前回のあらすじ
ナツキ奪還戦時に出会った デスギャバン
彼はハルトの事をアザゾルスと呼んでいたが果たして!
会議室
「それでデス・ギャバン君、アザゾルスって何なの?」
「アザゾルスは理性の外にいる、暴力と犯罪の火種。されど秩序を成り立たせる為の禁じられた存在だ」
『まんま、お前の事じゃん』
「ん?」
はて?秩序を成り立たせる為の危険な存在というのは身に覚えがある、てかオーマジオウと俺の対立構造そのものが 秩序を成り立たせる悪という事だろうな
「アザゾルスそのものは言葉を持っておらず悪意と暴力の集合体であるとされていた」
「ふむふむ……ん?過去形?」
「アザゾルスは俺の目の前にいる」
「だから違うって!」
「それと大いなるアザゾルスと呼ばれ、俺のいた次元だと信者までいる」
「魔王様に信者が!!」
「何と素晴らしい世界だ!」
「それ俺じゃない概念的なアザゾルスの信者だから!」
「そうだハルト坊を崇める集団など狂気の軍団じゃぞ」
「あぁ、そうだ……」
ハルトはネガタロスとフィーニスを見て
「とも言えないのか?」
『言い淀むな!』
「だからこそ邪神として貴方には俺のいる時空へ来てもらう」
「いやだから俺は邪神じゃないし!つか何を根拠に!」
「まず一つ、別時空に入った人間は自分のいる時空以外では自分の存在を維持できない、それが出来るのはアザゾルスの力、ヤミマクールとその加護を与えられた物達だけだ」
「へぇ…つまり逢魔の皆が異世界でも元気なのはアザゾルスの力のお陰と?」
「正確には、お前が仲間達に加護を無自覚で渡しているからだ」
「え、マジで!?そこはライダー的な不思議パワーなんだと思ってた!!」
「そして、お前の持つ負の感情と悪意、そしてそれを受け止める器 お前がアザゾルスを取り込めば全宇宙に…人類に気づきを与える事が出来る」
「俺……そんな力が?」
『いや時折、お前の見せるダークサイドの部分…あれがアザゾルスの闇というなら納得のいく場面がチラホラと』
「そうだったのか!!アレが邪神の力!」
「デスギャバンよ、自分のヤバさに気づいておらん奴が人類に気づきを与えるのは無理じゃろ?」
「俺、そんなヤバい奴の器になれるの?てか答えはNO!俺は仲間と一緒にやる事があるの!」
「そうか」
「なら無理矢理にでも連れて行くのみ!か?」
武器を持ち構える幹部達だが
「いや暫く厄介になる」
「へ?」
「良いだろう?」
「構わないよ、客分と招き入れるそれで良いね?」
「勿論だ」
「じゃが、ハルト坊がそんな…想像もつかない存在に関与していていたとはの」
「いや俺の生まれからして、色んな世界のヤベー奴受け止める器みたいなもんだから…まぁ流石に全時空共通の悪みたいな感じとは思わなかったけどさ」
「ボス!俺は感動した!!」
「ネガタロス?」
「まさかボスがこの世全ての悪とも呼べる邪神だったとは!」
「ネガタロスさん?違うよ、俺、邪神じゃないよ!」
「と言いながらも最後は邪神を名乗る未来が見えるぞハルト坊」
「何!?」
「魔王にならない言ってたけど、今じゃ真央だもんね」
「ほほぉ……貴様等、そんなに俺の新作ロールケーキが食べたいか」
「どんな味があるの?」
「エスプレッソ味、黒蜜きなこ味」
「ほぉほぉ」
「あとそれと………サルミアッキ味」
聞いた瞬間にダッ!と全幹部が逃げ出したのである
「おいコラ、逃げるな卑怯者おおお!逃げるなああああああ!!ロールケーキを捩じ込むから逃げるなぁああ!」
「…………」
え、コイツで本当に大丈夫なの?と不安になるデスギャバンであった
ーーーー
その頃 ナツキは
「し、死ぬかと思ったぁ!」
「しかしギャバンまで出てくるとは予想外ですな」
「紫ウォズ!お前大丈夫だったのか!」
「はい拷問された体のダメージも、メディカルポットに入れば治りましたが…」
「そうか!良かったよ」
「し、しかし…時折、魔王達を思い出すと体の震えが…」
「流石に精神面は治せなかったか…」
「取り敢えず、紫ウォズ…ゆっくりして欲しいけど確認させて…被害は?」
「えぇ、此方の艦隊は三分の一が轟沈、死傷者多数、戦力も奪われました」
「向こうの損害は」
「………艦船15隻中、3隻轟沈させたのみです」
「奇襲だったからな…」
「しかもその艦船は現地登用した乗組員です」
「……それってまさか」
「クローントルーパーではない軍人として訓練された現地登用の魔人族や悪魔達…そう我々は同志撃ちをしていたのです」
「何という事だ、逢魔…逢魔汚い!!」
「ってか何で宇宙刑事まで…」
「恐らくですが、私が魔王に選んだ素材が原因でしょうね」
「白スーツ?……え、素材?ハルトの?」
「えぇ魔王を作ったとされるHシリーズの素材…この本によれば」
「ハルトの製造レシピ有るんかい」
「でないとクジョーがクローンなんて作れる訳ないでしょ私がこの実験記録をクジョーに渡したのですよ」
「え、マジで!」
「この本によれば、魔王は……」
ゴクリとナツキは息を呑む、紫ウォズは続けた
「お砂糖、スパイス、素敵なものいっぱい…全部混ぜるとめっちゃ強い怪人が出来る!筈だった……だが白スーツ博士は間違えて余計なものを入れてしまった!それは……アザゾルス!と書かれています」
「お砂糖とかスパイスと素敵ものいっぱいで人間ができるか、てかハルトには人間と怪人の遺伝子や生体データが入れられてるとか言ってたけど?」
「そして生まれた超強力な実験生物!全怪人の力を宿すだけでなく更新し強化し続けるモルモット!しかし力は宿ったは良いが未覚醒で力を出せなかった失敗作、その名はH10!……と実験記録には書かれていますね」
「こう聞くとアイツはアイツで難儀な生まれだよな」
「研究主任のリリアナも実験の疲れで深夜テンションな報告書になったんだ、許してくれ」
「大事な部分は塗りつぶされてますね、白スーツ?」
「それはリリアナが消したブラックボックスだよ…だから私は研究施設に残ったH10のDNAから複製品を作ってクジョーに渡すしかなかったんだ」
「その結果は?」
「制御装置を大量に搭載したのにディケイドに会ったら制御装置が壊れて暴走した」
「おのれディケイドおおおおお!お前のせいで魔王クローン量産計画が台無しだぁ!」
「あと嘘つけえええ!あのハルトがそんなもので出来てるとか、ありえねぇよ!マザーグースか!!つか何?アザゾルス?」
「アザゾルスとは全宇宙に存在する悪の概念みたいなものと思ってください、それを作成途中の魔王に打ち込んだのです」
「打ち込むとどうなるの?」
「簡単言ってしまえば闇の力を受け入れやすくなるのです、H1〜9までは優秀な素体を直接改造を施してますが H10は遺伝子レベルから調整したデザインベイビー…それ故にアザゾルスの力をダイレクトに受け止めれるのです……ある意味でアザゾルス降臨の人柱にもなりますね」
「なっ!」
「さて、それよりも現在は各地に散らばる残存戦力の集結、それと各地に散らばったリバース八将軍を集めてください」
「正気ですか紫ウォズ!リバース八将軍は我々が制圧している領土を抑えているのだ集結させたら各地の抑えが効かなくなるぞ!」
「ですが逢魔の精鋭を倒すには八将軍の力が必要になる」
「え、何それ?」
「八将軍とは救世主ナツキと戦う為に選ばれた精鋭です」
「えぇ…いつの間にケケラが用意したの?」
「こんな事もあろうかとな」
「えぇ」
「大変だ!2人が抜け駆けしたぞ!」
「何してんの!直ぐに連れ戻して!!」
ーーーー
その頃 ハルトはデスギャバンの話を聞いて
「つまりデスギャバンの話だと俺の体には怪人とアザゾルスなる邪神の力を持っているという事だな」
「そうなるの」
「よしウォズを呼べ」
数分後
「謹慎を解いて頂き感謝します」
「ウォズよ、俺の体にアザゾルスなる邪神がいる事を知っていたか?」
「初耳です」
「本当か?」
「無論、未来の貴方も把握してないかと」
「そうか…よし次の攻撃作戦だが」
「リバースの攻撃ですか?」
「そうだナツキの奪還をせねばな…でないとエルフナイン達が暴発してしまう直ぐにでも部隊編成して攻撃に出るぞ!」
「我が魔王……私に一つ考えがあります」
「考え?」
「はい……お耳を拝借」
ウォズの話を聞いたハルトは
「よし採用!!仔細はお前に任せる」
「はっ!」
「そしてハウンド、今回の褒美だ」
「私にはサイガドライバーがあるのですが…」
「新しいベルトだ、こっちは銃だからハウンドのスタイルにも合うと思ってさ」
と渡したのは以前受け取ったマイスドライバーを量産したものである そして更に銃型のバックルとライドエグズを渡した
「お受けいたします」
「よーし、デスギャバン!」
「何だ?」
「俺にそのアザゾルスの力の使い方を教えてくれ」
「何?」
「我が魔王!」
「まぁ待て皆まで言うなウォズ、俺の中にそんな訳の分からない力があるなら…そんな力を制御出来ずに迷惑をかけるかも知れないだろう!」
「ま、まぁそうですが」
「ならそんな力を自分のものにした時、俺は次のステージに行ける!」
『何てこった!自分の中にある力を恐れとかせずに向き合うなんて主人公みたいな事してるぜ!』
「相棒、一応俺が主役」
『普通の主人公は虐殺したりしないよ?』
「そうか?」
「我が魔王、破壊者を守護者にする願いでコントロール出来るなら苦労はないのですよ」
「結局、プトティラもコントロール出来てなかったですしね」
「お黙り!!俺はまだまだ強くなれるなら力へ手を伸ばす」
「我が魔王!」
「という訳だデスギャバン、俺にその力の使い方を教えてくれ」
「良いのか?」
「何が?」
「人間を辞める事になるぞ?」
「元から人間辞めてますのでビビる事はない!」
と話していたのだが
ウォズは涙目で同僚達の前で
「私を笑いなさい!いざという時の大事な作戦に謹慎を命じられた私を嘲笑うが良いです!」
そう言われた時 幹部達は
「「「「「ははははははは!!」」」」」
全員が笑い出していた
「いや鬼か」
流石にびっくりである
「全く、お前達は…頑張ってる仲間に罵倒するなんて容赦なしか!」
と話していたのだが椅子に深く腰掛け考える
「戦力も増えたし、色々と考えるか」
今回の戦いでサイカクのエゴルギアを戦いで手に入れた……ふむ今回の武勲を考えるならと考えていたが
「あ、やべ…そろそろ学園に顔を出すか」
と思い 学園に向かう
霧彦と井坂と、勿論 あの探偵にも一通りの情報を共有した…これで一先ずはこの世界での目も険しくなるのだが
「エマ達も大丈夫だったか?」
「うん!ホノカさんが助けてくれたから」
「ごめんよ…」
「謝らないでくださいまし」
「そう言ってもらえると助かるよ…けどまぁ」
「まさかナツキがメモリを…」
「というより傘下連中だね、全く部下の管理がなってないよ!」
「ナツキさんの居場所は?」
「大丈夫、咲那ちゃんが把握してるから次も殴り込むよ」
「相変わらず容赦ありませんのね」
「まぁね…戻ってきたら禊から始めるなら」
「ほ、程々にしてあげてね」
「勿論だともエマちゃん達が頼むなら優しくしてあげよう」
「具体的には?」
「水攻め」
「み……水…う、頭が…」
「ヒロちゃん大丈夫!」
「え?何が……あぁ、いやマジでごめん」
以前の牢屋敷事件であの場にいた面々は魔女化した影響で色んな世界線の自分の記憶を共有したのだが、その中に ナツキを大好きなアーティストのノアの処刑方法がそんな方法だったのを思い出して目線を逸らした
というかノアちゃんも今 牢屋敷にある自室で狂ったようにナツキの肖像画を描いている…早くナツキを奪還せねばならない
「取り敢えずナツキは必ず取り返すから安心して、その為の特訓もしてるんだ!」
「どんな特訓なのですか?」
「俺の中に眠るなんか滅茶苦茶やばい邪神を操る力」
「ハルトさん頭打ちましたの?」
「ダメだよハンナちゃん、ハルトさんはこれが普通なんだから!」
「なぁもっかい俺への印象を話し合おうじゃないか」
と話した 放課後 ハルトは仲間達と本国に戻り
仕事着に着替え、司法局につき一言
「では大罪人ティードの死刑執行を始める」
「待て、待つんだ魔王!何故、いきなり罪人扱いされているのだ!」
ティードはそう叫ぶとウォズが立ち上がり
「異議あり!我が魔王!せめて裁判の程は取ってください!即死刑執行はあんまりです!」
しかしハルトは淡々と
「罪状、俺の命の恩人であり文字通り人生を変えてくれた存在…仮面ライダークウガの歴史を奪い平成ライダーの歴史を奪った!判決、死刑!即執行!!死刑開始の宣言をしろ、ゴクチョー!!」
「はいはい…死刑開始いいいいい!!!」
「誰か、あの不穏なマスコットを撃ち落とせえええ!」
「魔法少女に出てくる使い魔は不穏の象徴じゃあ!」
と言う一幕があったがティードは
「私情以外の理由を感じられない!!」
まぁそりゃそうだろうとなる
「異議あり!」
「何だろうか?弁護士ビンゴ!」
立ち上がったのは弁護士型ヒューマギアのビンゴである
「陛下の事情を考えれば被告人を死刑にしたい理由も分かりますが逢魔も法治国家、安易に私情で死刑をするのは逢魔の掲げる三権分立にも響きます、ここは司法にお任せください!」
「そ、そうだな済まないホウオウソル…いや弁護士ビンゴよ…つか三権分立……え?」
『相棒、流石に三権分立は分かるよな?』
ー分かってるとも暴力!財力!権力!だろ?ー
『違うぞ?』
ーなら…強靭!無敵!最強!!だなー
『司法、立法、行政だよ!お前、テスタロッサ達の仕事なんだと思ってたの!!』
と脳内会議が繰り広げられているが その間にもビンゴの弁論は続き
「このように逢魔王国の法律に照らし合わせると被告人の罪状に死刑は重すぎると判断致します」
おぉ!と感心する逢魔王国の知識人達であるが
「だが待てビンゴ」
「何でしょう?」
「今更だが法律とは人間に適応されるものだ…コイツは敵だ人間ではない」
「我が魔王!?落ち着いてくださいティードのやらかした事は確かに私人としては許せないものだと思いますが王としてみるなら情報を流して作戦成功へと導いた立役者ですぞ!」
「というか逢魔って割と人道的な国家では!」
「でも逢魔の敵は皆、人間じゃないですから逢魔の司法の適応外だと思うんです!」
「………っ!」
ウォズはその言葉に苦い顔をしていたが
「待て我が君よ」
「何だカレラ?」
「我が君の気持ちは痛い程、理解しているだが此処は裁判所で裁判長は私だ…その私を差し置いて判決を下すのは認めん、これは我が君から与えられた職務に従い許す訳にはいかない」
「カレラ」
「この場で判決を下すのは私だ我が君、邪魔はしないでもらおうか」
「ちょっとカレラ、偉そうじゃない?」
「いいえ司法を預かるものとしては当然の反応よ」
「そうだなカレラの言う通りだ、司法を任せておきながら俺って奴ぁ…なら公平な裁判を頼むよ!」
「うむ!任せてくれ我が君よ!ナツキの時のように面倒臭いから死刑!は無しでいく」
「………ん?」
そして諸々を考慮した結果 というかそもそも
「つか何でうちに情報流したの?お前に何の得があって?」
そう聞くとティードは
「逢魔王国の軍門に降ろうとしたが何故か知らないが俺は魔王に恨まれていた、理由が分からなかったが取り敢えず手柄を立てれば認めて貰えると思いリバースに潜入し情報を流した訳だ」
「ふーん」
そして諸々進んだ結果
「判決、ティードには逢魔での奉仕活動を命ずる」
「それ死刑宣告と大差無くね?」
とハルトすら絶句するものであった
だがまぁ取り敢えずティードは殺さずにおく事にしたが 取り敢えず禊は必要なので
「これは没設定が重かったアナザーWの分!そしてコレは!アナザー電王の分!!そしてコレはぁ!お前に利用されたアナザークウガと二人の分!次にコレは!歴史を奪われた先代クウガの分!そしてコレは!俺の推しの歴史を奪った分だああああああ!!!くたばれえええ!!!」
と禊とばかりに殴られていた そして
「あとコレは平成ライダーは存在しないと否定した分!つかコレが一番許せねぇんだわ!俺の憧れのヒーローを貶すんじゃねぇ!!」
「お、お前…そいつらと敵対しているんだよな?」
「成り行きでな!」
「そしてコレは!平成オールライダーキックと野上さんとタロスの皆様がまた会えた明日という名場面を見せてくれた分!そして子供の呼び声にクウガが来てくれ、サムズアップを見せてくれた分!そして平成ライダーがその世代の人を助けに現れた分だぁ!感動しました!ありがとうございます!!」
『何故いつも最後に感謝を入れて殴る』
『ほら相棒って推しの前だと滅茶苦茶、憎むか愛するしか出力出来ないんだよ』
『あ、そうだった』
『実際、あのシーンで子供がクウガを呼ぶシーンみて大号泣だったな…滅茶苦茶自分と重なって見えたらしい』
とまぁ取り敢えず禊は終えたので
「ふぅ…皆、彼がティード君だ仲良くするように挨拶」
「よ……よろしくお願いします……」
「皆も思う所があるだろうが仲良くするように」
いや目の前でボコボコにされた人間に優しくしない程 逢魔は人でなしの集団ではない
「はーい!」
と返事したのであった
「ですがどんなライダーの力を?アナザークウガ…ではないとは思いますが」
「当たり前だアナザークウガは俺の半身と言っても差し支えない20の平成アナザーライダーの一角 それを他人に渡す事など絶対にあり得ない」
「それは最初期に契約を結んだアナザーライダー達は別格という事ですな」
「そうだ俺にとって大事な相棒だからな」
『は、ハルトが優しいだと!』
『お前は誰だ!』
『『偽者だぁ!!』』
「おい、ちと待ってろ」
ー暫くお待ち下さいー
「さて、俺は本物か?」
『『『魔王様万歳!』』』
「よろしい」
「そうなるとアナザーシノビ、クイズ、キカイも?」
「そうなるウォズ、それをお前に預ける意味は分かるな」
「はっ!」
「さて……一先ずコイツをどうしてくれようか」
「ひぃ!」
「あ、違うよ〜どんな力を上げようかなって話」
「……へ?」
「逢魔では禊が済めば貴様も仲間だ…例え……そう…例え…俺の最推しの歴史を奪って無かった事にした奴でもなぁ…」
ゴゴゴゴゴ…と見えない圧に驚く中
「そうだ、それがアザゾルスの力だ」
「え?そうなの!」
フッとオーラが消えるが力を出せた事に喜ぶハルトだがジョウゲン達は
「いやいや魔王ちゃん、顔が怖かったよー」
ドン引きしていた
「そうか?…いや何、嬉しくてな」
「嬉しい?」
「俺の力に限界がねぇ、まだまだ強くなれるって事にな俺ワクワクすっぞ!」
『相棒がラスボスみたいな事を…』
「……我が魔王、貴方は何の為に強くなるのですか?」
「ん?どうしたよウォズ?」
「いえ、何で強くなるか、その理由をお伺いしても?」
「そりゃ俺の大事な皆を纏めて守れる強さだよ!弱いと全部奪われるから奪われないように強くならないと……それに…今の俺は怪人達や人と違うってだけで理不尽に虐げられている人たちの思いも背負っている、だからこそ俺は誰にも負けないくらいに強くなるんだ!」
「強くなるではなく、強くならないと行けないですか」
「何だよウォズ、何が言いたい?」
「強迫観念で強くなるのは感心致しません!」
「強迫観念って何言ってんの?俺は別に…」
「我々は我が魔王の我儘に…エゴに振り回されている被害者ではありません!どんどんコレからも我が魔王の我儘に巻き込んで頂きたい!!それが我々がやりたい事であります!」
「……っ!」
「何故、変な所で遠慮するのです!我々が死ぬのが怖いから危ない現場は任せられない?笑止千万!我が魔王の為に命賭けずにして何が幹部ですか何が側近ですか!」
「ちょっ、ウォズちゃん!」
「どうした急に!」
「というか魔王様へ何という口を「待て」ですが先輩!」
「待てと言っている、今横槍入れるなら誰であろうと許さんぞ」
「「「っ!」」」
「辛い時に辛いと言えないと、人の痛みが分からぬ王になってしまいますぞ!!」
「っ!!!」
「いや最後、叔父さんのセリフで締めたよ」
「しかしどうされたのだ?」
「今止めねばハルト坊が全部一人で解決しようとする為にアナザーオーマジオウへとなる……未来の彼奴に繋がる世界線が交わるかも知れんのじゃ…謹慎中に逢魔降臨歴・裏伝に書かれていたらしい」
「「っ!!」」
「え?それの何処が悪いのでは?ウォズ先輩が止める理由が分からないのですが?」
「それを止めないとあかね様が死ぬぞ」
「「「!!!!」」」」
「我が魔王、我々を頼ってください!貴方の胸に抱える気持ちは一人で抱えるものではありません我々にも預けさせてください!」
命賭けの諫言という奴だろう、ウォズの言葉にハルトは
「………………(俺は知らない内にまた一人でやろうとしていた訳か)」
ハルトは ふぅ と溜息を吐き
「我儘に……か、分かったウォズ……リバースの追撃は別のものに任せる」
「はっ!」
「おぉ…」
「皆も他にもやりたい事があれば言ってくれ、逢魔は俺達の国であり皆の国だ良いと思った事はドンドン言ってくれ」
「おぉ!」
「焦ってたか…ナツキが拉致られたり俺が邪神復活の依代とか言われたり…力のコントロールが出来るようにならないと行けなかったり…そうだよな何一つ焦る事はないか……良いだろう!俺は俺のまま邪神、魔王、怪人として強くなってやろう!」
「その通りです我が魔王!」
「よし、ティード!」
「おう」
「加入したばかりだが役職を与えるぞ」
「あぁ(この嫌われようなら大した役割ではないだろうな)」
「お前を逢魔王国の外交領事館や各領地の支部を束ねる統括本部長の役割に任命する、それに合わせて最高幹部に任命する」
「当然だな(まさかの重役任命だと!?)」
「見ろ…ティードの奴、重役に任命されて震えてるおるわ」
「何段飛ばしで最高幹部になってんだろうな」
「まぁ魔王ちゃんが人に任せるを覚えたから良いか」
「まぁ!僕の方が上ですけどね!さぁ!僕の事を先輩呼びなさい!」
「登場順で言うなら俺が一番早いぞ?」
「「「っ!!!」」」
「はいはい、喧嘩しない」
となった
「改めて命令するぞ、フィーニスとネガタロスにはリバースの追撃を任命する指揮下の艦隊は自由に動かせ」
「はっ!!」
「ジョウゲン、カゲンは領内の査察を命じる必要なら武力行使も許可するが細部はカレラの指示に従って行動しろ」
「「はっ!」」
「ヤクツキは本国と直轄地の治安維持を頼む、領内の治安はウルティマの管轄だから指示はそっちに仰げ」
「うむ」
「我が魔王、私は!」
「お前とティードは俺の行動を補佐しろ」
「はっ!」「はぁ…?」
「気が抜けた返事は?」
「んぐっ!!」
突然ティードの口へサルミアッキ味のロールケーキを投擲されて捩じ込まれたのである
「油断するとロールケーキが飛んでくると心得よ」
プンプンと怒るハルトであったが
「「「「「(よし、タゲが移った!)」」」」」
と幹部達が微笑ましい顔をしていたのであるが
「油断大敵ぃ!!」
「「「「ゴフッ!」」」」
「何故、妾まで!!」
「当たり前だ!!」
結局幹部全員の口にロールケーキ(プレーン、チョコ、抹茶、チョコミント、クリームチーズ味)が投げられたのであった
ーーーー
学園にて
「ったく失礼な奴らと思うよな二人とも!」
「その前にハルト……私達に何か言う事あるよね?」
「な、何のこと?」
「オレ達が言わないと分からないか?」
「ま……まさか!皆に内緒でイチゴたっぷりのショートケーキや抹茶ミルクレープを作って一人でこっそり食べた事がバレたのか!」
「ほほぉ、それは初耳だ詳しく聞かせろ」
「あれ!それじゃなかった……となると…何だ?ま、まさか!」
「そうだ気づいたか」
「シャルモンのケーキを一人で買って食べたのがバレたのか!!」
「おい………ハルト」
「な、何かな?」
「貴様、人のいない所で何、優雅にスイーツタイムを取っている!!」
「ぎゃああああ!キャロル待って!関節技は辞めて!!」
ロシアのロボ超人の必殺技を喰らい悲鳴をあげていると あかねはそれはもう良い笑顔で
「違うよね?」
「………え?」
「ハルトの事だから凄い危ないものが自分の体に眠ってたとか宿ってたとか…それが本当に危ないから私達に迷惑かけるからって隠してるよね?」
「……何でそう思うの?」
「だってハルトの身に起こりそうな事だから」
「貴様の体質上、得体の知れない何かを引き寄せても驚きはせん」
「俺、あかねのプロファイリングとキャロルからの解像度が高くて怖いよォ…」
「何があったのかな?怒らないから言ってみて?」
「まぁケーキやスイーツをこっそり食べた件は後で取り調べるがな」
「フッ……実は」
「実は?」
「俺の体にはマルチバース規模で悪さをしている邪神が宿ってましたぁ!!覚醒したら滅茶苦茶ヤバい奴がいたらしいんだよぉ!」
「……それで?」
あ…まずい!あかねの圧が強くなっている!もう今の気分はパワハラ会議を受けてる下弦の鬼だぜ!
「その力を制御しようと、ある人物の協力を取り付けてました!」
「その邪神の事は誰かに相談した?」
「してません!!全部一人で解決しようとしてました!!」
「そうか……」
「そうだよね」
あ、コレやばい…と冷や汗を掻くがもう遅い
「ハルト?覚悟は出来てるかな?」
「何回オレ達の心配させれば気が済むのだ覚悟しろ!」
「あかねさん!キャロルさん!俺に出来る範囲の事で何でもするから命だけは!それとその闇黒剣とメダジャリバーを下ろしてぇ!!」
「「問答無用!!」」
「いやあああ!!相棒、助けてええええ!!!」
『無理だな』『諦めろ』
「そんなぁ!!」
涙目で土下座するハルトであった
「ご覧なさい、アレが我が魔王です」
「……」
という日常を見ていたティードは えぇ とドン引きしていた
「幻滅したなら構いません、その時は…私自らこの場で処刑します」
「待て…そうは言ってない、だが何故俺がこんな立場に?」
「私が我が魔王に具申したのです、有能な人材を遊ばせておくには勿体無い しかし最高幹部や要職にいきなり抜擢すれば確実に周囲との軋轢を産む故にヤクツキと我が魔王とで一芝居打ったのです」
「なっ!!あれが芝居だったと言うのか!」
「えぇ、ヤクツキにも嘘をついて貰いました」
「あの一瞬で…」
「ふふふ、我が魔王もアレで役者なのですよ」
「じゃあ今のアレも周りを油断させる演技なのか!」
ティードは嫁達に土下座しているハルトを指差すがウォズは真顔で
「いいえ、アレは日頃の行いから出た錆です」
「えぇ……」
ティードの視線にはアレがハルトだと理解したが
「それでウォズ、確認しておきたい」
「何ですか?」
「逢魔での敵の対処」
「そんなの決まってるでしょう?先手必勝、一撃必殺!」
「なら、これで正解か!」
『ブレイカムキャノン!!』
突如振り向いて銃撃を浴びせるも其処には無傷の男が立っていた
「おやおや初手から攻撃とは流石は逢魔王国の幹部達 品性に欠けてますね」
「誰でしょうか?貴方は?」
其処に現れたのは黒スーツにベルト型ホルスターに刀を納める男が1人
「私はリバース八将軍が1人「そうかお前敵だな…なら死ねえええ!」いや名乗らせろ!!」
ティードはそう言いながらブレイカムバスターをブレードモードにして襲いかかるのであった
「ティードは変身エフェクトを破壊する横紙破りですからね」
「だからと言ってこんな真似をするな!」
男はデザイアドライバーとバックルを取り出したのである
『SET AVENGE』
「変身」
『BLACK General BUJIN SWORD!ready fignt!』
其処に現れたのは仮面ライダータイクーン・ブジンソードであった
「改めて名乗らせて貰うリバース八将軍の1人、飛騨総司いざ参る!」
「リバース…接敵、対処を開始します」
『ウォズ』
「そうだな」
ティードが起動したのは……とあるアナザーウォッチであった
『クウガ…』
それはとある歴史の先に語られる もう1人のクウガ それから生まれたアナザーウォッチ
アナザープロトタイプクウガ 見参!
同時刻 逢魔領内を巡回していた ジョウゲン、カゲンの前にも敵が現れたのである
突然の銃撃、そこにはアタッシュショットガンを生身で片手打ちしたスーツ姿の女性である
「誰?」「初対面だ」
「魔王側近の元クォーツァー発見」
『Japanese wolf!』
「リバース八将軍、土岐桔梗…処理開始」
「なんかムカつく言い方だね」
「敵なら倒す!」
「やって見なよ…変身」
『SHOT RISE!オルトロスバルカン!!Awakening the instinct of two beasts long lost!』
双頭の狼 仮面ライダーオルトロスバルカン
しかし2人も経験豊富である
「魔王ちゃんがいたら、ちゃんとこじ開けないとダメって怒る場面だよね」
『ザモナス』
「全くだ」
『ゾンジス』
「「変身!!」」
『RIDER TIME!仮面ライダーザモナス/ゾンジス!!』
そして戦いが始まる
予告
ナツキの下に集う八将軍 しかし2人が先走る事で混乱が起こるも全員集結する そんな時
「よぉ、ナツキ」
「ハルト!?」
再び 両者は邂逅する 次回 八将軍 お楽しみに!
オマケ短編
ババ抜き
逢魔王国で
ハルトと三人娘は何故かババ抜きをしていた
「ぐぬぬ」「ふふふ」
「なぁテスタロッサ…」
「はい何でしょう?」
「あの二人って前から仲悪いんだよね?」
「まぁそうですわね」
「けど今ではババ抜きやってんだよなぁ」
「不思議ですわね」
えい!とウルティマが引いたカードはババだったのだ
「ふっ、残念だったなウルティマ!」
「くそっ…こうなったら!」
と態とウルティマは右がジョーカーと見せた上で超高速シャッフルをしたのだ
「おぉ…これは」「早いですわね」
「さぁ、どーっちだ?」
「右だろ?」
「え、見えてたの?」
「当然ですわ」
「うへぇ、俺も動体視力を鍛えないと」
「どうだウルティマ、残念だったな」
「えぇ?ボクから見て右って言ったんだよ?」
「なっ!」
カレラの手にはジョーカーが握られていたのだ
「さぁ、我が君よ!どっちがジョーカーだ!」
「甘いなカレラ、俺の未来視を侮ったな!!」
と出されたカードを迷わずに引くハルト、そしてフッと笑う
「どうやら切り札は常に……俺の所に来るみたいだぜ」
ジョーカーを見せてドヤ顔するハルトだがテスタロッサは一言
「カッコよく言って誤魔化さないでください」
「ハル弱っ!」「我が君よ素直過ぎるのはどうかと思うぞ」
「そこまで言わなくとも…」
結局 ハルトが最下位だったのは言うまでもない