後編
前回のあらすじ
武士道プランなる実験から生まれた転校生を加えて賑やかになる学園 しかし街では必殺仕置人なる 私刑人がSNSの投稿で悪意あるものを排除している事を知った
その背後にメモリがあると睨んだハルトは自分を餌にする事で仕置人 オウルドーパントを見つける事には成功したが 武士道プランの子達により妨害 オウルドーパントを取り逃してしまうのであった……
翌朝
学園では奇妙な噂が流れ、ハルトを腫れ物を扱うような態度で接していた
よく聞けば
「俺が化け物ね」
常葉ハルトは人の姿をした化け物であるという噂が流れていたのだ
「まったく不愉快な話だな」
『事実だけどな』
今更、そんなので悩むような事はないとヘラヘラ笑って返す 朝 それで突っかかって来た奴を叩きのめしたりしたが
昼休み
「学校での噂には困ったものだよ」
「ハルトが化け物ねぇ…いやまぁ事実か」
「ん?」
「いやハルトが笑顔で人間を殺してるとか、実は人外の類とか本当の事だしな」
「うん?」
「噂の中にも真実ってあるな」
「ナツキ…お前は死にたいようだな」
「あ……あはは」
「そして前と同じように我が身可愛さで俺を見捨てると?今度は何をするかなぁ〜あ!うちの国家機密とかを横流ししたりするのかは?それともライダーシステムとか横流すつもりかな?」
「………………っ!」
ダッ!と逃げ出すナツキ、何度かの死に戻りでこのタイミングで背後から翼不可思議がナツキを捕縛し 開いたクラックからヘルヘイムへと拉致された後 お腹を空かせたアマゾンズ達に生きたまま貪られる未来が見えたので脇目も振らずに逃げ出したのである
実際 翼不可思議を出して襲わせたのだから無理もない逃げるナツキ目掛けてハルトは背中に小型発信機を投げつけて現在地を把握する
「希望者を募ろう、アイツを捕まえて俺の目の前へと連れて来た奴には褒美として彼が持っているかも知れないナツキの基本的人権をやろう」
『基本的人権は誰もが持ってるものだよ?』
そのご褒美に目を輝かせたヒロ、シェリー…だけでなくエルフナインも参戦して追いかけ始めた IS世界のマドカも動こうとしたが授業中の為 血涙を流しながら真耶と千冬に行かせてくれと懇願したがアイアンクローで締め上げられたのであった…
「これで良し」
『いや鬼か』
「鬼とは心外ダァ!こんな時は俺が発明品を見せてやろう!」
『へぇ、どんなん?』
その問いに見てろとばかりにリュックサックから取り出したのは
「これがロックシードドローンの出番だぁ!」
そうハルトが見せたのは ザクロロックシードを取り付けただけのドローンである
流石の展開に皆の理解が追いつかない
『ろ、ロックシードドローンって何なんだ?』
「休みで暇だったからチームマッドサイエンティストのラボを借りて作ったんだぁ…ザクロロックシードをつけたドローンだぁ…ロックシードの可能性は無限大ぃ」
その奇行にはハルトの奇行に慣れ親しんだ筈のアナザーライダー達とキャロル、あかねですら理解が遅れたのである
暇を持て余したハルトはドローンをもう特訓して操縦をマスターしたのである
「正義の怒りをぶつけろ!ロックシードドローン!!」
そう言ってロックシードドローンはデュアルメアカプセムばりの自動運転で発信機をつけたナツキを追尾し始めたのである
「あのロックシードドローンは発信機をつけた相手を捕えるまで追跡を止めない、コレが俺のシアー○ートアタックじゃああ!」
余談だがザクロロックシードがついたドローンに触れれば当然、爆破するようになっておりその破壊力でナツキは何度か死に戻る事となったのである
因みに理科室や家庭科室に誘導させたりした裏でギガゼールに命令し理科室や家庭科室のガス栓を緩めてガスを充満させて殺傷力を上げていたりしたのは内緒だ
「そして裏切り者のナツキよ、お前の裏切りは練乳よりも甘い、本当の裏切りや悪とは何か教えてやろう……エムバスへ通信、前々から計画していた人類ヒトプレス化計画のスタート、最初のターゲットはシンフォギア世界じゃあ」
ベイクマグナムに仕込んだ音声認識コマンド これに音声を吹き込めば こっそり打ち上げていた人工衛星 エムバス(フォーゼ)から全世界にウェザードーパントの天候操作をエクストリームで強化させた影響で発生した雨雲で地球を覆い その後 ラーゲ9の毒を帯びた雨を全世界に降らせることで毒を浴びて腑抜けた人類を逢魔の怪人連合軍で強襲 生き残りもいるかも知れないので カーニアン多雨事象ばりの長雨を降らせる事も忘れない
潜水艦で隠れてようが酸素が無くなれば浮上するしかないのださら
そしてシンフォギア世界の人類を全てヒトプレスにしたり色々な実験の素材にしてやろうというアマゾンズのトラロックを地球全土に毒の種類を変えて行う大規模計画なのである!
「また一つ魔王としての片鱗を見せてしまった…真の魔王は勇者が最初の村にいる段階で空爆するのだ…I'm a perfect human!」
「そんな真似させるかあああああ!!」
踵を返して戻ってきたがコレはブラフである
「良くぞ戻ってきたなナツキよ、さぁ正々どうど
そう言うと待ってました!とばかりにヒロがナツキを取り押さえたのであった
「いや離せえええ!お願い、ヒロ見逃して!!」
「断る、これで……これでナツキの基本的人権は私のものだ」
「そうだ、約束通りナツキの基本的人権はお前のものだあ」
「さぁナツキ、私と正しい関係を作ろう拒否権はない」
「俺の拒否権は一体何処に落ちてるんだ!待てハルト!さっき逃げたのは謝るから話聞いてくれ!いやトラウマ刺激したのは謝るから!!その物騒な計画だけは止めてくれええ!つか正々堂々と言いながらこんな真似するなんて卑怯だそぉ!」
「…………」
「おい聞いてんのか!!」
「ん?ごめん俺、最近 ナツキと木材との区別がつかないんだよ、ヒロから借りないと…そしたらそいつの体を鉋で少しずつ薄く削ってやるカンナ!串刺してシュラスコみたいにしてやるカンナ!」
『地球でハルトしか言わないセリフだ…』
「どんな耳してんだゴラァ!!」
「っせえ!!」
そしてハルトはナツキの両膝を躊躇いなくベイクマグナムで撃ち抜いた
「ぐぎゃああああ!」
「連れてけ…いや、何なら目の前で自分の大事な人達がヒトプレスに加工されていく姿を見せてやろう」
『流石はハルト、生きた人間がプレス機で潰れる姿を見て喜ぶ狂人なだけはある』
『何て理不尽な事を…そんな相棒、俺達は嫌いじゃないぜ…』
『因みにこの映像は傘下組織に見せしめとして公開視聴中だ、見た連中震え上がってるぜ』
「いやいやそこまでの非道さはないよ、俺は嫌いな人間が絶望しながら苦しみ踠く姿を見るのが大好きなだけの普通の好青年だよ!」
『お前は今すぐ好青年の意味を調べて来い』
「おかしいな……あ、もしかして皆…疲れてる?」
『相棒、疲れてるのはお前だ…それといつの間にそんな物騒な計画の下準備を…』
「かも知れない運転と同じだ、いずれ俺がシンフォギア世界でドゥームズデイを引き起こすかも知れないの精神でやった」
『その精神でやるべき計画ではない!』
「俺達を苦しめる腐れ外道共には生まれて来た事を後悔させながら、じっくりコトコト殺そうと思ってる」
『怖っ!』
「なぁ相棒、今の俺怖いかあ?」
『あぁ、怖すぎて正気を保つのがやっとだ』
『耐性のない連中は気絶してるぜ』
「おい、ダークサイドに堕ちてるぞ」
「分かってるよキャロル、今の俺は昔のアレコレが甦って正気でないんだ」
このバカが正気でいた事あったか?など言えない雰囲気であった
「あ、あのねハルト…」
「何、あかね!あ……まさか…」
「そうだよ」
「分かったよ、あかね…人類が誰もいなくなって綺麗になってシンフォギア世界の地球は…ブラッド族の餌にするね」
「いや何も分かってないねハルト」
「違うの!」
「学校の話だよ、それと何でそんな計画立ててたの!」
「うーん……報復?」
「規模がデカ過ぎるぞハルト、今はその計画は実行するな」
「はーい!キャロルが言うなら今は辞めるぅ!」
「あの…私もね…他のクラスの子からアイツは化け物だから離れた方が良いって言われたよ」
「っ……」
あかねの言葉に 過去のトラウマがplay back して体が少し震えてしまう
「あ、あかねが嫌なら……俺から…あぁ……うわぁ…」
『ナツキとは打って変わってとんでもない程のダメージ受けてる』
緊張で喉が渇き体は震え心臓が滅茶苦茶早く鼓動を刻み呼吸も浅く、顔も白くなるハルトだが彼女は迷わず
「大丈夫だよ、もう私はハルトの側から離れないから」
「あかね…」
「私はハルト一緒に地獄に堕ちて一緒の墓に入るって決めてるから」
「いや、俺は地獄行き確定かい」
『さっきの計画立てた奴が天国行ける訳ないだろ』
そうツッコミしたが人の噂も何とやらだろう
だが困るものもある 不良連中にやっかみで喧嘩売られたりとか色々と まぁ幸いなのは決闘してたから面罵する奴はいない 陰湿な真似をしようとする奴はいるものだが…まぁその辺は
「……ん」
ミラーワールドから録画したり、エデンのナノマシンで録画したカメラ映像という証拠を片手に実行犯一味を物理的に叩き潰したりした
時に逃げようとする奴は
に戦う交通安全!!」
いきなり背後から襲いかかってきたフルスロットルなアナザートライドロンに死なない程度に跳ね飛ばされたという
そんな感じの日常が三日程続いた、その日も一人で家路に着く
「身バレなんて醜態晒すとか俺も鈍ったなぁ」
『今までは素顔がバレたら殺すか味方にするかの二択だったからな』
『そういやぁ、こんな感じ身バレしてどうしようとは新鮮だな』
あかねに言われた事で少し昔を思い出してメンタルがヘラってしまった、ダメだな強くなったと思っても…こんな自分が情け無い
「幸いなのがバレたのが敵で良かったよ、敵なら始末すればバレないし」
『そして物騒な思考回路だな』
そう言われて思う
「だな…本当、俺は人を排除する痛みとその楽さを覚えた…そしたら人の心に対して鈍くなってしまった…もう何も知らなかった子供にはなれないよね」
『それは…俺達が変えちまったんだな』
「気にすんなよ全部俺が決めて選んだ道だ、テメェ等が気に病む事じゃない」
『だとしても…お前にも平和で普通の人生があったのかと思うとな』
「俺に平和で普通ない、あるのは力が無ければ奪われるだけの人生だった、それに……お前達が絡まなくとも俺を狙って色んな奴が動くのも今更ながらに理解したからな難儀な生まれな事で」
『だが、そうなったらお前が仮面ライダーになれたかも知れなかったのに』
『レジェンドはそうなった世界だよな』
あかねが諦めないだけでそこまで変わるのか、いや違う
「あぁ……それは俺が弱かっただけだよ、あかねがいなくなって誰も頼れる人がいなくて全部が辛くて嫌で苦しくて…捨てて逃げた…アイツは諦めなかった、俺は諦めた…」
自分が弱かったから、意地でも何でも貫けなかったからでしかない
『それに?』
「俺ぁ、仮面ライダーになる夢を諦めた訳じゃねぇぞ!俺はアナザーライダーの王様としてオーマジオウを倒し色んな世界で魔王として君臨して、その上で仮面ライダーになる」
『欲張りじゃない?』
「アナザーアギトはアギトウォッチを使う事で仮面ライダーアギトになった、それならつまり俺もライドウォッチを埋め込む事で仮面ライダーになれるかも知れない!」
『本当、相変わらずだな』
「それにだ……俺の隣や背中には、お前達がいる、ウォズ達が纏めて俺を裏切ろうが逢魔が壊れようがお前達が俺の側にいりゃ、どうとでもなる…ずっと信頼してんぜ相棒」
『は、ハルト……』
『あのクソ生意気で、ひ弱なガキがここ迄成長するなんて…』
『俺は魔王にならない、相棒と呼ぶなとか言ってた頃のお前に聞かせてあげたい!』
何故感謝したらバカにされるのだろう…
「テメェ等、締め上げられたいか?」
『とアナザーWが言っていた』
『俺ぇ!』
『…………』
「あははは……ん?どうしたアナザーマイス?」
『ごめんなのだ』
「は?」
『ハルトの気持ちを知らないで…ごめんなのだ……ぶたないで、お願いだからぶたないで欲しいのだぁ!!』
「いきなりどうした!?」
と困惑していたのだが
「やぉ魔王、会えて嬉しいぜ」
「カイ…どうした?」
「例のホエールが何処から来たか分かった報告に来たぜ」
「珍しいな、お前の事だからネガタロスに任せてサボってると思ってた」
「何でホエールがいるかは俺も気になったからな、ほら不思議って顔してるだろ?」
「してるよ、んで」
「ホエールは、はぐれで間違いない…だが不思議なんだよ」
「は?」
「そもそもこの世界は俺達イマジンのいる時間に繋がらないんだよ」
「それって分岐云々的な?」
「違う違う、この世界は俺達が何をしても俺達の時間に繋がらないんだよ」
カイの話だと、この世界はどう路線を変えてもイマジンのいる未来に歴史は繋がらない
そもそも掠りもしないらしい、てかイマジンなんて存在しない、仮にイマジンが歴史改変しても それは無駄に終わるという事なのだ
「んじゃ、ホエールの目的は単純に受肉か?」
過去に飛ぶ理由がないなら狙いは活動する為に必要な肉体を確保する事だろうか
「そうだと思うだろ?けどな、最近変わったイマジンの噂を聞いたんだ」
「変わったイマジン?」
「あぁ、自分のいる世界と他の世界を混ぜ合わせる能力を持ってるってイマジンだ」
「世界を融合させる能力……おいおいそんな能力、普通のイマジンが持って良いものじゃねぇだろ…アナザーライダー達がライダーの歴史を奪って世界を融合させたのにイマジン単体でやられたら、相棒達が泣くぞ…」
「あぁ、そうだ…普通なら有り得ない」
「てか、そんな能力持ってるイマジンがいるなら電王が!……ん…電王、世界の融合、イマジン?」
はてさて、何処かで聞いた事あるようなと思い出しているのだが
「っ!」
「って!……あ!」
カイがハルトを突き飛ばすと、先程までいた場所が綺麗に切断されていた
「オウル!」
「ほほほ、見つけましたよ」
「見つけられたな」
「ハルト、アレって…」
「敵だ」
「……何か弱そう」
「まぁ本来は諜報、偵察、斥候とかの後方支援向きメモリなんだよアレ」
「そう言ってられるのも今のうちだ…来い!」
と言って現れたのは首のない巨人である
「わぁ、やっぱりあったよ宿り木」
「宿り木?」
「要するにコイツとフクロウを倒さないとダメって話だ」
「成る程、そっちのが分かりやすい」
「どっちやる?」
「折角だから宿り木は俺がやるよ」
「そうか、なら俺はフクロウを担当しよう」
「ほぉ」
パタパタと飛んでいたオウルは速度で上げて周囲を旋回する 本当忘れてたよ こういう相手の対処 オートエイムとかそんな機能に頼っていたのは不甲斐ない
ならばどうするか?答えは簡単だった
「カイが倒したら、エボルトコーヒーをあげよう」
『ゴースト』
「いらないよ、まぁ久しぶりの出番だから本気で行くよ」
『仕方ない』
「変身」
『Death form』
アナザーゴーストとダーク電王に変身した二人はそれぞれの担当に相手する事になる
何というかアレコレ考えるのも億劫であるし、何より
「不愉快極まりないモノを思い出させてくれたから、そのお礼をたっぷりとしてやる」
『ニュートン』
アナザーゴースト・ニュートン魂に変身、左手のグローブから発生するとんでもない引力と共にオウルを吸い込み始めるが流石はスピード自慢 オウルは逃げようもパタパタ飛ぶだけで捕まらないようにするだけ精一杯だ
「逃すかぁ…」
忌々しい過去を思い出したのだ、コイツだけは許さないとばかりに右手にあるグローブに力を込める
「くたばれえええ!」
『オメガドライブ!!』
エネルギーが強化されオウルドーパントが引力に引かれて接近、それに合わせて斥力で強化した右ストレートを同時に打ち込んだ刹那 オウルドーパントは爆散
一方で宿り木も
『FULL CHARGE』
ダーク電王もデスイマジンの大鎌にエネルギーを込めた斬撃で宿り木を爆砕させたのである
倒れたのは二人、身元は懐の学生証、どうやら学園の生徒らしい…そして砕けたガイアメモリ が散乱している事件はこれで終わる…筈は無かった
「テメェ等は許さねぇ…人様のトラウマほじくり返したんだからなぁ」
色々乗り越えた部分はあるが やはり上書きするには元凶を潰すに限る
先ずはデマ流した事を公の場で吐かせ、自分は私刑人してたと公開して貰おう 慈悲はない
いや待てよ
「別にこいつ等じゃなくて良いや、おい」
と呼び出したのはワームのサナギ態が二人 それが直ぐに擬態した
よしこれで本体は不用だな
「んじゃ少し俺とお話ししようかぁ」
「な、何だよ……何なんだよお前は!!」
「魔王」
「何言って…」
「分からないで良いよ、何言ってるか分からないだろうし」
その後 擬態したワームが罪を自白し俺の冤罪は晴れた(ワームは後に看守に擬態して合法的に脱獄)
平謝りしてくるクラスメイトや謝罪してくる面々はいたが気にはしてない 謝罪するだけ御の字だろう だが何故
「…………」
那須与一は此方を凝視しているのやら……
オウルの二人がどうなったかは語るまでもない ついでにナツキの両膝はヒロの頼みで治療をしたりしたが一時本国へ帰国したマドカと参加出来なかった咲那ちゃんが
「ハルト義兄さん!どうしてナツキの基本的人権を賭けたゲームを……私のいる時にやらなかったんだ!」
「そうですよ!何兄さんの基本的人権は妹である私のものです!せめて使用者許諾は取ってください!」
「アイツ、既に基本的人権売却してたのか」
そっちに戦慄するのであった
時を同じくして警視庁公安局から九鬼家の武士道プランに始まり、ガイアメモリやら何やらばら撒かれる街にとある人物が派遣されたのであった、その男は黒い長髪に何処か浮世離れした雰囲気を持っている…何処かのスパイ育成教室の先生ぽい外見をしていると言えば分かりやすいだろう その隣にいるのは黒色短髪の青年である
「此処だな」
「早く調査を始めよう」
「そうだな…行くぞノクス」
「此方側でその名を呼ぶな」
そして二人は夜の雑踏に消える
魔王との邂逅はいつか………の筈だった
「ライダー …轢き逃げアターック!」
「ごふぁ!!」
目の前の横断歩道で走って逃げていたカラカルドーパントを跳ね飛ばす違法改造マシン アナザートライドロンが通りすがった
「「…………」」
沈黙する二人なんて知らないとばかりに降りてきたアナザードライブが
「やぁドーパントのしょくーん!!ひとっ走り付き合って貰うぜ、自警団の俺と地獄までのラァンデブーにヨォ!!」
*悪役みたいな言動だけど主人公です
「さぁ…裁きの時間だぜ………目撃者か…まぁ安心しろ手出ししなければ俺は見逃………って何いいいいいいいい!!!」
目撃者を見ると何故かドーパントよりも此方に視線が向けられたのである、アナザードライブも空いた口が塞がらない…そして警戒する二人は懐から道具を取り出そうとしていたが背後では逃げようとするカラカルに対して
「レッカー、押さえといて」
こっそりとレッキングフッカーがカラカルドーパントを捕縛していた
「ま、まさか小鷹賢政さん……なのか!」
「何故俺の名前を…」
この化け物と自分は何処かで出会ったのか、と自分の記憶を振り返るが思い当たらないのだ
「なら、この世界にはゼッツが……万津莫さんもいるのか?」
「何者だ」
「それは……」
それは?と全員が息を呑むが変身解除したハルトは
「貴方達のファンです!サインください!!」
目を輝かせて色紙とサインペンを出すハルトだが
「………」
「どうしてノクスさんがこの世界に!あ、分かりました皆まで言わないでください、ブラックケースが起こったんですね!俺に任せてください!今から明晰夢に潜り込みます!」
『その心は?』
「ゼッツにもう一回会いたい!」
『そうですか』
予想外過ぎて絶句するノクス、一方で
『懐かしい顔だなァ〜』
「この声…っ!」
困惑するノクス、その時 ハルトの背中からサナギが脱皮して蝶になるような勢いで体内からジークが抜け出た…知らない人間から見ると軽くホラーである
「よぉ、会いたかったぜ〜」
「ジークが何故、此処に…現実世界に現れるなど…」
「この魔王の力だよ、魔王はこの世界を白昼夢にする事で俺達も自由自在に出入り出来るってわーけ」
「正確に言えばナイトメア の力だけどな」
「何て事だ…」
「けどまさか…このような場所で仮面ライダーノクスに出会えるなんて正に僥倖!!流石はマンティコア・ファントムの朝占い!今日は夜間ドライブに出るのが吉!と当たってるぜぇ!!」
『あの人も素直に占いで良かったのに…』
「………お前が白昼夢を起こしているのか?」
「はい!正確に言えば俺の中のナイトメア ですが!」
「何が目的だ」
「困った時にジークを出す為に使ってます!別にこの世界に何かしてやろうとか思ってません!」
「そうか………おいどうした忘我?」
忘我と呼ばれた隈の濃い長髪の男性が震えていた
「嘘だろ、ドォーンの並行同位体がこんなヤバい奴なんて…」
「ドォーンの並行同位体?」
ジークは首を傾げるが
「あぁ、そっちの人は仮面ライダードォーンになってる俺がいた世界から来たのね……やっぱり俺は仮面ライダーに変身出来るのかぁ!!」
『落ち着け』
「あ、あぁ…俺は礼堂忘我、元の世界ではコードナンバー3と呼ばれた男だ」
コードナンバー3と聞いてハルトはギラリと目を輝かせる
「ノクスさん!こいつ書類にしてコードの所業を白日の元に晒してやりましょう!!温厚に見えるけどその裏でコードソムニアで世界征服とか企んでますよ!」
「何!」
「誤解だ!そんな事する訳ないだろう!」
「コードナンバー3と言えば秩序側の面して混沌を齎す側だぞ!」
「そんな事よりも世界線違ってもコイツと絡むなど何て悪夢だ」
腹痛で苦しむ姿に ふと気になる
「ドォーンになった俺はとんでもない奴らしいな」
「あぁ……その世界のお前はコードナンバー1として…捕まえたナイトメア を悪夢監獄にぶち込んでいる監獄長だった」
「へぇ…俺がナンバー1か」
忘我は思い出した ドォーンとなったハルトのヤバさを
ーーーー
「時に忘我よ」
「何だ」
「暇」
「世界で平和で良いじゃないか」
「ひーまーー!」
「子供か!」
「俺を退屈にしておくと」
「はいはい、コードの緊急アラートボタンを押すとか言うんだろ」
「悪夢監獄からゴアナイトメア達を脱獄させてブラックケース引き起こすよ?」
「お前に出来る仕事探すから、それで我慢してくれないか悪夢監獄長!!」
「わーい!」
だったり
「焼き魚〜今日はニジマスの塩焼き〜♪」
「仕事だハルト」
「………」
「任務は食べてからで良い…だからアイアンメイデンから俺を解放しろ」
だったり
「ハルトがあちこちで暴れ回るせいで書類が多い……仕事が終わらない……何て悪夢だ…」
「ご指名入りましたぁ!!!」
「いやああああああ!!!」
ーーーー
「………うぅ」
「うわぁ…」
『コイツは何処の世界でも似たようなもんだな』
魔王すらドン引きしていた、一組織人がとんでもない事やらかしてらぁ…と思ったのであった
「しかし俺の役割を魔王がやってるねぇ」
「お前が?」
「そ、今の俺は魔王が管理してたり野良のナイトメアがいる監獄長を担当してんの」
「ほぉ」
「そして今の俺はデイドリームで白昼夢を起こしているのでぇ!!」
と指を刺した方向に現れたのは白い服を着るエージェント 夢の世界を守る者
「悪夢を見ているのかい?……っ!!」
仮面ライダーゼッツ 万津莫 現る!
「見てますよ莫さん!!聞いてください!!俺どんなに頑張っても仮面ライダーに変身出来ないんです!この悪夢はどうしたら良いんでしょう!!あとサインお願いします!!」
「あぁ……それと…………君のは頑張れ」
「はい!!莫さんに励まされたら出来る気がしてきた!ジーク!!ブレイカムドォーン貸して!今なら何か出来そうな気がするぅ!!」
「やーだよ!」
「いいじゃん!!貸してーー!」
「子供か、落ち着け」
と話す中 莫とノクスが邂逅する
「何故…」
「どうやら夢と現実の境界が曖昧になっているらしいな」
「こうしたら莫さんも現実世界に干渉出来ますよね!」
「君のお陰かい?魔王?」
「はい!前にサイン貰ったら夢から持ち帰れずに絶望した あの子です!」
「あぁ…懐かしいね」
「夢世界の莫さんとこうやって会話できて光栄です!!心がぴょんぴょんするんだ!」
と歓喜していたハルトであるがノクスの参戦は不思議なので尋ねてみようと思うも表向きの立場が公安警察という立場から考えると思い当たるのは
「ガイアメモリの調査ですか?」
「そうだ」
「やっぱり、そうでしたか!俺も全力でノクスさんと莫さんを応援しますよぉ!!」
「凄い悪夢を楽しめそうだなぁ!」
なんかマイペース過ぎるので
「戻れ、ジーク」
「ああああああ!」
ハルトの体から伸びたパニッシュの鎖でジークを捕縛して自分の精神世界へと戻したのである
「(公安が動き始めたって事を考えると今までみたいに暴れるのも考えないとな)」
安易に排除出来なくなったのは困ったのと
『おい、もう一度戦わせろおお!』
『アイツをもう一度暗所恐怖症にしてやろうかぁ!』
元の夢主が現れた事でうるさい カタストロフやシャドウを締め上げることにしたのであった
そしてカラカルドーパントはアナザーWでメモリブレイクして その場は解散となったが、ハルトはサイン色紙を頭上に掲げて
「今度は絵に描いた餅ではないサインを貰えたぞぉ!」
おおおお!と拍手する面々であったが
「デマも晴れたし推しにも会えた、それだけで俺は幸せぇ!!ドォーンになった俺とか吉夢ぅ!これはいつか俺も変身出来るかも知れないぞぉ!」
ヒャッハー!と張り切るハルトに対してキャロルは一言
「落ち着けハルト」
「うん?」
「お前は仮面ライダーになれない」
「うん……」
目に見えて凹むハルトは
「この世は虚しい…むなっし………うん?っ!そうか!」
「どうした?」
「僕はムナっシーなっしー!ヒャッハー!!」
まるで何処ぞの非公認ゆるキャラばりに弾けたハルトだった
「脳汁ぶっしゃあ!!」
「ぶちまけてやろうか?」
「ごめんなさい、真面目にやるからドンカチで殴るのは辞めてください!」
土下座をする事に何の躊躇いがなかった……
予告
コードが実在した!その謎にときめくハルトは気分一新した学園生活を楽しむ事になる
そんな帰宅途中 河川敷に何故か倒れ伏す女性と出会う
果たして彼女は何者か!
次回 元四天王 お楽しみに!
またこの場を借りて オリキャラ 礼堂忘我 …たにpさんキャラ紹介ありがとうございました!!
オマケ短編…
「あ、もしもしカグ槌?ゼッツ劇場版に出た新しいロード達の装備があると思うのですが…是非アナザーゼロや俺達用に……は?予算の問題?どんぶり勘定で色々やってる?この作品に予算なんてねぇだろ?アナザーゼロがバイクと合体したアナザーロードゼロとかになったらカッコ良いだろうが?え?アナザーレーザーがいる?んなの知るかやれ」
「無茶言わないで!」
ーーーー
「二亜がおすすめのアニメを見てみるか」
「どんな内容なのですか?」
「歌って踊れる武闘派アイドル達が敵と戦う話だ」
「凄い……身に覚えがありますね」
「あぁ…不思議な事にな……んでさ。色々聞きたいのが、キャロルって何なの!?何か最終盤の厄災ぽい感じで扱われてんだけど!俺の嫁さんってそんな感じなの!?」
「違いますよ我が魔王!」
「だってエルフナインみたいな子がエビフライ持ってキャロルについて「それは中の人ネタですからね!」お、おう…」
ーーーー
ある時
「全然、前回のあらすじを話さなかったり」
「時折他人に任せたり!」
「ちい○わの劇場版を見てメンタル病んだり!」
「今日までの全てが!」
「次回、ワンダーオールマイティー!」
「「「「物語は永遠に続く」」」」」
「おい待て、お前たち!!」
「そして、いつか!」
「「「「アルピーバック!!」」」」
「おいコラ待てええ!」