戦後直ぐ
「リムルさん、申し訳ない戦場に遅参するなど恥だ」
リムルさんと合流するなり謝罪した
「何言ってんだ意味分からん連中の足止めしてくれたしフィーニスさんの活躍でこっちの被害は少なかったんだからお礼を言うのはコッチだよ」
「ありがとうございます」
ー王になる人ってのはこう言う人?を指すんだろうな俺みたいに力だけの人間じゃないんだなー
「それよりも各陣営の代表で戦後処理の話し合いがあるんだ、お前も参加してくれないか?」
「勿論です、それにリムルさんにも俺達が戦った敵の事を知って貰いたいので」
となりリザードマンの陣営で戦後処理の話し合いとなった。議長はリムルさんが取って話し出す
「まず名言しておくが俺はオークに罪を問う考えはない」
その一言から始まった会議はいきなり騒めきが起こる、そりゃそうだ敗者に責を問わないなど前代未聞であろう
「被害の大きいリザードマンからしたら不服だろうが聞いて欲しい」
とリムルさんから話された内容は今回の進行となった原因である
飢饉による食糧確保
これが全てである…なのでオークに賠償金など取るのも無理な事だ、それとオークロードのスキル 飢餓者によって飢えなど麻痺していた部分が今、戻ってきているとのこと
「それって…腹減ってるの?」
「端的に言えば」
ハルトは背後に控えていたウォズに指示を出す
「ウォズ、至急フロンティアにいる連中に炊き出しの準備をするよう言ってくれ…陣頭指揮は一夏に任せて空腹の者が大勢いるなど俺の目の届く所で許すものか」
「かしこまりました、早速準備に入ります」
「頼んだ」
その言葉は皆にも聴こえていたようで
「いいのかハルト、15万もいるんだぞ?」
「構いません…俺達の島は食糧は余りに余ってますので…それに腹が減ってる奴には食わせるのは俺の矜持みたいなものでしてね…嫌いな奴でも敵でも腹が減ってるなら関係ありません話は腹一杯になってから聞かせて貰いますので」
調理の手間があるが、それはマニュアルを渡してあるし俺が一から料理を教えた弟子もいるから問題ないだろう
「そうか助かるよ」
「いやいや…失礼話を腰を折ってしまいました」
そして話が進みリムルさんは一つの案を出した
ジュラの森林に住まう種族で大同盟を締結
リザードマンから魚や水などの水資源
ゴブリン から住む場所
リムルさんの街から加工品を出す代わりに
オークは労働してもらうとのことだが
「リムルさん、良ければ俺も協力させて貰えませんか?」
「へ?」
「この森の住人じゃありませんが…その力になれればと、俺たちからは…そうですね異世界の嗜好品とかどうするお酒とかコーヒーとか」
「あ…そうかその手があったか!」
「はい、俺も力にならせて下さい」
「何故そこまで我等に義理立てを?」
「腹が減ってる人を見るのは大嫌いなので…それだけが理由ですよ…空腹の辛さは俺も良くわかるので」
「……………」
「じゃあハルトも頼む」
「任せてください」
これがリムルさんを盟主とするジュラの大同盟の設立であった、リムルさんがオーク15万に名付けをしている間の事
フロンティア
テレポートで帰還した俺の元に現れたのは慌てたジョウゲンであった
「どしたの?」
「ま、魔王ちゃんこっち来て!」
「どうしたのって引っ張らないでよ!」
引っ張られて先にあったのは見覚えのない店であるが店名を見て、まさかと思った
「光写真館…嘘でしょ」
ハルトは意を決してドアを開けると
「あ〜いらっしゃい」
「マジだ……」
柔和な笑顔を浮かべる老人と椅子に座る見覚えのある男がいた
「ん?よぉ影の魔王」
「つ、士さん!?」
「やはり…この世界に何のようだディケイド!」
ドライバーとウォッチを取り出そうとしたので慌てて静止する
「ジョウゲン、ストップ!!」
「けど魔王ちゃん…」
「店内で戦うなんて言語道断だよ、ディケイドは世界の破壊者じゃない、それは俺が見てきた物語が語ってるから…それに」
「それに?」
「写真お願い出来ますか?」
「え?魔王ちゃん?」
折角だ写真なんてこの世界には無いものだしよくよく考えれば全員との写真など撮った覚えもないからな
「勿論、ささっ此方に」
おじいさんが案内する前にジョウゲンに
「はい、ジョウゲンは皆呼んで来て全員で写真撮ろうよ」
「え?けど…世界の破壊者のいる店でなんて」
「早く全員呼んでこい今すぐに」
少しだけ威圧してみるとジョウゲンには背後に未来の俺が浮かんだようで
「は、はいーー!」
慌てて走り出した、うん今度会ったら締め上げよう未来の俺
「流石は魔王だな部下の扱いも堂に入ってやがる」
「辞めて下さいよ士さん、部下とかそんなのじゃないですって仲間ですから」
と謙遜していると
「え!貴方がアナザージオウなんですか!」
「嘘でしょ!この子が災厄の魔王!?」
2人の男女が現れたのを見てハルトは硬直したが再起動し
「いやぁ俺はその魔王には…って…ひ、光夏美さんに小野寺ユウスケさん!?うそ…本物の仮面ライダーキバーラとクウガだ……さ、サイン下さい!!」
『お前色紙なんて何処から出した?』
ーえ?そう言われると何処からだろう…けどライダーの人達もベルトを何処からか出してるよね?それと同じだと思うよー
『不思議って事か…』
ーそうだねー
「え?私達の……って何で私達が仮面ライダーって知ってるんですか!?」
「サインね照れるなぁ〜いいよ」
「あ、ありがとうございます!!」
「ユウスケは話を遮らないで!」
「はい!」
「そうですね…話しましょうか俺が何で皆さんの事を……ってあれ?海東さんはいないんですか?」
「いる訳ないだろ」
「そっかぁ…サイン欲しかったなぁ」
「僕のサインが欲しいなんて、見所があるね青年」
「っ!!本物だぁ…」
「海東、何しに来たんだ」
「この世界にある、お宝フルポーションを試したんだ、流石だね傷が一瞬で治ったよ」
「リムルさん作のポーションの効果やべぇ…この人の眼鏡にかなうとか…」
「そして別のお宝も見つけたよ、思っていたより凄い世界だ」
「へー…」
「フロンティアって言うんだ」
「フロンティア…って俺達の島じゃないですか!!」
「この島の事か?」
「はい、こことは違う世界のものですが」
「そうだ…へぇ君のものなら正直に言おうフロンティアをくれ」
「俺だけの物なら譲る所ですが皆のものですから渡す訳にはいきません!」
「譲る気あるんですか…」
「それは残念だ…なら変わりにコレをもらって置こうかな」
と海東さんがチラつかせたのは
「そ、それは!!」
ーーーーーーーー
その頃のジョウゲンは皆を集めて光写真館に向かっていた
「ハル兄の憧れの人かぁ…どんな人なんだろうなぁ」
と一夏の言葉にジョウゲン達は
「何でもありな人かな〜」
「旅人という意味ならばハルト様の先達でもある」
「へぇ〜」
と頷く一夏、鈴と箒は一夏と一緒に写真と喜んでいるが
「…………何で仮面ライダーの店なんかに」
「フィーニス、あなたの信条もわかりますが皆で写真など良い機会です笑顔ですよ笑顔」
「はいわかりました」
「まさか束さんも仮面ライダーに会えるなんて思ってなかったなぁ〜」
「私もだ」
そう話していると
「やぁ束、千冬」
この世界の人間基準の服を身につけた女性が現れた
「あ!スーちゃん!」
「久しぶりだね」
「本当だよ!元気だった!!」
「当然だよ、それより皆揃って何してるの?」
「ハル君が皆で写真撮ろうって言うから写真館に向かってるんだよ」
「そうか、なら私も混ぜてもらおうかな」
「勿論だよねチーちゃん!」
「反対する理由はないな」
新たな人物も混ざり談笑しながら進んでいくと
「そう言えばキャロルはどうしたんだい?」
「あぁ何でも今は計画の最終段階で手が離せないと言っててな写真撮影の話をしたのだが」
「『今は構ってる暇はない!』ってさ〜」
「そうか残念だなぁ」
「本当だ」
「そう言えば知ってるかい?使い魔でこっそり覗いてたんだがハルトがまた女を囲ってるらしいんだ」
「「その話詳しく」」
「良いよ…まずは喧嘩してる女の子に硬くて熱いもの(マグナギガのエンドオブワールド)を放った辺りから」
「なん…だと…」
「新参者がハル君の貞操を美味しく頂いたというのぉ!束さんもまだなのにぃ!!」
「ちょっ!魔王ちゃんの誤解が広まってるぅ!」
「これは自業自得だな」
「語弊がある気もしますが紹介しない魔王様が悪いでしょう」
「ハル兄ってモテるんだなぁ…」
「それを、どの口が言うのよ」
「え?何か言ったか?」
「いやハルトさんとお前は似た者同士とな」
「そっか良かったよ」
「「何処が(よ)!!」」
ーーーーーーーーーーーーー
噂をされていたのかハルトはくしゃみをするが気を取り直して
「そ、それは…俺が未来の俺から貰った仮面ライダーのDVD!」
ある意味で二度手に入らないお宝である
「僕達の事も纏めてると来た…異世界のお宝だね」
「それは島の中心で厳重に管理してたのに、どうやって…」
「ま、あのセキュリティなら僕に突破出来ない事はないよ…暗号もパズルみたいだったかな」
「今度警備体制を見直そう…一応聞きますけどそれ返して貰えます?」
「断るよ僕が手に入れたお宝なんだから」
「それ、俺のものなんですけどね〜…はぁ良いや変わりに海東さんのサイン下さい」
「良いだろう」
「それで良いのか?」
色紙を渡して取り敢えず交渉成立だなと思ってると
「てか盗むとかしなくても皆さんなら、ここでの最上位のもてなしをしますのに」
「「え?」」
「そりゃそうでしょ、皆さん俺の憧れのヒーロー何ですから是非旅した世界のお話を聞かせて欲しいです」
「そうだな、まずは女の子2人を新しく嫁に増やした話から聞かせて貰おうか」
「いやいや俺の話よりも…………え?」
恐る恐る振り向くと、そこには目が笑ってない千冬と束がいた
「ふ、2人とも早いな…」
「あぁ…それよりも錫音から聞いたが喧嘩してる女2名に自分の硬くて熱いものを撃ち込んだと聞いたぞ」
「ズルいよ!束さんさえまだなのに!!」
「は?女2人?…それマグナギガの必殺技だから!そんな如何わしい展開にはなってない…つーか錫音の奴そんな語弊ある文言だったのか!!」
と2人の背後にいる錫音を睨みつけると申し訳ないような顔をして
「やーやーごめんごめん、ハルト」
「お前の頭に魔法でタライを落とし続けてやる」
「なんでギャグ的な制裁なの?」
「なら……アナザーウィザードが開発したターゲットに全身こむら返りにさせる魔法を」
「地味に痛い魔法を考えるのは君の趣味なのかい?」
「嫌なら全身にレ○ブロックを踏んだような激痛を与える魔法や全身に電磁波を当てて破裂させる魔法とか……っていたんだ」
「いや最後の魔法が不穏すぎるんだけど……まぁいきなりなのは本当だけどね」
「あ、店長さん大人数なんで写真外でもいいですか?」
「勿論だよ」
「っしゃあ皆、外に出ようぜ」
「その前に」「少し頭冷やそうか?」
「はい」
店内で正座して説教されてる姿に
「アレが魔王なのかい士?」
「今のところ、ただの変な人なんですが…」
「一応なオーマジオウの奴の話だと遠くない未来、アイツは重大な決断をするらしい…」
『その時、若い日のアイツが闇に落ちそうなら止めてくれ破壊者よ…もしそれを超えたらコレを彼に託してくれ』
「随分と面倒くさい頼まれ事だな」
と士はオーマジオウから渡された端末を見ながら呟いた
「何か言ったか?」
「いいや暫くは退屈しなくて済みそうだ」
その後無事に写真撮影は完了、頼み込んでライダー皆さんとのツーショットを撮ってもらい部屋の中に綺麗な飾ってあるのであった
最後に写真を撮り完了したが
「キャロルの奴、根詰めてなきゃ良いんだけど…今度差し入れ持っていくか」
彼女だけ写らない写真に寂しさがあるのは本当の事だ
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その後、リムルさんがオークに名付けをし終え ハイオークに進化した彼等がフロンティアに到着したのだ
「宜しくね皆」
「「「はっ!」」」
「えーと…暫くの予定だけど皆の住環境の整備する班とリムルさんの町へ道を作る班に別れて作業してもらいます。足りない資材とか道具とかあれば遠慮なく言ってね!」
その数ヶ月の間でフロンティアは建築ラッシュ、あの更地は見事な街が出来ていくではありませんか
「ハイオークの皆さんスゲェ…」
「いやいや、そんな事ありませんよ」
と1人のハイオークが話しかけてきたので素直な感想を述べる
「あの更地が街になるとか魔法だよ…俺からすれば…ありがとうな」
「そうですね我々も街を作るとは思ってませんでしたから生きてみるものですよ」
頬杖つきながら聞いてみた
「つーか何でこの島を選んだのさ?リムルさんの街の方が色々便利だろうに」
「我々はリムル様もですが貴方の善意にも助けられましたから」
善意って炊き出しのことか…なら
「最初に言っておく貸しなんざ忘れちまえ、貸した側も何も覚えちゃいねぇよ」
「そうはいきませんよ貴方にとっては些細な事でも我々にとっては何よりの恩なのですから」
「そっか…」
ハルトは恥ずかしいのか顔を逸らすが
「何か食べたいものあったら言ってくれ差し入れする」
「はい、ありがとうございます!!」
「おう」
と手をヒラヒラ振りながら別れたハルトであった
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リムルさんの街
今日は事前取引していた食料品の納品日で代表してハルトが向かっていた、他の面々にはフロンティア内の事を任せてある
一応シンフォギア世界で言ったように国としての完成を目指しているので統治のシステムや人事などを話し合って貰っているが余り進まない
「はぁ……」
「どうしたよハルト?悩みか?」
リムルさんの自室で納品の手続きを完了したのでハルトは悩みを先達に相談してみる事にした
「いや人手って足りないなぁって」
「へ?建築で人手足りないのか?」
「違います皆さんにはお世話になってますよ…その政治や事務面での人材不足が」
ハルトは三国志を読んでおり三国の一つ蜀漢は人材不足故に孔明が内政、外交をやるしかなかったと言われるほどであった。その時ハルトの脳裏に孔明過労死説が出来た位である
どこでも有能な人材というのは得難いものなのは身に染みて理解してしまった
「あぁ…それは…」
「リムルさんの所ってどうなんです?参考にさせて貰えればと」
「俺の所は見ての通りかな司法、立法、行政に分けて担当の長を早い段階で決めてたからなまだまだな部分はあるけど形にはなってるんだよ」
分け隔てなく受け入れる姿勢や柔軟さは俺も見習いといけないな
「そうか…リムルさんが羨ましいです。俺達の所は今まで少数精鋭だったものですから規模を拡大すると慣れない場所があるものですから」
組織としてもファミリー色の強い魔王軍は行く世界で必ず敵対勢力を作ってしまった。中には関係ない勢力の所為で別勢力と敵対という展開もある
現状、魔王軍に組織としての味方ってパヴァリア光明結社の面々くらいだよなぁ…彼処の人達は今、異端技術の解析をしたりハイオークの人達の異世界の情報交換をしてたりと関係は良好でもある良いことだ
「うーん……そうだ!ハイオークの連中にフロンティアの事務仕事をさせるのはどうだろうか」
リムルさんの提案にハルトは雷に打たれたような衝撃を受けた
「そ、その手が!」
「流石リムル様です!」
これはハイオークの人達にもメリットがある話だと思う、今こそ土方の仕事がメインの彼等であるが長い目で見たら事務や政治的な仕事も出来る者がいれば後々の展開でも損はないだろう俺達も慢性的な人手不足が解消されるし勉強の一環で試験的な導入も悪くない
「よし…志願者を集めて小さい所から始めてみるか」
「そうだろうそうだろう」
その後、事務方に志願したハイオークの皆さんのお陰もあり。俺達の業務関連は改善されていったのは少し先の話である
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そして暫く経ったある日の事、ハルトが新しい街の視察に出ていた時
「!!!!」
「っとどうしたお前たち?」
自分の所へ飛んできたディスクアニマルのアカネタカを手に持つ確か、周囲の警戒で飛ばしてたんだっけ…一応ソウエイさん達には俺の使い魔って事は説明してるんだけど…何か手違いでもあったか?
変身音叉を取り出しアカネタカをディスク状態に戻し、音叉で記録した映像を再生するとペガサスに乗ってる一団が此方に向かっているではないか
「避難警報と対空戦闘準備!」
ハルトが指示を出すとリムルさんからの念話が届いた
『ハルト、見えてるか?』
「はい、えっと…ペガサスに乗ってる人達ですよね?」
『そうだ念の為だけど俺の街の人を避難させても良いか?』
「勿論です、避難誘導はそちらにお願いしても?」
『あぁ任せろ』
「よし…ウォズ」
「はっ!」
「行くよ」
「畏まりました我が魔王」
マフラーワープで転移した先にリムルさんがいたので合流すると
「リムルさん、アレって」
「昔少しだけ色々あったんだよ」
「ペガサス乗ってる人達に絡まれるってどんな事したんすか…それより避難は完了ですよ」
「ありがとう」
そうして降りてきたペガサスに乗ってる一団が着陸するとカイジンさんが前に出て臣下の礼を取る
「王よ」
「久しぶりだなカイジン…そこのスライムもな」
「あぁ」
すると目線が俺の方に向き
「貴様が彼処の浮島の者か」
「えぇ、そうですが」
「そうか…」
その後、何故かリムルさんと王と呼ばれた人武装国家ドワルゴンの王 ガゼル・ドワルゴンさんとの一騎打ちとなった、結果としてガゼル王の必殺技をリムルさんが受け止めた事で終結したのだが
「次は主だ浮島の者よ」
「え?俺も?」
「そうだ貴様も見定めてやる」
「我が魔王に何と不敬な「ウォズ待て」しかし」
「手を出すなよ、俺がやる」
「ほぉ思い切りが良いな」
「いやー最近大将らしい事してないからさぁ良いかなって」
ハルトはリムルさんとの物々交換で得た刀を抜き構えた
「ほぉ…お主もか」
「得意は槍なんだけどリムルさんが刀なら同じにしなきゃカッコ悪いでしょ?」
「良いだろう来い!」
「それではハルト・トキハ様とガゼル・ドワルゴン様との一騎打ち…始め!」
暫く睨み合いとなる……確かこうだったかな
「っ!!」
刹那、ガゼル王の前に現れたのは刀を振り下ろそうとするハルトであった
これはこの世界にある魔力やスキル、アーツなるものとは違う場所から生まれた技術である
「ほぉ零拍子か」
「おーハル君いつの間に!」
戦いを見にきていた千冬と束が分析する
「え?アレが何なのか分かるのか千冬さん」
「あぁ零拍子…簡単に言ってしまえば相手の動きより先に動く技術で私のいた世界の技術だ」
「正確には束さんの実家の道場にある技だよ〜」
「えぇ…束さんの実家って…」
「けどハル君に教えた覚えないんだけどなぁ〜」
「そう言えば斬月の習熟訓練の時に何度か見せたな」
「え?チーちゃんの真似したって事?」
「普通に考えればな…まぁ付け焼き刃の模倣だが先手は取れるか」
「アレで付け焼き刃なの?」
「あぁ極めた先生なら気づく前に切られてるさ」
「その世界…色々と凄いな」
「ははは!今のはどうやったのだ?」
「わからないでしょ?俺もわからない習うより慣れろで覚えたからさ!」
ガゼル王と鍔迫り合うが変身してない俺ではパワー不足で少しずつ押されてきている流れを掴み続けるには攻めること!攻めようとした時
「はぁ!」
慌ててガードの姿勢をとったと同時にリムルさんと同じように凄い勢いで刀を打ちつけられた…危な!
「それまで勝者 トキハ・ハルト!」
「危ねぇクロベエさんの刀じゃないとへし折れてたよ…つか今の…」
ガゼル王は刀を下ろすなり笑い始めた
「はははは!此奴ら二度も受け止めよった!どうだ主の技よ…まぁ見よう見真似だがな」
それであの精度とか
「それで見よう見真似とか自信無くすわ覚えるのに2年かけたのに」
つーか千冬は凄い戦いたいみたいな顔でガゼル王を見ない!最近血の気多いよ!
「しかしリムルも主も見事よな」
「その技、俺の師匠がよく使うんだよ…それでよく打ちのめされたからな」
「何、その師匠とは」
「ほほほ、あの時の童が見間違えましたぞ…あ、いや失礼ドワーフ王」
「剣鬼殿ですか!お久しぶりです」
「ハクロウさんの弟子って事…そりゃ強い訳だ」
「ですね」
「ところでリムル、ハルトよ上空から見た限りじゃ美しい街並みだったぞ…美味い酒もあるのだろ?」
「あぁ…つか裁判の時と比べて軽すぎない?」
「お酒を所望ならありますが…ん?裁判ってリムルさん…本当何したんですか?」
ハルトはリムルの話を聞いて二度驚くのは別の話