後編
前回のあらすじ
泳げないハルトに突如の試練 水上運動会
頑張って克服をしようとしている中 突如 ホエールイマジンに襲われたのである!
「タイマン張らせて貰うぜ!」
アナザーフォーゼに変身して走りながらモジュールを起動する
『レーダー、ランチャー・オン』
「ターゲット・ロックオン!撃てぇ!」
同時にレーダーでロックオンしたランチャーモジュールからミサイルが発射、命中するも やはりホエールイマジンは
「いーーてーー」
と間延びした口調で答えるホエールイマジンだが
「これ効いてんのか分かんないな」
デフォルトでタフな奴だったしと思うもダメージは通ってると思う…だがしかし
「それなら」
『フリーズ・オン』
足元のモジュールで冷気を送り出し相手の足元を凍らせる 砂が邪魔して完全には凍らないが動きを止められたなら大丈夫である
「っしゃあ!これで」
必殺技で決めてやろうと技を放とうとしたが
「っ!」
ホエールイマジンは凍結の拘束を解き、海へ逃亡したのである
「あぁ!」
「どうするハルト?」
「……こういう時は一本釣りだ!」
「クジラを!?けど餌とか釣竿なんて」
『ウィンチ・オン』
「フォーゼの対応力は流石だよね!で、餌はあるの?」
「うん!」
そういうとナツキをウィンチで縛り上げ
「おい、まさか」
「そーれ行ってこーーい!!」
「ぎゃああああああ!!!」
ナツキは投げ飛ばされ ホエールイマジンがいるだろう場所に ポチャンと落ちたのである
「よし釣れるかな」
『お前、釣りの経験は?』
「グルメ界で少々と、とある動画で学んだ…このウィンチモジュールに似た腕リールなるもので釣りをしていたよ」
『お、おう』
そしてホエールイマジンも追いかけられたのか!ならば迎撃!とナツキに襲いかかったのだが それが運の尽き ナツキは泳げるのだ、慌てて逃すかぁ!とホエールイマジンを抑え込むと
「っ!来た!!」
アナザーフォーゼはそのままウィンチモジュールを付けた手で思い切りアッパーカットをした
「フッキングライトおおおおお!!」
『お前、どんな動画を見たかだけ後で教えてくれない!?』
無事にかかったので そのまま、巻き上げにかかるが流石に抵抗される うむ、ならば!
『エレキ』
「えい!」
エレキステイツになりビリーザロッドをウィンチに添える すると バリバリ!と電気が流れる
すると巻き取り速度も向上し砂浜には
感電したナツキとホエールイマジンが打ち上げられたが
「っしゃあ!陸の戦いなら負けねぇぞ!!」
そう容赦なく倒れたホエールイマジンに攻撃するアナザーフォーゼに大して
「お願い…俺の心配して…」
「皆ー!ナツキが溺れ死にそうだよ!ナツキへ人工呼吸してあげてえ!それはもう逆に窒息するくらい濃厚な奴!」
「殺す気か……まてえええ!」
その言葉に待ってましたと 走り出しているヒロとそれを追うシェリーの姿があった
「良かったな助かったな」
下手な悪魔より悪魔だったが それよりもホエールイマジンの対処だが こいつは
「ぷぅ!!」
口から水流を浴びせたのである
「はっはあ!俺にそんな技が通じると思っているのかぁ!」
『シールド・オン』
「そぉい!」
『どんだけ濡れるの嫌なんだよ』
「馬鹿野郎!俺は水に浸るとダメダメになるんだぞ!」
『乾燥昆布や乾燥椎茸並みに半日は粘れよ!』
「粘れるかぁ!俺で出しを引けると思うなよぉ!」
しかしこのままでは埒が開かない……そうだ!
「ジーク!!」
『何だぁ?』
「このイマジンの先にいる契約者を始末しろ」
『いいのかぁ?』
イマジンは例外を除き、自分の顕現に足りない記憶を契約者の記憶を補う必要がある
だから最初は上下半身が砂のまま逆になっていたりする 契約とはイマジンが実体化するのに必要な儀式なのだ でないもイマジンはこの時代の人間に干渉出来ない
つまり契約者さえ始末すればイマジンはあの球体に戻る、これは電王では絶対にやらない外道戦法である!
「え、そんな事して良いの?」
「だって俺、別に契約者に思い入れ無いし俺を排除しろなんて契約してるなら当然だろ」
『鬼畜!腐れ外道!!』
「それ、リュウタロスさんの前で言えんのかテメェ等ァ!!」
『てか俺、現実世界出れないんだけど?』
「デイドリームぅ!仕事しろぉ!!」
その頃
あかね達は全員避難していたが
「大丈夫かな?」
水着姿でエマ達を慰める年長者としての振る舞いを見せている 伊達に長年 あの男を見て来た訳ではない
「大丈夫だよ、あぁ見えてハルトは強いから」
「黒川さん、大丈夫かい!」
「え?」
確かB組の…と思っていたが此方の手をいきなり取ろうとしたので少し下がる
「大丈夫だよ!俺と一緒に安全な所に避難しようよ皆待ってるよ!」
そう言ってはいるが何か胡散臭い
「違いますよね」
違うというが、あかねからしたら一目瞭然である あの目は何か企んでる目だ
「だったら何?今はあの男はいないよ」
「そうですね」
「あの化け物が常葉を消したら…君は僕のものに……」
「……っ、まさか」
「ま、そもそも常葉なんかじゃ君とは釣り合わないよ」
当然みたいな態度を取っているが本人からしたら溜まったものではない
「貴方が決めないでくれますか私が好きな人は私が決めるんです、それはハルトであって貴方じゃありません!」
「っ!!なら、無理矢理にでも俺のものにしてやる!」
『バイオレンス!』
「その体を穢されてもあの男は君を好いてくれるかな!!」
「っ!」
イマジンの契約者だろう男はガイアメモリでバイオレンスドーパントに変身して襲い掛かる、しかし
「ハルトの予想はドンピシャだな」
「誰だ!」
そこに現れたのはパラドと
「そんな事より面白い悪夢を見せてやるから俺と楽しもうぜ」
ジークである
「え、ジーク?」
「よぉ、あかねちゃーん久しぶり〜」
「誰か知らないが邪魔するなよ、これは俺と彼女の問題」
バイオレンスは新たな敵の襲来に警戒するも
パラドはハルトの中にあるバグスターウイルスから生まれているので、彼の影響も受けている大切な人を傷つける奴等を許せる訳ない
「はぁ…俺の心を滾らせるなよ」
ゲーマドライバーとガシャットを取り出すのを見ても知るかとパラドに襲い掛かるバイオレンスだが2人は経験則から回避して建物の外へと蹴飛ばした
それに合わせてアイテムを装着して構える
『デュアルガシャット!!the strongest fist!what's the next stage!』
「ははは」
『punish…face your sins!face your sins!』
両者は構えを取り、そして力を解放する
「MAX大変身!」
「変身」
「!!!」
バイオレンスが近くのテトラポットを投げ飛ばしたが ジークの体から抜けてた紫の龍がテトラポットを粉砕
そのまま2人は変身を始めた
『マザルアップ!悪の拳強さ!闇のパズル連鎖!悪しき闇の王座!パーフェクトノックアウト!!』
『ドォーン!ドォーン!ドォーン!!ナイトメア ライダー!パニッシュ!!』
そして3者が激突し舞台は砂浜に
その頃 アナザーフォーゼは
「(うーん)」
状況が変わるまで待っていたが
「あああああ!やっぱりディフェンスなんて性に合わねぇ攻めるぞ!」
『奴が水中に逃げたらどうする?』
「そん時はナツキを餌に釣り上げる」
『同じ手が通用する奴に見えるか?』
「そしたらアナザーウィザードのウォータードラゴンで凍らせてやる」
なら大丈夫じゃね?と首を傾げると同時に何処からか吹き飛んできたバイオレンスドーパント
「え……何で、ドーパント!?」
「そいつがイマジンの契約者だよ」
「そーそーあかねちゃんは俺のもの!お前が邪魔だから消して傷心した所に言い寄って、ダメならそのまま手籠にしようとか体を穢すとか言ってたかなぁ〜」
ジークの挑発のような一言で
「…………あ?」
ハルト、キレる 抑え込んでいた力の枷が外れている 完全に普段の魔王モードのハルトである
その覇気と殺意は 全人類に世界滅亡が今日だと思わせるくらいのもの、逢魔の民なら
【あ、今日はハルトの機嫌悪いのかな?】
くらいの圧でしか無い、いやはや慣れとは恐ろしい
そして地雷を踏んだと気づいたジークは
「あ、やべ」
「ジーク!…ハルト、大丈夫だから俺達がいたから大事はなかったって」
「未遂とか関係ないよパラド、こいつは俺の大事な人に悪意を持って狙ったのだろう?……なら…怪人の王としての判決を言い渡す」
『キバ』
「死だ」
その言葉に待ってました!と現れたのは、ガルル、バッシャー、ドッガのアームズモンスター達 そして飛んできたザンバットソードが地面に刺さるのに合わせて 金色の小さな龍が現れたのである
「テンション!スフォルツァンド!!」
「え……誰!?」
「今はそんな事より行きますよぉー!変身!!」
同時にアナザーキバの体内で循環していた魔皇力のリミッターが全て解放されたのである
『キバ・エンペラー』
端的に言えばまるでバットファンガイアのように、しかし体は金色塗装が禿げたステンドグラス模様、まるで成金趣味のように着飾るコウモリ
アナザーキバ・エンペラーフォーム
へと変身したのである
「お前…まさかタツロット?」
左手に目線を落とすと
『イェース!これから、よろしくお願いしますねハルトさん!』
「………おう!」
また愉快な感じになってしまったと笑っていたが
「こんのぉ……ふざけんなあああああ!!」
バイオレンスドーパントは自らの体を球体へと変えてのし掛かろうとした
「内臓ぶち撒けろおおおお!」
しかしながら
「ぶち撒けんのはテメェだぁ!!」
『ドッガハンマー』
呼び出したドッガハンマーによるカウンター、というよりバッティングのような雑な一撃はそのまま ホエールイマジンに命中して2人は重なるとドッガハンマーを投げ捨てずにそっと地面へ置いてザンバットソード(ザンバットバット無しver)を引き抜きガルルセイバーと連結させて双刃モードにして魔皇力を込めて刃に宿す
『wake up FEVER!!』
双刃モードを器用に回転させながら構える
「くたばれええ!」
それに合わせてパラドクスもドォーンも必殺技の待機状態にした
「これでゲームオーバーだ」
『ガッチョーン!ウラ・ワザ!』
「さぁて悪夢の時間だぜ」
『punish!!』
「らぁ!!」
ザンバットソードを地面に刺すと魔皇力が杭の形を取り地面から生えて 2体を串刺しにした後にエネルギーを込めた斬撃を浴びせる
そのタイミングに合わせて2人は跳躍し技を発動する
『perfect knockout!critical bomber!!』
『punish shoot!the end!』
アナザーパラドクスとドォーンのダブルライダーキックを諸に受けた2人は放電をしているがそれだけでは終わらない
パニッシュの力で作り出された巨大はアイアンメイデンに閉じ込められてホエールイマジンは爆砕、ドーパントはメモリブレイクされバイオレンスの変身者は這々の体で逃げようとするが逃がさないとばかりに踏みつけると
「ジークは残れ、パラドはあかね達の護衛に」
「あぁ」
同時にパラドクスは粒子となり撤退してジークはハルトの中に戻ると
「さて……こいつをどうしてくれよう」
本来ならばアナザーライダー達は止める側に回るが流石に今回は弁えた という下手に突くと殺されると思わせる程の圧と恐怖である
「ま、まままま待て!お前、お前が常葉なんだろ!どうしてそんな姿に!!」
慌てふためいているが
「黙れ、お前が知る必要はない」
そのまま強く後頭部を踏みつけていく
「貴様は俺にとって大事な人を襲い傷つけようとした…それだけで万死に値する…一応理由は聞いておくが?」
そのまま踏み込む力を入れようとした時に思ったが
「テメェが目障りだったんだよ、黒川さんやあの納豆小町とも良い感じになりやがって!!」
滅茶苦茶 私怨混ざりだった多分 メモリの毒素で精神汚染されているのだろうが……
「一応言っておくが…あかねは兎も角、俺と松永燕とはそんな関係じゃない…俺の実家が松永家の事業に融資してるだけだ」
嘘は言ってないと内心で呟くも納得いかん!と騒いでいるが
「それと別に貴様の納得や理解なんて不要、それ以上に俺は大事な人達を傷つける奴を生かしておかないだけだ」
「だからって俺を殺せるのか?確かに俺はお前や黒川さんを襲うよう化け物をけしかけたが、それを裁くのは司法なんだぜ!お前だって人殺しにはなりたくないだろう?」
「そうだな裁くのは司法だな……だがな、司法ってのは人間を裁く為にあるんだよ……化け物相手に人間の法が適応されると思うな」
「なっ!」
「それにだ……こんな秘密を知った奴を俺が生かしておくと思う?」
「あ……あぁ…」
「だから貴様もその法で裁く、例外はない」
人を辞めて怪人になり、その王に弓引いたのだ
許されると思うな
アナザーキバの影響か周囲の世界が突如夜のように暗くなる そしてその頭上にはかのライダーを思わせる月が浮かんだのだ
何故か赤い月ではあるが
「貴様には終わらない悪夢を見せてやる」
『やった』
「や、辞めてくれ……た、たのむ……」
「最後に言っておく、俺は非常に怒りっぽいんだよ」
ジークが喜んでいるし…彼がこの後、どうなったかを語るのは野暮だろう まぁ端的に言えば 地獄を楽しむ事になった 情報を吐かせた後……
この男の存在は 何故か知らないが世界から忘却され消えたと言う事を知るのは 魔王とその周りの皆である
「ふぅ…」
私刑を終えると溜息を吐いて周囲を分析する 流石に反応はないな…海でバッシャーが泳いでいる 楽しそうだなと微笑ましく思ったが
「!!!!」
流石にサメを捕まえて喜ぶのは辞めて欲しいと溜息を吐く そして海を見ながら
「折角、泳ぎの練習したのにな…興醒めだよ」
努力が無駄になったと呟く…経緯はどうであれ頑張った結果を見せられなかったのは残念だと思う半分 下手に泳いで大変な目に遭わないでよかったと安堵するのが半分と思っていると
「おーい!」
「ん?」
あかね達が此方に駆け寄ってくる姿に安堵を覚える
「ハルト…大丈夫?」
「あぁ大丈夫…俺よりもあかねの方が心配」
「大丈夫だよパラドや皆が守ってくれたからね」
「それは良かった」
変身解除して姿を見て安堵する
「あの人は?」
「大丈夫、あかね達には二度と近づけないようにしたから」
「安心…って言って良いのかな」
その言葉に首肯すると あかねも襲われかけたからかハルトに抱きつく
「守ってくれると分かってたけど……怖かった」
「……ごめん」
彼女は首を横に振りながら
「私だって変身出来るのに…戦えるのに……結局ハルトに甘えてたんだよ」
「遠慮なく甘えてくれて良いよ、それに言ったでしょ…あかねは俺が守るって」
「………うん」
2人の目線が重なり、良い雰囲気になった所で
「ハルトおおおお!助けてえええええ!」
「「………」」
よく見るとナツキが襲われていた…ふむ
「ヒロちゃんや」
「何だ?」
「牢屋敷でな」
「了解した」
「いやちょっ、待ってええええ!」
ズルズルと連行されたナツキ…哀れと遠い目をしておくが
「そう言えばハルト」
「何?」
「誰の水着に見惚れてかだけ教えてくれないかな?」
「あかねしか見てないよ!だから腕にそれ以上の力を込めないでえええ!」
そして事件が有った翌日
何故かもっかい水上運動会は再開する事になり喜ぶクラスメイトに反して絶望する魔王であった
メドレーの結果、まぁ…頑張りましたとだけ言っておこう
というような水着イベントを楽しんだハルトであったが、やるべき事は残っていて
「なーんで、イマジンがあの世界に首突っ込んでるか教えて貰おうか?ネガタロス、カイ?」
恐らく関係者だろう人物2人を呼び出して正座させた
「ボス、今回のホエールの件は俺達にも寝耳に水だったんだ!」
「まさか!そんな事が!って顔してるだろう?」
「いや見ればわかる」
弁明する2人である、まぁ自分の管理責任を問われてるので無理もない
「元々あの世界にはガイアメモリもイマジンも居なかった筈だぞ、明らかに外部から持ち込まれたとしか考えられん」
「ボスが関与しているのでは?」
「イマジン絡みは無くはないけど…ガイアメモリに関しては明らかに持ち込んだ奴がいるんだよ!」
それが誰か 問題はそこである
今までのメモリ使用者に聞いてもメモリーメモリで記憶を除いても アナザーゼッツで夢の世界に侵入しても 売人から買っただけ との部分しかない
ならば売人を探そうと買った場所に見張りを置いても効果無しなのである
「アナザーゼロスリーも予測立てて貰ってるけど結果は芳しくないし」
その上でイマジンと来たのだ問題が増えるのは好ましくない
「時の狭間にいた はぐれイマジンの可能性はあるし…よし2人には今回のホエールイマジンが何処から来たか調べれる範囲で構わないから調べてくれ、必要なら時の列車を動かしても構わん」
「任せろ」「おう」
場から離れた2人を見送るハルトは溜息を吐き
「あぁ……頭脳労働が出来る副官が欲しい」
学園にいて良くわかる外部への連絡手段が足りない
兵は神速を貴ぶ という通り 即断即決で行動するハルトからしたら 情報のタイムラグは死活問題になるのだ
そこにウォズが名乗り出る
「私で良ければ我が魔王」
しかしハルトはチベスナの瞳で一言
「裏切らない奴が良い」
「あ?」
マフラーで首を絞めようとしたので思わず
「そう言うとこ!そう言う所だぞ!!」
何とかウォズを落ち着かせた後
「ったく…」
「でしたら奥方様達の中から誰かを送るのは如何でしょう?」
その提案にハルトは顔を顰める
「ウォズ、冷静に考えてみろ俺の嫁達の中で健全な学生生活出来る奴が居ると思うか?」
「それは「千冬や真耶は無しで」……ベアトリス妃や銀狼妃はどうでしょうか!」
「お前は、あのアホの子とコミュ障ハッカーが健全な学生生活を送れると思うか?」
「我が魔王が舵取すれば良いのでは?」
「バッキャロウ!!それが出来たら苦労せんわ!それに種族的にダメな奴もいるし基本的に俺の迷惑に皆を巻き込むなんて…その辺「何が悪い?」え?」
するとそこにいたのは、いつも通り太々しくも頼れる伴侶がいたではないか
「キャロル!?」
「何を悩む必要がある、お前にはオレという嫁がいるではないか!遠慮なく頼れ」
「キャロル………錬金術は学校で勉強しないよ?」
「無いなら学校の地下に錬金アカデミーを作れば良いではないか!」
「なんて発想……正に天才!!」
「当然だ…それに」
「それに?」
「貴様が他の奴に現を抜かさないかと思ってな、あかねがいても納豆小町やらに現を抜かしたり、聞けば貴様…可愛らしい生徒に決闘を挑まれてとしたのだろう?」
正しいが そんなハイライト消えた目で来ないで欲しいのだよと震えるが
「あかねがいるのにやると思う?」
「世の中、何があるか分からないからな」
「それにオーディンの件もあるから危ない場所にいるのは……つか外の警備は良いの?」
「安心しろ、オレがその辺の対策をしてないと思ったか」
「何したの?」
「街の彼方此方にライドベンダー自販機モードで待機させ、タカカンドロイドが街を巡回しているぞ!」
「何て監視社会なんだろう」
「学園や街の彼方此方にゼール軍団放って情報収集してる奴に言われたくない」
「な、何故それを…」
「オレが気づいてないとでも思ったか?」
「はぁ……一応確認するけど、夫婦関係は秘密だよ」
「当たり前だ」
「なら大丈夫か」
そして
「キャロル・マールス・ディーンハイムだ」
しかしキャロルも今更ながらに制服が良く似合うではないか、そして…あかねが援軍来たぁ!と目を輝かせている そこまで苦労かけたような記憶はないんだがなぁ…少し自制しようと反省していた
まぁ有り勝ちにクラスメイトから質問の嵐であるが
「家は何処なの?」
「(あ、やば…)」
「オレならハルトの家にホームステイをしている…一つ屋根の下という奴だな」
その言葉でクラスメイトの視線が此方に集まるのに思わず
「(何言ってんだ、あんのバカあああ!)」
「………」ドヤァ!
「(ドヤ顔してんじゃねぇよ!)」
やはり
「(不安だ)」
昼休み
「オレのいた時代から学舎はかなり変わったのだな」
「それって一体何百年の話だよ」
そうボヤくナツキがいたが
「ナツキ、貴様…死にたいようだな」
「………」ニコリ
『カオスリリース』
「冗談だからマジでごめん!つかハルト!ナイトメア の力を使おうとするな!!何呼ぶ気だよ!」
「ゴアナイトメア四天王」
「こんな展開でラスボス連中を呼ぶ奴が何処にいるか!」
「不安だからな…今、あかねとキャロルがいるこの状況…2人を守護らねばならないと言う使命感に駆られているからな」
「ハルト」
「何せ…今の俺はキャロルとあかねという美少女2人と関係を持ってるヤベー奴だからな…何ならキャロルはホームステイしてるから一つの屋根の下な関係となってるし」
「美少女か」「そんな褒めなくても〜」
「事実を言って何が悪い」
「それをしれっと言えるのが凄いんだよ」
「そうか?」
「だけどどうして応援に?」
あかねが首を傾けるとキャロルは淡々と答える
「簡単に言ってしまえば最近のメモリ犯罪が学園に集まっている事、そして今回のように皆とハルトが分断される可能性が今後もあると言う事だ学園で四六時中一緒というのはハルトには難しい…それに同性がいる方が問題が解決する場合は大きいからな」
「キャロルがいてくれるなら安心だよ」
『俺達も助かる』
「そうだな」
「『ハルトが止まるから』」
「そっちかい!……それで本音は?」
「オレもハルトの手作り弁当作って貰う学園生活を楽しみたい!」
「素直でよろしい!」
そして話題はエマ達になると
「へぇ、友達が出来たのか」
「うん!黛由紀江ちゃんって言って日本刀持ってる子なんだ」
「そうか」
「料理も美味しいし話も面白いけど」
「けど?」
「笑顔が怖いから友達が少ないの」
「友達少ない理由、笑顔以外にもない?」
「え?」
「帯刀してる段階で怖いでしょ?」
「え?帯刀は普通じゃないか俺だって二代鬼徹とかライトセーバーとかザンバットソードとか持ってるし」
「(そうだった、コイツは普通に武装してたよ!)」
「笑顔が怖いか…確かに世の中には万人受けしない笑顔もあるな」
「そうなんですか?」
「あぁ、例えば草加スマイルや浅倉スマイルとかは万人受けしないな」
「その二人は計画通りに行った!って笑顔と狩りの獲物を見つけたって笑顔だからベクトル違うと思うぞ」
「何っ!」
そんな感じで談笑をしていたのだが
「何!ハルトに友達が出来たのか!」
「キャロル、お前もか」
「オレも一応は心配していたのだ」
「キャロル…」
「お前が何かやらかしてないか心配だったのだ」
「失礼な俺もそこまで非道じゃないよ!」
プンスカ怒るハルトであったがキャロルは真面目な顔になり
「そう言えばお前に聞き忘れた事があるのだが」
「何さ?」
「この世界にグロンギを送り込んだか?」
「は?んな事しねぇよ俺がグロンギを送り込む世界ってのは…死んで良い奴が過半数を超えた場合だけだ」
『そんな選定基準が!』
「何でそんな事を?」
「最近この街で、とある法則に基づいた殺人事件が頻発していてな」
「それだけでグロンギを犯人に結びつけるのは安直だよキャロル」
「それが超常犯罪だとしてもか?」
「詳しく聞かせて貰おう、場合によってダグバとガドル、バルバを呼び責任を取らせる事も辞さない」
同時刻
アナザーキバの力で この世界に呼ばれたガルル、ドッガ、バッシャーの3人が人の姿になり街で食べ歩きをしていた
「やはりコーヒーは何処も似たようなものか」
「次狼は本当にコーヒーに煩いよね」
「うるさい」
「黙れ…しかし魔王に以前紹介された店のコーヒーは美味かったな」
「へぇ、どんな店」
「アミーゴという喫茶店だ」
話していると
「た、助けてくれえええ!」
「うわああああ!」
「「「!!」」」
3人はその悲鳴を聞いて 現場へと走り出す
そこにいたのは
「つまらんな…おい、何か面白い事はないか?」
そう尋ねる青年とライフエナジーを抜き取られて透明なガラスのようになってしまった人間達がいるがそれよりも
その相手は3人にも因縁深い相手である 獅子のような顔、ステンドグラスのような模様、そしてチェスの駒を思わせるような装飾
「貴様ぁ…」
特に次狼に取っては同族を殺した仇に等しい相手である
「俺、思い出した…あの時の奴等だな」
ファンガイア最強 チェックメイト・フォーの一角
王の護衛と敵対種族の殲滅を担当する 王の盾であり矛
ルーク またの名をライオン・ファンガイア
「「「!!!!」」」
3人も自分の姿に変身すると何処からともなく聞こえるバイオリンの音色
「おいおい俺抜きで何楽しもうとしているんだ?」
ネガ音也がフラリと現れたのである
「何の真似だ?」
「自主的休養と街の視察だよ」
「何してるのさ」
「それ、サボり」
バッシャーとドッガが冷めた目をしていたが
「そしたら、お前達が見えたんで顔を出そうと思ったら、これだ」
と改めて向き合う
「お前は…あの時の人間かぁ!」
「(音也を知っている?)」
「人間なんかと一緒にされるのは心外だが…良いだろう俺様が相手してやる」
『ガブリ』
「変身!」
キバット2世を使いダークキバへと変身したネガ音也を見て
「さぁ来い、子猫ちゃん」
「貴様が…王の鎧を使うなああああ!!」
「来るぞ」
「「「!!!」」」
此処にまさかの場外乱闘が始まったのだ
その様子を見守る影が一つ
「何故この世界にアイツらが?まぁ良い…私の計画に支障はない……が何故あの人間がキバの鎧を持っているかは知らないがな…」
そう言う影は黄色の光と共に離れて消えたのである
予告
突如 現れた ライオンファンガイアと戦うネガ音也達 その頃ハルトは美少女転校生と一つ屋根の下という事から また決闘を挑まれてしまった!
「また、この流れか!」
何故、ライオンファンガイアがいるのか そして
「次はあの制服の奴をこの時間内に始末する!」
その牙が迫り来る
次回 Lightning to Heaven お楽しみに!
オマケ短編
ブラックジョーク
とある日 逢魔王国では貴重な野生動物の保護や飼育に関する法律に対しての説明会が開かれたのだが直轄地ではない領地の関係者は何故かブーイングの嵐 そんな中 ハルトは笑顔で言った
「うっせぇ黙れ!!」
堂々とした態度で爆弾発言をかます
「この法律のお陰で、お前達の命は保障されてんだぞ?」
そう笑顔でぶちまけたのである
ふざけんなぁ!俺達を貴重な動物扱いするなぁ!と叫んでいた面々だが
「ふう……仕方ないヤクヅキ、ウルティマ」
「うむ!」「任せてよハル!」
2人を見て周り何されるか理解したので全力で謝罪するが、そんなの知るか!と手を出そうとしたのだが
「お前達、こいつ等はデモをしているだけだ法律違反ではない限り手を出すのは違反だぞ」
「げ、カレラ…」
「この法は貴重生物の保護が目的だからな!」
『人間扱いされてない件』
「というように皆様の安全を保障する法律なのですわ」
最後はテスタロッサの威圧で法を周知させたのである