「生牡蠣に当たった私でしたが無事に元気になりました」
「程々にな」
「ご心配をおかけしました我が魔王、そして分かったのです」
「何が?」
「生牡蠣を食べた後にお酒を飲めば生牡蠣の菌がアルコール殺菌されるだけでなく美味しく生牡蠣が食べられると!」
「ウォズは暫く生牡蠣禁止ね」
「そんな殺生な!」
「アレで俺をバカと呼んでいたのか」
『似た者主従だな』
「とにかく!前回は源氏トリオに身バレしたからどうしようって話!」
「どうしてそんな一大事を黙っていたのですか!」
「お前が生牡蠣に当たって寝込んでたからだろうが!!」
ーーー
ここは逢魔王国の軍艦 ヴェネター級スターデストロイヤーこと【ネゴシエーター】にて
「こ、これは…」
「何というか」
「SF映画みたいだな」
三者三様のリアクションを取る中 ハルトは応接間までの道を案内していたのである
「陛下!」
「お、どうしたハウンド!」
そこには最近戻ってきたハルトの片腕であるクローントルーパー ハウンドが駆け寄ってきたのだ
「はっ!先程、双子悪魔から通信が入り背後にいた者の名前を割り出したとの報告が!」
「そうか……間違いはないのか?」
「はい!その後、ヤクヅキがシェフの気まぐれコースで吐かせたので間違いありません!」
「それなら間違いないな…よし資料は後で目を通す、しかし何か皆が凄い準備をしてるけど何か軍事作戦始めるの?」
臨戦態勢とは言わないが滅茶苦茶警戒していると見ていた
「何……また陛下が得体の知れない所に行き、新しい技術を手に入れたと聞いたので驚いているのです…そして陛下がやらかすのが確定しているのでその準備ですね」
「そんな確定事項じゃないよ!俺だって新しい力を貰った嬉しくて皆に見せたいだけだもん!つかハウンドも親衛隊も頷くなぁ!俺はまだ何もやらかしてないぞぉ!!」
「陛下、これは日頃の行いかと」
「むー…まぁ良いや、この温泉のペア旅行券をいつも頑張ってるハウンドにあげようと思ったのに、シェフィールドと楽しんでと思ったのになぁ…」
「陛下!!」
「いらないと言うなら、やっぱりキャロルかあかねと一緒に行こ…え?」
頬を掠めたライフルの熱、目線を向けると
「陛下、大人しくその手に持っているチケットを私に渡してください」
震える手でブラスターピストルを構えるハウンドと付き合いの長い親衛隊の面々
「いや冗談、冗談だから渡すつもりのものだから、だからその手に持ったブラスターはしまえ!後、何で震えながら持ってんだ!親衛隊!撃ちたくないなら降ろせ!」
すると親衛隊の1人が震えながら
「ソウルジェムが魔女を産むなら皆、死ぬしかないじゃない!」
「待てトルーパー!俺はソウルジェムなんて持ってないですけど!?」
「え?陛下は戦い抜いたアナザーライダー達に【頑張ったね、もう絶望しなくて良いんだよ!】と優しく回収して回るアナザーライダーや怪人達にとっての円環の理ではないのですか!」
「え?俺ってそんな概念的な感じなの!?」
『いや、コイツが笑顔で迎えに来るのは怖いぞ』
『寧ろ…』
【よく戦ったな!だが…もしもライダーに戦って勝ちたいというなら俺について来い!】
『だろうよ、というか草加スマイルでもう頑張らなくて良いよって空から来るのはホラーだぞ』
「おいおい何言ってんだ、陛下は名塚底根にいるヤベー奴側だよ」
『この新人トルーパー…中々に良い解像度だ』
「そうなると陛下は仮面ライダー達と会う度にその人をマルグリートと呼ぶのですか?」
「いや陛下は貴方に恋をした、貴方に跪かせて貰いたい花よというのでは?」
「それはマルグリット、黄昏の女神様な」
「落ち着けルーキー、陛下の認識は……そんな感じで大丈夫だな」
「んな訳あるかぁ!!おい誰だ、俺の親衛隊にまどマギや怒りの日を見せた馬鹿野郎は!!後、誰がライダー限定のコズミックストーカーだゴラァ!」
「というか陛下のアナザーウォッチや俺眼魂はソウルジェムと似たようなものでは?」
「………え?まさかアレ砕かれると俺も死ぬかも知れないのか!!」
『『『…………』』』
「え?マジで?」
何か怖くなったので、取り敢えずハウンドに旅行チケットを渡す
「ありがとうございます!!」
「一応言っておくけど俺さ…上司だよ?」
「一応ですね」
「何ダァ、テメェ?」
「自分は陛下を信用もしているし信頼もしています」
「うんうん」
「ですが尊敬はしていません!!」
「んぁ!!」
「ですが、それは親しみやすいと言う事です」
「そうか…あ、それと他のクローントルーパーや親衛隊の皆には慰労になるか分からないけど、逢魔王国のリゾート惑星にモルガンがオープンした、ブリテン式豪華ホテル【妖精國】の二泊三日の宿泊チケットだぁ〜」
おおおおおおおおおおお!!!!と喝采をあげるトルーパー達
「流石は陛下、太っ腹だぜ!」
「こりゃ今回の遠征も頑張らないとな!」
「そういえば陛下が言ってた壁角って何ですか?」
「ふふふ…そうかそうか……ハウンド達も気になるか!俺が一人旅で得た新たな力を!」
「ま、まぁ気になりますが…」
「男子三日会わざるは刮目せよ!と言う事で外に出よう見せてやる!」
「はっ!」
「そこのトルーパー、取り敢えず客人達を応接間に案内してくれる?」
「お任せください!」
「んじゃ行ってみよう!!」
そして船外に出たハルトは希望者を募り、メガホンにオレンジの獣電池もどきを装填して
「角醒せよ!壁角!!!」
そこに現れたのはオレンジの巨大な蟹であった
【ah〜角獣〜♪】
「皆に紹介しよう壁角だ!」
おぉ と驚くのも無理はない見上げただけで数十メートルもの巨大な蟹なのだから
「おぉ!今日は蟹鍋ですか!」
「ヘキカク、撃て」
メガホンでそう言うとヘキカクは両手の大砲からエネルギー弾を撃つのであった トルーパー達もギャグ的な吹き飛び方をしたので無事だろう
「違う、ヘキカクは友達だよ!!そして、この壁角は…空も飛べるし何と、あのスピノダイオーとも合体出来るんだ!!」
な、なんだってーーー!と驚くトルーパー達
トータスでの事件こと ありふれ編で出会った獣電竜達 その中でも一番の暴れん坊ことトバスピノ達は フリーザ軍から購入した地球の白亜紀に酷似した大気や気象、生態系をした惑星で楽しく暮らしている それでも呼ぶときてくれる頼もしい仲間で時折 ハジメ君とも一緒に顔を出している
「とまぁこんな感じだ、実は皆用のメガホンも量産してるから後は このボトルを人数分集めるだけだぜ!」
おぉ!と湧き立つトルーパー達、流石に男の子だなと頷くと
「皆!このボトルことエゴルギアとメガホンが欲しいかぁ!」
おおお!
「自分のエゴを高めたいかぁ!」
おおおお!
「ニューヨークに行きたいかぁ!」
おおおおおお!!!
「よっしゃあ!ネゴシエーター浮上!目標進路はニューヨーク!!」
「にするな待たんか馬鹿者」
「ってぇ!な、何でキャロルが此処に!?」
「お客を待たせてるんだよ?行こう」
「あぅ…あかねが言うなら」
「お前たちは全員持ち場に戻れ」
「「「「「イエスマム!」」」」」
「何で俺よりキャロルの方に忠誠心高めなのさ!それで良いのか親衛隊!!」
そんな声をスルーして親衛隊全員持ち場に戻りハルトは無事に源氏トリオと会談するのであった
だが
「待たせたな!」
とダンボールを被りながら入って挨拶するハルトだったがキャロルはひと睨みされ
「座れ」
「はい」
「「「………」」」
「そんで、俺の秘密を知りたいんだったらな」
「あ、あぁ…」
「と言っても俺は大した事ない何処にでもいる普通の男だぞ?」
「「(どの口が言っている?)」」
「キャロル、あかね何か言った?」
「「何もない」」
「そうか…しかし俺が何者か……人間それを探して旅をしているのだろう?」
「いや真面目に話せ」
「本当に俺は大した事ない男だよ、とある組織の目的の為に生み出された10体いる生物兵器の失敗作で、とあるヒーローにより助けられた後、引き取られた先の家族にネグレクトされ、ある時を境に異形の存在に拉致され事情が事情で契約を迫られ異世界に飛ばされて…そしたら契約の代償か失敗していた人体実験の成果が花開いて人間辞めてから…なんやかんや…何やかんやあって…今では万を超す星系と広大な領地を誇る巨大国家を運営する異世界の魔王ってだけの、どこにでもいる普通の男の子だがな?」
『何処にもいねぇよ』
「改めて聞くと、お前の人生壮絶だな」
『まったくだ』
「そうか?……あ、他にも嫁さん助けようとしたら心臓を魔剣で貫かれたり、初恋の幼馴染から見捨てられたり、信頼していた仲間達が歌の力で洗脳されて襲い掛かられたりもしたな…うん大変だったぁ…契約した奴も何か抜き取られて大変なことになったし」
「「ごふっ」」
『アナザーシノビから報告でウォズも寝込んだぞ』
『おいアナザーバールクス、覚悟は良いか?』
取り敢えず意趣返しに満足していたが
「本当にアンタ、王様なのかよ?その割には部下に敬われてねぇじゃねぇか」
「与一!」
「いや本当そうなんだよねぇ〜」
「なら大変だな、こんなダメな奴が王様なんて部下は大変そ…」
その言葉の寸前に武装したトルーパー達が取り囲んで与一を撃とうとしていたのと 何故かクラック開いて怪人達が
「どうしたのハウンド?そんな武器出したりして?つかテメェ等まで何やってんだ!」
「確かにお前の言う通り、陛下のお守りは大変なのは事実だ、このお方が少しでもマトモな理性や倫理観を持つ人間であれば我々の苦労はかなり減るだろう」
インベス達も そうだそうだ!と言っています
「いやフォローしろよ」
「ですが自分が悲惨な生まれ育ちだったからか我々のように存在を疎まれ、世界から無用不用と切り捨てられた者達を迷わず懐へ受け入れるだけに飽き足らず、迷わず友と呼び、頼り、信頼してくれる…そんな優しい方を何も知らない者達が罵倒するのは許せません!」
「ハウンド…」
まさかあの冷静沈着な副官にこんな慕われていたとは、と感動するハルト
「それ以上にこの方をバカにして良いのは我々、逢魔の身内だけです!」
そうだそうだ!とインベスも言っています
「ハウンド?いやお前達も?」
だが何故、こいつら男子高校生のようなテンションで上げて落とすのだと思わざるを得ないが
「まぁ待て皆…客人に武器を向けるのは無礼だぞ」
「しかし!…いや……待て…陛下が常識を説いたぞおお!」
「喧嘩なら買うぞ?まぁ……コレが公式な会談なら発砲も辞さないのも分かる…俺だって一応の立場は王だ、だからこそ嘲りには立場故の報復もあるのも分かる、君達も次からは気をつけた方が良い」
「あぁ……悪かったよ…」
「謝罪は不用だよ、いきなりクラスメイトがとんでもない設定持ちだったなんて言われても信用する方が無理な話だろうしね」
「…」
「まぁ良いさ、さっき話しての通り俺はこの世界の人間ではないし一応は相応の立場にいる者だ異世界云々は持っている船や彼らの武器から見ても分かるだろう」
「なら、そんなアンタが来た目的は?」
「九鬼帝さんから聞いてね、ガイアメモリ…最近街を騒がせている魔性の小箱を売り捌く奴等を粛正しに来たんだ」
「「「!!」」」
「実際の所、アレは異世界技術で出来た品物で俺の契約した力とも縁が深い代物…だからという訳じゃないけど本来この世界には存在してはダメな技術なんだよ体への負担は勿論、技術的ブレイクスルーもあるから回収が破壊、そして持ち込んだ奴の粛正に来たんだ」
「その為にアンタ達はやって来たと」
「そう言う事」
弁慶の問いにそう答える
「じゃあ何で学園に忍び込んだの?」
「メモリを使う可能性がある多感な時期の学生が多いからかな…手を伸ばす可能性が高いと思ってね特に武神やら九鬼とかで話題に事欠かない場所だから行く価値はあると判断したまでさ」
「成る程」
「メモリがアンタ達側の技術なら川神に来たメモリを無効化や無力化とかそういうのは出来ないのか?」
「対策パッチがあるから無効化は出来なくは無いけど…そのパッチを使うと12%の確率で使っている人間が死ぬ、俺の考えとしてはメモリ騒動の黒幕を倒した後に売り捌かれたメモリに安全な形での対策パッチを当てる予定だ」
メモリ根絶にはエターナルの力が必須、しかしそれもメモリの黒幕を捕まえてからになる
「それに向けて若獅子トーナメントは良い宣伝になった、異世界のメモリ絡みで俺の名前や姿を聞かない事はない…俺が表立って暴れれば刺客を差し向けるのは分かってたからな」
「それがお前が参加した、もう一つの理由」
首肯し、先程の報告書に目を落とす
「ナスカが捕縛したアームズや此方が捕縛したマスカレードからの話を合わせると…ふむ…予想通りというか何というか」
「予想通り?」
資料に目を通して納得すると
「此方の話だ」
とだけ言って切り上げる
「俺の事情はそんな所かな?」
「この事を知っているのは?」
「こっちの事情を把握してんのは九鬼家の帝さんと英雄さん、それとお付きのヒュームって執事とあすみってメイドさん、そんで学園側だと松永燕先輩と学園長かな」
「九鬼で把握してるのは」
「トップ層だけ、でないと異世界でこんな強権使えないって」
嘘である、この男は必要ならばアナザージオウⅡの歴史改変でやらかしていたのだ
因みにこれは余談だが
仮面ライダーディケイドこと門矢士が何故、旅した世界でライダーや主要人物に近づきやすい立ち位置になれたのか?
それは老ハルトがアナザージオウⅡの歴史改変能力で行く先の世界単位で歴史改変を行い
その世界で門矢士がライダー に近づきやすい役割を埋め込んでいたからである
だからこそディケイドを仲間にしたかったネガの世界での待遇が滅茶苦茶良かったのだ
「こ、こほん今日はいきなりで驚いただろう…こんな情報量だからな他言せずにいてくれるなら俺達も助かる」
「もし話したら?」
「そうなったら、この地球へ絨毯爆撃かな」
「「「!!」」」
「けど俺としても貴重な友人達がいる世界にそんな真似はしたくないんだ分かってくれるかい」
全員赤べこばりに首を振る姿に安堵を覚える
「良かったよ、さてと…おっともうこんな時間か折角だから飯でも食べていくか?」
「良いのかい?」
「俺と一緒について来る奴等全員の飯は俺が面倒見てんだ二、三人増えようが誤差だよ」
おおおおお!と喜ぶ親衛隊やトルーパー達、伊達にハルトの求心力が料理と呼ばれているだけはある
とまぁそんな風にもてなした後 無事に送り届けた のだが
「さてハルト、話を聞かせて貰おうか」
「ヘキカクなんて私聞いてないよ」
「………ひゃい」
俺の戦いはまだコレからだったようだ
そして俺は見事に搾り取られて乾涸びていたが時間は待ってくれない
俺は見事に前日中断した川神一子との戦いを無事に勝利で飾り 次の試合も何とか勝ち進んだ
「少し疲れたぁ」
「少しなのか」
「半分目的は達成したから俺としては後は消化試合なんだよね」
次の相手はナツキなので問題無いと割り切っているが
「オレも報告書を見て驚いたがな」
「まぁそれは追々ね…取り敢えず次の試合が楽しみだよ」
まぁ唯一手加減無しに殴れる相手なので楽しみと思い足を向けるのであった
がまぁアレだ
わああ!という歓声2と罵声8というバランスである
『さぁ大会もいよいよ準決勝!このマッチアップはタッグトーナメントでありながら1人の力で相手を捩じ伏せて来た猛者達だぁ!!』
歓声と共に入場となる
『先ずは赤コーナー!情け容赦無い暴力ファイトでのし上がった悪役ファイター!常葉ハルトとその制御装置のキャロル・マールス・ディーンハイムのチーム・スクラップアンドビルド!!』
まぁブーイングされるので
「卑怯汚いは敗者の戯言じゃボケええ!」
煽り返すハルトに、やはりブレないなとキャロルはハリセンで叩いて黙らせる
「続いて青コーナー!喧嘩は並、だけどタフさで只管勝ち抜いた野田夏樹と、詳細不明の瀬馬拓真のチーム・ヤンデレと柳刃包丁だぁ!!」
わああ!と歓声と共に入る2人だった
「解せぬ」
本国では俺の方が喝采を浴びているのにと不満な顔をするが
『このマッチアップ、勝利の女神は何方に微笑むのかぁ!』
歓声と共にナツキに向き直ると
「やっとこの時が来たな」
「だな」
「かかって来い!ハルト!テメェをギタギタのメタメタにしてやる!!」
「ほぉ……全身が体液でずぶ濡れのポメラニアン・ナツキが良く吠えるじゃないか…チーム名通り、柳刃包丁で腹をグリン!ってしてやる」
「誰がポメラニアンだ!!」
「つか、お前…俺にステゴロでも武器使っても勝ったことねぇだろ?」
「ふっ…今回はだからこそ今回は秘密の「僕が相手だよ!」よろしく、お願いします!」
リングに上がったのは詳細不明の瀬馬という男であった
「待ちくたびれたよ……ねぇ君も思うでしょ?戦うのは……殺し合うのは楽しいよね」
やはりかと思う、分かっていてもハルトの口角が滅茶苦茶釣り上がるのは自分の業であろう
勿論と頷きながらハルトは答える
「だよね、けど君のそんな上に立つべきだからとか皆の為に笑ってるとかつまらないな」
「あ?」
「最初に戦った時のようにさ、自分を偽らずに本当のハルトと戦いたいな」
友にして最大のライバルからの頼み
「……」
その言葉にハルトは何故かスッと肩の荷が降りたような気がした やはり義務ではない戦いというのを渇望していたのだろう
「そうだな…や お前と戦うのに作り笑いじゃダメだ……んじゃ今日は……お前の内臓が飛び出るくらいまで笑わせてやらぁ!」
「それでこそハルトだよ!始めようよ!!その決意で覚悟で僕を楽しませてよ!!」
「当たり前だゴラァ!!」
ナツキが組んだ相手はダグバだった、人間態であるが力はそのままなのだろう
「ははは!」
「ははは…」
両者、喜悦に満ちた笑いを浮かべる 普段から組み手やらガチの殺し合いをしていたりするが互いに人間態のままで戦った事はないなぁと思い出していた
余談だが、この戦いは逢魔王国で中継されており、ダグバが参戦していた事で一部が俺も出たかったぁ!!ハルトとダグバだけズルいぞぉ!!と不満の声を上げたのはお約束だろう
「ははは」
「ははは…」
互いに遠慮とかいらない というより
これ以上の言葉は不要!試合開始のゴングが鳴ると同時に両者は間合いを詰め 拳をぶつけ合うその衝撃により中間地点では衝撃でひび割れた
「はっはぁ!」
「ははは!」
2人は笑いながら砕けた破片をサッカーのリフティングのように蹴り上げ、蹴り飛ばす
その過程でモーフィングパワーで瓦礫の先端を鋭利な礫に変えて襲い掛かるがダグバは地面を強く踏み込み 足場の板を即席の盾に変形させ防ぐと同時に懐から特殊警棒を取り出すとモーフィングパワーで槍に変え、高速の突き技を放つ
「っと」
未来視、見聞色を使ってもギリギリの回避になる頬を掠めたが気にするものかと同じように懐から特殊警棒を取り出すとモーフィングパワーで片手剣へと切り替えて切りつける
同じような傷がつくと互いに笑い出す
やはり飛び道具での殴り合いは不毛!ならば!!と同時に再度間合いを詰める、しかし槍の間合いが有利!ダグバの突きをギリギリで再度回避して片手剣の間合い
「(とった!)」
取ってはない、取られた
その時 ダグバは槍を手放し、地面を強く踏み込む それは動作は間違いない
「(震脚!?って事は……まさか!)」
その時のダグバの構えは自分が初戦で見せた付け焼き刃の技 しかしその所作はハルトのそれと違い洗練されたものがあった
「ふん!!」
慌てて防御姿勢を取るが ダグバの掌底はそんなのお構い無しにと、ぶち抜き、吹き飛ばす
「っ!!」
何とか体勢を立て直して立ち上がるが
「入ったね」
「だな…くっ……」
威力まで殺せず膝をつく
『おーっと常葉選手、初めて膝をついたぁ!』
おおおおお!と歓声で答えるが そんなの知った事では無い
「ハルト!」
「大丈夫だ、ちょっと内臓が破裂して骨が愉快な形状と配置に変わっただけだ」
「そうか…それなら問題ないな……おいダグバ」
「何?」
「次は顔面にやれ、もしかしたら頭とか壊れた部分が治るかもしれない」
「良いの!!」
「てか、いつの間に……八極拳とか覚えたのさ?」
内臓やら骨やらがボロボロになっているが自動回復が入るので問題ない しかし以外だった
ダグバがリントの技を学んでいたとは…あぁ、いや
「ガドルの影響かな…いやぁ……ゲホ…ゲホ…効いてるよ…ははは…こんなに痛いのは久しぶりだ」
猿武でダメージを逸らしたかったが宙に浮いてたのでダメージを逸らす先が無かったのである
ペッ!と血を吐きながら分析する
かつて三大勢力とのエキシビジョンマッチ
ダグバは電撃態や究極態へと至ったガドルとの戦いで彼がリントから覚えた斬術により引き分けとなったのだ
「それもあるけどね…リントも面白い事覚えるじゃんと思ってさ」
「そうだよな」
「それと少し分かったよ…ハルトは戦うと笑顔なのに、どうして彼は戦うと泣いていたのか…」
その彼が誰なのか語るに及ばすと
「そりゃ良かった…これも俺の情操教育の賜物だな」
『んな訳あるか』
天賦の才能に加えて努力をした天才、しかも技術まで体得してると来た 本当に
「良いねぇ成長してんじゃんダグバ…楽しい…凄く楽しい…ダグバ」
「うん!」
自分にも彼にもまだまだ伸び代があるというのは嬉しい事ではないか ならば
「「もっと俺/僕を楽しませろぉ!!」」
ならば今度は此方の番だとばかりに駆け出し肉薄、ダグバの腕を掴んだ
「くっ」
腹に蹴りを入れようと蹴りを放とうとするが、そんなの関係ねぇとばかりに引き寄せて体勢を崩す
「こういう引き込み技もあるんだよ!」
「っ!」
「お返しだぁ……ぶっ飛べえええ!」
容赦なく震脚から腹への掌底 めり込むと同時に同じように吹き飛ぶ
「ゴフッ!」
ダグバも血をペッと吐く、やはり両者の実力は伯仲しているならば
「おいダグバ、テメェ…成長してるな」
「ハルトもあの頃よりも全然強いよ」
「なら分かるよな?俺達なら」
「勿論」
ハルトとダグバは取り敢えずとばかりに武器を捨てる
「え…」
ナツキは何してんのコイツら?と首を傾げ
「腹括れよ男だろう?」
「そっちもね」
「おい、まさか……」
「幸せはー!」
「歩いてこない!」
「「だから歩いているんだね!」」
と互いにそう歌いながら近づく
「これが幸せに近づくという事だ!」
「つまり俺達の幸せは此処に!」
「「そう!!」」
「いや待て!!」
キャロルの言葉を合図に2人は同時に駆け出す
「「殴り合いじゃあああああ!!」」
結論 技巧なんて捨てた原始以前の本能に従っていた
まぁ、いつも通りの殴り合いである
「はははは!オラァ!」
「がっ…らぁ!!」
「が…ふぁ!!」
互いにノーガードの殴り合い もうこの2人の世界に言葉は不要である
そこに技術なんてない ただの喧嘩だ
互いに血を流しながら戦う そこに理由はないいや 強いて言えば男ならば一度は憧れるものそう
「「俺/僕の最強武器はステゴロだぁああ!!」」
ステゴロ最強
である
その頃 本国ではこの戦いに混ざろうとするガドル、バダー、バベルを止めようとグロンギ達総出で止めていた 先陣切ったゴオマが殴り飛ばされたのはご愛嬌
そんな戦いにキャロルは溜息を吐く
「あのバカ…疲労しているだろうに」
この戦い前の連戦でハルトは多少疲労している筈なのだが
「何で元気なのだろうな」
「そりゃ逆にストレスだったんじゃない?相手が弱過ぎたから」
「手加減を覚える為の大会参加と聞いていたのだがなぁ…」
だがキャロルは見た
「ははは!」
「ははははは!」
「「はーはっははははは!!!」」
互いに笑いながら殴り合っている2人を
「楽しそうだ」
「今更ながらに流血デスマッチとか見てる人は大丈夫かね?」
何かもう そんな次元ではないだろうが
「取り敢えず止めるぞ、でないと三日三晩コレが続く」
「結局そうなるんだよなぁ…けど、どうやって止めるのさ止めたら確実に死ぬよ……止めた奴が」
「それなら問題ない…此処に止める適任がいるじゃないか」
「………………え?」
数秒後
「すぅ……ハルト!助けてくれ!!」
キャロルの態とらしい声だが2人が目線を向けると
「動くなぁハルトぉ!キャロルを助けたくば今そこでリタイアするんだぁ!」
ナツキはヤケクソにキャロルのこめかみに銃口を突きつけていたが
「おいナツキ」「ねぇ」
「どうした!まさか怒ってんのか!」
「あぁ、弱ってる所を叩くのは戦術のセオリーだからな…けど一つ忘れてるぜナツキ」
「は?」
「噛みついたんだから、歯ぁ食い縛れよ」
「あ…」
同時に2人は全速力で走り出し
「つかテメェ!一体誰に手ぇ出したか思い知らせてやらぁ!!」
「何、戦いの邪魔してるのさ!」
「あああああ!!」
「地獄に堕ちろゲス野郎!!」
ダグバが超自然発火能力でナツキを焼くのと同時にハルトのライダーキックがナツキの顔面に命中しキャロルを離す その時 ハルトは優しくキャロルを抱き止める
「大丈夫かキャロル」
「いやお前が大丈夫か!?顔面が血塗れだぞ?」
「俺なんかよりもキャロルの方が心配だよ…あ、少し待ってて今からナツキを殺すから」
「おい待て辞めろ」
そこには火が消えたがダグバに顔面を踏みつけられているナツキがいた
「何、ハルトとの戦いを邪魔してくれてるのかな?」
「まったくだよダグバと楽しい楽しい戦いをしていたのに…何で邪魔しちゃうかなぁ?」
そこには
「「もう殺すしか無くなったじゃないか」」
魔王が2人いた
「ひいいいいい!!」
ナツキは恐怖の余り気絶したのであった
「よしダグバ、続きやるぞ」
「そうだね」
しかし同時に鳴るゴング
「「あ?」」
そして勝ち上がるのはハルト どうやら相方が気絶した段階で試合終了らしい
「はぁ!俺はまだ決着ついてないから結果に納得してないが!」
「僕もだけど!?」
「もうこうなったら関係ねぇダグバ!」
「ハルト!!」
「「決着つけるまでやるぞ!」」
だが不完全燃焼の2人はそのまま殴り合おうとしたので両者失格となった
「えーいやぁ…あはは、コレは……計画通り?」
とまさかの結果で決勝への繰り上げ当選が決まった松永燕は唖然としていたのである
だがやはり納得いかないので2人は試合後 シンフォギア世界に行き
『アルティメットクウガ!』
アナザーライジングアルティメットクウガvsン・ダグバ・ゼバ電撃究極態が激突!
結果 ハルトは勝利を収めたが結果として南極大陸が半壊し氷が溶けた事で海水面が上昇したり地球温暖化が加速したりするような大乱闘する事になったのは言うまでもない
そしてこの乱闘で南極大陸に謎の遺跡が発見され その近くで
「「「……」」」
何か寝ている三首の金龍が見つかったのを知るのは また別の話
そして同時刻
「到着到着!」
「え、誰!?」
謎の車両から降りてきた怪人…というか
「ビショップ?」
立ち寄っていた羽黒は理解した 確か列車戦隊に出た 敵に似ていると
「お届け物!」
と渡されたものは……
「これは…タロット?」
「では失礼!」
「するな!コレが何なのか説明していけ!!」
「了解!」
新たなトラブルが、また1ページ
予告
まさかの準決勝で離脱したハルトだったが その背後にはメモリ売買組織の黒幕が動き出す
「我々はミュージアムを継ぐものだ」
その頃 逢魔では謎の存在が持ってきたタロットカードが…
次回 大会終わりて お楽しみに!
オマケ短編
ある時
「へぇ〜最近はボソッと異国語を呟くけど相手はそれを理解しているという、ラブコメが流行っているのか…」
「それは、かなり前から流行ってるよハルきち?」
「うちで言うと、時々ボソッとグロンギ語でデレるラ集団のバルバちゃん というような感じか」
「ごめん、リントの言葉を使ってくれるハルきち?」
「何だ、その地獄のような展開…わあああ…」
「あ、ゴオマがバルバにキャメルクラッチされた!」
「「「この人でなし!!」」」
「お、ゴ三人衆も参戦か」
「というか未確認生命体と始まるラブコメって需要ないでしょ」
「てか一条刑事とバラのタトゥーの女とのラブコメ成立するの?」
「無理じゃね?一条さん、ヒロインに鉛玉撃ち込んでる事になるし」
「確かにヒロインに鉛玉撃ち込むラブコメは斬新かも…」
「別に珍しくないだろう?世の中ヒロインがメダガブリューだったり闇黒剣やサタンサーベルで斬りかかられるラブコメもあるからな」
「それ全部ハルきちの体験談だよね?」
「まぁ仲直りしたと思ったら心臓にライジングタイタンソードを刺されたりするかも」
「そんなラブコメ見た事ない!」
「え、てか何それ怖い」
二亜と談笑していた束もやや引いていたのであった……