無冠の王 アナザーライダー戦記 リテイク   作:カグ槌

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後編

 

 

無冠の王!今回の依頼はー

 

「待ってくれないウォズ!これは依頼じゃねぇよ!ガッツリ自前で調査してんだけど!?」

 

 

「街で噂の幽霊車を探していた我々でしたが、その場所には仮面ライダーオーディンがいた一連のメモリ騒動の黒幕と見て戦闘となるが…」

 

 

「同じような幽霊車が複数台爆走していたのであった果たしてメモリの正体は何でしょう……あぁ…ゾクゾクしますねぇ」

 

 

「井坂先生、フィリップさんの名言を取らないでくれます?後 霧彦さんナイスフォローです!」

 

 

ーーーー

 

 

ナスカの報告に困惑するアナザーディケイドは

 

「幽霊車が複数台走り街で暴れているぞ!」

 

 

「っ!」

 

その声に我に帰った事でオーディンへのキックが不完全な形になりデッキを砕くには足りなかったのである

 

 

「オーディンがメモリ使ってんじゃないの!?」

 

 

「どうやら誤解してたようですね」

 

 

「もしかしてアナザーゴーストとか眼魔関係だったりする?」

 

『違う』

 

 

「そうか……俺の勘違いか…オーディン、誤解していたのは悪いと思っている」

 

 

目線をオーディンに向けて 変身解除したハルトは一言

 

 

 

「……だが私は謝らない」

 

 

これには流石のアナザーライダー達も叫ぶ

 

 

『謝れヨォ!!』

 

『客観視してみろ!今のお前、面倒くさい2号ライダームーブしてたんだぞ!』

 

 

「面倒くさい2号ライダーなんていないもん!皆違って皆良いんだもん!!」

 

『俺知ってんだぞ!面倒くさい時期のスペクター見て【うわぁ、出た…】って呟いてた事を!』

 

 

「そんなのアナザーリバイスに変身した影響で記憶がないんですぅ!」

 

『俺っちを記憶消去ペンライトみたいに使わないでくれるぅ!』

 

 

 

「もし俺が推しにそんな顔するならディエンドだけですぅ!」

 

『過去の所業から仕方ないけども!』

 

 

 

「そんな事より!幽霊車が沢山いるのか?」

 

 

「どうやって止めますか?」

 

 

「広範囲の機械の暴走を止めるならアナザーキカイが……」

 

 

ウォズがフューチャリングでやってような事が出来ると思うが

 

 

「おぉ!」

 

 

「いれば良かったなぁ……アナザーキカイは今ウォズに預けてるからいないや」

 

『ダメじゃん!』

 

 

「えーと皆の中で暴走を止められる奴……いた!!おい出番だ!」

 

 

スマホの中に住んでいる データとなっているゴルドドライブへ怪人創造で生み出したロイミュードの体を与えて呼び出した

 

 

「お呼びかね魔王?」

 

 

「無ければ呼ばねぇよ…お前の中にガイアメモリのデータもあるな」

 

 

「当然だ」

 

 

「なら良い、やれ」

 

 

「仕方ない……が」

 

 

「やってくれたら、この間欲しい言ってた実験機材買ってやらぁ!」

 

 

「任せておけええ!」

 

ゴルドドライブはベルトから必殺のゴルドコンバージョンを発動、そのエリアは確かに狭いが それならば広げてやれば良いだけの事

 

 

「よーし」

 

『W』

 

『ZONE!XTREME !maximum drive!』

 

 

エクストリームの力で強化したゾーンメモリで認識対象範囲を拡大し、そのエリア内にいる幽霊車に狙いを定める それに合わせてゴルドコンバージョンで車をデータ化して此方へ引き寄せる事に成功したのであった

 

 

「このまま車はぶっ壊してやる!」

 

 

「それは私に任せてくれ」

 

『ナスカ!maximum drive!』

 

刀剣 ウィラコチャラスカにメモリを装填し熱エネルギーを蓄えた斬撃を車目掛けて放つと幽霊車は残らず爆散したのであった

 

 

「やはりドーパントに操られていた車か」

 

 

 

それを確認して変身解除すると

 

 

「一先ず安心だけど…オーディンには逃げられたり車がドーパントの影響で無人暴走してる…相棒!」

 

『キーワードで、ある程度は絞ったけど他に何か無いか?』

 

 

「うーん無人走行…操作系ならパペティアー…いや待てよ」

 

何も能力そのものが操る系である必要はない

 

他にもいた筈だ………車には間違いなくメモリの影響が出て操られていた、だけど車は市販されているもの…となれば外部から操作…………あ

 

 

「相棒、このワードを加えて……超音波」

 

 

地球の本棚から一冊の本が現れた

 

『ビンゴ』

 

 

「OK、それなら後はドーパントを探すだけだな」

 

 

「相手のメモリが分かったのですか?」

 

 

「分かったよ先生…けど今は一旦退却だ直ぐに戻るぞ」

 

 

全員オーロラカーテンで回収して撤退するのであった

 

取り敢えず2人の件もあったので魔蛇を呼び出して話を聞くと やはりデュデュオンシュとグリンシャは魔蛇が甦らせたと言う事が判明 2人はオーバーロードでもあるので魔蛇につけてヘルヘイムの森の出入りを見張ったり、牢屋から脱獄しようとした奴の捕獲や始末を頼む事にした

 

 

そして改めて

 

 

「幽霊車の正体はバットドーパントによって操られた車だよ」

 

 

「バット……コウモリですか?」

 

 

「そう、超音波で操作してた複数台いたのは全部音で操作されてたって訳…バイラスやパペティアーが先入観としてあった自分が憎い…」

 

 

「そのメモリと言えばミュージアムの歴史で初のガイアメモリ犯罪に関与したとされるドーパント」

 

 

「流石は霧彦さん、勉強熱心ですね」

 

 

「いいえ私も噂レベルでしか…」

 

 

「そう!あのバットドーパントには機械を操る超音波なんて技があるんだよ!」

 

 

「確かにモデルがコウモリなら」

 

 

「その技で仮面ライダースカル…街で噂の骸骨男も苦しめたんだから!」

 

 

「ほぉ…以前から街で噂だった正体不明の骸骨男……仮面ライダーでしたか」

 

 

「やはり…では犯人は?」

 

 

「それは……分かんない」

 

 

2人は転けてしまうが当人は

 

 

「俺は探偵や刑事じゃないんだ、ドーパントを見つけたら…問答無用でぶちのめしてメモリ分取る」

 

 

「ふむ」

 

 

「つもりだけどバットメモリだからなぁ」

 

 

「何か不満が?」

 

 

「ぶっちゃけズーメモリで良く無い?」

 

 

「それは良くありませんね、メモリには等しく可能性があります」

 

 

「OK、ブレイクせずに排出させるだけにしておくよ…2人にも変わらず協力を頼むのと…それと…あの人にも一応声掛けとくかな」

 

 

とスマホに教えて頂いたアドレスにメッセージを送るのであった

 

 

そして自室に戻るとキャロルとあかねが待っていた 内容は

 

 

「ハルト、宿題やろ?」

 

「お前も一応は学生だからな」

 

 

「………やな宿題は全部ゴミ箱に捨てちゃえー!」

 

 

現実逃避しようとしたが あかねの黒い圧を放つ

 

 

「ハルト?」

 

 

まずいこれ以上はマジギレされると本能で理解したハルトは

 

 

「はい、真面目にやります!!」

 

 

従うのであった

 

 

「よろしい、ほらノート出して」

 

 

「はい!」

 

 

「あかね、苦労をかけるな」

 

 

「いいよ前も、こんな感じだったから」

 

 

「コイツ、昔から…」

 

 

「そんな目で俺を見ないでよキャロル」

 

 

「けど中学受験とかは真面目に勉強してたよね?」

 

 

「……」

 

 

「どうしてかな?」

 

 

「…………………」

 

 

「ハルト、もう時効だと思うけど?」

 

 

「その話はオレも聞きたいな」

 

 

「はぁ……頑張ってあかねと同じ学校に行きたかったからです勉強出来てた、あかねと一緒に居続けるなら凡人の俺は死ぬほど努力し続けるしかないんですよ…」

 

『お前のような凡人がいてたまるか』

 

 

「俺は凡人だよ、皆がすぐ出来ることも俺は時間かけないとダメだし……それにまだ怪人王として目覚める前の俺だよ、凡人と言って差し支えない…って何だよそのニヤけ面は」

 

 

「ふーん、そうなんだぁ…」

 

『そうなのかぁ〜』

 

 

「相棒は知ってるだろうに…まぁ俺も俺好きな子に振り向いて欲しくて頑張ってた時代もあるんだよ」

 

 

「そんな事しなくても私にはずっと君しか見えてないよ」

 

 

「!!!!!」

 

 

「珍しいなアイツがここまで打たれ弱いのは」

 

 

「ハルトって基本的に攻撃しか頭にないから防御が弱いんだよね」

 

 

「そうだったな」

 

とキャロルとあかねは顔を合わせて笑うのであった

 

 

平穏とは常々 大事なものだと思う

 

武神に喧嘩売られたり納豆小町から納豆布教されたり等等

 

 

「大変だよ…」

 

 

「そうだね」

 

 

あかねもあかねで色んな男子生徒から声をかけられているらしい……身元割れてるから始末できるが辞めてと言われてるので見逃しているが

 

 

「これが普通の学園生活って奴なのかな?」

 

 

「そうだよ」

 

 

「そうか…これが普通…」

 

 

「お二人さんやイチャつくのは良いがそろそろ自販機からブラックコーヒーが消え去ろうとしてるから程々にしてくれよな」

 

 

「これは普通の日常なんだぞ、デェムシュ」

 

 

「いや、だから誰!!」

 

 

とノリ良く返してくれるのはクラスメイトの井上準 彼自身 善性の人間なのが良くわかる…まぁロリコンという性的嗜好を除けばだ…聞いた時 絶対キャロルに子供状態で街を出歩くなとまで警告した程である

 

 

「いや何、喧嘩を売られないというのは素晴らしいという話をしてんのさ」

 

 

「お前くらいだぞ武神相手にスルー決め込めるの」

 

 

「(戦ったら俺が勝つの分かってるし)だって面倒くさいし」

 

 

「は?」

 

 

「武道家じゃない人間に喧嘩売るとかマジかよ、チンピラと大差ないじゃんって思ってるだけ俺の知ってる武道家って心身共にって人が多かったからな」

 

 

「あぁ、そういう…」

 

 

「つか井上君も、いつもの2人放置してて良いのか?」

 

 

「あぁ、アイツらなら普段通りだろうよ」

 

 

「………そういうもんか」

 

言わずとも分かるって感じかと呟いている中

 

 

「んでさ、一つ確認したいんだけど……あの赤髪の人はどうして軍服なの?」

 

 

「あぁ…あの人は本職軍人で、ある人の護衛で来てんだと」

 

 

「護衛?誰の?」

 

 

「F組のクリスティアーネ・フリードリヒ…ほらアレだよ、お前に決闘挑もうとした奴」

 

 

「………あぁ、一子さんにジャンケンで負けた金髪の」

 

 

「そうそう」

 

 

「あれ?護衛なら同じクラスの方が良かったんじゃない?」

 

 

「それは言うな」

 

 

「あぁ、そういう…」

 

 

深く聞いておくのは辞めておこうと思って目線を逸らしたのである

 

 

そんでまぁ色々なトラブルに巻き込まれてしまうのは魔王という性なのだろうか

 

 

「この間は犬に取られたからな…改めてクリスティアーネ・フリードリヒ!決闘を申し込むぞ!」

 

 

「えぇ……」

 

 

どうしてこうなるのだろう…いやまぁ分かる、あの事件で割と学園で有名になってしまったのだろう……いやまぁ別に良いんだけどさぁ

 

 

応じて戦おうとしたのだが

 

 

突然、校門を破壊して突撃した無人ダンプ!

 

 

「これ……幽霊車かな?」

 

『呑気にしてる場合かぁ!』

 

 

ハルトは冷静に回避するもトラックは峠を攻める張りのドリフトを決めて此方に狙いを定めている間違いないな

 

 

「(ドーパントが俺を狙ってる…昨日のアレコレを見てた訳か)」

 

 

ならばやる事は一つ……あ、やべ学園だから変身出来ない!ざけんなゴラァ!変身出来ない俺を襲うとか人の心無いんか!と絶叫しているが

 

『どの口が…』

 

 

「まぁ、暴走した車の止め方は良く知ってるけど」

 

 

『え?』

 

『まさか、超デットヒートドライブにでもなるつもりか?』

 

 

違うと答えるとハルトは一言

 

 

「名護さん!ザイン!俺に力を貸してくれぇ!!」

 

『あ(察し)』

 

 

 

「そぉい!」

 

 

ハルトは何を思ったが爆走するトラックのボンネットを右足の前蹴り一発で止めた

 

めり込み煙を上げ動きを止めるトラックを見て

 

 

ええええ!と驚く面々だが誰にもバレないように音符眼魔を召喚し その能力で音が届かないように妨害させていたりする……さて

 

 

「よし!……さて、おいテメェ!何処に目つけてんだゴラァ!!人を跳ね飛ばそうとは良い度胸してんなぁ!!異世界転生させようとしてんなら他の奴を跳ね飛ばせや!!頭に角がねぇ代わりにヘッドバットしてやるから覚悟しろやゴラァ!!」

 

 

全く知らねぇとばかりにズ・ザイン・ダ、よろしくトラックの扉を力任せに引き剥がし 中に乗っては奴がいればヘッドバットしてやろうと車中を見るが やはりいない

 

 

「幽霊車……(いや近くにバットがいるなら)」

 

 

反射する車のガラスにいたメタルゲラスとギガゼール達に周辺を探せと指示を出し、音符眼魔に念話で バットドーパントの超音波のみ打ち消すように指示を出す

 

 

「ふぅ………よし、待たせたな…えーと…フリードリヒさん?じゃあ決闘しようか!」

 

 

「ではないでだろう!前蹴りでトラックの体当たりを止めるなんて危ない真似を!!」

 

 

「ん?」

 

 

「足とか大丈夫なのか!早く病院に!」

 

 

「大丈夫だ井上君、この程度の怪我なら…」

 

 

「怪我なら?」

 

 

「飯食って寝れば治る!」

 

 

「ねぇよ!少年漫画じゃねぇんだから!!痛いなら痩せ我慢するなよ!」

 

 

「知らないのか?飯食って特撮番組見て寝る!男の鍛錬と怪我の回復はそれだけで十分よ!」

 

 

「んな訳あるか!!」

 

 

「あれ?前に喧嘩売った、おっさんがそう言ってんだがな…」

 

 

「誰だよ、そいつ!」

 

 

「うーん……アレは人間じゃない何か……まぁ、それに、こんなの地元なら怪我のうちに入らないぞ?喧嘩すれば片足折れる所か四肢の何処かしらがほぼ確実に吹き飛ぶ場所だからな…」

 

 

「だから、お前地元どんな場所だよ!」

 

 

ーーーー

 

 

そう話している時 屋上で階下の事件を見ていた影が一つ 白いコウモリがいた

 

 

「何だよ、あの化け物!!トラックを蹴りで止めたぞ!!」

 

 

「化け物云々は貴方に言われたくは無いでしょうね」

 

 

「お、お前は!」

 

 

「おや、貴方とは初対面では無いのですかな?」

 

 

「っ……」

 

 

「素人ですねぇ……差し詰めメモリを手に入れ浮かれてると言った所ですかな?まぁ確かに超人になる優越感は何者にも変え難いのは理解しますがね」

 

『whether!up grade!』

 

 

「貴方のやり方は美しくない」

 

 

ウェザードーパントに姿を変えたのを見て

 

 

「貴方もドーパントだったのか!」

 

 

「ふふふ」

 

 

「良いのか?このまま正体をバラ「関係ありませんよ」何?」

 

 

「あの方は言ってました、見られても……全員始末すれば構わないとね!」

 

 

「っ!」

 

 

トラック止めた後での屋上での爆破を見てハルトはトラックの荷台上から見ていた

 

 

「ん?そういやぁシャロンが前に言ってたな…放火魔は現場にいるとか…違うなコレは井坂の独断か?流石はメモリ界のハンニバル・レクター…」

 

「言ってる場合かよ!ほら行くぞ!!」

 

 

「井坂と霧彦さんが動いてるよ、あの2人が遅れを取る相手なんてそうはいないさ…それに」

 

 

「それに」

 

 

その時 吹いた風で漠然とだが思う

 

 

「蝙蝠が嫌いな骸骨男もやってくるだろうね」

 

「へ?」

 

 

「後…」

 

 

「んだよ」

 

 

「何故かトラック蹴った足が痛えんだわ……どうして?」

 

 

「さっき名護さん式車両停止術使ったからだろうが!」

 

 

「なるほど…俺でも足を痛める事を変身前の生身でやってのけた……流石は名護さん!!」

 

『アイツ……変身前の生身でどうして止められたんだろうな…』

 

 

「まぁ仮面ライダーになる人は大概何処かぶっ飛んでる人が多いから?」

 

 

「ん?」

 

 

「あ……やべ」

 

 

「俺の推しがぶっ飛んでる人達?ほほぉ…ナツキー!サッカーしようぜ!お前ボールな!見よ!地元の科学者が酒と深夜テンションで生み出した面白パーティーグッズ!その一!某名探偵のキック力増強シューズ!!」

 

 

「ひいいいい!!」

 

 

「としてやりたいが…」

 

「え?助けてくれるの!?」

 

 

「っせぇ、早く降りろ巻き込まれるぞ」

 

「何に?」

 

 

「本物の幽霊車とのカーチェイス」

 

 

「は?」

 

 

その頃 屋上では強化したウェザーとバットの対決が始まっていた 

 

 

「成る程、貴方のメモリ特性は超音波で機械を操作していたと面白い話ですねぇ」

 

 

「くっ、この!」

 

 

バットドーパントは羽を使い空を飛ぼうとするが風と雷により防がれてしまう それに

 

 

 

「はぁ!!」

 

 

ナスカが位置的優勢を取ってしまっているとなれば バットの逃げ道は

 

 

「っ!アレだ!」

 

 

バットドーパントはトラックに飛び降りると至近距離で超音波を当てて車を再起動した 音符眼魔の力で音が入らないようにしているのに、それを超える力とな

 

 

「(あのコウモリ、ハイドープに近い分野か?)」

 

考えるなんて、らしくないが トラックの荷台から鋭利な棘が現れハルトを縛ると

 

 

「アーーレーー!」

 

 

と態とらしく ハルトはバットドーパントの操るトラックに拉致られたのであった

 

 

「は、ハルトさーーーん!!」

 

エマ達はアタフタしているが あかねは溜息を吐いて

 

 

「もうハルトってば、わざと捕まるなんて!」

 

プクー!と頬を膨らませているが

 

「いや冷静過ぎないか!オタクの彼氏が拉致られてるよ!……え?わざと?」

 

 

「か、彼氏…私とハルトが……そ、そう…見えますか?」

 

 

「「………」」

 

 

「………ひっ!」

 

 

エマとユキは牢屋敷でも見た事ない怖い顔をしてヒロを怯えさせていたのであったが

 

 

「わざとってどういう」

 

 

「多分、会いたいんじゃないですかね?噂の骸骨男に」

 

 

その頃 ハルトは

 

 

「わぁ…」

 

棒読みで助けを求めようか考えていると

 

 

【はっ!何でこんな奴が黒川さんと…】

 

 

「ん?あかね?」

 

 

【何でテメェみたいな冴えない奴が黒川さんといるんだ!彼女はな俺の隣にいるべきなんだよ!】

 

 

「うわぁ、嫉妬だ醜…」

 

 

【その為に街の車を乗っ取って彼女の家を探して追いかけていたのに!いつも…テメェが邪魔しやがって!!】

 

 

「あ?」

 

 

声が低くなってしまった、こいつ、まさか…あかねのストーカー?よし決まりなのと悪いな井坂先生 メモリ渡せないわ代わりの渡すんで…こいつは

 

 

「ぶち殺す」

 

アナザーウォッチを取り出そうとした その時

 

 

!!!!

 

 

爆音と共に疾走する髑髏の車が アレは

 

 

「スカルギャリーだぁ!!」

 

 

怪物マシンこと スカルギャリーである

 

ハルトは目を輝かせていると その車上には

 

 

「何で…お前が乗っている?」

 

 

荘吉さんの変身する仮面ライダースカルがいた 流石に俺が縛られているのは予想外だったのか驚いている よし!

 

 

「捕まったんです!助けてー!」

 

 

「自分で何とかしろ」

 

 

「えぇ!?はぁ…推しに助けられたい人生だったのに…いや待てよ、これは俺なら大丈夫という信頼なのか?」

 

 

なら、やってやらぁ!とハルトは自力で拘束を破壊してトラックから離脱すると待ってましたとばかりにスカルギャリーが体当たり、トラックも負けじと反撃する その押し合いも終わりを迎える

 

 

スカルギャリーとトラックは向かい合い、スピードを上げて体当たりしようとしていた

 

 

『SKULL!maximum drive!!』

 

スカルマグナムにメモリを装填 強化された弾丸がトラックのタイヤを完全に破壊 そのままトラックは広い河原に荷台ごと横転したのである

 

 

バットはその荷台の下敷きとなっている

 

 

それを一瞥して離れるスカルに対してバットドーパントは

 

 

「た、助けてくれ…」

 

 

だが帽子を目深に被りスカルは

 

 

「無理だな、助かりたければアイツに言え」

 

 

「アイツ?」

 

 

「じゃあな」

 

 

そのまま立ち去る 残ったバットドーパントが目線を上げると荷台から流れる液体と刺激臭 これは

 

 

「酒?」

 

 

「そだよ?」

 

 

右手にはアルコールメモリを装填したシュラウドマグナムを使い、高濃度アルコールの弾丸をさながら放水車のようにトラックへ巻いていたのである

 

 

「うーん……アルコールをスピリタスにしたのは失敗だったかな?」

 

 

「っ!常葉ァ!」

 

 

「さんをつけろやコウモリ野郎!!あぁ、それと騒がない方が良いよ〜これ、アルコールだから軽い弾みでドカーン!ってなっちゃうから」

 

 

「テメェ……この外道がぁ!」

 

 

「メモリの力使って、あかねをストーカーしようとしたドブカスには言われたくないかな?…本当ゴオマといいコウモリモチーフの怪人ってのはロクなのがいねぇな!まともなのはナイトローグやマッドローグだけか!」

 

 

バットドーパントの顔面を踏みつけながら話す

 

 

「お前が何処の誰か知らないし興味ないけど…あかねを狙う奴は……俺の敵だ」

 

 

その目は魔王時のそれ、到底常人に向けるそれではない 思わずバットドーパントは身震いしていた

 

 

「………王としての判決を下す、死だ」

 

 

 

「な、何言って……まさか!!」

 

 

「んじゃ、そろそろCIAO!」

 

 

「ま、待ってくー

 

 

ハルトがトドメを刺す為に指を鳴らす ただそれだけの行為 しかしそれは 某美食屋が葉巻の樹に火をつけるが如き 摩擦力

 

散った火花に引火し 

 

 

 

!!!!!!

 

 

 

爆音と共にトラックは大爆破!バットドーパントは諸共 木っ端微塵となったのだ ハルトは

 

『フォーゼ』

 

 

アナザーフォーゼに変身しロケットモジュールを展開して爆速で離脱したのであった

 

 

 

「よし!」

 

『見事に木っ端微塵だな』

 

 

「さてと…取り敢えず」

 

『ジオウⅡ』

 

『何で?』

 

 

すると巻き戻しのように爆死した筈のバットドーパント、そしてそのメモリがブレイクして抜け出た瞬間まで戻す

 

 

「っ!!……え、俺…え!」

 

 

死んだ筈なのにと驚いているが

 

 

「よぉ」

 

 

「っ常葉ぁ!」

 

 

「うるせ」

 

顎に蹴りを叩き込み脳を揺らし、メモリを没収

 

同時にクラックを開いてヘルヘイムの蔦で縛りあげてドーパントの正体を知る 確か…同学年の奴だったかなと思い出していたが どーでも良い

 

 

「お前に聞きたいのはメモリを何処で手に入れたかだ」

 

 

「だ、だれが…おまえなんかに…」

 

 

「お前の意見など求めん」

 

 

それだけ言うとスマホでヤクヅキに連絡をかける

 

 

「良いか、どんな使っても良いからメモリの出所を吐かせろ、そうだ…これはコロッケ案件だ」

 

 

よし!と喜ぶヤクヅキだが合流したナスカは首を傾げる

 

 

「コロッケ案件?」

 

 

「え?あぁ、うちの隠語で殺してもOKの意味だよ」

 

 

「あぁ、そういう…」

 

 

「んじゃ、このまま連行するかヤクヅキ」

 

 

「おう!呼ばれて来たぞハルト坊!それで、妾の新しい材料……こほん…相手は何処じゃ?」

 

 

「これ」

 

 

「ほぉほぉ」

 

 

「うるさいから打楽器にした方が映える」

 

 

「お待ちください」

 

 

「霧彦さん?」

 

 

「殺すのだけは勘弁して貰えませんか?」

 

 

「は?」

 

 

「えぇ」

 

まぁ確かにこの人からしたら未来ある若者なんだろうなぁ…けど あかねのストーカーを生かしておくには……なら

 

 

「ならメモリや俺達絡みの記憶は消して戻す、で良いか?二度はない」

 

 

「ありがとうございます」

 

 

「聞いたなヤクヅキ、骨は折っても良い臓器を潰しても良い、けど殺すな」

 

 

「けっ!ハルト坊は新参者に甘いノォ、敵などサーチアンドデストロイすべきというのに」

 

 

舌打ちした声が聞こえた…はぁ、もう

 

 

「わーった、お前の待遇改善をアイザックに命じておく具体例には仕事に支障のない範囲で楽器の製作をして良い個数制限はない」

 

 

任せておれぇ!と言って犯人を持って離れた…現金な奴め

 

 

 

「ったく…」

 

 

「ありがとうございます」

 

 

「良いって事…けど、タダでというのは仲間にも示しがつかないなぁ」

 

 

「では?」

 

 

「ナスカのままバイクで送って」

 

 

「バイクはありませんよ?」

 

 

「バイクをあげるから、それで俺を学園まで送って」

 

 

「しかし…」

 

 

「仮面ライダーにはバイクが必要だしね」

 

そう呟きオーロラカーテンを展開 そこから現れたのは 前輪部分が青、後輪部分が赤で塗装されたバイクである

 

 

「これは」

 

「名付けてナスカボイルダー!状況に応じてマンモスメカ、ガンナーA、タービュラーユニットをつけて戦えるぞ!」

 

 

「マンモスメカ?」

 

 

「ショッカーの連中がなんか組み上げてたマシンだよ合体する事でデカい奴とも戦える奴、俺も持ってるけど便利だよ〜ほら!昔も戦象って居たでしょ!あんな感じなんだ」

 

 

と自慢すると、ヘルメットを被り

 

 

「じゃあ宜しくお願いしまーす!」

 

 

「かしこまりましたよ魔王様」

 

 

そのままハルトはナスカの背に座り学園へと戻るのであった

 

 

その帰宅途中

 

 

「ハルト?あのバイクは何かな?」

 

「あぁ、ナスカボイルダーは俺のポケットマネーで作って貰った、ライダーマシンコレクションを改造したものだけど?」

 

 

「え?ポケットマネー?」

 

 

「こう見えて俺も会社へ投資とか色んな事してるから、一応はお金があるよ!」

 

スマートブレインなどなどから配当金を貰って生活しているのだから まぁそうなるかと納得する あかね

 

 

「そりゃ…皆を満足させるだけの甲斐性がないと幸せになれないし、それに」

 

 

「それに?」

 

 

「自立した1人の人間として、あかねとちゃんと付き合っていきたいんだ」

 

 

「もう…ハルトはとっくの昔に自立してるよ」

 

 

「そうかな?よく分からないよ」

 

 

「それで良いよ、それにありがとう」

 

 

「何が?」

 

 

「今回のドーパント、私のストーカーしてたって聞いたからさ」

 

 

「心当たりが?」

 

 

「そりゃ多少はね…車越しから視線を感じる事はあるけど前いた場所でもそうだったからさ怖さったけどね…」

 

 

 

気づいてたのに…って事は

 

 

「……俺…そんなに頼りない?」

 

 

「え?」

 

 

「一応こんなんだけど、俺は前よりは強くなってると思う…だから一言言ってくれれば…俺は、あかねの頼みならいくらでも力になるよ!」

 

 

「………ハルト」

 

 

「望むなら…あかねが欲しいなら俺個人でも惑星や世界の一つや二つ滅ぼしたり征服できる程度の力はあるよ!!」

 

『正に魔王!』

 

 

「そ、それは良いかなぁ……」

 

 

「俺は…もうあんな思い、二度としたくない」

 

 

「…分かった、じゃあ次は頼りにするね…その代わり」

 

 

「ん?」

 

 

「ハルトも困ったら私を頼る事!」

 

 

「大丈夫、いつも頼ってるから!」

 

 

ヘラヘラして笑っているのであったが

 

 

翌日 普段通りに登校、流石に昨日の事件を尋ねられたが無難にやり過ごす やはり ドーパントのいたクラスは欠席となったクラスメイトを心配しているらしい まぁ自業自得であろう、今頃あいつは拷問からの悲鳴生産工場で罪を罰を味わっていると思う

 

 

だがしかし

 

 

「なぁ、常葉!次のプールの授業どうするよ!」

 

 

「プール?もうそんな季節か…」

 

 

「そうそう今度の水上運動会!だけど…っ!まさか、あかねさんの水着姿も見られるのか!」

 

 

「……………っ!!それは大変だなぁ」

 

 

色んな意味で ハルト最大の危機が迫る!!

 

 

その話を聞いた昼休み ハルトは全速力で保健室に駆け込むと扉を勢い良く開けて

 

「井坂先生!!お願いだ!ウェザーの力で会場の海岸線を滅茶苦茶にしてくれぇ!」

 

 

「はい?」

 

流石の井坂も唖然とするしかなかったのであった

 

 

 





予告

まさかの水中大運動会という行事の存在を知ったハルトは

「運動会なら陸でやれよ!何だよその行事はぁ!!」

大凡、主人公らしからぬ暴走を見せていた 果たしてこのカナヅチの運命は!そして海から忍びよる 敵の正体とは!

次回 水中大運動会 お楽しみに!

オマケ短編

譲り合い?

「っと、電車の席がないな…ほら皆が座りなよ」


エマ、アンアン、アリサが座るもアンアンは立ち上がり


「ハルトが座れ」


「いやいや、それはアンアンに悪いって」


「わがはいは構わない」


「えーと…じゃあ」


とハルトが座るとエマとアリサはヨシ!と喜び隣に座ると


「その代わりハルトを椅子にするぞ」

「ん?おう」

アンアンがハルトの膝上に座ると2人の目がジト目に変わる


「更にハルトの腕シートベルトを使うぞ…ほらお前の腕を出して強く抱き締めろ」

「え?こう?」

アンアンが自分を抱きしめるように手を動かす


「うむ、これで止まるまでいろ」


「ん?うん」

「アンアンちゃん?」「テメェ…」


「…………」ドヤァ!


「「!!!」」

ーーーーーーーー


ある時


「これは……ペロリ……っ!」


ナツキは牢屋敷に潜入してた頃に、ある医務室の薬を舐めてみた


「(こ、これは!トレデキム!!)」


「何してるんですかぁ?」


「え?ちょっ!」


ーーーー


「なんて事があったなぁ」


「メルルちゃん、怖え…」




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