前回のあらすじ
リバース拠点に攻撃を仕掛けたハルト達、八将軍の韋駄天を自爆させ、あと一歩まで追い詰めたが ナツキが覚醒した青いクロノスのポーズにより ハルトの時間が止められてしまったのである
翌日
リバース拠点強襲の報告を受けていた
確認取れてる範囲で 韋駄天 は死亡したが
紫炎、桔梗、総司、白詰 と言った人物は生存からの脱出をした
構成員は一定数捕虜にして一部は情報を吐かせる為にウルティマに拷問依頼
んで残りの情報を持っていない役立たずの一部は
「や、辞め……うわああああああ!!!」
ダグバとの約束通り 生きたまま生身で宇宙空間に投げ捨てられるというエンターテイメントの犠牲になっている…何故かダグバ達は楽しそうに娯楽で見ていたがハルトは何故か泣いていたのである
「ハルト、何で泣いてるの?」
「いや。コイツ等もナツキなんて担ぎ上げなければ幸せに生きられただろうにって気持ちと……あと宇宙にこんな生ゴミを不法投棄してるというプレゼンターへの罪悪感で涙が止まらないんだよぉ…」
『人の心ぉ』
そしてその光景を背後に
「ハロー!リバースの生き残りども!この生ゴミの不法投棄している映像を見ているかぁ?じゃあ一言…次はお前だ」
その後ろで1人宇宙へ捨てられ、別の画面では いかにも処刑道具ですと主張している 魔女の大鍋のような器と煮えたぎる謎の液体へと1人突き落とされた
あとついでにドンスラが治めているブルーグリルにある アカシアのフルコース復活施設の生贄にもなっている
「死にたくないなら降伏する事をお勧めする」
ハルトは克己と一緒に動画撮影して この映像を銀狼のハッキングから割り出したリバースの拠点に送ったのであった
動画の撮影を終えると
「いや改めて考えると人間って実験素材やらエネルギー源やらに使えて便利だわ、そりゃショッカーも実験材料に選ぶわ」
『相棒、その発想は既に悪役のそれだぞ』
「冗談だよ、俺だって他種族共生国家の王なんだ敵以外にそんな真似する訳ないじゃん!」
『お、おう』
「けど前にブルーグリルで食べたアカシアのフルコースは美味しかったなぁ〜ねぇドンスラ、アレの天然物ってどうやったら食べれるの?」
『生息場所に行けば食べれるが?』
「そっか!楽しみにしよう」
だがリバースの根城には何も残っていない
「と、DX最近逢魔で隙間バイト諜報員を始めた逹臣から来たホーコクロウの手紙で上がっております」
「DX達臣って……まさかのリド?ちょっとベルファスト、一体いつの間に達臣さんとコンタクトを!?ちょっと待ってくれ!サイン貰ってくる!!」
「ご主人様?」
「止めるなベルファスト!!隙間バイトであっても新たな推しが俺の近くにいるのだから会いたいのだ!」
『つかメインは十二支同盟が逢魔に送り込んだスパイかも知れんぞ?必要ならウルティマに頼んで捕縛するとかウォズに対処させないと』
「仮面ライダー側のスパイだと?」
『そうだ早く対処しないと』
「俺は一向に構わん!極秘防衛機関コードでもゼッツでも十二支同盟でもハピパレでも仮面ライダーの皆様が俺達の根城に入り、観光を楽しんでくれるというなら幾らでも遊びに来て欲しいくらいだ」
『おい、破壊工作されるかも知れないぞ?』
「俺の推し達はそんな卑怯な事は絶対にしない!俺の推し達をバカにするなぁ!!」
『しまったハルトの地雷踏んだ、逃げるぞ』
「逃げるな卑怯者お!逃げるなあああ!推しとの直接対決から逃げるなあああ!ベルファスト!俺ちょっと精神世界で相棒を締め上げてくる!」
「その前に…他にやる事があるのでは?」
「はっ!」
『そうだ、DX逹臣の所へ行け!』
「おう!仮面ライダーのサインをもらう事以上に大事な事があるかぁ!待っててください逹臣さーーん!!」
「カレン様お願いします」
「当て身!」
「うぐっ!」
数分後
「ふぅ……」
『うわぁ!急に正気へ戻るな!』
目覚めて冷静になったハルトは呟く
「まさかナツキに時を止められるとは…」
『恐らくあの青いクロノスの影響だろうな』
「まさかナツキの奴が時の世界に入門するとはなぁ!!」
『お前は何処の吸血鬼だ』
となれば専門家としてネオ黎斗を招聘する事になったが
「あのようなクロノスを製作した覚えはないぞ!おのれ野田ナツキいいいいい!!!」
不正なクロノス作られてご立腹だったのである
「はぁ…ネオ黎斗…あの青いクロノスは何なんだ?一応だけど神的に何か能力考察とかあったりする?」
ふむ、と顎に手を置いて思考すると
「あのクロノスはナツキの体内にあるバグスターウイルスが生み出した新たな姿という所だな」
「けど、それだけで…いやマイティブラザーズやマキシマムマイティと同じ化け物な可能性もあるのか」
「そう不正なガシャットによって生まれたと考えられる」
「まぁそもそもの話、ガシャットそのものに不正な改造されてる可能性があるな」
アレにはケケラや唯一が絡んでるなら調べる価値はあるだろうが
「けど、それだけで俺の耐性を突破出来るとは思えないのだが…」
「恐らく力の根源は奴のバグヴァイザーⅡにあった君の魔王製バグスターウイルスだ」
「……あ」
思い出すのは牢屋敷の戦闘でナツキのバグヴァイザーⅡに取り憑いた時の記憶
それでナツキはゲムデウスクロノスになった事を
「あの時に残った君のウイルスを培養していた可能性がある」
「残ってるって言っても……いや少しでも残ってれば培養出来るのか」
黎斗がポッピーを、永夢さんがパラドを復活させたように 僅かでも残っていれば有り得る話だ
「んじゃ今のナツキは」
「君の力を培養したバグスターウイルスから新たな力を得たという事になるね」
「つか俺の力って取り込んでも害にはならないの?」
「君の細胞や力なんて普通の人間なら打ち込んだ瞬間に即死するが?」
「俺は生物兵器か!!」
「寧ろ君は、それだけの力を取り込んで自壊しないのが不思議でならないのだが…バグスターウイルスの性質とナツキは元アナザーライダーの力を行使するもの、しかも力は君からレンタルしていた」
「……え?まさかそんな蜘蛛の糸のような細い俺とのパスを使った?」
ある意味で 魔王の自滅因子であるナツキだからこそハルトの力を欠片でも取り込めたからこそ 成立した力とも呼べるかも知れない
「取り敢えず、ナツキを見つけて一度青いクロノスと戦うしかない……けど対策がいるな」
と考えるのであったが
「いや腑抜けの思考だな」
「魔王?」
「対策なんか動いてから考えれば良い!いざ出陣!」
『それ対策違う!行き当たりばったりという!』
「アウトサイダーズを集めてくれ直ぐに出陣する!!」
「待ちたまえ魔王!」
「何?」
「君は肝心な事を忘れてはいないか?いるじゃないか此処に…神の才能を持つものが」
デンジャラスゾンビのBGMを背景に魅せるネオ黎斗に
「そうだったぁ!神は此処にいるんやぁ!!よし此処に神殿を建てよう!」
『祭壇では済まなくなってる!!』
「ならば見せてやろう!神の才能を!!」
「よし勝ったな!ちょっとバンバンシューティングしてくる!」
『遊ぶな』
『つかオメェの射撃スキル低いだろ?』
「だから特訓するんだろう!俺は要領が悪く何も出来ないから人より何倍も努力しなければならないんだ」
『ん?何言ってんだテメェ?』
「この程度では俺は推しに顔向け出来ねぇ!史上最強の敵と言って貰えねぇ…そして何より!俺達を信じてついて来てくれる皆に顔向け出来ねぇ!」
『……前回の残虐非道なお前は何処に?』
「そこに無かったら無い!」
『素直でよろしい!』
「陛下!!」
「どうしたトルーパー?」
「はっ!今、入口に陛下に会わせろというものが!」
「今忙しいから後にして!それか暇してるだろうメフィスとフェレスを呼べ!双子に俺とウォズの影武者をやらせろ!」
「それが……」
「え………何ぃ!!」
その頃
ナツキはリバース本部でボロボロになっている仲間の容体を確認しつつ 自分の体に起こった現象から生まれた 青いクロニクルガシャットを見ていた
「アレは間違いなく…」
変身時の感覚は間違いなくハルトが取り憑いたゲムデウスクロノスに近いものがあったが
「それは魔王の力だ」
「魔王…ハルトの?」
ケケラの言葉に首を傾げるナツキだが合点が言った
「だから…」
ハルトの半身アナザーライダーは怪人でありライダー でもある存在 当人も能力で無茶苦茶しているから 性能は身に染みて理解している
「あの力があれば…」
ハルトに勝てる そう思わせる程の力であった…
だがナツキは肝心な事を忘れていた
力の一部を取り込んだ所で その大元の持ち主と並んだ訳ではないのだと
ーーーー
何故か、ゴオマがクシャミをしていたが
「まさか貴方程の人物が逢魔を尋ねるとは予想外でしたよ」
「いきなりの訪問で申し訳ない」
「何をおっしゃいますか!推しであり憧れのヒーローである仮面ライダーの皆様とお話しするお時間を取れると言うならば…つか態々俺なんかに会いにきてくれるとか…感無量です!!お呼びとあれば俺は世界征服している最中でも駆けつけますとも!!」
「それはしないでくれると助かる」
「ははは!それで…俺に何の用ですか?
南光太郎さん?」
目の前にいるのは仮面ライダーBLACK、BLACK RXこと南光太郎であるのだ
予想外過ぎる来訪にハルトは心躍っていた
「あ!シャドームーン…信彦さんに会いたいとか?そんなの俺の許可なく「違うんだ」え!!じゃあ何しにきたんですか!ウチって貴方達を勝手に改造手術した挙句に喧嘩売って負けた連中の寄り合い所帯ですよ!そんな敵地のど真ん中で何をしに来たんですか!」
『おい』
「ま、まさか俺達と戦いたいとか…」
ワナワナ震えていたが違うと言われて少し残念に思う
「何、人生の先輩として君に同じ経験をして欲しくないと思ってね」
「まさか敵対関係にいる俺に教えを授けてくれるなんて……頭が下がります!!……ん?同じ経験?」
何だろう、改造手術はされてるし他と言えば…ダメだ思いつかない
「君のような若い青年に友を手に掛ける、そんな真似をして欲しくないんだ」
「友を手にかける……いやいや光太郎さん何言ってんですか、俺がハウンドを手に掛ける事なんてありませんよ!つか親友を手に掛けるなんて絶対しませんよ!」
「いや違う、拉致されてる別の友人だ」
「それって……ナツキを許せとか言うことだったりします?」
無言の圧で答える光太郎さん…やはりか
「そりゃ他ならぬ南光太郎さんの頼みとなればナツキの1人くらい見逃せるなら見逃したいけど…流石にお咎めなしとはいかんのです」
推しとは言え流石に此方とて譲れぬラインがある
「個人としては別ですけど、王としてみれば奴は反抗勢力を率いて攻撃してきた此方には明確な被害もある、そんな相手を見逃すには相応の理由が必要です…これはもう俺個人の裁量でどうこうなる範囲を超えています」
一個人として言うなは落とし所を探せるが国王として考えると今回のリバースとの抗争で手打ちをするならちゃんとした理由が欲しい
「彼が担ぎ上げられ利用されていてもか?」
「担ぎ上げられた結果、俺達を倒すと言った以上は相応に仕置きはさせて貰いますよ少なくともボコボコにはさせて貰いますけど」
殺すかどうかは、その時の状況により判断にするが 頼まれた以上は最善は尽くす
それが自分が出来る譲歩と伝えると
「そうか……君には俺と同じ失敗をして欲しくないと強く願うよ」
「えぇ…俺も貴方達の期待を裏切る真似はしたくありませんので」
「頼む……それともう一つ リバースの構成員に私のBLACKとしての力が奪われてしまってね向こうにウォッチがあると思うんだ」
「…………は?それを早く言ってください取り戻して直ぐに貴方の元へお返ししますので」
そう言って歓談の時間は終わったが その後 シャドームーン、ビルゲニア、ジャーク将軍、アポロガイストが何故RXがいたのに声をかけなかったと問い詰められたので一騒動あったのは別の話
そんな幸せな時間が終わり、現実と向き合う時間がやってくる
「(現状、俺達が優位を取れてるのは咲那ちゃんのスキルでナツキの位置情報を把握出来てるから、となると次の狙いは咲那ちゃんか?アイツも義妹や思い人が人質のようにされている現状に不満を持つ筈……仕掛けるなら)」
そこである…が
「オティヌスをどうするかねぇ」
仮にナツキを奪還したとしてもオティヌスやリバースの残党がナツキの奪還だのやり出したら元の木阿弥
となるとナツキが元の日常に戻るには
オティヌスやケケラなどの関係者を討伐する
リバースの組織的な抵抗力や戦力を奪う
これに尽きる
「こっちも相応に打撃は与えてると思いたいね……」
「我が魔王、今回の報告に「あーあ!どっかに作戦立案とか出来て頼れる参謀はいないかなぁ!!私で良ければ此処に」後…裏切らない参謀が良いな」
「は?」
『ファイナリー』
「そう言う所!そう言う所だぞ!」
ウォズの顔見て安堵するが
「やっぱり作戦参謀が欲しい」
「我々の頭脳労働組って貴重ですからね」
テスタロッサ、カレラ、ウルティマは言わずもがな アリエル、モルガン、マーリン、アイリーン達も色々と働いて貰っていると来たのだ
そこで思う
「なぁ未来の逢魔が繁栄してんのってエイゲツがいたからじゃね?」
エイゲツ、老ハルト世界にいた元最高幹部にして元参謀 圧倒的虚弱体質が弱点ながらも持ち前の頭脳で牢屋敷があった世界でハルトを追い詰めた策士でもある
「え?」
「俺の意図を汲み取り作戦立案出来る参謀が欲しい」
「……」
「よし参謀を探すか見繕うぞ!取り敢えずエボルトを参謀にするか頭良いし」
「お待ち下さい、我が魔王!」
と話していた所にやって来たのは
「おいハルト!俺にも肩書きを寄越せ!」
「ゴオマには航空参謀の肩書きをあげようではないか!」
「航空参謀……おぉ、なんか良いなそれ!!」
「そうだろう!」
「ゴオマ?その肩書きは裏切り者の代名詞ですよ?」
「因みにナツキには
「あれ?助けるのですが?」
「推しの頼みとならば最善は尽くすだけだよ…なぁ、ネオ黎斗」
「何だ魔王?」
「お前と貴利矢さんなら仮面ライダークロニクルのシステムに侵入してクロノスそのものの変身を封じる!みたいな事出来ないの?」
「無理だな、それが出来るなら私もやっている」
「だよなぁ……マスターガシャットは向こうにあるからシステムは弄れない……ん?おい待て、ネオ黎斗よ」
「何だ?」
「君は前にニコさんを助ける為に永夢さん達と取引してラスボスルームへ入れるチートコードを作ってなかったか?」
「………」
「おい、こっち見ろォ!!やっぱりアンタならゲームに干渉出来るんだろ!!」
しかしながら今回の攻撃でナツキ側も打撃を受けているだろう それは確実 戦力の増強なんて真似させてなるものか
しかし
「今の俺には神すら超え、悪魔を滅ぼせるだけの力がない!否!神さえ悪魔さえ俺は超える!皆と為に!!」
『何処のマジン皇帝の話されてる?』
『オメェ、ゲッ○ーとかグレンラ○ン側の住民だろ回れば何とかなるとか』
「回れば………そうか!古今東西、回転しながらの攻撃は最強、そして最強の回転と言えば黄金長方形の回転……なら俺の体が黄金長方形に沿った回転をすれば…いける行けるぞ!!ちょっと試してみる!」
という訳で
「角醒せよ転角!」
角獣、回転を得意とする転角を角醒憑依した上でアナザージオウに変身 その回転の精度を高めていく
「これが俺のエゴと転角と黄金長方形の無限回転エネルギーが生み出したアナザートリニティーキック!」
と試しにやった技が仮想敵の案山子を粉砕したのを見てドン引きした
「なんて破壊力…Lesson 5はこの為に…遠いなんて遠い回り道…」
『いやお前、最短ルートの獣道を目を瞑って全力疾走しただけだぞ?』
『俺達は何て知識を与えてしまったんだ…』
『角醒憑依しながらアナザーライダーの力を使うなんて』
「よし新技も覚えたが、これだけじゃ足りないな…そうだ電撃でも浴びるか!」
『相棒、そんな、よし!ひとっ風呂行くか!位の気軽さで電撃浴びないで欲しいんだが?』
「バッキャろう!知らないのか!困った時、大体は回ったり電撃浴びたりすればパワーアップして解決するんだよ!!」
『おい誰か避雷針を呼んでこい』
『アナザーWなら隣にいるぞ?』
『よし行け!』
『俺かヨ!!』
「いやいやこれには理由がある…不可思議の強化に電撃が必要なんだよ!何か角不可思議が熱々の角を持てるらしいんだ!」
『だからって気軽に電撃浴びないでくれる?』
「俺はもう誰にも止められねぇ!!」
「ほぉ、ならこう返そう…お前を止められるのはただ1人……オレだ!」
何故か銅鑼の音が聞こえた…
「ゲェ!関羽!…じゃなかったキャロルぅ!」
「おい誰が関羽だ!!関羽は千冬だろう!」
だが2人は背後から近づく千冬に気づかなかった!!
「余りにうるさいと貴様等も纏めて締め上げてやろうか?」
「……とハルトが言っていたぞ千冬!」
「そうか覚悟しろハルト」
「ヴァアああ何でええええ!!」
数分後 物理的に叩きのめされたハルトが気絶していたのは言うまでもない
「まったく…お前と言う奴は」
「酷いよキャロル…俺だって皆の為と自分の為に強くなりたいんだよぉ…てか何で俺、千冬にど突かれたのさ」
『千冬にど突かれないようにしろ』
「だとしても限界がある、それと誰が関羽だ」
「キャロル、落ち着け耳掻きは耳垢を取るものであって鼓膜を刺し貫こうとするものではない」
「それで次はどうするつもりだ?」
「何が?」
「あのバカの事だ。決着をつけるつもりなのだろ?」
「そうするつもりだよ……作戦名は」
「作戦名は?」
「海老で鯛を釣るで良いだろう?」
『その作戦名だとロブスターオルフェノクとプローンファンガイアが犠牲になりそうだな』
「ならシンプルに人質でナツキをアドベント作戦だ」
「何だか悪の組織みたいだな」
「キャロル、忘れてると思ってるけど俺…魔王であり悪の組織連合の親分」
「そう言えばそうだったな」
「忘れてたの?」
「あぁ、オレにとっては大事な夫という事実があれば良い」
「キャロル…」トゥンク
とトキメキしているハルトであった その日は仕事の報告や仲間内の情報交換をしていたが
「マオウドライバー……これを俺のベルトにする!」
『落ち着け相棒!お前は変身出来ないんだぞ!』
「いや待て、出来るかもしれん!」
『なぬ!』
「今まで俺は擬似ライダー系に変身は出来たんだ…つまり!」
『つまり』
「変身じゃない掛け声、
『ちゃんと形質転換と言いましょう、我々には素晴らしい母国語があるのですから』
「『俺の母国語ってどれ!』」
『ここではリントの言葉で話せ』
『後、お前……いや本当に誰だお前!!』
「誰か!マイスドライバーと制御バックルを用意してくれ変身出来るか試そう!」
『あ…』
オチが読めたのだろう 数分後
「嘘だああああああ!!」
『綺麗な即落ち2コマ』
やはり変身出来ずに絶望してるハルトがいた
『やっぱりか、てかパラドが元気になってる辺りマジのストレスだな』
「何でや!何で俺は変身出来ないんやぁ!」
『諦めろって!』
「諦めなければ夢は叶う!!」
『限界があるわ!』
「よし!BLACKウォッチ奪還作戦を開始する!あのナツキとそれを担ぎ上げるアンポンタンを殲滅だ!一騎残らずの殲滅だ!成すべきことは一つ、地獄を作れ!!」
「魔王、最初は何から始める?」
「ふっ、決まっている!リバース構成員を一箇所に集め、その近くに爆弾を置きナツキに助けに来ないとドカン!と脅す!その時にナツキ1人とBLACKウォッチを要求する!」
「そこから?」
「ナツキを残りメンバーで袋叩きにするんだ!」
『確実に主人公が取らないだろう戦術!!』
「あの野郎!光太郎さんから歴史を奪うなんて大罪かましたんだ…生きたまま全身の肉をケバブを削ぎ落とすような感じで剥いでやる…」
「任せろ魔王、今回の作戦はこの逢魔王国傘下怪人軍団長であるシャドームーンも同行する」
「同じくビルゲニアも同行しよう」
「「「面白そうな気配を感じてやってきたゴルゴム三神官も同行しよう」」」
【そしてその様子を創世王である余は高みの見物とさせて貰おう】
「オメェ等!?どうして!」
「ブラックサンの歴史を奪うなど許せん!奴の歴史が消えてしまえば俺が創世王確定の出来レースではないかそんなの面白くない!」
「創世王シャドームーンも悪くないと思うけどなぁ」
「「「我等はビルゲニアを創世王にしたくないから協力する」」」
「貴様等ぁ!」
「オメェ等はブレなくて安心だよ三神官」
その頃 リバースでは
「救世主様!此方をお使いください!」
「これは?BLACKのライドウォッチ?どうして…」
「はい、かの南光太郎を襲いウォッチを作りました!」
「何してんだテメェは!!つか良くあの仮面ライダーに勝ったな!」
「本当はBLACK RXウォッチが良かったと思いますが我等では力不足で…BLACKで…」
と話すも紫ウォズは
「我が救世主よ、これは」
「間違いなくハルトが動く」
その時 映像通信が入ったのだ
【ハローー!裏切り者のナツキくーん!テメェ良くも光太郎さんからBLACKウォッチを作りやがったな…許さん覚悟しろ!】
ハルトが怒りで何かに覚醒しそうな程 ブチ切れていた
【今の俺の怒りはインフィニティだ、ナツキ早くBLACKウォッチを返せ!お天道様をこれ以上怒らせるなぁ!!】
「(何か一連の事件の犯人が俺のせいだと思われてるぅ!!)」
【そんな素敵な挨拶をかまされたら俺も素敵な挨拶をしようと思う】
カメラの映像が変えられた先にはリバース構成員がロープで締め上げられ目の前には爆弾!
【BLACKウォッチを持って1人で来い、出ないと大事な仲間はドカン!来なくてもドカン!さぁ俺に倫理観を説いてくる自称救世主はどうするのかなぁ!!あはははは!】
ブツっ!と映像が途切れるとナツキは迷わず
「行くぞ」
「お待ちください我が救世主よ!明らかに罠です!前回、同じ事して仲間を爆破されたのを忘れましたか!」
「けど今、八将軍の大半は医務室送りで動けるのは俺と紫ウォズだけ…だから!」
「ケケラを頼りましょう!」
「いや多分それしたらケケラは離れる」
「は?」
「アイツは俺の困る姿を見るのが大好きだから、こんな事をしているんだ」
「やってる事が魔王と大差がありませんね!」
「だからリバースを紫ウォズに任せる」
「勿体なきお言葉」
「だから他4人には内緒でお願いね」
「はっ!」
とナツキがウォッチ片手に離れたのである それを確認した時 ハルトの指示で動く影があった
そして 特撮でお馴染みの荒野で待っていると
バイクのエンジン音と共にナツキが現れたのである
「良く来たなナツキ!」
「約束通り仲間を解放しろ!」
「良いだろう、その前にBLACKウォッチを返してもらうぞ!アレは光太郎さんのものだ!」
「分かった、ほらコレがウォッチだ返すよ」
ナツキは投げ渡すとハルトは突如
「そんな簡単に返すなぁ!!ふざけんなよ!貴様にとってBLACKの歴史とはそんな軽いものだったのかぁ!そんな軽い気持ちで返してんじゃねぇ!!俺にとってはこのウォッチはプラチナ以上の価値があるんじゃあ!!」
マジギレしながら投げ返したのである
「ええええええ!!お前が返せ言ったよな!」
「そんな雑な返し方するなら俺の手で取り戻してやらぁ!推しの歴史を!その重みを!全く理解せず雑に投げ渡す、その程度の奴を許せるか!!正義の怒りを見せてやラァ!!」
「ま、魔王落ち着け」
「離せビルゲニア!あのウォッチは貴様等とBLACKとの戦いが凝縮されたもの、つまりお前達の戦いの歴史なんだ!それを雑に投げられて良い気分がするかぁ!」
「魔王…」
「取り敢えず素直に来たから人質は解放してやろう」
素直に解放したのである
「あ、あれ?」
「どうした?」
「いや普段なら解放した瞬間に殺したりとかするだろうに」
「お前の中で俺はどんな奴なんだよ、俺だって解放すると言ったら解放するさ、このロープを解いた瞬間に殺すなんて真似しないって」
なんか含みのある発言であったが…
「そうか…にしては其方は愉快な仲間達がいるな」
「お前がBLACKウォッチを奪った事で生まれた被害者 ゴルゴムの面々だ」
「あぁ、そういう」
そういう会話をしている間にもリバースの構成員がナツキの元へと駆け寄るのだ
「皆、大丈……え?」
すると全員がナツキを抱きしめるようにして動きを止めるのであった
「な、何をするんだよ!どうして俺を押さえつけるんだよ!」
すると一人が泣きながら
「申し訳ありません救世主よ…実は逢魔に私達の家族を人質にされて…」
「こうしたら皆を助けてくれるって」
「………っ!」
その中には止まらない涙を流し続ける幼い子供まで
「助けて救世主ぅ…」
その意味にナツキは気づいたが もう遅い
「あはぁ…BLACKの歴史を奪った恨みぃ…」
ハルトは悪辣な笑みを浮かべる まるでイタズラが成功した悪童のように純粋で混じり気のない純然たる殺意である
ナツキは0距離で仲間にしがみつかれ回避などしようが無い と判断したハルトは懐からザクロロックシードを取り出し起動したのである
『ザクロ』
同時に人質の懐に忍ばせていたザクロロックシードが連鎖で起爆
解放した人質諸共 ナツキを吹き飛ばしたのである 上がる爆炎を目の前にハルトは両手を広げて笑いながら
「あははははははは!ぶ、文明の利器ってスゲエエエエエ!!」
やってやったぜええ!と拳を天へと掲げるハルトだった
端的に言おう 過激派オタクの暴走である
狂信の領域にまで達しているハルトからすれば本来の変身者を襲いウォッチを生成するなんて死刑ものの大罪である
推しの歴史を奪った悪辣な存在には死すら生温い地獄を与えないと気が済まない
後に この事件を映像で見たキャロルはこう語る
【あの時のハルトの悪辣さは地獄の悪鬼すら血相を変えて逃げ出す程に容赦がなかった】
と
余談だが関係値次第ではアナザーライダー相手にこの作戦をやらかす世界線もあったりする
基本的に魔王√以外の並行同位体は
アナザーライダーは推しの歴史を奪い、悪意を持って暴れる怪物
魔王とは真逆の心象が初期にあるので好感度次第で、この作戦が実行された際の攻撃対象になっていたりするのであった
『あ、相棒と仲良くしてて良かった!』
と語るのはアナザーディケイドであったのは言うまでもない
「あーはっはははは!」
成功に喜ぶハルトであったが
「「「「「えええええええ!!!」」」」」
予想外の外道戦法にシャドームーン、ビルゲニア、三神官は驚愕の声と表情でハルトを見ていたのである 何なら映像で見ていた傘下組織すらドン引きしていたのである
「この方法は二代目様もやってたからな、人質に爆弾つけてから送り返して敵陣に戻ったら起爆!と…いやぁまさかここ迄ハマるとは!」
『ハルトさん!?流石のコレは俺達も予想外過ぎる作戦だったんだけど!?』
「楽しいね!」
『人の心ぉ!!』
「何……推しの歴史を軽く見た愚か者には相応の罰をくれてやるだけだ」
『正に悪逆外道…』
『これが倫理観を完全に無くしたハルト…』
『仮面ライダーと祖父母から倫理観を植え付けられる前の倫理観皆無のハルト…やば』
「後ね、こんな外道戦法しても意味ないのよ不思議なことが起こって無傷だったりするから」
『は?』
同時に現れたのは青いクロノス それは無傷であり しかも丁寧に人質も無事である
「爆破前に変身してポーズ、その時に全員分の爆弾を取り上げて投げ捨てた訳だ…あははは!すごーいヒーローみたいなことしてるねぇ!」
ヘラヘラ笑いながら全く反省していないハルトに対して青いクロノスこと クロノス・ロードは怒りを発露する!
「ハルト…テメェ、堕ちる所まで堕ちたな!!」
「推しの歴史を奪った貴様が言う事かよ!」
『エグゼイド』
アナザーエグゼイド に変身しステージセレクト機能で場面を転換させたのである
「ここは……市街地か?」
「さぁさぁ花火祭りの始まりだよ!!じゃあ楽しんでね!」
そう宣言するとハルトは同時に仲間を連れて転移、そして早速 歓迎の挨拶とばかりにナツキへと一般乗用車が体当たりしたのである
「なっ!」
「ご……ごめん……彼女を人質に取られているんだ……アンタの所に突っ込めば助けてくれるって……」
良く見ると運転手は一般人、その助手席やトランクの中には大量のザクロロックシードが その起爆と積まれたガソリンの燃焼で更に追加爆破が発生したのである
「たーまやー!」
花火を楽しそうに見るハルトがいた
そして魔王最大の地雷を踏み抜いた救世主は心身共にガリガリ削られる攻撃を受ける事になる
予告
魔王の逆鱗にして最大の地雷を踏んだナツキへ襲いかかる倫理観を捨て去ったハルトの外道戦法が炸裂する!
次回 悪辣な花火大会 お楽しみに!
オマケ短編
モーニングコール
「もう、二亜起きて朝ごはんの時間だよ!」
「むにゃむにゃ…もう食べられない……」
「もー!こうなったら絶対二亜なら起きる魔法の言葉をかけてやる!」
『何?』
「二亜の遊んでるソシャゲのピックアップガチャすり抜けが一回、ピックアップすり抜けが2回…ピックアップすり抜けが…3回」
「お………おおおお」
「すり抜けが10回、おや?確定演出…だが持ってるキャラが出てしまったぁ」
その囁きに二亜は
「いやあああああ!!!」
「おはよう二亜、今日も良い天気だね!」
「ハルきち……朝から脳破壊しないでくれる!?」