無冠の王 アナザーライダー戦記 リテイク   作:カグ槌

424 / 424
エンドレス修学旅行

 

 

 

………我、永遠を欲す

 

 

 

 

 

「そ、そう言えばハル兄からナツキを見なかったか?って連絡あったけど連れてきたりした?」

 

 

「いや連れてないぞ、アイツは用務員だからな」

 

 

「だよな、んじゃ何処に」

 

 

「一夏」

 

 

「何だよ秋羅」

 

 

「アレを見ろアレ」

 

 

「あれ?」

 

 

そう秋羅が指差した先を一夏と千冬の目は妹のマドカが持っている明らかに修学旅行では使わない巨大なアタッシュケースが目に入ったのである

 

 

 

「「………………」」

 

 

何があったか理解し沈黙する2人だが何も知らない人達は呑気に

 

 

 

「お〜マドカ、気合い入った鞄だね!何が入ってるの?」

 

 

「私専用の抱き枕だ、こう見えて枕が変わると眠れないのでな」

 

 

「へぇ〜大きいね!」

 

 

「あぁ大体大人1人分くらいの大きさと重さがあるからな私拘りの一品だ」

 

 

「けど気のせいかな?鞄が自分で動いているような」

 

 

「新鮮な抱き枕だからイキが良いのかも知れないな」

 

 

「新鮮な抱き枕って何!?」

 

 

「この抱き枕はマッサージやら保温やらの機能もあってな人肌くらいで自分を抱きしめてくれる枕なんだ」

 

 

「へぇ〜何処のメーカーの抱き枕なの?」

 

 

「篠ノ之製作所だ、束博士とハルト義兄さんが暇つぶしに作ってくれた物だ」

 

 

「そっかぁ〜」

 

 

「(違う!確かにあの2人ならやりそうだけども!)」

 

 

「へぇ〜そんなに凄いなら貸し「ません!」ひぅ!」

 

 

のほほんさんにテロリスト時代の瞳で威圧するマドカを見て確定したが

 

 

「こほん!荷物を預けたら自由時間とする、では解散!!」

 

 

同時に生徒達は散ッ!と自由を謳歌しに行ったが

 

 

 

「千冬姉…」

 

 

「早まるな一夏、あながちマドカの言ってる事が本当かも知れないぞ2人が抱き枕を作ってマドカに預けたとかね

 

 

「いやマドカの抱き枕って…ナツキじゃ…」

 

 

「貴様は妹の発言を信じられないのか!」

 

 

千冬の目は信じたくない!と言う感情を語っていたが

 

 

「信じる以前にナツキ見て愛に狂う妹を見てますが!?」

 

 

一夏は日頃の行いからそれを否定した

 

 

「千冬姉、デンデンセンサーとか持ってないの?」

 

 

「あれは束の所にある、お前のケミーの力で中身を見れないか?」

 

 

「クソッ、こんな時ハル兄がいたら…あ…そうだテレヴィ」

 

 

とケミーカードからケミーの1人 古今東西の情報を映し出せる力を持つ テレヴィを呼び出して調べる事にした

 

 

「流石に地球の本棚みたいな裏技は無理だけど、これならマドカの荷造りシーンが……」

 

 

「どうした一夏……は?」

 

 

 

『さて、これで良しとナツキとの旅行楽しみだなぁ』

 

 

そう頼んでテレヴィに出して貰ったのは文字通りマドカがナツキを件の鞄に仕舞っている光景であった

 

 

「「……………」」

 

 

「なぁまさかこれって」

 

 

「フェイクニュースって奴かな!」

 

 

「いやテレヴィの情報なら間違いないぞ」

 

 

「本当だとしたら俺は妹が怖いよ!」

 

 

「安心しろ、ちゃんと現実だから」

 

 

「信じられない!皆が俺を騙そうとしている!あの不器用だけど優しいマドカが生きた人間を鞄に入れて持ち運ぶなんて考えたくない!そうだろ!そうだろう千冬姉!」

 

 

 

「今日も青空だな…」

 

 

「現実逃避しないでくれよ!取り敢えず中身を」

 

 

と一夏は意を決して開けてみるが中身は予想通り

 

 

「!!!!!」

 

 

四肢を縛られ目隠しと猿轡を噛まされた、何か薄い本みたいな状況になってるナツキだった

 

多分助けてー!って言ってるのだろうが

 

 

どうする?

 

 

作戦←

 

 

(自分の)命大事に←

 

 

勢いよく鞄をバタン!と閉じて一言

 

 

 

「なにも……なかった!」

 

 

まるで大ダメージを受けた海賊狩りみたいなリアクションをする一夏に秋羅は無理もないと溜息を吐くのであった

 

 

そして鞄の中身を見て見ぬふりし、自由時間を謳歌し楽しい1日を過ごしたのであるが

 

 

 

「………ん?」

 

 

何故か目覚めるのはIS学園寮のベット、カレンダーを見るとやはり旅行当日の朝

 

 

 

「また戻ったか」

 

 

そして数秒後

 

 

「おはよう秋羅、早くしないと千冬姉が怒るぞ」

 

 

「………そうだな」

 

 

そして再び

 

 

「アレ」

 

 

と指差し戦慄する2人。そして開けて見て鞄にいるナツキ そして旅館で眠るとまた始まる旅行 その繰り返し そう

 

 

 

「俺はまさか同じ1日を繰り返していると言うのか!」

 

 

「は?どうしたんだよ秋羅?」

 

 

「聞いてくれ一夏、俺は既にこの1日を何回も繰り返しているんだ」

 

 

「そんなに?」

 

 

「あぁ……もう地図無しで知る人ぞ知るスポットを案内できる位には繰り返した京都通だ」

 

 

「そんなになるまでどうして放っておいたんだ!」

 

 

「いや皆との楽しかったから良いかなって」

 

この秋羅、デイブレイク軸の荒廃した逢魔の生まれなのでこんな風に旅行なんてやった事なかったのである!

 

 

「とにかく!そんな異常現象が起こったなら即対応しないと!!」

 

 

「だが…」

 

 

 

「ハル兄が言ってたんだ、時計の針は前に進むもの、戻ったり止まったり巻き戻ったらいけないんだって!」

 

 

「それ言ったの本物の仮面ライダージオウな」

 

 

「……」

 

 

「しかし何で」

 

 

「それについては心当たりがある」

 

 

「は?」

 

 

 

そして鞄に仕舞っていたナツキを解放する

 

 

 

「ゴホゴホ…あ、ありがとう!!2人とも!だけど助けてくれるならあの時にして欲しかったよ」

 

 

「貴方の安全と妹の社会的地位を天秤にかけて妹を取りました、反省も後悔もしてません」

 

 

「清々しい!!やっぱお前、アイツの義弟だわ!」

 

 

「んで、コレで秋羅のエンドレス修学旅行は終わるのか?」

 

 

「いいや分からない、取り敢えず今までの繰り返しでなかった選択肢を選んでみただけだ」

 

 

「………?」

 

 

そしてナツキを解放して自分達は離れるが

 

 

 

「ナツキ?ドコニイクノ?」

 

 

「え?何で此処にマドカがああああ!!助けてえええ!ジャンプスケアアアアアアアーー!!」

 

 

 

我、永遠を欲する

 

 

 

「…………っ!!」

 

 

初めて今までになかった反応で戻った!これは つまり!

 

 

 

「ナツキをヤンデレ達から守りながら、この修学旅行を終える!それがこのループを終わらせる唯一の方法なんだ!一夏助けてくれ!」

 

 

「そんなクソゲーやってられるか!」

 

 

一夏に協力を打診したが流石の難易度ミッションインポッシブルに思わず声が出た

 

 

 

「ふざけんなよ何でナツキが死ぬと、この修学旅行が終わらないんだよ!」

 

 

「風が吹けば桶屋が儲かる」

 

 

「微妙に意味違うからなそれ!!てかナツキさんの死に戻りって本人しか作用ない筈じゃん!何で秋羅だけそれを把握出来たんだよ!!」

 

 

「それは有識者の助力を仰ごうと思う」

 

 

「成る程」

 

 

電話をかけるのは勿論

 

 

【は?終わらない修学旅行?】

 

 

「そうなんです何故かナツキがマドカに殺されると秋羅の一日がリセットされるんです」

 

 

【何でそんな事に…】

 

 

「恐らく京都という場所が何か引き起こしてるのではないかと」

 

 

【京都への手厚い風評被害だな…まぁ京都に不思議パワーがあるのは否定しないが】

 

 

「ハルト王も何か心当たりが?」

 

 

【うん、前にサンジェルマン達が京都で色々やらかしたからね】

 

 

懐かしいなぁと呟くハルトに一夏は

 

 

「けど俺達の楽しい修学旅行とその思い出がナツキの死に戻るせいで誰にも共有出来ない思い出だけが積み重なって台無しになってる現状が嫌なんだ、だからハル兄、助けてよ!!」

 

 

【お前、割と酷い事言ってるな……だが断る!!】

 

 

「どうしてだよ!この場面だと即答で来てくれるじゃん!!」

 

 

「試練のようなものですか!」

 

 

【クロエが来ないでって言うから、子供と交わした約束を破る大人にはなりたくない】

 

 

「どの口がそれを言うかぁ!!!」

 

 

「そもそもこの事件解決しなかったら千冬さんと真耶さん所かクロエさんとも会えなくなりますよ!それでも「良くない」え?ぎゃあああああ!!」

 

 

 

いつの間にか背後に立っていたハルトに秋羅はびっくりして腰を抜かす

 

 

 

「ハル兄!」

 

 

「千冬、真耶、クロエとの日常を脅かすなら俺の敵ダァ!必ず倒してやる!!」

 

 

「勝ったな…よし、ちょっと観光してくる!!」

 

『ホッパー!(一夏、お前も頑張るんだよ!)』

 

 

「俺は今、初めてハルト王を尊敬したぞ!」

 

 

「……取り敢えず事情話せ」

 

 

話を聞くと

 

 

「成る程、つまり」

 

 

ナツキがヤンデレに殺されるとリセット

 

この1日が終わるとリセット

 

 

と言うのが現在 確定している条件だ

 

 

「んじゃ俺はナツキをその辺の池に沈めて京都旅行を……いやクロエを見守るか」

 

 

「いやだからナツキが死んだらリセット言ったでしょ!」

 

 

「え?違うヨォ!ほら!田舎とかでスイカを冷やしたりしてる場面あるだろ?アレだよ!!」

 

 

「この時期の川の寒さを舐めるなよ!!凍え死ぬって!」

 

 

「いやいやそれはないでしょ?」

 

 

「人類をハル兄基準で判断しないで!!」

 

 

「とにかくハル兄はナツキを守りながら1日過ごして!」

 

 

「断る!何で俺がそんな面倒くさい事をやらねばならないのだ!」

 

 

「だから同じ1日から抜け出す為だって!!」

 

 

「お前達、冷静になって考えてみろ…そもそもあのバカはマドカ1人なら普通に逃げ切れるぞ今までだってそうだったし」

 

 

「あ…」

 

「それもそうだけど…それなら何で」

 

 

「まさか」

 

 

「ナツキの死に戻りを利用して誰かしらが同じ1日をループさせてる?」

 

 

「つまりそれが犯人だな」

 

 

「誰なんだろう?」

 

 

「知らん、取り敢えず俺は」

 

 

「お願いハル兄、この通り!」

 

 

「い、や、だ!!何で俺がアイツの護衛なんてやるんだ!俺と護衛なんて、キノコとタケノコ並みに対局にある存在だぞ!」

 

 

「あぁ…」

 

 

一夏の脳裏には過去の悪魔報復戦の一幕が過ぎっていた

 

 

【逃げる奴は良いコウモリだ!逃げない奴は良く訓練されたコウモリだから目につく奴等の都市という都市、ありとあらゆる全てを焼き払え!!】

 

 

その結果ハルトとアウトサイダーズにより首都まで襲撃され、悪魔は領地の三分の一が焼け野原となり、それが戦後逢魔の植民地となった 伯爵とモールに預けられた場所はそういう経緯がある 

 

 

それまでは話しただろうが実はこの話には続きがあり、植民地エリアを以前管理していた貴族悪魔の親族連中が土地の変換目当てに逢魔に来た事があった 

 

国家単位の条約で植民地となったのに一貴族の権限で此処は代々自分達一族が治めてたから土地返せって何言ってたんだとテスタロッサはカンカンだった それに加えて

 

 

【女子供まで良く殺せるな】

 

 

なんて嫌味を言ったのを聞いてしまったハル兄は

 

 

【俺達は普通に暴れただけだし奴等が逃げ遅れただけだよ?あ!じゃあお前達はどうかな?そんな偉そうな態度を取るなら俺達から逃げるよなぁぁ!!ノブレスオブリージュ!テメェらが民草の手本になって逃げ切って見せろヨォ!!】

 

【ひいいいい!!】

 

 

とまぁ義兄とアウトサイダーズ達が狩りとばかりに逃げた貴族悪魔を追いかけ回して殺すというリアル鬼ごっこを見たのである

 

 

 

「意固地だなぁ!!本当に!そんなに嫌なの!!」

 

 

「アイツを助けるくらいなら毒袋処理失敗したフグ鯨を食べる方がマシだ!」

 

 

「そこまで!?こうなったら最終手段だ!ちょっと待ってて」

 

 

「ったく今の俺にどんな説得も効かないぜ!」

 

 

「よしビデオ通話完了、んじゃクロエ お願いします!」

 

 

【お父さん…ナツキさんを助けてください……お願い】

 

 

「クロエに頼むのは卑怯だぞ一夏!?」

 

 

【お願い】

 

 

「お、俺は…ナツキを助けに行きます…うぅ…」

 

 

『まさか相棒からそんな言葉が飛び出すなんて!』

 

『天変地異の前触れか!?』

 

『そりゃ魔王とか言われても娘には勝てんわ』

 

 

「って、そんな子供が嫌いなピーマン食べる時みたいな顔と声しなくても!!」

 

「どちらかと言えば初めてブラックコーヒーを飲む子供だろ」

 

 

「わ……わぁ…やぁ……」

 

『泣いちゃった!』

 

 

「ま、任せろ一夏…最悪……この京都を灰燼にすれば万事解決だから…」

 

 

『気をつけろ一夏、今の相棒はやると言ったらやるぞ』

 

 

『何せナツキを助けるなんて空前絶後のストレスで今までハルトが体内で封印してた奴等の解かれて暴れそうになってるからな』

 

 

「俺の体からギフやアークやグリオン、ジェルマン、ギギスト、ガエリヤが出てきそう…」

 

 

「(予想以上に何も解決してない!!)」

 

 

 

「取り敢えずナツキの身柄を絶対安全な場所に移送すれば問題ない」

 

 

「何処に?」

 

 

「ヘルヘイムの森かウロボロス界に送れば良い」

 

 

「アウトーー!!」

 

 

「しかし同じ1日ねぇ」

 

 

「何か心当たりでも」

 

 

「俺の仮面ライダー知識によれば同じような展開をヴァルバラドは経験している」

 

 

「原因は?」

 

 

「そりゃあ……何?」

 

 

『どうしたハルト?』

 

 

「今、手に入れた情報だが…風都探偵の新刊発売だとおおおお!!」

 

『落ち着け相棒!この非常事態に仮面ライダーを見ている場合ではないぞ!』

 

 

「何を言っている仮面ライダーは…いつだって俺の味方じゃないか!!」

 

『俺達は今それと敵対関係にあんだよ!!』

 

 

「だとしても!!ま、まぁ流石の仮面ライダーも全宇宙の悪を束ねた、この俺達の前には無力……いやそんな場面だからこそ…頼む、負けるな仮面ライダー!!全宇宙の悪となった俺から地球を守ってくれ!」

 

 

『お前の敵対の仕方がワールドワイド!!』

 

『何自分の想像でダメージ負ってんだ』

 

 

「ふははははは!!それでこそ俺の推しだ!さぁ!地球の平和を守る為に俺という悪を倒してみせろぉ!!さぁ情け容赦無し全力でのオールライダーキックお願いしまーーーす!!カモン!」

 

『落ち着け』

 

「いやアナザーアギトもさ、ジオウとアギトと戦った時に自分から受けに行ったよね?」

 

 

『うぐっ…』

 

 

「取り敢えず、ナツキ呼び出すか」

 

 

「え?けどナツキさんスマホ持ってない」

 

 

「アレならそんなん無くても呼び出せるよ?」

 

『ジオウトリニティ!』

 

 

アナザージオウトリニティウォッチを起動し、この場にアナザーゲイツの残滓を持つナツキとウォズを呼び出す事に成功したのであった

 

 

「コレでよし」

 

 

「お呼びですか我が魔王」

 

 

「え?何で此処にいるの!俺、マドカの鞄にいた筈なのに!」

 

 

「ジオウトリニティの力は時空を超える…いや秋羅達の話ってマジだったの?」

 

 

「ハルトが助けてくれたのか!ありがとう!」

 

 

「辞めろ気持ち悪い」

 

 

「酷い!」

 

 

「それで我が魔王、一体何が」

 

 

「ナツキの死に戻りが原因で秋羅が終わらない修学旅行を繰り返していると」

 

 

「何と!」

 

「え…俺の死に戻りって感染するの!」

 

 

「何、変な進化したんだが……はぁ、取り敢えず俺は千冬と真耶に協力仰いでくる」

 

 

「ありがとうございます!」

 

 

「気にするな…つか、それなら最初に戻ってナツキを京都に入れないか俺が到着前にトリニティ使って回収した方が良くね?」

 

 

「「………あ」」

 

 

それだけ言って

 

 

「よし、ちょっくら久しぶりのぶらり一人旅でも行ってくるか」

 

 

「お待ちを我が魔王!ナツキはどうしますか!」

 

 

「んー……取り敢えず京都の寺で厄除けしてきたら?」

 

 

「それだ!」

 

 

「んじゃ後で」

 

 

とぉ!と走り出すハルトに

 

 

「お待ちを我が魔王!!貴方1人にしたら京都が灰燼に!!」

 

 

「あの京都駅ってガメラが戦った場所なんだよな!よし!それなら聖地巡……れ……あ…」

 

 

「どうされました?」

 

 

「悪りいウォズ…俺ちょっと行く所がある」

 

 

「でしたら私も「ごめん1人にしてくれない?」はっ!」

 

 

『俺達も離れようか?』

 

 

「お前らはついて来い…それと安心して一夏、俺が京都の街を壊す事は絶対にないから」

 

 

「へ?」

 

 

「そんな事したら……爺ちゃんに怒られる」

 

 

ヘラっと人間時代と同じ笑顔で答えたハルトはいつの間にか呼び出したローズアタッカーの背中にウォズを乗せ、ナツキは荷台に縛りつけていた

 

 

「「え?」」

 

 

「んじゃあな!」

 

 

「待てええええ!!この後輪から俺を解放し……へぶ!」

 

 

しかし荷台から落ちたナツキはライダーマシンの速度で顔面から落ちたのである

 

 

「「あ……」」

 

 

 

我、永遠を欲する

 

 

戻り

 

 

「そんな事したら……爺ちゃんに怒られる」

 

 

「だったら、バイクの荷台にナツキをくくり付けないでくれ!」

 

 

「ん?……あれぇ!いつの間にぃ!!」

 

 

「無意識にしてたの怖っ!」

 

 

「だが俺は謝らない」

 

 

「とにかく我が魔王、この事件を早く解決せねば!」

 

 

「しかし同じ1日を繰り返すか」

 

 

「どうしましたか?」

 

 

「つまんねーな、同じ毎日を繰り返した所で進化するとは思えないし…何より!」

 

 

「何より?」

 

 

「仮面ライダーの新情報が入らない毎日など俺にとっては地獄でしかない!」

 

 

「ソウデスネー」

 

 

「取り敢えず俺達も真犯人を探すぞ!」

 

 

「はっ!」

 

 

そして2人を見送ると秋羅はドッと疲れが出たようで

 

 

「疲れた…」

 

 

そう呟くと秋羅は一先ず自分も京都観光をする、未知があるかも知れないと足を運んだのは

 

 

 

「何だコレは銀色じゃない!!金閣寺は金色だったのに」

 

 

「そうだな……金色なぁ」

 

 

「どうした?」

 

 

「いや金色を見るとゴージャスなハル兄を思い出して…」

 

 

「あぁ、レジェンドか」

 

 

だったり

 

 

「この舞台から飛び降りる…一夏よ」

 

 

「改めて見たけど、高いよな」

 

 

「逢魔の連中ならダメージを負わない高度だな」

 

 

「思ったよ…」

 

 

「今更ながらに逢魔の連中は自由落下程度ではダメージを受けないな」

 

 

「うん…」

 

 

やはりウチの連中は普通じゃないと思っていたが

 

 

「あれ?」

 

 

「待ってくれハルト!!清水の舞台から飛び降りるとは、大きな決断するとかそんな意味の慣用句だから!実際に飛び降りる奴じゃないから!」

 

 

「そんな覚悟があるなら何でも出来る!!覚悟の先に希望があるから行って来い!」

 

 

ドン!とハルトはナツキを清水の舞台から落とした

 

 

「いぎゃあああああ!!」

 

 

「「あ……」」

 

 

 

 

我、永遠を欲する

 

 

 

 

 

戻ると直ぐに一夏はニードルホークに変身して止めに入る

 

 

「ハル兄いいいいいいい!!ストップ!この舞台で飛び降りたらナツキが死ぬ!!」

 

 

「マジで?お前、この程度の高度で死ぬの!?」

 

 

「死ぬわ!人間舐めんな!!」

 

 

「てか余計な選択肢を増やさないでくれる!つか一緒に行くなら誰かといてよ!」

 

 

そう言われたのでハルトも一応は渋々従う事にした…

 

 

「誰呼ぼう?」

 

『そこで悩む事ある?』

 

 

そして一夏はホタルと娘と新婚旅行のように仲睦まじく動く影で

 

 

「「………」」

 

 

それぞれがヴァルバラッシャーとナイフ片手にハイライト消えた目で待機していたイータとリリムがいた…何故だろう、2人から恐ろしいオーラが出ている…ので取り敢えず

 

 

「スルーだな」

 

 

アイツの修羅場だしとスルーした

 

 

 

何故かループに入らなかった

 

 

 

「まさかの正解!?」

 

 

「どうしたんだ秋羅?」

 

 

「そんな驚いた顔して?」

 

 

「ハルト王に束様!いや和服がよく似合っておいでで…って、何でハルト王は新撰組の格好をしているのですか?」

 

 

そこには2人の男女、京都らしく和装しているが1人はその上に浅葱色のダンダラ羽織に額当てをつけ腰には模造…ではない愛刀の二代鬼徹を収めたハルトがいたのである

 

 

「この京に不穏な気配があるとくれば新撰組の出番じゃないか?爺ちゃんの代わりに俺が京の平和を守ろうかなと」

 

『お前から逢魔と身内以外を守るって久しぶりに聞いたな』

 

 

「私はハルくんから京都観光に来ないかって誘われたから、どう似合う?」

 

 

「似合ってるよ束」

 

 

「本当!えへへ〜」

 

 

 

そうだった、今逢魔にいるハルトの祖父は新撰組隊士として幕末の動乱を駆け抜けたと聞いた事がある だから街を破壊するなんて事しなかったのか…そりゃ祖父が命懸けで守った場所だものと

 

 

「ふっ、今宵の鬼鉄は血に飢えているな」

 

 

「ダメだよハルト、いきなり人を斬るのは」

 

 

「分かってるよ?」

 

 

「斬って良いのは私を狙った人だけだよ!」

 

 

「そんな奴はこの二代鬼徹で切り刻んであげましょう!」

 

 

「逃げてー!この人はやると言ったらやるから!狙ってた人は逃げて!てか大丈夫なのですか?」

 

 

「大丈夫だ、俺と束はお前の不思議現象の解決に来ただけだ」

 

 

「そうだよ!クーちゃんとは別件だよ!」

 

 

そう答える秋羅だが、外国人がハルトの格好を見て、おー!サムライ!とか言っていたが

 

 

「あれ?ナツキさんは?」

 

 

「あぁ、大丈夫だウォズに預けた」

 

 

「なら大丈夫ですね」

 

 

そう言い談笑していたが

 

 

 

「おいハルト、束…何だその格好は」

 

 

「プライベートの旅行だよ!」

 

 

「話しての通り、アナザーゼッツから聞いた潜入の基本を実践している…今、京都の街の風景になっている所だ」

 

 

「うんうん!」

 

 

「少なくとも新撰組の格好で街を出歩く風景は150年位前に終わってる筈だが?」

 

 

「何っ!じゃあ、このライトセーバーを装備して街を歩くのも時代遅れだと言うのか!」

 

 

ビシュュュン!と己の持つライトセーバーの赤い刃を剥き放ちながら詰める姿に千冬も思わず

 

 

「その前に物騒なものをつけるな……まさかお前達だけなのか?」

 

 

「ロスヴァイセとアイリーンにも声かけたから大丈夫!」

 

 

「科学と魔法方面での調査という事か」

 

 

「本当は大天空寺の不可思議現象研究所に依頼したかった…いやマジで依頼したかったんだよ…」

 

苦虫を噛み締めながら言うハルトに対して千冬は慣れた声音で

 

 

「諦めろ世界線が違う」

 

 

「ならば世界線なんて超えてやろう!」

 

 

「辞めろ、ややこしくなる」

 

 

話しているとふと思った事がある

 

 

「犯人の目的は何だろう?」

 

 

「知らね、けど相手がどんな思惑を持ってようが俺がこの手で捻り潰してやる!えーと具体的には草加さんみたいに首をこう持って………こう!!」

 

 

「ハル兄の本気は伝わってくる……」

 

 

「しかし何故怪異など存在しない、この世界では…」

 

 

グッ!と気合いを入れていると

 

 

「そして…京都は良い街だね」

 

 

「そうか?」

 

 

「街の人が俺を見て全力で泣きながら謝罪する光景とかないから」

 

 

「それ植民地とかガーランドの一部地域の話ですよね?」

 

 

そういう光景はハルトが烈火の如く激怒し感情に任せて相手を殲滅し恐怖を撒き散らした場所で良く見る どれくらいかと言うと夏のセミの鳴き声くらいよく聞くし見える

 

 

「いやぁ……まさか俺の歩く道を塞いだだけで魔人族が全力で命乞いするとか思っても見なかったよ」

 

 

まさか子供が泣きながら謝るのに合わせて両親が どうかお慈悲を!と命乞いするとは思わなかった…

 

 

 

『アレはお前が悪い』

 

 

「え…そう?魔人族は前に俺を嫌な気持ちにさせたんだから死刑は相応じゃない?」

 

『よし相棒、一回俺たちと倫理や司法を勉強しようか』

 

 

「テストで満点取れる科目の勉強とか非効率的だよ、つか俺が司法を作る側だし」

 

『本当に秩序や法って狂った奴が作ってんだな』

 

『不条理だけど起承転結!』

 

 

「けど俺だって反省してんだよ?」

 

 

流石にあの時は自分の行いを少し反省したのである 

 

 

その前の視察で【父上の仇だぁああ!死ね魔王!!!】と短刀を持った魔人族の子供が襲いかかるという事件があった 犯人はロイヤルガード達がその場で捕縛した…が

 

 

【危なかったぁ……ふぅ…襲われてビックリするなんて俺もまだまだだね】

 

 

【お怪我はございませんか?我が魔王!】

 

 

【大丈夫だよウォズ】

 

 

【それで、この童の処遇は【車裂きだね…うん車裂きね、30秒以内】え?】

 

 

【え?】

 

 

え?と周りが凍りつく中 流れるように護衛についてきた量産型バッタオーグ達が四肢をロープに縛りバイクに繋げると 

 

 

ハルトの【はい、3.2.1】のカウントダウンでバッタオーグ達は四方と首を縛り別方向へバイクを走らせると魔人族の子供は悲鳴と共に車裂きにされたのである

 

 

それに怯える魔人族達にハルトは何故か横ピースをして改めて宣言した

 

 

 

【魔人族よ覚えておけ…俺達が国家だ】

 

 

『なんて暴君!?』

 

 

あの日以来 そんな事は全く起こらなくなったのである……余談だがあの日以来、傘下組織の連中が話を素直に聞いてくれるようになったのは不思議な話である

 

 

「30秒じゃなくて5秒にしとけば良かったなと」

 

 

『いやそっち!?』

 

 

「今更ですが、その場で良くやりましたよね」

 

 

「最初にやっぱり一撃ぶちかました方が効果的だろ?つか考えてみ?俺という仮にも一国家元首をナイフ片手に襲撃したとか普通考えて極刑だろ?それなら即時執行しても問題ない、ただ過程が省略されるだけ」

 

 

「変な所で合理的なんですから」

 

 

「というより頭の中で逢魔最高裁判所にいるカレラに、ジャッジメントタイム!して十秒で判決して貰った」

 

 

「デリート許可されてましたか…」

 

 

 

「まぁ………ん?」

 

 

その目線を向けた先には二条城 日本史に名を残す名城 そこにいる何か いかにも怪しそうな奴等!ふむ

 

 

「アレは……」

 

 

「我が魔王、ダメですよ疑うのは」

 

 

「けど俺の怪人センサーがアイツ等を怪人と言ってるけど?」

 

 

「それを早く言ってください!!」

 

 

 

「ふふふ、我々の目的であるチェイテピラミッド二条城の完成は近「何企んでだゴラァ!!」ごふっ!」

 

 

「何だそのチェイテピラミッド二条城って!爺ちゃんが青春と命を賭けた場所にそんな奇妙奇天烈なハロウィン的建造物作らせてたまるかぁ!!」

 

 

「ま、魔王だと!バカな!何故貴様が此処にいる!」

 

 

やはりと言う顔が見えないようにローブを被っているので

 

 

「おーし、テメェがこのループの犯人だな!何が目的かは知らんが取り敢えず首を出せェ!!」

 

 

ハルトの背後に大剣担いだ髑髏が現れたような気がしたが

 

 

「ぐぬぬ…まだ時ではない、器のエネルギーが溜まってない……まだ…」

 

 

「器?」

 

 

「そうだ、ではな魔王」

 

 

「逃すか!」

 

 

「お待ちを我が魔王!アレを!!」

 

 

と指差した先…二条城天守に立っている青い装甲と翼のようなバックパックを装備した戦士

 

 

 

「G3?」

 

 

そう、あの戦士と思わせるような姿をした者が両手の拳銃を発砲 すかさずウォズがマフラーを広げ盾としたが その時 放たれたのは擲弾

 

 

「サラマンダー!?」

 

 

Gシリーズの装備 擲弾筒 サラマンダーによる攻撃 しかしそれは煙幕となり

 

 

「逃げられたか」

 

 

そして同じように逃げ出した Gシリーズを見送り

 

 

 

「誰が知らないが人々を守るシステムで俺を襲うとは良い度胸だな」

 

 

「まぁ治安を守る意味合いなら私達が狩られる側ですけどね」

 

 

 

「けど器にエネルギー…秋羅が繰り返すループ…ダメだキーワードが絞れないな」

 

 

「チェイテピラミッド二条城は?」

 

 

「そんな珍味な建築物立てる知り合いなんて居ねえけど?」

 

 

続く

 

 





予告

謎の敵により仕掛けられた秋羅の終わらない修学旅行

京都の裏に蔓延る悪事に奴等が動く


「御用改めてである!」

「テメェ等、1人残らず俺のアナザーサイキョーギレードのサビにしてやるぜぇ!」


次回 謎の建築物について お楽しみに!


オマケ短編 慈悲とは?

「逢魔に逆らう哀れ者達よ、俺がお前達の苦痛を取り除いてやろう」


「え、何か魔王ちゃん優しい…」

「遂にあの方にも慈悲の心が…」


「やり方は俺の自由で良いよね!」


とハルトは笑顔で釘バットを持っていたのを見てジョウゲン達は膝をつく


「無かったぁ…最初から敵に慈悲なんて無かったんやぁ…」


「善悪?何それ?俺はただ逢魔の皆の視界から消えてほしいだけだよ?」


その証拠に笑顔で捕虜を金属バットで殴りつけて喜ぶハルトの姿があった 


そして物言わぬ骸に対してバットを捨てて一言


「あーあ、もう苦しむ事すら出来ないや」


「死こそ救いって……こと?」


「大丈夫大丈夫、蘇生させた後にはこの街のエネルギーになってもらうんだ…おいヤクヅキ」


「分かっておる、此奴らは貴重な街のエネルギーじゃからな」


「悲鳴エネルギーとは格も素晴らしいものだな排気ガスとか出ないから森やテンペストの皆様に悪影響もないからな!」


「絶対に魔王ちゃんが手にしたらダメなエネルギーだったよ」


「笑いの方が悲鳴よりも効率が良いのだが」


「んじゃSmileか闇菓子食べさせる?」


「普通に笑わせてよ!」

次行く世界

  • 真剣で私に恋しなさい!
  • 戦国恋姫
  • アカメが斬る!
  • スターウォーズ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

生まれ変わった世界は(作者:月影うみ)(原作:いろいろ)

この作品が初投稿になります▼作者がAIの練習と自己満足を形にするためだけに書いている作品です。▼作者の思想・妄想が全面に出ているのでご注意ください。▼批判もアンチコメント?とやらも問題ないのでガンガンどうぞ▼今後の参考にさせてもらいます


総合評価:60/評価:-.--/連載:55話/更新日時:2026年06月13日(土) 20:47 小説情報

ショッカーライダーに転生して好き勝手に生きる(事など出来ない)お話(作者:さざみー)(原作:仮面ライダー)

ショッカーライダーに転生した俺が悪の組織同士の抗争に(イヤイヤ)巻き込まれたり、仮面ライダーの相手を(ひいこらしながら)するお話 ▼タグを昭和ライダー、平成ライダー、令和ライダー、そして最新エピソードに出てくる作品に整理いたしました。▼各話のサブタイトルを整理しました。▼本作で仮面ライダーを登場させていただいた作品▼仮面ライダーW、仮面ライダーガッチャード、…


総合評価:9494/評価:8.91/連載:111話/更新日時:2026年06月13日(土) 21:00 小説情報

進撃の巨人の世界に15m級の無垢(?)の巨人として転生してしまった……(作者:感謝君)(原作:進撃の巨人)

信じられないと思うが聞いてくれ ▼俺は昨日までしがない大学生としてベッドに転がりながらいつも通り動画を見て惰眠を貪っていたんだ▼別にトラックに轢かれたとか、手違いで殺しちゃったから転生させるね!おじいさんにあった訳でもない▼気付けば俺はだだっ広い平原の真ん中で全裸で突っ立っていて▼鋼のような肉体に転生していたんだ▼……進撃の巨人の世界に……▼


総合評価:5603/評価:7.29/連載:167話/更新日時:2026年06月12日(金) 21:00 小説情報

ゲマトリア兼デカグラマトン所属、エンターと申します。以後お見知りおきを(作者:エンター・■■■■)(原作:ブルーアーカイブ)

▼目が覚めたらエンターになっていた。▼デカグラマトンに作られたらしい▼ならばどうする?▼ロールプレイするしかないっしょ!!!!▼そんなお話。▼


総合評価:4701/評価:8.71/連載:50話/更新日時:2026年06月05日(金) 06:00 小説情報

転生したら「ワルプルギスの夜」だった件(作者:十二夜)(原作:転生したらスライムだった件)

理不尽にも交通事故で吹き飛んでしまった、ナイスガイ。▼意識が戻って自分の身体を確かめたら、まどマギの「舞台装置の魔女」になっていた!▼しかもここは転スラの世界!!▼憑依転生×異世界転生……ってコト!?▼とは言えこの世界のキャラはチートばかりだしな、敵に回したら死ぬから気を付けなきゃ。▼彼はまだ、己の何たるかを知らない。▼かつての世界の絶望は、最強蔓延るこの世…


総合評価:14641/評価:8.56/連載:47話/更新日時:2026年06月13日(土) 15:41 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>