時系列的にはベニマル達に名付けをしてからガビル達が来る間
オークロード編からですねw
魔物の街
さてシンフォギア奏者邂逅と妹と過去に決別してから数日後、転移エネルギーが溜まったので転移する事にした
「よし準備完了!」
あの後、束、キャロル、結社の皆さんの協力でフロンティアを丸ごと転移させる事が可能になった…俺が転移すると知りアダムさんやサンジェルマン達幹部陣はシンフォギア世界に残る事に、ただ一部の研究者はフロンティアの解析の為に滞在する事になった
キャロルは残るらしい計画の実行寸前というのもありついて行かないと言われたがポータルも併設したので以前のような寂しさはない
「大丈夫だってキャロルちゃんは俺達に任せろよ」
と笑顔のナツキに対して
「あぁ…もしキャロルに手を出したり裏切ったりしようものなら灰化させるから」
「え?いつの間にかオルフェノクの力に目覚めたの?」
「冗談じゃないよキャロルを裏切った瞬間、お前を敵とみなす同情もないと思え」
「………分かったよ」
「んじゃ「ハルト」おう後でな」
ナツキから離れキャロルの場所に向かうと
「気をつけろよ」
「あぁキャロルもな」
「まぁポータルがあるから直ぐに会えるがな」
「だな、んじゃ行ってくる!」
「あぁ!」
そしてフロンティア中枢に向かい、アナザーウォッチを端末に挿入する
『新たな座標を確認、ジャンプするぞ』
「っしゃ!全員何かに掴まれ!」
その言葉を合図にフロンティアはシンフォギア 世界から転移したのであった
ーーーー
世界から世界へ移動する、ほんの僅かな時間で不思議な事が起こった
〈別世界からの来訪者を確認、これより最適化させます〉
アナザーライダー達ではない何処か事務的な声が聞こえたのである
〈当人の持つ技術をスキルに変換…成功しました〉
ー何か知らないがやったぜー
〈ユニークスキル変身者(カワルモノ)の獲得に挑戦……成功しました〉
ーおぉ!ユニークって良いやつじゃんー
〈加えてユニークスキル料理人(サバクモノ)の獲得に挑戦…成功しました〉
ー料理人か…皆に美味しいもの食べさせたいなぁー
〈更に時間耐性の獲得に挑戦…成功しました〉
ー時間耐性か、まぁ時の王だから是非もないよねー
〈以上で完了します〉
ーうん、ありがとうー
それだけ言うとハルトの意識は途切れたのであった
ーーーーーー
ここは魔物の町、ある存在が率いておりボブゴブリン、ゴブリナ、鬼人などが互いに仲良くして暮らしている、その存在とは
「オークロードか…何か厄介事の匂いがするよなぁ」
水色の流動体の生き物 そうスライムである
名前はリムル・テンペスト この世界でスライムに転生し暴風竜 ヴェルドラと友達になった唯一無二のスライムだ
「大丈夫ですよリムル様ならオークロードなど一捻りです!」
と息巻くのは額にツノの生えたスタイルのよい美人 名をシオン、リムルの秘書であり最近リムル達の仲間になった鬼人だ
「そうは言っても、まだまだやらないと行けない事も沢山あるし………ん?」
急に暗くなった事にリムルは疑問に思い窓の外を見ると街全体が薄暗くなっていた
「あれ?もう夜?」
と首を傾げていると
〈否 時間的に夜になるのはおかしいです、原因を解析…完了しました〉
ー何なんだ大賢者?ー
〈はい、これは何かが街の上空に浮遊し影となっていると推測〉
ー何だソレ?ー
彼のスキル 大賢者と話していると部屋のドアを大きくバタン!と力強く開け放つ者がいた
「リムル様、空に謎の大型の飛行物体が」
青い服を着る角を生やしたイケメン、鬼人ソウエイが慌てた様子で報告に来た
「あぁ…一体何なんだあれ…とにかく厳戒態勢だ直ぐに動くぞ!」
「「「はっ!」」」
彼等が忙しいそうにしている中、フロンティアでは皆が覚醒してダメージチェックに勤しんでいる中、ハルトは1人溜息を吐く
「やっぱり俺の世界じゃない…」
別の意味でショックを受けていた
『そんな事もあるさ…まぁ今を楽しめ』
「そだな、急ぐ旅でもないし俺は俺のペースで旅をするか」
とハルトは端末からウォッチを外してポケットに入れると研究員の1人が近づいて
「で、伝道師様!ここが異世界なんですね!」
「そうだよ錬金術師君、新たな未知が君を待っているんだ…ようこそ新たな世界にってね此処にはどんな人がいるんだろうな楽しみだよ」
「そうですね素晴らしい新しい発見が……あ、それとですねちょうど真下に街があるのですが如何致しましょう?」
それを聞いて即断した
「フロンティア発進!その街の日照権を守れ!んで、その後謝罪も込めて街に降りる!対策も練りたいから主な奴を集めてくれ!」
「はっ!」
慌てて錬金術師が動いたのを見て
「異世界だ……どんな人がいるんだろ面白い匂いがするな一足先に降りるとしよう…皆が別室に集まってるその隙に」
楽しみで仕方ないと軽い足取りでハルトは会議室に向かう……フリをしてアナザータイムマジーンに向かうのであった
アナザータイムマジーン格納庫
「そんな事だろうと思いましたよ我が魔王」
「ここがどんな世界かもわからないのに大将が進んで危険地帯に行くのは感心しないな魔王ちゃん」
「うむ」
「まぁ気持ちはわかりますよ魔王様…抜け駆けしたい気持ちは」
待ち合わせしたと思うような正確さで待っていた家臣団を見てハルトは朴が引き攣り
「何で分かったの?」
としか言えなかった
「バレバレですよ我が魔王、さぁ皆集めてるんですから会議に向かいますよ」
「嫌だ嫌だ!アナザータイムマジーンで街の人とお話しするんだぁ!」
「我儘言わないで下さい」
「断る!彼処には面白い冒険が待ってるかも知れないんだ行かなきゃ損だよ!」
「いやいや先ずは対策をですね…」
「対策なんて……動いてから考えれば良い!」
『お、翔太郎の台詞だナ』
ーふっ…ハードボイルド魔王と呼んでくれー
『っせぇ半熟卵魔王』
ーな、何だトォ!ー
アナザーWと話しているとウォズから
「聞いてますか我が魔王!」
「ごめんまったく聞いてなかった!」
「素直なのは美徳ですが……はぁ……良いですか我が魔王、ここは我々に取って未知の世界なんですどんな強者がいるかも不明ですので我が魔王の安全の為にも下ろす訳には行かないのですよ」
「えー!うっ!…じ、実は…俺は『新しい街に降りなきゃ死んでしまう病』なんだ!」
『何だソレは!新しい病気か!』
『間に受けるなアナザーエグゼイド !!』
まぁそんな嘘通じるわけもなく
「ありますかそんな病気!!」
「ダメ?」
「ダメです…まったく『!!!!』な、何事ですか!」
侵入者のサイレンが鳴り響くフロンティアに対してハルトはアダムから教えてもらったコンソールで侵入者の位置を見ると
「あ、上陸してるね……あの街の人だ…ヤバい怒ってるんだ…俺が早く降りなかったから!」
しまった!と後悔しているがウォズ達は
「いやいや調査でしょう、虚空からいきなり空に浮かぶ島が出たんですから驚きますよ」
冷静に対処していた
「んじゃ代表して俺が謝ってくる、皆を危険な真似に合わせたくない」
「そんな事言って向こうの人に会いに行きたいだけでしょう?」
「そうとも言う、んじゃ行ってきまーす!」
「行かせませんよ変わりに私かジョウゲンが向か「アデュー!」お待ちを我が魔王!」
ウォズが止める前にハルトはダンデライナーを解錠するなり直ぐ様向かったのであった
「えぇい…自由奔放なのは昔から変わらずですか!」
「寧ろ若い分、勢いで動くから大変だよね」
「いやハルト様には深い考えが……ないな」
「そうですね大方、面白い匂いがしたから会いに行ったでしょうけど…これ僕達も行かないとまずいですよね」
フィーニスの言葉に皆が動き始めた
「ジョウゲンは千冬嬢を呼んで下さい、やはり我が魔王の手綱を握れるのは今はあの人だけです」
「了解」
「フィーニス!」
「はーい…んじゃ魔王様追いかけますヨォ」
『1号』
アナザー1号になったフィーニスの背にウォズ達が飛び乗ると直ぐにハルトを追いかけたのであった
ーーーー
その頃、リムル一行はと言うとフロンティアに上陸して周りを見渡していた
「凄いなぁどんな原理で島が浮いてるんだ?」
〈告 この世界の飛行魔法に該当しない法則で浮いています〉
「え?それってつまり」
〈解 異世界の技術となります〉
「すごいシンプルな答えだな」
「我が主、此処は」
現れた大きな狼 ランガの問いにリムルは頭を撫でながら
「多分、誰かの何だろうけど…誰……の……」
自分の考えを話そうとしてリムルだったが突然聞こえたエンジン音に耳を澄ませてみて見たらだ
「何アレ?」
空飛ぶバイクに乗ってる人がこちらに向かってくるではないか
「おーーい!そこの人ォ!!」
「我が主!」
「大丈夫……多分」
〈告、対象の生体反応から見るに好奇心の感情を検出しました〉
「敵じゃないと思う」
そう1人呟くと青年は浮遊バイクから降りて笑顔で一言
「っと…初めまして!俺は常葉ハルト、このフロンティアを治めています!」
第一印象は大事と笑顔で話すと敵意はないと分かってくれたのか情報が飲み込めないのかキョトンとしているが
「街の人ですよね?貴方達の日照権を害して申し訳ない直ぐに島を動かすから待って欲しいんですがよろしいでしょうか?」
「あ?えと……俺はリムル、悪いスライムじゃないよ」
「………え?何でその台詞…」
あの有名なゲームのセリフじゃんと考えに至った結果として
「貴方と一緒だよ」
「つまり」
「そ、俺は日本人だ」
「よ、良かったぁ…知らない場所に来て不安だったんです同郷に会えて嬉しいですよ!」
海外旅行で同じ国の人に会ったらこんな感じだろうなぁと思ってたのは内緒である
「俺もだよ、しかし凄い島だな…フロンティアって言ったっけ?」
「はいようこそ!歓迎しますよリムルさん!!」
「ありがとうな」
「ではこちらへ俺達の島を案内しますよ」
「おう」
これが後の歴史において永世友好国となる
ジュラ・テンペスト連邦国 総統 リムル・テンペストとの最初の出会いであったが
「追いつきましたよ我が魔王」
「げっ…ウォズ……リムルさん乗って下さい!」
「え?ちょっ、うわぁ!」
「発進!!」
「我が主ぃ!」
「逃がすとお思いで?フィーニス加速です」
「はいはーい」
ダンデライナーでリムルと一緒に走り出したハルトをアナザー1号とウォズは追いかけ直すのであった
そして
「到着……ふぅ…危なかったぜ」
「え、えーと…あの人達って」
「俺の仲間ですよ何か異世界に来たばかりだから皆神経質気味で申し訳ありませんね」
「別に気にしてないよ」
「そう言って貰えて良かったです、そう言えばこの先に……あ…」
「どうした?」
リムルが首を傾げているとそこには
「言い訳なら聞くがどうするハルト?」
覇気を纏い仁王立ちで待ち伏せていた千冬がいた怖い…
「千冬ちょっと待て…怒るのは後にしてくれ今俺は異世界間交流の真っ最中なんだ抜け駆けした件については「正座」はい…」
「客人よ我等が代表が迷惑をおかけして失礼した、これより先の案内は代理の者がする…私はコレと話すので少し待ってくれ」
「ウォズ達だなぁ…これ」
「その通りだ…まったく…好奇心のままいきなり飛び出すバカがいるか!」
「ごめんなさい!!」
その怒号を背に聞こえたリムルは顔を顰めて
「なぁ…アレって」
「大丈夫」
「いやけど…アイツって此処の領主?なのに…」
「ノリと勢いと思いつきで動きハルト様には千冬嬢の説教が一番」
「これって…」
〈告 個体名 常葉ハルトは尻に敷かれています〉
「あぁ見なくてもわかる」
リムルの目には涙目で正座しているハルトの姿があった
会議室にて
「みっともない所を見せてしまいましたね」
「あぁ大丈夫だ……それでお前達の目的は?」
「異世界交流です」
「え?」
「「「「「え?」」」」」
「何でお前の仲間達も驚いてんだよ」
「本当ですよねウォズ〜知っててくれないと困るよ」
「そんな話聞いてませんよ我が魔王!」
「リムルさんと会って決めた…やっぱ国を作るならさ色んな人達と仲良くしたいじゃん!それもまた旅の良い1ページ」
それに未来の俺だって独りぼっちだったから闇堕ちしたかも知れないじゃんと呟くと
「お願いですから脊髄反射で動かないでいただけますか?貴方の行動に振り回される我々の身にもなって下さい!」
「良いじゃんリムルさんは信頼できる人だよ」
「…………その心は?」
「え?『悪いスライムじゃないよ』って言ってくれたからだけど」
「凄い素直な理由だ…ってスライム?」
「あぁそうだ俺はスライムなんだよ」
そう答えるとリムルは本来のスライムの姿に戻ると束や錬金術師達の研究者達が、オオ!と驚いた顔をしておりハルトは恐る恐るリムルを少し触りフニフニした感触を楽しんでいる
「凄い…本当にスライムだぁ…な!リムルさんは悪いスライムじゃないんだよ!」
「ハルト様……信じる心は素敵だが!!」
「少しは疑ったりしましょうよ!!未知の生命体の言葉を間に受ける人がいますか!」
「魔王ちゃんが好きなウルトラマンでも疑うよ!」
「まずは相手を信じる事、そうでないと人間は永遠に平和なんて掴む事なんかできっこ無いんだ!って俺の憧れるヒーローは言ってたぞ!」
「何でそれをあの世界の人に説かないんだハルト?」
「言っても意味ないから、それに大丈夫だよ」
家臣団が諌める中、ハルトはカラカラ笑って
「俺1人ならどうにもならないけど俺には何かあっても頼りになるお前達が一緒にいるんだから心配なんて何もしてねぇよ」
ドンと胸を張って答えると
「と…当然ですね、我が魔王の筆頭従者である私が頼りにならない訳がない!」
「そうだ俺達は頼りになるぞ!」
「さっすが魔王ちゃん分かってるぅ!」
「まぁ伊達に長年仕えていませんからね」
浮かれている家臣団を見てリムルは呟いた
「主人と部下って似るもんだなぁ…」
このセリフがブーメランになる事をリムルはまだ知らなかった
取り敢えずその後、フロンティアはリムル達の街から少し離れた場所に木を倒さない範囲で滞空する事にした。そしてリムルさん達の街も案内してもらったのである
「……………あ、良ければお近づきの印に」
とハルトは袋一杯の香辛料を渡したのだが
「塩と胡椒…………は、ハルト君」
「はい?」
「他にもそう言うの持ってる?」
「ありますよ〜コーヒー豆とか」
来る前に大量にストックしてるのがあるので大丈夫だし何ならフロンティア内で栽培も可能である…本当に至れり尽くせりの島である
「物々交換をしないか!?」
「是非!!」
【これがテンペストとの初の貿易であるのは後の人のみ知る】
逢魔降臨歴・裏伝 テンペスト黎明編より抜粋