無冠の王 アナザーライダー戦記 リテイク   作:カグ槌

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八星と番外

 

 

さてクレイマンの死に伴いリムルさんが空位となった魔王の席についた訳だ、そしてヴァレンタイン以外は賛成したのだがヴェルドラさんが何故かメイドに絡んだ結果 何と本物の魔王はメイドさんだった名をルミナス・ヴァレンタインというらしい

 

西方聖教会が信仰するルミナス教と関係あるのかな?と考えてると

 

ミリムに負けた事、リムルや他の魔王との実力差を知ったカリオンさんとフレイさんが魔王を辞めミリムさんの配下になった事で

 

「じゃあ十大魔王じゃなくなったのか」

 

とリムルさんが言うと周りの魔王達は戦慄してしまう

 

「参ったな、そうとなると新しい名称を考えねばならない」

 

ダグリュールさんが頭を悩ませている

 

「幸い、ここには8人の魔王がいる良い知恵も浮かぶだろう」

 

「前回それが決まらなくてワルプルギスを何回も開くハメになったからな」

 

「え?ワルプルギスってそんな理由でもひらくんですか?」

 

「おう」

 

「ん…8人?9人じゃないのか?」

 

とリムルがハルトを見るが肩をすくめて一言

 

「俺はリムルさんと違って魔王の座を力で取ってませんからね、ノーカウントで良いですから新しい名称の対象になる魔王は8人ですよ」

 

とカラカラ笑うがギィが待ったをかける

 

「それは困るな覚醒魔王…しかも原初3人と数多の異世界の魔人達を傘下に加えているような勢力を放っておく訳にはいかない」

 

「そう言われてもな…俺はリムルさんみたく力を見せた訳じゃないし」

 

だが気持ちは分かる、自分達と同格に近い存在が無所属でいるなど警戒するしかないだろうな

 

「ならハルトもワルプルギスに参加出来る魔王だけど国柄、異世界を旅する事もあるから8人と同格だけど一部特権のない別枠の魔王にするってのはどうだ?」

 

「じゃあワルプルギスの開催と主催は出来ない以外は同格にするとかどう?」

 

とラミリスの提案にギィも納得したようで

 

「成る程、それは良い提案だお前たちも異論はないな」

 

「賛成だ」

 

「俺も…賠償金を踏み倒さないように顔出しはしてもらうぞ」

 

「oh…」

 

皆が頷く、いやいや待て待て!

 

「リムルさん…俺が異世界で魔王って呼ばれてるの知ってますよね?」

 

「え?今更だろ?そう呼ばれるのは」

 

「そうですけどね!慣れましたよ!」

 

何せ実妹からも魔王呼びされたからなとゴチる

 

「おい、もう決まった事だ一々騒ぐな」

 

「へい」

 

恨むぞリムルさん、あと

 

「祝いたい…祝いたいが堪えろ私」

 

「あらあら逢魔に帰れば祝えますわよ」

 

「えぇ…言われずとも…」

 

俺の従者が暴発しそうで怖い…今は堪えてね

 

 

そして名前を考えているとヴェルドラさんがリムルに任せようと提案し全員が丸投げした

ギィに至っては半ば脅すような形で任命した

 

少し思案し空を見ながら

 

「八星魔王…オクタグラムってのはどうだ」

 

これが満場一致である…アッサリと決めたな

 

そしてリムルさんは新星(ニュービー)

 

俺は番外(エクストラ)と二つ名が決まるのであった

 

その後 各魔王の支配地域の話となりリムルさんはジュラの森全域となり俺はフロンティア…逢魔王国がこの世界で名実ともに俺の領土と保証されたのである

 

 

んで終わった後、魔王レオンとヴァレンタインは帰ったリムルさんは魔王レオンに問い詰めたい事があったらしいので残念そうな顔をしていた、その後ギィ主催の食事会があったのだが

 

「………………………」

 

ハルトは出された料理を食べ硬直していた

 

「スゲェ美味い誰が作ったんだろう…レシピ教えてくれないかな…俺に再現出来るだろうか?」

 

時間はかかるがやってみる価値はあると思わざるを得ない程の美味である

 

『お前が感動するとは相当だな』

 

「あぁ…ワルプルギス出てよかったぁ〜」

 

バクバク食べるハルトにアナザーWは呆れた様子で

 

『さっきは出なきゃ良かったとか言ってたのにな…チョロいな』

 

うるさいと答えながらもお酒を飲む…美味い!と笑顔になるが

 

「酔えない?」

 

いつもなら酔ってダル絡みをするのにと首を傾げてると

 

『あぁ状態異常無効だろうな酩酊も状態異常になるんだろうよ』

 

「そっかぁ…まぁ良いや美味しいし〜」

 

『ある意味酔わない分、面倒くさいんじゃ…』

 

「それに」

 

「ふにゃ〜」

 

ラミリスは酔い潰れていたのをみて

 

「耐性も魔王で個人差あるみたいだし」

 

そう話していたがハルトは思い出したようにリムルさんに相談を持ちかけた

 

「へぇ〜異世界の娯楽を?」

 

「えぇ…この世界でも売ろうと思うのですが流行るかどうか…」

 

「なら俺が腕利きの商人を紹介するから試したらどうだ?」

 

「そうですね是非紹介してもらえると助かります」

 

と話してるとディーノさんの琴線に触れたらしく

 

「なぁ、その娯楽ってどんなの?」

 

「えーと…」

 

売ろうとしているのは六面揃えるキューブや知恵の輪、パズル、あとはボードゲームを一部 そして国の一部には映画や漫画、ゲームを売るつもりだと話すと

 

「へぇ……」

 

何やら興味津々な様子だ

 

「えーと…良ければ今度遊びに来ます?」

 

「お、良いのか?やったぜ〜」

 

その時、ダグリュールさんがやった!みたいな目をしていたが何故だろうか?

 

と各々の時間を過ごし会はお開きとなった

 

 

そして逢魔王国に帰ると国民皆が膝をついて出迎えてくれた

 

 

「え?あの…何で皆さんその姿勢で?」

 

 

「祝え!我が魔王が名実ともに魔王を襲名したこの日を!」

 

とウォズが我慢してたのか爆発すると周りの面々をオー!と喜び始めた…少し複雑である

 

「そっかぁ…魔王になっちゃったなぁ……ま、番外だからリムルさん達と少し毛色が違うけどな」

 

「それでも魔王ちゃんが魔王になったのはめでたい話しじゃないか〜」

 

「あぁ…我等もついてきて良かった!」

 

「はい!魔王襲名おめでとうございます!」

 

「お前等…ありがとう」

 

「あ、おかえりハル!聞いてよボクね魔法でカリュブディスを吹き飛ばしたんだよ!」

 

「ただいまウルティマ、えーと…どっちのかなぁーメギドなら説教だぞ」

 

アイツはお気に入りなんだからな…何せ作成に当たって ゴーレム、アヒル、ハンザキメギドを素材にしこの世界のカリュブディスやシンフォギア世界のネフィリムの破片を取り込ませた特注品だからな、材料があれば魔導書でも作れるな…

 

「いや我等が全員で相手した方だぞ我が君」

 

「そっちか…良かった〜偉いぞウルティマ〜」

 

「うん!悪魔公に進化したお陰だよ!」

 

「凄いな種族進化って…カレラも留守を守ってくれてありがとうな」

 

「何気にするな!」

 

「けど過去に他の魔王を攻撃した件は別で話があるから後で執務室に来るように」

 

「「っ!!テスタロッサ!!!」」

 

「あら私がバラした訳じゃないわよ、ギィ…赤が主導で話してわ…まぁレオンやダグリュール達からすれば賠償は当然の要求よね」

 

まぁ、今は置いておいて

 

「んじゃ宴会と行こ「その前に」何さジョウゲン?」

 

「魔王ちゃんにお客さんが来てるの」

 

「客?」

 

案内された先に座っていたのは

 

「エルフナイン?」

 

キャロルのホムンクルスで助手の子だ

 

「は、ハルトさん!」

 

「久しぶり元気だった?…どうやって此処に?チフォージュ・シャトーのポータル関連は全部使用不可なのに…」

 

 

そうキャロルと離れたあの日から

 

 

篠ノ之製作所、フロンティアにあるポータルは使用不可となった恐らく行き来を管理していたチフォージュ・シャトーが機能を停止させたと分析していたのだが抜け穴があったのか?

 

アナザーディケイドのオーロラカーテンでもないと今は転移は無理なのであるが

 

「あの…実はハルトさんが前に住んでいた家の畳に残してた転移陣を擬似ポータルに改造してきたんです」

 

「前に住んでた家?……畳の裏?」

 

それってまさか

 

ーーーー

 

「まぁな…だがこの畳の裏にオレの転移座標を仕込んでおいたのだ!これさえあれば簡単に転移が可能だ!」

 

と自慢げに和室の畳を剥がすと裏面には俺にはわからない模様が刻まれていた

 

「なんて錬金術の無駄遣い!!」

 

ーーーーー

 

あの家に残してた転移陣か

 

「あぁ…キャロル残してたなぁ…」

 

「懐かしい話ですね」

 

「あの時は狭い部屋に野郎4人でルームシェアだったなぁ」

 

「うむ」

 

「今じゃ一国一城の主になったからなぁ〜」

 

「時の流れは恐ろしいね」

 

「いや全く」

 

「「本当に」」

 

しみじみ話す4人に

 

「あの…懐かしんでる場合でしょうか?」

 

フィーニスも冷めた目をしていたので話を戻す

 

「そうだな…しかしあの転移陣を応用してポータルにするとは驚いたよ流石はエルフナインだな」

 

「えへへ…ありがとうございます!」

 

「それで今日は何用かな?俺も今は凄く忙しいんだけど」

 

具体的には魔王達への損害賠償請求でな!!

 

「あ、そうでした…ハルトさんキャロルを止めて下さい!お願いします!」

 

だろうなと思った

 

「断る」

 

「え……」

 

「俺のことを忘れた薄情女の事なんて知るかよ」

 

「そ、そんな事ありません!キャロルはハルトさんのことを「エルフナイン嬢」ウォズさんもハルトさんを説得して下さい!!お願いします!」

 

「それは出来ない相談です」

 

ウォズはキャロルとの約束を守る為に動いていたから

 

「そんな…ハルトさんとキャロルはあんなに愛し合ってたのに…」

 

「その思い出もキャロル嬢は見事に全部燃やしちゃったんだよね〜」

 

「ハルト様を覚えてないからな」

 

事情を知るジョウゲンとカゲンも加わると

 

「……………」

 

「それに仮に全部が嘘の場合、エルフナイン…君はキャロルをどうしたいんだ?」

 

「ぼ、僕は……」

 

「答えられないんでしょ?君がここにいるのは逃げた先の人達を助けたいからであってキャロルの事なんて二の次だからな…キャロルの為にならないから早く帰ってよ」

 

「……キャロルがハルトさんのことを忘れてないですよ…忘れる訳ないじゃないですか!!」

 

「「「っ!!!」」」

 

「え?」

 

 

「ハルトさんの望みは大事な皆が笑顔にですよね!だったら大好きなキャロルの笑顔も守って下さい!それが僕の望みです!SONGSの皆とか関係ないんです!!」

 

 

「やめろよ……今更そんな事言われたって…」

 

 

その一言に耐えられなくなるハルトは叫んだ

 

「頼むから帰ってくれ!!」

 

「……わかりました失礼します…だけど僕も諦めません!!」

 

エルフナインが退室したのを確認すると動揺を隠せないまま胸ぐらを掴む

 

「ウォズ……お前全部知ってて黙ってたのか!」

 

「申し訳ございません、キャロル嬢から黙るように厳命されておりまして」

 

「蒸し返す趣味は俺にはないから咎めないけど…なっ!」

 

ハルトは思い切りウォズの顔面に拳を叩き込んだ鈍い音が響く

 

「これは黙ってた罰だ以降俺に隠し事は許さないぞウォズ」

 

 

「はっ!身命を賭して」

 

「さて…お前等、俺が魔王に目覚めて最初にやる事を伝えるぞ」

 

「「「「何なりと」」」」

 

ハルトは覚悟を決めた目で

 

「あの世界に行ってキャロルを逢魔に連れ帰る…異論反論は認めん」

 

「っ!ですが今は魔王襲名に伴い各勢力の長の挨拶回りが」

 

「その辺は問題ない、カメレオン…はファルムスに潜入中だからワームにでも擬態してもらうよ俺の影武者だ」

 

「ですが…」

 

「それと俺が決めた事だから1人でいく」

 

「っ!お一人で行くつもりですか!」

 

「そりゃそうだろ俺の我儘だし、この国の事もあるからな教会やファルムス王国の後始末も残ってるのに全軍出発とか出来るわけないだろう?」

 

「…………」

 

「つー訳だ少しの間離れるから留守を頼むぜ皆…解散!」

 

退室しオーロラカーテンを開こうとした時

 

「やぁやぁハル君」

 

「また脱走か?」

 

「それは感心しないね」

 

「皆…俺は「キャロりんを迎えに行くんだよね?」おう止めるなよ終わったら逆さ釣りでも何でも受けてやるから」

 

「まさか逆だよ!!」

 

「え?」

 

「私達はついていく気だ一緒にな」

 

「そもそも君があの時、私達に内緒にさえしなければ説教もなかったんだよ」

 

「何で…」

 

「私達もキャロりんが大事だからねー!」

 

「この件の責任を取らせないとならんからな」

 

「私としては正妻戦争から1番厄介なのが脱落して貰うと嬉しいんだけどね」

 

「スーちゃん本音が怖いよ!」

 

「冗談だよ、まぁ元同僚が関与してるなら連中を一掃して私が組織の長になれば良いんだからね…ふふふ…」

 

「この子だけ別の思惑があるよハル君!」

 

「いいよ別に…寧ろ良いぞもっとやれ」

 

「ありがとう」

 

「ハル君!?」

 

「けど良いのかこれは俺の我儘だけど…」

 

「そうかならついて行くのは私達の我儘だ」

 

「君は他人の我儘を止めないよね?」

 

「はぁ……好きにしろ…だけど死ぬ事は許さんからな行くぞ」

 

とハルトはオーロラカーテンを超えてシンフォギア世界へ足を踏み入れたのであった

 

 

 

 

 

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