無冠の王 アナザーライダー戦記 リテイク   作:カグ槌

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ダイヤモンドは砕けた!!

 

 

前回のあらすじ

 

転入早々絡まれたハルトは無事 撃退したが倒した相手がジュエルドーパントに変身して学園はパニック!隙を見てナツキがガタック、そしてハルトはアナザーWに変身するのであった

 

 

運動場にて

 

 

「何だよ、凄いのは見てくれだけか?」

 

「(確かコイツって弱点付かないとダメなんだっけ?)」

 

 

そうジュエルドーパントはWのプリズムビッカーの攻撃を通さない 防御力ではドーパントの中でも上位に入る しかし鉱石特有の石目という避けやすいポイントを攻撃すればダメージを通せるのが分かっているのだ

 

 

「だったらぁ!」

 

『RIDER CUTTING!』

 

ガタックカリバーを重ねてジュエルドーパントを挟み込んで宝石を砕こうとしたが

 

 

「効かんわぁ!」

 

 

「くっ!」

 

 

ライダーカッティングが効かないとならば どうしようと考えていると

 

巻き起こる風の中から現れたアナザーW

 

 

「だ、誰だ!」

 

 

「『アナザーW……さぁ!お前の罪を数えろ!』」

 

 

「ふざけるなぁ!!」

 

 

襲い掛かるが 近接戦はさっきやったので動きから自分の正体がバレるかもしれないので

 

 

『サイクロン!トリガー!』

 

 

サイクロントリガーに変身してバットショットを呼び出して合体させる

 

「相棒」

 

『問題ねぇ検索済みだ』

 

 

「銃で俺が倒せるかよぉ!!」

 

 

「それはどうかな?」

 

『相棒、ゼアとアークから予測が届いた石目を砕くぞ』

 

 

「合点!」

 

 

『トリガー!maximum drive!』

 

「『トリガー!バットシュート!!』」

 

疾風の力で加速された弾丸はバットショットにより精密射撃により鉱石の割れやすい箇所である石目に命中 すると

 

 

「あ、がああああ……貴様!俺に一体何をした!!」

 

 

ジュエルドーパントは防御を崩されて怯んでしまう

 

 

「知る必要はない『メモリブレイクだ行くぜ相棒!』合点!」

 

『ジョーカー!maximum drive!』

 

 

同時に風を纏いながら高く飛び上がり

 

 

「『アナザーエクストリーム!!』」

 

 

分裂したアナザーW サイクロン側をアナザーがジョーカー側をハルトが担当してのライダーキックはボロボロになっていたジュエルを粉砕するに至ったのである

 

 

「ぐあああああ!!!」

 

 

そして残るのは爆砕したメモリと副作用が出ている三浦……取り敢えずはとブレイクガンナーを取り出して

 

 

『TUNE MAD DOCTOR!』

 

 

「さぁて…死ぬほど痛いぞ!」

 

 

ブレイクガンナーを押し当て即席治療 しかし激痛で絶叫を上げる三浦と あぁ分かると同調するナツキであった

 

 

「よし治療完了だな帰るぞガタック」

 

「お、おう……って後ろ!」

 

 

「っ!」

 

『ルナ!メタル!』

 

 

「(いや本当に今更だがメモリ操作無しで該当フォームになれるとか…アイテム使用無しで能力使える、こいつとかアナザーウィザードとか凄い有能なのでは?)」

 

『え?今更?』

 

 

メタルシャフトを鞭のようにしならせて振ると相手…武神を抑えこむのであった

 

 

「待て!私と戦え!」

 

いやそれはまた今度

 

 

「『ガタック』」

 

「あいよ」

 

とアナザーWの肩を持ち

 

『clock up!』

 

 

同時に撤退したのであった

 

 

そして無事に離れた場所であかね達と合流しての帰り道

 

 

「何とか間に合ったね」

 

とハルトが持っている袋には卵パックの山である

 

 

「ギリギリだったね」

 

困り顔で話しながらも

 

 

「しかし、俺に喧嘩を売る奴がいるなんて素晴らしい世界だな相棒!」

 

『そうだが……手加減はしろよ』

 

 

「大丈夫大丈夫、手加減はするから!」

 

『信用出来ない…』

 

 

「何で信用ないんだろ」

 

 

「日頃の行いかな?」

 

 

「あかねまで!」

 

「つかナツキ!お前何でガタックで挑んだ!ジュエルドーパントの硬さに速さで挑むバカがあるか!」

 

 

「お前、俺の持ってるライダーシステムで即応可能なのがガタックなんだよ!」

 

 

「え?あぁ…」

 

 

そういやぁ、コイツの戦力ってそんなにねぇなと思い出した……が

 

 

「テメェにライダーシステム預けるのもなぁ」

 

 

「俺そんなに信用ない!?」

 

 

「ある訳ねぇだろ!」

 

 

「即答すんなよ!」

 

 

「だが戦力が必要なのも本当だから、これでも使え」

 

 

と渡されたのは

 

 

「これは?」

 

 

「デモンズドライバー(オーバーデモンズver)だ」

 

 

「……何が違うの?」

 

 

「比較的安全に使えるデモンズドライバーです」

 

 

「他には?」

 

 

「そうなると……産地直送ブリードガヴとか?」

 

 

「これでお願いします!」

 

 

「よろしい」

 

 

話しながら帰っていると何か気配を感じたので振り返る

 

 

「ん?」

 

 

「どうしたハルト?」

 

 

「いや音楽のMVだと、何か振り返るシーン多いよな」

 

 

「え?あぁ…まぁそうだな」

 

 

「倍速(クロックアップ)になってスロー(重加速)になっていくとかな」

 

『少し意味が違うぞ?』

 

 

「お、おう」

 

 

「仲良い人とか過去の周回でライダーバトルに参加してただろう人を映しとくとかな!主にモザイクで顔見えないのにカード持って人達のこと!」

 

「それ龍騎のOPじゃね?」

 

 

とか話していたが

 

 

「次のマイス楽しみ………っ!」

 

『あ、やべ!』

 

『落ち着けハルト!!』

 

 

 

「次の……え……それってつまり…ゼッツが終わる……がはっ!」

 

 

マイスの希望と同時にゼッツの幕引きという絶望のダブルパンチでダメージを受けていた

 

 

「俺は…もうダメだ……ゼッツが終わるぅ…そうか!これは予知夢なんだ!目を覚ましたら、また1話が終わった頃に戻るんだ!!そしてまた新しい話に俺は心を躍らせるんだぁ…」

 

 

「ハルトさん!?」

 

『あぁ…また、この季節が来たか』

 

「もう一年経ったのか」

 

「夏が始まった合図だね」

 

 

と慣れてる面々に対してまのさば組は

 

 

「これが夏の名物なんですの!?」

 

「そっかハンナちゃんは初めてみるんだな」

 

「え、えぇ…どうしてハルトさんはショックを受けているのですか?」

 

 

「それは簡単に言えば…仮面ライダーが終わるからだ!」

 

 

「それでこのような重症を負っているのですか!?わたくしハルトさんと一緒にいましたがここまでのダメージ負ったのは初めてみますわよ!」

 

 

「そうだ!この時期のハルトの扱いは最善の注意が必要だ、でないと大変な事になるからな」

 

 

「具体的には?」

 

 

「ユキちゃんの目論見通り魔女化して全人類滅ぼした闇堕ちエマちゃん級にやばい」

 

 

「あら」

 

 

「ボクそんなに危険じゃないよ!」

 

 

「(ど、どの口が…)」

 

とある周回でそんなエマと相対したから分かるが言えなかったヒロであった

 

 

 

「これいつまで続くのです?」

 

 

「安心しろハンナちゃん、ハルトのこれは少ししたら治るから」

 

 

「でないと困りますわ」

 

 

ー悪夢を楽しもうぜぇ!ー

 

 

「うっせぇ、ジーク!!」

 

 

と思わず叫んでしまったが

 

 

「つかハルト、お前…何か感じたなら言えよ」

 

 

「悪夢が来る…」

 

 

「だから落ち着け!ゼッツにはファイナルステージもあるだろう!だからまだ終わりじゃない!」

 

 

「それでどうして振り返ったの?」

 

 

「え?俺達を尾行している奴がいるのを感じ取っただけで大した事ないよ?」

 

 

「それを先に言ってよハルト!!」

 

「何処だ!」

 

と慌てる面々だがハルトは ふわぁ…とあくびをしていると 当人は シュシュ!と参上!な感じで影から現れたのだ

 

 

「失礼しました。ご挨拶しようと思いましたがタイミングがなく」

 

 

そこに現れたのは切れ長の目に黒髪、そしてメイド服という出立ちの女性であった

 

 

「アンタは?」

 

 

「失礼しました。私は九鬼家従者部隊所属の李静初と申します。この度 帝様と英雄様両名から逢魔の皆様との窓口となるようにと仰せつかりました。以後面通りの程よろしくお願いします」

 

 

と恭しく一礼する季と名乗る女性、確かにその身のこなしからは実力者というようなオーラを感じるし所属を示す名刺を貰ったが

 

 

「………名刺を貰う名シーン!」

 

 

ハルトはふざけていた!

 

 

『はい!或斗じゃーないと!』

 

『真面目にやれ』

 

 

寒ぅ…と皆が引く中 季は少しツボにハマったようにも見えた……え?まさか

 

 

「(この人、まさか笑いの沸点が不破さんレベルなのか!?クール系なのに笑い上戸とは何てギャップだ!)」

 

 

或斗社長!この人なら貴方のギャグ笑ってくれますよ!

 

と未だに会った事ないゼロワンへと想いを寄せているのであった

 

 

「まぁ確かに学外でのメモリ事件とかに関して言えば2人に相談するより早いか…改めてよろしくね季さん」

 

 

「はい」

 

 

取り敢えずの挨拶を済ませて家に帰還するとキャロルが

 

 

「待ってたぞ、早く頼む……お腹すいた…」

 

 

「うぉーい!!」

 

 

空腹で倒れそうだったので、すぐに夕食となり情報共有する

 

 

「しかし転入初日から事件に巻き込まれるとはな」

 

 

「まぁこの辺は嬉しい誤算だよ、あいつからメモリの入手経路を辿れば売人が見つかるからね、けど残念だったなぁ…うちで捕らえたら直ぐだったのに」

 

 

その時 全員の脳裏に浮かんだのは ウルティマとヤクヅキであったのは言うまでもない

 

 

「あぁ…あの2人なら心配ないよね」

 

 

「楽観的だなオレなら迷わず口封じをするぞ」

 

 

「キャロルの口封じ?」

 

 

「殺さないなら…まぁ言うなれば記憶消去だな、オレの場合は経口接種で思い出を吸い取れるから一石二鳥「ねぇ」何だ?」

 

 

「まさか…俺以外としてたの?」

 

 

「ほぉ…嫉妬か?これはめ……っ!!」

 

 

「ん…」

 

 

煽ろうとしたキャロルにハルトは思い切りキスをしていた滅茶苦茶深い奴であり エマ達はキャー!と顔を赤くして隠すが隙間からチラチラと見ていたが あかねはそれはもう良い笑顔でいた もう怖い

 

 

「ふぅ……」

 

一通り満足したのか終わるがキャロルは顔を赤くして

 

 

 

「……っ!いきなり何をする!」

 

 

「むぅ…今後は絶対に俺以外としないで」

 

 

「嫌だと言ったら?」

 

 

「認めるまでキャロルを…寝かさないよ?」

 

 

「ほぉ…」

 

 

あかねへ、ドヤァとしているキャロルにムッとした彼女は

 

 

「こほん……犯人は警察に連行されたとか……口封じとかは、ありそうな話だね」

 

 

と話を真面目に軌道修正したのである

 

 

「だろう?おい「ん、あぁ分かった水持ってくるね」うむ…あ「分かったよパンも一緒に持ってくるね」あぁ」

 

 

以心伝心を見せてニヤリと笑うキャロルに全員あかね達は嫉妬していたのは言うまでもない

 

 

「やはりオレも入学した方が良かったか?」

 

 

「いいや最近の事件でドーパント絡みの事件が起こりすぎてる…学外での事件に対処が出来ないでいると向こうに正体を絞られる可能性があるからな」

 

 

「外て自由に動ける奴は確かに必要だな」

 

 

「だーかーら皆で居られる時はちゃんと側にいるよ」

 

 

「そうか…」

 

 

 

そして翌朝

 

 

「何事もなかったかのように学園は元通りとは」

 

「スゲェよな」

 

 

話していると

 

 

「おはようございます」

 

「あ、季さん。おはようございます」

 

 

「従者の私に敬語は不要です」

 

 

「そうは言うものなんだ…」

 

 

「いや何で疑問に思ってんのさ」

 

 

「だって俺の仲間で俺に敬意払ってくれるのってカレン、伯爵、ベルファスト達くらいじゃん」

 

 

「ウォズ達は?」

 

 

「あのバカどもが今更、俺を王様扱いして敬うとかそんなの一切信用してない」

 

 

あのバカどもとは建国前からの付き合いなので良くも悪くも苦楽を共にした反動から巨大国家の長になっても扱いが変わらない、 まぁそうピシャリと言い切る辺り 主従を超えた絆があるのではあるが…割とお互いの事を大事に思っているが扱いは互いにぞんざいなのは言うまでもない

 

 

「ねぇハルト、向こうも敬語だと困るんだよ…例えばウォズさんやベルファストさんに敬語で話したらどうなる?」

 

 

「頭を打ったかと聞かれるな」 

 

 

「でしょ?」

 

 

「分かった早速だけど、一つ調べて欲しい事があるんだ」

 

 

「何なりと」

 

 

「この紙に書いてる条件に合致する土地、物件、その設備を制作出来る会社とか管理会社と言った部分を調べて欲しいんだ」

 

 

「かしこまりました」

 

 

シュッ!と消えた季を見送ると手を叩くすると影からコッソリと現れた呪腕さんに

 

 

「呪腕さん…彼女を追いかけろ、九鬼に報告した内容と態度を見て報告してくれ」

 

「御意」

 

 

影に潜んで消えた呪腕さん…マジで頼もしいぜ!

 

『随分派手に動いたな、もし九鬼がメモリ売買に絡んでいたらどうする?』

 

アナザーディケイドの意見も考えはしたが、それならそもそも俺達にメモリの情報を流しはしないだろうさ

 

 

「それならそれで九鬼も証拠隠滅に動くだろうよ」

 

どんな組織だって一枚岩ではない所属する派閥なり思想なりの違いで動いている事もある

 

 

それは逢魔だって同じだ 

 

ウォズ達古参とネガタロス達新参組が

 

互いに罵倒して喧嘩してるのだって日常茶飯事だし 

 

アウトサイダーズやチームマッドサイエンティスト、ショッカー達傘下に入ってる奴だって俺個人の忠誠以外の野心で動いているのだ

 

 

ただ、まぁ自分の命令や外部からの侵略が心を一つにして戦ってくれるのは嬉しい限りだけども

 

 

大山鳴動して鼠一匹では困る捕まるなら鼠でも群れで捕まえないと

 

「ほいっと」

 

 

カンドロイドを起動、タカにメッセージを載せたフロッグポットを持たせて飛ばした

 

 

「霧彦さんにも連絡して多分忙しくなる」

 

 

ハルト側でも該当箇所はある程度割り出してはいるが…それでも把握し切れてない場所もあるので様子見

 

 

と思ったのだが

 

 

「あ!見つけたわよ!さぁ!昨日の続きをしましょう!」

 

 

昨日決闘を挑んで有耶無耶となっていた川神一子氏がいたではないか…薙刀を持っている

 

 

「まぁ確かに不完全燃焼だから……良いけど流石に薙刀か…ナツキ、なんか武器持ってない?」

 

 

「持ってる訳ないだろう?」

 

 

「だよなぁ…「刺又しか」武器あるじゃねぇか!それを寄越せ!」

 

 

「ヤー!」

 

 

「お前がハチワレ気取ってんじゃねぇよ!!」

 

 

「うるせぇ!テメェは、うさぎだろうが!」

 

 

「テメェ!誰がいつも発狂してるマイペースうさぎだとぉ!」

 

『(いや割とそうじゃね?)』

 

『力のハルトとか正にそうだったし)』

 

 

「武器持参してない、お前が悪いんだよ!」

 

 

「言ったな!テメェの視界をモノクロにしてやるぅ!!」

 

と一子をそっちのけでポカポカと喧嘩しているハルトとナツキであったが

 

 

突然2人は喧嘩を止めた

 

 

「2人とも辞めようか?」

 

 

「「はい」」

 

この時のあかねには逆らってはならないと本能が知っていたのである

 

 

 

「取り敢えず相手はするけど昼休みか放課後でOK?」

 

 

「うん!待ってるからー!」

 

 

と離れて行ったのを確認すると

 

 

「あの子、そんなに俺と戦いたいのか?」

 

『彼女さダグバ、浅倉、北崎、カリエス、グロッタ級のバトルジャンキーなのだろうか…』

 

 

「いや、その可能性あるぞ…」

 

 

休み時間

 

 

「なぁ英雄さんや」

 

 

「む?」

 

 

「人って見た目によらないんだね」

 

 

「急にどうした?」

 

 

「いや昨日、俺に決闘を挑んだ子が有耶無耶になったから放課後に決闘じゃあ!って」

 

 

「一子殿がか!」 

 

 

「そういやぁあの子って…武神の妹なんだっけか?」

 

 

「うむ、そうなるな」

 

 

「人って見た目によらないね」

 

 

「いや一子殿はあの人と違ってあそこまでの戦闘狂ではないぞ?」

 

 

「まぁ、どんな奴でも拳を交えれば分かるか」

 

 

「何だそれは?」

 

 

「うちの地元の格言だよ…言葉よりも拳で語れ!肉体言語は万国共通だ!って」

 

 

「お前の地元はどんな世紀末なんだ?」

 

 

「その声はデェムシュ!?お前何でこんな所に!?……あれ?」

 

 

「いや誰だよ!」

 

 

「(あれ?違ったなギンガの方だったか?)」

 

 

そこにはスキンヘッドのよく似合う男子生徒がいた

 

 

「あぁ、ごめん…いや地元にいた喧嘩好きの奴と似たような声をしていてな…えーと」

 

 

「井上準だ宜しくな転校生」

 

 

「常葉ハルト、宜しく」

 

 

うむ、予想以上に普通だったなと安堵する

 

 

「デェムシュとか言ってたけどよ、お前どんな場所から来たんだよ?」

 

 

何と言えば良いだろうか…

 

 

「うーん…国籍、人種、身分を問わずに」

 

 

「ふむふむ」

 

 

「最終的に強ければ全部正しくて良かろうなのだ!とされる場所から来た!後、ここには俺より強い奴に会いに来た!」

 

 

「物騒過ぎるだろ、お前の地元!?どんな理由で転校してんだ!何処の格ゲーだよ!」

 

 

流石のツッコミだと思う…いやぁ…まさかデェムシュの声にここまでそっくりとは恐れ入った

 

 

「しかし、転校早々からハプニングでビックリしたな」

 

 

「あれ?この学園では日常茶飯事じゃないの?」

 

 

「あそこ迄の事はそうねぇよ!」

 

 

「良かったよ…まぁいざとなったら」

 

 

「なったら?」

 

 

両手を合わせてそれはもう良い笑顔で

 

 

「相手を背後から鉄パイプで襲って殴り倒せば良いよね!」

 

 

「良くねぇよ!普通に捕まるわ!」

 

 

「ええ!うちの地元では敵なら容赦なく背後から鉄パイプで殴打しろ!俺が許す!!がスローガンなんだけど!」

 

 

「現代日本にそんなスラム街があってたまるか!!」

 

 

因みに浅倉が暴れられないでイライラが溜まった時は全員ヘルメット被っていたりする…だけど最近 浅倉さんはモグラ叩きにハマっているらしい

 

 

「(あの浅倉さんもゲームでストレス発散するんだなぁ)」

 

と珍しく感心していたが そのゲームは…おっと今は騙るのを辞めておこう

 

 

まぁ、うちの司法には罪人への情けと容赦がない黄と紫の悪魔がいるのだから罪人は割とおとなしいよ 遠い目をするのであったが

 

 

昼休み

 

 

「なぁナツキ」

 

「どうしたよ?」

 

 

「逢魔って物騒な国なのか?」

 

「え、今更?」

 

「え?」

 

 

「確かに一般市民とかクローントルーパー達は民度が高いけどアウトサイダーズとかマッドサイエンティストとかの荒くれ者や無法者達が集まって段階で普通の国な訳ないじゃん」

 

 

何言ってんだコイツは?

 

 

「皆良い奴だろ?全員が同じ方向を見て頑張ってるじゃないか!」

 

 

「アレを良い奴と呼べる、お前がおかしいと気付け!」

 

 

「おかしい…逢魔は俺の理想とする誰もが飢えずに暮らせる国の筈」

 

 

「いや、それは正しい」

 

 

「そして…仲間1人やられたら王国全軍率いて、やった奴へ万倍返しする国だが?」

 

 

このバカは不良グループのルールを国家規模でぶっこんでいる だからこそ下手な真似したら戦争になるから自省せねばと国民達の民度が高いのだ……一部を除いてな!

 

 

「けど素晴らしい光景だろう?逢魔の圧倒的な武力を突きつけられる事で恐怖で引き攣る敵の顔を…そんなの絶対に見たい!お前達!早く俺にその悲鳴を聞かせてクレェ!!」

 

『しまったハルトの倫理観ブレーキが壊れた』

 

 

「ハルト、戻ってきて」

 

あかねの外付けブレーキが起動すると

 

 

「………あれ?俺、何を?」

 

 

「もう!私がいないとハルトは定期的に闇堕ちするんだから!」

 

 

「あかねが側にいてこれなら…居なかったどうなってた事やら」

 

 

その時 ハルトは何処から取り出した鬼の金棒片手に

 

「あかねさんだ!テメェは敬称使えや、このドブカスがぁ!!」

 

 

「俺はもうお前の沸点の可笑しさに何も言えねぇ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやいや自分の背後にヤンデレが立ってる事に気づかない事がおかしいと気づけよ」

 

 

「……………へ?」

 

 

するとそこには恍惚とした表情の美少女がいたそして理解したのである この女は病んでいると

 

 

「ひいいいいいい!!だ、誰ですかあ!」

 

 

ナツキは何処ぞの裏切りおにぎり張りの怯えぶりでいる

 

 

「(どうして、この人は初対面なのにナツキに重い感情を抱いてるんだろう?)」

 

 

「(何で、この警戒心であの数のヤンデレ相手に襲われても無事で生活出来てんだろ?)」

 

 

世界の不思議を感じていたが

 

 

「けど、ここは部外者は立ち入り禁止だぜオーディン?」

 

「分かるか?」

 

「当たり前じゃん、俺の推しセンサーがお前の懐に忍ばせているカードデッキを見逃す筈がないからな」

 

 

「え?カードデッキ持ってんの?」

 

 

「当たり前だ」

 

 

「いや、なんかこの子の見た目的にプリキュア的なのになりそうなんだけど具体的にはアルカナ…的な?」

 

 

「お前……何を言ってんだ?」

 

 

「安心せよ、今日は戦うつもりで来た訳ではない」

 

 

 

「嘘つけ、今にも俺を殺しそうな目してるけど?」

 

 

「当たり前だ…本来ならゴルトフェニックスやガルド達をけしかけるつもりだったが何故か指示を聞かなくてな」

 

 

「そりゃミラーモンスターは例外なく俺の指揮下だから……(けど契約モンスターまで影響するのは初耳だな)」

 

 

「そ、それでどうして此処に?」

 

 

「昨日は済まなかった、我が理解者よ直接会えた感動に震えていて上手く自分の言葉を言語化出来なかったのだ」

 

 

「へ?」

 

 

「本当に長かった…」

 

 

その時 オーディンになった女の子はナツキの頬に両手を添えながら涙を流していた

 

 

「え?ちょっ!何で泣いてるのさ…」

 

 

「漸く此処まで来た…」

 

 

「だから俺は何処まで来たの!?」

 

 

「もう我慢出来ない……もう貴方を……逃さない」

 

 

「ひいいいいい!」

 

 

流石にパッと見 美少女に迫られている羨ましい光景だが内情的には監禁される5秒前であり

 

 

「(一体コイツは前世でどんな事をしたらヤンデレに死ぬ程、愛される事になったんだろうな)」

 

『そう言う星の下に生まれたのだろうな』

 

 

「良い学園だよな皆がそれぞれの青春を過ごしている……けど何か足りないなぁ…」

 

 

「ハルト、助けてええええ!」

 

 

「分かった!」

 

 

とハルトは目の前のナツキを見て悪辣に笑う

 

 

「そうだよナツキ、テメェの悲鳴だ」

 

『流石ハルト!常日頃から【滅ぼしてみようか人類を!】とか言って千冬にしばかれるだけはある!』

 

*この子が巷で流行りのラスボス系主人公です

 

 

「鬼!悪魔あああ!!逃げるな!現実から逃げるなぁ!」

 

 

「いや、お前は責任から逃げるな…後は2人でごゆっくり」

 

 

「いやああ!見捨てないでええ!」

 

 

しかしまぁそんな事はない訳で

 

 

「ナツキから離れろ!」

 

と何処からか取り出したバールをオーディン?目掛けて振り下ろしたのである

 

 

「ヒロ!」

 

 

「ヒロちゃん…そのバールは何処から持ってきたの!?」

 

 

「ナツキに近づくな…この悪め」

 

「ヒロさん、この状況的には君の方が悪人ですよ!?」

 

 

ナツキは諭すように話しかけるが

 

 

「安心しろナツキ、私はそいつに矯正を施しに来ただけだ」

 

 

「どの口で言うかぁ!」

 

 

流石にナツキのが正論である

 

 

「………ナツキ」

 

 

「ん?」

 

 

「どうして他の女がいる?我だけじゃないのか?我だけがお前の理解者ではないのか!」

 

 

「ちょっとお待ちください!初対面なのにどうしてそこまで俺好かれてんの!?」

 

 

すると当人は何かを思い出したように

 

 

「そうか…お前には封印していた記憶があったんだな」

 

 

「ふ、封印……?いや俺にそんな記憶はない!」

 

 

「お前が知らなくて当然だ他の誰にも見られないように、お前の精神にロックをかけていたからな」

 

 

「………あ」

 

 

ナツキには思い当たる節があった、それは以前からハルトが言っていた ナツキに精神干渉しようとする度に何かしらの力が防いでいる事を

 

 

「お前には思い出さないといけない使命がある」

 

 

何処ぞのサイバーエージェントのような事を言われている当人だが

 

 

「え、ちょっ…待っ」

 

 

「これでお前は私のものだ……っ!」

 

 

とナツキに触れようとした時 光弾に阻まれてしまう

 

 

「そこまでだ」

 

 

ハルトはファイズフォンXの射撃モードにして銃口を突きつけていた

 

 

「俺の推測が正しければ、お前にナツキを渡す訳にはいかない」

 

 

「ハルト、急にどうした?さっきまで悲鳴を上げろぉ!って言ってたのに」

 

 

『いや実はな、ハルトの頭の中にあるスイッチを押したら急にマトモになった』

 

 

「コイツの体とか精神性はゲーム機か何かなの!?」

 

『誰がゲーム機だ?舐めんじゃねぇ!!ハルトの脳みそは空気だぞゴラァ!!』

 

 

「おう!」

 

『おう!…じゃねぇよ!』

 

 

「いや俺はシンプルに士さんのセリフを言いたかっただけだから間違いでもない」

 

 

「だと思ったよ!」

 

 

「少なくとも、本当の自分を見せてないのに自分を見てとは随分と虫が良いなと思っただけだ」

 

 

「え?本当の姿?」

 

 

「その子は、お前のアバターみたいなものだろ?」

 

 

「似て非なるものだ魔王よ、彼女は我がこの世界に権限する辺り必要な依代だ」

 

 

「ならつまり…テメェとその子を分離させりゃナツキが変な事を思い出す事はない訳だな、つか利用されてる、その子が可哀想でならねぇぜ」

 

 

「そうかな?魔神である我の役に立つのは誉れであろう?」

 

 

「OK、お前は俺の嫌いなタイプと認定した…ならテメェとその子を引き剥がして本体をぶちのめす、こい!パニちゃんドローン!…じゃなかった…デュアルメア!」

 

『お前、後で覚えてろよ!』

 

 

デュアルメアカプセムを呼び出して側に待機させると

 

 

「オルデルム使ってお前と依代を切り離せば良いだけだ」

 

 

「やれるものならやってみろ、夢の世界ではその力は使えない筈だが?」

 

 

オーディンは勝ち誇るように笑うがハルトは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………いつから此処が現実世界だと錯覚していた?」

 

 

「なん……だ…と?」

 

 

「そもそもおかしいと思わないの?アナザーゼッツがいるとは言え何故、俺が現実世界で変身して明晰夢の力を使えているのかとか?」

 

 

「それは貴様の力」

 

 

「いや俺そこまで万能じゃないんだけど…つか片目差し出してまで叡智を求めたのに分からないとか魔神様も大した事ないねぇ」

 

 

「…………」

 

 

「…………」

 

 

同時にぶつかり合う両者の覇気 その刹那に起こる攻防一つ一つが世界という箱庭を内から外へ壊すように重く響く そしてその両者はその力を眼前の個人のみに向けるという高度な技を見せていたのである

 

 

「タネは簡単、俺の中には新しいゴアナイトメアがいるんだよ」

 

『コイツ、ナチュラルに自分の中に人類の根源的恐怖を宿してるってカミングアウト出来てるよな』

 

 

というと

 

『初めまして皆様、私はデイドリームゴアナイトメアです』

 

 

『誰だお前?』『こんなゴアナイトメアいたか?』

 

『記憶にないわね』『ぼく知らなーい!』

 

 

『そ、そんな!い、いやこれから知って貰えば良いか』

 

何てポジティブな奴だと感心していると

 

 

 

「コイツの力は白昼夢…そう!コイツの力があれば俺は現実世界でも明晰夢の力が使えるのだ!」

 

 

「何ぃ!」

 

 

「いや何でお前が驚く?実はパニちゃん達が俺の体から抜け出たりジークが現実世界で変身出来るのは、このデイドリームのお陰なんだぜ」

 

 

『え、そうだったの!!』

 

『何!?』

 

 

『ジークもカタストロフも知らなかったの!?』

 

 

 

「だからコイツのお陰で俺はアナザーゼッツの力を現実世界で使えるんだ」

 

 

「ちょっと待て!いやお前、何を知ってるの!後急にハルトが味方する展開が怖い!何この暴力振った後に優しくするDV彼氏の見本みたいな奴!こんなのハルトじゃない!」

 

 

「………お望みなら、テメェを壊してやろうか?」

 

『カタストロム!』

 

 

「前言撤回助けてください!!」

 

 

 

「仕方ない奴め」

 

 

「分かった!我が助けてるから見ててねナツキ!」

 

 

「そっちもか!」

 

オーディン?がカードデッキを取り出し構えると同時に

 

 

「「変身!」」

 

 

両者が激突したのである

 

 

学園に甚大な被害が生まれようとしていたがアナザーゼッツの明晰夢で現実世界を改変して安全な場所へと変えたのである

 

 

「ぶっ潰す」

 

 

「ナツキを苦しめる罪人に審判を下す」

 

『ソードベント』

 

 

 

「ははは!良いじゃねぇかやって見なぁ!!」

 

 

ゴルドセイバーを呼び出したオーディンに対してアナザーゼッツもアナザーサイキョーギレードを呼び出して互いに激突したのである

 

 

そしてナツキは

 

 

「辞めて2人とも!俺の為に争わないで!!」

 

 

バカな事を言っていたが構っている暇はなかった

 

 

明晰夢で変えたのは障害物もないもないドームスタジオである

 

故に明晰夢で改変するものもない実力勝負!

 

とくればだオーディンはやはり高速移動で此方の動きを封殺してくる

 

 

何処へ逃げても追ってくる、正にホラー映画である

 

 

そして前回言われたことを反省してか背後以外に立っている事が多い

 

 

ならばカタストロムで当たらないパワーを使うのは非効率 とくればだ此方も地形を生かせば良いと判断

 

同時に自らの体をナノマシンへと再変換しアナザーウォッチを起動する

 

 

 

その姿はまるで人体実験により蝕まれボロボロになった体、右の顔半分は露出した頭蓋骨のようになっており窪みからは赤い目が光る

 

 

さながら追放された楽園へと手を伸ばすもの

 

 

『エデン』

 

アナザーエデン 

 

 

「始めようか」

 

 

「やってみろ」

 

 

オーディンはやはり高速移動で此方を撹乱してくる しかしアナザーエデンは攻撃パターンが分かっているかのように回避するのである

 

 

何故?とオーディンは思考する 

 

 

確かに原典 仮面ライダーエデンにも予測演算はある しかしそれはアークにもゼロツーにも遥かに劣る代物の筈

 

 

「(ま、そうだろうよ)」

 

 

だがそれ以上に忘れている事が向こうにもある エデンの体はナノマシン つまり見えないサイズの機械 それをこの戦場にばら撒いたのだ

 

 

どんなに素早く動けても それは閉所の中では意味がない 

 

 

ナノマシンの接触箇所から行動ルートを予測して対策するくらいならアナザーエデンにも容易なのだ

 

 

そして遂に

 

 

「捕まえた」

 

 

「っ!」

 

 

オーディンの双剣がアナザーエデンを切り裂こうとする しかし体のナノマシンを密集させて剣の斬撃を途中でストップさせた これで引き抜けないならば!と顔面を数回殴り怯ませ自分の体に突き刺さった双剣で何度も切り付ける そして

 

「っ!」

 

足が動かないとオーディンは足元を見るとナノマシンが鎖の形になって自分を拘束していたのである

 

 

「こいつ…」

 

本家変身者のエスは目的の為にゼロツーの力を欲して戦った

 

エデンの強みは変身者の体質由来の初見殺し

 

 

エスの計画から考えてもゼロツーを倒す…いいや正確にはドライバーの強奪

 

 

それだけが唯一 エスの計画で博打とされていた所である

 

 

ならば二回目以降のエデンは弱いのか それは否

 

だがオーディンにも特製は把握されている以上 速さ比べならアナザーカブトのクロックアップやアナザードライブの重加速、そして白昼夢でも有効なアナザーゼッツの明晰夢

 

勿論 アナザージオウの未来視やアナザーゼロツーでの行動予測という方法もある 

 

 

アナザーエデンなど使い所ではないと思うだろう

 

 

しかしそれは

 

 

「それは大きな間違いなんだよなぁ」

 

 

以前 ハルトは言った 対ライダーの戦術やライダーになった時の戦い方は常にシミュレーションしていると

 

 

エデンの全身がナノマシンで構成されていると言う事は裏を返せばナノマシンを違う形状へと変化させる事が可能と言う事

 

 

そしてそれがこの空間には充満している

 

 

ならばどうなるか語るに及ばす オーディンは気づいた

 

 

「まさか!」

 

 

 

「マドカが言ってたんだよ」

 

 

アナザーエデンは浮遊すると待機させていたナノマシンに変化を命じる

 

 

「どんなに早く動こうと、どんな未来を見通そうとも」

 

 

巨大な球状のドーム その内側はまるでアイアンメイデンのように鋭利な棘が生えていた

 

 

それはつまり倒す為に進化させた力による一撃

 

 

 

「悪い奴は逃げられないように箱へ閉じ込めてしまえってねぇ!」

 

 

「っ!しまっ!」

 

 

「もう遅い!くたばれええええ!!!」

 

もう技は発動していた

 

 

『エデンインパクト!!』

 

 

「きゃああああ!!」

 

爆炎が上がるもオーディンは変身解除されずに膝を突くだけに止まる

 

 

「(やっぱり上位層への攻撃にはもうちょい殺傷力あげないと、さてと)」

 

 

『龍騎』

 

 

アナザー龍騎へと変身して警戒する 何せここまで追い詰められたらオーディンが何するかなんて丸分かりだ

 

 

「くっ……少し修正が必要なようだな」

 

取り出したカードを見てアナザー龍騎も迎撃に走る

 

 

「(もうバレてんだよ)」

 

 

『strange vent』

 

読み込んだカードは別の形に変わる

 

 

それは本来 自分の状況を有利にする為のもの

 

 

なのだが発動したのが寄りにもよって

 

 

『TIME VENT!』

 

 

「はぁ!?」

 

 

to be continued…

 

 





予告

何故か発生したタイムベントの影響で時間がオーディン邂逅前まで巻き戻ったハルト 何故戻ったのか!そして何故 オーディンがナツキに固執するのか!

次回 13人目 お楽しみに!

オマケ短編

イメージ戦略は大事

逢魔本国


「あ、ハルト様!」


「おー!皆おはよー」


朝の散歩がてら街を往来する国民達と屈託ない挨拶を交わす


「(ウォズ達は威厳がないとか言うけど、威厳があるとこういう風な事も出来ないんだよなぁ)」


と改めて自分の作り上げたものへの重さと熱量を感じていると


「あ!ハルトさまー!」


「おはよう〜」

トタトタと近づく子供達 うむ、良い事だな

次世代の為にも頑張らないとと改めて気合いが入るってものだ


「あ、これ…ハルトさまへのお礼です!」


「え……俺に?」


「はい!いつも王様として守ってくれてありがとう!」


「(う、嬉しすぎる…っ!)」

頑張った甲斐があった、とうっすらと涙を浮かべながら 子供達が渡してくれた包み紙を受け取ると


ズシッ


「(あれ?重いな…なんだろ……っ!)」


それな見事な……メリケンサックだった


「お、おぉ…」


「そのアクセサリー…どうですか?」


「う…うん!ありがとう、大事に使わせて貰うね」


「は、はい!!」


「(メリケンサックがアクセサリー…これは子供の無垢から来る勘違いなのか、この国の人が持ってる俺へのイメージなのかちょっと考えないと…!けど!それはそれで)」


議事堂


「凄く俺の手にナイスフィットするなぁ」


今日も元気にオイタをした奴らを締め上げてます…メリケンサックをつけた拳で


「………」


「そろそろ誰に情報流したか吐けよー?おーい起きろー」

気絶してる奴の顔面にもう数発メリケンサックによる打撃を叩き込んでいると


「一体誰ですか!!魔王様にメリケンサックなんて危険物渡した奴は!!」


「これは国民からの感謝の気持ちだよ」


「えぇ…」


そしてある時

「おーいハルト〜…あれ?カバンから何か……あ」


ナツキがハルトの持っていたカバンから何か出ているのが見えたので目線を落とすと それは


「ふぅ〜スッキリした〜……あ?」


ナツキが見せたのは返り血のついてメリケンサック…それを握りしめながら


「お前、危ない奴だったのかぁ!」


「いやこの状況的に危ない奴、お前な」


「はっ!」


「それに本当に危ない奴はこう言うものを持っているものなんだよ?」

『テラー』


「ひいいいいい!!!」
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