「ちっ」

 

 

「ま、まぁまぁ先輩」

 

 

ヒシッ!と互いに抱きしめ合う姿に千冬は思わず舌打ちすると真耶は宥めるのだが

 

 

「真耶、私はあのバカ2人と長い付き合いだから分かる…あの2人はまたロクでもない事をするぞ」

 

 

「ちょっと待った、ちーちゃん!ハルくんじゃあるまいし!」

 

「そうだ千冬!束じゃあるまいし」

 

 

「「ロクでもない事する訳ないでしょ!」」

 

 

「日頃の行いを考えてから発言しろ問題児ども!!」

 

 

「「ぎゃああああ!」」

 

 

折檻される2人を見て、こっそりやってきた三島はポツリと呟く

 

 

「魔王より強い奴がいるのか…」

 

 

「いやアレは例外」

 

 

と一夏はツッコミを入れるのであった

 

 

ーーーー

 

同時刻

 

 

「ま、マドカさん?一体何を…」

 

 

「修学旅行中に他の奴等が奪いに来ないようにナツキは箱に仕舞わないと…」

 

 

「え……ちょっ、まっ!!」

 

 

ーーーー

 

 

 

その頃 暴れ回った無人島ではアウトサイダーズとロイヤルガードなどが中心となって戦勝と宴会をしているのは言うまでもなかったのを見て安堵していたが シドの一件も用心すべきと考え 別の戦力を送ろうと判断してゴルドドライブを派遣する、まぁ彼は現在 自分のデータ化する体質を利用して各世界のネットに散らばり情報収集をしている そんな彼に任せて問題ないだろうと判断する、魔蛇にも警告は出してるから大丈夫だろう

 

 

その翌日 あの島に簡易的な施設を作り会議となった

 

 

今回の敗北を受けた絶対天敵だが束がISコアに施した改修パッチのお陰で彼等の星のエネルギー問題が解決したので引き上げると言う事だったが

 

 

「束さんとしては一部は地球に残って貰えると助かるなぁ」

 

 

そう良くも悪くも地球の国家は現在 対絶対天敵で同盟を組んでIS学園に専用機が集まっている。そして彼等の対策で人類は地球の外に目を向ける可能性が高い つまり束が夢見た ISの宇宙開発発展という本懐が果たされると言う事になる。

 

勿論、彼等としては納得行かないと言う面々もいたが そもそも戦争として考えるなら絶対天敵は負けた、だが彼等には賠償金も払えないと来れば言う事を聞くしかない

 

 

ならば散発的なゲリラ戦などを起こして警戒や脅威足り得るようにすれば良い

 

 

まぁ身も蓋もない言い方をすれば人類団結の為に絶対天敵には今後も地球を襲う悪い宇宙人役をやれと言う事である

 

 

そりゃ反対意見も出るだろうが

 

 

「は?」

 

 

ハルトの一言による威圧で黙らせた

 

 

「これが魔王…」

 

 

「あ、三島さん大丈夫?」

 

 

「当然です」

 

 

「良かった、あ…主だった連中集めてくれるか?今後の方針を打ち合わせたい」

 

 

「はい」

 

 

そして全員を集めて話し合いとなる

 

 

この場に集まったのはウォズやヤクヅキ達 ロイヤルガードと最高幹部達を立体映像によるリモート会議で集めた

 

 

「この世界に来た目的が達成された以上、今後の方針を相談したい」

 

 

【私としては陛下に帰還して貰い銀河帝国との国取りに力を貸して貰いたいものです】

 

 

そう進言したのは映像参加のハウンド、確かに銀河帝国の勢力も放置出来ない部分はある何より反帝国戦をするなら時期もあるがその辺は調整中らしい

 

 

「それは当然だな」

 

 

しかしながら同じく映像参加のテスタロッサが待ったをかける

 

 

【確かに帝国と戦いますが戦力差は?】

 

 

そこが問題である、逢魔王国の主力 クローントルーパー軍団は現在 300万前後に加えて各世界の軍団を合わせても全軍で500万に届くかどうか、しかも国の治安やら占領やらを考えると頭数が圧倒的に足りてないし前線指揮官の数はもっと足りない

 

 

「戦争じゃなくて、モール率いる犯罪組織を使ったゲリラ戦も手ではあるけども帝国に打撃を与えるなら…兵器工廠や造船所とか?」

 

 

【確かに打撃は与えられるでしょうが警備も厳重です力攻めで落とせない事は無いでしょうが】

 

 

「後が続かないよなぁ」

 

 

【人材の育成と在野の登用が急務かと】

 

 

「ふむ…やはり人手か」

 

 

実際 内政関係の文官やらは足りてないアウトサイダーズやチームマッドサイエンティストは技術開発や研究所の集まりなので論外と来た

 

 

「結局そこに行き着くなぁ」

 

 

「ですが我が魔王、今回は本国ではなく主戦場は伯爵達のいた世界です…ならば現地住民のリソースを使えば良いのでは?」

 

 

「そうだな…まぁ取り敢えず今は対銀河帝国に備えての準備だ、ハウンドの話だと今は嵐の前の静けさという…来るべき時がくれば目にもの見せてやろうぜ」

 

 

【楽しみであります】

 

 

「それまでに戦力配分を考えてくれ、モールは犯罪組織を使って銀河帝国の裏側を掻き回してくれるか?」

 

 

 

同じく映像参加のモールも賛同する

 

 

【お安い御用だ魔王】

 

 

「後は……これか」

 

 

とハルトが資料を見て苦い顔するのは 以前dxd世界であった悪魔との戦争で勝ち取った植民地エリアの事 現在はリュートにいるアリエルが統治しているが あそこの部分はまだ開発が進んでいない 一応 村上社長に都市開発の依頼を出しているが完成には時間がかかるし納める代表が……いたわ

 

 

「ドゥークー伯爵、モール」

 

 

【はい】【何だ?】

 

 

 

と映像で見せたのは以前 悪魔との戦いで獲得した植民地エリアの領地を示す地図である 

 

 

「2人をこの植民地エリアの統治者に任命する」

 

 

【は?】【何?】

 

 

ザワッ!となったものも無理はない新参に任せるには広大すぎる領地なのだから しかしながらそれを治められる人材が他にいないのも事実

 

 

「共同でも分割でも好きに統治しろ、ただ恐怖による統治は厳禁とする」

 

 

「「「「「はぁ!?」」」」」

 

 

「我が魔王!新参の2人にそれ高待遇では!?」

 

 

「んじゃお前達の中にどれだけ領地経営のノウハウがある奴がいるよ?それに逢魔は完全実力主義だぞウォズ?功績にはキチンと報いるべきだ」

 

 

「ですが」

 

【ウォズの言う事にも一理ありますぞ国王陛下、我々は特に何も手柄という手柄は…】

 

「手柄ならある!2人には元老院設立やら帝国霍乱の為の犯罪シンジケート結成による功績に報いてなかったからな、それはこのお礼だ文句は言わせん」

 

 

【それでしたら陛下に一つお願いが】

 

【俺もお願いしたい】

 

 

「お前達!これだけの褒美があったのにまだ言うか!」

 

「黙れウォズ!遠慮はいらないよ2人とも言ってくれる?」

 

 

伯爵とモールのお願いとは銀河帝国戦で勝ったら自分の故郷であるセレノーとダソミアの領主にして欲しいとの事だったが

 

 

「ははは!ケチ臭ぇな俺がそんな願いを聞き入れない程の器の小さい王と思われてたか…それはそれでショックだよ、それにれ

 

 

そう前置きすると頬杖をつく そして伯爵に合図を出し 映像を傘下星系になる逢魔元老院に送ったのだ

 

 

「欲しい星が有れば遠慮なく獲れ、そして此処で前もって宣言しておくぞ、今回の銀河帝国との戦いで占領した星については占領した部隊やその代表に統治を任せる予定だからな全員励めよ」

 

 

その言葉に全員がビクッと!と湧き立つ

 

一国一城の王ではなく惑星の王となれるチャンスなのだというだからテンションが上がらない奴はいない

 

これは後に

 

逢魔式 領地切り取り次第(銀河規模)

 

と呼ばれる事になる

 

 

それは以前 ガーランド戦で攻め落とした者がその都市の統治を認めるという約束を履行したが 今回は規模が惑星と来た その大盤振る舞いに湧き立つ参加者達

 

おおおお!と元老院の者達も沸き立った

 

 

種族、母星の復興、或いは以前からの領土問題に合法的に白黒付けられる、利権や発言権、etc それぞれの理由があるが湧き立つのも無理はない

 

 

「ただし!勝ち取った領地は平和的に統治する事、惑星の住民を慮ること、略奪や虐殺などは厳禁と厳命する!違反があれば問答無用で転封か改易するからな!」

 

 

釘は刺しておく事にする、でないと好き勝手する奴等がいるからなと

 

 

しかし

 

 

「(こんな事考えるなんて俺も随分と腹黒くなっちまったなぁ)」

 

 

内心でそう呟いたのも理由がある

 

 

この領地切り取り次第 見返りから来る士気高揚を狙ったのもあるが 狙いは別

 

 

狙いは二つ

 

 

一つは 元老院にいる帝国や反乱同盟の内通者勢力の合法的粛正

 

そしてもう一つは逢魔元老院側の戦力を帝国軍とぶつけて帝国を消耗させ、逢魔主力の損耗も抑えさせて戦う事で戦後 各惑星を逢魔に依存させる事により逢魔元老院の権力を削ぐ事にある

 

 

実際 利権に目が眩んだ奴等が暴発するのは読めているし領地拡大して議会での発言権を増すのは伯爵としても好ましくない ひいては増長して逢魔に弓引く可能性も考慮しての事

 

ハウンドもその辺は考えており

 

元老院側の軍勢が散発的に帝国へ武装蜂起 散らばった帝国軍を逢魔主力が各個撃破していく

 

そして此方が狙うは帝国の重要惑星 それを抑える事で領地を切り取られても戦後の優位を取れると言うもの

 

 

これを踏まえテスタロッサ、ハウンド、伯爵に相談して実行したのである

 

 

同じ映像参加のテスタロッサはハルトにそろそろ戻って仕事して欲しいとの事だった

 

 

「まぁ」

 

 

そう呟き、散らかってばかりの自分の思考を整理する

 

 

この世界にいた謎のイレギュラーは黒寺ツバメという現地勢力に与するネオタイムジャッカー狩りをする青年、そして絶対天敵や亡国企業など目の上のタンコブとも言える勢力は壊滅状態 ならば後は一夏達でも十分 対応は可能だろう

 

 

「修学旅行が終わったら俺と一部は引き上げるかね」

 

 

そして会議が終わるとハルトは 溜息を吐いて少し仮眠をとるのであった

 

 

 

その頃 現一年生組の修学旅行で生徒達は青春を謳歌していたのであるが一夏がふと気づく

 

 

「あれ?ハル兄は?」

 

 

「アレと束は非常勤講師だからな一応留守番させてある」

 

 

「いや無理でしょ、あの2人なら何してもくるよ?」

 

「そうですね姉さんには人参ロケットがハルト義兄さんにも多種多様な乗り物がありますから」

 

「その辺は大丈夫ですよ」

 

 

「クロエ?」

 

 

「2人には修学旅行について来ないでと頼んだので」

 

 

「「あ、それなら大丈夫だ」」

 

 

娘の発言は千冬と一夏に絶対の信頼があったのである

 

 

 

そんな話をしていた数時間後

 

 

「「………」」

 

 

ハルトと束はIS学園で寂しい想いをしていたのだ

 

 

「クロエがあんな事言うなんて」

 

「これが噂に聞く反抗期だよハルくん」

 

「まさかクロエから2人は来ないでくださいと言われる日が来るとは…あんなに小さかったクロエが」

 

「娘の成長は早いんだよ」

 

「そうだな…」

 

『お前も親が修学旅行まで来たら怖いだろ?』

 

 

「そもそも俺の親は修学旅行なんて行かせなかったけど?」

 

『いや……ごめん…』

 

『相変わらずお前の過去が重いんだよ!!』

 

 

シクシク泣いている2人を見ていたシャロンは

 

 

「(年頃なら当然の反応では?)」

 

 

と思わざるを得なかった

 

 

「しかしクロエの身に万一何かあったらと思うと心配でならない!」

 

「そうだよハルくん!どんな不審者がクーちゃんの身柄を狙ってるか分からないんだよ!!」

 

「そうだよ!今のクロエは対外的には逢魔王国第一第二第三王女なんだよ!」

 

『そこ兼任する事ない、クロエは第一王女だから』

 

 

「逢魔に対して不穏な事を企む奴がクロエを狙うかもしれない!」

 

 

「一応だが百貌のハサンを護衛につけたのだろう?それならそれで」

 

 

「甘いぞシャロン!更に念入りに怪人軍団を護衛つけた!」

 

 

「京都の街に怪人は目立つのでは!?」

 

 

「大丈夫、魔化魍とか闇の忍者軍団・虹蛇とかを呼んだから大丈夫!旅行客が見ても[これが日本文化かぁ!おぉ!忍者!]とかで誤魔化せる」

 

 

「誤魔化せませんよ主!というか虹蛇とか闇の忍者軍団って何ですか!初耳ですよ!」

 

 

「実はウォズが諜報機関作ったから俺も欲しい!って思って虹蛇をしばき上げて傘下に入れた」

 

 

「主が私の知らない所で暴れてるだと!」

 

 

「ってな訳で俺と束は京都に向かおうと思うんだけど、どう思うカレン!」

 

 

「断固として反対します!!」

 

 

「全くですハルト先生」

 

 

「三島まで!」

 

 

「仕事が溜まっています早く」

 

 

「そんなぁああああああ!!」

 

 

その光景を見送った2人、シャロンは思い出したように

 

 

「あぁ、そう言えば用務員を見なかったか?教会の備品補充を頼もうと思ったが見当たらなくてな」

 

 

「ナツキですか?そう言えば今朝から見ませんね」

 

 

 

ーーーー

 

 

 

「って事があったみたい」

 

 

「スゲェ、千冬姉以外にハル兄が素直に話聞くとか三島さんってスゲェ」

 

 

「そうだな私も驚いている」

 

 

そう千冬が答えるが

 

 

「所で、お前は今日の自由行動は誰と回るつもりだ?」

 

 

「え、そりゃ……っ!」

 

 

背後から感じるとんでもない圧に一夏は一先ず目線を逸らし

 

 

 

「そ、そう言えばハル兄からナツキを見なかったか?って連絡あったけど連れてきたりした?」

 

 

「いや連れてないぞ、アイツは用務員だからな」

 

 

「だよな、んじゃ何処に」

 

 

「一夏」

 

 

「何だよ秋羅」

 

 

「アレを見ろアレ」

 

 

「あれ?」

 

 

そう秋羅が指差した先を一夏と千冬の目は妹のマドカが持っている明らかに修学旅行では使わない巨大なアタッシュケースが目に入ったのである

 

 

 

「「………………」」

 

 

何があったか理解し沈黙する2人だが何も知らない人達は呑気に

 

 

 

「お〜マドカ、気合い入った鞄だね!何が入ってるの?」

 

 

「私専用の抱き枕だ、こう見えて枕が変わると眠れないのでな」

 

 

「へぇ〜大きいね!」

 

 

「あぁ大体大人1人分くらいの大きさと重さがあるからな私拘りの一品だ」

 

 

「けど気のせいかな?鞄が自分で動いているような」

 

 

「新鮮な抱き枕だからイキが良いのかも知れないな」

 

 

「新鮮な抱き枕って何!?」

 

 

「この抱き枕はマッサージやら保温やらの機能もあってな人肌くらいで自分を抱きしめてくれる枕なんだ」

 

 

「へぇ〜何処のメーカーの抱き枕なの?」

 

 

「篠ノ之製作所だ、束博士とハルト義兄さんが暇つぶしに作ってくれた物だ」

 

 

「そっかぁ〜」

 

 

「(違う!確かにあの2人ならやりそうだけども!)」

 

 

「へぇ〜そんなに凄いなら貸し「ません!」ひぅ!」

 

 

のほほんさんにテロリスト時代の瞳で威圧するマドカを見て確定したが

 

 

「こほん!荷物を預けたら自由時間とする、では解散!!」

 

 

同時に生徒達は散ッ!と自由を謳歌しに行ったが

 

 

 

「千冬姉…」

 

 

「早まるな一夏、あながちマドカの言ってる事が本当かも知れないぞ2人が抱き枕を作ってマドカに預けたとかね

 

 

「いやマドカの抱き枕って…ナツキじゃ…」

 

 

「貴様は妹の発言を信じられないのか!」

 

 

千冬の目は信じたくない!と言う感情を語っていたが

 

 

「信じる以前にナツキ見て愛に狂う妹を見てますが!?」

 

 

一夏は日頃の行いからそれを否定した

 

 

「千冬姉、デンデンセンサーとか持ってないの?」

 

 

「あれは束の所にある、お前のケミーの力で中身を見れないか?」

 

 

「クソッ、こんな時ハル兄がいたら…あ…そうだテレヴィ」

 

 

とケミーカードからケミーの1人 古今東西の情報を映し出せる力を持つ テレヴィを呼び出して調べる事にした

 

 

「流石に地球の本棚みたいな裏技は無理だけど、これならマドカの荷造りシーンが……」

 

 

「どうした一夏……は?」

 

 

 

『さて、これで良しとナツキとの旅行楽しみだなぁ』

 

 

そう頼んでテレヴィに出して貰ったのは文字通りマドカがナツキを件の鞄に仕舞っている光景であった

 

 

「「……………」」

 

 

「なぁまさかこれって」

 

 

「フェイクニュースって奴かな!」

 

 

「いやテレヴィの情報なら間違いないぞ」

 

 

「本当だとしたら俺は妹が怖いよ!」

 

 

「安心しろ、ちゃんと現実だから」

 

 

「信じられない!皆が俺を騙そうとしている!あの不器用だけど優しいマドカが生きた人間を鞄に入れて持ち運ぶなんて考えたくない!そうだろ!そうだろう千冬姉!」

 

 

 

「今日も青空だな…」

 

 

「現実逃避しないでくれよ!取り敢えず中身を」

 

 

と一夏は意を決して開けてみるが中身は予想通り

 

 

「!!!!!」

 

 

四肢を縛られ目隠しと猿轡を噛まされた、何か薄い本みたいな状況になってるナツキだった

 

多分助けてー!って言ってるのだろうが

 

 

どうする?

 

 

作戦←

 

 

(自分の)命大事に←

 

 

勢いよく鞄をバタン!と閉じて一言

 

 

 

「なにも……なかった!」

 

 

まるで大ダメージを受けた海賊狩りみたいなリアクションをする一夏に秋羅は無理もないと溜息を吐くのであった

 

 

そして鞄をマドカに返した一夏は恐怖体験を忘れる為にホタルと一応娘と京都を散策する事にしたのだが

 

 

「ねぇ、一夏…これ何?」

 

 

と見せるのはうさぎの形をした和菓子である

 

 

「か、可憐だ…」

 

 

ラウラ達は日本の和菓子に感動している、まぁ初見ならそう思うよなぁ

 

 

「けど、うさぎか」

 

 

「どうしたの?」

 

 

「兎を見たら戦車かドラゴンかコブラを警戒しろってハル兄が言ってたな」

 

 

「そんな和菓子もあるのか!」

 

 

「職人さんへの飛んだ無茶振りだよ!」

 

 

 

のんびり話していると当然 穏やかな古都に響く

 

 

【イヤァハアアアアアアアアアアアアアア!!!イヤァハアアアアアアアアアアアアアア!!】

 

 

うさぎの発狂ボイス!!スマホタルの画面を見て一言

 

 

「あ、ハル兄から電話だ」

 

 

「どんな着信音!?」

 

 

「もしもし?え、ナツキさん見なかったか?…」

 

 

「一夏?」

 

 

「オレハナニモシラナイヨー」

 

 

とだけ言って電話を切る

 

 

「ふぅ……どうして世界は平和にならないんだろう…」

 

 

「どうしたんですか一夏さん!」

 

 

「(そういや前にハル兄が仮面ライダーに変身してたけど…まさかセシリアの料理食べたから変身出来たとかじゃないよな…いやいや酒飲んだら戻った小学生探偵みたいな感じな事ないか……いや試してみる価値はあるな)なぁ、セシリア…」

 

 

「はい!」

 

 

「良かったら今度、サンドイッチ作ってくれないか?」

 

 

「「「「「!!!」」」」

 

 

箒、鈴、シャルロット、ラウラはその光景に今まで食べていた和菓子の雅さなんて忘れて 何言ってんだオメェ!!と首を動かしていた

 

 

「っ!はい!」

 

 

思わず

 

 

「おい一夏正気か!!」

 

「どうしたのよ!アンタがそんな事言うなんて!」

 

「そこまで何か思い詰める事あったの一夏!」

 

「くっ…どうしてこうなるまで放っておいてしまっていたんだ!」

 

 

箒達が慌てふためくのを見て

 

 

「皆さん、失礼過ぎませんの!!」

 

 

「あの味は無理もない」

 

 

「うん」

 

 

イータとリリムも全く同感とお茶を啜っていたのであった

 

 

「そ、そんなに…その…オルコットさんの料理って凄いの?」

 

 

「あぁ……ハル兄が一撃KOする程の破壊力だ」

 

 

「え…何、その道の毒加工物」

 

 

「ホタルさん!?」

 

 

流石にその辺は擁護出来なかったのである

 

 

 

そして問題なく自由時間の終了 旅館での食事、入浴まで済ませ就寝

 

 

これで修学旅行の1日が終わる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

筈だった

 






予告 

「…………え?」

気づくと秋羅は何故か同じ修学旅行自由時間を繰り返している おかしい何もおかしな事はない日常 しかし旅館で寝て覚めても繰り返す

「いやこれはおかしい!」

秋羅は事態の解決に動く!

次回!エンドレス修学旅行!! お楽しみに!


オマケ短編


「夏のバーベキューは良いものだね」

「我が魔王、お肉が無くなりそうですよ!」

「分かった!ちょっと狩ってくる!」

「主よ!そこは誰かに任せる場面ですよ!」

そんなカレンのツッコミをスルーしデロウスに乗り込み 手近な狩場に行き獲物を見つける


「まーーてーー!」


「!!!!」

デロウスに追いかけられ慌てふためくカニのような旨みを持つカニ豚を追いかけると


「!!!」(なぁ見逃してくれよ!!)


何かデロウスの目をマジマジと見ているが本人は


「!!!」(放っておくと俺が食われるんだ)


「そんな事しねぇけど!?」


以心伝心 デロウスの言う事は何となく理解できたからこそハルトはツッコミを入れられたのである


そしてカニ豚を捕まえ 今日も楽しいバーベキューが続くのであった

次行く世界

  • 真剣で私に恋しなさい!
  • 戦国恋姫
  • アカメが斬る!
  • スターウォーズ
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