さて俺達の国取を決めた日、パヴァリア光明結社を呼んでのパーティーになった中でハルトの目線に知らない人がいたので話しかけてみる
「初めまして」
「初めまして」
あ、ゲネシスドライバーの人だ!と思った感情は殺して会話と行こう
「今日の宴会はどうですか?」
「騒がしいな少し」
「まぁフロンティア占領の前祝いとガス抜きもありますから…あ、自己紹介が遅れましたね常葉ハルトです貴方は?」
「僕は「局長!」ん?サンジェルマンか…丁度良い所に」
「あ、サンジェルマンさん…今回は結社あげての助力感謝します」
「いや礼には及ばないわ、我々にも益のある話だから…それよりも局長、アレ程離れるなと」
「いやいや悪いねぇ」
「局長?」
「えぇ彼はアダム・ヴァイスハウプト、私達の組織 パヴァリア光明結社の長よ」
「新たな錬金術の伝道師か宜しく」
この人が結社の長か…初めましてだが……本当にサンジェルマン達の旅費をケチるような人には見えないな
「はい宜しくお願いします…えと何ですか?その伝道師云々って」
「それはね…貴方が新たな錬金術の聖典(仮面ライダーオーズ)を持ってきた異世界の伝道師と結社ではそう呼ばれているわ」
「何ですとぉ!」
オーズが聖典にと聞いてはいたが実際に見てみると凄い所もあるな
「俺は布教しただけなのに…流石は仮面ライダーだ…」
「新鮮な驚きもあったよ僕もね…しかし金を錬成してない錬金術であそこまでの力を完璧でないのに」
「あ〜no buddys perfect…この世に完璧なんてありませんよ」
「何?」
「完璧は終わりで先がないんです…だけど未完成なら何処までも無限に成長出来ます…俺に限界はねぇ!ってね」
「…………」
「そこが限界と思った時、壁を無くすとですね…自分はまだ完璧じゃないと思えますよ」
「……面白い意見だ魔王だね流石」
「いやぁ…それほどでもぉ有るのかなぁ?」
『謙遜しろ愚か者』
「っせぇ」
「だから…僕は…」
「局長?」
「いや忘れてくれ…しかし君の仲間も愉快な人種のようだ」
「は?」
そう言われてハルトは目線を向けると
「今日は負けないわよ〜カゲンちゃん!」
「望む所だ今度こそ決着をつける!」
「頑張れカゲンちゃん!」
「カリオストロ様!頑張ってください!」
カリオストロとカゲンが酒樽を何個も空にする飲み比べをしていたりジョウゲンと構成員が煽っている
「前にも話したが、このチフォージュ・シャトーの権限は私にある訳だ」
「あるなら放置しておくのが悪い、家賃ならセルメダルで払っているが?」
「なら100年単位の滞納分も払えという訳だ!」
「滞納分?そんなの記憶に……無いな済まない焼却したようだ」
「都合良く思い出の焼却で惚ける事は許さない訳だ!」
「ならハルトにも家賃請求をしろ!アイツも此処に住んでるのだぞ!」
「そう言えば請求出来る訳だ」
「おい、まさか気づいてなかったのか」
と言い合いしているプレラーティとキャロルはチフォージュ・シャトーの権限で争っている、束とクロエは構成員から錬金術の知識を学んでるし千冬とナツキ、エルフナインも飲み食いに興じているな
「馴染んでるなぁ…」
その一言である、あと家賃なら払うので許してキャロル、プレラーティさん
「えぇ最近は息抜きも出来なかったから楽しいのでしょうね」
「そっか…じゃあサンジェルマンさんも楽しんでってよ、この後は特性のデザートもあるので」
「っ!そうさせて貰う」
とサンジェルマンも輪の中に戻るのを見て
「いやぁ楽しいねぇ〜」
と笑顔でワインが並々注がれているグラスを傾けるハルトはカラカラ笑いながらワインを煽っている
「我が魔王…お酒は程々に」
「大丈夫だって今日は調子良いんだ…もうちょい行こう!」
「飲みすぎても知りませんよ」
「大丈夫!そうなったらアナザージオウⅡの力で酔う前に巻き戻すから!」
『力の無駄遣いだな』
「良いじゃん少しくらい!」
とハルトも最近のストレスで飲むペースが早くなり
「…………………あはははは!!」
ハルトがワインボトル片手に大笑いしているのを見てウォズが頭を抱える
「はぁ……だからアレ程気をつけろと」
「楽しかったんじゃないの?魔王ちゃんって酒は強いけど場の空気で酔うタイプだし」
「そうだな楽しいのは良いことだ」
「って何で樽で飲んで普通でいるんです?カゲン先輩…カリオストロさんは?」
「ん」
「はい?」
カゲンの後ろで
「うーん……」
カリオストロが酔い潰れていた
「完全勝利!」
「はぁ…後で酔い止めの薬を手配しておきますね」
「頼む!」
注意 酒は分量を守って楽しく飲みましょう
「どうしようか魔王ちゃんを悪酔いする前に移動させなきゃ」
「そうですね………おや?」
ふと目線を向けるとキャロルがハルトを介抱していた
「おいハルト、寝るならさっさとベットで寝ろ邪魔で片付けられん」
「えーやだ!もっとのむー!…あ、からっぽ……もう一本!!」
「完全に酔ってるな…やれやれ……」
「あ……ない…よし、ツマミ作ってくるからまってて!」
キッチンにふらついた足取りで向かおうとしたのでキャロルが全力で止めに入る
「おい待て!酔っ払いに包丁など持たせられるか!!」
「ならキャロルが作ってよ手料理食べたい!」
「断る子供かお前は良いから寝ろ!明日から忙しくなるんだろうが!」
「やー!もっと皆と飲むの楽しい!もっと続けたい!」
「はぁ…分かった、また皆で宴会をしよう…だから今は寝てくれ…な?」
「わかった!」
「よしそれでいい「じゃあ今日一緒に寝て」…は?」
「寂しいから一緒に寝よ…キャロル……1人はヤダよ…」
小動物のようなつぶらな瞳を浮かべるハルトの爆弾発言に思わず凍りついた面々
「なっ!////」
「「は?」」
と対象的に
「ハルト様は大胆だな!」
「いや酔って堪えてた本音がダダ漏れなだけでしょ」
「僕もそう思いますが…」
「ストレスですかね?」
「いやぁ魔王ちゃんストレス溜め込むようには見えないけど?」
「人は見た目によらないのでしょう、それを我々はよく知っている我が魔王が抱えている心の闇を」
「今は奥方様とイチャついてるけどね」
「そうですね…ですがジョウゲン、カゲン」
ウォズが苦笑しながらいると身の危険を感じたのか単純に慣れたのか知らないが家臣団が的確な対応をしていた具体的には客の避難である
「はいはーい皆離れて〜修羅場が始まるよー!」
「眺めるなら会場から離れて安全に見ろ」
「そんな国民的アニメの前振りは辞めて下さいよジョウゲン先輩、ウォズ先輩」
「踊る!ぽ「それ以上は権利的にアウトかも知れませんカゲン先輩!」む…」
フィーニスがツッコミに奔走していた頃
キャロル、千冬、束の3人が火花を散らしながら睨み合いをしていた
「し、仕方ないな…そこまで頼まれたなら…一緒に「ちょーっと待ったー!」何だ束?」
「キャロりんだけズルい、その権利は束さんにもあるよ!」
「私にもあるとだけ言っておこう」
「黙れ、ハルトに頼まれたのはオレだお前達は敗者は下がってろ」
「敗者?それはどっちかな?かな?」
「いい度胸だ」
『レモンエナジー』『カチドキ』
千冬と束はロックシードを起動し
「丁度良い、この際どっちが真の正妻か教えてやるエルフナイン!」
「はい!キャロル!コレを使ってください!」
「エルフナインのエイムがヤベェ…」
キャロルはオーズドライバーをつけるとエルフナインが3枚のコアメダルをアンクと思えるような正確なコントロールで投げ渡す、その光景に思わず眺めていたナツキもツッコミをいれざるをなかったが
それと同時に
「あ、あのドライバーとメダルは…」
「ま、まさか…」
と周りもざわめいているのをお構いなしに、キャロルはタカ、トラ、バッタのコアメダルを装填しオースキャナーを構えるのを合図に
「「「変身!!」」」
『レモンエナジーアームズ!』
『カチドキアームズ!いざ出陣!』
デュークと斬月に変身した2人と向かうように
『タカ!トラ!バッタ!タ・ト・バ!タ・ト・バ!タ・ト・バ!』
キャロルが変身したのは仮面ライダーオーズであった
「はっ!」
変身したと同時に錬金術師たちが騒ぎ始めた
「オーズだ!伝道師が連れてきた新たな錬金術の力!」
「いけぇ!オーズ!!」
「頑張れー!」
光景はさながらヒーローショーである
「行くぞ」
「何かアウェーな感じだけどやるよチーちゃん!」
「あぁ!」
オーズはメダジャリバーを構えるとデュークと斬月もソニックアロー、無双セイバーを構え一触即発の中 魔法陣が浮かび上がる
「っと…仮面ライダーの気配がすると思って来てみれば何だ君達か」
錫音が転移魔法で現れた、どうやら仮面ライダーの力を観測して転移してきたようだ
「錫音か久しぶりだな」
「久しぶり千冬…あ、君がキャロルか宜しくね」
「元ネオタイムジャッカーか…あぁオレがハルトの正妻、キャロルだ覚えておけ」
「正妻?…それは聞き捨てならないね」
「やるか?」
「いや実力を示すよりも…」
ハルトの隣に座る錫音に気づくと
「ん?よー錫音も飲も」
「いや、それよりも今日は少し疲れたから寝たいかなベットで一緒に良いかい?」
「んーいいよーキャロル達忙しいみたいだし」
「よし契約成立」
『テレポート…ナウ』
「「「あーーー!!」」」
錫音が美味しい所を持っていった事により3人は叫ばずにはいられなかった、まぁ結果論だがハルトはすぐに寝落ちした為かR18的な事はなかったと言っておこう…しかしハルトが目覚めた時に錫音が抱きついていたのもあり起床と気絶を交互にしていたのは秘密である
また
「俺って奴ァ…」
酔っても記憶が残るタイプのハルトは昨夜の醜態に自己嫌悪していたのを見て
「だから言ったのですよ酔うと暴走して自己嫌悪するから辞めろと」
「そこまで言われてねぇよ」
「楽しかったで良いじゃん魔王ちゃんもさ」
「ジョウゲン……」
「まぁトトカルチョしたかったから錫音ちゃんは空気読めと思うけど」
「どっちの味方だ…お前は……けど楽しかったなまたやりたいよ」
「えぇ是非…ですが今度は酒量をお控え下さい」
「はい…肝に銘じます」
結論、お酒は程々に
ーーーーーーーーーーーー
取り敢えずフロンティア浮上までやる事も特にないのでハルトは精神世界で修行する事にした
「さて何する?ジープ鬼ごっこ?」
「いや今回は違う…お前に報告してなかったのだがな」
「何々〜」
「リバイスが終わったぞ」
「何ですとぉ!!んじゃ次の仮面ライダーって誰なんだよ!そうか…シノビさんか?」
「いや仮面ライダーギーツというらしい…詳細は確認中だがな」
「何故だ2022年は俺の時代の筈なのに」
「ギーツか…よし覚えたありがとよ相棒、あとアナザーシノビは泣くな〜大丈夫だよきっと映像作品にはなるから」
「メタいな」
「構わんさ敵の情報は集めておいて困ることはない」
「敵って大袈裟な…そうか仮面ライダーギーツか楽しみが増えたな」
「あぁクマ顔のライダーがいるらしい」
「ボウガンを持ってたぜ」
「クマにボウガン…どこの狩人だ?本当に俺のいない間に仮面ライダー業界に何が起こってるんだよ!!会ってみたいなそのクマ顔ライダー !って…修行だよ早くやろうぜ」
俺が発信したメッセージを受け取り世界を超えて来てくれるアナザーライダーも多くいる以上は彼等の力の特訓も俺がせねばならないものだからな、使いこなせないとかカッコ悪いというのは内緒であるが何故か反応のない子もいるのは不思議でならない
「そうだな今日の修行内容は」
ハルトはワクワクしながら次の言葉を待ってると
「お前の中にある心の壁を取り払わせてもらうぞ」
「心の壁?はて…俺はお前達とは壁を作ってないつもりだが?」
「そう言う意味での心の壁ではない」
「はい?」
意味がわからないと首を傾げているとアナザーWが補足してくれた
「実はな…今までのお前は俺達の力の半分しか使いこなせてねぇんだ」
「え?嘘!アレで半分だったの!?お前等スゲェ伸び代の塊じゃん!何でそれでジオウ達に負けたの?」
「褒められて悪い気はしないが…一言余計だしお前の問題だぞハルト」
「へ?」
年単位いて初めて知らされた衝撃の事実である
「あぁアナザーライダーはライダーと怪人のハイブリッド…だがお前はライダーの部分しか引き出せていないんだ」
「ん?いや、そりゃまぁ怪人よりライダーの力の方がイメージしやすいから…かな」
「そこだ」
「へ?」
「片方だけではダメなのだ、両者の力を引き出せない以上はお前の見ていたアナザーライダーの力は引き出せないのだ」
「けど普通に能力使えたよ?」
実際年単位で戦い生き残れている自信もあると言うと
「そうなんだよなぁ…本来なら弱体化する所をお前は知識とライダー愛がブーストを掛けて補っていたんだヨ」
「マジでか…つか性能差を補う程の愛って俺スゲェな」
奏者連中にハザードレベルみたいな強化あってズルイと思っていたが実際は俺がやっていたということだな
「我々も予想外であった、というより」
「あぁ相棒…多分俺と同じ事思うよ」
そう今の俺はアナザーディケイドと心が通っていた
「「半分の力でオーマジオウによく挑んだな」」
今更ながら本当によく生きていると思う…まぁあの人が本気なら俺などデコピンで瞬殺だろう
「それだ、半分の力でよく一矢報いたヨお前等」
「これは俺のライダー愛がオーマジオウに届いたという事だな!」
「それで今日の修行はライダーではなく怪人の力を引き出す特訓だ」
「無視!?けど具体的にどうしたら?そもそも仮面ライダーと怪人って根っこは同じだし…イメージなんてし辛いよ」
「そこは安心しろ俺達が手伝ってやる」
「悪魔と相乗りする勇気はあるカ?」
「え?俺っち呼んだ?」
「「「呼んでない(ねぇ)」」」
「俺っちショック!」
「悪魔と相乗りねぇ…んなの数年前と答えは同じだ、地獄の果てまで相乗りしてやるよ!」
「よく言った!ビシバシ行くぞ!」
「っしゃあ!!」
その日から数日間は筋肉痛で動けなかったのは言うまでもない
ーーーーーーーーーーーーーーーー
そして計画が進んでいってる、ある日の事
ハルトは食糧の買い出しに外に出た流石に大人数に料理を出す以上は大量に買い込むのでカゲンとジョウゲンを連れて
「えーと…こんなものか」
とメモ書きを見ながら必要なものを買い終えたハルトは人目がないことを確認し
「はいっと」
『コネクト』
アナザーウィザードのコネクトを使ってチフォージュ・シャトーに送るとノビをして
「んじゃ遊ぶかお前達」
「「はっ!」」
そのまま町の中をブラついていると、タワーが目についたので気晴らしに高い所に登る事にした
「絶景だな〜」
と景色を堪能していた時
「ハルト様」
「どうしたの……は?」
カゲンの目線を追うと立花響と小日向未来が楽しく買い物をしているではないか
「帰るぞ大至急」
「へ?」
「俺の予想だと面倒な事がおこ〈!!!!〉ほら〜」
同時にサイレンが鳴ると逃げる人達、その先には待ってたようにノイズがいた
「ありゃ〜囲まれちゃってるね」
「転移すべきです」
カゲンはキャロルから貰った転移結晶を取り出すが
「いや避難誘導が終わるまで俺達で時間を稼ぐぞ」
「へぇ〜どう言う風の吹き回しなの魔王ちゃん」
「ジョウゲン、ハルト様に対して無礼だぞ」
「だってこの間、助けない宣言してたのにこの場は助けるとか矛盾してるじゃん」
「あ、助ける云々は建前ね」
「じゃあ本音は…」
「簡単、修行の成果を確かめたいのさ…丁度良いサンドバッグが目の前に沢山あるからさ」
そう言いハルトは窓の外を見ていると
「じゃあ私と遊ばない兄さん?」
「ハルカ」
「いやぁ護衛に来ただけなのに面倒事に巻き込まれて嫌になるわぁー、本当米軍の部隊が襲ってきて拠点無くなってシャワーも浴びれなかったり散々よ」
「護衛?つー事はこの騒動」
「そうクライエントの交渉決裂トラブルね…はぁ支払い能力がなくなったクライエントなら潮時かなぁ……金の切れ目が縁の切れ目ってね」
「相変わらずその辺淡白だな」
「まぁ私としてはどうでも良いけど自分が何者かなんてアイデンティティで悩んでるような面倒くさい女は嫌いだし…調ちゃんと切ちゃん、セレナちゃんだけお持ち帰りしたいわ」
「欲望ダダ漏れじゃねぇか」
被りを振ってやれやれとしていると
「あ!ハルカさん!」
此方の雰囲気に気づいた女性が近づいてきた
「げぇ!立花響」
リアクションはクマに会う、それである
「その気持ちは良くわかる」
うんうんと頷いていると
「どうして此処に…」
「貴女なんかに話す理由はないわ、それともアレかしら胸に爆弾抱えたまま私と戦う気?」
「っ!」
「響!!」
「未来…でも!」
とやりとりしているがハルカは詰まらなそうな目で
「どうでも良いわ貴女との戦いは依頼外の事だし…今は貴女なんかに関わってる暇ないのよ失せなさい」
「お願いします!良かったら此処にいる人達を助けてくれませんか!!」
「はぁ?嫌よ」
「私は戦えないんです…だけど貴女なら…」
「報酬は?私は傭兵なの、雇うなら相応のものがないと断るわ」
「そ、そんな……」
「だから諦めなさい、私は私の目的を果たすだけだから」
冷たく突き放すような態度を取るハルカに変わらずに真摯な目を向ける響に根負けしたように溜息を吐き
「ウォズ」
「は、此方に」
現れたのは青ウォズである…何処から出たんだろうと思ったが
「私と兄さんの戦いの邪魔者は排除なさい」
「かしこまりました」
『ディエンド』
アナザーディエンドになり移動する前に一言
「あぁ…それと外にいる蝿を撃ち落としといて私ね虫が大嫌いなのよ」
「仰せの通りに」
「ハルカさん」
「勘違いしないで貴女が私達の邪魔されたら迷惑だからよ別に此処にいる人間達なんてどうでも良いんだから」
「それは同感だ…ジョウゲン、カゲン頼んだぞ不本意だろうがな」
「「はっ!!」」
「それと必ず生きて帰る事、死ぬ事は許さんよ今日は醜態の詫びで特別な晩飯なんだ食べずに死ぬなんて勿体ねぇぞ」
「「必ずや!!」」
『ゾンジス』『ザモナス』
2人は示し合わせたように移動したのを見て
「あの人たちが…」
「さて……用済みなら下がりなさい巻き込まれても保険は降りないわよ」
「けど…その人と戦うなんて……話し合いましょうよ!戦う意味なんて「ある」え…」
ハルトがそう力強く答えるとアナザーウォッチを構えた
「その時計……まさか!」
「少なくともコレは俺達、兄妹の問題だ部外者は引っ込んでろ」
「そうね、それと…ダメじゃない大事な人が手を引いてるんだから一緒に居てあげなさい」
「っ…」
「は、はい!未来」
「え、ちょっ響!」
と未来の手を引いて離れたのを尻目にハルトは皮肉混じりに話し出す
「何だ今の?」
「何って?」
「大事な人が手を引く云々とかの説教」
「そのままの意味よ、その手を離したら後悔する……実体験よ」
俺がいなくなった事で何か起こったのか知らない、何やら神妙な顔をしているようで悪いが
[君の妹が君と仲良くしたら皆で私をイジメる…って…だからごめんね…ハルト…さよなら]
[ハルト君はお兄ちゃん何だから我儘言わないで留守番しててね…]
[お前、付き合い悪いから遊ばね…つまんねから妹と遊ぶよ]
(待って何で僕のせいなの?何も悪く無いのに…どうして……アイツは全部取っちゃうの?皆…置いていかないで……)
フラッシュバックするのは忌まわしき過去、兄は自分の手で得たものを妹のせいで全部無くしたのだ…その咎人が何を偉そうに語っている
過去あの事があってから人を敵か味方でしか考えられない、なんて身勝手な価値観だろう、そりゃ災厄の魔王になるかと自嘲する
『やっちまえハルト(寂しいよ)』
バイスの声と重なり聞こえるのは幼き頃の声…あぁ悪魔の囁きとは良く言うものだと自嘲する、そうか今わかったよバイスが何故、ハルカに当たりが強いのかが
「そうだな…けどな俺が掴んでた手を全て引き剥がしたお前だけはそれを言う資格はない!」
『その女をぶっ潰せ!』
俺が人生で一番の絶望し命を断つまで思い悩み苦しんだ…心は光の巨人と仮面の戦士に救われたが…その時期に生まれた悪魔だからだ主犯である妹を許せるわけが無いよなとハルトが憎悪に満ちていた顔に変わっていたようでハルカは申し訳なさそうな顔で
「そうね私の身勝手で兄さんを長く傷つけた……その償いをさせて欲しい、だから一緒に帰ろうよ兄さん!今度は私とトーマが一緒にいて守ってあげるから!」
ハルカは手を伸ばすがハルトは怒りに満ちた目で手を払い除ける
「え?」
「俺の手はな…今沢山の人と繋いでるんだよまたお前は俺から繋がりをその手で奪うつもりか?」
「え?そんな事「違わないよなぁ」違うのに……」
「お前のやりたい事が俺の大事な繋がりを特別を奪って悦に浸りたいって事なら」
思い出すのは、旅を始めてから出会った仲間や大切な人達 まぁ色々と大変な所もあるが俺にとってはかけがえの無い存在だ家族の場所に帰りたいのは大事な人を紹介し、一緒に笑いながら旅の話を沢山聞いて欲しいからだその明るい未来を奪うというのなら
兄妹故のシンパシーかハルカは兄の次の言葉を理解してしまい過去の過ちを悔いた。彼の中にある根本的な価値観をよく知っているからだ、その価値観の徹底さと末路を辿る姿を
「俺の敵に決まってるなぁー」
怒りに飲まれてたとは言え兄失格発言あると後に老ハルトは未来でウォズに溢していたと言うが、今の彼にはわからない
その感情のぶつける先と方法が
ーーーーーーーーーーーー
ハルトの精神世界
普段は何もない真っ白の空間が突如、黒く暗く全てを埋め尽くすような闇が覆い始めていた
「やり過ぎだ、アナザーバイス!」
「煽るなよ…あんなハルト初めて見たゾ…つーかこの世界がこんなんなるのも初めて見たわ!」
と2人が止めに入るが
「先輩?俺っちはハルトから生まれた悪魔だぜ?まぁアナザーバイスウォッチを核にしてるけどぉ…先輩達よりも誰よりもハルトの事を理解してんだぜ?」
「何が言いたい?」
「俺っちのやりたい事はハルトが心の奥底からやりたい本音って事、つまりぃ…ハルトはあの女の事、かーなーり恨んでる訳よ」
「「っ!」」
「気持ちはわかるな」
とアナザーウィザードが近くの岩に腰掛けていた
「お、ウィザード先輩わかっちゃう?」
「あぁ本来の歴史で俺になった奴と同じだ大事な人を奪われるかも知れない恐怖から悪魔と相乗りした…だから止めん好きにやれ」
「言われずとも!」
とアナザーバイスはハルトに恨みのパワーを送り込んでいたのを見てアナザーディケイドはアナザーウィザードに語りかける
「お前の場合は相手の思いやりを知らなかっただけだろ?」
「そう知らなかったんだ、ハルトのも同じか純粋な悪意なのかは知らんがな…む?アナザーディケイドよウォッチの様子が」
「ん?こ!これは!!」
アナザーディケイドの持つブランクウォッチが刻んだライダーは
ーーーーーーーーーーーーーーーー
此処じゃない何かに繋がっているような感覚に捉われ狂気に顔を歪ませる、心に爆破したのは憎悪の感情を外に発露すると不思議と口角が吊り上がる
「はは……あは…あはははははははは!良いね良いね…来いよ敵(エネミー)!」
灰ウォズ達が見たら幻視しただろう、錫音が見たら思い出すだろう顔の表情、若い姿だが間違えようのない程に歪んでいる
「決死の覚悟で来い、片手間で弄んでやるよお前と同じようにな!」
未来での彼が何もかもが憎くて憎くてたまらなくなり敵を…数多の世界で滅ぼした相手に向けていた顔と全くの同じだったのだ
力が溢れるとは陳腐な表現であろうが知った事ではないが今なら負ける気がしない弱い奴には何も出来ない…だから俺は……
「兄さん……」
「ねぇ?俺に勝てると本当に思ってんの?」
ハルカはアナザーツクヨミに変身して構える
「私と兄さんは同じアナザーライダー…しかも同じ作品のアナザーなら能力は同じよ」
『ツクヨミ』
「んじゃ不勉強を極めてる妹は」
『ジオウ』『ツインギレード』
アナザージオウへの変身と同時に2人が刹那で間合いを詰めツインギレードとエネルギー状の片手剣が激突した
「身の程を知れ、俺はこのまま旅を続ける…やり遂げる事に意味があるんだ!」
「その旅を止めたいのよ!あの場所できちんと謝りたいから!」
被害者と加害者
何がきっかけだったかなど最早、瑣末な事
手遅れか否か それは当人が決める事である