無冠の王 アナザーライダー戦記 リテイク   作:カグ槌

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科学の闇

 

前回のあらすじ

 

語り尽くせぬ紆余曲折の末 チェイテピラミッド二条城を破壊し京都の平和を守った秋羅は無事に無限修学旅行編を攻略したのである

 

 

 

京都

 

 

「これが二日目の修学旅行の景色!!」

 

 

「え…何処で感動してんの?」

 

 

感涙咽び泣いてる秋羅に一夏はチベスナの目で見ていたが本人は

 

 

「起きても旅館で朝を過ごせたんだ!」

 

 

そりゃ敵の思惑で毎日同じ修学旅行を繰り返したとなればおかしくなるな

 

何せ ナツキだって同じ事繰り返しているのだから それを常人がやればどうなるかとお察しである

 

 

「まぁそうなるか…」

 

 

「秋羅さん…一人で無限修学旅行編でしたからね」

 

 

「だが修学旅行とは終わってしまうのか……何故だ!何故修学旅行は終わってしまうんだ!」

 

 

「終わるから楽しむんじゃないの!?」

 

 

「好きなものを毎日食べたら飽きちゃうのと同じかなぁ…」

 

 

「ホタル、ナイス例え!」

 

 

「俺はこの修学旅行が終わって欲しくないと思う」

 

 

「ハル兄に頼んでウロボロス召喚してもらう?」

 

 

だが昨日の地獄絵図を思えば頑張った甲斐もあるのだが不思議な事に

 

 

何故かギル・アギトやらチェイテ・ピラミッド二条城の事を全員が忘れていたのである

 

 

「まさか」

 

 

ーー

 

その頃

 

 

「こんな時の為のアナザージオウⅡだよね!」

 

 

歴史を書き換えたハルトはニッコリとウォッチを手遊びしながら ゆっくりと京都の街を散策しようとしたが

 

ニエルブに預けた スケアクロウなるアバターの身柄が気になったので一度 チームマッドサイエンティストの拠点に顔を出す事にした

 

 

 

逢魔本国

 

逢魔王国立 技術開発研究所

 

 

名前だけは立派なものだが実際はマッドサイエンティストの巣窟である

 

 

セキュリティを通過して入ると迎えに来たのは主任を一応担当している唯一である

 

 

「やぁ久しぶりだね」

 

 

何故か目の下に濃いクマを作っていたのを見逃さなかった

 

 

「ったく研究熱心なのは構わないが体調崩してたら意味ないぞ」

 

 

「ふふふ、そうは言いますが此処は毎日刺激的ですからね」

 

 

「そりゃそうだろうよ」

 

 

「寝てる間に自分が実験台にされますから」

 

 

「その意味のドキドキは王としては止めないといけないんだが?」

 

 

「ふふふ、冗談です」

 

 

「そう信じたいよ」

 

 

溜息を吐くのも無理はないが、彼らが逢魔王国で最高峰の頭脳派集団というのは語るに及ばすである

 

 

イカれたメンバーを紹介するぜ!とノリノリだが

 

 

「それをイカれた人に言われても…」

 

 

「そう言うなってニエルブ、ほら約束通り予算を増額した書類だ目を通して判子を頼むな」

 

 

「ありがとうございます」

 

 

仲良い奴は大体実験台 ニエルブ・ストマック

 

 

「でかしたぞニエルブ、さぁ!これで私の新しい実験機材を買うのダァ!」

 

 

「これは僕の実験に必要なものを使う特別予算だ、貴方は貴方で予算を確保すべきでは?」

 

 

「何ダトォ!!」

 

 

と激昂するのはお馴染みのゴルドドライブ、まぁ驚きもしないがやはり変身したままであるので

 

 

「疲れない?」

 

 

「心配は感謝するが無用だ今の私には肉体的な疲労は存在しない!」

 

 

「機械的なメンテナンスは?」

 

 

「その辺りは改造が必要になる」

 

 

「そりゃそうだろうな、予算の増額がお望みなら俺個人のポケットマネーで融資してやらんでもないぜ」

 

 

「本当か!」

 

 

と話していると

 

 

 

「やぁ魔王君、元気してる?」

 

 

「えぇ勿論ですよ酸賀さん」

 

 

と次々と集まるマッドサイエンティストに報告を求めた

 

 

「んでアバターって何なのさ?」

 

 

「説明しよう」

 

 

と現れたのはクリム・スタインベルト…に擬態したロイミュード004である

 

 

「助かる、他の連中だと専門用語ばかりで分からなくなりそうだし」

 

 

何だとおおお!と言っているが心当たりがあるのか沈黙したのを確認して004は説明を始める

 

 

アバターとは白スーツが話した通りオーディエンスがこの世界で活動する為の依代

 

別世界の本体にある意識を移す為に調整された肉体を指す

 

 

オーディエンスの意識をアバターへ転送する仕組みを皆に馴染み深いもので言うなら

 

 

FATE世界のサーヴァント召喚に近いものである

 

 

まぁ宿る肉体は霊体ではない…

 

 

「そしてオーディエンスの体には相応のカスタマイズがされているようだね」

 

 

「例えば?」

 

 

「体格や容姿といったものから特定のライダーへ変身する為に必要な体質といったものを適正な形に調整されているね、今回のスケアクロウ…だったかな?彼は良いサンプルになったよ」

 

 

「何処か聞き覚えのある話な事で…」

 

 

自分の事のように本当に聞き覚えがあるとボヤくも

 

 

「そんな事せずに本体が来れば良いのに」

 

 

「それは出来ないようだよ」

 

 

ニエルブがメガネをクイっと上げながら説明する

 

 

「グラニュートやミューターように異世界渡航する技術とでも言うのが未熟なのか分からないがオーディエンス本体が世界を超えようとすると最悪世界そのものが崩壊する可能性があるようだね」

 

 

「そういやぁ何かそんな話を何処かで…」

 

 

思い出すのは以前 ありふれ世界での最終決戦時 トータスにて白スーツと秋羅や宗一達を派遣したプレミアムオーディエンスの本体がやって来た時の言葉を思い出す

 

 

「アイツ、確か世界の容量とか何とか言ってたな」

 

 

「世界の容量とは言い得て妙ですねぇ」

 

と答えるのはクラープ、彼はミューターと言う種族からの意見を述べる

 

 

「我々は種族の本能がありますがカリエス様や我々ミューターは世界を股に掛けて滅ぼすという特別な存在とも言えますね」

 

 

「そりゃ言った世界にお前を受け止める場所はそうないだろ?」

 

 

「えぇ我等は過剰な力を持っている故に世界という入れ物が耐えきれず自壊するという事です」

 

 

「お前達やブラッド族の場合はどっちかというと増えすぎた世界線を消して回る動く厄災だろ」

 

 

 

「そのような意見があるとは…」

 

 

「つまりオーディエンス本体が万全の状態にやってくるには条件があるって事か」

 

 

今分かってる内容は

 

 

大勢の人間が死ぬ事で現れる可能性がある

 

 

くらいしか分からない

 

 

 

 

「無闇矢鱈な虐殺は展開次第で本体が降臨してくるかも知れないね」

 

 

まぁ色々考えたが結局なるようにしかならないと割り切るしかない。そもそも大勢の人間が死ぬなんて場面は……うん。その時に考えよう

 

 

「んで、そのスケアクロウは?俺も直接話したいんだが」

 

 

話を聞いてみないと思って尋ねたのだが、その言葉に全員は一斉に顔を背けたのである

 

 

 

「あースケアクロウは伯父の娘の従兄弟の再従兄弟のそのまた従兄弟の友達の葬式に出ると言ってたよ

 

 

「それ他人だよな!親戚の親戚かと思ったら友達って他人じゃん!!つか、この研究室にいるのに葬式なんて行けるか!!」

 

 

 

「あはは…」

 

 

「おい、まさか……」

 

 

まぁ末路は予想していたが手が早いぞ!預けてから数時間しか経ってないのに!いや此処までの情報を調べ上げたのは流石 チームマッドサイエンティストであるが、仕事早過ぎるのも考えものだよ!

 

 

「俺も現状把握はしておきたいんだけど?」

 

 

「そんな事よりも僕が改良した君専用ゲネシスドライバーとロックシードの実験に付き合ってくれないかい?」

 

 

「何ですとおおおお!」

 

 

メカ凌馬のお願いにハルトはスケアクロウの事など忘却の彼方へ捨て去ってしまった

 

 

「それなら魔王様!私とニエルブと酸賀とウルティマ様が改良した新型ガヴ器官のテストに付き合って頂けませんか?」

 

 

「ブリードガヴの品種改良!!成功したのか!」

 

 

「はい!素材から厳選した逸品です!」

 

 

「例えば?」

 

 

「みちるなる人間の遺伝子とゾンブなるグラニュートの遺伝子を採取し掛け合わせる事に成功しました!これでガヴ器官の量産が可能です!」

 

 

「何してんだテメェ!!そんなダークショウマさんを量産するなんて……いやそれは素晴らしいかもしれん」

 

『おい』

 

 

 

「しかしそれは嘗てこの国を助けてくれたショウマさんへそんな不義理をする訳には…」

 

 

倫理観ないのがよく分かるが、これは話を逸らす好機と見たマッドサイエンティスト達は結託した

 

 

「そんな事よりも魔王、僕が更なる改良を施したヴラスタムギアの実験に付き合ってくれないかな?」

 

 

「任せてくれ!」

 

 

「ちょっと〜それなら俺の作ったベイクとかどう?これ君用に調整したマグナムね上げるよ変身はまだだけど武器としてなら使えるでしょ?」

 

 

とベイクマグナムを受け取ったハルトは玩具を貰った子供のような純粋な目で

 

 

「ありがとう酸賀さん!!こんな素晴らしい贈り物を貰ったら、スケアクロウの身柄とか安全とかどーでも良いよ!!あんな奴、好きなだけ解剖してくれて構わないから宜しくぅ!!」

 

 

「それはありがたいねぇ」

 

 

 

「あ!欲しいか分からないけど、酒場で俺達に喧嘩売ったサンドバッグをいくつか持ってきてるから好きに遊んで良いよ!」

 

 

わーー!と喜ぶハルトに全員がにこやかに答えるが内心

 

 

ーーー計画通り!!ーーー

 

 

とほくそ笑むマッドサイエンティスト達、そしてスケアクロウとサンドバッグはどうなったかは……君達、世の中には知らない方が良いこともあるよ?

 

 

 

 

そんなこんなでハルトは嘗てウロボロスと呼ばれていた書類に目を通すが

 

 

「ふむふむ」

 

「どうされましたか?」

 

 

「今回の事件、本当に俺たちの陽動がメインみたいだったな」

 

 

「しかし我が魔王を殺せる存在なんてオーマジオウ以外にいるのですか?」

 

 

 

「いるとしたら歴代の仮面ライダーの皆様か…或いは俺の長兄だろう」

 

 

「H1…」

 

 

「絡繰が調べてるようだが、細かい事はどうでも良い俺の邪魔をするなら叩き潰すだけだ……まぁ今はそんな事よりも聞いてくれウォズ、これ良いニュースだ」

 

 

「どうしましたか?」

 

 

「新たな仮面ライダーの情報を手に入れたぞ!その名も仮面ライダーマイス!!」

 

 

「いったい何処からそんな情報を仕入れているのですか!」

 

 

「そしてその仮面ライダー達の中に仮面ライダーマオウというライダーがいる……仮面ライダーマオウ……魔王…ん?………なぁ、これ俺が変身するんじゃね?」

 

 

「我が魔王、寝言は寝て言うものですよ」

 

『しかもなるなら間違いなくお前じゃなくて本家のソウゴだぞ?』

 

 

「いや……現実は夢を越える!!そうだ!エクスドリームで書き換えれば良いじゃん!」

 

 

「諦めてください!!我が魔王の体質で変身出来ないのはクロスセイバーでもエクスドリームでも確認済みですよね!」

 

 

 

「そんな事ないもん!俺だって瀕死の重傷になるけど変身出来るって分かったもん!こいホッパーゼクター!!」

 

 

呼び出そうとしたのでウォズは止めに入り

 

 

「仮面ライダーへ変身する事と皆の幸せどっちが大事なのですか!」

 

 

「逢魔で暮らす皆と俺の嫁達との幸せを守る為に仮面ライダーへ変身するのですがぁ!?」

 

 

「強欲が過ぎますねぇ!!」

 

 

「知らないのかい?俺は欲張りなんだよ!!」

 

 

「こうなっては私では無理ですね……では、キャロル妃!あかね妃!後はお願いします!」

 

 

 

「………っ」

 

 

その言葉と同時に背後から感じる殺気にハルトの顔が青くなってしまう そして両肩を強く掴まれてしまう

 

 

「!!」

 

 

「ハルトよ何を怯えているのだ?」

 

 

「その理由、私達に教えてくれないかなぁ?」

 

 

余りの圧にハルトは苦笑いと共に

 

 

「あ、あの〜二人ともどうして怒ってるんです!また俺が何かしてしまいましたか!」

 

 

 

「怒られるような何かした自覚はあるんだな」

 

 

「はっ!」

 

 

「どんな心当たりがあるか教えてくれないか?」

 

 

「えーと…ニエルブに頼んで俺のグラニュートとしての力を強化する為にガヴ器官を改造してもらった事?それとも皆に内緒でこっそり森に行って収穫したヘルヘイムの果実を独り占めした事?それともゴアナイトメアが仲間になったから皆の力が見たいと思ってシンフォギア 世界の犯罪者をパニちゃんの力でナイトメアにした後、パニちゃん特製の拷問器具で始末した事?それとも風鳴機関の支部の一つをカタストロフと一緒にぶち壊した事?それとも…」

 

 

指折り数える光景に

 

 

 

「あかね……コイツ、思ってた以上に余罪が山ほどあるぞ」

 

 

「これは…更なる追求とお仕置きが必要だね」

 

 

「お仕置きと聞いてたぞ裁くなら任せてくれ!」

 

 

 

「「!!」」

 

するとハルトの背中から蛹から脱皮する蝶々のような感じでパニちゃんことパニッシュゴアナイトメアが抜け出そうとしたのにビックリする二人だかそれと同じく背中から抜け出たものが止めに入ったのである

 

 

 

「おいおい何、ハルトから抜け出そうとしてんだよパニちゃん!ずっと俺と此処にいようぜぇ!来いよ……ほら…遠慮すんなよ…ハグしようぜ!」

 

「よ、止せ!辞めろ!!「こいよ……こっちこいよ……」離せええ!これ以上俺に近づくナァ!!」

 

 

突如現れたジークがパニッシュを抱きしめると沼に引き摺り込む怪異のように、ジークがハルトの体へパニッシュを戻したのであった

 

 

「ははは皆、元気だなぁ」

 

『何故、悪夢の化身が人間に怯えているんだろうな』

 

『というより相棒はいつまでジークを受け入れたんだよ』

 

 

「良いじゃん、俺としては似たような境遇の友達だもと思ってるし気の済むまでいたら良いよ」

 

『は?』

 

 

「突然、目の前に現れた化け物見るなり笑って受け入れて自分の体へ取り込む所とか」

 

 

その言葉にアナザーライダー達は頷くしかなかった

 

 

 

 

 

何も気にしてないハルトだったが

 

 

「「………」」

 

 

あかねとキャロルは唖然としていた

 

 

「どしたの二人とも」

 

 

「ハルト…大丈夫?背中から怪人とか人が出てきたけど」

 

 

「心配しなくて良いよ〜今のは俺の精神世界でルームシェアしてる人類の持つ潜在意識が生み出した原初の悪夢ことゴアナイトメアとそれと融合した人だから」

 

 

「他にどんなのがいる?」

 

 

「よし、じゃあイかれたメンバーを紹介するぜ!創造したらぶっ壊す!カタストロフゴアナイトメア!」

 

『おい』

 

 

「さっきちょっと体から抜け出たのは、マッチポンプ必殺仕事人ことパニッシュゴアナイトメア!」

 

 

『捕まえたぜパニちゃ〜ん、もう離さないぜ』

 

『は、離せえええええ!!』

 

 

「えーと…どっちが悪夢か分からないんだけど」

 

 

「気にするなパニちゃんは今、最高の悪夢を味わってる所だから……んで紅一点、幻覚使いのファントムゴアナイトメア」

 

『よろしくね』

 

 

「んで一番現状得体の知れない奴、オブリビオンゴアナイトメア」

 

『!!』

 

 

「コイツらが、ゴアナイトメア四天王だ」

 

 

「四天王だと!」

 

「それは聞き捨てならないな!」

 

「逢魔の四天王は…」

 

 

「「「俺達だけで十分だ!」」」

 

 

何処から共なく現れたネガタロス達 逢魔四天王vsゴアナイトメア四天王が激突しようとしていたが

 

 

「一夏は修学旅行でいないから3人だけど…いやぁ今日も皆は元気だねぇ〜」

 

 

「ハルトはそんな危ない人達と精神世界をルームシェアしてるの!」

 

 

「今更だよ、あかね…」

 

 

「それ以前にお前の体はビックリ箱か?一体どうなっている」

 

 

「俺も分からない」

 

 

「一回ちゃんとした医者に診てもらおうね」

 

 

「えぇ……」

 

 

「診てもらおうね」

 

 

「はい!」

 

 

という訳で

 

 

 

「それで私ですか」

 

 

「だって逢魔の医者だと貴利矢さんって監察医だからさ…その辺詳しそうなのが木野さんだと思って……って、そうなんだよ木野先生!ちょっと爺ちゃん診察してよ!爺ちゃんがアギトになったら……俺…俺!」

 

 

「…………」

 

 

「羨ましくて血涙が出るんだよ!!」

 

 

「でしたら新しい薬を処方しておきますね」

 

 

「可能なら甘いゼリーとかシロップもつけてください!」

 

『何を言っている?』

 

 

そして

 

 

「皆ー!京都土産買ってきたよ!んでこの後、出かけようか!」

 

と笑いながら土産を配るハルトは久しぶりの家族サービスをした後は王様の仕事がある

 

 

翌日

 

元老院議会に顔を出してドゥークー伯爵と打ち合わせ

 

 

渡されたのは

 

 

「元老院稼働の実費は確かに必要だな…けど加盟上納金とか言い方悪いような気もするなぁ」

 

 

「しかし逢魔の名前を使う以上 明確な主従関係は示す必要がありますし元老院の活動にも費用が出ます。我々だけが財布を傷める必要もありません」

 

 

「分かった、それなら元老院に参加する、している惑星の文化や文明、土地の価値に応じた額を上納金として徴収する事、金銭が難しいなら鉱物でも何でも現物支給でも構わない…けど裏切って帝国や反乱軍に味方するなら、俺達の息のかかった奴に頭を擦りかえろ敵は不用だ」

 

 

「かしこまりました」

 

 

「それとモールを呼んでくれ、一仕事頼みたい」

 

 

「はっ」

 

 

するとモールに通信が入り事を依頼する

 

 

【ジャバの始末とは大きな依頼だな】

 

 

「だが、いつかはやらないといけない事だろ?」

 

 

【違いない】

 

 

あの世界には大きな犯罪組織がある

 

一つはモールが長のクリムゾンドーン

 

一つはブラック・サン

 

一つはパイクシンジケート

 

そして ジャバ・ザ・ハットのハットカルテル

 

ハットカルテル以外はモールが作り上げたシャドウ・コレクティブの勢力に与しているが

 

 

ハットカルテルはのらりくらりしていて煩わしい、しかも金も武器や兵隊は多いときているし帝国も警戒する軍事力となれば利用しない手はない

 

 

「確かジャバには子供がいたな」

 

【あぁ、幼いな】

 

 

「丁度良いなジャバを始末した後は、その子を傀儡として擁立しハットカルテルをシャドウコレクティブの傘下に収めろ、手段は任せる」

 

【ほぉ、良いのか?】

 

 

「構わん、ハットカルテルが傘下につけばいよいよ帝国への報復戦が出来るからな前哨戦には丁度良いだろう」

 

 

裏社会が統一されれば、此方も後顧の憂いなく暴れられる…

 

 

「見返りは以前話しての通りだ逢魔の支配する裏社会の統治はお前に一任する」

 

 

【いいだろう期待して待て】

 

 

通信を終えたハルトは一息つき

 

 

「何つーか色々物騒だな」

 

 

「国王陛下も成長されましたな」

 

 

「伯爵に褒められるのは嬉しいものだな」

 

 

「謙遜を」

 

 

「謙遜じゃないさ…前に話したと思うが俺の父親代わりはロクでなしでな、それもかなりがつく」

 

 

「聞いております」

 

 

「何か聞くと癇癪起こしたみたいに殴るし叩くし口答えなんてしたらもうそれは酷い、待たされるのが嫌いなのか時間が経ち過ぎると直ぐにイライラして俺に当たってくるときた」

 

 

「………」

 

 

「あぁ悪い、なんか愚痴みたいになったな…何が言いたいかと言うと…本来あるべき父親像とでも言うのかな?そう言うのは伯爵から学ばせて貰ったよ、アンタは俺にとって父親のように敬意を払うべき存在だ側に仕えてくれて感謝しているよ」

 

 

「過分に恐れ多い言葉…私的な意見ですが貴方と接する時はまるで子と友を同時に得ているような感覚になります」

 

 

「お互い様だな」

 

 

「子としてみるなら腕白が過ぎますが」

 

 

今までの所業を腕白の一言で済ませたのは…彼も銀河に跨る戦乱を起こしたからであろう

 

 

「そうか?そうかも…」

 

 

「では仕事の残りをやりましょうか」

 

「あぁ!」

 

 

そして仕事が片付いたら

 

 

 

「おーい、みんなーー!」

 

 

 

ん?と暇していたロイヤルガード達が目線を向けると

 

 

「出来立てのベイクマグナムが血を求めておるぞ!」

 

 

逃げろおおおお!と走り出すのを追いかけるハルトであった

 

 

因みにナツキはその頃 何とかマドカの追跡を振り切ったが 咲那に捕縛されてしまったのである これは日常なのでスルーする事にした

 

 

「特製のベイクマグナムは凄いな、射撃が下手くそな俺でもかなりの命中精度とか」

 

 

数発試し撃ちしたが文字通り狙った場所を外さないという感じ まぁ元からそんな機能があるのだろうと考えている

 

 

「なぁナツキを的にして良い?」

 

 

「ナチュラルにサイコパスを発揮しないでくださいね我が魔王」

 

 

「そうか……」

 

残念だと呟くも

 

 

 

「はぁ……疲れた…温泉入りたい!」

 

 

「マグマ風呂は辞めてくださいね」

 

 

「何言ってんの?そんな風呂入る訳ないじゃん」

 

 

「入った前科ありますよね?」

 

 

「そんな事ねぇよ、あー俺がマグマ風呂に入ったとか傑作だ最高だぜ!」

 

 

「我が魔王?」

 

 

「落ち着けよ……ウォズ!オーマジオウだ!」

 

 

「何ですって!!」

 

 

「あーーはっはははは……ははは!あーーはっはは…」

 

 

何処ぞの煽り散らかすカーボーイのようなリアクションにウォズは尋ねる

 

 

「最近、人のいない場所でおもちゃが動く映画見ました?」

 

 

「うん、二亜に勧められて見たよ?おもちゃは俺のいない所で動いてると思ってる」

 

 

「何でそんな所は純粋なんですか!」

 

 

「そうか?」

 

 

何言ってんのか分からないが取り敢えず俺は出来る事をする

 

 

「ファントムリキッドもダメですよ」

 

 

「何故普通の風呂に入りたいという気持ちに気づかない、これがナツキのいうバラルの呪詛か」

 

 

「我が魔王の普通の風呂はその辺りでは」

 

 

「ヤクヅキ」

 

 

「何じゃ?」

 

 

「連れていけ」

 

 

「うむ」

 

 

「お、お待ちを我が魔王おおお!」

 

 

バタンと閉じた扉を見て

 

 

「あのバカは…さてと…三島さん、今日の予定だけど」

 

 

「はい、今日は午前は執務室にて政務、午後はカミーノ自治区の視察ですね」

 

 

「OK!」

 

 

「視察ですか?」

 

 

首を傾げるカレンにハルトは答える

 

 

「そう新しい親衛隊員の選抜も兼ねてるんだ」

 

 

「成る程」

 

 

逢魔親衛隊、ロイヤルガードは似て非なる組織である

 

親衛隊はハウンド直属のクローントルーパーで構成され、対軍戦を担当しロイヤルガードは建国前から着いてきているメンバーで構成され、主に俺の護衛が仕事だ

 

 

役割として個と軍団としての護衛対応を担当している

 

 

「しかし新兵にですか?」

 

 

「そりゃ優秀な人材なら自分の目で選びたいし私情で他所の部隊に迷惑かける訳にはいかないでしょ?」

 

 

そう笑うハルトにカレンと三島は顔を合わせて溜息を吐く

 

 

「何でそういう配慮は出来るのですか?」

 

 

「逢魔に住まうものの安全と生活を守る為だから」

 

 

「こういう所は責任感があるのですよね」

 

「以外です」

 

 

「え?まさか俺って考え無しで暴れてるように見えた?」

 

頷く二人の秘書に思わず頭を抱えたのである

 

 

そして

 

 

ここは逢魔本国にあるカミーノ自治区 此処ではカミーノアンがクローントルーパーの生産と訓練に勤しんでいる

 

ハウンドに代表されるようにクローントルーパーの面々は個性的である 

 

その卒業訓練を前に新兵の間で噂があった

 

 

「おい聞いたか今度の卒業試験だけど陛下が視察に来るって」

 

 

「あぁ聞いたよ、何も新しい親衛隊員を探しにきたってな」

 

 

「スゲェ話だぜ親衛隊になったら他の奴らより早く出世と来た」

 

 

「だが陛下の無茶振りに振り回されると聞いたぜ」

 

 

「だとしても俺は親衛隊を目指すねARCトルーパーになるには一番の地下道だ」

 

 

との事 まぁ人の口には戸が建てられないというが 新兵達の認識では親衛隊はハウンド筆頭にハルトの無茶苦茶な行動に振り回された結果 クローントルーパー部隊で最高練度を誇っているのである 

 

 

迎えられたら、どんな訓練をと…震えているが

 

 

「だが噂に聞く陛下の食事、食べてみたいぜ」

 

 

日頃 カミーノアンの栄養を計算され尽くしたディストピア飯を食べている彼らからすれば外の世界に行ったトルーパーの話す外の世界の感心は高いものである

 

 

その為にも試験を合格せねばと気合いを入れていた

 

 

 

試験当日、ハルトはカミーノ自治区に到着し代表のラマ・スーと会談をした後 予定通りクローントルーパーの卒業試験を見る事に

 

 

「凄い広い会場だな」

 

 

「えぇ、あらゆる状況へ対応する為にも必要な設備です」

 

 

「そうだな…ん?バトルドロイド ?」

 

 

「卒業試験の仮想敵ですよ、流石に見習いに怪人の相手はハードルが高いですから」

 

 

「そういうものか、もっと色んな訓練相手を用意した方が良いな」

 

 

「では訓練プログラムの一部を変更して見ましょう」

 

 

「後で相談させて貰いたいかも」

 

 

そう話していると三島やカレンは初めて来たカミーノの近未来感に感動していたので自由時間を設けて散策しようと話し解散した

 

 

「さてと」

 

 

ハルトは現在 対帝国戦で行動しているハウンドに変わり親衛隊の部隊を纏めあげている指揮官が欲しいと思っていたのだ

 

 

やはり自分の目で見た人選で行きたいと思ってトルーパー兵舎に顔を出そうと思ったが 

 

 

 

「さ、流石にこのままだと不味いな」

 

取り敢えずウォズへ擬態して

道中の食堂の扉から投げられたお盆を掴むと

 

 

食堂で大乱闘が行われていたのである

 

 

「え…な、何じゃこりゃあ!!」

 

 

慌てたハルトは近くのトルーパーに声をかける

 

 

「そこのトルーパー!これ一体何事だ」

 

 

するとそこの監督をしていたトルーパーが慌てて敬礼する

 

 

「い、いや実は…直ぐに止めさせます!」

 

 

「面白そうなイベントだなトルーパー!俺も混ぜろおおおお!!」

 

 

「違う、これはそうじゃありません!!」

 

 

そして数分後

 

 

「成る程、見習いへお前達がARCトルーパー(トルーパー達の上位個体)になれる訳ないと言い喧嘩になったと」

 

 

拳でトルーパー達の大乱闘を鎮圧したウォズ(ハルト)は事情を聞く事にしたのである

 

 

「という事であります!」

 

 

だが後ろでは

 

 

「なぁあの人、あんなに強かったのか?」

 

 

「陛下一番の家臣だぞ腕も立つって」

 

 

とウォズのあらぬ風評被害が発生していたが

 

 

「よし!この場は俺に預けてもらう!そこまで言うなら見習い達の実力を見せてくれないか?」

 

 

「え?」

 

 

「卒業試験が近くにあるのだろう?君の言う通りの能力でしかないならそこまでだし…何より」

 

 

そういうと喧嘩に参加したトルーパー達を見て

 

 

「ARCトルーパーはクローントルーパーの目標だと聞く、憧れに手を伸ばし掴むも諦めるのも自由だ…だが諦めを踏破した時、お前達はその向こうの景色を見ることが出来るだろう試験での健闘を祈る!」

 

 

とだけ言って食堂から出ると

 

 

「お前達!聞いたな!今回はウォズ様の件もあり咎めないが次からは覚悟しておけ!!さっさと片付けろ!!」

 

怒号が聞こえたのはご愛嬌であろう

 

だが

 

「……お腹すいたの忘れてたな」

 

取り敢えず戦極ドライバーにヒマワリロックシードで栄養補給を済ませると

 

 

「すみません!」

 

駆け寄ったのは件の騒動を起こした見習い達である

 

 

「貴様等!「待て待て話を聞こうよ」はっ!」

 

 

「どうしたのかな?」

 

 

「何故、自分達を庇った理由を教えて頂きたいのです!」

 

 

「簡単な事だ俺も憧れに手を伸ばし続けているからだ人の夢を笑う奴等は多い…特に俺の夢を笑ってきた奴等は地獄に送ってきた、具体的には一人残らず一回はエネルギー工場に送ってやった!」

 

 

わ、わぁ…とドン引きする見習い達であったが

 

 

「こほん…失礼……とにかく望む夢や理想を掴むのは君たちにしか出来ない事だ、それに俺としては君たちが羨ましいよ」

 

 

「自分達が…ですか?」

 

 

「そうだ同じ夢を見ている仲間や兄弟達が隣にいてくれるじゃないか…ある人が言っていたよ仲間がいると辛い事は分かち合い、楽しい事は共に喜べると、この後の試験頑張ってくれ」

 

 

「「「「「は、はっ!!」」」」」

 

 

そして擬態を解除して三島やカレンと合流して卒業試験を見守る事になった

 

 

そして件の見習い達の出番であった

 

 

 

「あれ?普通に良い連携してんじゃん」

 

 

「先生は何かご存知で?」

 

 

「あぁ、ちょっとな」

 

 

そして試験結果は合格 晴れてトルーパーとなったのである それを見て

 

 

「きーめた」

 

 

そして トルーパー達の卒業式

 

 

「お前達は見習いじゃない。これからはトルーパーだ!」

 

 

との号令の後に各々の所属が明らかになる中 呼ばれなかったのは件の見習い改めトルーパー達 彼らには何故か装甲服すら与えられなかったのである

 

 

「あ、あの教官、我々は…」

 

 

「お前達は「俺が説明しよう」は、はっ!!」

 

 

ウォズが現れた事で騒つく会場

 

 

「君達の配属先は」

 

 

同時に擬態解除すると全員が口を開けて ええええ!!と驚いていたのである

 

 

「俺の親衛隊だ」

 

 

「し、しかし陛下の親衛隊と言えば恐れを知らずに勇猛な兵士では?」

 

 

「お前達にその資格があると判断した…こほん君達になら安心して背中を預けられる」

 

 

「「「「「…………」」」」」

 

 

見習い達は全員開いた口が塞がらなかったのと

渡された親衛隊を示すマゼンタの装甲服とヘルメットを見た瞬間に

 

 

やったあああああ!と喜ぶ姿に取り敢えずは安堵した

 

 

「(よかったあああ!新兵の間だと親衛隊って地獄みたいな場所って認識だったし配属に喜んでくれてよかったぁ!)」

 

 

とハルトはハルトでビビっていたのであった

 

 

そして件の指揮官だが

 

 

「千兵得やすく一将求め難しというのは本当だねぇ」

 

 

とハルトは書類に目を通す そこには現在 ハウンドが務めているクローンマーシャルコマンダーの勉強を受けているもの達のリストがある

 

本命を言うならウォズの副官を務めている、コマンダーコーディーが良かったが何故か自分はウォズの副官だと固辞された……解せぬ

 

 

なので一覧を見ているが

 

 

「うーん……どうしよう」

 

 

そう考えていると思う ハウンド滅茶苦茶優秀な奴じゃん!正に士官学校主席卒ばりの優秀さだと頭を抱える

 

 

「どうしよう」

 

と考えていると

 

 

「何をお悩みですか陛下?」

 

 

「そりゃハウンド不在時の指揮官を」

 

 

「なら私が帰還すれば問題ありませんね」

 

 

「おう………ん!?ハウンド!どした!!」

 

 

「陛下が暴れて大変だからとコーディーと任務を代わりました、それに暫くは準備帰還ですからね親衛隊隊長の任に戻ります!」

 

 

「おかえりハウンド!」

 

 

と喜ぶと周りも良かった!困ったらハウンドにブラスター撃ってもらおう!となるのであった…

 

 

「よっしゃあ!ハウンドの帰還と新しい仲間の歓迎会も込めて今日は宴会ダァ!!」

 

 

「大袈裟では?」

 

 

「何を言うかハウンドよ」

 

 

「それよりも何名かいないようですが」

 

 

「あぁ!一夏と秋羅は修学旅行を楽しんでて千冬も束もいるよ!」

 

 

「あぁ、それでいないのですね」

 

 

「そうなんだよ〜」

 

と談笑している面々であるが

 

 

「そう言えば新兵を親衛隊に入れたと聞きました」

 

 

「うん、人員補充と次の戦いに向けてね」

 

 

「そうでしたか…では鍛えなければなりませんね」

 

 

「お手柔らかにな」

 

 

と話している所に

 

 

「我が魔王」

 

 

「何?」

 

 

「私の擬態でカミーノを歩きましたか」

 

 

「歩いたよ?」

 

 

「それで…いやトルーパー達が私を見る目がとんでもない武闘派を見る目でしたよ!」

 

 

「何したんです?」

 

 

「ん?ウォズの擬態のまま喧嘩してたトルーパーをボコボコにした」

 

「なんて事を!私のクールキャラが台無しではありませんか!」

 

 

「俺…お前の事クールキャラとは思ってないよ」

 

 

「我が魔王」

 

 

うむ、怒っているな、ならば!

 

 

「ナツキが化けるならウォズで良いよー!って言ってた」

 

 

「犯人はアイツか!」

 

 

とウォズが離れた数分後 ナツキの断末魔が聞こえたのである

 

 

「ナツキ、安らかに眠れ」

 

 

「陛下!ナツキとは誰でしょう!」

 

 

「敵だ!発見次第容赦なくスタンモードで眠らせてヤンデレという猛獣がいる牢屋敷へ送り返すのだ!」

 

 

「「「「「はっ!!」」」」」

 

 

「新兵に何て教育しているのですか!」

 

 

「陛下!失礼ながらヤンデレとは何でございますか!我々の教本には載っておりません!新手のエイリアンでしょうか!」

 

 

「ヤンデレとは簡単に言えば特定の相手に執着して追いかけ回す種族を言う、主にナツキの周りで出没するから覚えておけ!」

 

 

「「「「「イエッサー!」」」」」

 

 

「どうしようハウンド!俺、この子達がピュア過ぎて心配になる!!」

 

 

 

「我が魔王、心配する所が違います」

 

 

「はぁ…いいか新兵共!親衛隊では陛下の言う事は大半が当てにならないと思え!」

 

「ええ!」

 

 

「さぁ陛下!」

 

 

「何?」

 

 

「3x3は?」

 

 

「いやいやそんな簡単な数式…」

 

 

「………………っ!サザンクロス!」

 

 

「誰が頭を捻れと言ったぁ!」

 

といつの間にか実体化したカタストロフゴアナイトメア がハルトへ華麗なバックドロップを決めたのであった

 

 

「何してんだテメェ!」

 

「うるせぇ!!」

 

 

と普段通りの殴り合いをしている光景に日常を感じたハウンドであったが

 

 

「え、誰ですかアレ?」

 

 

「いつも通り我が魔王が呼び寄せた危ない奴等です」

 

 

「またですか…」

 

 

そして

 

 

「ハルト…お前、オレを放置して何をしているぅ!」

 

「キャロルぅ!ちょっと待ってええ!」

 

 

「問答無用!!」

 

 

「ごふっ!」

 

 

現れた子供モードのキャロルが放ったドロップキックを喰らい吹き飛んだ

 

 

「陛下ぁ!」

 

「アレは陛下の嫁です」

 

 

「陛下相手にマウントポジション取って殴っていますが?」

 

 

「落ち着け新兵、慣れるから」

 

 

「えぇ」

 

 

何故か自分達の常識が壊れる音がした新兵達であった

 




予告

元通りの日常に戻った逢魔では新たな日常が始まる

そして一夏が不在の間 四天王代理をかけた壮絶な戦いが闘技場で行われようとしていた!

そして


「さて千冬がいない間 あのバカをどうやって抑えられるか考えるぞ」


嫁達も千冬という抑止力不在の現状に頭を抱えるのであった…しかし


「ハル兄!何か何処ぞの国の第七王女って人がIS学園に転入してきたんだけどどうしよう!」


「落ち着け一夏、お前が電話してる相手は国王だぞ?」


とまぁ向こうは向こうで楽しくやっているようだ、しかし白スーツの残した脅威に備えていくのであった

次回 取り敢えず準備!お楽しみに!

オマケ短編

よくある台詞


「今日の会議の議題だが…」


ナツキ「説明しよう!」


その言葉に皆が驚く


「!!」


数分後 常葉ハルトの秘密の拷問部屋にて


「説明してよ何で君はボク達の国家秘密を知っているのかな?」


ウルティマが拷問しているが当の本人は


「何でも説明すると思ったら……大間違いだ!」


何故か開き直ったので


「ハル〜」


「もう二、三枚、爪を剥いでみようか」


「いや、ちょっ、まっ!!」


安全教育


「いいかい皆、横断歩道は手を上げて渡ろうね」


はーい!と元気良く返事する子供達、うむ!逢魔の未来は明るいぞ!


「じゃあ、早速やってみよう!」


「はい!」


と元気良く手を上げた子供が横断歩道で待っていると自転車を漕いでいた一般通過ナツキに対して


「右見て左見て!手を上げる!!」

「え?ごふっ!」


まさかのその辺にあった鉄パイプで殴打したのである


「な、何で……」


「ハルト様が言ってたの!横断歩道を渡る時は手をあげて渡ろうって!」


「違う、あげるって、そっちのあげるじゃない!!」


「こうやるのかな!」


「ちょっ!違っ!」


子供達が取り囲んでナツキをボコボコにしているが今回の目的は交通安全指導なので取り敢えずナツキをマッドドクターで治療して一言


「全部、お前が悪い」


「おい謝れよ!」


「そんな事より皆!うちの国はスピーダーバイクみたいな滅茶苦茶、早い乗り物もあるから信号とか横断歩道とかのインフラ整備は大事だし、何より!今後の逢魔を担う者達の未来と安全を願うのは王として当然だろ!健全な発展と皆の笑顔が俺にとって何よりの励みだよ!!」


「その優しさがあるなら他の奴に分けてやってくれよ!」


「皆!せーの!!」


「「「「「「そこに無かったないですね」」」」」」」


「良くできました!」


「コールアンドレスポンスしっかりしてるぅ!」



そして


「皆、次は本国以外にある普通の横断歩道の使い方だよ!次はこのナツキが手本を見せてあげるからね」


「ええ!宮廷道化師のナツキが?」


「え、俺ってそんな認識なの?」


「ははは!君は冗談が上手いなぁ……こいつはただのドリンクバー往復係だよ、宮廷道化師とかそんな重要な職に就かせるわけないじゃん」


*宮廷道化師は悪ふざけしてるようで、王様の機嫌を損ねずにきちんと物申せる重要な立ち位置だったりします


「それもそうかー!」


「がんばれ、ドリンクバー往復係!」

「ぼく、オレンジジュース!100%果汁の奴!濃縮の奴はダメね」

「あ、俺はドクターペッパー!」


「国家ぐるみで俺の認識がおかしい!!」


「ほら、取り敢えず左右確認して横断歩道を歩け」


「えぇ……お、おう」


ナツキは左右確認して赤信号も確認して横断しようとしたが



「あーー!危ない!目の前にナツキがぁ!!」


「え、ちょっ!がっ!」


いきなりやって来た全速力のアナザートライドロンにナツキは跳ね飛ばされたのであった そしてアナザートライドロンから降りたハルトは皆に向かって


「このように!仮面ライダーを視聴しながら脇見運転しているアナザートライドロンやアナザーデンライナーが突っ込んでくる可能性があります!!」


ドヤァ!という顔を浮かべながら車から降りたハルトに対して


「こうやって突然やってくるから左右確認しただけじゃ安全とは限りませえぇん!!」

『性格悪っ!』


そしてハルトは轢かれたナツキを足蹴にして


「大丈夫ですか?とナツキには一応義務の安全確認したら、遠慮なく蹴飛ばしておこうねぇー!」

『無慈悲!!』


サッカーボールよろしくナツキを蹴飛ばすハルトだが、車の中にある二頭心のクウガの人形に対して恍惚な表情で


「その、つぶらな瞳に大きな角!!ねぇクウガさん!ナツキは車に轢かれてもリアクションするから面白いねぇええええ!!」


「い、いしゃ…」


「咲那ちゃん、ナツキは君とお医者さんごっこがしたいと」


「ありがとうございます!ハルトさん!では行きましょう義兄さん!」


「いや、ちょっ…助けてええええ!!」


と引き摺られる光景を見た子供達にハルトは



「こうやって車に撥ねられた後に証拠隠滅と為に攫われる可能性もあるから、ちゃんと防犯ブザーを持ったり暗い道とか危ない道は通らないようにしてね♪俺との約束だよ」


はーーーい!と元気良い返事が返ってきたのであった


「今日も平和だな!」

「いや何処が!?」



次行く世界

  • 真剣で私に恋しなさい!
  • 戦国恋姫
  • アカメが斬る!
  • スターウォーズ
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