無冠の王 アナザーライダー戦記 リテイク   作:カグ槌

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今回からシンフォギアG編です。今回から新キャラ登場を出しますのと

テーマは喧嘩ですかねw


シンフォギアG編
新たな火種


 

 

 

ここはキャロル達が拠点にしているチフォージュ・シャトー

 

そこに仕組んだ座標によりオーロラカーテンを超えて帰ったハルト達は

 

「ただいま〜」

 

ヘラヘラと両手を振りながら帰還を伝えると

 

「お、おかえりハルト…」

 

「ハルトさん…おかえりなさい…」

 

見るからにボロボロになっているナツキとエルフナインがいた

 

「どうした2人とも!!」

 

その様子に慌てて駆け寄るハルトはアナザーエグゼイドの力で回復させる

 

「よく帰ってくれた……」

 

「お願いです…キャロルが……キャロルが!」

 

エルフナインの言葉にハルトは思わず身を乗り出して

 

「っ!キャロルがどうしたんだ!!」

 

「着いて来てくれ!!」

 

ナツキの案内でチフォージュ・シャトーを全速力で走るのであった

 

 

そしてナツキに案内された部屋の中を見て

 

「う……うわぁ……」

 

ドン引いたのは言うまでもなかった

 

 

「ふはははははははは!今日は新しいコアメダルのハッピーバースデーだぁあああああ!!」

 

 

ボサボサの髪と目の下に濃いクマを作り、両手には三枚のメダルを天に掲げ高笑いしているキャロルであった

 

 

「き…キャロル?」

 

 

恐る恐る声をかけるが聴こえていないようで彼女は高らかに

 

「ふはははは…オレの才能にぃ…不可能はなぁぁぁぁぁい!!」

 

 

その変わりように

 

 

「いや!俺のいない間に何があった!!」

 

ハルトは思わずエルフナインとナツキを見ると2人はバツの悪い顔をして

 

「いや最初の数日は普通だったんだが…」

 

「暫くしたら1人でブツブツ呟き始めて…そして何故か突然、寝ずにドライバーやメダルを作り始めてですね…」

 

「それであの惨状と?」

 

「「うん(はい)」」

 

何処ぞの神のようなリアクションに思わずハルトもキャロルに駆け寄る

 

 

「キャロル!!その神様の域まで至ると色々不味いから!戻って来て!!」

 

 

余りの惨状に居た堪れずにキャロルを抱きしめて静止するハルトの気持ちが届いたのか

 

 

「ん……ハルトか?」

 

ハイライトの消えている目で話しかけられて怖いと言う気持ちを堪えてハルトは言う

 

「そう色々言いたいが…取り敢えず寝ような」

 

「ん……そうさせてもら……おう…」

 

ポンポンと背中を軽く叩きながら穏やかな声音で言うとキャロルは糸の切れた人形のように眠りについたのを見て

 

 

「取り敢えずベットに連れてくよ、2人はウォズ達の案内宜しく」

 

「おう気をつけてな」

 

「ん?おぉ」

 

お姫様抱っこしてキャロルを寝室に連れていったハルトを見て

 

「あのキャロルを寝かしつけたぞ…」

 

「やっぱりハルトさん凄いですね…僕たちも寝ましょうか」

 

「だな」

 

 

2人は寝かしつけられずに実験に協力させられていたのでウォズ達の案内を済ませた後、2人も同じように泥のように眠るのであった

 

ーーーーーーーー

 

そして寝室にキャロルを横にさせたのは良かったのだが

 

「うーん……離れない」

 

しっかりと服の裾を握りしめており離してくれる気配がない…無理に剥がすと起きそうだよな気持ちよさそうに寝ている手前もあり申し訳ないので

 

「しゃあないな」

 

これは必要悪と言い聞かせるとキャロルと一緒に横になり一眠りする事にしたのであった

 

 

そして数時間後キャロルが目覚めると

 

「ん……ん?何故オレは寝ているのだ?」

 

まだ冴えない頭をフル稼働させながら周りを見渡す前に正面にあった光景に固まった

 

「っ!!」

 

そこには穏やかに寝息を立てて気持ちよく寝ているハルトがいたのを見て思い出した

 

「あぁ…帰ってきてたのか…体が動かな…」

 

ならば邪魔しては悪いと動こうとして初めて自らの状況を把握し赤面する

 

「っ!!!!!」

 

俯瞰して言うならばハルトはキャロルを抱き枕と思わせるようにガッチリと抱きしめて眠っていたのだ、大人になれば抜け出せただろうが子供状態の今では抜け出せないでいる

 

「zzz……」

 

「おいハルト起きろ!直ぐに離………さなくても良いか」

 

欲望と理性を天秤にかけ欲望にあっさり傾いたキャロルは

 

「暫くぶりだからな束達には悪いがこの位はさせてもらうぞ」

 

そう言い訳し強めに抱き締めると条件反射で強めに抱きしめられる

 

「こ、これは…悪くないな…よし」

 

キャロルはふと思う事がありハルトを軽く揺するとハルトは目を半開きにし完全に寝惚けている

 

「起きろハルト」

 

「ん……きゃろる?おきた?」

 

見事に寝ぼけており現実と夢が曖昧な状態である精神的な壁がないのだ、つまりハルトの本音を聞くには絶好のチャンスである。因みに彼の中にいるアナザーライダー達はこの後の展開にワクワクしているのかハルトを起こす気はない

 

「あぁ」

 

「うーん…」

 

「眠いのか?」

 

「うん…だいじょうぶ…」

 

眠いのか台詞が辿々しいハルトにキャロルは

 

「お前はオレをどう思っている?」

 

「ん〜だいすき…」

 

「それは…っ!」

 

キャロルが二の句を尋ねる前にハルトがキスをしたのであった時間は短かったがキスを終えたハルトは無垢な笑顔のまま

 

「ん…これが…ほん……ね……え?」

 

だが、夢か現実か曖昧だったハルトが柔らかな唇の感触により現実と理解したのか完全覚醒を果たしたのであった

 

そこには俺と同じように顔が赤いキャロルである

 

「!!!!!!!!」

 

声にならない悲鳴を上げながらハルトは飛び起きた

 

『ほぉ…抜け目ないなハルト』

 

『ちゃっかりしてるな』

 

『ギャハハハハハ!』

 

ー笑ってんじゃねぇよ!これは事故だ!ー

 

『本音だろ?』

 

『ギャハハハハハ!責任取れよ!』

 

ーわーってんよ…取り敢えず事態の解決を図るー

 

「キャ……キャロル…今のはその〜」

 

「ふふふ…言質は取ったぞハルト」

 

「い、いや俺は!」

 

『ん〜だいすき』

 

そこには寝ぼけてる俺の声が…まさか!

 

「こんな事もあろうかとブロックポットに録音済みだ…ふっ、これでオレが正妻だな」

 

「用意周到過ぎませんか!!」

 

「そんな事より言い逃れは出来んぞハルト?」

 

最早逃げ道はないので観念したハルトは顔を赤くしながら

 

「うぅ……そーだよ!俺はキャロルが好きだよ!離したくないし離れたくない!だから俺に一生ついてこい!!」

 

『やっと言ったかヘタレ』

 

『長かったなぁ〜いや本当』

 

『告白飛ばしてプロポーズか』

 

『『『あ』』』x23

 

「……………」

 

「んだよ嫌か?」

 

「はぁ……この流れでオレが断ると思うのか?」

 

「さぁ?んで答えは?」

 

「良いだろう一緒にいてやる、お前はオレのものでオレはお前のものだ…では早速だが」

 

「んだよ?」

 

「連中に自慢するとしよう、また後でな」

 

言うなりテレポートジェムで転移したキャロルを見て

 

「あ!おいコラ待て!!!」

 

慌てて皆の場所まで向かうのであった

 

 

その数分後

 

 

「祝え!我が魔王が伴侶を得た瞬間を!!」

 

「おめでとうございます魔王様!妃様!」

 

「めでたいねぇ!魔王ちゃん!」

 

「あぁ…めでたい!」

 

パチパチと拍手喝采の皆にハルトは嬉しさとムードも無かったなと反省半分

 

「いや、ありがとう…けどアレ止めなくて良いの?」

 

ハルトが指差した先では

 

「ハルトにプロポーズされただと!」

 

「しかもハル君からキスされたの!」

 

「そうだ!最初に告白された…つまりオレが正妻だ!」

 

「「そんな訳あるかぁ!」」

 

『レモンエナジー!』『カチドキチャージ!』

 

「何するものぞ仮面ライダー!!」

 

『スキャニングチャージ!!』

 

千冬と束の攻撃をキャロルはオーズに変身しタトバキックで迎え撃っていた

 

「キャロルがオーズになってる!!」

 

ハルトは別の事に驚き

 

「この本によれば、ほぉ…後の第二次正妻戦争ですね」

 

「おぉ!聞きしに勝るとはこの事!」

 

「いやぁ…レベル高いなぁ〜」

 

 

「そうだなーご飯つくろー」

 

 

もう考えるのやーめた、と思考を放棄して厨房に行くのであった

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

そしてハルトはナツキから離れていた間の事を聞いている。束はキャロルの技術に興味を示して一緒になって研究し始めたし千冬はオートスコアラーの1人 ファラと剣を交えた模擬戦をしていた

 

「ソードブレイカー、その剣と思うなら」

 

「っ!剣が折れた…そうか…これが……強者との戦いかぁ!」

 

「良いでしょう、貴女の剣見せてもらいましょうか!」

 

「良いだろう織斑千冬…参る!」

 

楽しく剣を交えている…千冬も全力を出せる相手が欲しかったのか笑顔で戦っている

 

ウォズ達は暇潰しにTVをつけていると武闘派アイドル(ツヴァイウイング)とピンク髪の女性がしているライブ中継が流れていたのだが大量のノイズが会場に現れると

 

 

何故かピンク髪の女性が黒いガングニールを身に纏うなり

 

 

「狼狽えるな!」

 

 

一喝すると彼女は宣言した

 

 

「私はフィーネ」

 

 

それはかつてハルト達を目的の為に利用して痛い目にあった敵の名前である

 

その言葉にナツキを除く皆に驚きが走った

 

「な、フィーネだと!」

 

「まさか…」

 

「生きていたんだ」

 

「あの時、ハルト様が盾にした筈なのに!」

 

驚く家臣団に対してハルトは

 

「んじゃあ御礼参りする?」

 

カラカラ笑いながら家臣団に伝える

 

「はて、御礼参りとは?」

 

「は?アナザータイムマジーンにダメージを残したの忘れた?」

 

「「「あ」」」

 

シンフォギア 世界を離れた当初 アナザータイムマジーンのメカトラブルは整備をサボったのではなくフィーネの所為と言ったのを思い出したウォズ、ジョウゲン、カゲンのリアクションを見て

 

「あ…ってやっぱりメンテナンスをサボってたか」

 

「「「っ!!」」」

 

「フィーネここで会ったが100年目!!」

 

「あの時の恨み返してやる!」

 

哀れ、理不尽な暴力がフィーネを襲う

 

「カゲン、ジョウゲン大丈夫だから…俺怒ってないから」

 

とハルトは宥める

 

「だってそのお陰で千冬や束と…娘に会えたからな」

 

満面の笑みを浮かべたハルトであるがTVの向こうで色々演説しているフィーネ(仮)を見ている

 

 

何か月の破片が落ちてくるとか国土の割譲とか色々言ってんねぇ

 

 

「大変そうだなぁ」

 

イタズラではないのは分かるなぁ〜と見ている他人事なのにTVのフィーネ(仮)は俺達の地雷を思い切り踏み抜いた

 

 

ーそして日本政府が保有しているソロモンの杖と生物兵器であるアナザージオウとアナザーライダー並びに魔王軍と称される軍勢を要求する!!ー

 

 

「は?」

 

 

その言葉にチフォージュ・シャトーにいた面々が沈黙した刹那、周囲にいた野生動物が逃げ出す程の大きな殺気を放ったその中でもハルトは手に持っていたグラスにヒビが入る程の圧を放っていた

 

 

「政府保有の生物兵器?何それ?」

 

「いつから我等は日本政府所属の兵器になったのでしょうか?」

 

「不愉快だ」

 

「えぇ先輩、我等が政府如きに首を垂れると思ってるんでしょうか?」

 

と家臣団は怒りに満ちた声音で思い思いの感想を述べている中、ハルトは

 

「行くぞお前等、久しぶりに素敵な招待状(宣戦布告)をされたんだからなぁ…俺の相棒達やお前達が生物兵器?面白い冗談だよなぁ…ジョウゲン、カゲン」

 

「「は!」」

 

「お前等は、俺達を政府保有の生物兵器とか宣った何処かの愚か者供を見つけて俺の前に連れて来いたっぷりとお礼してやる…死なない程度に痛め付けても良い匙加減は任せた」

 

「必ずや!」「お任せを!」

 

「ウォズとフィーニスは着いて来い、あの負け犬に絶対に歯向かっても勝てないトラウマを植え付けるぞ」

 

「「は!!」」

 

「それと…お前達はどう?」

 

『好きにしろ、あんな不愉快な奴は消し飛ばすに限る』

 

『あぁ…久しぶりに頭にくるぜぇ』

 

その言葉が総意であるのか相棒達からは強い意志を感じた…いやぁ久しぶりに俺も怒ってるのを理解したキャロルは

 

「ほら預かり物だ、さっさと終わらせて帰って来い」

 

雑にソロモンの杖を投げ渡す、受け取ったハルトは

 

「行ってくる、束と千冬は見ててね俺の変身」

 

そう言うとハルト達はテレポートジェムを叩きつけて転移したのであった

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

その頃、ライブ会場…いや特務二課改めてSONGS本部は混乱の極みに達していた。嘗ての敵 フィーネの復活はもとより

 

 

「アナザージオウ達が政府の生物兵器ってどうなってるんですか!!」

 

 

司令でハルトをして人間辞めてるOTONAの風鳴弦十郎が机を強く叩いて画面向こうの事務次官に問い詰める事務次官は蕎麦を啜りながら

 

『何処かの馬鹿が見栄張って諸外国にアナザージオウは政府製作の対ノイズの生物兵器って喧伝してやがったんだ…ったくルナアタック以降は姿を見せないのを良い事に魔王の名前で私欲のまま外国にアナザーライダーを派遣して攻め込むとか脅して利権を貪るとか馬鹿な事やりやがって!』

 

事務次官もこの事には大変立腹しているが

 

「彼等は生物兵器ではないし政府保有などではない…外国への面子云々は別として、この事がもしアナザージオウにバレでもすれば」

 

共闘していたからこそ把握している戦力差以前の問題である、そもそも政府側に不信感しかない彼等が今回の扱いを知ればどう報復するのかも

 

 

『アナザーライダー達とも戦争だな…ソロモンの杖も連中が持ってるから数の優位なんてないし最悪ノイズに蹂躙されちまうぞオイ』

 

最悪のケースを考えて皆の顔が青くなるのであった

 

「はぁ……」

 

弦十郎の脳裏には画面越しであるがアナザーライダーの方針を思い出していた

 

協力しないのは奏者ではく自分達を利用するしか興味ない政府連中が嫌いという事

 

それを政府の面々にほ説明して現場協力者として攻撃対象にしないとまで話を進めたのに飛躍して政府保有の生物兵器扱いをしたと知れば、ノイズ撃退に協力してくれていたが今回の件で完全な絶縁ないし宣戦布告されてしまうと頭を抱えていた

 

「司令…」

 

オペレーターの1人も気持ちは理解していたあのライブの惨劇後に起こった魔女狩りの火消しをしたのは政府ではなくアナザーライダーである、その事実は周知の事実で実際アナザージオウはライブの生存者達からは一定の感謝の念を持たれている以上、その名を使って利権を貪ればどうなるかなど分かりきっている…あの魔女狩りの加害者と被害者が入れ替わってしまうくらいのことであり

 

 

そして最悪のケースとは避けたい時に現れる

 

 

そのライブ会場に、フードを目深に被り容姿などはハッキリ見えないが1人だけフードなとで顔を隠さずに堂々としている巻物を持った従者のような男の姿を見る、見覚えのある彼の名は

 

「ウォズ……ということは!!」

 

『終わった…』

 

この時、蕎麦を啜っていた事務次官も箸を止めて天を仰いだという

 

 

ーーーーーーーー

 

そしてその光景を別の部屋から見ていた2人がいた、1人は天パ混じりの黒髪の男性とショートヘアの女性である

 

「来たぞ」

 

男性の一言に女性は笑顔で

 

「えぇ…マリアは約束を果たしてくれたわ」

 

「そうだな…しかし、あんな挑発に応じるとは」

 

「ふふふ…あの人ね冷静なフリしてかなりの激情家だから」

 

「だが生物兵器呼びしただけで反応するか」

 

「あぁ…自分よりも周りを悪く言われたり道具扱いされる事に怒るのよ多分だけど今頃仲間使って言い出しっぺのホラ吹きを見つけて締め上げてるわよ十中八九、意外と根に持つし執念深いから」

 

女性はハルトが出した指示をドンピシャと言い当てていた

 

「まさかハルトがな」

 

「そう今までなら絶対に怒りはしても報復なんてしなかった…優しい人だったのに…」

 

「だから俺達が止めに行くのだろう?」

 

「えぇ……待ってて今助けるからね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

兄さん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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