武士道プラン
前回のあらすじ
紆余曲折の末 ファンガイアを助けたハルト、新たな仲間 アナザーマイスを加えたのだ
その朝
「禁断の力さえも味方につけて〜」
『ハハッ!』
『え、禁断の力ってそう言う…』
『イマジネー○ョン!』
『だからそのハハッ!は辞めろと言ってるだろうアナザーマイス…』
『なら……ハルト様は僕が守るッピ!!ハッピー道○!!ライドエグズ01オリジン!ッピ!』
「そのネタは良いな、今度エボルトの前でやってくれよ」
『タコ嫌いな奴に何て無慈悲な!」
「けど、それにはタコはいてもネズミ要素無いぞ?」
『ヘケッ!!』
『いや、分かるかぁ!!』
リバイスの主題歌を口ずさみながら朝ご飯を作っていると
「そして新しい隠し味と一手間っと」
というなり ハルトはライドエグズの派生型 シードエグズをコンコンと叩いて割って出した中身の成分を解いた生卵に入れてかき混ぜたのである 成分が抜けるとシードエグズは力を無くし消滅したのだ
「そういえばキャロルは卵のカラザを取れと言うんだよなぁ〜アレ見た目悪いけど栄養豊富…まぁ嫌いな人は嫌いっていうし、頼まれたから取り除くけども…あれ?シードエグズのカラザってあるのか?」
器用にカラザを取り除いていくもアナザーライダー達から
『その前に隠し味とか言って異物混入してる自覚ある?』
「あぁ…これは俺が食べる用だよ?ほら、宙さんがお嬢様にこうやってたから美味しいのかな〜って先ずは俺が味見するんだ」
新たなヒーローであるマイス…音澄宙への敬意を示すハルトだがアナザーライダー達は
『いや絶対違うだろ』
「それに変わった味の探求とか俺からしたら今更だし」
『マイスがお嬢様に成分入りオムレツ食べさせたのって…ウィザードのコヨミみたいな理由じゃないの?』
「コヨミさんだ!偉大なるレジェンドには敬語を使えよ、このドブカスがぁ!!」
『朝から血の気が多い!』
と話しているがそんなハルトの朝食は
皆が何故か食べたいと思わせる異界に生える魅惑のフルーツのヨーグルト和え→ヘルヘイムの果実のヨーグルト和え
そして食べる全身に幸せが突き抜ける ういろうみたいなお菓子→闇菓子
に加えて不可思議成分が入ったオムレツ→シードエグズ成分入りオムレツ
そんな朝食に彩りを加えてくれるのがお馴染みのエボルトが作ってくれたコーヒーである
「ふっ、ご機嫌な朝飯だ」
いただきますと手を合わせた その時!
「そんな訳あるかああああ!」
これには思わずキャロルがハリセンで頭を叩く程である
「ってぇ!何すんだよキャロル!!」
「何をするではない!一体何を間違ったら、こんな危険物だらけの朝食が出来上がるのだ!オレ達は食べれないぞ!」
「あ、キャロル達は別で作ってるから安心して」
指差す方には健全な朝ごはんが並んでいたが
「違う!!食卓に朝のフルーツですと言った顔でヘルヘイムの果実をライチ感覚で添えるなと言っている!!」
「アレは普通のライチだよ!」
「紛らわしいことをするな!」
「それはヘルヘイムの果実に言って!!」
と真っ当な説教を受けハルトは泣いたのは言うまでもない
そしてニュースを見ていた皆は今日 学園で九鬼家が何か発表する!と持ちきりであった
「ハルトは何か知ってる?」
「何も聞いてねぇよ、何なら銀狼にでも調べて貰うか?」
と答えるとスポーツのニュースで選手のドーピング問題が取り沙汰されていたが
「しっかし…ドーピングに頼るなんて卑劣な奴もいるんだなぁ」
そんなこんなでハルトは手製のオムレツを頬張り
「美味しい!!シードエグズ成分入りオムレツは元気の出る味だな毎日食べたいまである!そこにこのヘルヘイムの果実をこう!力が湧き上がってきたぁ!!」
「ドーピングは卑劣と、どの口が言うかぁ!!」
「私の見てない所で何、作って食べてるの!?」
解せぬ と呟きながらハルトは場から離れて行くと
報道陣が大挙していたが、それを華麗に回避して教室についた、ふわぁ…と呑気に欠伸をしていたが どうやら全校生徒が集まって何か発表するらしい
ふむ
「自主的休養!」
スヤァ…と屋上で昼寝をかまそうとしたが
「ん?」
何か屋上に訳あり顔で立っている少年がいる 知らない生徒だなぁと思っていると
学園長が
「近頃、ガイアメモリなる道具と化け物騒ぎでこの街は混乱しておる!」
と言っていたので思わず
「本当に危険なのはガイアメモリじゃなくて、それを使うものの心です!ってな」
『どの口が…』
そして 学園長が宣言したのは 武士道プラン
温故知新 偉人のクローンから云々
「クローンねぇ」
逢魔にはクローントルーパーがいるから別に珍しいものではないし親近感もある、まぁ色々と倫理観はあるだろうが
一人は源義経、一人は武蔵坊弁慶
何故か美少女である しかもクラスメイトと来た
「最後は那須与一!む?那須与一はおらんのか!」
と騒いでるが
「なぁ那須与一ってアンタの事じゃないの?主役がサボりとは良い度胸してるねぇ」
「いいや時ではないだけだ」
「何言ってんだか」
「お前もサボりではないのか?」
「違うよぉ自主的休養だよ、それに年寄りの話は長くていけねぇ…興味ある話なら良いが興味のない話をペラペラと長く話すのは面倒くさいしぃ!」
あははは!と笑いながら座りながら眺めていると
そしてもう一人 葉桜清楚と名乗る元ネタが誰なのか分からない偉人のクローンなのだが
「へぇ…ふーん」
ハルトは感心を示したのである
『どうした?』
「んや、あの先輩が俺の予想通りの偉人なら是非戦ってみたいなぁと思っただけだよ」
『ハルトが人間に感心を持った!!!』
「よし…そうと決まれば先輩に接触してみるかな」
『マジかよ』
そして休み時間
「さてと行ってみるか」
「何処に?」
「え?噂の葉桜清楚先輩に興味あるから会いに行くだけだよ?」
「「へぇ……」」
「…………」
あかねとキャロルとの日常を過ごし、ある程度 経験を積んだ男だから、わかる事がある
この後の返答を間違えたら俺は此処で確実に死ぬ
だが違うんだ二人とも
「だって俺の予想通りの偉人なら滅茶苦茶強いと思う、そうなら戦ってみたい!」
「え、まさかハルト……誰なのか分かったの!?」
「かも知れないって人はいるよ」
気になったキャロルがこっそりと耳打ちして
「答えを九鬼から聞いたのか?」
「んや、自分で考えた…ヒントはあったし…だから答え合わせしたいんだよねぇ〜」
そう言うものの その後 九鬼英雄に呼ばれた、目的は間違いなく
「一応確認だが正体は「ーーーーでしょ?」なっ」
「正解みたいだね…それならあの子の人格や性格は安全装置みたいなもん?」
「近いようで遠いものだ」
「それが確認出来て良かったよ…あ、もしかして黙ってて欲しい的な」
「そうだ」
「良いよー」
「良いのか?」
「俺は答え合わせしたかっただけだしね、それに他ならぬ友達の頼みだもん」
「友か…」
「九鬼には世話になってるからね」
井坂を保険医として忍び込ませるには九鬼の力を借りたのもあるからこそでもあるが個人的に九鬼英雄という人間を気に入っているというのもある
「気が向いたら、うちに遊びに来ても良いくらいには気に入ってるよ」
「それは光栄な事だな」
「堅苦しくならないで貰えると助かるよー」
とハルトは答えた
そして休み時間
「よ、与一…その友達は必要だと義経は思うぞ!」
「あ?何でそんな面倒な事しねぇといけねぇんだよ」
「与一、どうして主人の言う事を聞かないのかな?」
「待ってくれ姉御!!いたたたたた!!!」
弁慶に締め上げられている与一を見て
『ウチとは逆だな』
「何が?」
『ウチは基本、非常識な上司と常識人の部下という構図で向こうは真面目な上司と問題児の部下という構図だ』
「違うよウチは狂ってる王様と正気で壊れてる愉快な家臣団で出来上がっているから」
『えぇ!ハハッ!』
『アナザーマイス、貴様は知らないようだが相棒は国の王であり最高の暴力装置である』
『おいおい』
「だってそうじゃなかったら俺なんか旗頭に仰がないよ」
『それもそうか』
「てか、羨ましい…ウチなんか俺に変わって部下に仕置きしたり怒ってくれる奴なんていないのに!」
「しなくてもお前がノーカットロールケーキを口に捩じ込むだろ?」
「わかった」
「そうか」
「それなら反省して次はバウムクーヘンで行こうと思ってる!」
「手間暇を言っている訳ではない!」
『いや違うそうじゃない』
いつものメンバーで談笑していると
「君が常葉君だな義経は義経だ宜しく」
「苗字で呼ばれるのは新鮮…まさかあの牛若丸に会えるとはねぇ」
「義経をそっちで呼ぶのは驚きだぞ」
「そりゃ俺も平家物語の源義経は大好きさ特に」
「壇ノ浦八艘跳び?それとも弁慶との五条大橋?」
「鵯越の逆落とし、あの鹿でも行けるなら馬でも行ける理論は素晴らしいと思ったよ」
『お前、その理屈でシャカリキスポーツで行けるなら爆走バイクでも行ける!でライセン渓谷を爆走してたからな』
だよなぁと遠い目をしていたが
「そうか!義経も負けないように頑張らなくてはな!」
何というか忠犬感が凄いなぁとぼんやり思っていた、ベアトリスと同じで真面目なタイプだなぁと思っている…んで英霊の牛若丸を知っている身としては色々と思う所はあるのだが
「下に優しいのは良い事だけど、適度に叱らないとアイツに威厳なんて無いとか言って調子乗るから気をつけて…」
滅茶苦茶 実感の籠った言葉であった
『相棒、お前のは日頃の態度』
「いざとなったらノーカットのロールケーキを口にねじ込む位の制裁はしないとダメだよ!」
両肩に手を置いて自分の現状をそれとなく伝えるが
「ん?威厳がないというのは親しみ易いと言う事では?」
無垢に笑う義経に思わず
「あらやだ、何この子!眩し過ぎる!!嫌いじゃ無いわ!!」
『箱入りなのだろうが素直なのは良い事だ』
話していると
「おー、君が常葉君か〜色々と話は聞いてるよー」
「ん?俺が何かしたか?」
「転校するなり滅茶苦茶喧嘩売られたり転校生美少女コンビを侍らせてるスケコマシってね」
「それ後でその噂をばら撒いた奴、誰か教えてくれない?ちょっと物理的にお仕置きしてくる」
「まぁまぁ良いじゃないか…それよりも」
「ん?」
「この川神水(お酒の味がするノンアンコール飲料)に遭うもの知らない?」
「うーん日本酒ベースなら…炙りシメサバにレモンかける、鰹のタタキとか、あん肝ポン酢とか…あ!最近だと砂肝と玉ねぎポン酢和えとかも良いね!」
「君、まさか酒飲んでる?」
「んや、これ全部知り合いの白髪リーゼントさんのオススメだ」
流石に今でも週7に迫る勢いで酒豪諸島に顔を出してるとは言えないハルト、そんな中でもノッキングマスター次郎と飲み友達になっていたのである
そこで学んだ色々とレシピやメニューを見せると おぉ、と感心している弁慶
「それって君ら作れる?」
「そりゃな普段から自炊してますし」
「今度作ってくれない?」
「え、別に良いけど」
「ハルト…」
「任せろ飲兵衛の相手は慣れてる」
杯ではなく樽単位で飲む連中といるのだから、慣れたものだ
とまぁ 日常が騒がしくなっている裏で新たなトラブルは花を咲かせるものである
「は?必殺仕置人?」
「うん」
噂で聞いたのは SNSで流行りの必殺仕置人という私刑人
聞けば 特定のサイトに憎い奴の情報や悪業を書き込むと 精査した上で 制裁に走るらしい
「何だそれは時代劇ではないぞ」
「だよね」
「つかSNSとかで依頼するなら警察とかが調べてんじゃねぇの?せめて駅の黒板にXYZとか書けよ」
それがそのサイトは不定期に現れるので警察も捕まえるのが難しいらしい
ならば
「聞いたろ出番だ」
魔王としての仕事用スマホとなっている ファイズフォンXXに入れている AIならぬゴルドドライブに声をかけた
『おいまさか』
「そのまさかだ、ネットを浮遊しながら、その仕置人のサイトを探してこい」
『何という無茶振り!それは砂漠の中から狙った砂粒探すようなものだぞ!』
嫌がるのでならばと
「あんれぇ!まさか天才と呼ばれる蛮野天十郎さんでも、そのサイトは見つけられないのかなぁ?そんなんだからいつまで経ってもクリム・スタインベルトの後塵を配してんだよ!このブロンズドライブが!」
『貴様ああああ!私の事はゴルドドライブと呼べええ!!』
「え、怒るのそっち?」
『良いだろう、私の力をとくと見るが良いいいい!』
ネットに移動したのが見えたので思わず
「これでよし」
『お前も割と容赦ないよな』
「最近、アウトサイダーズの動かし方が分かってきた」
そしてゴルドドライブのネット散策が始めたのを確認
「俺も探しに行くか!」
「オレ達もだ」「私も頑張るよ!」
「ありがとう二人とも!まずは噂からだな」
色々と聞き込みをしていくのだが
「そういやぁ、こういう話がWであったな」
とナツキは思い出す、確か
「アレか…」
苦い顔をしていたのも無理はない 何せ出てきたドーパントが色んな意味でやばい奴だったからなと
取り敢えず調べて分かった範囲は
必殺仕置人の依頼範囲
そして金銭を貰う事
という事がゴルドドライブの調査で分かったので
「おいナツキ」
「何?」
「お前が必殺仕置人に俺を狙うように依頼出せ」
「はぁ!?」
「お前の不満を書き込めば必殺仕置人が動くと思ったから」
「書いて良いの!?」
「おう?」
「っしゃあ!任せろリアリティに凝らせて貰うぜ!」
「ゴルドドライブ、後であいつが書いた依頼内容見せてね」
『あぁ』
「それと良くやったな…さて報酬だけど何が良い?」
『ヒューマギアの素体を一つ』
「OK、すぐに送るわ」
という訳で
「俺、必殺仕置人に狙われるから暫く皆とは別行動取るわ!」
「何しているのだ!」
「何でそんな危ない事するの!」
「そっちのが手っ取り早いから!」
「行くぞ、あかね」
「え?」
「この馬鹿の問題行動は今更だからな」
「あぁ……だね」
「無理はするなよ」
「無茶はするけどね〜【!!!】何この番号?…もしもし」
二人も今までの問題行動を思い出していたのでエマ達と一緒に帰ってくれて一安心 念の為に護衛をつけてはいるので一応は大丈夫だろう
取り敢えず今日は一人で夕暮れの公園に入る、流石に昨日の今日で仕掛けては来ないなと思っていたが
「…………っ」
気配を感じて体を捻り回避すると樹木が切断された…目線の先にいたのは
「フクロウ?」
小さなフクロウ…だけど分かる ドーパントだ
「ほー」
「オウルドーパント…確か…高速移動と鋭い羽による切断攻撃が持ち味だったな」
「貴様、何故それを!!まさか……あいつの仲間か!」
「あいつ……?誰かは知らないが成る程…通りすがりの斬撃でターゲットを始末、警察がいてもフクロウで誤魔化せると、こう考えると動物系メモリは基礎スペックが高いな、まぁタネが割れればこんなもんか……あぁ、そういう…後方支援向けのメモリだからドーパントになっても正義語って自分より弱い奴を狙ってんだ〜」
態とらしく煽るように笑い出すハルトは一言
「何だと!!」
「言っておくけど自分から名乗る正義なんて無いようなものだよ?」
「答えろ!」
「あぁもう知らなくて良いよ…さぁて、こっから先はハイライトさ」
『ギーツ…マグナムブー『ネズミになーれ』なっ!』
「へ?」
『マイス』
高速で動くオウルドーパントにはオートエイムによる射撃能力とブーストバックルによる強化で戦えるマグナムブーストが最適と踏んだのに
「お、おい何の真似だ、このメタネズミ!」
『フクロウは僕達ネズミの天敵さ!せっかくの機会だからケチョンケチョンにしてやりたいのさ、ハハッ!』
「このやろう…」
「ネズミとは、その姿…どうやら私に狩られたいようですね!」
オウルドーパントの攻撃には反応して回避可能だが
「あぁ、もう!マイスエッジの使い心地が独特過ぎる!!」
シューターモードで迎撃するが銃の形状が独特過ぎて扱いづらいとボヤく
『アナザーマイス!早く変身解除しろ俺に変われ!』
『お断りさ、ハハッ!これが僕の遊び心だよ!』
『この問題児がぁあああ!!』
「………ふぅ」
攻撃を回避しながらも頭を回すのを辞めない、アナザーマイスで倒せというなら倒させて貰うかと分析する
現在の手札に関しては少ないが戦い方はあると分析していると
「………お」
あるじゃん、大丈夫な方法!と思うと取り出したシードエグズをコンコンと叩いて中身の成分を取り込む
『エッグリュージョン!……オウル!』
オウルシードエグズの力を使う事でフクロウ由来の力を使う その力は広大な視野の広さなどを獲得 そして今までは見えなかったが何とか対処可能 狙うならカウンターである
そしてクワガタシードエグズをマイスエッジに装填してレバー操作 装填したシードエグズが割られた事で必殺技が発動して構えを取る、流石に障害物が多くて軌道が読めないが気配を感じて
「っ!そこだぁ!!」
『エグズスライス!!』
クワガタシードエグズを解放した事で刃にクワガタの顎型エネルギーを帯びた斬撃で翼を両断しオウルドーパントは地面に不時着した
「さぁて、此処等で終わりに「待て!」あ?」
そこにいたのは最近転校してきた源義経、武蔵坊弁慶、那須与一…武士道プランの面々である
「遂に見つけたぞ必殺仕置人!!」
義経は指をビシッと此方を指差した
「………ん?」
「こんな可愛いフクロウを虐めるなんて……許せない!」
「騙されないで!そのフクロウが必殺仕置人だから!人の首を切り落として悦に浸るヤベー奴だから!」
「君は何を言っているんだ?こんなフクロウが人殺しをする訳ないじゃないか!」
思わず溜息を吐く
「人を見掛けで判断すると酷い目に遭うぞぉ!」
「黙れ!貴様のような怪しい奴…成敗する!」
「どうしてこうなるの!」
予想以上のスピードに接近され、マイスエッジでガードするが相手の本職はスピード型 それ由来の連撃に何とか対応している
「(あぁもう!こいつ面倒くさいタイプだな!)」
この子だけなら何とかなるけど後ろにいる弓矢を構えて放つだけの那須与一、そして両者の間に立つ 弁慶……あ、オウルが逃げやがった!
まぁアレはあの人に任せておけば大丈夫かな?
ならこっちはこっちで対処するか
ーおい、気は澄んだ?ー
『あぁ、フクロウの羽を切り落としたのは爽快だったよ!今度は奴を…細切れにしてやるぅ!』
ーこれ終わったら話があるから覚えてろ…ー
近くの樹木にアナザーマイスの尻尾でぶら下がると一回転して木の上に立つ
「っ!今!!」
待ってたと放たれた与一の矢はライフルでの狙撃と思うばかりの一撃であるが
オードガードで矢を防ぐ、そしてそのままシャドウナイトメアの力で近くの木に出来た影に潜り込み そのまま撤退したのである
そして安全圏の自宅まで戻るとキャロルが
「珍しいな、お前が取り逃すなど」
「げ、見てたの?」
「この結婚指輪を通してらお前とのパスが繋がっているからな、お前の様子を映像で見る事など容易い」
「ハルトが他の女の人と浮気しないようにつけた監視機能だよね」
「…あ、成る程!そう言う使い道があったのか!」
『このおバカ!』
「バカはどっちだ…おいアナザーマイス」
『ヘケ!!』
「何で俺の意思を無視して変身出来たの?」
そう尋ねるとアナザーマイスは
『仮面ライダーマイスはオリジナルが従者だった、僕はそのアナザーだからね主従が逆転してるのさ』
「んじゃ俺が下って事?」
『違うよ、本来なら僕は契約者不要自立行動が可能なアナザーライダーなのさ、ハハッ!』
「つまりハングリーメモリとかみたいに自我の強過ぎるって訳ね」
苦笑いしながら答えるも
「一応言っておくぞ戦いで誰を起用するかは俺が決める」
『75点の分際で生意気だよ、ハハッ!』
「おーい相棒『任せろ躾けてやる』頼んだ少なくとも勝手に変身しないように頼んでくれ」
そして意識を戻すとキャロルがムスッとした顔で
「んだよ」
「また仕事なのだな」
「悪かったよ…けど不味いことなった」
「アナザーライダー になったのが見られたか」
「別にバレるのは、どーとも思わない化け物呼びは慣れてるし」
「慣れては困るぞ」
「つかナツキもナツキで危ないな」
「あの依頼が罠だった以上、依頼主も関係者と思うか…」
「一応は警戒するように言っておく……不幸中の幸いなのは相手のメモリが分かったことだな」
「オウルだっけ」
「そっ…後の問題は鳥と宿り木を一緒に探さないとダメって事だな」
「宿り木?」
「あかねには後で説明するよ、とにかく撃破条件が面倒臭いドーパントって話」
「だがどうするつもりだ?ナツキに片方頼むか?」
「それが一番自然だけど、あいつは今ガタックしかなれないだろう?」
一応、ナツキはガタック、バース、クロノス、バルカンに変身可能であるがアナザー2号は此方にいる
「アナザーウォッチを返すのも手ではあるんだよなぁ」
だが、また没収云々になると面倒だしなぁと考えてしまう
「メモリブレイクする前提なら、ウェザーとナスカがいれば問題はないけど」
オウルから逆恨みで襲われる可能性がある
まぁナツキなら死に戻り出来るので問題ないだろうし 神様というセコムもいるときたが
「ショットライザーあるし、そっち使わせるか?」
だがなぁ、あいつ肝心な所で忘れそうなんだよという疑念が消えなかった
無難に考えるとクロノスに変身させるのがベストだろうが
「ポーズ中に相手を倒しそうなのがなぁ」
そうクロノスはポーズ中に倒した相手を消滅させてしまえる 時が止まった世界で死ぬと その状態で固定される となると
「あの探偵じゃないけど罪を数えられないじゃん…となると」
あの子の出番だな
という訳で本国
「銀狼ーー!このSNSの持ち主を特定してください!!お願いします!」
「いいよ」
「ありがとう銀狼!何かして欲しい事あったら遠慮なく言って!」
「なら聞くけど……そんなに葉桜清楚って子が良いの?」
「何言ってんのやら、その子が俺の知ってる英雄のクローンだって言うなら戦いたいってだけだよ」
「本当?」
「なぜ疑う?」
「だってハルト…女の子を見るなり今回の仮面ライダーダットばりのスピードで迫るし」
「それについては誠に遺憾である!!そこはせめてビルド・ラビットラビットフォームと呼んでくれ」
「いや違うそうじゃない、てか女の子に迫ってるじゃん」
「あ……」
「皆ー」
「銀狼さーーん!お待ちください!!」
カマかけられたハルトは暫く嫁達に折檻された
そして今回の件は銀狼に任せれば大丈夫だろうと安心するが疑念が一つ
「そもそも何で武士道プランの子達が彼処に…」
偶々の出会いにしては都合が良過ぎると手を顎に添えて考えてみる
「え?いやいやまさか…」
『どう言う事だよ…』
「考えすぎかもね、もしかしたら九鬼家が武士道プランの箔付けとしてドーパントを倒すように仕向けた、或いは俺を狙ってとか?」
「考え過ぎじゃない?」
『銀狼の言う通りだ、それなら義経がオウルを逃した説明がつかない』
「あの状況でパッと見のフクロウとアナザーライダー ならどっちが化け物に見える?」
『……』
「そう、それが答えだよ…狙いは何だろうね」
「実績作りじゃない」
銀狼の意見にそうだよなぁと答える
明確に武士道プランの意義を見せつけられると考えれば
武勲を上げるが手っ取り早い それも武神と互角以上に渡り合える力を宿せるドーパントを倒すとなれば評価は鰻上りだ
「ドーパントを狙って間違えてハルトを襲っただと思う」
「そうかもな或いは九鬼家一部の暴走か?そもそもガイアメモリ絡みは俺が対処すると九鬼帝さんとは話ついてんだけどな」
取り敢えず仲間達にも警戒は促しておこうとメッセージを飛ばしておこう
しかしオウルを取り逃したのは痛い
「あの格好のまま空飛んでる奴を見分けるのは難しいよ」
「確かに」
「うーむ俺も空飛べたらなぁ」
『怪人特製アンロック 不可思議が解放されました』
「………ん?不可思議?」
『解、不可思議とは間違った進化をした存在 現在解放されている翼不可思議は飛翔能力を持っています』
「空飛ぶのは便利だけど、それだけさ」
『カップルを拉致する特性があります』
「………その不可思議ってリア充が許せない奴だったりするのか?」
まぁ今は使い所が微妙に困る、オウルを炙り出すなら、同じ手は通じない いや或いは
「依頼は達成するのが流儀なら俺への攻撃を始めるな」
執念で俺を追いかけるか…井坂に聞いたがメモリに汚染されている人間は単純な思考に行きやすい 殺すと決めたら殺しに来ると
それなら今度こそ返り討ちにしてやる…が
「取り敢えずはアナザーマイスの説得が済んでからだな」
『ハルト様は僕が守るっピ!!』
「良い覚悟はしてんだよな…おいアナザーマイス」
『ピ?』
「俺が守られるだけの奴に見えるか?」
『見えるっピ!困ったら僕達の力で戦ってる奴ッピ!』
「この野郎…はぁ……アナザーディケイド」
『分かってる任せろ』
頼んだと答えるともう一度 あの街に戻るのであった
そんな中 アナザーディケイド達 初期契約メンバーがアナザーマイスに色々と話をしてくれている
『OK、もう1度説明するぞ』
昔は
「おいテメェ!何見てんだゴラァ!何処出身だゴラァ!」
どいつも
「俺ぁショッカー怪人だ!!テメェは何処だ!」
「聞いて驚け!クライシス帝国だゴラァ!」
こいつも
「「ふざけんなよ!俺の方が強い!」」
俺こそが最強の怪人や組織であると力や策謀と野心というエゴがぶつかりあっていた
そんな力だけが正義とも呼べる怪人戦国時代に
「ヤハッ!(俺、参上!)」
頭のおかしい風雲児が現れた
アナザーライダー代表 常葉ハルト
「ブルヤッハ!(怪人王の座が空なら安心しろ…これからは俺が天に立つ!)」
彼はノリと勢いと己に宿って余りある武力に任せて多くの悪の組織を従えていき
「イヤアアアアアハアアアアア!!!(イヤアアハアアアアア!)」
何も訳せてない発狂だが この男の取り柄 人間を戦いへと駆り立てる力 狂奔 それは確実に知世ではなく乱世でのみ輝く才能
「「「「「「うおおおおお!!!」」」」」」」
この頭のおかしい男が怪人戦国時代を終わらせて裏の世界を一つにしたのである
しかしそれは仮面ライダー達との新たな戦いの幕開けでもあっー
「おい待て…何で俺が頭のおかしい表記で固定されてんだ!!」
『概ねこんなんだろ、俺達の旅って』
「嘘だろ!俺って側から見るとこんな感じなの!!」
『おう』
「誠に遺憾である」
何故こうなると頭を抱えるのであった
予告
オウルの素顔を見られたハルト、学園では色んな噂が飛び交う事に
そんな中 狩人は静かに その爪を魔王へと突き立てる
果たしてどうなるのか!
次回 武士道プラン 後編 お楽しみに!
オマケ短編
一見温厚に見えるけど、やる事は過激な魔王
ある日の会議にて
「それで今回の報復ですがどうします?」
「前から彼奴等は逢魔に対して面従腹背じゃったからなぁ…別組織の支援を受けて造反したんじゃろう…何なら此方が送った下っぱの使者をタコ殴りにして送り返してきよった」
その組織はショッカーの下請けのような組織であり割と魔王陣営参加には難色を示していたのだ それが別組織の支援で離反 恐らくネオタイムジャッカー残党と見ているので幹部陣との会議を開く事にしたのだ
「どう落とし前つけさせます?」
「ショッカーにお任せを失態の尻拭いをさせてください」
「ふっ、それなら俺に良い考えがある!」
「「「「「(ふ、不安だ……)」」」」」
「じゃあ行ってきまーーす!!」
「お待ちください我が魔王!火炎瓶は…流石に火炎瓶と金属バットを交渉の場に持ち込むのは辞めましょう!!」
「ウォズちゃん」
「流石に止めるか」
「魔王様の火炎瓶、燃料以外にバターと砂糖が入ってて水被るだけじゃ火が消えにくい特別性ですからねぇ」
「前に実験でナツキへ投げて燃やして大変な事になったからのぉ」
「家屋の放火と破壊する方が人を拉致するより罪が重いですよ!」
「いや違う、そうじゃない」
その頃 件の組織がいるアジトに
「おーい!誰か偉そうな立場のいるかぁ!逢魔に敵対した事による見せしめと人質を兼ねて拉致りに来たぞー!」
バールと腰に火炎瓶数本ぶら下げているハルトが現れた
「野球に誘うノリでカチコミだぁ!!」
「あ、あれは魔王だとぉ!何でこんな所に!」
「あはははは!さぁ少しは俺を楽しませろぉ!!」
そして1時間後 逢魔本国執務室
「ただいまー!なんか偉そうな見た目した奴を拉致ってきたー!これからコイツを滅茶苦茶に拷問してから送り返して組織に俺達を裏切ったり逆らったりするとどうなるかの見せしめにしようよ!ヤクヅキー!一緒に拷問しようぜぇ!」
「我が魔王!せめてメッセンジャーとして口聞けるレベルにしてくださいよ!!」
「えぇ!前に見せてくれたヤクヅキの作品みたいにして欲しかったのにぃ!!」
「ハルト坊も分かっとるのぉ!」
「アイザックは俺が黙らせるからスゲェの作って!!」
「任せておれぇ!!」
「あれ以上となると年齢指定入る醜悪さですよ!?お待ちください二人ともーー!」
と追いかける光景にドゥークー伯爵も思わず引き笑いを浮かべる
「国王陛下は…少し前まで一般人だったと聞いてましたが…」
「それかなり昔の話だよ」
「出会った頃は荒事は嫌い、平和に行こうってスタイルだった…」
「嘘ですよね?」
「事実です伯爵」