オーディエンスの皆様、お世話になってます カグ槌です…ゼッツ終わってしまいましたね…マイスが始まるまでのこの一週間が憂鬱でしかない…
前回のあらすじ
あかねのストーカーであったバットドーパントを倒し街の平和を取り戻した ハルトであったが…
その日の休み時間
「水上で大運動会……そんなぁ」
ハルトが珍しくシナシナしていた
「えーと…どうしたんですかハルトさん?」
エマが首を傾げると あかねは、あははと笑いながら
「ハルトはカナヅチなんだよ」
「え?そうなんですか!!」
「こいつの数少ない弱点だよ」
「昔からなんだ」
ナツキとあかねが頷くとハルトは立ち上がり
「うぅ……何でこの世界にはプールの授業があるんだ…つか運動会は陸でやるものだろう!何故、海でやる必要がある!しっかりと人間なら大地を踏み締めていこうぜ!」
「いや最もな話だけど、そりゃ水場で出来る競技が……あ、お前、あかねの水着姿を見せたくないとかそんな理由か?」
「それも十割ある、あかねを見た奴の視界に片端から目潰しくれてやる!或いはメドゥーサ・ファントムの力で石化させてくれよう」
「それが理由か」
「いざとなればアナザービルドの水泳選手ボトルがある!それを使えば!!」
「何故それを今まで思いつかなかった?」
『一応言っておくが俺達は力を貸すつもりはないぞ?』
「………へ?」
『その辺は貴様の努力で何とかしろ』
『というより、そろそろ泳げるようになれ』
『お前がカナヅチの所為で水中戦得意組の不平不満が凄いんだよ』
「………………そんなぁ!!」
『その代わりに仮面ライダーゼッツの最終回を見せてやろう』
「お、おう…」
最終回視聴後
「あ、あああああああああああああああ!!!!ゼッツが終わってしまったあああああ!!」
ハルト発狂!!
「ハルトさん!?」
「どうされましたの!?」
エマとハンナはビックリしているが
「わ…わぁ…」
「また、この季節がやってきたね」
「夏が始まった合図がした」
『この悲鳴を聞くたびに一年の長さを感じるな』
慣れている周りは一年の長さを噛み締めていたりするも
「何で皆、そんなに冷静なの!?」
「ハルトは一年に一回、仮面ライダーが終わると発狂するんだ」
「俺達からすると甲子園のサイレンみたいなもん」
『どう足掻いても絶望』
「それ違うサイレンが響いてませんこと?」
「そんな風物詩感覚なの!?」
「だがマイス……うぅ…」
「ゼッツは終わるけどマイスが始まるから、マーイスっよね!」
「ナツキ、お前殺されたいか?」
「ごめんなさい!!」
「許さない…俺のゼッツ熱は冷めきれない……この思いはどうしたら良いんだよ…何て悪夢だ…」
『良い悪夢見てるじゃねぇか』
『落ち着けジーク』
「と、とにかく、まだ時間はまだあるからね、一緒に頑張ろう」
「うん…何か相棒が冷たいのは何で?」
『悪いな相棒、これも全部、乾巧って奴の仕業なんだ』
「そんな訳あるかぁ!!……いや待て…これはカナヅチを克服して泳げるようになれよという乾さんからの応援メッセージ…っ!乾さん見ててください!!俺泳げるようになりますから!!土石流の中でバタフライ出来るくらいまでになります!」
その日の放課後 家に帰るなりハルトは本国に行き
「ふぅ……結論….一体どうすれば良いんだよーーーー!!」
執務室で慟哭していた
「どうしてアナザーライダー達は協力してくれないんだー!」
「魔王ちゃん落ち着いて」
「お気を確かに」
「誰かー!」
と宥めている3人に加勢が入る
「我が魔王!どうされました!」
「………ウォズ!!」
「はっ!」
「泳げるようになるにはどうしたら良い!!」
「…………は?」
流石のウォズも首を傾げていたがジョウゲン達はこっそりとウォズに耳打ちすると あぁと呟き
「成る程、あかね様や学友達の前で溺れる姿を見せたくないと」
「そう言う事らしいね」
「その前に確認です……我が魔王に学友が出来たのですか!!」
「驚く所が違うよウォズちゃん!確かに俺も魔王ちゃんに普通の友達出来てて驚いたけど!!」
「ハルト坊の素面を知らないのじゃろうがな…それでも普通の友達ができた事はビックリじゃ」
「確かに学友云々は僕達も驚きましたがそんな事より魔王様止めましょう先輩達!でないと!!」
「そうか!泳げないなら水の上を走ったりトビウオのように滑空すれば良いではないか!」
「おかしな悟りを開いてしまいますよ!」
「ダメですよ我が魔王、まずは普通の泳ぎ方を覚えましょう」
「やっぱり魔王ちゃんらしい理由だったね」
「あと…何で友達出来た事にそんな驚く」
「そりゃ魔王ちゃんだし」
「予想通り過ぎる答えだな」
「しかし狼狽える姿を他の幹部達が見たら何言うか」
「こう考えると魔王様って弱音とか本心をぶち撒ける相手を選んでますよね」
「となると僕達はかなり信頼されてますよね」
伊達に長い付き合いではないのだが
「そうだ!ショッカーやGOD機関に俺の体へ改造手術をして貰おう!仮面ライダーXも元は深海開発用とか言ってたし俺も同じように水中戦対応にして貰うんだ!その方が早い!」
「努力の方向性が別の方向に!?」
「かくなる上はお手軽に人間辞めるか」
「分かりました!我々も協力しますから、そのオーシャンメモリと強化アダプタはしまってください!」
と暴走している中
「ハルト!」
「あかね!ち、違うんだコレは!」
「どうしてそんな簡単に改造手術しようなんて考えちゃうの!どうして自分の体を大事にしてあげないの!私にはアレコレ言うのに…どうして自分の事にはそんなに無頓着なの!」
「いや俺の体はもう滅茶苦茶な改造をされてますし…てか、もう改造のしようがないくらい改造されてるとか死神博士に言われましたし」
「だからってそれ以上改造しなくて良いよ、これ以上、自分を改造してハルトがハルトじゃなくなったらどうするのさ!」
「あ。いや…その……」
『どうしてカナヅチ一つで此処までの事になる…』
「俺が聞きたいよ、つかお前達が俺に協力してくれれば良いだけじゃん!」
「今は私が聞いてるんだけど!」
「はい!」
困ってるハルトにウォズとロイヤルガード達は
「流石はあかね様、ハルト様もタジタジ」
「まぁ魔王ちゃんの妃なら顔パスで入れるし」
「必要処置じゃ」
「ウォズ先輩、どうします?確かに僕としても魔王様のカナヅチは克服すべき弱点と思います、不死身の魔王様もカナヅチのまま深海に沈められたりしたら」
「何で封印方法が五○悟と同じなの?」
「不死身……それ即ち永遠の命…っ!檻入れて…なんかずっと暗い所……うわああああ!」
「どうしたんですか先輩!!今の流れの何処にトラウマ要素が!」
「なんかウォズちゃん、劇場版ちい○わをみてからずっとそんなんだよ?」
「その影響か赤魚の煮付けが苦手になったとか」
「後、おしるこサンドもな」
「今日の日はさようなら、とかも苦手になったよね」
「こんなのが最高幹部で大丈夫なんですか!!」
と困惑するロイヤルガード達であったが
「泳ぎ方なら私がいくらでも教えてあげるから!」
「けど、あかねに迷惑かけるのは…」
「前回、私に頼る事云々言ってたのは誰かな?」
「うっ……わ、分かりましたお願いします」
「うん!」
という訳で逢魔王国にある水中戦やレジャーも兼ねているプール施設に行き、あかねはジャージに着替えて ハルトは水着になり
「じゃあ始めるよ!」
「お願いします!」
「私もお手伝いしましょう」
「ベルファスト!」
「溺れたハルトを助ける人を考えた結果」
「私という事になりました」
「ふっ、ベルファストよ男子三日会わざらば刮目せよってな!」
「私達はハルトと毎日会ってるけどね」
「伴侶の中で三日も会ってないものはいないかと」
「これじゃあ!刮目出来ない!!」
『こんなんが王で情けない!』
「じゃあ先ずは何処まで出来るか見せてくれる?」
「はーい!……えい!」
着水して5秒後
「…………」
プカァと水に浮かび白目を剥くハルトがいた
「水に浸かっただけで!?」
「やはり、こうなりましたか」
ベルファストが引き上げるとハルトは意識を取り戻し
「ご主人様?」
「はっ!…俺は何を!」
「溺れてましたよ」
「………プールに飛び込んだ瞬間、全身の力が抜けて仮死状態になったようだな」
『お前、何か悪魔の実でも食べた?』
「いや食べてないけど、何でだろうな……リリアナに聞いても俺は水中戦は出来るように改造したとか言ってたけど…」
Hシリーズの研究主任がそう改造したなら間違いなく泳げる筈なのだが
「やっぱ、こう言うのは心因性なのかな?」
心当たりがない訳でもないが
『あぁ昔、水を張った風呂場で顔面を沈められた話か』
「今更ながらにあの環境で、よくこの歳まで生きてたよ俺」
「(これは思った程重傷だ…)」
「けど…また溺れた…カッコ悪い…情けないよ折角、シャウタみたいなフォームにもなれるのに…あれ?そういやぁ」
「どうしたの?」
「………おーい!キマイラー!」
とハルトはアナザービーストウォッチを制御する為に怪人創造で作り出し、現在ナツキの体内に住んでいるキマイラへと呼びかける
【どうした?】
「アナザービーストのドルフィンリングを使ったら泳げたりする?」
【可能だが飯を要求するぞ】
「キマイラにって…それ実質、ナツキに飯食わせるって事だよな…」
【少なくともリーガルマンモスとやら一頭分は必要だな】
「ぼったくりじゃねぇか!!って…つか、お前!俺の体内から勝手に魔力抜き取ってナツキのアナザービースト変身時に使う魔法にしてるの知ってるからな」
「え?」
「ナツキのアナザービーストが使う魔法は俺の魔力から出てて、このキマイラは取り込んだ魔力は俺に返さずに横領してんの」
『うわぁ』
【ぐぬぬ…】
「つかあのマンモス一頭とかナツキが食べれないだろ」
その量だと恐らく ナツキに対してガチョウからフォアグラ作るような無理矢理食べさせるみたいな真似をせねばならないだろう…断念だ
「まぁ魔法じゃなくても怪人のスキル使えば…魚モチーフの奴沢山いるし」
「もう、ハルト!魔法とかのズルはダメだよ」
「ズルじゃない、俺の体に水が着くのがダメなら体の周りに見えない極薄のオートガードを展開して水に濡れないようにしたら!」
と試しに全身に薄くオートガードを展開して水に飛び込むと
「おお!大丈夫みたいだ!ほら!」
「いやだから」
「先ずは成功体験だよ、自転車に補助輪をつけるように水中での体の使い方を覚える それから実践でもOKじゃない………かな?」
という事で
「おぉ!浮き輪とは素晴らしいものだな!」
ドーナツ型の浮き輪をつけて泳ぎ方を練習しているハルトであった
その頃 同じように本国に帰還したキャロルと一時帰還していた千冬、束、真耶達始め ハルトの伴侶達が集まっていたのだがベアトリスがふと
「ハルトはどうした?」
「あぁハルトさんならさっき、あかねさんとカナヅチ克服特訓とか言って水練場に……って何で皆さんそんなな表情に?」
「あのハルトがカナヅチ克服の為に水練をしているだと!」
「馬鹿者!何故そんな重要事項を黙っていた!」
「皆、その場所へ急げえええ!朝にはハルくんが溺死体で発見されるぞおお!」
「主!今助けに参ります!」
ハルトのカナヅチぶりを知るキャロル、千冬、束、カレンは慌てて、プール施設へ向かおうとするが真耶は歴が浅い故に首を傾げていると二亜が
「いやぁハルきちは、あぁ見えてカナヅチなのよ」
「え?カナヅチくらいなら」
その問いに千冬と束が捕捉する
「嘘だろと思い、水に漬けたら3秒で沈んだ事がある」
「しかも足の付く子供用のビニールプールに両足浸かっただけで顔面蒼白になってた」
「あのハルトさんが!?…あ、だからIS学園の夏季合宿…福音事件の時と泳がなかったんですね」
「泳がなかったじゃなくて泳げないの間違いだぞ真耶」
「あぁ、だからお三方は慌ててるんですね」
真耶は見ているが、逆にアイリーン達は冷静である
「あのバカめ!水練するならオレ達に声をかけろとアレだけ!」
「まったくだ!あのバカは私が目を離したらコレかお前たちは何をしていたキャロル!」
「オレだってハルトが潜入してる学校で水上運動会なんぞやるとは思わなかったわ!」
「ハルくん!水場!ベストマッチ……あれ?」
「どうした束?」
「けど、あの石橋にクラスター爆弾撃ち込むくらい凄い慎重なハルくんが何の対策もなく泳ごうとするかな?」
「束、お前忘れてないか?あのバカはノリと勢いでやらかす事を」
「そうだったよ!ハルくんに計画性なんて無かったよ!」
と慌てて駆け出そうとしたが
「けど、あかねもいると行ったな」
「ベルファストもいると」
「「なら大丈夫だな」」
「だね〜」
とのんびりお茶会をする事にしたのであった信頼度が高いのも言わざるもない
そして
「じゃあ、一通りの泳ぎ方も覚えた所で浮き輪とか能力無しで泳いでみよう」
「おう!」
15秒後
「…………」
「えええ!」
結論
プールから出たハルトはキメ顔で
「俺が浮き輪無しで泳げる時間は15秒フラット、この時間で決着をつける!」
『カッコつけるな』
「分かってる皆まで言うな相棒、1秒で14メートル進めば…15秒で200メートルメドレーを完走できる楽勝だ」
「落ち着け馬鹿者」
「あいたぁ!!って…この頭にズシンと来る一撃は……千冬!おかえり!帰って来てたのか!」
『救世主や!俺達の救世主が帰ってきたぞぉ!』
「………」
「どうした?」
「千冬の帰還に相棒達がバーフバリの民衆のように喜んでる」
「は?」
「それより学園は大丈夫なの?」
「あぁ連休だからな久しぶりに家でゆっくりさせて貰う」
「束さんもいるぞー!」
「ハルトさん、お久しぶりです」
「束!真耶!久しぶり!…って、あれ?一夏達は?」
「アレなら…あぁ」
「ホタルちゃんと箒ちゃんに囲まれて夜も眠れてないのと」
「某王国の王女と従者に迫られて困惑していますね」
その一言で何あったか察した恐らく
「アイツ……やっぱり尻に敷かれる側だったか…」
今頃、襲われているのだろう…頑張れと遠い目をしていたが
『このバカに似た所為で!』
「失礼な事を言うなよ相棒」
「それよりも何で泳ぎの練習を?」
「うんうん今までのハルくんなら海を凍らせたり怪人を放って行事を無茶苦茶にしたりするよね!」
「束?流石の俺でもそんな事しないよ?」
「え?」
「え?」
「潜入している学園に水上運動会なる行事があってな…そこで皆に良い所を見せようと頑張っている所だ」
「それキッカケで泳げるようになりたかったのならタイミング他にもあっただろう?」
「そうかも!」
「まぁ良い、お前のとにかく苦手な事にも挑むチャレンジ精神と努力する姿勢は評価しているぞ」
「ありがと千冬!」
「それでどうするつもりなのだ?」
「無理ならアイリーンの付与魔法で泳げるようにして貰う!」
「結論、仲間頼り!?」
流石にそれは辞めろと言われたので
「結局、水の上を走るしか無いじゃないか!」
「それ以外にも方法ありますよ!」
真耶もツッコミに参加するのであった
そして授業の時間に参加種目を決めるらしい
「(そうだ!この中で水に浸からない種目を選ば良いじゃん例えばビーチフラッグとか!…ふふふ、フラッグをブーストバックルと思って駆け出せば…俺の速度は音を置き去りにする!)」
俺って天才!と目を輝かせたが
「じゃあ常葉君は200メートルメドレーね」
「(どぉしてだよおおおおお!!)」
『うわぁ…』
内心では、悲しくて、泣きたくて、叫びたくても言葉に出来ないでいた
昼休み
「こうなったら200メートルを15秒以内に泳ぎきれば…ワンチャン」
「出来るわけねぇだろ物理法則を考えろ!」
「クロックアップ、重加速、フリーズを使えば…いやロードウィンター達の力を借りて海を凍らせれば…」
「おいおいマジか」
「ダメだよハルト、ちゃんとルールに則ってやらないと」
「それなら大丈夫だよ!大会に怪人の力を使うなとはルールには書いてないから」
「そのルールを普通は想定しないんだよ!この無法者!」
「それなら俺がカナヅチ克服するしかないよなぁ……なぁアナザーゼロスリー」
「え、何する気だよ」
「ゼロスリーはゼアの得意な多くの予測パターンをアークの得意な緻密な演算で見る、つまりぃ!俺が泳げるパターンを探せる筈!」
『私の予測によれば………お前が泳げるようになるには地道な努力しかない』
「神は……死んだ!」
「死んでないから遠くから、お前の師匠は見守っているから……つか、お前のカナヅチがトラウマから来てるなら克服すれば良くね?」
「は?」
「例えば…溺れそうな嫁の誰かを助けるとか」
「………俺の嫁達でカナヅチな奴はいないぞ寧ろが俺が助けられるまである!」
「そうだよなぁ」
「となると地道な努力だな」
「そう言えば…ねぇハルト」
「ん?」
「それなら私が溺れたりしたら「何が何でも助けるが?」だよね…ならいつも、私が溺れてると思ってみたらどうかな?」
「あかねを助ける為にか…ふっ……ごふっ!」
「ええ!」
「そんな状況になるまで、俺は何故あかねを守れなかったんだ……おのれディケイドおおお!!」
『いや冤罪は辞めなさい』
「あかねが溺れてる想像しただけでダメージ負ってやがる」
「だが、あかねを助ける為ならば俺は阿修羅さえも凌駕してやる!」
「凄い気迫だ…」
「よし、これから大会までの放課後は水泳特訓だ!」
それからは毎日放課後は水泳特訓として本国の施設で訓練を重ねる事になった
そして当日を迎えてしまったのである
舞台となる海岸では水着姿の生徒達が開催にワクワクしていた 何故女子は古き良きスク水なのかは置いといて、そして何故かカメラで私的撮影をしようとしている男子生徒がいたので、あかねを撮ろうとした時 それとなく邪魔しておく事にした 撮影とか、そんなの許さんが?
まぁ日焼けも嫌なのもあるがお互いにガッツリ着込んでいるので色気もないが…
『以外だな、お前がそんな事を気にするなんて』
「単純に俺の場合は今までの傷を見せるのが気が引けるだけ戦いの傷は無かった事に出来たけど…アレだけはね」
『ん?』
「ほら前(AXZ編)にキングストームの摘出で俺、心臓の手術したの忘れ……あ……ああああああああ!!」
断崖絶壁で叫ぶマーモットもビックリの絶叫をあげた
そうだよ!これ理由にサボれたじゃん!と気づいたのである
『今更気づいたか』
『もう遅いがな』
確かそう思ったがもう遅い!!
そしてクラスに散らばり出番を待つ中、ナツキは不敵に笑っていた そう、あの憎きハルトが弱々になる唯一の戦場 水上での戦い 普段の仕打ち的にもやり返す良い機会だと笑っていたのだ
「この日がついに来てしまった」
「大丈夫だよハルトだって毎日練習したんだから!」
「おいハルト、どうした?まさか泳ぎたくないか?或いは泳げないとか?」
「そうだな、今更ながらに心臓に刺さった破片の摘出手術したの思い出したよ!何処かの誰かが余計な事しなければ色々と取り返しのついた心臓の手術をな!」
煽りに来たら過去の自分のやらかしをカウンターで喰らってしまった…
「本当にごめんなさい!いやマジでごめん!!」
「けど俺、結局…」
落ち込むような2人を見て
「(やっぱりダメだったか、けどコレならチャンスだな!)」
「15秒で200メートル泳げるようになった、滅茶苦茶頑張った!間に合わないようだったらトビウオみたいな滑空するつもり!」
「(違ったぁ!ガッツリ弱点克服してる!!おい待て!嘘だろ!!まさか泳げる15秒を制限時間と捉える事でその間にゴール出来るように体を仕上げたというのか!)」
これは、フルマラソンを走りきれる持久力がないなら短距離走ばりのペースで走ってマラソンを終わらせれば良いじゃない!という暴論である
「つか…トビウオ?」
「おっと話し過ぎたな、この奥の手は見せないよ…それに俺は200メートルメドレーを泳ぎきれば後は見るだけ!」
「私も借り物競走するだけだから大丈夫だよ」
「よし頑張るぞい!」
「待てええ!」
「あ、どうしたナツキ?」
「いやいや何でカナヅチが微妙に克服出来てんの?」
「頑張った」
「そ、そっかぁ…」
そして始まった水上運動会 まぁ水着姿の女性陣の見所が多いのはご愛嬌だが
「なぁ…黒川さんは着痩せするんだな」
「あぁ…あのスタイルは予想外だったぜ」
なんて不埒な発言をしている生徒達がいたので、夜の街灯や人のいない場所でZO産のコウモリ男とクモ女と改造兵士レベル3に出会い追いかけ回されるという恐怖体験をくれてやろう何なら鏡の世界へ連れて行くのも辞さないぞ
「(いや確かに、あかねって普段から露出控えめだから露出が多いのは以外と新鮮に映るな…いやいや俺がそんな目で見るなど)かくなる上は…」
「どうしたハルト?」
「いや、どうやってこの両目を抉り出してやろうかなと」
「本当にどうした!!」
「ハルトの瞳って何かパワーアップアイテムに…なれば」
『ギフの瞳じゃねぇんだよ!落ち着け!!』
「そ、そうだな……ふぅ…落ち着け、今俺は冷静さを欠こうとしている」
「お前が冷静だった瞬間なんてあるか?」
「………俺は平常心だ、そうだろナツキ?」
「分かったから…殴るのは……やめて…」
そして、あかねは借り物競走で何か探しているらしいな
「どんな借り物なんだろうな」
「学生だから水筒とか日焼け止めみたいなものじゃないか?」
「普通ならそういうものだろうけど……こういう時にガイアメモリとかないかな」
「ある訳ないだろ」
「え?学校の先生が」
ーーーー
「おーい誰だー!廊下にガイアメモリ落とした生徒は!」
ーーーー
「とかありそう!」
『井坂ならやりそうだが、それをこの学校でやる奴があるかぁ!』
「ねぇよ!……ん?」
何か此方に気配を感じるので振り向くと
「何かな松永燕?」
「いやいや一応、私、先輩なんだけど?」
「そーでしたねー忘れてたぁー」
「棒読み!?」
「俺が敬意を払う存在は選びますよ、そして何より俺は年上ってだけでは敬語使わないんすよ…だって俺が一番偉いから」
「ナチュラルに暴君的発想だね!」
「んで何の用?」
「いやぁオトンのスポンサー様とは仲良くしよう思ってねん……っ」
スク水姿で腕を組まれて迫られるという構図ではある…割りかしハニトラにも見えるが、燕本人は少し顔を青ざめて引こうとしていた何せ
「(ハルトに手を出したら絶対○す)」
あかねの背後から見える圧が怖い…と震えていた
それを知ってか知らずかハルトは淡々と
「そう思うなら結果を見せてください」
「む、何か思ってたよりドライだね」
「そう?」
ハルトからしたら個人的に出資している事業の一つでしかない、ライダー技術に依存しない強化装甲の研究は面白いという価値だけである
それがどれだけの性能になるかは神のみぞ知るという奴だ
「ふーん」
「何?」
「君、わざと壁作るタイプ?」
「違うけど?」
話していると あかねが笑顔で近づき
「ちょっとごめんなさい先輩、少しハルトを借りますね」
「あ、はい…」
「良いよね?」
「うす!」
そして2人でゴール!となったが
「あれ?借り物競走だよな?借り物が俺で良かったの?」
「うん、そうだよ」
「へぇ、どんな借り物?」
「転校してきた人」
「そっか!そんなピンポイントな話題があるんだな」
「そうだよビックリしちゃったよ」
「だな!」
と笑う あかねに俺は何の借り物か分からなかったが
「(計画通り)」
笑うのも無理はない 何せ、あかねの借り物は
『大事な人』
多分、友人的な意味合いも含むのだろうが明らかにあかねは色恋沙汰的な意味合いで捉えて周りに威嚇していた、見た目によらず強かである
てかキャロルともやり取りしている これ以上増やしてなるものかと乙女の火花が散っている何ならエマもユキも殺意全開で睨んでいたその裏で
「あの転校生めぇ」
怒りに震えるがいたのであるが その時
「おーまーえーの、のーぞーみーをーいーえ!」
「………え?それなら」
そして遂に
「15秒以内に200メートル…大丈夫、俺の計算によれば泳ぎ切れる!」
『頑張れ相棒〜』
『………しまった!!』
「何?」
『俺達はこの海の波や潮の流れを計算に入れてなかった!!』
「それってつまり…」
『200メートルを15秒で行けない可能性があるんだよ!』
「っ!!!!」
『大自然の脅威がハルトに牙を向いたな』
「……!!!」
その時 ハルトの顔が青ざめたのであるがナツキは
「(よっしゃあああああ!!天は我に味方したぁ!!ここでハルト相手にリードを奪い勝利を収めてやるぜ!)」
とテンションが上がっていたりしたが、この男は忘れていた
この場合 ハルトがどんな手を取るか
「(あ、俺以外の連中を脱落させれば良くね?)」
よし、実行!と思った その時!
「!!!」
「は?」
突然 海の中から現れたのは見覚えのある まるでクジラのような姿をした怪人である
突然の異形の奇襲により会場はパニックとなり生徒達も避難を始め出すが何故か
「とーきーはーはーるーとー!…きーえーろー!」
「っと、まじかよ」
此方が襲われた、予想外
この間延びした口調ってまさか!
「ホエールイマジン?」
「そーうーだー」
「おい、まさか」
「んな訳あるか!」
自分の身内に襲われるとか嫌なんだけど…と思うが
「あぁ、俺の排除が契約内容って訳か」
「そーーだーー」
となると…よし
ーパラド、あかね達を頼むー
『おう』
ーイマジンの契約内容が俺の排除って事は学園にいる俺の近しい奴等を狙っての事だー
『合点』
そしてハルトの中からパラドが抜け出ると、改めてナツキもハルトもホエールイマジンと向き合う
周りに人や機械の類はないのは確認済だ
「あれ?お前ウォッチは?」
「ない」
「じゃあどうすんだよ!変身出来ないんじゃあ」
「……え?お前まさか俺がアナザーウォッチがないと変身出来ないと思ってる?」
「え?違うの?」
「俺とアナザーライダー達は一心同体なんだよ?アナザーウォッチはあくまで俺がカッコよく変身する為のものでしかない…だからその気になれば……変身!!」
オリジナルと同じポーズを決めると同時に体内からオーラが抜け出て装甲となる
『フォーゼ』
「宇宙来たあああああ!!」
「え…ウォッチ無しで変身出来んの!?」
「いやいやアナザーライダー の契約者達もウォッチ無しで変身したのが大半じゃん」
「あぁ…」
「アナザーフォーゼ、タイマン張らせて貰うぜ!」
次回
ホエールイマジン乱入により混沌とした現場に対応するハルト達 そして契約者の目的は果たして?
次回 後編 お楽しみに!
オマケ短編
感じてます…
ある時
「……………」
「え、魔王ちゃん…何で1人黄昏てるの?」
「違うぞジョウゲン、ハルト様は今孤独を感じてるんだよ」
「は?」
「…………(孤独を感じてます)」
『俺達もいるが?』
「…………!(喜びを感じています!)」
『喜んでるなら良いんだが…』
「こう見ると魔王ちゃんって滅茶苦茶分かりやすいよね」
「そうだな」
「あ!魔王様!ゼッツの最終回見ましたかー!」
「「おい!!」」
「あ…」
「………………(絶望を感じてます)」
「落ち着いて魔王ちゃん!?」
闇が深い
「ソウルジェムが魔女を産むなら皆死ぬしかないじゃない!か」
「どうしましたか我が魔王?貴方どちらかと言うと食うかい?と尋ねるアウトロー側ですよね?」
「いや、これをライダー好きにも分かりやすく例えると」
【ゲートが絶望してファントムになるなら、皆死ぬしかないじゃない!】
「って事かぁ…そりゃウィザードが希望扱いされるわな」
『お前の中でウィザードは円環の理か?』